校長室より

校長室より

2学期終業式 自分とは・・

2学期の終業式をむかえました。

 新型コロナの対応が5類へと移行し、社会では感染症に対する様々な規制が緩和されました。学校でも、修学旅行や体育祭・文化祭など、多くの行事が以前のように実施されました。その中で私が感じたのは、3年生のリーダーシップの高さです。体育祭の団活動、文化祭の活動、合唱コンクールなど、どれも東和中をリードするにふさわしい活躍だったと思います。1年生の時からの皆さんの様子を知っていますが、大きな成長を感じました。

  後期の生徒会のスローガンは「The I」、文化祭は「I am」でした。いずれも、自分とは何かを問う大変難しいけど重要なテーマでした。私も、「自分とは何か」について問い直してみました。考え続けていると、内容は3つぐらいに整理されました。

 1つは、自分は食べた物からできている ということです。毎日食事をしますが、食べた物の8割ぐらいが吸収されて自分の体やエネルギーになります。体をつくっている原子は毎日少しずつ入れ替わり、1年後には、私は私でも、1年前とは全然別の原子からできているのです。そう考えると、毎日食べるものを考えないといけませんね。バランスの良い食事をとるのか、お菓子ばっかり食べるのか・・。

 2つ目は、自分に宿っている遺伝子は、親から受け継いでいるということです。親はその親から遺伝子を受け継いでおり、私の体は遺伝子を通じて過去からつながっています。親を10代さかのぼれば役2000人に達し、20代さかのぼれば百万人に達します。私の体は、そんなたくさんの祖先からの遺伝子を受け継いでいるのです。

  今まで話した2つは、人間に限ったことではなく、メダカでもカエルでも同じです。食べた物でできているし、遺伝子を受け継いでいます。では、人間である「自分とは何か」、についてです。

 天台宗の妙楽寺のホームページに、お釈迦様の言葉として次のようなものが紹介されていました。

【君という存在は、過去に何を考えたかによって、その考えたり感じたりした内容が、一つ一つ心に蓄積され合わされた結果のつぎはぎとして、今ここに立っている。すなわち、君とはこれまでの君の心が思ったことの集合体である。】

 なるほどと思いました。例えば自分の場合、過去56年間に考えたり経験したりしたことの集合体として、今の自分があるということです。そう考えると、自分を創り上げるとき、何を学び、何を考え、何を経験するかが、非常に大切だなと感じました。

 みんなはまだまだ時間がたっぷりあります。文化祭の時のように今の自分を見つめるとともに、未来の新しい自分を創り上げるため、一生懸命学び色々なことを経験してほしいと思います。

それではみなさんメリークリスマス、そしてよいお年を。

スーパーブルームーン

昨夜はスーパーブルームーンだったそうです。1年で一番月が大きく見えたようです。仕事帰りにスマホからパシャリ(スマホではうまく撮れない・・(-_-;))。周りに少し雲があり、幻想的でした。皆さんは見ましたか。

今年の仲秋の名月は9月29日です。そのころには涼しくなっていることを期待しています。

2学期始業式

おはようございます。

夏休みが終わり、今日から2学期が始まりました。今年の夏休みは、とびっきり暑い日が続きました。物心ついた時から50回ぐらい夏を経験していますが、その中でも特に暑かったと思います。人間の活動による気候変動、地球温暖化が原因でしょうか。何とかならないかと思いながら、クーラーのきいた部屋で過ごす自分がいて、ジレンマを抱えた夏だったように思います。10年後、20年後の未来を考えると、今何かしなければと思っています。未来の地球のために、みんなで考えていきましょう。

 2学期は、体育祭や文化祭など、大きな行事がある学期です。体育祭については、生徒会や3年生を中心に、もうすでに準備が始まっています。年度当初に掲げた、〈自立・共生・貢献・創造〉のキーワードを、実践・実現する大変良い機会だと思います。みんなが楽しい体育祭、みんなが楽しい文化祭を、ぜひ自分たちの手で創り上げてください。

 年度当初にもう一つ、授業が変わるという話をしました。先生から教えてもらうことに加えて、自分で課題を設定し、自分で学習をデザインするというスタイルです。1学期、いくつかの授業で実施されています。自由に使える時間が増えた分、自分で学ぶ力が必要となります。その際に手助けとなるツールが、2学期から導入されます。AIドリル「すらら」です。自分で学習を進め、つまずいたところがあれば、AIが過去に戻って問題を出してくれる機能もあるそうです。ぜひ、使ってみてください。

 まだまだ暑い日が続きますが、熱中症に気を付けながら頑張っていきましょう。

1学期終業式 未来が近づいた?

 みんながよく知っているドラえもんですが、その誕生日をしっていますか?ドラえもんは2112年9月3日に生まれ、のび太君を助けるために、タイムマシンに乗って未来からやってきました。ドラえもんは、様々な道具でのび太君を助けてくれますが、それと同じようなことが、現代でも可能になってきています。その1つが人工知能であるChatGTPです。様々な疑問に、会話形式で答えてくれます。

 ChatGTPに、本校が大切にしているキーワードの1つである「自立」について、聞いてみました。「自立するうえで、大切なことは何ですか?」と尋ねました。ChatGTPは、「自分を知ること、そして、自分の行動に責任を持つこと。(回答の一部を掲載)」と答えてくれました。私なりに、「自立とは、自分の力で考え行動すること・・」などと考えていましたが、「自分を知ること」とか「行動に責任を持つこと」などは、新しい知見でした。なるほど・・と感じさせられました。

 もちろん、このような人工知能を使うことは、リスクもあります。回答が必ずしも正しいとは限らないし、著作権等に引っかかる可能性もあります。このようなリスクを理解し、適切に活用していく必要があります。ドラえもんの漫画でも、のび太君が道具を不適切に使ったために、しっぺ返しにあうというシーンもあります。ChatGTPなどのテクノロジーは、適切に使うことで効果を発揮するんだと思います。アイデアをもらいながら、最終的に判断して行動するのは、やはり自分自身だと思います。

 明日からの夏休み、自由に使える時間がたくさんあります。便利な道具を使いながらも、自分自身で考え、充実した時間を過ごしてほしいと思います。

ハノイの塔

校長室の前に、「ハノイの塔」を置きました。9段なので、かなり難易度が高いんです。みなさんも挑戦してみてはいかがですか。