日誌

日々の出来事

素敵な贈り物

 今朝、自宅近くの避難所で生活している皆口さんの保護者の方から、子どもたちに甘ーい焼き芋のプレゼントがありました。朝、熱々が届いたのですが、授業もあり、昼食時に温め直して出すことに。今日の昼食は、アルファ米おにぎりと焼き芋、みかんと野菜ジュースでした。子どもたちはパクパクと全員完食!特に焼き芋は蜜が入っていて本当に美味しかったです。

 皆口さん、素敵な贈り物ありがとうございました。たくさんの元気をいただきました。

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1/17 朝の読み聞かせ

 17日の朝、冷える日でしたが気持ちの良い冬晴れが、子どもたちを励ましてくれているような朝でした。グラウンドでの仮設住宅建設も着々と進んでいるようです。

 今朝は、月に1度の朝の読み聞かせの日。12月までは4名の皆さんにご来校いただいていたのですが、今回の地震を受けできないものだと考えていました。今週に入り、4名の中の1名の方、大句さんが用事で本校の避難所の方に顔を出され、お話することができました。大句さんは地震でお家が壊れ、その下敷きになりましたが、なんとか自ら脱出し、現在はケガの治療をしているとのこと。それでも元気にお会いできたことは本当によかったと思いました。「今週、読み聞かせがありましたが、可能ならぜひお願いします。いつも通りに教育活動をすすめたい!」と伝えると「分かりました」との快諾のお返事!地域あっての学校だなぁと強く感じさせられる時間にもなりました。

 今日は登校10人、オンライン12人、今日からオンラインで参加した児童も3名いて、久しぶりにみんなが集まったと感じる時間ともなりました。

 大句さんが持ってきて下さった本は3冊、「大ピンチ図鑑1・2」と「おにはうちふくはそと」です。大ピンチ図鑑は今子どもたちの中で流行の本とのこと。この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から 大ピンチをときあかします。作者の鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊でした。

 次は「おにはうちふくはそと」でした。節分の日、貧しいおじいさんとおばあさんにはまくための豆がありません。豆をまかず「おにはうち」と言い間違えたとたん、鬼がやってきて…? ユーモアたっぷりの昔話でした。子どもたちは食い入るようにお話に聞き入っていました。

 大句さん、被災した中いつも通りに読み聞かせをしていただいてありがとうございます。来月も予定通りのご来校、お待ちしております。

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1/16 学校再開2日目

 16日(火)、学校を再開して2日目です。今日は朝から冷える1日でした。学校周辺は真っ白、時折吹く風で芯から冷えそうな日となりました。そんな中、運動場では仮設住宅の建設も本格的に始まっているようでした。

 学校に登校した児童は8名、オンラインで学んだ児童は9名、計17名が授業に参加しました。児童の居場所はまだ不確定で、お母さんの母国へ移動する児童、他校への通学を決めた児童とご家庭ではお子さんのためにまだいろいろな動きがあります。明日からオンラインでつながれそうな児童もおり、そろそろ児童の居場所がとりあえずほぼ決まりつつ流れもあるようです。

 今日も朝から各教室では授業が行われました。授業をする側の職員もまだ不慣れな様子が見られますが、すこしずつコツをつかみ、児童の考えや反応を大切にした授業が見られました。

 3限の授業を終えると、昼食です。今日はアルファ米のチャーハンとジュースでした。今日は3・4年生と一緒に食べましたが、担任と児童が和気あいあいと食べる様子に温かさを感じました。今日は特別にフルーツケーキつき。児童は「豪華~!」とつぶやきながら笑顔で全員完食していました。

 無事に1日を終えられることに感謝し、児童の学びをすすめてまいります。

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1/15 学校再開

 1月15日(月)、本校はやっと学校再開にこぎつけることができました。あの地震から2週間、児童の居場所も少し落ち・着いてきたようです。9時からの始業となりましたが、今日は9名の登校、10人がオンラインでの参加となりました。子どもたちの顔を見て、安心すると共に子どもたちの命を守って下さった家族の皆様に感謝の思いでいっぱいとなりました。

 9時からの始業式で子どもたちに話した概要は主に以下の4つです。

・1月1日午後4時10分、みんなは何をしていましたか?

 →勉強していた子、トイレに行っていた子等あの瞬間の子どもたちの動きが分かりました。

頑張りなさいとは言いません

 →すでにみんな頑張っているから…学校での生活をみんなで楽しもう

めざす学校は今までと同じ【明日を夢見て すすんで学ぶ正院小学校】

 →今以上に大変なときはないこと、あとはどんどんよくなる一方であること。みんなの夢に向かって少しずつすすんでほしいことを話しました。

・3学期の合言葉【すすんで挨拶 まずすぐ行動

 →すすんで挨拶止まって・一往復半に継続して取り組んでいきましょう。

  まずすぐ行動…まず=自分から、すぐ=思い立ったらすぐ、行動=自分が正しいと思うことを行動に

 以上を踏まえ、今後子どもたちと取組をすすめてまいります。その後、養護教諭から今日からの学校生活で守ってほしいことについて話しました。学校エリアの確認、トイレの使い方、うがい・手洗いの使い方等について話しました。今日一日過ごすことで、子どもたちはすぐに要領をえていたようで、困ったことはなかったようです。

 

 2~3限目は授業、ほとんどの学年が国語・算数の授業でした。オンラインの児童も交えての授業で、学習道具が揃っていない児童もおり、苦労した部分もあったようですが、少しずつうまくできるようになっていくのかなと感じました。

 その後、終わりの会をして昼食です。これから毎日市教委より、給食の代わりに届くことになっています。今日はアルファ米わかめご飯と炊き出しのあんかけうどんでした。みんな美味しそうに食べていました。

 まだ慣れない環境での1日目となりましたが、少しずつ落ち着いて学校生活をすすめられると思います。児童のみなさん、学校再開1日目、お疲れ様。明日の登校待っていますね!

 

 

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1/10 今後の学校再開に向けて

正院小・保護者の皆様へ
 いつも本校の教育活動にご理解とご協力いただきありがとうございます。
 さて1月1日(月)16:10頃、珠洲市を震源とする震度6強の地震がありました。各ご家庭でも様々な被害があったことと思います。心より深くお見舞い申し上げます。私が昨年の4月に赴任して、わずか9か月で2度の大地震を体験しました。決して同じ経験は2度とないことでしょう。

 昨日から本来なら3学期が始まる予定でしたが、今本校は200数十名の避難者の方の避難所となっており、ほぼすべての教室等が避難者のお部屋に利用されています。それでも避難所の本部長・副本部長さんは「ここは学校、子どもたちが学ぶべき場所だ。学校再開に向けた準備・協力を優先する!」とのお言葉をいただきました。大変ありがたい限りです。

 昨日より、午後1時から1時間程度『スタディタイム』として、避難所に避難している児童等を対象に学習する時間を設定し、本校教員が指導にあたっています。昨日は小学生3人・中学生4人の参加でしたが、今日は小学生8人・中学生7人の参加があり、いかに子どもたちは学びたがっているかを知りました。

 明日からは2時間程度に延長し、来週からはぜひ時間割を組んで学校が再開できるように準備をすすめています。

【地震に負けない 正院小学校】をスローガンとして、職員一丸となって取組を少しずつすすめたいと思います。みなさんとご理解と力強いご協力をよろしくお願いいたします。
                                         正院小 山野

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