2024年2月の記事一覧
卒業式ここで行います
51日目
3月1日の卒業式
今日は会場の下見と打ち合わせに行って来ました
学校の体育館は未だ自衛隊の駐屯基地
文化会館も資材置き場となっているということを聞き
今年の卒業式は金沢市の音楽堂で
執り行うこととしています
金沢駅東口を出て右側
玄関入って右手コンサートホールへ
エスカレーターで2階へ進みます
お弁当持参の場合は
ロビーでいただくこともできますが
金沢駅周辺には美味しい店がたくさん
発災以来ずっと避難食の方もいらっしゃるでしょう
たまには贅沢なさってください
そして会場がこちら
輪島からの送迎バスも出します
詳しくはこのあとご連絡します
例年通知簿に同封してお送りしていますが
郵便事情のこともあり
このホームページあるいは
一斉メールでお知らせします
今日はひとりぜひお会いしたい方がいて
金沢市内の避難所の方にも足を運びました
以前輪島高校の避難所にいて
その後次の避難先へと変わって行った方から
手紙が届いたので尋ねてみました
手紙の消印は2月8日
10日ほどしてようやく届いた手紙には
輪島高校が学校として運用されることを知り
真っ先に手を挙げて
学校を空けてくださろうとしたこと
その後避難所を変わってほしいとお願いされる度に
他の方が移るのは大変だからと
率先して手を上げてきたことが綴られていました
現在なんと5カ所目の避難先だそうです
その度
食事がもらえないなどの
様々な困難を抱えながら
病院に通うことのできない方への
お薬の世話をしてくださったり
言葉のわからない外国人被災者の
話し相手になってくださったり
していたようです
さぞかし大変だったろうなと思ったら
その度に素敵な出会いがあって
楽しんでいらっしゃるとのこと
素敵な考え方ですね
今日の「PRAY FOR JAPAN」
避難所で、4人家族なのに
「分け合って食べます」と
3つしかおにぎりをもらわない人を見た
凍えるほど寒いのに
毛布を譲り合う人を見た
生きるということ
50日目
これまでさまざまな偶然が積み重なって
今日まで生きています
1月1日
末娘が2日からバイトがあるからと
夕方実家をあとにして
金沢へ送っていくことにしました
あのとき家にとどまったままだったら・・・
発災後、即、裏山へ駆け上がりました
寒さと暗さで不安になる中
たまたま近くに避難所が開設されて
そこに潜り込むことができたけれど・・・
大津波警報が解除され
真夜中車で帰ろうとしたとき
末娘が必死に止めそれに従いましたが
無理に帰ろうとしたら
きっと崖に落ちるか何かに衝突して・・・
なにより震災が
授業中に起こっていたとしたら・・・
考えるだけで恐ろしくなります
「生きる」って不思議です
だからこそ「生」って言う字には
これまで生きてきた人が
いろんな思いを込めて
さまざまな読み方が生まれたのでしょう
「生花を生甲斐にした生え抜きの生娘
生絹を生業に生計立てた
生立は生半可でなかった
生憎、生前は生まれてこの方
生涯通して生粋の生だった」
15回登場する「生」の字は
全て読み方が異なります
今日もさまざまな方から
支援の手を差し伸べていただいています
ライオンズクラブを介して
香川県立多度津高校の
海洋食品科食品科学コースのみなさんから
学校で商品開発された
チーズケーキ缶詰を送っていただきました
以前から非常食としてのご飯の缶詰を備蓄されるなど
防災意識の高い取組をされています
チーズケーキはほっとします
本当にありがとうございました
以前,多額のご寄付をくださいました
横浜の有限会社カイトさんが
今度は直接お越しになり
避難者と、学校に通う子どもたちに
お菓子の詰め合わせと焼き芋のプレゼントです
焼き芋は800食ほど一瞬でなくなったそうです
みんな大喜びでした
支援物資もたくさんいただきました
今日の「PRAY FOR JAPAN」
亡くなった母が言っていた言葉を思い出す
「人は奪い合えば足りないが分け合うと余る」
しめやかに
四十九日
痛かったでしょう
重たかったでしょう
熱かったでしょう
凍えたでしょう
怖かったでしょう
どうか安らかに
心からご冥福をお祈りします
あなたの分まで
力を合わせて
生きていきます
おだやかな休日が来ました
48日目
吹き荒れた春一番も止み
おだやかな春を思わせる長閑な土曜日
内閣府副大臣の古賀篤様はじめ
文部科学省の方々が視察に来られました
避難所も含め
現在小中高で共用している施設を
視察していただきました
ひび割れて傾いた教室棟
液状化を起こして使い物にならないグラウンド
ドアが開かず窓を割って出入りしたボイラー室
中に入ると気分が悪くなるくらい傾いた体育館
あちこちに落とし穴の空いた駐車場
野球のマウンドのように迫り上がった武道場
4月に入ったら
できるところから教育活動が再開できるよう
最大限の支援をお願いしました
石川県教育長はじめ県の方々も同席し
現在の輪島市の教育環境について
また今後求められる支援について説明しました
今後の昼食の提供をどうするか
生活拠点のない中でどう教員を確保するか
避難所提供と学校再開をどう両立させていくか
課題は山積みですが
文科省、教委、学校、連絡を密に取り合って
一刻も早い学校活動の復興に向けて
協力していくことを確認しました
困り事がありましたら
随時上げていきますので
なんでもおっしゃってください
直接中央省庁にあげていくことが大切です
東日本大震災の際に得られた教訓として
何かで目にしました
「災害現場には
現地で指示のできる
優秀なリーダーを派遣する
そして全てを任せる
必要と判断したことは全てやれ
と指示する
それが法に触れるようなことであれば
法改正する
それが一国の首相の責任」
だそうです
頼もしい教訓です
今日の「PRAY FOR JAPAN」
ぜんぜん眠っていないであろう旦那に
「大丈夫?無理しないで」とメールしたら
「自衛隊なめんなよ
今無理しないでいつ無理するんだ?
言葉に気をつけろ」と返事が
臨界状態を迎えて
47日目
全ての物質は原子でできています
原子のひとつぶひとつぶを見ると
中心にある原子核のまわりを電子が廻っています
原子核はプラスの電気を持つ陽子と
電気をもたない中性子からできています
原子核が壊れる
つまり核分裂がおこると
中性子が飛び出して
となりの原子核にぶつかって
新たな核分裂をひきおこします
そうするとまた別の中性子も飛び出して
さらに・・・
そうやってどんどん新しい中性子が飛び出して
核分裂を起こし続ける状態を
「臨界状態」といって
原子力発電が大きなパワーを生み出す源となっています
ただ「臨界状態」が制御不能な状態になってしまうと
「臨界事故」につながり甚大な被害をもたらします
そうならないように「制御棒」を使って
「臨界状態」をコントロールしています
朝、一本の電話がかかってきます
その案件を解決するために別の部屋に向かうと
そこで声をかけられ新たな案件が…
最初の案件が解決しないまま
新たな案件を抱え別の部屋に向かうと
廊下で出逢った人からさらに新たな案件が・・・
まさに「臨界状態」です
誰か「制御棒」を・・・
今日、福井県の 山内 悟 先生より
福井県教育委員会が薦める
~あなたの扉を開ける72冊~
の書籍を贈っていただきました
このような時だからこそ
心にしみる一冊が必ずあると思います
生徒に紹介したいと思います
小松のおばちゃんさんからは
可愛いグッズの贈り物
「可愛いものを見たいしさわりたい」
と生徒がテレビで言っているのを見て
贈ってくださいました
どんなものが喜ばれるかなと
きっと選んでくださったんだろうな
と想像するだけで・・・
松任谷由実さんのダンデライオンが
頭の中には流れています
「 ♪ ふるさとの両親がよこす手紙のような
ぎこちないぬくもりほど泣きたくなる ♪ 」