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蒼頡は鳥の足跡で文字を創ったそうだ(校長日記)

今日の文章は長いよー

おはようございます。今朝も冷え込みました。霧に囲まれながらの通勤。路面は鏡のようでした。

 今日も一日いい日でありますように。

今日は、職員向けの掲示板に掲載したものを少し加除訂正し、改めて掲載させてもらいます。

以下

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昨日、3年生の進路(国公立・私立)が確定した生徒たちに話す機会がありました。ありきたりの話をさせてもらったのですが、(また長話ですみませんでした。)
話しているうちに頭に浮かんできた言葉が、「孟母三遷の教え」生徒たちには???の話だったと思いますが、皆さんはご存じだと思います。ザクっと簡単に言うと、

孟子の母親は、孟子のために三度引っ越しをしたということ。
一度目はお墓の近く、孟子は死人を埋葬するような「葬式ごっこ」をして遊んだ。母は、孟子のためにならないと考え、商店が立ち並ぶ街中へ二度目の引っ越しをした。すると孟子は「商売ごっこ」をして遊び始めた。
これも母は孟子にふさわしくないということで、三度目の引っ越しを決心した。三度目に選んだ場所は、学校の近く。すると孟子は、勉強(礼儀作法)をし始めたという。

 人には、環境が大切ということの例えとして話しました。まだ進路が決まっていない3年生もたくさんいます。その仲間、友達に皆さんはどうしなければならないのか、必死に頑張っている友達を応援する方法を自分事としてとらえてほしいという思いで話しました。

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という内容でした。さらに、

 「集団の中の個人の在り方。」ということについても話しました。

 20数年前の話ですが、沖縄へ県中体連派遣事業でバスケットボールの研修に行ったときのこと。コザ中学校の満島先生からいろいろなことを学ばさせていただきました。先生は、バスケットボールの指導の場面でよく「集団の中個人の在り方。」ということを生徒たちに話していました。

 沖縄の子たちは、身体能力がとても高く、個人技に優れた選手がたくさんいるそうです。ですから、ゲームの場面では、個人技で難なく得点でき、一定のレベルまでは勝ち進むことができるそうです。ところが、全国大会でベスト4、準決、決勝ともなるとそうはいかない。個人技対個人技の争いとなってしまうと、最終的に体格・身長の差(どうしても詰めることができない差)で負けてしまいます。

 満島先生は、「集団の中個人の在り方。」という言葉を通して、どのような場面でもチームプレイに徹する姿勢を身につけさせ、チームプレイの中で個人の能力を最大限発揮できる選手たちを育てていました。

 その成果は、全中大会2回の優勝という形で現れました。

 またまた古い話になってしまいますが、シカゴブルズ全盛期に、マイケルジョーダンという選手が在籍していました。彼は今でもNBA選手として伝説的に語られています。とにかくすごい個人技の持ち主でした。当時の監督はフィルジャクソン。ジャクソン監督のオフェンスは「トライアングルオフェンス。」全員が協力し、全員で得点を取るというタイプのオフェンスシステムです。

 ジャクソン監督は、選手全員に、「私たちのために私を捨てよ。」と、全員に徹底したチームプレイを訴え続けました。

「チームのために自我を捨てて自分の役割を果たすこと。」

 ジョーダン選手はそのようなことをしなくても得点を取ってくるような選手です。ところが、一番それを理解してくれたのが、ジョーダン選手だったそうです。その結果1991年から93年まで、全米優勝を成し遂げることができました。

「集団の中の個人の在り方。」

「私たちのために私を捨てよ。」

「チームのために自我を捨てて自分の役割を果たすこと。」

 世の名将たちが大切にし、徹底して追及していくところは一緒なんだなと思っています。

 これは何もバスケットボールの世界だけの話ではありません。学校生活の中、組織での在り方いろいろな場面で大切なことだと思います。

 長かったですねー。

「がんばろう のと がんばろう いしかわ」

ワクワクを楽しもう

今日も楽しく一生懸命