大会を終えて

第56回石川県理科教育研究大会 河北大会を終えて

 

河北大会推進委員長 

岡 田  秀 

(内灘町立白帆台小学校長)

 

 秋晴れとなった令和元年1016日。第56回石川県理科教育研究大会河北大会が、かほく市立宇ノ気小学校、かほく市立宇ノ気中学校、石川県立津幡高等学校を会場として開催されました。

 大会開催にあたり、ご指導、ご支援ならびに、ご後援を頂きました石川県教育委員会、内灘町教育委員会、津幡町教育委員会、かほく市教育委員会、石川県科学教育振興会、石川県小中学校教育研究会をはじめ、関係の皆様に心より感謝申し上げます。

 河北郡市にとって今回の大会は5回目となります。しかし、公開授業は、高等学校が津幡町、小中学校がかほく市という市町をまたいだものとなるのは、初めてのことです。そのため、ご参加いただいた先生方には、移動の面やタイムスケジュールの面において、何かとご不便をおかけしました。それにもかかわらず、河北郡市参加者を含めて、238名もの参加者があったことには、深く感謝するばかりです。

 本年度の副題は、一昨年の金沢大会、更には昨年の白山野々市大会を引き継ぐように、新学習指導要領に鑑みた「主体的・対話的に関わり合い、深い学びにつなげる理科教育」と題し、それぞれの学校が研究を深めてきました。

分科会では、「深い学び」を追究する主体的・対話的な学習について、計12名の先生方から、大変興味深い提案がなされました。そして、各公開授業では、子どもたちの主体性や対話しようとする意欲を引き出すための工夫された実験や発問、授業展開が見られました。更に、記念講演では、石川県立大学名誉教授の上田哲行氏をお招きし、「子どもたちが自然の扉を開くとき 私たちにできること」と題してご講演を頂きました。「アキアカネは単なる虫じゃなく、ひとつの風景である」と言う上田教授のお話に、エビデンスを越えた日本人ならではの温もり溢れる心情と教育との深いつながりを感じ取ることができました。

 末尾になりますが、ご助言頂きました指導主事の皆様方、提案頂いた先生方、公開授業校の授業者と教職員の皆様方、更には、大会を支えていただいた全ての皆様に感謝申し上げ、大会の報告並びにお礼とさせて頂きます。