学校日誌

2020年8月の記事一覧

錦高日記8月24日(月)Ⅰ ~紫錦祭に向けて・・・文化部編~

 いよいよ今週から、8月28日(金)実施の紫錦祭の準備が本格的に始まりました。本日は書道部と吹奏楽部を訪問してみましたが、両部ともしっかりと準備を進めています。書道部の皆さんは看板の作成を、吹奏楽部の皆さんはステージ発表で披露する「○○○○」(昨年度に日本レコード大賞を受賞した曲です。今年度のステージでは○○方のダンス?付きです。)の練習を行っていました。

 今週の”錦高日記”では、校内の紫錦祭の準備の様子や当日の企画等の内容について紹介して参ります。どうぞお楽しみに!!

 

錦高日記号外 ~第23回俳句甲子園 全国大会審査結果発表・表彰式~

 8月23日(日)の13:00~16:00に、オンラインで「第23回俳句甲子園(全国高等学校俳句選手権大会)」の全国大会審査結果発表、表彰式、エキシビションマッチ(愛媛県立松山東高校vs開成高校)が行われました。この大会には、全国82チームの中から、投句審査で選ばれた本校を含む32チームが参加しています。

 本校チームのメンバー(21H野口結加さん、21H山田晃弘さん、22H眞舘美羽さん、24H沖村采城さん、26H中村なつきさん)も、職員室に集まり、皆でこの配信にリモート参加しました。団体優勝・準優勝のチームと個人賞の一部(最優秀賞・優秀賞)が獲得できた場合には、Zoomを用いてリモート出演まですることとなっておりましたが、残念ながら本校生の名前は呼ばれませんでした。しかし、野口さんの作品が入選しており、また全国の志を同じにする仲間の顔をみたり、その考え方等を共有することができたので、得られたものは大きかったようです。

 コロナ期においては、今後もこのようなリモートでの会の開催・参加が主流となるのでしょうね。著者も大変勉強になりました。

    俳句の甲子園出場チーム一覧.pdf

  

  

錦高日記8月21日(金) ~1年生芸術を参観しました~

 本校では、毎週木曜日と金曜日に1年生の芸術の授業があります。今日は音楽・美術・書道の授業にお邪魔をしました。

 まず、音楽です。コロナ禍では感染予防の観点から、思い切り大きな声で歌うことも、楽器を演奏することもできません。そこで細川先生は、週2時間の授業のうち1時間は音楽鑑賞を行うことにしたそうです。今日は古典音楽鑑賞の最終日でベートーベンの作品鑑賞の日でした。筆者が高校生だった頃は、音楽鑑賞といえばレコード(?!)を大きなスピーカーで鑑賞するというものでしたが、今日の授業では、ベートーベンの生涯における様々な場面でどのような曲を創ったかがわかるDVDでした。生徒の興味・関心を引き出す内容で、細川先生の解説も聞きながら、生徒たちは美しい曲を鑑賞し、たくさんのメモを取っていました。

   

    次に美術です。美術の授業では8月17日より新しいプロジェクト、家を設計し模型を作る、が始まっていました。教室の前には、これまで先輩達が創り上げた優れた模型が並び、中には、空中に浮いているかのような住居のデザインもあり、若者の自由で豊かな発想が伺われるものもありました。担当の開先生も「おもしろい」と評していらっしゃいました。今日はまだ設計図を書いたり、ボードを切り始めたり、といった段階でした。今後、それらを組み立て、着色をするという作業へと移っていきます。どのような独創的な住居ができるか、楽しみです。

    

 最後に書道です。今まで冷房のない暑い書道室で授業をしていただいていました。今年やっと冷房が入り、今は快適な室内で、書に集中できています。今日の文字は「有道」。本間先生がいくつかのポイントを話された後、一斉に書き始めました。本間先生の説明の中には「右」と「左」の書き順の違いを復習する場面もあり、筆者は興味深く伺いました。生徒達の真剣な横顔がとてもステキでした。

   

 

 

 

錦高日記8月20日(木)Ⅱ ~暑さ克服!自分の命は、自分で守る!~

 本日も大変に暑い日でした。青い空には雲が全くなく、朝早くから直射日光がジリジリと校舎を焦がしました。「昨日の暑さとは違う」と誰もが思ったことだと思います。

 感染症対策として、窓を開けなくてはならない、だがそうすると熱風が吹き込み冷房が効きにくくなり、教室内が暑くなる。コロナか、熱中症か、というジレンマ。

どこまでも青い空。今日は少し細めて窓を開けました。

 そこで、本校では「自分の命は、自分で守る」の考えのもと、8月いっぱいという期間限定で、教室内および授業中でのうちわや扇子、ハンディーファンなどの涼を取る道具の使用を認め、必要とあれば水分の摂取も認めるとしました。生徒達には、今年の夏の特殊性(夏休みのはずの期間に授業をする、コロナだから窓を開けマスクをしなければならない、熱中症にも要注意)と酷暑という状況を考えると、本来であれば授業中には容認できないことであるが、特別に認めるとしました。ただし、自分の都合ばかりを優先させるのではなく、周囲の人を思い遣って行動して欲しいと伝えました。

 このような決定をしたのも、すべて、周囲への思いやりを大切にしながら、自分で考え、判断して、行動する、自立した人間になって欲しいという想いからです。

 皆で支え合って、この暑さを乗り越えたいですね。

   

錦高日記8月20日(木)Ⅰ ~夏ノ暑サニモ負ケズ・・・(第2回錦丘ラウンドテーブル)~

 本日は朝から高い気温が続き、体育の授業及び放課後の運動部の活動等が禁止となってしまいました。

 このようななか、放課後の物理講義室で『錦丘ラウンドテーブル』と称する、予め設定されたテーマについて皆が自由に意見を出し合い共有する会の2回目が行われました。会場には、生徒約20名と本校教員8名が集まり、「これからの進路」をテーマとしたディスカッションが行われました。

 前回と同じく会は十分に盛り上がりましたが、終了後には3年生のリーダーたちが反省会までしっかりと行っていました。彼ら彼女らは己のファシリテーター、リーダーとしての力量を着実に伸長させているようです。(本当に感心します!)

 次回は9月に実施される予定です。自分の意見を臆せずに他人に伝えたり、他人の意見を引き出したりできるコミュニケーション力は、これからの時代にますます重要視されるものだと思います。1、2年生たちも物怖じせずにたくさん参加してくれることを強く期待しています。

          

錦高日記8月19日(水)~紫錦祭全体説明会開催~

    本日の放課後、総務委員会および生徒会執行部による、紫錦祭の全体説明会が行われました。紫錦祭に参加する全ての団体の責任者と先生方が集まり、総務委員長の司会のもと、日程や注意事項、ルールの説明などがスムーズに行われました。最後には質疑応答が行われ、投げかけられる質問に、総務委員たちは明確な回答をしていました。資料作成から会議の運営まで生徒たちの手で行われており、物怖じしない堂々とした態度は頼もしい限りでした。生徒の自主性と自律性のもと、楽しく、思い出深い紫錦祭となってくれることでしょう。

  

錦高日記号外 ~錦丘ラウンドテーブル(2回目)案内~

 8月20日(木)の放課後に、前回好評だった『錦丘ラウンドテーブル』の2回目が開催されます。36H片岡鈴々さんを中心として、会がさらに盛り上がるようリーダーたちによる綿密な打ち合わせがなされています。どうぞお楽しみに!!

ほりほりの部屋Vol.24「『なりたい自分』を信じて~『不東』って?~」

 皆さん、こんにちは。堀です。学校再開3日目です!今日から錦中も再開!8月中旬に錦丘学園全生徒登校!これもいわゆる、“New Normal(新たな日常)”なのかしら??コロナ対策と熱中症対策、両方にらみながらの~~~GAT!!

 

 この写真は、諸君や錦中が誕生した頃、奈良の薬師寺にて堀がいただいた御朱印です。玄奘三蔵法師の肖像朱判の上から力強い筆致で書かれている「不東(ふとう)」というコトバ、見聞きしたこと、ありますか?「ふとう」を諸君のスマホやパソコンで変換しても、「不当」とか「不等」、「埠頭」、「不倒」くらいで、あとは人名として数件ヒットするくらいでしょう。「不東」には、あまり一般的ではないコトバであるがゆえのインパクトがあります。そして、中国、唐時代の僧、玄奘三蔵法師が使ったコトバとして添えられると、ひとかたならぬ強烈な意思を表明する際に使うコトバだということが想像できる人もいるのではないでしょうか?

 世界遺産の薬師寺はまさに国宝の宝庫。金堂に安置されている本尊の薬師三尊像(特に月光菩薩!惹かれます!)、再建された東塔・西塔(再建前の方が好きかも。寂れた感じで。)、伽藍北側に位置する玄奘三蔵院内の「大唐西域壁画」(日本画の巨匠、平山郁夫画伯が30年<!>かけて完成・奉納。これだけでも一見の価値あり!絵が仏様であり、信仰の対象。行くと必ず、時を忘れてたたずんでしまいます。)等々、見所満載。ここを中心にした奈良大和路の旅、是非とも実現してください。一人一人の興味関心がばらつくので、団体ではなく、自由な一人旅がオススメ。古(いにしえ)の都、日本人の心のふるさと、奈良。時間をかけて、じっくりと回るプランで。<ちなみに「なら」という音は、韓国(朝鮮)語では「みやこ」の意。福井県に「若狭」という地名がありますが、この「わかさ」という音は、韓国(朝鮮)語では「いりぐち」の意。古代、朝鮮半島(韓半島)から海を渡り、大陸の先進文化を携えた「渡来人」が、「いりぐち」(若狭)から上陸し、通称「鯖の道」を辿り、「みやこ」(奈良)を開いたというワケ。つまり、「奈良」も「若狭」も表意文字ではなく、表音文字と捉えると納得。奈良に春を告げる風物詩「お水取り」という行事の由来とも関係あり。ルーツに共通点が多いのに、長い年月に渡る仲良かった歴史があるのに・・・なぜ、現代の日本と隣国は・・・タメイキ。悪化したのは、ここ数十年のこと。きっとまた、仲の良い隣人に戻ります。さらに、ちなみに、日本人の祭礼、お祭りに欠かせない御神輿(おみこし)。天高く担ぎ上げる際のかけ声は?そうです。「わっしょい!わっしょい!」ですね。これも、「ワッソ!ワッソ!」がなまったコトバ。韓国(朝鮮)語では、この音は「神様、ここに来て!」の意。大阪四天王寺には、その名も「ワッソ祭り」が実在し、舟に似せただんじりが町中練り歩き、そのだんじりには半島から渡来した人々が乗っており神様と崇められているそうな。なんとなく「チコちゃん」に出てきそうな話題??>

 玄奘三蔵法師は、実在した中国(唐時代)の僧で、西暦629年27歳の時、陸路、(密)出国し、インドの街ガンダーラを目指しました。<あ~、今、堀の耳には、ゴダイゴの「ガンダーラ」(1978年10月リリース。堀、高2の頃の大ヒット曲。ググってね。)のサビの部分がリフレインリフレイン“In Gandhara, Gandhara. They say it was in India.”ちなみに、ゴダイゴのボーカル、タケカワユキヒデさんはこの当時、東京外大在学中。その英語の発音にあこがれましたっけ。>中国から西の方角、インドを目指し、極めて険しい山道(チベット越え?)を、西へ、西へと。仏教の僧侶として原点に返り、仏教発祥の地で仏教を極め、母国に本場の経典や仏像を持ち還り、母国で正しい仏の道を広げんがための行為でした。この一見無謀な、しかしながら、純粋な志を抱いて「西方浄土」を目指した際、自分を戒めるために吐いたコトバ、それこそが「不東」だったのです。宗教人としての「なりたい自分」になるまでは、経典を持って還るその日までは、東の方角にある母国へは、ふるさとへは帰らない、東には戻らないという強烈な意思表示、それが「不東」というコトバに込められているのです。御朱印の玄奘三蔵法師の姿は左向きに描かれています。つまり、西をひたむきに目指しており、右向きに、つまり、東を決して向かない姿を表したものとされています。玄奘三蔵法師は、実に16年後の西暦645年43歳の時、600点以上の経典や仏像を携えて帰国。それまでの誤訳を修正しつつ、正確な経典翻訳に尽力し、正しい仏教の布教に努めたとのこと。(宗教家であると同時に翻訳家。語学にも精通。)また、インド巡礼の旅の様子を「大唐西域記」として残しています。<さらには、この巡礼の旅は、後にフィクションである中国の「西遊記」のモデルともなりました。お供に、孫悟空(サル)・猪八戒(ブタ)・沙悟浄(日本ではカッパ)を連れだって。さらにさらには、日本で「ドラゴンボール」に?!(「おら、悟空!」野沢雅子風に。)さらにさらにさらには、この漫画が英語をはじめとする様々な言語に翻訳されて全世界へ!ついには中国へ逆輸入!コトバって面白いよね。>

(シアトルの書店にて購入。米語では、「日本の漫画」のことを“otaku”と言います。なので、米語の“I love otaku.”において、愛を注ぐ対象は、人ではなく、日本の漫画ということ。誤解なきよう。アメリカの書店には“OTAKU”と大きく書かれた「日本の漫画専門コーナー」があったりします。世界に誇る日本のサブカルチャーです!)

 さて、諸君はどうですか?「不東」と言えるまでの「なりたい自分」が見つかっていますか?自ら定めた、ぶれない目標、および、そこに到達するまでの手段方法が、具体的に見えてきていますか?確認ですけど、踏み台となる大学のことだけじゃないよ。その後のことも含めて。難しく考えなくてもいいんです。たとえば、こんな人がいました。「俺をベンチ入りメンバーからはずした、あのカントクを見返したい。だから、俺は石川県で高校の教員になる。そして、野球部カントクになって、あのカントクのチームに勝つ!!なので、高校の教員免許がとれる大学・学部を目指す!」と言い、それなりにがんばったけど、残念ながら、浪人。その2ヶ月後、こう言いました。「やっぱ、ああいうネガティブなモチべーションだめやわ。切り替えます。父親よりも金を稼ぐ。できれば海外で。なので、大学は国際系か経済・経営・商学系。あるいは、その両方できるとこ。」この人は、就職5年目の28歳時点で、その父親の年収を上回り、現在、東京で35階建てのタワーマンションの最上階(分譲)にて、毎日富士山やスカイツリーを窓から眺めつつ、その窓は開けても蚊が入ってこず、幸せに新婚生活を送っています。お金の勉強、大切です。次回、「なりたい自分」を実現した石川県出身者の具体例を、教え子からのお便りを中心に書いてみます。ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!

錦高日記8月18日(火) ~紫錦祭に向けて 衛生講習会開催~

 本日、3年生対象に衛生講習会が開催されました。養護の八重樫先生から、食品の扱い方や調理の際の注意事項などについて説明していただきました。今年の紫錦祭は一般公開をしないので、お客様は本校在校生のみですが、先日行われた食券販売の様子から見ても、生徒達は手に入れたチャンスを最大限に活かして、最高の思い出とサービスを創り出そうとしています。生徒達の美味しい作品に期待してます!

  

錦高日記8月17日(月) ~今日から学校!~

 学校に生徒が戻ってきました!今日から学校再開です。8月後半には紫錦祭もあります。2020年の夏の終わりを充実して過ごして欲しいと思います。

 第一体育館の入口には、熱中症予防のための掲示板があります。今日は「警戒~積極的に休息~」レベルでしたが、体育館ではバレーボールを楽しむ男子生徒の姿が、グラウンドではソフトボールに熱中する女子生徒の姿が見られました。

 教室では、サーキュレーターが回り、エアコンがフル回転している中、生徒達は一生懸命授業に取り組んでいました。

 猛暑の中でも、生徒達は何かを学び取ろうと元気に活動しています。また、放課後の校舎内外も生徒たちの元気に満ちあふれていました。(やはり学校はこうでなくてはなりませんね。)

             

 

錦高日記8月7日(金) ~さらに快適な教室環境へ~

 コロナ対応として、これまで窓を開けて冷房を入れてきましたが、雨降りの日には窓を開けることができず、冷たい空気を全体に行き渡らせることが難しい日もありました。

 ですが、もう大丈夫です。すべての教室、講義室にサーキュレーターが設置されました。

 このサーキュレーター、かわいらしい丸いフォルムで、上下左右に首振りをします。しかも、とっても静かです。小型で場所を取らないのもグッド。小さいからパワーに不安が・・・という声もありますが、きっと活躍してくれると思います。

 8月1日から16日まではつかの間の夏休みです。サーキュレーターが活躍するのは17日からということになります。

 生徒のみなさん、大切に使ってくださいね。

【お知らせ8/7】在校生および保護者の皆さま、卒業生の皆さんへ

 ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の拡大が、全国規模で見られています。特に、東京や大阪、愛知などの大都市圏では相当数の感染者数が報告されています。このような状況を受けて、昨日の一斉メールでもお伝えいたしましたが、石川県からも県民の皆様に感染拡大防止のお願いが出されました。

 本校も8月1日より、生徒達は夏休みとなっておりますが、この夏休み期間に、大都市圏等に居住されるご家族が帰省されたり、ご家族で県外に旅行されることもあるかと思いますが、慎重にご判断いただきますよう、お願いいたします。

 重ねて、「新しい生活様式」で示されているように、健康管理やマスクの着用、身体的距離などにもご配慮をお願いいたします。

 来週8月11日~14日は学校閉庁日となっております。校内には一切入ることができませんので、ご理解をお願いいたします。

 また、夏休みを利用して、母校を訪れようとしている卒業生もいるかと思いますが、来校する際には必ず健康チェックをし、事務室で受付をしてください。発熱や風邪症状等がみられる場合は、来校をご遠慮ください。また、来校目的をはっきりさせたり、約束を取るなどして、むやみに長時間滞在することのないようにお願いいたします。みなさんのご理解とご協力をお願いいたします。

 

ほりほりの部屋Vol.23「『沈黙の時』って何?~日本の8月は黙祷の月~」

 皆さん、こんにちは。堀です。How humid it is today! なんて日だっ(小峠風に)!中途半端な雨やな~。めっちゃ蒸し暑いですぅ。でも、湿度になんか負けないっ!ちなみに堀家の今晩のおかず、もとい、おつまみは、・・・おろしニンニクたっぷり入れた特製味噌だれでいただく焼き餃子(+<安い>豚コマ&ネギたっぷりの豚汁)だお!ガーリックパワーでGATだお!!

*文末の「だお」は、1970年代の名作ギャグ漫画「すすめ!パイレーツ!」<江口寿史作・少年ジャンプより>にて、パロディで使用されていたのをいまだに記憶。もともとは「だよ」の幼児語か?

 昨日、午前8時15分、校内放送を通じ、主に模試で登校していた3年生諸君とともに、広島での75年前の悲劇でこの世を去った方々の鎮魂のため、1分間の黙祷を捧げました。NHKのテレビ放送を傍らに見ながら、放送のタイミングを計っていました。例年なら5万人(!)の参列者で埋め尽くされる平和公園も、今年はコロナ対策ということで800人のみの参列で、ソーシャルディスタンスが保たれている様子でした。外国人と思われる方々は、コロナ以前から日本に滞在している各国の大使レベルの方々とのこと。イヤホンで式典の進行内容を同時通訳で聞いておられたようです。さて、進行役の方の「黙祷!」というかけ声は、どのような英語に翻訳されていたのでしょう?

“A moment of silence, please.”あるいは、“Please take a moment of silence.”

と表現します。直訳すれば、「沈黙の時を(お過ごしください)。」くらいの意味です。和英辞書を繰ると、「黙祷」は、“silent prayer<発音要注意!「プレア」くらいの響き。「プレイアー」はNG!>”、「黙祷する」は、“pray silently”あたりもヒットします。しかし、pray「祈る」という動詞、および、prayer「祈り」という名詞は、実際の使用場面は、「神に対して」という宗教色が濃い場面がとても多いのです。昨日、広島の進行役の方も、堀も、「黙祷!」と言った際、何か特定の宗教における全知全能の神への祈りを求めたわけではありません。むしろ、宗教を超えて、さらには人種をも越えて、人類普遍の感情として、死者の尊厳を慮(おもんぱか)り、その魂が安らかなることを祈って欲しかったわけです。なので、英語では“a moment of silence”と表現するのです。文字づらだけを追いかけた日本語転換・英語転換は、とても味気ない場合(「沈黙の時」って・・・)があります。言葉の習得は、その使用場面や使用している人の思いにまで想像の翼を広げると、何十倍にも楽しめるものです。曖昧さが美徳となることさえもあるのです。

(昨年8月9日、長崎にて黙祷。奥に小さく平和祈念像。)

 昨日の8時15分、明後日の11時2分、来週末15日の正午。日本の8月は“a moment of silence”の月。被爆当時、世界の研究者から、「被爆した場所には、75年間、草木も生えない」と言われた、その75年目を今年迎えています。極めて短時間で、あの焼け野原から戦後復興を成し遂げたこの国の底力(特に、人材育成力つまり教育力)はすごいのです。また、今年の8月9日は、コロナさえなければ、日本中が歓喜で盛り上がっていたはずの日、東京オリンピック閉会式の日のはずでした。8月15日は日本にとって、終戦記念日。甲子園での試合をいったん止めてでも、「黙祷」するシーンは、諸君も目の当たりにしたことがあるでしょう。それほど、大切な日。今のこの国の繁栄は、過去の多くの犠牲の上に成り立っていることを再認識する、8月ってそんな月だと思います。

 諸君が高校を卒業し、コロナが終息していれば、一刻も早く訪れて欲しい場所が本州に3カ所あります。広島、長崎、そして、鹿児島の知覧です。先の2つは、上空から一方的に爆弾を落とされた場所です。知覧は違います。特攻基地のあった場所。この地から、片道燃料のみを積み、爆弾共々、相手の戦艦めがけて体当たり。生きて還ることを想定していない、旧日本陸軍の極めて非人道的戦法。これに、形式上は「自ら志願」して、身近な愛する人々を守るべく、飛び立った若者たち。糾弾されるべきは軍の上層部であり、特攻隊の若者たちの純粋な気持ちに全く非はありません。その彼らの心情が吐露され、飛び立つ前夜に家族に宛てた膨大な数の「遺書」(最後の手紙)が、1つの例外もない見事な達筆で、毛書で書かれた実物が、「知覧特攻平和会館」には展示されています。展示場中央には、海底深くから発見され、再現された、「ファイター・ゼロ」、「零式戦闘機」通称「ゼロ戦」が鎮座しています。以前訪れたとき、ガングロ・ミニスカ・ルーズソックス(何のこと?ググってね)の高校生の一団が、遺書を読みながら、ボロボロ泣いて、メイクも崩れ、ガイドさんに「もう時間ですから~!」と手を引っ張られているのに、「もっと読みた~い!」と言って、展示場から離れようとしなかった光景は、今でも鮮明に思い出すことができます。

 3カ所とも、その当時のことを、直に教えてくれる、「語り部(かたりべ)」という方々がおられます。使命感溢れる、平和の伝道師。是非、その体験談を生で聴いて欲しいのです。戦後75年、その方々の平均年齢83才。天寿を全うされる方々は増加の一途。語れる方の数は減少の一途。あまり時間がないのです。だから、一刻も早く、早くと思っています。ちなみに、「特攻隊」の若者のことを、米軍はどのように表現していたか、知っていますか?「特別攻撃隊」の略だから、“special attckers”??戦争末期、アメリカは、日本の軍事のみならず、気候や文化・風習、思考パターンに至るまで、調べ上げていました。どういう若者が選抜されてファイター・ゼロに搭乗し、狂気の攻撃を仕掛けてくるのか、当然、熟知していました。なので、敬意を込めて、こう呼んだのです。“flying elites”「空飛ぶ、選ばれし者(空飛ぶエリート)」。旧日本軍上層部は、頭脳明晰かつ運動能力にも長けた者を選抜して送り込んでいたのです。最年少隊員は、17~18才。つまり、諸君の年頃で、しかも、頭良くて運動神経良い者が選ばれていたわけです。その立場で、遠く離れた家族、父親・母親・兄弟姉妹・息子・娘に対し、特攻前夜に記した手紙。どれを読んでも、心が激しく揺さぶられます。「二度とこういうことがあってはならない。二度と過ちはおこしません。」心から平和を望む、そんな気持ちに自然となります。「語り部」の方々の口上も素晴らしく、引き込まれます。知覧なんて、ちらん(知らん)、とか言わないで。記憶の片隅に留めておいてくださいませ。行ってみてください。いつか、きっと。“Surely, someday.” ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!

 

P.S.先日、県立美術館で「没後35年 鴨居玲展―静止した刻―」を鑑賞してきました。

金沢美大卒業まで金沢市在住だった画家。父の死後、追われるように金沢を去り、パリをはじめとする海外生活の後、神戸を終の棲家としました。「これ、エヴァの使徒のモデルじゃね?」と思われるほど独特でメッセージ性の強烈な教会やら、二次元の絵なのにダイナミックな顔の表情や動き出しそうなサイコロやら、美しい青や緑の使い方に感動やら、非現実的であるが故に画家の意図が感じられる、想像力がかき立てられる作品に圧倒されました。今月いっぱいの開催です。高校生はなんと無料です。身分証明or生徒手帳持参で。息抜きにゲージツ鑑賞もいいもんですよ。オススメ。

錦高日記8月6日(木)Ⅱ ~巨大な黒い物体の正体~

 本日も暑い日でした。そんな太陽の日差しを吸収するかのように、黒い、大きな、布製の物体が、4階渡り廊下に3枚掛けられました。皆さん、これ、何だかわかりますか?

 正体は、吹奏楽部が床に敷いて使っている布だそうです。これを敷いて音を吸収させているそうです。そんな心遣いをしてくれていたのか、と感動もしましたが、その大きさにもびっくりしました。ちなみに、これを取り込むときの布は、太陽のエネルギーをたっぷりと含んでとても熱いそうです。吹奏楽部のみなさん、ご苦労様です。

 以上、本日の1コマでした。

錦高日記8月6日(木)Ⅰ ~挑め!マーク模試~

 本日、3年生全員がマーク模試に挑みました。8クラス全てが生徒で埋まり、問題に真剣に取り組む姿が見られました。8月の「天応山」パート2です。

 

 さて、3年生の教室前の廊下を歩いていくと、今年も本校の守護神のお地蔵様が鎮座しています。ふっと見ると、鉛筆を持っていました。それに、前にはジーンズ地の筆入れが・・・はは~ん、これが校長先生が「ほりほりの部屋」で書いていた鉛筆なんだ、と気付きました。この鉛筆を使えばハイスコアが望めるのかな~、特に英語はいけるんじゃないか、などなど思いました。

 明日のマーク模試、この鉛筆でチャレンジする生徒がいるかどうか、ちょっと気になります。がんばれ!3年生!

 

 

ほりほりの部屋Vol.22「ある日のぼっちめしin summer~意外とイケる!そうめん弁当~」

 皆さん、こんにちは。堀です。How hot it is today! 食欲落ちるけど、しっかり食べてGAT!!

 本日金沢の最高気温、何度だろう?36℃越え??体温じゃん!登校禁止体温近く??なんて言っている錦生の何と多いことか・・・そもそも「°C」のCって何?「摂氏」のことです、って答えるでしょうね。じゃあ、「摂氏」って何?日本じゃ「摂氏~度」って言うけど、他の諸外国もいっしょ??ちなみに、アメリカは「°F」、つまり、「華氏」を用います。渡米して、まず、すんなりとはイメージが湧かないものの1つがこの度量衡表記の問題です。「ヒューストンまで15マイルくらい。車で30分くらいかな?」なんて言われても、距離感が全然ぴんとこない。「明日のシアトルの予想最高気温は98°。厳しい暑さでしょう。」という天気予報を聞いても、「沸騰直前か?」なんて思ってしまう始末。ハワイのアラモアナ・ショッピングセンターでナイキのシューズ買おうとして「足のサイズ、何インチですか?」なんて店員に聞かれた日にゃあ、購買意欲げんなりだぜ~。数字とそれにともなう単位が持つ情報は、日常的な会話の場面や様々なビジネスシーンにおいて、決定的判断材料となります。数値聞き取り能力は、「使える英語」のリスニング力向上のためには致命的に重要です。「訳」ではなく、イメージで捉えることができるようになるまで、相当の訓練が必須です。が、「習うより慣れよ」の世界なので、誰でも、その環境のなかにどっぷり浸かっていれば、必ず使いこなせるようになります。だからやっぱ、近い将来、トビタテJAPAN!after/with COVID-19・・・(「°C」:「摂氏」というのは、この温度表記を考案したスウェーデンの天文学者Celsius(セルシウス)の中国音訳「摂る(変換できず)修斯」の頭文字に「さん」の意の「氏」を付けたもの。「°F」:「華氏」というのは、この温度表記を考案したドイツの物理学者Farenheit(ファーレンハイト)の中国音訳「華倫海特」の頭文字に「氏」。中国音訳というのは、「コカコーラ」を「可口可楽<かーくーかーりーのように響く>」と表記するような感じ。)

 し、白い!限りなく白いお弁当。As white as snow・・・薬味のわずかな緑がアクセント。ここにつゆをぶっかけて・・・めんが小さな一口状にくるくる幾層も丸めて重ねてあって・・・大きめの保冷剤で挟んで持参すれば、お昼頃までは十分冷たくて大丈V(古っ)!つゆをぶっかけたら、カンタンにめんはほぐれます。めん1束分でも、十分おなかいっぱい。蒸し暑く、食欲減退のお昼ごはんには意外とイケます。つゆにもちょっち(具志堅風に)一工夫。ラー油をお好みの分量、たらし込んでみて!ゴマの風味と辛みの刺激で食欲マシマシ。そうめんにラー油、合うんです!しかも、食事時間超短縮可能。本日の堀の完食までの時間、1分25秒!あっちゅうま!食後しばらくすると、ずうんとおなかに来ます。胃袋でつゆ吸って、めん膨張。おなか、ぱんぱん。お弁当作成者に負担かからず(そうめん1束ゆでて、水にさらして、水きって。ジップロック容器に一口サイズに丸めて入れていくだけ。薬味はお好みのものをラップするのみ。つゆもお好みのものを小さめのジップロック容器<パチンと閉まる容器。こぼれないように。>に注ぐだけ。ラー油もお好みでたらし込み。)、弁当箱洗いもラクラク。1度お試しあれ~。自分でも作れるよ。栄養バランスについては、その日の朝食や晩ご飯で調整してね。こればっかりはNG!ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!

錦高日記8月5日(水)Ⅱ ~2年生 数学ゼミの実施~

 本日の午前中、2年生の有志が参加した『数学ゼミ』が行われました。事前課題として示されていた問題を予習してきた参加者たちは、真剣な面持ちで先生の解法を聞いていました。時折、(ソーシャルディスタンスを保ちながら)隣の人と相談をしたり、途中の計算を確認しあったりしながら、難問にも挑戦しており、充実した90分間を過ごしました。

 本校では、例年よりも短くなっていますが、今の自分がやりたいことを行うことのできる時間を確保しています。学習でも、部活動でも、趣味などでも・・・生徒たちにとってこの時間が有意義な時間になってくれることを強く期待しています。

   

ほりほりの部屋Vol.21「『ボールはともだち こわくないよ』(「キャプテン翼」より)~エンピツはともだち~」

 皆さん、こんにちは。堀です。夏休み短っ!短いからこそ、濃「密な」時間を!部活で「密な」時間を!受験勉強で「密な」時間を!そして、趣味でも「密な」時間を!この「3密」時間をGATで!!

 今年度の錦丘高校は、夏季休暇を8月1日から8月16日までの16日間としました。臨時休校中の諸君にお願いした自学自習内容に加え、7月後半に追加実施した授業内容と8月17日以降の8月後半の追加実施内容で、今年度初めの休校分の授業進度は、ほぼほぼリカバーできる予定です。諸君に「自立した学習者」となってもらうため、ひいては、「自立のために自律できる大人」となってもらうため、平日補習を始め、土曜補習や長期休暇中の補習は、今年度より本格的に全廃しています。このコロナ禍においてこそ、「なりたい自分」を本気で目指し、内発的に学習に励んで欲しいという気持ちからです。「やらせられた学力」や「大学に入ることのみを目標とする勉強」では、大学進学後の伸びは期待できません。「伸びきったゴム」に未来はありません。また、高校生活を学習以外の面からも充実させて欲しいと、心から願ってもいます。部活動や生徒会活動、そして自分の好きなこと・趣味の世界など、我を忘れて没頭できるものや時間は、2度と戻らない、多感な高校時代において、何物にも代えがたい宝物です。どうか、悔いのない過ごし方をして下さい。Time flies like an arrow. (この英文、「時間は矢のように<速く>飛ぶものだ。」から転じて、ことわざとして「光陰矢のごとし。」と訳されています。が、ちょっと前の自動翻訳機の第1候補訳は、「時間バエ<どんなハエじゃ??>は矢を好む。」でしたぁ!各単語毎に分解して、使用頻度に応じた確率上最も可能性の高い訳を選択した結果、とのことでした。たしかに、前後の文脈がなければ、こんな意味になり得るのですね。ちなみに、今の翻訳家のお仕事は、機械が自動翻訳したものを微調整していく作業が主です。映画字幕や文学作品の翻訳ではなく、膨大な量の、一刻を争う、ビジネス上必要な書類(実際はメールやライン等)の翻訳が日々日常のお仕事なのです。)

 さて、この写真はなんでしょう?左から順に、ジーンズ生地の筆入れ(鉛筆入れ)、HB12本入りの「木物語」(トンボ鉛筆社製)<これは、ただの比較用>、H20本の「ユニ」(三菱鉛筆社製)、そして、鉛筆補助器です。右の写真のように使用します。短くなった鉛筆でもこれを使うことで適正な長さに調整でき、最後まで使い切ることができたというスグレモノ。当時の富山の高校生は皆、持っていました。(下部のメッキがはがれて錆びつつありますが、現在でも使用可能です。)「三菱のユニ」も当時は定番のブランド鉛筆の1つでした。

 ここで「当時」と言っているのは、堀が高校3年生あたり、ナント今から40年前(!)、堀が受験生だった頃を指しています。諸君が受験するのは「大学入学共通テスト」と呼ばれ、昨年までの卒業生が受験していた「大学入学センター試験」と呼ばれていたものをベースに思考力・判断力・表現力をも測る目的で改良されたものです。ただ、どちらも、正解だと思う楕円形の(4択の)マークを鉛筆で塗りつぶす形態という点はほぼ踏襲されています。この「センター試験」のさらなる前身が、堀がその第2回目(および第3回目も・・・くぅ~)を受験した「大学入学共通一次試験」というものでした。日本が国として初めて、全国立大学に一次試験として、マーク型の共通統一テストを課した、大学入試制度の大改革の2回目(と3回目・・・くぅ~)でした。つまり、マーク型入試が日本に誕生したのは今から、41年前のこと、ということなのです。当時は傾斜配点などなく、どの大学も配点は同じで、文系も理系も全教科受験で1000点満点。ちなみに堀は、国語(200点)、数学(200点:数Ⅰ・100点、数Ⅱ・100点)、英語(200点:リスニング存在せず!)、理科(200点:生物・100点、化学・100点)、社会(200点:日本史・100点、世界史・100点)という真っ向勝負の選択でした。現役合格が叶わず、金沢の予備校で浪人することになった際、母親が新品の「三菱のユニ」を2ダース手渡してくれ、こう言いました。「これで1年、がんばるこっちゃ。」泣けました、ふがいない自分が情けなくて・・・

 58年生きてきて、あれほどまでに全力で集中して1年間継続して勉強したことはありません。マーク型の問題集を解くとき、マーク型の模試を受けるとき、マークをするときはいつでも、この2ダースの、24本のかけがえのない「道具」の力を借りました。いつしか、単なる練習「道具」から、ともに人生をかけた勝負に向かう「戦友」とでも言うべき存在となっていきました。1本1本に親しみが湧き、1本1本に名前を付けるようになっていきました。24「本」ではなく、24「人」に。「道具」が「ともだち」になっていきました。模試の直前ともなると、「ジョン、今日の国語の先発はおまえだ。現代文、行けるとこまで行け!あとの古文はダグラスが引き継ぐ!万一、ポキッといっても、リリーフにはリッキーがいる!大丈夫だぁ~」などと、心で独りごちておりました。(なぜか外国人男性の名前ばかり。当時ハマッてた洋楽や洋画の影響大!)そうこうしているうち、高得点がとれる「ともだち」とそうでもない「ともだち」が出てきて、必然的に使用頻度にも差が現れ始めました。写真の右寄りの短い「ともだち」ほど、調子の良かった「戦友」、ということなのです。補助器を使ってでも、先発に起用し続けた結果なのです。(元の鉛筆の長さが、左側のトンボ鉛筆の箱の長さ。相当、酷使したこと、おわかりいただけます?)

 そうこうして迎えた第3回共通一次試験。「ともだち」とともに、すさまじい戦果をあげることになります。国語180点、数学200点(無失点、完封!)、英語186点。理科社会は省略(というか詳細は忘却の彼方・・・)。トータル1000点満点中、880点というハイスコアをマークしました。当時の予備校の校長先生は、京大受験を盛んに勧めてきました。が、当時の「なりたい自分」は小学校か中学校の教員であり、揺らぐことなく、両方の免許が取得できる、金沢大学教育学部中学校教員養成課程(英語)に二次試験願書を提出しました。(ちなみに、教員採用試験の際も、第1希望は中学校教員、第2希望は小学校教員と願書に明記しました。面接でもそう答えました。何を間違って小松商業高校が初任校となったのか?県教育委員会殿!未だに不明なりねぇ~<コロ助風に>でも、結果的には錦丘の諸君に出会えたのだから、人生これで良しとする。)

 ここまで読んできて、あれ?と思われた人、いませんか?2ダースの「ともだち」のはずなのに、写真には20本しか写ってない・・・4人はいずこ?補助器にも入れなくなるほど短くなり処分された??house house あ、いや、いえいえ。通算9回、高校3年生の担任を経験しました。その際、毎回、ホーム担任として言ってきたこと、それは、「試験本番の際、机上で唯一頼れる『道具』を大切に!そして、本番のみ使うのではなく、練習で使い慣れた、使い込んだ「道具」こそが最高の武器となる!<新庄剛という野球選手を知っているか?阪神タイガースや日本ハムファイターズで活躍した強肩豪打の外野手で、派手な演出でチームを盛り上げることでも有名な超個性的選手だった。その華麗さと裏腹に、生涯使用したグローブはたった1個。ぼろぼろになっても、修理して修理してデビューから引退まで、たった1個の「道具」で華麗な外野守備を演出した。日ハムでの引退セレモニーの際も、バットではなく、その外野手用グローブをグラウンドにそっとおいてスポットライトから消える、というラストシーンをもって、ずっと使ってきた「道具」、ともに戦ってきた「戦友」へのリスペクト・敬意を表した。どう?かっこいいと思わないか?>」というようなことでした。センター試験の直前になると、「先生。先生の「ともだち」を連れて行っても良いですか?私にも力、貸してくれますよね?」というような申し出が相次ぎ、「連れてって。必ず、助けてくれるから。」と24人の我が「戦友」は人気者でした。大切な「ともだち」だから、受験終わったら、必ず連れて帰ってきてね、とお願いはしてあったのですが・・・長年にわたり、また1人、また1人と帰らぬ人となったのでした、計4人・・・行方不明なり・・・よって、20本なのです。高得点マークの縁起物として、大明神の前に置いときます。

 3年生諸君!明日からのマーク模試、重要な練習試合です。全国につながる大切な試合です。全力で、戦ってきなさい!勝ち負けではない!ここまでの自身の学習をこのまま続けていけばいいのか?それとも、大幅な軌道修正が必要なのか?それを見極める試合と位置づけなさい。今から今から!まだ何も終わってないから。諸君も自分自身の「ともだち」を作ろう!「戦友」を持とう!エンピツはともだち。ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!

錦高日記8月5日(水)Ⅰ ~錦丘ギャラリー~

 本校の中央階段2階踊り場には美術のコーナーがあり、毎日登校する生徒や教職員の目を楽しませてくれています。保護者懇談でご来校された方の中にも、足を止めていただいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 現在その場所には、美術系大学へ進学した卒業生もしくは在学生たちの作品が展示されています。中には美術作品に対する論文も掲示されており、一口に美術といっても色々な分野や側面があることが分かります。

 本日は、その作品の数々をどうぞお楽しみください。