2025年8月の記事一覧

夏休み後半戦

地震から 594 日目

豪雨から 330 日目

 

半分だけジュースの入ったコップを見て

「もう半分しか残っていない」

と嘆き悲しむのか

「まだ半分もある」

ワクワクするのかで

幸福度がまるで変わってきます

 

夏休みも後半戦

残された半分でできることを考えて

ワクワクしましょう

 

夏休みに入る前に

スクールカウンセラーの先生からいただいた

メッセージを思い出してみましょう

 

【心と体を整える3つの方法】

① 朝の光を浴びて深呼吸する

 朝起きたらカーテンを開けて

 太陽の光を3分以上浴びます

 深呼吸をゆっくり3回

 鼻から吸って口からフーッと

 体内時計が整い

 幸せホルモンが増えます

② SNSとのちょうどよい距離

 寝る30分前はスマホを見ない

 通知をオフにする時間を決める

 など自分でルールをつくります

 人間関係のストレスが減り

 脳が休まり

 眠りの質や集中力がアップします

③ 1日ひとつの「小さなごほうび」

 帰ったら好きな動画を見る

 アイスを食べる

 などしたいことをひとつ決めておきます

 小さな楽しみが心を軽くして

 モチベーションが上がります

 

【集中して勉強する3つの方法】

①『場所』と『時間』のルール決め

 「ここで勉強する」と場所を決めます

 時間帯も決めます

 場所と時間を習慣化することで

 脳が集中モードに切り替わります

②「ポモドーロ・テクニック」

 25分集中→5分休憩

 のサイクルを繰り返します

 4セットごとに15分〜30分の

 長めの休憩を入れます

 『ポモドーロ』って確かイタリア語でトマト

 どんな意味があるのか調べてみたら

 考案者がトマト型のキッチンタイマーを

 使っていたからなんだとか

③「やることリスト」

 「英単語10個」「数学3問」とか

 具体的に小さく書き出します

 終わったらチェックを入れます

 達成感がモチベーションにつながります

 

完璧を目指すと苦しくなるので

そのへんはテキトーに

できたことに目を向けましょう

 

震災直後は

どんな小さなことでも

何かひとつできたら

大きく前進した気になりましたよね

あの時の気持ちを思い出して 

 

残りの夏休み楽しみましょう!

 

 


【ソルトレイクより愛をこめて】

災害医療を学ぶアメリカ研修の報告

乗り継ぎの空港ミネアポリスに到着しました

 

 

 

 

 


無事、税関もクリアしソルトレイクシティに向かいます

 

 

 

 

 

 

生徒たちも皆元気です

10時間のフライトの中では

夏休みの課題にも取り組んでおり

そのおかげで飛行機内に

課題を置き忘れてしまった人もいました

 

 

 

 

 

 

今はアメリカの空港で

ショッピングを楽しんでいます

 

 

 

 

 

 

日本時間の11:00AM 

ソルトレイクに到着しました

日本との時差は15時間

現地では夜の8時です

 

 

 

 

 

 

夕飯は有名なハンバーガー店の

ハンバーガーセットを食べました

 

 

 

 

 

 

アメリカに向けて

地震から 593 日目

豪雨から 329 日目

 

6日 広島平和記念日

9日 長崎原爆の日

12日 日航機墜落のあった日

8月は3日おきに

命の大切さを考える日が続いて

そして今日15日は終戦記念日

 

昭和天皇が玉音放送を通じて

国民に「休戦」を語りかけたこの日を

日本では終戦記念日としていますが

事実上日本が降伏した日は

ポツダム宣言を受諾した

前日の14日です

 

アメリカでは

日本が降伏文書に調印した9月2日を

“対日戦勝記念日”としており

世界的にもそのように定めている国が一般的です

 

 中国や台湾ではその翌日の9月3日を

『抗日戦争勝利記念日』としています

 

沖縄県では6月23日を『慰霊の日』と定め

沖縄戦で亡くなった全ての犠牲者を追悼し

平和を祈念します

この日は

日本軍の組織的な戦闘が終結した日です

 

修学旅行で沖縄を訪れた時に

ガイドさんから

『島唄』の本当の意味を教えてもらいました

 

『でいご』は

春から初夏にかけて赤い花が咲きます

 

 

 

 

 

見事に咲いた年は

天災に見舞われるという言い伝えがあります

 

そして『ウージ』はサトウキビのこと 

 

「でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た」

(春でいごの花が咲く頃米軍が攻めてきた)

 

「でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た」

(でいごが咲き誇る初夏になっても攻撃は止まず)

 

「ウージの森で あなたと出会い」

(サトウキビ畑で愛するあなたと出会い)

 

「ウージの下で 千代にさよなら」

(サトウキビ畑の下の洞窟で永遠の別れとなった)

 

「でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ」

(でいごの花が散る頃全てが終わった)

 

「島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ」

 

そんなこんなの8月15日

災害医療を学ぶために

生徒2人と養護の栃木先生が

アメリカへと渡りました

8日間の日程で

ユタ州のブリガムヤング大学で

学んできます

 

 

 

 

 

 

引率の栃木先生からのお便りです

「ただいま羽田空港で搭乗手続き等が終了し

 あとは16:20から飛行機に乗るだけとなりました

 みんな元気そうで盛り上がっています

 10時間ほど飛行機に乗り

 ミネアポリス空港で乗り継ぎます」

甲子園とAIと

地震から 592 日目

豪雨から 328 日目

 

野球部が仙台育英高校さんの応援に

甲子園まで来ました

 

 

 

 

 

 

発災以来元気づけるために

仙台まで招待してくださったり

ずっと寄り添っていてくださいました

その時の友情のパネルや千羽鶴が

生徒玄関に飾ってあります

 

2回戦突破おめでとうございます

どうかこのまま勝ち進んで

真紅の大優勝機を手にしますように

 

 

 

 

 

 

来年は自分たちもこの場で戦うことを誓って

 

 


また別のグループも

「その好奇心に火をつけろ」

神戸AIサマーフェスティバル

に参加しています

 

 

 

 

 

 

「街プロ」のAI研究グループ

北村篤太郎さんと浦皐大さん

 

 

 

 

 

 

AIを活用しての

被災地における安否確認システムの

アイデアを提案しました

兵庫県の青楓館高校さんと

オンラインでワークショップを

積み重ねてきたその成果です

 

AI研究における第一人者

東京大学の松尾 豊 教授のお話を

伺うことができました

 

 

 

 

 

 

能力の高いGPT-5 がリリースされました

GPT-4 を返せという声が

少なくないそうです

せっかく自分の好みにカスタマイズしたのに

リセットされてしまうからだそうです

このことは

AIがすでに生活の一部になりかけた人が

一定数存在する

そして多くの人が感情を持ってAIに接したい

と願っていることを表しています

身近に人に寄り添うAIの開発が求められています

 

このことは日本のお家芸です

現在DXで世界に遅れをとっている日本ですが

いよいよ日本の出番です

 

 


誰もが簡単に情報を発信できる現代において

フェイクニュースに騙されないために

 ① 信頼できる情報源からの情報であるかを確認する

 ② 複数の情報源から情報を集め比較検討する

 ③ 感情的な情報や憶測に基づいた情報に惑わされない

などの心がまえが必要です

 

今年は戦後80年

 

日本財団より

18歳意識調査の結果が発表されました

次代を担う若者の戦争に関する学習経験や

この国が目指すべき今後の国づくり

などに関する調査です

 

学習経験については約95%が「学んだ経験がある」

そのうち3人に2人は「授業で学んだ」と答えました

また30%超が

「資料館・記念館・博物館への訪問」

をしたことがあると回答しています

 

これからの日本が目指すべき国づくりでは

「自由で平和な国」が40%を超え1位

「経済に強い国」が2位

「災害に強い国」が3位でした

 

このような国を実現するためには

歴史を正しく認識し

正確な知識を得ることが大切です

 

私自身

今回の韓国研修をきっかけとして

戦争についてもう一度学び直しています

 

中国の立場だったら?

朝鮮の立場だったら?

ソ連の立場だったら?

 

以下は

社会科が大の苦手な私が

にわかに得た知識をもとに書きますので

先述の①〜③を意識して読んでください

 

まずソ連

高校生のみなさん

ロシアは昔ソ連と呼ばれていたんですよ

ユーラシア大陸の北側に位置するソ連は

北極海に面した港しか持っていません

冬になると凍って使い物になりません

 

そこでソ連は凍らない港を求めて

南下政策をはじめます

黒海

バルカン半島

中央アジア

東アジアなど

南方地域での勢力拡大を狙います

ウクライナへの攻撃もこのひとつです

 

朝鮮半島もターゲットのひとつでした

 

日本の立場に立ってみましょう

朝鮮半島がソ連のものになれば

日本列島の土手っ腹に

刃物を突きつけられた形となります

 

そこで日本も大陸への侵攻を始めます

中国での権益を求め

関東州に軍を置きました

「日本は中国大陸なんか求めていない

 日本人が中国を侵略したのはウソだ

 中国がテロ工作をしてくるから

 自衛戦争としてどんどん行ったのだ」

とする主張もあります

 

それに対して

「中国が日本に攻めてきたのなら自衛戦争だが

 侵略してきた他国の軍に対抗することは

 自衛の権利であって

 それをテロ工作というのはおかしい」

とする主張もあります

 

双方の意見をよく聞いて

それぞれが自分で考え判断することが

AI時代に求められる力なのです

 

当時の日本はこの侵攻を

『戦争』とは呼ばず

『事変』と呼んでいました

 

『戦争』は宣戦布告を伴う武力闘争

『事変』は宣戦布告を伴わない非常事態です

 

日本は1928年に

「戦争をしない」ことを全世界に宣言する

『不戦条約』に調印していたこと

さらには当時の重要な石油輸入先であったアメリカが

戦争当事国には物資を輸出しない立場だったことにより

『戦争』と認めると石油が入ってこないことが

『事変』と言い張っていた理由です

 

しかし真珠湾攻撃を機に

「大東亜戦争」

この戦いをそう呼ぶようになりました

「大東亜共栄圏」を掲げ

アジアの解放を目的としたからです

 

しかしながら戦後になって

この呼称は帝国主義的だから

『太平洋戦争』と呼ぶようにと

アメリカから求められました

でもそれでは

日中戦争がなかったものになってしまう

ということから最近では

『アジア太平洋戦争』と

呼ばれるようになっています

 

このように歴史は

時代とともに塗り替えられていきます

誤った方向に塗り替えられることのないように

我々は学び続けなければなりません 

能登半島道路状況

地震から 591 日目

豪雨から 327 日目

 

名城大学附属附属高等学校の皆さんが

被災地の学校を訪れてくださいました

学校の現状を案内し

屋上から市内の様子を

望んでもらいました

 

 

 

 

 

「名城大学附属高校さんといえば

 ものすごくやり手の先生と

 昔お逢いしたことあるんですよ

 名前なんとおっしゃってたかな?」

なんて話を引率の先生にしたところ

なんと現在の校長先生でした!

 

 


お盆真っ只中ではありますが

仮設住まいなどで

学習環境の整っていない生徒のために

教室を開放しています

 

 

 

 

 

 

蝉時雨の中

ひたすら努力しています

 

 


能登半島の各地に爪痕を残した

大雨もおさまり

青空が広がりました

 

道路状況を調べに回りました

 

流れて来た土砂で

海が茶色に染まっています

 

 

 

 

 

 

そのまま千枚田方面へ向かいます

 

 

 

 

 

 

ところがここで通行止めです

(13日午前11時現在)

 

 

 

 

 

 

輪島方面へ引き返します

 

柳田経由で町野に入れないか

チャレンジしてみます

 

柳田までは通れました

昨年氾濫した町野川

 

 

 

 

 

 

依然水位は高いままです

 

昨年やられた場所

 

 

 

 

 

 

今回さらに崩れたようです 

 

柳田経由だと町野に入れます

(13日午後1時現在)

 

昨年浸水の被害のあった

東陽中に来てみました

 

 

 

 

 

 

外から見た限り

今回の被害は大きくなさそうです

 

ヘリが宙を舞っています

 

 

 

 

 

 

不明者の捜索でしょうか?

 

昨年町野と並んで被害の大きかった

大谷に向かってみます

 

海岸線はおそらく通行止めなので

山道を攻めてみます

 

 

 

 

 

 

ここ寺山地区には

震災後はじめて足を踏み入れてみます

 

 

 

 

 

 

未だに崩れた崖と土砂の隙間を縫って

車1台やっと通れる程度の道です

 

途中で通れなくなりました

 

 

 

 

 

 

先日見た北朝鮮との国境を思い出しました

 

柳田まで戻って飯田回りで行ってみます

 

道路に崩れてきた土砂を

片付けずにそのまま固めて

片側通行で通れるようにしてあります

 

 

 

 

 

 

 

飯田に入りました

これどうなっているか

ずっと気になってはいたんです

 

 

 

 

 

 

全ての枝が下に向かって伸びている

たいへん珍しい杉『逆さ杉』です

震災があっても見事な枝ぶりで健在でした

 

飯田から大谷峠へは通行止めです

 

 

 

 

 

 

上黒丸方面へ迂回です

 

細い山道を潜り抜け

大谷まで辿り着きました

 

 

 

 

 

 

至る所で山が決壊し

水が溢れていました 

 

大谷川の河口です

 

 

 

 

 

 

今はまだ土嚢がうずたかく

遠くの山肌を見るのも痛々しくて

おぞましいほどに茶色い水が流れて

 

それでもいつの日にか再び

この川いっぱいに

こいのぼりが泳ぎますように

18:15 HAB見てね!

地震から 590 日目

豪雨から 326 日目

 

HAB北陸朝日放送さんから

高校野球夏の県予選の番組のリンクを

送っていただきました

https://sports.yahoo.co.jp/video/player/21749558

番組中盤に

輪島高校の平田くん

そして共に震災と闘ってきた

日本航空高校の女子マネージャーさんの

特集が組まれています

見ているだけで胸が熱くなってきます

どうぞご覧ください

 

また同じくHABさんの番組『ふむふむ』で

本日午後6時15分から

本校生徒が

大阪・関西万博で発表している様子が

特集にて放送されます

こちらもぜひご覧ください

 

 


本校ご出身の

木棚 照一 様 まり子 さま ご夫妻より

書籍の寄贈をいただきました

 

 

 

 

 

 

照一様は立命館 早稲田 名古屋学院大学で

ご研究なさり

現在次の書籍出版に向けて

所沢の別宅で執筆をなさっています

 

書籍の中で

「地域的に生じる問題を話し合いで解決し

 これを国連などの世界的な国際機関に

 反映することを通じて

 21世紀の新しい世界秩序を形成して行く以外には

 人類の未来はないようにさえ思える」

と語っていらっしゃいます

 

奇しくも同様なことを実感して

韓国から帰国した私にとっても

たいへん力付けられる書でした

 

図書館に置いて

ぜひ生徒の皆さんにも

読んでもらおうと思います

 

ありがとうございました