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石川県立大学とのハチミツを通した取組

 「サツマイモの花」をご存じでしょうか?

 サツマイモは、私たちが普段から目にすることも多い秋の恵みですが、花を見たことのある方は少ないのでは?

サツマイモはほとんど花が咲くことはないのですが、中には必ず花を咲かせる種類があるそうです。

 そんな希少なサツマイモを使い、「石川県立大学」の「生物資源工学研究所」(大谷基泰准教授)を中心としたグループが、ハチミツの生産や販売を行う「しずく工房」(野々市市)とタッグを組み、「サツマイモのハチミツ」の生産、販売に成功。さらに昨年、そのハチミツが、野々市市より「野々市ブランド」として認定を受けました。

 

 そして、今年…。同じ野々市市にある学校ということで本校にもお声をかけていただき、高等部フードデザイン班と菓子製造班のメンバーが、サツマイモの花から採ったハチミツの製品開発に関わらせていただきました!

 

サツマイモの苗植え

 まずは6月ハチミツ採取の元となるサツマイモの苗植えから関わりました。

 

植えた苗はぐんぐん成長し、わずか1ヶ月でこのような姿に!

ここまで花が咲いたら、いよいよミツバチの登場です。

 

ミツバチの巣箱設置

サツマイモの花が咲き誇っている畑の真ん中に、ミツバチの巣箱を設置します。

   

畑の周りに柵を設置することで、ミツバチがサツマイモ畑以外のところから蜜を採取してくるのをかなり防げるそう。

ミツバチもできるだけ近くで仕事してしまいたいそうです。なんだかミツバチに親近感がわく一面ですね。

 

ハチミツしぼり

  いよいよ蜜の搾取です。

   

フードデザイン班、菓子製造班のメンバーも搾る様子を見学し、採れたてのハチミツを味見することができました!「すごく濃厚!」「サツマイモの味がする!」いろんな感想が飛び交っていました。

 

 

ハチミツを使った製品づくり

  これらの活動と並行して、ハチミツを使った製品づくりに取り組んできました。

 試作品を作っている中で気づいたのは、「他の材料にハチミツを混ぜるだけでは、ハチミツの風味が消えてしまう」ということ。さらに、ハチミツ独特のとろみを残すためには…、ハチミツの風味が感じられる「量」は…、高価になりすぎないためには…と考えることが多くあり、なかなか骨の折れる日々を過ごしました。

 何度も試行錯誤を繰り返し、ようやくできた試作品を、実際に県立大学の先生、しずく工房代表、県立大学の販売担当の学生さんにも試食してもらいました。

 

 「これでいきましょう!」というお墨付きをもらい、ようやくできた製品は…

   フードデザイン班 「はちみつミルクジャム」

   菓子製造班    「はちみつマフィン」       です!

 先日、本校の文化祭に先駆けて、10月26日(土)、27日(日)に行われた、石川県立大学の学園祭で販売されました。

 2日間に分けて販売されましたが、予定分があっという間に売れてしまったそうです。

 ちなみにこの取組は、新聞でも紹介されました。

北國新聞10/26(土)掲載

こちらの、「サツマイモの花から採ったハチミツ」を使った新製品、数に限りがありますが、本校文化祭でも販売する予定です。

 

「サツマイモのハチミツ」のパッケージづくり

 さらに、このハチミツの販売を行っている「しずく工房」より、今年度発売のハチミツパッケージづくりも依頼をいただきました。

 フードデザイン班、菓子製造班のメンバーが、製品づくりの合間をぬって、イラストや題字をかいたものがこちらです。

   

他にも多くのイラストや題字があり、たくさん採用していただきました。

 

今年「しずく工房」で販売している「サツマイモの花のハチミツ」の瓶には、本校生徒が描いたイラスト等が貼られています。もしよろしければぜひ手に取ってみてください。