演劇科日誌

久々の狂言!!(2024.1.29)

1月29日(月)5・6限目。2年生の狂言選択者がそろい、久々の授業が行われました。本来であれば27日にお披露目するはずだった「口真似」「成上がり」の稽古を、指導者である萬狂言の狂言師である能村祐丞先生に見ていただきました。久しぶりの授業とは思えないほど、生徒たちは台詞や所作を覚えていました。折角、ここまでやってきた演目なので、3月18日(月)6限目にミニお披露目会と銘打って、生徒たちの成果を発表できたらと考えています。

狂言「成上がり」の一場面

狂言「口真似」の一場面

今できることを!!(2024.1.30)

 1月30日(火)2・3・4限目。1年生の演劇表現Ⅰの授業です。本来であれば、演劇堂さんでの授業ですが、再開に向けて頑張っていらっしゃるので、私達は学校の「語学教室」で授業を行いました。1年生は3月12日に行われる「ミニ校内発表」に向けて取り組んでいる最中です。被災後、担当者の北山久美子先生に「発表は来年度に延期しませんか?」と伝えたところ、「先生!生徒たちが今まで一生懸命やってきたことです。Keiko場が使用できなくても、教室とか講義室とか使ってやりませんか!」という力強いお返事が。その言葉に目が覚めた次第です。

 ミニ発表は全員で行うダンスが2曲、小グループでの作品が4作品、全体で行う作品が1作品と盛りだくさんの内容となっています。今日は、小グループに分かれて演じる作品の稽古をしました。各グループに分かれて稽古した後、みんなの前で発表し、お互いに評価し合います。震災の影響で登校できない生徒も数人いますが、なんとか12日の発表に向けて頑張っている13Hでした。

 

小グループに分かれて稽古中

 

みんなの前で披露し、お互いに評価中

想像力を活かして!(2024.1.31)

 1月31日(水)3・4限目。2年生のモダンダンスⅡの授業です。今日のテーマは「動きを作り出す①」です。内容は、「花が咲く」という言葉からイメージする動きを一人8カウント考え、グループ内で動きをつなげて一つの作品にする活動です。作品として踊る時は、ヴィバルディー作曲の「四季」から「春」という曲の冒頭部分40秒弱を流して踊ります。グループは二つで行いました。どのグループもこだわりを持って創作活動に取り組んでいました。グループAのこだわりは「一人の動きをみんなでする」で、グループBのこだわりは「ストーリー性のある作品で個と複数で踊る」でした。発表後には、グループAには「動きがそろっていたところがあって良かった」グループBには「ストーリー性があって面白かった」などの感想が出ていました。今後も、様々なテーマで創作活動を行っていこうと思っています。

 一人ひとりで動きを考え中です。

一人ひとりが考えた動きの順番決め。

グループ内で動きを教え合っています。

発表に向けて練習中です。

 

グループAの発表動画

https://youtu.be/UcWWVlI73J8?si=0bQ8uHopElrsGNTX

グループBの発表動画

https://youtu.be/QuO4ZTmThFU?si=EFBHmy126_NAKSle

※動画は著作権の関係で無音となっております。頭の中で「春」を流しながらご覧ください。

想像力を活かして!パート2(2024.2.2)

 2月2日(金)2・3・4限目。2年生の演劇表現Ⅱの授業です。今日はシアターゲームとインプ ロ、そして定期公演の作品の下調べをしました。シアターゲームとは、演劇に必要な要素を取り入れたゲームです。端から見ていると「ただ遊んでいるだけ?」と思われますが、はい、遊 んでいます。昔の子どもは、鬼ごっこやかくれんぼなど様々なゲームでルールを守ることを知り、はたまた自分たち独自のルールを作るなど、創造性や規律性を子ども同士で育んできました。その他にも無意識のうちに、よりよい人間関係の構築もしてきたと思います。つまり「ゲーム」という遊びを通じて社会性を養ってきたのです。そして「インプロ」は「即興劇」とも言われます。「即興劇」とは台本を一切使わず、役者の赴くままに演技をすることで、想像力がかきたてられます。

シアターゲーム「ジャンピングハッ」

発声練習の様子

  

定期公演の作品を下調べ中

<授業動画>

https://youtu.be/n9vAov1n07I

長さは8分ほどありますが、シアターゲームの様子、発声練習の様子、インプロの様子が観られます。

想像力を活かして!パート3(2024.2.5)

 2月5日(月)1・2限目。1年生のモダンダンスⅠの授業です。今日の1年生も想像力をフルに活用しての活動となりました。ミニ発表にはクラス全体で取り組むダンスが2曲あります。一つはオリジナル曲で、もう一つはフィンガー5の「学園天国」です。オリジナル曲は演劇表 現を担当されている北山先生の振り付けとなりますが、この学園天国は生徒たちの創作となり ます。歌詞を割り振り、一人ひとりが振り付けを担当します。1題目は昨年の間に創作が終わっており、今日は間奏からの2題目の創作となります。

 授業の流れは、担当者がリーダーとなり振り付けを伝えるのですが、隊形などの共有をしていないので、今回の創作活動は大変だったと思います。一人ひとり自分がイメージする隊形での振り付けを考えてきていたため「おお~、その隊形でするんや~・・・ん・・・どうしよう」と考える生徒が続出。しかし、このクラスの生徒たちは「無理」「それはできない」「それは違う」というように、人が考えてきたことを否定することはしません。考えてきたことをどう活用することができるかを考えていきます。つまり「一人で考えてきたことを全員で形にしていく」というのが今日のメインテーマです。自分のパートの時は「責任感」で考え込み、クラスメイトのパートの時は「サポート」として一緒に考える。けれど、決して自分の意見を押しつけようとはしません。担当者の意見を一番に尊重し「その人が本当はどうしたいのか」を考え、その人がイメージするものを力を合わせて形にしていっています。目標の最後まで創ることはできませんでしたが、生徒たちは、あきらめることなく、最後まで考え抜いてくれました。

担当者が自分のイメージを伝えています。

隊形で悩む担当者と考える面々。

みんなで考え中。