2021年11月の記事一覧
ほりほりの部屋Vol.85 「『輝』から見えたこと~寄付って?~」
皆さん、こんにちは。堀です。今週は、後期新人戦の週。1・2年生の中には、公式戦デビュー、という諸君も多いでしょう。月曜日までの暖かい日々と打って変わって、寒い寒い雨風の季節に、一気に突入ですね。新人戦に臨む諸君も、登校してくる諸君も、体調管理に万全を!急激な気候の変化にも負けないで!GAT!!
11月9日付の北國新聞の1面にこんな小見出しが「橋立港50万円・金沢港40万円」。加能ガニ「輝」ブランド認定の初物1杯に500万円という、とんでもない値がついた翌日の記事です。堀のセンサーが反応したのは、最後の部分「金沢では・・・IT企業『ハイレゾ』(東京)が競り落とした。・・・に展示され、宝達志水町の児童福祉施設に寄付される。」。東京のIT企業が、40万円相当のカニを競り落として能登の福祉施設に寄付???諸君の中にも、この記事に違和感や疑問、感じた人いませんか?
ググってみると、東京に本社があるこの企業は、その冷涼な気候や耐震地盤の強固さを理由に、志賀町に巨大な情報処理関連工場を進出させていました。ふむ、本県や能登地区との繋がりは理解できました。さて、では、何のための「寄付」なのでしょう?
一般的には、企業のPRのため、知名度・好感度・信頼度アップのため、ということが考えられます。全国ニュースにもなった、「500万円のカニ」の翌日のセリ。本県での注目度・PR効果は抜群です。最先端技術で雇用を生み出し、本県能登地区の家族を幸せにし、納税を通して、石川県や志賀町に多大なる貢献をしているのに、堀はほとんど無知でした。あの記事があったからこそ、どんな企業か、調べてみようと思ったのが事実です。(諸君は知ってましたか?)
しかも、児童福祉施設に寄付!こどもたちはどんなに喜んだことでしょう、旬のおいしい、付加価値てんこもりの食材を口にし、さぞかし幸福感に包まれたことでしょう。笑顔溢れる食堂の様子、容易に想像できます。最近、日本でも、こういう「寄付」行為を、「利益に直結しない社会貢献活動(CSR=Corporate Social Responsibility:『企業の社会的責任』が直訳)」の一環として行う企業が増えています。
CSRへの取り組みを外部に公表することで、企業イメージ・好感度、急上昇→自社製品・サービスの売り上げ、急伸→投資家の評価アップ→更なる出資、という好循環が期待できます。また、内部的にも、自社社員からのイメージ・好感度アップ→自身の業務に社会的意義の自覚・自己肯定感、増大→仕事への満足度・やる気、アップ→生産性の向上・離職率の低下、という好循環が期待でき、なおかつ、新卒大学生や求職中の社会人にも好印象を与え、優秀な人材獲得につながるという、リクルート面での効果も望めます。
さらには、「寄付」ができるということは、短期的コスト面で、経済的余裕があるということでもあります。企業本体の生み出した利益が、短期的に減少しても、上記のメリットを受けるべく、長期的視野での経済的余力と経営戦略が確立しているということを示しています。つまり、今の場合だと、「輝」を買って、40万円という支出をし、一時的に収益が減少しても、資金的余裕があること、かつ、本業ではない、カニを買い付け、施設に寄付するというCSR活動に人材を割り振る人的余裕(給料を払っているので、間接的には資金的余裕でもある)もあることを示しているのです。「ハイレゾ」やるね。ググってみてね、諸君。けっこう、面白い企業です。世界に誇れる技術と経営理念、持ってます。
この1~2週間、1年生の家庭科の授業で、「株式投資」を模擬実践しています。パソコンにダウンロードした期間限定無料アプリ(高校生の授業用に東証が開発)を活用。これがなかなかのスグレモノ。対象企業は東証1部上場の中から選ばれた優良企業ばかり数百社。「四季報」ダイジェスト版をながめながら、各グループ、悪戦苦闘して、1000万円の運用に入っています。こういうCSRに着目するのも、投資手段の1つなんですよ。ただし、あくまで、長期保有・長期投資の原則の場合です。生涯、忘れないでください。
どの企業を選べばいいか、どのタイミングで売り買いすればいいか、なかなか決まらないグループの諸君!校長室にcome,come!!いっしょに悩みましょう!何か、アドバイスやヒント、伝えられたら、と思います。2月までの投資結果の上位3グループには、それぞれ、校長賞・副校長賞・教頭賞を副賞として差し上げます!賞品が何かはお楽しみ!(架空の1000万円なので)恐れず、果敢に運用してみてください。ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!
P.S.1年生諸君の「四季報」ダイジェスト版にも選定されており、堀が現在、投資対象としている企業、ならびにその企業のCSR活動をちょっことだけ、紹介します。それは、富士フイルム。あのアビガンにも関わっています。ここんとこ、9000円前後で推移していますが、5200円前後の時に投資した企業なので、100株あたり、3800円つまり38万円分資産価値が上昇している、ということになります。何株投資したかは、ひ・み・つ。富士フイルムのCSR理念は、「再生可能エネルギーへの転換」「社会インフラの維持管理支援へのAI導入」「多様な人材・活躍のための仕組み作り」「物産品購入による被災地支援」が主なものです。具体的にはググってね。非常に幅があり、かつ、その具体的な方策に賛同できました、堀は。この企業の「未来」に投資しようと思い至った、1つの理由です。(CSRだけではなくて、本業もすごいんです!先見の明あり。グローバル展開と企業基軸の柔軟性・可塑性は他の追随許さず。情報と価値観を常にアップデートし続け、経営トップの行動決定が極めて迅速、かつ、的確。お手本になります。)
錦高日記11月10日(水)~新人大会速報~
今日から、バトミントン部とバスケットボール部の新人大会が、一足はやく始まりました。試合会場内の密をさけるためです。
バドミントン部、顧問の小原先生が女子の写真とメッセージを送ってくださいました。
1回戦 錦丘3-1羽咋
2回戦 錦丘1-3金沢学院
今、敗者審判している最中です。金沢学院は県総体で準優勝のチームです。そのチームから1つ勝ち取れたので、褒めてあげたいと思います。 負けた試合も、21-17や21-16などもあり、一方的に負けたわけではありません。選手のみんなはよく頑張ってくれました。
バスケットボール部、顧問の池田先生から男子の写真とメッセージをもらいました。
男子バスケットボール部は1回戦で小松市立高校と対戦しました。序盤、緊張のためかリードされる場面がありましたが、次第にシュートが入り始め、終わってみれば、79-57で勝利しました。
明日の2回戦は金沢学院大学付属高校と対戦です。全力を尽くして頑張ります。
錦高日記11月9日(火)②~1年発展・標準クラス説明会~
今日の7限目、1年生のLHで2年次のクラス編成についての説明会が行われました。本校では、1人1人それぞれが「なりたい自分」を目指すために、標準クラスと発展クラスに分かれます。
国公立大学・私立大学・専門学校・就職希望など多様な進路目標を持ち、基本から標準的な学習内容からじっくりと学ぶことができる標準クラスと、金沢大学を含む難関国公立大学や医・歯学部などを目指し、発展的な学習内容が積極的に展開される発展クラスです。
教務課の沖野先生がそれぞれのクラスの特徴や留意点、編成方法などについて説明してくださいました。これからクラスの先生との面談や保護者の方との話し合いなどを通して、どちらのクラスを選ぶか希望を確定していきます。1年生はどの人もとても真剣に聴いていました。
文系・理系を選んだ1年生が、「なりたい自分」になるための次のステップです。
錦高日記11月9日(火) ~数学の授業風景~
<三角関数の合成>
2年生文系の数学の授業で三角関数の合成と図形との関係について学習しました。
3人程度のグループに分かれ、直角三角形と分度器、および三角関数表を用いて、
ある長さを求める問題に取り組みました。生徒は楽しく熱心に取り組んでおり、
三角関数の合成について少しは理解を深めることができたかな、と思います。
錦高日記11月8日(月)~マイプロジェクトアワードに向けた中間発表~
高校生の探究学習の祭典「マイプロジェクトアワード」への参加を視野に、2年生の4グループが課題研究の中感発表にのぞみました。それぞれのグループがどのような試行錯誤を繰り返しながら研究を進めてきたのか、どんな思いをもって何を成し遂げたいと考えているのか・・・、まだまだ荒削りだけど、思いのこもった取組を伝えてくれました。
中感発表は、現時点での研究のいい点、不足している点に気づかせてもらえる場であると同時に、このアウトプットをするために自分たちの研究をまとめ、形にすることが求められるので、一気に研究が進む効果をもたらします。
アドバイザーの仁志出さんも、みんなが楽しそうに探究に取り組んでいるのがよかったとお話ししてくださいました。しかも、どのグループも調査や実験、フィールドワークを積極的に行っていて、意欲的に探究学習に向き合っていたことが印象的でした。今日のアドバイスを基に、もっともっと素敵なものに磨いてくれることを期待しています。
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