保健室便り

2015年8月の記事一覧

地域学校保健合同協議会

学校保健委員会

8月5日(水)笠野小学校で、「地域学校保健合同協議会」を実施しました。学校保健委員会とは、学校における児童の健康の問題を研究協議し、家庭や地域社会等と連携して健康づくりを推進する組織です。学校三師・学校関係者、PTA、地域関係者等がそれぞれの立場から意見を出し合いより良い学校生活、健康生活を行える土台作りを検討し合うことを目的にしています。今回は、地域との連携をより深めるために、笠野・刈安小学校2校合同で実施し、津幡中学校、津幡町健康こども課の方も加割って頂き、より多くの視点からの協議を行いました。

「家庭・学校・地域で見守る児童生徒の歯と口の健康」というテーマで、1時間近く和やかな雰囲気の中協議が行われました。その一部を紹介します。

・こども医療費について:中学校では、歯科検診の受診の際に、町からこども医療費の助成されることを学校からもお知らせをして、受診率の向上につなげている。出席されたPTAの方は皆さん認識されていたが、小学校からも保健だよりや何かの機会を見つけて、歯科受診の際にもこども医療費の対象となることを伝えていくと良い。

・乳歯う歯の治療の必要性:乳歯をむし歯で失ってしまうと永久歯の歯列に影響があり、また、乳歯は永久歯の歯質形成にも影響がある。さらに、乳歯のう歯は進行が早いのでやはり早期治療は必要である。

・学校薬剤師より:笠野小学校は数年前に比べて、治療率もう歯なしの率もかなりよくなっている。これは乳児検診等での保護者への指導により、親の歯科口腔衛生の意識が高まった成果と考える。これからも、地域と連携し継続して保健指導を行って欲しい。

・学校薬剤師より: 熱中症対策として、スポーツ飲料を飲む機会がこの時期は多くなるが、このドリンク類は口腔を酸性にする成分を多く含んでいるので注意が必要である。夏場のむし歯予防のためには、活動前には必ず歯みがきをした状態で行うようにして欲しい。

このほかにも、歯の健康や児童の保健安全に関する話題で色々話し合うことができました。子ども達にかかわる関係者でそれぞれの立場から意見を出し合い、よりよい保健安全を目指して協議検討を行うことができました。これからも学校、そして地域で知識を出し合い、協力し連携を深めていく必要性を感じました。保護者の皆様にも協力していただくことあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。