自彊日新

2022年11月の記事一覧

ベスト4かなわずも夢かなう

 遅くからの更新です。穏やかに晴れています。

 今日も一日いい日でありますように。

 さあ、顔晴りましょう。

 昨日のFIFAワールドカップ。日本が格上のドイツに勝利しました。おめでとうございます。欧州組の大活躍が報道されていました。日本のレベルも徐々に世界水準に近付いてきている証でしょうか。

 ワールドカップでは、岡田ジャパン、西野ジャパンが過去にベスト16を叶えています。今回も、この勢いで突っ走って欲しいですね。

 今朝の報道ニュースで森保監督が「大和魂」という言葉を使っていたように思います。この「大和魂」という言葉を同じように使っていたのが、2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会で指揮を執った岡田武史監督です。岡田監督は日本の選手が世界とどう戦っていくか、世界に通用するためにはどうしたらいいのかを追求し、その答えを求め歩きたどり着いたのが、福島大学白石豊教授でした。白石先生は体操競技が専門で、「ウルトラC」の発想から、個人技を向上させることなどを岡田監督に話したそうです。

 私もそうですが、日本の監督、コーチ、特にチームスポーツを専門とする監督は、「組織力」という言葉をよく使います。組織で戦うことに重きを置くことが多い傾向にあります。日本の選手には個人技では無理だという思い(ドグマ)がある岡田監督と、「ウルトラC」の発想がある白石先生はここでバチバチのバトルをするわけです。岡田監督は、白石先生の議論の中で、ふと我に返り、「日本人も個人技で勝つことはできるのでは?」と発想の転換ができたところに監督としての才があるのだと思います。それからは、個人技に重きを置いてチーム作りをしていくことになったのです。

 ベスト16という成績を掲げ帰国した岡田監督は、鶴岡八幡宮のぼんぼり祭りで

『ベスト4かなわずも夢かなう』

 という言葉を書いたそうです。この夢とは、「ただ一つの目標に向かって、みんなが力を合わせ、ひたむきに戦うチームを作りたい。」というものだったそうです。日本人が世界で戦う、通用するチームができた瞬間だと私は理解しています。『大和魂』という言葉はその象徴なのでしょう。

 長友佑都選手がなぜ今でも代表チームに選ばれているのか。個人の能力が高く、競技パフォーマンスも群を抜いているのもそうだと思いますが、2010年南アフリカ大会で岡田監督が選手たちに植え付けた『大和魂』を体全体で理解しており、若い選手たちに自らが示し、伝承するためだと個人的に思っています。

 長友選手の気迫のこもった『ブラボー!!』の叫び声。あの叫びが『大和魂』!とても印象的でした。

 森保ジャパンの『大和魂』、そして選手たちの活躍は見逃せませんね。

 

  「夢なき者に理想なし」

 「理想なき者に計画なし」

 「計画なき者に実行なし」

 「実行なき者に成功なし」

  故に

 『夢なき者に成功なし』