学校日誌

令和7年度 学校日誌

笑顔は最強のパワー「盲導犬・浅井純子さん講演会」

11月18日(火) 

全盲の浅井純子さんと、盲導犬のライズくんをお迎えして講演会を行いました。

浅井さんは、30代で目の病気が発覚し、その後光を失ったご自身の経験を語ってくださいました 。一時は絶望の淵に立たされたにもかかわらず、現在は「ピンチはチャンス、笑顔は最強のパワー」を合言葉に、明るく前向きに活動されています 。その姿に、生徒たちは「目が見えないのに、私たちよりも元気で明るい」「勇気をもらった」と深く心を動かされたようです 。

講演では、「『すみません』には3つの意味がある。謝罪だけでなく、感謝のときは『ありがとう』、呼びかけのときは『お願いします』と言い換えてみよう」というお話や、困っているときは声を上げて助けを求めることの大切さを教えていただきました 。生徒たちにとって、言葉の伝え方や、共に生きる社会について考える貴重な機会となりました 。

講演の最後には、感謝の気持ちを込めて全校生徒で「フェニックス」を合唱しました 。浅井さんから頂いた「笑顔のパワー」を胸に、生徒たちがこれからどんな困難もポジティブに乗り越えていくことを願っています 。

   

                                                                                                                        

                                                                     

笑顔と伝統をつなぐ「最後の文化祭」

11月8日(土) 笑顔と伝統をつなぐ「最後の文化祭」

本日、本校にて文化祭が開催されました。来年度の統合を控え、門前中学校単独としては最後となる節目の文化祭です。スローガン「歴史に刻め」のもと、生徒一人ひとりが輝く一日となりました 。

 総合的な学習の発表では、門前町の魅力やキャンドル作り、海岸の環境など、地域学習で得た成果を堂々と伝えてくれました。原稿作成からスライド作りまで自分たちで試行錯誤し、保護者の方から「聞きやすかったよ」と褒められた生徒もおり、大きな自信につながったようです 。

 学年発表においては、1・2年生が「僕らの日常」をテーマに劇やドレミパイプ演奏を披露しました。自分たちで考えたユニークな脚本や、怪異役などの個性的なキャラクターが会場の笑いを誘い、温かい雰囲気に包まれました 。3年生は「デントウヲカイホウ」と題して地元の獅子舞を勇壮に舞いました。初めて挑戦する生徒も懸命に練習を重ね、その姿は「地域の方にも褒めていただけた」と誇らしげでした 。獅子舞の後は3年生が作成した動画で会場はまた盛り上がりました。

 有志による「オンステージ」では、ダンスや司会進行で会場を大いに盛り上げました 。また、スポットライトや道具の出し入れなど、裏方の仕事に徹して舞台を支えてくれる生徒たちの姿も大変頼もしいものでした 。

 合唱では、小学生と合同で歌った「フェニックス」や全校生徒による「正解」が体育館に響き渡り、一体感のあるハーモニーに感動を覚えました 。ゲストにお迎えした「大空へ飛べ」の皆様とは、手話や歌を通じて心温まる交流ができました 。

 「練習の成果が出せた」「最高の1日になった」と語る生徒たちの充実した表情が印象的でした 。この文化祭での経験と地域の皆様との絆を、これからも大切にしていってほしいと願っています。

   

   

   

   

                                                                                                                      

                                                                                                                       

                                                                                                                                                                        

未来へつなぐ絆「三重県高校生との防災交流会」

11月3日(月) 

三重県の高校生を本校に迎え、防災をテーマにした交流会を行いました。はじめに、教育委員会の方々や本校職員、そして商店街の方から、能登半島地震や奥能登豪雨当時の対応や避難所運営の実際についてお話を伺いました 。

 その後のワークショップでは、グループに分かれて意見交換を行いました。中学生からは、断水時のトイレの工夫や避難所での生活、ライフラインが途絶えた中での不安など、実体験に基づいた話を伝えました 。当時のことを思い出すのが辛いと感じる場面もありましたが 、「自分たちの経験を、他県の防災に役立ててほしい」という強い思いで、一生懸命に言葉を紡いでいました 。

 高校生の皆さんが、一人ひとりの声に真剣に耳を傾け、優しく質問を投げかけてくれたおかげで 、生徒たちも安心して話すことができたようです。災害の恐ろしさを再確認すると同時に、「人とのつながり」の温かさを感じる貴重な時間となりました 。

 今回の交流で生まれた絆と学びが、これからの地域の防災、そして子どもたちの心の復興につながっていくことを願っています 。

   

                                                                                                                

笑いと感動の「のと応援学校寄席」

11月5日(水) 

本日、桂歌之助さん、桂鯛蔵さん、ラッキー舞さん、豊田公美子さんをお迎えし、「のと応援学校寄席」を開催しました。

前半の落語では、扇子と手ぬぐいだけで虎の鳴き声を表現したり、うどんをすする音を出したりするプロの話芸に、生徒たちは「想像力が刺激された」と大興奮。『動物園』や『時うどん』といった演目で、会場は大きな笑いに包まれました。

続くラッキー舞さんの太神楽曲芸では、包丁を使ったスリル満点の技に会場中が息を呑みました。体験コーナーでは代表の生徒や先生も傘回しなどに挑戦し、プロの技の難しさと楽しさを肌で感じるひとときとなりました。

 後半のキャリアトークでは、「失敗しても、できるようになるまで続けることが成功への道」「人と違う個性を武器にしてほしい」といった熱いメッセージをいただきました。第一線で活躍される師匠方の言葉は、進路を考える生徒たちの背中を力強く押してくれたようです。

 プロの芸に触れて心から笑い、その裏にある努力や仕事への姿勢も学べる、大変充実した時間となりました。

   

   

   

                                                                                                                                                                               

「伝わる」嬉しさ

10月24日(金) 

先日、修学旅行でのPR活動を聞いてくださった東京在住の方から、3年生に向けてお礼のお手紙とかりんとうが届きました。

その方は、たまたま通りかかった「いしかわテラス」で、生徒たちが配布していた新聞とキャンドル**を受け取り、總持寺の現状を伝える発表を聞いてくださったそうです。それまで他人事のように感じていた地震の被害について、「自分に何ができるだろう」と考えるきっかけになった、と綴られていました。

お手紙には、能登を応援する温かいメッセージとともに、生徒たちの発表や新聞などの配布する様子が立派だったとお褒めの言葉も添えられていました。

今回のPR活動は、生徒たちの思いが海を越えて相手にしっかりと伝わったという、大変嬉しい経験となりました。これからも、様々な活動を通して、能登の様子や私たちの思いを積極的に発信していきたいと思います。