校長室より

校長室より

水害の状況

先週の大雨で隣町が大きな被害を受けたので、昨日、復旧作業のお手伝いをしました。町の中至る所に、流木や土砂、家具などが瓦礫となって積まれていました。また、町全体に、独特のにおいが漂っていました。ある家では、人の背丈以上の高さの所に水面の跡が残っており、改めて、水害の怖さを実感しました。

そんな中、町の人たちは、水に濡れた家財や畳を出したり、土砂を運びだしたりと、懸命に作業を続けていました。町外からたくさんのボランティアが参加しており、中には高校生もいました。35℃の猛暑の中、老若男女を問わず、みんなで協力して復旧作業にあたりました。

私はシャベルを持って行ったのですが、近隣の場合は、一輪車や軽トラックを準備した方がいいようです。瓦礫や土砂を、町の外に出すのが大変だとわかりました。

被災した家では、まだまだ厳しい状態が続きます。これからも、少しでもできることを協力したいと思っています。

大雨は大丈夫でしたか

昨日の雨、皆さんの地域は大丈夫だったでしょうか。私の自宅は小松市で、梯川の近くなので、かなり水が迫っていました。両親を避難所に送り、しばらく町内を巡回しましたが、山の方から大量の水が流れてきていました。近所の町では、胸の高さまで水がきていたようで、レスキュー隊による救出作業が行われていました。

巡回後、避難所で人員確認や食糧配給などのお手伝いをしました。その際、避難していた地元の中学生が手伝ってくれました。避難所では、お年寄りや小さい子が多いので、中学生は大きな戦力になります。災害は起こってほしくないでのすが、万が一避難所で過ごすことになった場合は、本校生徒も地域に貢献してほしいと思っています。

雨が上がり、今度は暑くなると思われます。土砂の処理などがある方は、熱中症に十分気を付けて、作業をなさってください。

東和中校区小中連携協議会

本日、東和中校区小中連絡協議会を開催しました。東和中・動橋小・作見小・分校小の主任の先生方が集まり、それぞれの学校の様子を情報交換したり、今後の教育活動について協議したりしました。ここ2年はコロナのため中止になっており、3年ぶりの開催でした。近くにある学校どうしですが、お互いの様子を知る機会は、あまりないのが現状です。今回3年ぶりの開催でしたが、大変有意義な協議となりました。

地域にある小中学校が一体となって子供たちを育てることは、未来の加賀市にとって、とても大切なことだと思います。今後も、4校の連携を強めながら、未来を創造する子供たちを育てていきます。

1学期終業式にあたり

1学期の終業式にあたり、生徒の皆さんに、以下のような話をしました。

 

1学期が終わります。この4か月、みんなはどんなことを経験し、どんな部分が成長したでしょうか。3年ぶりに宿泊を伴う修学旅行が実現しました。コロナの制限がある中ですが、学校は以前の姿を取り戻しつつあります。

 さて、 本校の校訓は、「強い人 正しい人 美しい人」です。それはどんな人でしょうか。「強い」とか「正しい」とか、単純な言葉ですが、本当の意味を考えようとすると、すごく難しいなと思います。

 それを考えるうえでヒントとなるような、1学期にあったうれしい出来事を紹介します。

 

●ある先生が重いものをもって歩いていると、「持ちますよ」と手助けしてくれる生徒がいました。

●落とし物をみつけて、わざわざ届けてくれた生徒がいました。

●道で困っている小学生を助けてくれた生徒がいました。

 これは、地域の方から教えていただき、とてもうれしく思い、生徒を誇らしく感じました。

●また、校内を歩いていると、おはようございます、こんにちは、と元気に挨拶してくれる生徒がたくさんいます。

●保護者アンケートの中に、「生徒の横断中に車を止めると、会釈をしてくれました。」というのがありました。

 

 さりげない日常の中に、優しさが潜んでおり、それに触れると、温かい気持ちになってうれしくなります。本校には、誰かに対して優しい気持ちで接することができる人が、たくさんいることがわかります。

 このように考えると、もうすでに、生徒一人一人の中に、校訓である本当の強さ 正しさ 美しさ があるような気がします。それを、自分のために、そして誰かのために発揮できるかが大事であるような気がします。夏休み、自分のために、家族のために、友達のために、地域の人のために、みんなの、強さ 正しさ 美しさ を発揮してください。

 

 さて、体育祭の生徒会の目標が本当に素晴らしいですね。「三原色~一人ひとりの色を輝かせよう~」。赤 青 緑 の3つの色があれば、すべての色を表現することができるといわれています。このスローガンには、団としてのまとまりを大切にするとともに、一人一人の持っている独自の輝きを大事にしたいという思いが込められています。3年生のリーダーシップの下、一人一人が輝くカラフルな東和中学校を表現できたらいいなと思います。期待しています。

 

 いよいよ夏休みです、しっかり休んで、しっかり学んで、2学期の始業式には、さらに成長した未来の自分に会えるよう、充実した夏休みを過ごしてください。

トマトが色づき始めました

1年技術科で栽培しているミニトマトが、結構いい感じになってきました。力強く葉が茂り、緑色のトマトの中に、赤く熟してきたものもあります。1年生が、毎日水やりを続けているおかげですね。

暑い日が続き、夏野菜がおいしい季節です。我が家は、私の父母が畑をしていて、最近は、キュウリ、ナス、ピーマン、トマト、オクラ、バジルがたっぷりとれます。近所の方は、ズッキーニを作っていて、それをおすそ分けしてもらうこともあります。親戚からカボチャももらいました。

おいしい夏野菜をたっぷりとって、暑い夏を乗り切ろうと思います。皆さんも、夏バテに気を付けて。

仮校舎現る

仮校舎の建設が続いています。外側がほぼ組み上がり、内装工事に入っています。

校長室からの景色は、完全に遮られましたが、徐々に出来上がっていく仮校舎を見るのも、なかなかいいものです。

8月中に引っ越し作業をする予定です。学校には、本や書類・理科の実験器具など、たくさんの物品があります。机やいすなどの家具もあります。どうやって移動させるか、今、頭を悩ませています。

仮校舎ではありますが、生徒が安心して学べるよう、職員一同知恵を絞っていきます。

メダカ倶楽部にお客様

昨日、学校を出ようとしたら、職員玄関のメダカ倶楽部の水槽に、お客様が来ているのに気づきました。せっかくいらしたお客様を驚かせてはいけないと思い、遠くからそっと写真を撮りました。梅雨とは思えない暑い日が続き、カエルもびっくりしているのかもしれません。メダカ倶楽部で一息できたとしたら、うれしい限りです。

暑い日が続きますが、皆様、お体を大切にお過ごしください。

校長室の窓から

校長室から見える風景が大きく変わりました。新幹線の高架橋や富士写ガ岳の山頂の風景は、仮校舎の壁に隠されてしまいました。これも、新校舎に向けてのことなので、しょうがありませんね。2学期からは、窓の外に見える向いの部屋が、新しい校長室になります。

新校舎が建ち、仮校舎が解体される頃、高架橋に新幹線が走る姿が見られかもしれません。それを楽しみにしています。

2年生 総合的な学習

今日も、2年生の総合的な学習では、住みやすい加賀市をめざした議論が行われました。東京の松川先生とリモートでつなぎ、アイデアを組み合わせ、更に新しいアイデアを練り上げるための手法について話し合いました。生徒たちは、グループ活動のなかで、お互いの考えを交流していました。

 

 

加賀市の魅力を私なりに考えてみました。

 

・温泉とそこに住み人々の人情

・カニなどのグルメ

・梨やブロッコリーなどの果物や野菜

・山中や橋立・片山津の自然とそこで育まれた文化

・3つの駅それぞれの周辺に広がる特徴ある文化

・大聖寺を中心に育まれた文化

・製造業・酒蔵

 

などかな・・まだまだ浅いですね。

きっと、もっともっと魅力があると思います。さらに掘り下げ深め、新しい魅力をつくっていけたらと思います。

心をいやす緑

1年生の技術科で育てているベビーリーフが芽を出しました。成長が早く、あっという間に葉を伸ばしています。すごいですね。この後、どんな風になっていくのか楽しみです。

ベビーリーフの後は、ミニトマトの栽培をするようです。これも楽しみですね。

校長室にもいくつかのグリーンを置いています。下の写真の右側は、アスパラガスです。野菜の雰囲気とはずいぶん違いますね。部屋に何かしらの緑があると、気分が落ち着く気がします。皆さんもいかがですか。

中庭から考えること

中庭を見て、気付いたことがあります。黄色い花(たぶんタンポポモドキ)がたくさん咲いているんですが、日陰の部分に多く、日向の部分は相対的に少ないんです。

調べてみると、日陰を好むわけではないようなので、太陽が当たるか当たらないか以外の原因がありそうです。

私なりの仮説を立ててみました。

昼休みの中庭の生徒の行動を見ていると、日向で遊ぶことが多いようです。黄色い花は、葉はロゼット状ですが、花の背丈は高くなります。日向で遊ぶ生徒たちに踏まれて、日向は花を咲かせにくくなっているのかな・・・、というのが私の仮説です。

もう一つ考えられるのは、日陰の土は湿っているので、そっちの方が花を咲かせやすいのかな・・、とも考えられます。

中庭を眺めているだけでも、色々なことが考えられます。考える楽しさは、自分で見つけていけるんですね。

恵みの雨

昨晩一雨降ったせいか、中庭の緑が濃く見えます。また、田植えが終わった水田にも、たっぷりの水が注がれています。植物にとっても、我々にとっても、雨は命の恵みですね。これから梅雨のうっとうしい時期になりますが、水のありがたみを感じながら過ごしていきたいと思います。

季節の移り変わり・・

チューリップの季節が終わりました。4月は、チューリップの美しさを十分堪能しました。

今は、めしべを摘んで、球根を育てています。どのぐらい待てばいいのか、知識がある方は、ぜひ教えてください。

次の季節、花壇を彩るのはどんな花かな?

王将出陣できず・・

校長室の前に、ルービックキューブや王将出陣パズルなどが置いてあります。王将出陣パズルが、ずいぶん難しいようです。

「こうするとこっちが詰まり、こっちを動かすと別の所が詰まる・・」などとつぶやきながら挑戦しています。

きっとどこかに答えはあるのかもしれませんが、自分で試行錯誤するのが面白いんですね。また、自分で考えて解決できた時、大きな達成感と学びがあります。

「やった、できた!」という声を聞くのを楽しみに待っています。

今朝の出来事に感謝

今朝、校門に立っていると、ある方が体操服の落とし物を届けてくれました。作見校下に落ちていたそうで、わざわざ学校まで届けてくれました。

朝の忙しいときに、遠回りして届けてくれたんだと思いますが、本当に感謝です。名前も聞かずに申し訳ありませんでした。親切にしていただいた方、ありがとうございました。

週明けの朝、気持ちが明るくなる出来事でした。

彩り

玄関先のチューリップの花の色が増えてきました。赤に続いて、白が咲き始めました。やっぱり、赤色の品種は早く咲くのでしょうか・・? 一色に染まるのも素敵ですが、彩り豊かなのも素敵ですね。

花の季節

昨年秋に植えた、玄関先のチューリップのつぼみが大きくなってきました。今週末あたりに咲きそうです。何色の花が咲くのでしょうか。やはり、赤・白・黄色でしょうか?

我が家では、赤と白のハナミズキのつぼみが開いてきました。いい季節になりましたね。

式辞 卒業おめでとう!!

式辞

 

暖かい春の日差しが大地を温め、自然界の命の息吹が感じられる季節となりました。この良き日に、来賓として加賀市教育委員会佐野明子様、PTA会長荒谷俊様をお招きし、記念すべき第60回東和中学校卒業証書授与式を挙行できますことを、心から感謝申し上げます。

112名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。卒業証書を受け取った皆さんの姿は、頼もしくもあり、誇らしくもありました。

全世界がコロナ禍にみまわれ、2年がたちました。何度も大きな感染の波に襲われ、世界も日本も、社会活動の自粛を余儀なくされました。教育の現場では、昨年に引き続き、授業での活動の制限、行事の縮小が続きました。

本校においても、コロナの影響からは逃れることができず、様々な制限がありました。その重苦しい雰囲気を明るく変えてくれたのが、卒業生の皆さんでした。前期生徒会のスローガンは、「笑う」という字を使った一笑懸命、後期は「夢」という字を使った夢限大でした。

皆さんの一年間の活躍は、笑顔と夢の2つの言葉に集約されます。毎日の授業や部活動、季節折々の行事の中で、それぞれの夢や目標の実現を目指し、笑顔あふれる明るくて力強い東和中学校を創ってくれました。

体育祭では、爆笑・必笑・優笑という合言葉のもと、躍動感あふれる取組が行われました。今年度取り入れられたショータイムでは、自分たちの力でダンスを創作し、1・2年生を、時には情熱的に、時には丁寧に指導し、団を盛り上げていました。体育祭当日の、学年を越えた一体感のあるダンスは、見る者を魅了しました。

文化祭は、「夢」をテーマに、生徒発表や合唱コンクール、生徒会のコーナー企画が実施されました。2年ぶりに対面で行われた合唱コンクールでは、一人一人の気持ちが込められたすばらしい合唱が奏でられました。また、東中生の主張、「夢を語れ」の企画では、みんなの前で堂々と自分の夢を語る素敵な生徒の姿を見ることができました。ある生徒は、夢についてこんなことを語っています。

「僕の夢はエンジニアになることです。父の職場でショベルカーを作るところを見て感動したことがきっかけです。道のりは簡単ではないですが、頑張り続けます。」

家族を誇りに思い、そして自分の夢につなげようとする強い意志を感じます。

まだまだ世界は、感染症や紛争などの不安を抱えていますが、卒業する112名の夢が実現する未来は、希望で輝います。

 

今年度の修学旅行は、2度にわたる変更を余儀なくされました。変更を伝えるたびに、心が痛みました。しかし、皆さんは、社会情勢を理解し、新しいプランを受け入れてくれました。旅行後の感想文にこのような文がありました。

「思い描いていた修学旅行とは違ったけれど、友達とたくさん話したり、写真を撮ったり、楽しい思い出ができました。最高の修学旅行になりました。」旅行の行先も大切ですが、友とどんな時間を過ごすかが、より大切であることを、生徒から教えられた旅でした。

 秋風が吹き、高校受験が近づくにつれ、3年生の教室での皆さんの表情が変わっていきました。難問にチャレンジする姿、仲間と協力して課題に挑戦する姿など、これまで学んできたことの総決算となる姿が見られました。人生の節目となる時期が近づいていることを、真剣な瞳から感じることができました。

私は、皆さんとは今年一年の関わりでしたが、授業や行事を通して、皆さんのことが大好きになりました。毎日、かざらない笑顔やさわやかな挨拶から元気をもらっていました。そんな大好きな皆さんに、私が大切にしている言葉を送ります。それは「自分の花を咲かせよう」です。人生は一度きりです。自分の力で、自分の決めた道を歩んでいってください。思いっきり学び、楽しみ、世界に一つしかない、自分らしい花を咲かせてください。そのことが必ずや、自分だけでなく、家族や、社会をも支えることにつながります。

詩人で書家の「相田みつお」さんの詩に、次のような一文があります。「私がこの世に生れてきたのは 私でなければできない仕事が、何かひとつ、この世にあるからなのだ」。

予測のできない未来ですが、10年後、そして20年後、皆さんが、皆さんでなければできない夢や目標を実現し、素敵な人生の花を咲かせることを切に願っています。

 

保護者の皆様、紅葉のような小さな手を引き、小学校の門をくぐりはや9年、本日義務教育の課程を修了したお子様の晴れやかな姿に、さぞ感慨も深いことと思います。あんなに小さかったお子様が、明日から、人生の新しい航海に旅立ちます。

順風満帆な日もあれば、荒波にもまれる日もあるかと思います。今後とも、陰になり日向になり、温かい眼差しでお子様を見守っていただきたいと思います。また、これまで本校の教育活動に、ご理解とご支援をいただきましたことに、深く感謝申しあげます。

 卒業生のみなさん、いよいよ旅立ちのときです。ふるさと加賀市・そして東和中学校で学んだことを誇りに思い、家族やお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、そして、素敵な仲間たちと過ごした大切な時間を胸に刻み、大いなる未来に向かって自分の人生を歩んでいってください。

卒業生の輝かしい門出を心よりお祝いし、更なる成長と活躍を祈念して、式辞といたします。

令和4年3月11日 加賀市立東和中学校 校長 亀田憲一郎