校長室より
野球部やサッカー部が、子ども教室開催!
11月17日(日)に、本校野球部の生徒が、近隣の小学生を相手に野球教室を開きました。
また、同日のテレビ番組で、本校サッカー部が、7年前から近隣の保育園でサッカー教室を開いていることが紹介されました。インタビューされた生徒は「教える立場になり、視野が広がった」とのこと。
普段は教えられる方の生徒たちは、逆の立場になって、いろいろと気づかされることが多いことと思います。また、このような子ども相手の行事は、きっと生徒の自己肯定感を高めていることと思います。
学童野球や保育園はじめ関係の皆様には、生徒にとって貴重な体験をさせていただき、ありがとうございます。感謝いたします。
体験入学が実施されました
10月27日(日)に、普通科芸術コースの体験入学、および部活動体験が行われました。
音楽専攻と美術専攻がある芸術コースでは、体験活動の中にデッサンや合唱があり、そこでは在校生が主体の活動となっていました。在校生が中学生に対して、優しく説明したり、丁寧に教えたりしていました。
また、多くの部活動で部活動体験が行われましたが、ここでも在校生が中学生をリードする姿が多く見られました。
思うのは、高校生が年下の小学生や中学生に接するとき、いつも大人びて見えること。
いつもとは違った表情で、優しく丁寧に、そして一生懸命に接する姿を見ることができます。
今後も、小学生や中学生を相手にする行事を増やしていきたいと思っています。
全国2位の宮本君(21H)が校長室訪問
21Hの宮本君が、8月17日に行われた、ピティナ・ピアノコンペティションのグランミューズ部門Jカテゴリーで、見事2位となり、その賞状を持って、校長室に報告に来てくれました。
普段はあまり緊張しないそうですが、当日はさすがに緊張して、ミスタッチもあり、2位の結果に驚いたそうです。
全国2位すごいねと声をかけると、宮本君からは「たくさんの部門やカテゴリーがあるので」と、謙遜した言葉が。
今後、出場予定のコンクールもあるとのことで、ますます演奏に磨きがかかり、大活躍の予感です。
頑張ってください!
全国3位の村井君(34H)が校長室来訪
34Hの村井君が、インターハイのローイング(ボート)競技 男子シングルスカルで全国3位となり、その報告に、校長室を訪れてくれました。
試合当日の様子を聞くと、「決勝に残れるとは思っていなかった」「決勝は無我夢中だった」「熾烈な3位争いを制することができた」と語ってくれました。
今後のことを聞くと、秋に国体、そして卒業後は大学や社会人でもローイング(ボート)を続けたいとのこと。村井君の大活躍する姿が想像できました。
最後に、改めてお祝いの言葉を伝えると、はにかんだ笑顔に。終始、受け答えが謙虚な様子だったことが印象的でした。
芸術コース(美術)夏季実技強化週間
芸術コース(美術)は、実技強化週間となっています。
生徒は一生懸命キャンバスに向かい、教室は声もかけづらいほどの緊張感。
見事な集中力です。
本日(7/31)、2、3年生は最終日で、合評を行いました。
卒業生や講師の先生からの鋭い講評のおかげで、生徒たちは新たな目標ができたようです。
Ichiko英語ワークショップ
7月5日(金)の放課後に、Ichiko英語ワークショップを行いました。
ワークショップでは、1、2年生の希望者が、公立小松大の留学生やALTと小グループになって、「大学生になって海外に留学するとしたら、どの国に行ってどんなことをしたいか」というテーマで、英語で会話をしました。
1人でも多くの生徒に、もっともっと英語を好きになって欲しいと思っています。以下は生徒の感想です。
・楽しく会話できた
・発表はできたけど、英語での質問はできなくて悔しい
・ネイティブの方と話すいい機会だった。
・次回の9月も参加したい
このIchiko英語ワークショップは、校長(私)自らが企画しましたが、いろいろな方に助けられたことを実感しています。公立小松大の方、小松市のALTの方、本校の教頭や英語教員などなど。そして「参加希望者が少なくて校長が泣いている」と聞いて参加してくれた生徒。ありがとうございました。次回もワクワクとドキドキです。
PTA自転車マナー指導
6月21日(金)の登校時、学校近隣の4カ所の交差点で、PTAの方に自転車マナー指導を行っていただきました。
学校前の道路は、思っている以上に、自動車の交通量が多い印象です。
PTAの方ともども、生徒の交通安全を願っています。
また、生徒たちは、PTAの方に元気に挨拶していました。
挨拶して目と目が合うと、とっても気持ちがいいですね。
幸運の被災ピアノ
能登半島地震で被災を免れたピアノが、本校に寄贈されました。
寄贈していただいたのは、輪島に実家がある本校教員で、自宅は被災したもののピアノは無事だったということです。
その本校教員から、思い出が詰まったピアノを生徒に自由に使って欲しい、と申し出があり実現しました。
先日、5月27日(月)にお披露目式が行われ、被災ピアノの伴奏で、合唱部が数曲披露しました。
また、その日以降、毎日のように放課後になるとピアノの音が聞こえてきます。
曲目は、ネコ踏んじゃったからショパンまで様々で、曲の合間には必ず生徒たちの笑い声。
きっと、被災を免れたピアノは、生徒に幸運を運んでくることでしょう。
寄贈いただいた本校教員には、とっても感謝しています。
PTA総会
5月11日(土)にPTA総会が行われ、新田PTA会長をはじめ、新しい役員の方々が紹介されました。役員の方におかれましては、今年度どうぞよろしくお願い申し上げます。
総会前の授業参観では、廊下が保護者の方でいっぱいになりました。いつもとは違う雰囲気からか、授業中の生徒たちの緊張した表情が印象的でした。
また、総会後には学年別の懇談会があり、担任からはクラスの様子を、学年主任からは学年全体の様子の報告がありました。クラス担任から「4月のホーム役員決めの際、ホーム会長に8人立候補したんです」との報告には、保護者の方も大変驚かれていました。
本日は、たくさんの保護者の方にご来校いただきありがとうございました。改めて、保護者の方の、本校に対するご期待と受け止めております。職員一同、これまで以上に頑張ってまいります。今後とも、ご理解とご協力をお願い致します。
(写真は、学年別懇談会の様子です)
イチコーこどもまつり
5月4日(土・祝)に、イチコーこどもまつりが行われました。部活動単位で、小学生などの子ども向けに、ダンスや演奏、そしてストラックアウトや似顔絵などのアトラクションを催しました。
ダンスや吹奏楽部の演奏では、小さな子どもたちが参加する時間もありました。また、ストラックアウトなどのアトラクションでは、子どもたちといっしょになって大きな歓声を上げ、盛り上げていました。
どの部も、子どもたちが楽しめるように工夫されていたこと、そして子どもたちに優しく接していたことに感心しています。生徒たちが、いつもよりちょっぴり大人に見えたのは、私だけでしょうか。
ご来場いただいた方々に、感謝申し上げます。
【美術部】松東みどり学園のデザイン画
3月、本校近隣の松東みどり学園の玄関前道路に、飛び出し注意のデザイン画が完成しました。
そのデザインは、本校美術部が担当させていただいたことを最近知り、5月2日(木)に、担当した3年生美術部員3名に校長室に来てもらい、詳しい話を聞かせてもらいました。
担当したのは、上記3名と卒業した3名の計6名。デザインは、立体的なトリックアート。とっても素敵なデザインでした。企画書を見せてもらうと、現地調査を行い、何通りものプランを立て、驚くほどの時間をかけた内容でした。最終的に、小学生が描きやすいデザインに決まったとのことです。1つのデザインに、これだけ多くの工程があることを初めて知るとともに、完成させた高校生たちは素晴らしいと感じました。
松東みどり学園の校長先生から丁寧なお礼をいただきましたが、このような機会を与えていただいたことに、私の方からも感謝の気持ちでいっぱいです。
【イチコーこどもまつり】5月4日のお知らせ
5月4日(土・祝)9:30~13:30、本校において、「イチコーこどもまつり」が予定されています。
これは、本校の約10の部活動が、近隣の子どもたちを対象に、部単位で様々な企画をするものです。
例えば、サッカー部では「サッカーボーリング」、ダンス部では「ダンスショー」などを計画しています。
詳しくは、イチコーまつりポスター.pdf
地域に根ざしたこの行事は、本校OBでもある本校教員が、周りの教員を巻き込んで、昨年から始めたものです。
昨年は、たくさんの子どもたちに来ていただき、大好評だったと聞いています。
この若い教員の企画力とバイタリティに、とても驚くとともに敬意をはらっています。
たくさんの小どもたちに、来ていただけることを願っています!
【合唱部】ロビーコンサート
4月15日(月)の昼休み時間、美しい歌声が聞こえてきました。
玄関前ロビーで、合唱部によるロビーコンサートが行われていました。
この時期、各部は、新入生に入部してもらおうと工夫を凝らしています。
【美術部】能登半島地震チャリティー 似顔絵ボランティア
4月13日(土)に、美術部8名が、小松市の松雲堂さんで、能登半島地震チャリティー似顔絵ボランティアを行いました。
生徒たちは、緊張していたと思いますが、ペンを走らせているときの真剣な表情がとっても印象的でした。
ピカチュウを抱えた小さな子どもの似顔絵が完成すると、お母さんはとっても喜んでいました。
【吹奏楽部】朝のロビーコンサート
4月10日(水)の8:00から、本校の生徒玄関ロビーにおいて、吹奏楽部による朝のロビーコンサートが行われました。
クラリネット五重奏で、「星に願いを」などが演奏され、美しいハーモニーを新入生が堪能しました。
新入生たちの「先輩たち、すごい」という表情が印象的でした。
ハンドボール部 全国選抜大会へ
昨日、ハンドボール部が「全国高等学校ハンドボール選抜大会」へ向けて出発しました。
始業前という時間帯でしたので、見送れる生徒は玄関前に集合しバスで出発していく選手たちを見送りました。選手達はバスから身を乗り出すようにして、大きく手を振りながら生徒たちのエールに応えていました。
選抜大会は23日より愛知県豊田市で行われます。これまでの練習の成果を思う存分発揮し、悔いのない戦いをして欲しいです。
選手の皆さん、健闘を祈ります!
市高で待ってます!
3月16日(水)正午、本校の生徒玄関前等で合格発表が行われました。正午前から少しずつ受験生や保護者の方が集まって来ました。自分の受験番号を見つけると、歓声を上げて満面の笑顔で友達と抱き合う生徒や、保護者の方と喜びを分かち合う様子が見られました。皆さん、合格おめでとうございます。
この後、22日には仮入学が行われ、4月からの高校生活への準備が進んでいきます。部活動の中には春休み期間から練習に参加できるものもあります。期待に胸を大きくふくらませて、着実に準備をして欲しいと思います。
私たち職員にとっては、3月は心が揺さぶられる月です。本校を旅立つ者を見送り、そして新しい生徒を歓迎する。悲しい気持ちと嬉しい気持ちが同居する、そんな月です。ですが、子ども達の明るい笑顔を見る度に、この職業でよかったなと思います。
合格者された皆さん、本校で新しい友人と、先生と一緒になって、新しいスタートを切りましょう!
みんなで、皆さんの入学を待っています!
卒業式を終えて
3月1日、うっすらと青く見える空。天気予報では昼頃から雨が降り出すとのこと、なんとか式が終わるまではもって欲しいと願いました。
本光寺に車を駐車し、学校までの5分余り、歩きながら卒業していく生徒たちのことを考えました。あの学年はコロナに振り回されっぱなしの学年でした。1年生の3月頃から分散登校とかリモート学習などが始まり、年度が変わって4月から6月までの2ヶ月間は休校、総体・総文は中止となり、市高祭も大幅な縮小、修学旅行は日帰り旅行となりました。なんとか3年次は…と学校関係者なら誰しもが願ったはずですが、相変わらずのマスク生活が続きました。
それでも彼らは立派でした。どうにもできない状況に、やり場のない怒りもあったと思いますが、節度ある生活態度で、昼食時の黙食は完璧でした。彼らが最高学年として下級生に手本を見せてくれたのではないかと思います。
幸いにも私は、彼らが1年生の時に授業を担当していたので、何人かの生徒たちは「教え子」と言えるのではないかと思います。あの頃はマスクもしていませんでしたから、彼らの表情は生き生きとした映像で私の脳裏に残っています。授業中の真剣な顔や明るい笑顔、むくれた顔や居眠りの顔。楽しい思い出の数々、ありがとう。
コロナ禍ということもあって、この数年間で世の中は大きく変わり、現在では国際状況も落ち着きをみせていません。卒業生の歩んでいく先にはどのようなことが待ち受けているのか分かりませんが、とにかく、幸せになって欲しい、夢を持って歩み続けて欲しいと願うばかりです。
卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
The sky is the limit. 君たちの可能性は無限大です。
推薦入試を終えて
2月8日(火)に推薦入試を実施しました。
心配された新型コロナ感染症による別室受験者は一人もおらず、予定通りに全ての検査を終了できました。受験生とその家族の皆様には健康管理をはじめ、たくさんのご配慮をいただいた結果だと思っています。ありがとうございます。
直前の週末にはたくさんの雪が降りました。生徒玄関前には20㎝ほどの積雪だったと思います。月曜日の朝早くには除雪車が入り、瞬く間に大きな雪の山ができました。あの作業をマンパワーでやるとしたら・・大変な作業でした。本当にありがとうございました。
翌日火曜日には全ての受検生が作文や実技試験、面接試験に臨みました。どの受験生も背筋をピンと伸ばし、真剣に課題に取り組んでいました。この中から4月以降この校舎で一緒に過ごす生徒が出るのだと思うと、月日の流れを感じるとともに、新たな出会いにワクワクしました。次は3月8,9日に一般入試が行われます。
ちょっとしたこと ~生徒のみなさんへ~
朝、本校の前の通りは、本校への送迎の車で交通量がグンと増えます。
よく見ていると、本校にお子さんを送った方が、バス通学や自転車通学で道路を横断しようとする生徒のために車を止めてくれています。本当にありがたいことで、それがなければ生徒たちは渡れないことにイライラとし、ついには無理に渡ろうとして飛び出すこととなり、大きな人身事故につながっていくのではないかと、いつも思っています。
保護者のみなさま、本当にありがとうございます。
もう一つ気づいたこと、気になることがあります。それは本校生徒の態度です。
車を止めてくれたドライバーにペコッと頭を下げて渡る生徒がいるなか、多くの者が何もせず渡っていきます。バス通学者の中には、小走りに横断歩道を渡ったり、ドライバーに向かって頭を下げて渡る者がいる一方、悲しいかな、やはり多くの者は歩くペースも上げず、友達と話しをしながら悠々と渡っていきます。まるで「車が歩行者のために止まるのは当たり前でしょ」と言っているかのように私の目に映ることもあり、とても悲しくなりました。
確かに車の運転者から見れば歩行者は交通弱者であり、事故が起きれば多くの責任を負わされます。ですが、忙しい朝の時間、少しでも早く職場へ行こうとしている人たちが、自分のために車を止めてくれていると思ったとき、人は何か態度で示すべきだと思うのです。ちょっと頭を下げる、ちょっと歩く速さを早めてみる。そうした「ちょっとしたこと」が相手の心を和ませ、優しさを沸き起こしてくれるのではないかと思うのです。ぜひ、本校生徒には、そうした人の立場に立って感じられる、考えられる人になって欲しいし、特に「ありがとう」という気持ちに関しては、それを動作や言葉で表すことのできる人になって欲しいと思います。
「ちょっとしたこと」の連鎖でこの世界は少しあたたかくなる。あなたの気持ちも「ほっこり」しますよ。
明日の朝、「ちょっとしたこと」を実行してみませんか。
「ありがとう」~ある生徒の心温まる行い~
11月下旬、学校に一通の葉書が届きました。今回はこの葉書にまつわるお話しをしたくてペンを取りました。
11月18日朝の登校時間に、ある先生から「本校の生徒がおばあちゃんを抱きかかえていた」という報告をもらい、自転車で登校途中に接触したのかもしれないと思い、大急ぎで現場に向かいました。すると、向こうの方から本校生徒と小松商業高校の生徒に両脇を抱えられ歩いてくるおばあちゃんの姿を見つけました。聞くと、歩道を歩いていたおばあちゃんが転んでしまい、ふらつきがあったので、心配したその二人の生徒が自分の自転車をその場に置いて、自宅までおばあちゃんを送り届けようとしている、というのです。おばあちゃんの額には大きなコブができていて、意識ははっきりしているものの、足下はおぼつきませんでした。程なく、心配して探していた家族の方が見つけてくださり、おばあちゃんは無事に車で帰っていきました。
この二人の男子生徒。なんと優しい、勇気のある行動でしょうか。自転車を置いて家まで連れて行こうとすれば、確実に自分は学校に遅刻してしまいます。それでも、全てを承知して、困っている人を助けようと決断し行動する、なかなかできることではありません。人と人とのつながりが薄らいでいると言われている今日において、この男子生徒の行動は「人とはどうあるべきか」を改めて考えさせてくれた出来事でした。勉強ができる、運動ができる、テストの点数が良い、賞を受賞する、大きな大会で勝利したり有名大学へ進学したりするなど、高校生に関わる「良い点」はたくさんありますが、ひょっとしたら特記事項にも書く機会が与えられないようなこのような善行は、人としては「最高賞」に値すると思うのです。
せめてこの葉書を渡したいと思い、該当の生徒は名乗り出て欲しいと伝えましたが、とうとう名乗り出ませんでした。この場をお借りして葉書の内容を伝えたいと思います。(一部省略します)
「小松市立高校 男子生徒様 11月18日の朝、八幡付近で転んで立ち上がれなくなった母を助けて頂きました。生徒様のお名前も分からず、別の方から教えて頂いたのでお顔もちらっとしか見られず、御礼も言えなかったので、このような形をとらせて頂きました。母は認知症で朝一人で出掛けてしまい、心配して捜しておりました。事故にも遭わず無事だったのも生徒様皆様のお陰です。本当にありがとうございました。私の長女の後輩の生徒様に親切にして頂いて、大変うれしく思いました。ありがとうございました。」
私からも敬意を込めて、「ありがとう」を伝えたいと思います。
Art Gallery 市高~10月~
本校美術コースが行っている校内展示会のご紹介です。本校を巣立って行ったたくさんの先輩たちが残した作品から、テーマに合ったものを掘り起こし、校内に展示するという企画です。
今回のテーマは『私の世界』。実は9月には展示が始まっていました。校長室に掲げてくれた作品をご紹介します。
1枚目は「What clothes give.」堀口 和行さん(21期生)の作品です。ある洋服店の正面を描いた作品。ショーウィンドウには猛獣となった女性と頭にボールをのせた男性の熊がいます。店の中には数人の店員が・・「シー」と指を口に当てています。ドアでお客を招き入れようとしている店員(?)は全身ウサギの着ぐるみ。ちょっとうつろな男性が店へと誘われて行きます。暗闇にポツンと灯がともった店に入り、なりたい自分に変化する。私たちが持っている変身願望でしょうか。
2枚目は胸像を描いた油絵です。「静物画」高田 美希さん(2期生)の作品です。なぜこの作品を選んだの?と展示に来てくれた生徒に聞くと、台の上にある一つのオレンジが作品全体に広がっていて、背景にはオレンジの実が描き込まれているんです、そこに独自性を感じました、と答えてくれました。なるほど、よく見ると背景にはオレンジの果実のブツブツとした房が描かれています。全体を覆うオレンジ色の世界。おもしろい作品ですね。
美術専攻の皆さん、いつもステキな絵を届けてくれてありがとうございます。
市高祭を終えて③~みんなで笑顔~
シリーズ3回目です。前回は準備期間まででした。今回は当日の様子ということになりますが、それはすでにたくさんの写真が掲載されましたので、ここではクラスのみんなで撮った写真を紹介します。コロナ禍ということなので、マスクは外さない!が鉄則。ということで、残念なことですが、生徒達の笑顔は顔半分だけ。でも、こうしてレンズに向かってピースサインを作れば、彼らの笑顔はじわ~とにじみ出て、目に浮かびます。こんなふうにみんなで笑って撮る写真って、大人になってからあったかな~?なんて思ってしまいます。青春の1ページですね。(羨ましい)
市高祭を終えて②~全ては準備にあり~
ある武道に秀でた方が「すべては準備にあります。準備が十分であれば、納得のいく結果がでます。」と語ってらしたのを聴いたことがあります。準備=練習を十分にすれば、それは良い結果につながるよね、当たり前でしょ、と思うかもしれませんが、その方の準備=練習は半端ではありません。誰もが、なるほど、と心の底から思うほどの練習(武道ですから稽古でしょうか)です。道場での練習だけではありません。その日に向けて体だけでなく、心も整えていくのです。達人とはそういったことができる人を指すのでしょう。
学校行事も同じようなことが言えると思います。文化祭や体育祭の「その日」に向けて準備をする。係分担をし、道具や材料を集め、協力しながら創り上げていく。十分に準備をすれば、その結果もいい物となり、みんなが幸せな気持ちになれるでしょう。しかし、この全てを「満点」にするのは難しい。誰かが無関心であったり、(もしくは無関心を装ったり)、勝手に帰ってしまったり、思いやりにかけた返答をしたり。そういったことに傷ついて涙する生徒を何人も見てきました。行事に参加しないのも自由、その人の個性だ、と割り切れればいいのでしょうが、でも本当は一緒にやりたいのかも、とか考えてしまいますよね。どうしたらいいのか、疑問はいくつも浮かび上がりますが「正しい答え」はないと思います。大事なことは、思い残すことを減らしていくこと、勇気をもって話しかけ突破口を探し求めること、だと思うのです。「やらずに抱く後悔の方が深い」ですよね。
次に載せる写真は準備の日に撮ったものです。みんなで話し合いながらベストを模索する、なかなかできないことですよね。いろいろなことを感じたり、経験したりするのも、大きな学校行事がもつ素晴らしい側面です。悩んだ分、迷った分、きっとあなたは成長していますよ。
次は、準備のその後についてお伝えしようと思います。
三藤 加代子
市高祭を終えて①~市高祭ARTのご紹介~
まだまだ新型コロナの勢いが衰えませんが、今年は市高祭を実施することができました。全校の生徒達の熱い思いと努力が実を結び、100%の日程ではありませんでしたが、高校生活の1ページを鮮やかに彩ることができたのではないかと思っています。生徒のみなさん、お疲れ様でした。みなさんのパフォーマンス、素晴らしかったですよ!そして、忘れてはならないのは、行事を下から支え続けてくれた生徒会や部活動の生徒、たくさんの教職員の方々の力強く、思いやりにあふれた献身です。本当にありがとうございました。
今回は、生徒達がデザインしたTシャツと団旗をご紹介します。
青団、緑団、黄団、赤団、黒団 の順です。
いかがですか?どの団も地の色の持つイメージを上手に使ってデザインしていると思います。ステキですよね。
市高祭の2日間は、3年生がデザインした「団T」を1・2年生も着て過ごします。このような縦割りの活動は、小松地域で多く行われているようですが、後輩の面倒をいかによく見て、団結力を高めるかが3年生の腕の見せどころとなります。市高祭フィナーレの「解団式」では3年生(特に団長)が思いを後輩に伝えるのですが、どの団でも先輩たちの偽りのないまっすぐな想いが(時には涙とともに)後輩に伝わって行きます。「あぁ、学校っていいな」と思う瞬間です。
次回は、私の視点で切り取った市高祭をお伝えします。
三藤 加代子
Art Gallery 市高~7月~
7月の絵画をお届けします。今月のテーマは『納涼』です。盛夏から初秋にかけて校長室を彩ります。
1枚目は、芸術コース30期生、寺脇杏珠さんの作品です。岩を伝って落ちる滝と滝壺が描かれ、暑い夏に「涼」を届けてくれます。自然を描いた作品かとおもいきや、滝壺の水面には、崖の上に立ち並ぶ高層ビルの陰が写っています。自然と人工の共存という見方もできる作品だと思います。
2枚目は、芸術コース1期生、林千恵さんの作品、『静物油彩』です。ガラスの透明感は涼しさも伝えてくれますが、この作品のガラスの質感と静けさによって、しばし暑さを忘れることができました。
Art Gallery 市高~6月~
6月の絵画を紹介します。
1つ目は、芸術コース26期生、丸山拓郎さんの『帰ってくる日まで』です。廃墟となった建物の一室の真ん中に、赤いチェアがあります。脚が折れ、傾き、苔まで生えてしまっています。窓ガラスも割れていて、窓枠にも草が生えています。「寂しい感じの絵ですね。」と私が言うと、絵を掛けに来てくれた美術専攻の生徒が、「そうとも見えますが、窓から差し込む光に希望を感じます。私は暖かさを感じます。」と話してくれました。なるほど、だからこのようなタイトルになるんだな、と感心しました。人それぞれの感じ方は違うとはいえ、生徒たちの豊かな感受性に脱帽しました。
2作品目は、泉佳那さんの作品です。タイトルには『油彩画』となっていますが、何期生なのかの記載もないところを見ると、とても古いものなのかもしれません。前回の迫力のある作品とはちょっと違い、全体を包む柔らかな色合いが印象的な作品です。
Art Gallery 市高~5月~
5月の絵画を紹介します。
まずは、本校芸術コース19期生、深美 彩香さんの『猫の特等席』です。
描かれているのは大都会の高層マンションの一室でしょうか。窓外には美しい夜景が広がります。川にはアーチ型の欄干が特徴的な橋が架かっています。そして、窓辺でくつろぐ3匹の猫たち。まさに特等席でゆったりと過ごしている様子が描かれています。それぞれ個性のある猫たちの毛並みは、精緻な筆遣いで描かれています。
2枚目は、7期生の渡邊大介さんの作品、『静物油彩』です。リアルな中に背景の色遣いや、一筆一筆が迫力のある作品だと思います。
今回で2回目ですが、前作の暖かい印象とは違った作品を持ってきてくれました。来月も楽しみです。