2024年2月の記事一覧

みんなの学校始まります

37日目

 

今日から小中学生も通い始め

幼小中高みんなが通う学校の始まりです

 

多くのカメラが見守る中

ドキドキ初めての登校です

 

 

 

 

 

 

子どもたちが集まって来るのを

見つめるだけで

なんだか涙が溢れてきます

発災以来ずっとこんな調子で

目の周りがただれてきています

 

カタリバにはちっちゃい子が元気いっぱい

 

 

 

 

 

 

 

小学校1年生から順番に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6年間でずいぶん成長するんですね

6つの小学校から集まっているので

初めてのお友達もたくさんです

仲良しになれるといいね

 

特支の子も大好きな先生と

 

 

 

 

 

 

保健室もあるから保護者も安心ですね

 

 

 

 

 

 

 

続いて中高も中1から順に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日から小中高同じ学び舎に集うことを知った

長崎県の佐世保中央高校の

中島数美教頭先生からは

文学全集を贈っていただきました

小学校で活用させていただきます

 

 

 

 

 

 

 

同じく神戸高校の星野智英実先生と

3年7組のみなさんからも

素敵な贈り物をいただきました

体育館が使えないので

狭いところでもできる

ミニピンポン台がナイスアイデアですね

 

 

 

 

 

 

心のこもったメッセージも

一人ひとりからいただきました

 

 

 

 

 

 

本当にありがとう

大変なときは「大」きく「変」わるチャンスなんです

36日目

 

今日のタイトル

島本麻衣子さんのすてきな言葉に出逢いました

http://eyes-woman.com/

 

明日から始まる小中学校受け入れに向けて

準備です

 

一年生の教室には

こんなにちっちゃい机と椅子が

運び込まれました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学生は2階と3階に

上がってもらいますが

階段が吹き抜けになっていて

とっても危険です

急きょネットを張って

落下防止です

 

 

 

 

 

 

今回大人でさえ怖かった地震

小学生はなおのことだったと思います

 

子どもたちの苦しみや悲しみは

はかり知れないものがあります

 

災害を経験した子どもたちが

このつらい時期を乗り越えるためには

我々大人が正しい知識を持ち

子どもたちの傷ついた心を理解して

愛情のこもったケアをしていくことが

大切です

 

今回の地震と火災は

子どもたちから

大切な人

家と部屋

仲良しのペット

お気に入りのぬいぐるみ

大好きな毛布

いろんなものを奪いました

 

子供達の小さな胸は

その時の恐ろしさで

今でもいっぱいです

 

だからこそ

今回高校に小中学校を受け入れることに

踏み切りました

お兄さんやお姉さんと

同じ学校に通えること

少しでも安心できますように

ご家族もきっとその方が安心でしょう

 

災害の後

子どもたちは

「おとなしくて良い子」

のように見えることがあるそうです

 

子どもたちの悲しみや苦しみを

見落とすことのないように

しっかりと寄り添って

いきたいと思います

 

まずは地震と津波のメカニズムを

科学的にそして具体的に

説明する必要があります

何かの罰なんかではないこと

そこを理解させないと

苦しみからは抜け出せません

 

そして東日本大震災の際に

表現されていない感情を表現させる手助けとして

子どもたちに自分の感情や体験を

話し合わせたり

絵を描かせて表現させる

手法が用いられましたが

現在ではこれは

全くの逆効果であることがわかり

やってはいけないこと

とされているそうです

 

ですので

輪島市の避難所では

避難されている方が

被災時を思い出し

精神を不安定にさせることのないよう

マスコミによる撮影や

インタビューは全て

お断りするという姿勢を

貫いてきました

 

岡山学芸館高校のみなさんが

手作りのモリンガ石鹸を

送ってくださいました

 

 

 

 

 

 

モリンガとは二酸化炭素の吸収力が杉の数倍あり

温暖化対策に有効な樹木なんだそうです

 

農業部のみなさんが

一つひとつ手作りして

温かいメッセージも添えてくださいました

水道が復旧したらぜひ使わせていただきますね

何ヶ月先になるかわかりませんが

その日が来るのを楽しみに待っています

 

今日避難生活が長くなったおばちゃんが

金沢から来たボランティアの方に

「へー、あんたんとこは水道出るが?

 都会やねー」

と感心している様子を見て

思わず噴き出してしまいました

一本のかっぱ巻き

35日目

 

水道の復旧にはまだまだ時間がかかるので

1週間に一度

洗濯と入浴のため

妻と両親が二次避難している

金沢方面へ向かいます

 

そのとき、

あちこちに拡がっている

生徒の様子も見に行きます

 

まずは被災した3年生が

お世話になっている

「彩の庭ホテル」さん

とっても静かに学習できる環境です

 

 

 

 

 

 

こちらの支配人はなんと

輪島高校の卒業生

わたしの後輩の橋上さんでした

シャバは狭いなぁ

 

次に

土日の学習場所として

活用させていただいている

 「ハイアットセントリック金沢」さん

まだ生徒は登校前でした

 

 

 

 

 

 

こちらの料飲部長は

わたしの先輩の九内さんの友達の雲井さんでした

クナイのともだちクモイ♪

ラップで韻を踏んでいるようですが

これまたシャバは狭いなぁ

 

統計学には「6次の隔たり」

という言葉があります

人の知り合いの数は平均44人

44を6回かけると世界の人口を超えます

つまり

「知り合いの知り合いを6人たどれば

 世界中の人と知り合いになれる」

というものです

 

最後に

金沢に避難している

1、2年生の学習の場である

文教会館

 

 

 

 

 

 

以前、輪島高校の避難所の女子トイレに

サニタリーディスペンサーを

設置してくださった

大阪大学のProject IMPACTさんが

こちらにも取り付けてくださるそうです

 

男子バレー部は金沢錦丘高校さんと

合同練習です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼にはおにぎりと豚汁を

振る舞っていただきました

 

久しぶりに愛情のこもった

あったかい食事に

いつもの親のご飯を思い出した

と言う生徒も・・・

 

私もひさしぶりにおいしいもの食べようと

回転寿司に入るまではよかったものの

こんなに高かったっけ?

怖じ気づいて

これから物要りだしなあ

結局カッパ巻き1皿だけ食べて

店を出ました

「一杯のかけそば」ならぬ

「一皿のカッパ巻き」

 

「美味しんぼ」で

寿司職人の腕を診るには玉子を食べろ

と確か海原雄山が言っていましたが

カッパ巻きだけ食べて職人の腕を見切る

食通と思ってもらえなかったかな?

まさかね

きっと変な客と思われたことでしょうね

今日は節分

34日目

 

今日は節分です

 

避難民の方々の二次避難も進み

小中学校仮校舎開設の準備も

順調に行われています

 

私は今年還暦を迎えます

輪島では還暦の年男と厄年を迎えた男が

神社で豆まきを行います

 

今回火災で失われた朝市通り近くの重蔵神社では

延焼を逃れたものの

鳥居や狛犬が壊れ

拝殿も崩れるなど

大きな被害を受けました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は豆まきの中止も議論されましたが

こんな中だからこそ

市民を元気づけるために

ぜひやろうということで

賑々しく開催されました

 

授業が本格化してきました

33日目

 

いよいよ

金沢地区へ2次避難している生徒のための

学習支援が文教会館で始まりました

 

 

 

 

 

 

金沢大学さんが全面的に協力してくださり

場所の確保、必要な物資の調達など

スピーディーに準備してくださいました

 

 

 

 

 

 

昼食も全て準備してくださいます

文教会館への交通費は全て

石川県教育委員会が負担してくださいます

落ち着いて学習できる環境が整いました

この後

大学生の学習支援ボランティアも

加わってくださいます

まだ申し込んでいない人は

今からでもオッケーです

 

 

 

 

 

 

無線ルーターの貸し出しも行っています

 

午前中は輪島高校からの授業を

オンラインで受け

午後からは文教会館で

授業を行っています

 

今日は自分も

オンラインで授業に参加してみました

 

 

 

 

 

 

授業は生き物で

同じ空間で空気を感じながらやるもので

オンラインなんかでは

気持ちが通じ合わない

絶対にやってたまるかという

頑ななまでのオンライン反対派だったのですが

やってみると

意外!割といいな!という感じでした

授業感変わりました

 

部活道でも

(本校では部活動を部活道と書きます)

オンラインと対面を上手に併用しています

男子バレー部です

オンライントレーニングの様子です

 

 

 

 

 

 

輪島市の中学校には男子バレー部がなく

全員が高校でバレーを始めたメンバーです

素人軍団であったにも関わらず

今年の総体では県のベスト8に入り

能登地区大会では優勝しました

 

ところが

これからという時に

今回の被災で

主力2名が

転校することになりました

 

今日は転校した生徒も加わり

一緒に自宅でトレーニングです

 

転校先でもぜひバレーを続けてもらいたいです

来年対戦するのが楽しみです

 

文教会館近くのお店には

笑わんけ金沢

がんばらんけ石川

信じとるよ能登

 

 

 

 

 

 

みんなが応援してくれてます

嬉しいですね

全てが一歩ずつ前進していることを実感しつつ

輪島に帰ります

 

のと里山海道はきずだらけです

 

 

 

 

 

 

以前の地震でもこんな感じだったな

それでも立ち上がったんだから

今回だってきっと