材料化学科の授業内容

【材料化学科】◆工業高校ならではの専門科目があります理科・実験

工業高校の良いところは何といっても、実際に手を動かして実験する、「実習科目」が多いところです!

材料化学科の実習は、理科の実験の延長線というイメージを持ってもらえると分かりやすいかと思います。

実習ではクラスをさらにグループ分けし、各グループに先生がついて少人数で行います。

 

座学では、「化学」を深堀りする科目が多いです。

身の回りの生活に関わる化学と関連付けながら授業をしていきますので、理科は苦手だけど楽しいなと感じている人も安心です!

 

先輩のノートをチラ見せします!

工業化学

化学工学

セラミック化学

地球環境化学

実習

 

◆1年生の科目

科目 内容 
工業技術基礎

4つのグループに分かれて、班ごとに実習を行います。1年間で全員がすべての実習をするように、ターム制となっています。週2時間

①セラミック成型・・・粉と液体を混ぜて型に入れ、成形する

②プラスチックレオロジー・・・スライムやダイラタント流体(片栗粉を溶かした水)、チキソトロピー流体(ケチャップ、ヨーグルトなど)の弾性や粘性を機械を使って求める

③パソコン実習・・・wordの詳しい使い方

材料化学実習

2つのグループに分かれて、班ごとに実習を行います。週3時間

⓪化学分析実習・・・実験の基本について

①硫酸銅の製造・・・加熱するなどしてきれいな結晶を取り出す

②銀鏡反応・・・理科の実験で使うスライドガラスの表面に反応を起こし、鏡を作る実習です。

③陽イオン定性分析

④中和滴定

 酸性の溶液とアルカリ性の水溶液を少しずつ混ぜます。中和するときに色が変わる特別な液体(指示薬)を使って、中和した点を目で見られる実習です。

工業情報数理

座学です。コンピュータの基礎・コンピュータシステム・プログラミング(C言語) について学び、情報技術検定3級の合格を目指します。週2時間

工業化学 座学です。原子や分子、気体・水の性質、元素の性質、化学結合など、中学で学んだことのレベルアップした内容について学びます。週2時間

←工業技術基礎(レオロジー)の様子

 

◆2年生の科目 

1年次に、国公立大学を目指し、英語や数学の授業を多めにとるか、工業系の科目を多めにとるか選択します。どちらにするかによって、週に4時間程度、受ける授業が変わります(該当科目に(選択科目)と書いています)。

 科目 内容
 材料化学実習

3日間に分けて、週7時間実習を行います。2年生が一番実習時間が多いです。

①基礎化学・・・石鹸の合成、食塩の濃度など

②電気化学・・・pHの計測、電気分解など

③プラスチック・・・県工定規の作成など

④有機合成・・・エステルの合成など

⑤工業分析・・・キレート滴定、COD、DOの測定など

⑥エクセル・・・Excelを使いこなすなど

 製図

座学です。製図室という、製図専用の部屋で、製図台という大きなテーブルで行います。基礎製図検定合格を目指します。週2時間

 工業化学  座学です。化学結合・物質の変化・熱化学方程式・放射線など。週3時間
 化学工学 座学です。化学工場と化学プラント・物質とエネルギー収支など、計算問題中心。週2時間(選択科目)
材料工学 座学です。金属、セラミックスなど材料の基礎。週2時間(選択科目)

←実習(工業分析)でのキレート滴定の様子

 

◆3年生の科目

 科目 内容
材料化学実習 

2日間に分けて週6時間実習を行います。

①セラミックの成型と試験・・・型にはめて成形→表面を磨く→切断→強度測定→電子顕微鏡で表面観察

②機器分析・・・ガスクロマトグラフ分析、赤外分光分析、吸光光度分析など

③化学プラント・・・小規模のプラント設備を使って、様々なデータを測定する

④3DCAD ・・・パソコンを使って、3Dの図面を描く

課題研究

化学知識を利用した自由課題 

 3年間学んできた内容をフル活用する科目です。自分たちで化学に関する課題を作り、どのようにしたらその課題を解決できるか考えます。実験方法や実験に必要な道具も自分たちで考え、実験し、結果をまとめて発表します。

工業化学 座学です。今までに学んできたことをフル活用して石油化学・材料化学・化学工業製品についいて学びます。週2時間
化学工学 座学です。2年生の授業の続きで、単位操作・計測と制御・化学プラントの安全・化学工場の管理と法規を学びます。週2時間(選択)
材料工学 座学です。2年生の続きです。週2時間
地球環境化学 環境を守るために必要な、資源とエネルギー・自然環境の調査・環境保全と化学技術・環境保全法規について学びます。週2時間(選択)

←課題研究における発表会の様子

 

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