白山・野々市大会を終えて
第55回石川県理科教育研究大会 白山・野々市大会を終えて
白山・野々市大会実行委員長
廣 谷 良 弘
(白山市立笠間中学校長)
午前中秋晴れとなった平成30年10月19日、第55回石川県理科教育研究大会白山・野々市大会が、白山市立明光小学校、白山市立北辰中学校、石川県立鶴来高等学校、白山市鶴来総合文化会館クレインを会場として開催されました。
大会開催にあたり、ご指導、ご支援ならびに、後援を頂きました石川県教育委員会、白山市教育委員会、野々市市教育委員会、石川県科学教育振興会、石川県小中学校教育研究会をはじめ、関係の皆様に心より感謝申し上げます。
白山市の山麓地域ということで、公開授業校への移動範囲も広く、移動や離れた場所への駐車などご迷惑をおかけしたのではないかと思います。しかし、近隣市町での研究会や大会との重なりもある中、香川県からの参加を含み、200名を超える参加がありました。併せて感謝申し上げます。
ご存知の通り、次期学習指導要領では、知識の理解の質を高め資質・能力を育む「主体的・対話的で深い学び」が改訂のポイントとして挙げられています。本大会では、これに対する昨年の金沢大会の成果を引継ぎ進展させたいという思いで、副題を『「主体的・対話的で深い学び」を実現する理科学習』と設定し、開催いたしました。
記念講演では、東京農業大学の小泉武夫名誉教授より『「発酵」という神秘』と題してご講演を頂きました。「フグの卵巣の糠漬けは世界遺産になりうる。」「抗生物質や制癌剤、アミノ酸も無機物から発酵によって作っている。」「微生物が発酵でビタミンを作る。」など、大変興味深い話をお聞きすることができました。
3年ぶりに理科が加わった今年の全国学力テストの結果から、子どもたちの理科に対する興味や関心、説明するなどの活用力が高まっていない傾向が浮かび上がりました。この大会が、理科教員の授業改善に役立ち、児童生徒の科学に対する興味・関心・意欲を高め、深い学びにつながることを願っているところです。
最後になりましたが、ご助言頂きました先生方、授業者の皆様、提案者の皆様、公開授業校の皆様、大会を支えて頂いたすべての皆様に感謝申し上げ、大会の報告とお礼とさせて頂きます。
河北大会に向けて
参加総数210名、たくさんの方に参加していただきました。
平成31年度は、河北大会です。再び、皆様とお会いできることを
楽しみにしております。
理科教育の更なる発展を目指して頑張りましょう。
平成30年10月19日
第55回石川県理科教育研究大会
白山・野々市大会実行委員会
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