探究日誌

2025年9月の記事一覧

【1年探究】外部講師による特別講義(地域探究)

本日6,7限目に地域探究「よりよいまちづくりプロジェクト」の「外部講師による特別講義」を実施しました。本プログラムでは、以下のイメージ図にあるように8つのテーマに分かれ、それぞれのテーマの講師をお呼びして、専門家として講義およびワークショップをしていただきました。

今回の特別講義は、地域探究を始めるにあたって、そのテーマに関する理解を深めるとともに、解決すべき課題を見つけるヒントを得ることが目的です。10月9日(木)に実施されるフィールドワークに向けてのよいきっかけづくりになったのではないでしょうか。

以下に生徒の感想を一部掲載します。(抜粋)

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自分は祖母が珠洲市の人で地震のことや能登の里山についてよく話を聞いていたが、今回の講演を通してより能登半島地震及び能登の里山についての見聞が深まりました。復興という大きなゴールを達成するためには、集落の住人やJAの管理者などの積極的なセッションとコミュニケーションが必須だと考えました。もし仮に能登が震災前の雰囲気に戻すということが復興ならば、震災後の人口減少や復興意識の低下などの人間的な課題と、家屋の倒壊による建物の再建や道路やインフラの改善といった物理的な課題の2つに分けられると思います。自分たちのグループは今後どういった形で復興を達成するのかをよく考え、テーマ設定をしなければいけないと思いました。(のとの里山復興)

今まで海のプラスチック問題について色んなところで聞く機会があったけれど、今回の講義を受けてその問題がより深刻なものだったと気付いた。特に、日本はごみの分別、リサイクルに力を入れていると思っていたけれど、狭い国だから、集めたゴミはほぼ燃やされており問題視されていることを知り驚いた。その他にもマイクロプラスチックの利用などでヨーロッパ、アメリカでは当たり前のことでも日本はできてないことがたくさんあると分かった。これからの社会はリサイクルを前提としたデザインをすることが大切だと思った。またSDGsに変わる新たな目標「ネイチャーポジティブ」の達成に向け地球でクラス一人一人が環境を大切にするという意思をもつのが大事だと考えた。私は今まで環境問題について深く考えたことがなかったけど、これからは今何が起こっているかをニュースで確認したり、身近でできることに取り組んで行きたいと思った。(プラスチックと海の未来)

中学生の時に初めてLGBTQを知って、他の子達よりはほんの少しだけ分かっているつもりだったけれど、実際に当事者である外部の講師の話を聞くと知らないことが沢山あった。LGBTQのそれぞれの意味は知っていたけれど、ホモセクシュアルの反対であるヘテロセクシュアルや、トランスジェンダーの反対のシスジェンダーなど知らない単語も今日で知ることができた。今回はトイレの利用という私達にとっても身近な話題だったため、より深く物事を考えることができた。公共トイレはLGBTQでない私ですら不満を抱くことがあり、LGBTQの方々、特にトランスジェンダーの方々はもっと色々思うことがあるのだと感じた。周りの目を気にして自認の性別のトイレに入れないこと、そもそも公共のトイレを利用しない人、身近な生活でトランスジェンダーの人々が苦しんでいることを知った。どうしてこのようなことになるのだろうと考えたとき、やはり時代が進んでいるとはいえ、まだまだ差別化の改善がされていないからではないかなと思った。LGBTQの方々の自己肯定感は著しく低いと聞いたことがあり、周りと違うというだけで不信の目を持たれがちなので、怖いや気持ち悪いなどの言葉がより深く刺さってしまうのではないかと思った。今回の講義などを通して、私達ひとりひとりがLGBTQに対する理解を深めていくことが大切だと思いました。(DE&I~共生社会の実現)

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今回の講義が生徒の心に響いていることがよくわかります。お越しいただいた講師の皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました!

 

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ユース水フォーラムアジア2025 旅日記⑧(最終号)

前泊を含めて、4泊6日はあっという間に過ぎました。ここで今回参加した高木さんと四藤さんの感想を掲載します。

高木さん「現地で出会った同年代の学生たちは、誰もが温かな「おもてなしの心」にあふれ、英語によるコミュニケーションやプレゼンテーション能力にも長けていました。私は、居心地の良さを感じると同時に、自分ももっと語学力を高めて積極的にコミュニケーションを図ることや発表に臨むことの必要性を痛感しました。彼らと接していると、学生として人間としての在り方を学ばされる場面が多かったです。彼らのおもてなしは形式ではなく、一人ひとりが自分の思いを持ち、心から相手に向き合っていることに気づかされました。そのとき、「立場や国籍としての自分」だけではなく「ひとりの人間としての自分」として振る舞うことの大切さと向上心の醸成を改めて強く意識しました。街並みを観察すると、都市の中心であっても緑が多く植えられ、生活の中で自然を感じられる環境が整っていました。加えて、市内を走るバスはすべて電気自動車であり、環境負荷を減らす取り組みがすでに実現していることに驚かされました。さらに、日本をはじめとする各国の協力により、ジャカルタでは地下鉄などの交通インフラが整備されつつあります。こうした取り組みが進展すれば、20年後には大量の人口を支えることのできる「クリーンで持続可能な国」へ成長していくのではないかという活力と勢いを感じました。出発前、私はインターネット検索で「インドネシア観光は怖い」といった否定的な言葉を目にし、不安を抱いていました。しかし実際に訪れたジャカルタは、私にとって「また行きたい」と心から思える都市でした。このたびの経験は、探究グループの仲間をはじめ、学校の先生方、そして水フォーラムの皆様など多くの方々のご支援があってこそ実現できたものです。深く感謝申し上げます。この学びを糧に自分を磨いていきたいです。Terima kasih!!」

四藤さん「今回Youth Water Forum ASIA 2025に参加し、国境を越えて他国の高校生と交流できたことは、自分の考えを深める貴重な機会となりました。1日目は現地の高校生がとても友好的で、すぐに話しかけてくれました。彼らの環境問題に対する自信ある発表は大きな刺激となり、見習いたいと思いました。発表後にはたくさん握手や写真を撮り、インドネシア料理も体験。特にスパイシーフードは驚きの辛さで印象的でした。また、日本語を勉強している子や伝統衣装を見せてくれる子もいて、会話を通じて交流を楽しみました。2日目は日本ではできないマングローブの植林を体験。水に肩まで浸かり怖さもありましたが、現地の人に助けられながら無事に植えることができ、とても楽しい時間でした。食事も一緒に注文を教えてもらいながら交流を続け、夜道やモール散策も思い出になりました。3日目は外務省の方に観光地へ案内していただき、カーフリーデーで賑わう街を歩き、博物館で多様な民族について学びました。さらにモスクや大聖堂を訪れ宗教にも触れ、最後には南半球一の高さを誇るタワーからジャカルタの街を一望。ガラス張りの床にドキドキしながらも楽しい体験でした。石川を出発して6日間、数多くの経験を重ね、ユース水フォーラム関係者や現地の友人に深く感謝しています。1人ではできないことばかりで、ジャカルタがすでに恋しくなっています。次回はぜひまたインドネシアを訪れ、友人に会いたいです。」

 

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ユース水フォーラムアジア2025 旅日記⑦

最終日に最後に訪れたのは、南半球で最も高いビル「オートグラフタワー」です。389.2mあり、その展望台まで高速エレベーターで昇り、景色やガラスフロアを楽しんできました。高い上に、ガラスフロアや空中ブランコなどすべてが外にあるため、スリル満点でした。

この「オートグラフタワー」への訪問を最後に、一緒に観光してくれた外務省の職員の方とお別れしました。タクシーを待っている間、高校生と交流していただいたのですが、「やりたいと思ったことはとことんやった方がいい、夢や目標は頑張り続ければいつかかなう」「中央省庁を目指すのは決して高い壁ではなく、勉強も方法を覚えれば、あとは自分の頑張りで道が開ける」「自分の好きなことを大切にしてほしい」など、心に響くメッセージをたくさんもらいました。また「インドネシアは治安が良く、人々がとても暖かい、ケンカをしているところなどは見たことがない」「外務省であれば高卒でも入れるし、実際にその経歴で10か国以上回っている人がいる」など、非常に興味深いお話を聴くことができました。

また「ジャカルタに来たときはいつでも大使館に寄ってくださいね」とお声がけをしていただきました。非常に気さくで日本に対する愛を強く持っていらっしゃいました。大変お忙しい中、1日お付き合いいただき本当にありがとうございました。

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ユース水フォーラムアジア2025 旅日記⑥

最終日は日本水フォーラムのスタッフの方の紹介で、外務省にある東南アジア諸国連合日本代表部の方とジャカルタ市内観光に出かけました。

まず始めに訪れたのが「ジャカルタ国立博物館」で、インドネシアの歴史と文化が学べる場所です。インドネシア語と英語の解説が記載されているため、十分に楽しむことができていました。

次に訪れたのが「イスティクラル・モスク」で東南アジア最大のモスクです。女性入る際、敬意を示すため、肌の露出のないローブを着る必要があり、それも良い経験になりました。また礼拝の様子や巨大な建造物に大変驚いていました。

次に訪れたのは「ジャカルタ大聖堂」です。外見はノートルダム大聖堂のような外見でしたが、日曜日ということもあって大変混雑していたため、短時間の滞在となりました。

ショッピングモールでお土産などを買った後、日本大使館の前を通り、JICAと日本の大手ゼネコンが手掛けた「ジャカルタ都市高速鉄道」に体験乗車しました。ジャカルタ市内は自動車とバイクで信じられないくらい混雑していてますが、その解消が期待されています。現在も延伸工事が続いており、現地の人の足になることが期待されています。非常に綺麗かつ洗練された様子を見ることができ、一同が日本をとても誇りに思った瞬間でした。

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ユース水フォーラムアジア2025 旅日記⑤

現地2日目は朝からフィールドワークに出かけました。主な内容はマングローブの植樹体験です。

ジャカルタにある自然観光公園では、様々なアクティビティが体験できますが、水に関わる内容としてマングローブの植樹を行いました。衣服を着たまま湿地帯に入り、苗木を植える体験はなかなか刺激的です。足がつかないため、水中にある竹1本を頼りに泥水の中を泳ぐことになり、その体験は想像以上にスリリングで、忘れられない思い出となりました。

午後は現地の高校生と交流しながらのランチと大型ショッピングモールの散策でした。ランチを一緒に食べながら交流することができました。おすすめの食べ物を食べたり、スパイシーな食べ物が好きなお国柄など、非常に楽しい時間を過ごすことができました。なお食事は日本人の舌に合うような気がしますし、辛い食べ物にも皆大分慣れてきた様子も見られます。※なお撮影禁止だったため、写真は割愛します。

ショッピングモールに行って驚いたことですが、日系のファーストフード店やアパレスショップが非常に多く、大変人気がありました。売っているものは少し現地用にアレンジしてありますが、ほぼ同じと言ってもいい内容です。ジャカルタにはおよそ1万5千人の日本人が住んでいるのに加え、日本の文化が現地の生活に浸透していることがよくわかりました。

インドネシアの高校生とはこの日でお別れです。連絡先をお互いに交換して別れました。コミュニケーションを非常に積極的に取ろうとする姿や様々なことに興味・関心が高い様子が、日本人高校生にとって大変刺激になりました。

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ユース水フォーラムアジア2025 旅日記④

午後からは引き続き世界の水問題に関するプレゼンテーションが続きました。錦丘の発表はインドネシアの高校生の発表の後でした。たくさんのインドネシア人に注目されながらの発表でしたが、これまで研究してきた小水力発電に関する研究を立派に発表していました。その後質疑応答の時間がありましたが、①自分たちの研究について、周囲の人をどのように巻き込んでいくか、②政府や自治体にどのようなことを求めたいかの2点について、的確に応答できていました。一日で20以上のスピーチやプレゼンテーションを聞きましたが、本校の発表も決して引けを取らない内容だったと思います。

途中、インドネシアの閣僚や国連特使との交流など、普段決して体験できないこともありました。

17時に全体会が終了し、その後場所を移してのウェルカムディナーでも、インドネシアの高校生とアニメや将来のことなど、やや緊張しながらも会話を楽しんでいました。料理も美味しくいただきました。本フォーラムスポンサー企業CEOにも挨拶をしました。

今回交流しているインドネシアの高校生は全員がインターナショナルスクールに所属しており、英語とインドネシア語のバイリンガルかつ、高校生とは思えない非常に優れたコミュニケーション力を有しています。そんな中でも自分たちの伝えたいことを懸命に話している生徒たちが非常に印象的でした。

初日としては本当に長い1日でしたが、翌日はマングローブの苗木の植樹を中心としたフィールドワークがあります。引き続き水問題について学びます。

 

 

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ユース水フォーラムアジア2025 旅日記③

今朝は朝食を食べた後、ジャカルタ中心部にある発表会場に移動しました。

ユース水フォーラムアジア2025の開催に先立って、インドネシアの伝統的なダンスでの歓迎セレモニーやスピーチ等がありました。生徒たちは開始前に現地の高校生と英語での交流を楽しんでいました。

フォーラムはすべて英語で行われますが、インドネシアの高校生の英語のレベルは非常に高く、流暢なのですが、話している内容が非常にわかりやすく、十分理解できている様子でした。

お昼休憩を挟んで、この後金沢錦丘高校の発表になります。

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ユース水フォーラムアジア2025 旅日記②

昨夜インドネシア・ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港に一行は無事到着しました。日本との時差は2時間で、揺れも少なく非常に快適なフライトでした。

夕食は同行する日本代表団一行と空港で食べることになりました。何が食べたいかという話になり、やはりここはインドネシア料理ということで食事をしましたが、想像以上の激辛に悶絶しました。これから4日間、慣れていかなけれいけませんね。また水道水が飲めないので、自分たちで現地通貨インドネシアルピアを使ってペットボトルのお水を買っていました。

ホテルに向かうタクシー(Grabという配車アプリを使って手配します)の中から見るジャカルタ市内のバイクの多さに驚きながら、滞在するホテルに到着しました。長旅に疲れの色が見えますが、明日が発表かつ本番かつウェルカムセレモニーから夕食会までの12時間以上の長丁場です。現地の高校生との交流など、たくさんの交流会が予定されています。次の旅日記でこの様子をお伝えする予定です。

     

 

 

 

 

 

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ユース水フォーラムアジア2025 旅日記①

本校で実施している「Nishiki探究プロジェクト」において、昨年度6人の現3年生が研究した小水力発電に関する研究が「NPO法人日本水フォーラム」に評価され、今年度2名が6名を代表して、インドネシア・ジャカルタで開催される「ユース水フォーラムアジア2025」で研究内容を発表することになりました。

昨日から移動を始め、夜に一緒に発表する北海道北見北斗高校の生徒2名と前泊するホテルで合流しました。同級生同士、早速仲良くなっていましたね。大変良い雰囲気です。

本日は一路インドネシア・ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港を目指します。フライト時間は7~8時間の予定です。到着したらまたHPを更新したいと思います。現在は成田国際空港です。いよいよ出発です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【探究】大学生と語る会

9月12日(金)午後、本校卒業生である大学3・4年生9名を招き、1年生を対象に「大学生と語る会」を開催しました。
1年生は4月から探究学習の一環として大学の学部・学科について調べてきましたが、本日はその集大成として、大学生から実際の大学生活や学問の魅力について学びました。

第1部では、各クラスが文系・理系に分かれて大学生との座談会を行いました。大学生からは、大学で学ぶ内容やその面白さ、高校と大学の生活の違い、大学の魅力などについて語っていただきました。生徒たちは、志望分野を決めた時期や学びの内容、受験勉強などについて熱心に質問し、今後の高校生活に活かそうとする姿が見られました。

放課後には対象を高校生だけでなく金沢錦丘中学校の生徒やろう学校1年生にも広げ、希望者を対象に第2部を実施しました。第1部で話を聞けなかった大学生のもとへ積極的に向かい、より近い距離で熱心に質問する様子が印象的でした。

生徒たちが自らのキャリアを意識し、主体的に行動する姿が見られ、大変意義のある会となりました。
ご協力いただいた大学生の皆さん、お忙しい中お時間を割いていただき、誠にありがとうございました。皆さんの今後のご活躍を、職員一同心より応援しています。

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ユース水フォーラムアジア2025inジャカルタに参加します

9月19日(金)〜20日(土)にインドネシア・ジャカルタで開催される「ユース水フォーラムアジア2025」に本校から3年生2名が代表として参加します。

昨年度、総合的な探究の時間「自由課題探究〜Nishiki探究プロジェクト〜」において、当時2年生6名で研究していた「小水力発電」に関する研究が「NPO法人 日本水フォーラム」に評価していただき、国際的なフォーラムで発表する機会をいただくことができました。

日本から本校と北海道北見北斗高校の高校3年生がそれぞれ2名ずつ代表として参加し、当日は韓国、インドネシアの高校生との発表会や交流会、現地でのフィールドワークなどが計画されています。

来週木曜日より本校引率教諭が現地での様子を本ホームページを通じて報告しますので、どうぞ御覧ください。現在は発表スライドや原稿の準備を急ピッチで行っています。なお研究の内容などについては近日中に北國新聞・北陸中日新聞に掲載される予定です。

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【2年探究】2年生探究活動が本格化!

2年生は修学旅行を前に、一時的に1か月以上授業が空く期間に入ります。9月2日の探究の授業では「秋からの探究活動の大切さ」について伝えました。授業では、壁にぶつかったときの乗り越え方、外部の方とのつながりを大切にする姿勢、そして実験や検証に挑む心の重要性を確認しました。その結果でしょうか、休み時間や放課後に積極的に仮説検証に取り組む生徒や、先生方に協力を依頼して授業中に実験を行う姿も見られるようになっています。今後も2年生の探究活動がさらに飛躍していくことが楽しみです。

生徒たちは、協力してくださる大学の先生に送る文章を作成していました。これまでの実験の成果を整理し、わかりやすくまとめることで、実際にお会いした際に具体的な議論へと発展できるよう心がけています。主体的に次のステップを見据える姿勢が感じられます。

 

椅子の形状や素材によって授業中の集中力がどう変わるのかを調べるため、先生方の協力を得て普段とは違う椅子を準備しました。実際に座り比べながらデータを集めるなど、身近なテーマを工夫して探究する姿が見られます。

 

カップの素材によって結露のしやすさが変わるのかを調べる班もありました。理科の先生に協力していただきながら「とりあえずやってみる」ことから始め、対照実験にするために水温やカップの事前状態を調整する必要があることに気づいていきました。試行錯誤を通して、実際にやってみてこそ得られる学びを重ねています。

 

余談ですが、マルチメディア5階のレイアウト変更から数か月が経ちました。放課後には、以前よりもかなり多くの生徒が集まり、自習スペースを活用しています。探究活動や日々の学習に意欲的に取り組む姿が見られ、環境整備の効果を感じています。今後も生徒のみなさんの学びをしっかりと支援していきたいと思います。

 

 

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【1年探究】探究活動スタート講演会

9月5日(金)7限目に1年生を対象とした「探究活動スタート講演会」を実施しました。

1年生は2学期より「地域探究〜よりよいまちづくりプロジェクト」をスタートしますが、探究活動を始めるにあたり、既に地域や社会の課題に取り組まれている方のお話を聞き、その心構えを学ぶことを目的とした講演会を昨年度から実施しています。

今年度は昨年度に引き続き、能登町宇出津にある「数馬酒造株式会社」から数馬しほり氏をお招きし、「能登を醸す 能登の酒造会社の取り組み」と題して講演会を実施しました。ものづくりを通して地域の魅力を高める活動や地域の資源を最大限に活用することなど、現在取り組まれている課題の解決に向けた活動についてお話しいただきました。日本酒や能登町の伝統や文化を守りつつ、新しいことに挑戦している姿が、生徒の今後の活動の刺激になればと考えています。

以下に生徒の感想を掲載します。

●私は今まで、日本酒などの伝統的な産業は、会社の仕組みや生産体制も含め、全てを継承しなければならないという固定概念を持っていました。しかし、この講演会で数馬さんのお話を聞かせていただく中で、その考えは間違っていたんだと気付かされました。もちろん技術などを継承することは必要だけれど、雇用形態や設備などは、社員に寄り添うことが一番大切で、そのために変化を取り入れることは本当に重要なことなんだと分かりました。

●資産は「人」という言葉が一番心に残った。人と人のつながりを通して、地域の力になっていくのだと思った。仕事は地域の価値を高めるきっかけにもなると思う。自分も、理想を持って、そこに向かって挑戦できるような人になりたいと強く感じた。自分も数馬さんのように強い人になりたいです。

●私はこの講演会を通して、地域探究活動への意欲がすごく高まりました。講演前はあまり興味が無かったのですが、数馬さんがものづくりで地域の価値を高められていると実感したと言っていて、私もこの活動を通して地域の価値を高められていると実感できるように一生懸命取り組みたくなりました。また、会社にとっていちばん大切な資産は人と言っていて、私もそれは地域活性化にも大切だと思いました。班になった人や協力していただける大人の方たちを大切にして一致団決となって思考を変え、変化を歓迎し、地域活性ができるような活動をします。今から楽しみです!

生徒の心にしっかりと響いているようです。数馬さん、ありがとうございました。

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