学校日誌

2020年7月の記事一覧

ほりほりの部屋Vol.18「5ヶ月ぶり!理性と野性の間で~コロナに関する一考察②~」

 皆さん、こんにちは。堀です。テスト、終わったね。2・3年生諸君は10~11科目、ご苦労さん。1年生諸君は8科目といえど、高校初の定期テスト。準備の仕方も自信が持てず、プレッシャーもあったでしょう、お疲れ様。今日は部活動でリフレッシュ?速攻帰宅、「動森」三昧?ゆっくり寝る?入試対応学習モード継続の3年生も多いのでしょうね。皆それぞれでいいのです。大切なのは明日以降の「テスト返し」の時間。諸君一人一人個別の課題と弱点が浮き彫りになる時間。間違えることは恥ではありません。間違いを正さない(or正そうとしない)ことこそが恥なのですから。間違いこそが、諸君自身のオリジナル参考書なりよ~(コロ助風に)。間違いに立ち向かうべし!GATで!!

(貸切り状態。コロナのせい?おかげ?)

 

 先日、2月公開の「1917」以来、5ヶ月ぶりに映画館へ行きました。高校生だった頃から振り返っても、人生ダントツ最長のブランク。昨年も60本以上、映画館で鑑賞。毎月5本以上見ていたわけです。映画館で映画を観ることは、趣味であり生きがいです。高1の頃に観た「ロッキー」のシルベスター・スタローンや「スター・ウォーズ」のハリソン・フォードのコトバを字幕無しで聞き取れるようになりたい、と願ったことが、「なりたい自分」英語教師へのきっかけの1つでした。それほどまでに堀の日常に深く入り込んでいたものを150日以上にわたり遠ざけざるを得ず、ストレスを感じることになったのは、コロナウィルスが持つ、ある攻撃力のせいなのです。(映画館に実際行ってみると、「もぎり」の際も係員にチケットを手渡さずに見せるだけ<つまり、もぎらない「もぎり」>、とか、座席も全席指定でソーシャルディスタンス万全、とか、上映中もマスク着用を義務づけ、とか、完全入れ替え制で全席消毒・幕間換気等々、コロナウィルス対策は十二分に実施されているなあ、と感じました。それ以前に・・・先日、観客は堀一人・・・all alone・・・感染リスク限りなくゼロ??大丈夫か、映画館経営?!)

 その攻撃力に言及する前に、地球の「生態系」における人間の立ち位置について、今一度考えてみる必要があります。そうすることで、ウィルスから攻撃されている「人としての心」、人間の本質といったものがあぶり出され、後半、逆転する方法、人間が取るべき方向性(映画館が生き残る術も含めて)も見えてくると考えるからです。

 そもそも人間は、二足歩行で巨大な頭を持つ裸の猿です。野生の「生態系」においては、運動能力で全ての動物に劣っており、おそらく最弱です。つまり、全ての生物が人間にとっては天敵であり、脅威なのです。

 そんな最弱動物が「生態系」の中で生き残れているのはなぜでしょうか?それは、「助け合いの心」(=「理性」)から生じる「利他行動」を進化させたからに他なりません。血のつながりのない赤の他人をも助け、属するコミュニティを守るという、「利他行動」こそが、他の野生生物が持たない、人間唯一の武器となり、知識や知恵を共有し、文明・社会を発展させ、野生生物との闘いに打ち勝ち、現在の繁栄を築いた、ということなのです。

 一方で、我々「最弱動物」の中には、野生生物がすべからく持つ「自己中心的思考」、つまり、「利己的本質」(=「野性」)も潜んでいます。後生へ、自らの遺伝子をより多く残すこと、自分および自分の遺伝子を持つものの生存のみを優先するという「利己衝動」とでも言うべき内なるものを持っていることは否定できません。

 さらに、現代は、多くの人間が野生生物との闘いから解放され、物質的に恵まれた社会に住み、経済的にも一人で生きていけるという感覚が当たり前になっています。「利他行動」よりも「利己衝動」が優先される世界が広がりつつあります。加えて、高齢化に伴い、自分の人生を楽しむこと、つまり、今の自分が最優先という人間だけが持つ「エゴ」まで必要以上に肥大化させてしまっています。

 コロナウィルスは、最弱動物の「利他行動」という唯一無二の武器を逆手に取り、自滅させる方向へ、数的調整へと導くという攻撃を仕掛けてきているのです。諸君も知っているとおり、このウィルスは、無症状で潜伏的に感染が拡大するという、かつてない特徴を備えています。感染して自分が死ぬという恐怖ではなく、家族や仲間に感染させて死なせてしまうかもしれないという不安を人間につきつけているのです。その結果、人間は、ロックダウンやら、自粛やら、休校というような「利他行動」という武器を活用しながらも、自らの経済活動を急速に縮小させる結果となり、このまま進行すれば、自身の生存そのもの、あるいは、コミュニティの存在そのものまでもが危うくなる、という事態に直面しているわけです。また一方で、「自分さえ無症状ならいい」という、「利己衝動」までもが引きずり出されています。場合によっては、国により、民族により、あるいは、年代により、様々な価値観を基に、この衝動がむき出しになって、いろんな場面で対立を生み出している図式は、日本のみならず世界の至る所のニュースから知れるところです。それぞれが自身のコミュニティを守るべく、ブロック経済に走るようなことになれば、前回の世界大戦の二の舞となり、数的調整は一気に加速するかも知れません。<歴史を学ぶ意義ってこういうところにあるのでは?>

 人間は今まさに、「利他行動」(=理性)と「利己衝動」(=野性)の間(はざま)で揺さぶり続けられています。仮に人間が「利己衝動」に走れば、ウィルスの思うツボ。後半の逆転劇は起こりません。この試合に勝つためには、ワクチン開発や治療法の確立まで、ある程度の時間を稼いで当面の攻撃をしのぐ必要があります。今こそ、Stay home! With masks! Social distance! という対抗策には、「自分を守る」以上に「家族や仲間を守る」という意義があることを忘れてはなりません。「利他」の精神で!

 新薬やワクチンによって、逆転劇は必ず起こると信じています。しかし、再び資源浪費型経済に戻ってしまえば、また新たなウィルス禍が生じることになるでしょう。我々が目指すべき方向はどこなのでしょうか。人間の持つ唯一無二の武器、(日本人には特に長所であり誇れる)「利他行動」(人に迷惑を掛けないことを是とする道徳性、自分よりも周囲のことを思いやって優先する国民性など)の重要性を今一度顧みるとともに、自然と共生する資源循環型経済へ、という意味での「新しい生活様式」へ変容することが肝要なのではないでしょうか。次世代を思いやり、他の生物を思いやり、自然を思いやるという、「利他行動」をさらに進化させることができるかどうか。この試合、その真価が問われています。進化で真価が・・・お後がよろしいようで。最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。ではでは。今日はこの辺で。CU ASAP!

 

P.S.アート・美術関連の小説の名手、原田マハさんのこの本、オススメです!ご希望あれば、お貸ししますよ。

 

 原田さん自身、学生時代に「もぎり」のバイト経験もあるほどの映画好き。この本のストーリーは、「大丈夫か、映画館経営?!」とつながりあり。エンディング、本当に感動的!マジ、泣けます!加えて、この文庫本のオビを見ると・・・泣けます・・・別のイミで。様々な方面からの映画出演依頼を、「コメディアンとしてのイメージを崩すことになるから。」との超プロ意識から、長年、拒否し続けていた志村けんさんの初主演(初出演?)映画でした。口説き落としたのは、日本映画界の重鎮、山田洋次監督。クランクインしたばかりの今年の春、コロナ罹患の報道が出てから、あっという間でしたね・・・

 志村さん主演の映画を観ることはもうありません。残念です。昨年、NHKの「となりのシムラ」シリーズで、新境地を開拓しつつあるときだっただけに、よけいに口惜しいです。沢田研二さん(ジュリー)が代わりを務めるとのこと。撮影再開されているのかな?映画楽しみですが、今はただただ、「合掌(これは「キネ神」からのパロディ。読んだらわかる。)」。

 

錦高日記7月15日(水) ~生徒会執行部の活動~

 期末試験3日目が終了しました。本日は1年生が現代社会と保健を、2年生が生物基礎/地学基礎(文系)または物理基礎/生物基礎(理系)と現代文とコミュニケーション英語Ⅱを、3年生はコミュニケーション英語Ⅲと世界史特講/日本史特講(文系)または化学(理系)と公民特講/日本史特講(文系)または地理B(理系)を受験しました。ようやく残り1日となりましたが、生徒たちには気を緩めずに最後まで頑張ってほしいと期待しています。
 さて、6/24の日記でお知らせしましたが、今年度より生徒会執行部の皆さんが作成・配付していこうとしている生徒会便りの名前が『紫錦速報』と決定されたようです。本校のHPも彼ら彼女らに負けないように校内の様々な生徒情報や学校行事の様子等を発信していきたいと思いますので、こちらもよろしくお願いします。また、校舎各所におかれるようになった目安箱には、1週間あたりで約90枚もの様々な意見が投函されているようですよ。今後も執行部と在校生の間で活発な意見交換が行われていくことを願ってやみません。

 

錦高日記7月14日(火)Ⅱ ~3年生 フェイスシールドをつけて実験~

 写真は3年生の化学の授業風景です。先週金曜日の授業で、初めてフェイスシールドを装着して「アルコールとアルデヒド」の実験に臨みました。フェイスシールドを着けるとグッと雰囲気も上がります。生徒たちは、真剣に試験管を見つめ、データを記録していました。時折笑い顔もこぼれ、普通教室での学習では味わうことができない「実験」の魅力を満喫しているようでした。将来のサイエンティストたちですね。

**この実験はテストにでたのかな~??出てなくても実験は楽しいですよね!?**

   

【お知らせ7/14】保護者の皆様方へ ~制服リサイクルの販売停止について~

 日頃より本校PTA活動にご協力をいただきありがとうございます。

 さて、例年本校PTAでは卒業生から任意で制服を提供していただき、学校行事等を利用し必要とされる在校生へ安価に販売し、その売り上げをPTA活動費として活用させていただいております。

 しかしながら、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため学校行事の多くが中止となっており、制服を販売する機会がございません。このため、大変勝手ではございますが、今後の制服リサイクルの販売を停止させていただくこととしましたので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。なお、PTA行事が再開され制服リサイクルの販売も再開する場合は、このホームページ等にてまたご案内いたします。

                              石川県立金沢錦丘高等学校PTA会長  井波 秀俊

錦高日記7月14日(火)Ⅰ ~期末試験2日目、野球部のチーム紹介~

 期末試験2日目が終了しました。本日は1年生が古典と化学基礎を、2年生が古典と世界史A/地理Aと政治経済(文系)と化学(理系)を、3年生は古典と生物&地学演習(文系)と物理/生物(理系)を受験しました。折り返しになりますが、残り2日間も頑張ってほしいものです。
 ところで、今朝の新聞に本校野球部のチーム自己分析が掲載されていました。また、今夕にはHABスーパーJチャンネル「ボクらの夏2020」(17:33頃から放映予定)にて、その活動も紹介されます。興味のある方は、是非ご覧ください。なお、本チームは石川県独自大会地区予選において、7/18(土)に県立工業高校と対戦いたします。こちらの応援もよろしくお願いいたします。

 ※球場の写真は昨年度の試合のときのものです。