2025年1月の記事一覧

さとく、ゆたかに、たくましく

地震から 397 日目

豪雨から 133 日目

 

タイトルのことばは

宮城県多賀城高等学校の教育目標です

 

東日本大震災の被災地にある学校として

全国でも2校しかない防災系学科を持ち

防災を学ぶカリキュラムを取り入れています

またユネスコスクールやSSHにも指定され

生徒が主体的に学ぶことのできる

さまざまな教育を実践されています

 

昨年度本校生徒が

東北復興研修旅行で訪れた際は

お別れの時に

全校生徒で見送って激励してくださり

生徒にとって

一生忘れることのできない光景となりました

 

私は今日「3.11メモリアル“Re-Dit"」

に参加するため

そして生徒の皆さんに

直接顔を見てお礼を申し上げるために

多賀城高校を訪れます

 

3.11の順序を変えた1.31に開催されるのは

何か意図のあってのことでしょうか

 

今の高校生にとって2011年は

もしかすると記憶にない

覚えていたとしても

なんとなくいつもとは違う幼稚園の風景

あるいは誰かがが覆い被さって守ってくれた

そのくらいでしょう

 

こうして災害の記憶を後世に残すため

生徒のみなさんが活動し続けています

この姿は

能登の高校がこれから見習っていくべき姿です

 

我々に何ができるかしっかり学んで帰ります

 

冬の日本海とは打って変わって

雲ひとつない関東平野の冬の風景

富士山を車窓から望みます

 

 

 

 

 

 


基調講演では

国土交通省の日野口 厳 様から

「『公助』から考える自助・共助」

と題してお話をいただきました

 

東日本大震災の際は

津波警報が発令されていたにも関わらず

沿岸部にまだ助かる命がたくさんあるとして

出動命令が出されたそうです

 

さらに発災翌日から

「くしの歯」作戦を決行します

とにかく車が通れるだけのルートを

くしの歯のように切り啓く作戦です

余震や津波の再襲来の危険がある中

建設会社の現場責任者と道路管理者は

使命感と地域を思いやる心から

この命懸けの作戦を実行しました

ご遺体の措置に当たった

自衛隊や警察など関係機関との連携により

早期に決行できたそうです

 

非常時には通常のルールを超えた

現場の責任者の決断が求められます


私は以前

のとはやさしや土までも

地震さえやさしくて

子供が親と一緒にいる時間に起こってくれる

とこのブログで書きました

平成19年春休み中

令和5年GW中

令和6年元日

 

ところが

能登半島だけでなく

実は平成になって

日本に起こった震度6以上の地震は

全てそうなんだそうです

 

平成15年宮城県沖土曜日未明

平成15年新潟沖土曜日夕方

平成15年中越沖祝日

平成20年宮城沖土曜日朝

平成23年東日本の余震は全て深夜または未明

平成28年熊本地震は余震も含め全て夜

ほかにもありますが

起こったのは全て深夜または未明です

 

唯一平日の昼間に起こったのが

東日本大震災の本震なのだそう

 

これだけ一致すると

なんだか気味悪いですね

 

さらには地震の後に

洪水に立て続けに襲われるなんて

なんて運の悪いことと思っていたのですが

 

東日本大震災の時も

熊本地震の時も

やはり半年ほどして

洪水に襲われているそうです

 

後世に伝えていく責任を

ひしひしと感じます

Momojiro

地震から 396 日目

豪雨から 132 日目

 

総合英語の授業で幼稚園(保育園)に出向き

園児さんたちと交流を行っています

第1・2弾は英語の絵本の読み聞かせをしましたが

今回は第3弾

桃太郎のオリジナルストーリー(英語劇)を披露しました

 

 

 

 

 

 

以下に生徒からのPRを掲載します

 

私たちは先日、総合英語の授業で海の星幼稚園へ行きました

幼稚園では誰もが知っている「桃太郎」の劇を英語版で演じました


私たちがこの活動を通して目的としていることはなんだと思いますか?


それは

「楽しく英語にふれてほしい」「輪島高校って楽しそう」

と思ってもらうことです

 

私たちはこの日のために限られた練習時間の中で

園児も一緒に楽しめるよう熱心に練習に励みました

 

迎えた当日、私たちは海の星幼稚園へ出発しました

園に着くと子どもたちの元気な声が聞こえてきました

その声を聞いて

私たちも楽しんでもらえるように頑張ろうという気持ちになりました

 

劇の中には園児も参加できる工夫がされており

高校生が作ったトンネルの中を桃次郎と桃子と一緒に歩き

鬼ヶ島へ向かったり

 

 

 

 

 

 

桃次郎・桃子・犬・猿・キジと協力してボールを投げて鬼退治をし

奪われた宝箱を取り返してくれました

 

 

 

 

 


そして最後には協力してくれた園児のみんなに

生徒手作りメダルを首にかけました

笑顔で大きな声で「ありがとう」と言ってくれて

とても嬉しい気持ちになった


帰る際には

園児とハイタッチをし「see you」と言って帰りました

 

 

 

 

 

 

次回は和光幼稚園での発表なので

今回の反省点を活かして

より良い演技ができるように努力したいです

 
〜生徒の感想〜

桃次郎役(中山さん)
私は一生懸命セリフを覚えたり、それに加えて動きをつけたりなどをして園児を楽しませることが出来ました。桃子と声を合わせて言うところは何回練習したのか覚えてないくらい大変でした。そのおかげで本番ではミスなく言えることが出来ました。それでもセリフに合わせた動きなどがスムーズに行かないことが多々あったので次の発表では一連の流れとして進めることが出来たらいいと考えています。

 桃子役(谷内さん)
園児の皆さんを楽しませるために自分も楽しんで演技ができるよう努めました。練習のときにうまく言うことが出来なかったり、振る舞うことが出来なかったりしたけれど、本番では桃子らしく振る舞うことが出来たと思っています。次の幼稚園でも、桃子らしさを忘れずに園児の皆さんを楽しませられるように頑張ります!!

 鬼代表(岩波さん)
私たち鬼役は園児のみんなが楽しく劇を見てもらうために様々な工夫をしました。鬼を倒すときに高校生だけで戦うのではなく、園児も一緒に戦えるように新聞紙でボールを作ったり、一人一人鬼のお面を書き、新聞紙でハリセンを手作りして鬼だと分かりやすいように工夫しました。園児のみんなが楽しんでもらえるように工夫をする時間はとても楽しかったし、自分の成長にも繋がりました。

次の幼稚園では、恥ずかしがらずに演技をしたいです!

 
次回は来週5日に和光幼稚園に伺う予定です

輪島の走り嘘

地震から 395 日目

豪雨から 131 日目

 

昨晩「マツコの知らない世界」で

 「チェーン店朝食は

 主婦たちの救世主(メシア)」

の特集をしていました

 

日本経済新聞によると

2023年の朝食にかかる費用は402円で

自炊でもこれだけかかるのなら

外食の方が

と考える方が増えています

 

「なか卯」さんの

「こだわり卵定食」に

「鶏小鉢」をトッピングする

NEO親子丼が紹介されていました

 

早速今朝「なか卯」さんに直行です

「今朝はそのメニューを注文する方ばかりなんですよ」

と店員さんに笑われてしまいました

みなさん同じようなことを考えているようで

新しもん好きの

輪島市民性丸出しで

自分でも笑ってしまいました

 

「輪島の走り嘘」という名物があるくらい

輪島の人間は噂が大好きです

しかも大袈裟に話を盛って伝えるので

誰かが朝くしゃみをしたら

夕方には入院していることになってたりします

 

あるとき東大に合格した方がいて

「あんたんとこの息子さん東大受かってんて?

 できるねー

 何食べたらそんな頭いいなるが?」

「そやねーネギや好きやったかねー」

あくる日朝市のネギが売り切れました


先日

日本の「TOKKATSU」教育のおかげで

阪神淡路大震災の時に秩序が保たれていた

と書いたら

それを読んだ阪神淡路経験者から

情報が届きました

「報道されへんかったけど

 強盗ようさんおったで

 そのかわり地元のヤンキーが

 みんなでボコボコにしとったわ」 

だそうです

ヤンキーも正義感を学んでいるようです

恐るべし日本の「TOKKATSU」


ところで

NEO親子丼

めっちゃおいしかったですよ

ヒトデと星の不思議な関係

地震から 394 日目

豪雨から 130 日目

 

二枚貝の殻に

時折小さなまんまるい穴が空いているのを

見かけたことはありませんか?

 

あれはヒトデが貝を食べたあとです

貝にしがみついて

ザラザラの舌で1週間ほどかけて削り続け

開けた穴からエキスを吸うのだそうです

 

そこまでして食いたいか?

笑ってしまいますがヒトデにしてみたら

たぶん真剣そのものなんだと思います


私たちは

いつどうやって日本人になったのか?

6歳児は世界のどこでも同じようだけれど

12歳になる頃には

日本の子どもは“日本人”になっている

 

山崎エマ監督の

「小学校〜それは小さな社会〜」

という映画が

教育大国フィンランドで拡大公開されたのをはじめ

世界各国で注目されています

 

イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は

アメリカの大学へ進学した後

ニューヨークに暮らしながら

自身の“強み”はすべて

日本の公立小学校時代に学んだ

“責任感”や“勤勉さ”などに由来していることに

気づきます

 

一年間のべ4000時間に及ぶ

小学校での密着撮影と

その後一年間をかけて編集された

ドキュメンタリー映画です

 

日本の小学校では

児童自らが学校生活を運営する

さまざまな役割を担います

その役割を全うすることで

集団生活における協調性を身につけます

 

教室の掃除や給食の配膳などを

子どもたちでする

私たち日本人にとっては当たり前の風景が

世界の国から見ると驚きの光景なのです

 

以前NHK「クローズアップ現代」でも

「TOKKATSU」として

世界に広がりを見せつつあることが

特集されていました

 

アメリカからは

「掃除の教育は『自分のことは自分でする』

 ことを学ぶための最高の見本だ」と

 

ドイツからは

「小さい頃から周りと協力する意識が

 自然と身についてくる」と

 

ギリシャからは

「子どもたちの責任感

 そして信頼する先生の姿がすごい」と

 

映画のホームページには

各国からの称賛の声が

 

阪神淡路大震災の際に

あの悲惨な状況の中

殺人・強盗・強姦などの凶悪犯罪が

ほとんどなかったことが

多くの海外メディアの間で

絶賛されました

 

このことは知らず知らずのうちに

「TOKKATSU」で身についたものなのです

 

今回の能登半島地震でも見られました

「自分よりももっと困った人がいる」

多くの方が口々にそうおっしゃって

ものや支援を分け合いました

 

一方で

 

私の家は火災のあった朝市地区の

一番端っこでポツンと燃え残りましたが

1週間ほどして潜入していると

お正月用に準備していた

ビールやお酒が全て飲み干され

床に空き缶空き瓶が散乱しているのでした

 

どうやら

「TOKKATSU」を学んでいない

ヒトデが潜入して

1週間かけて飲み干したようです

そうまでして呑みたいか?


ところで

ヒトデがクルッとまるまって

つまりパーがグーになって

周りにトゲが生えたのが

ウニです

その証拠に

ウニには精巣や卵巣が5つあって

口は五角形をしています

 

ウニのトゲが抜けて

ヒョロヒョロと長くなったのがナマコです

その証拠に

輪切りにしたときに

中心の穴は五角形をしています

能登半島の内浦

七尾湾ではナマコからつくられる

コノワタやクチコが名物ですが

震災後どうなっているのでしょう?

 

ナマコが陸に上がって

光合成を始めたのがオクラです

私説ですが学術的根拠はありません

 

この5という数字は

生物学的に非常に意味のある数字です

 

1,2,3,5,8,13,21・・・

フィボナッチ数列といって

前のふたつの数字の和を順に並べたものです

自然界に存在するものは

ほとんどがこの数字に当てはまります

 

4本足の獣?

2本の手足です

 

6本足の昆虫?

2組の3種類の足です

 

10本足のイカ?

8本の足と2本の生殖器です

 

パイナップルの皮の網目

8本と13本の渦からできています

 

ひまわりの種の数と模様もこの法則に

したがっています

 

なぜそうなるかというと

どうやら細胞の分裂と成長に

関係があるようです

 

1時間毎に分裂し

生まれたばかりの細胞が

分裂できるようになるまでに1時間かかる

そんな細胞があったとしましょう

 

1時間目

細胞Aが分裂し新しい細胞Bが生まれます

2時間目

Aが分裂しCが生まれ

Bは分裂能力を持たずそのままです

3時間目

ABが分裂し新しい細胞DEが生まれます

Cは成長のため分裂できません

4時間目

ABCが分裂し新たな細胞FGHを

DEはそのまま

・・・

このようにして

この不思議な数列ができあがるのです

 

ヒトデが空に昇って輝き出したのが

お星様です

これは本当です

昔洞窟に壁画を描くときに

ヒトデを貼り付けて

星を表現したのだそうです


【今週のありがとう】

 

大浦運輸株式会社様

うちのピアノ運び出してくれてありがとうございました

 

MPCピアノメンテナンスのみなさま

そのピアノの調律ありがとうございました

 

高知県教育委員会のみなさま

遠いところようこそ視察に来てくださいました

 

日本教育公務員共済会石川支部様

助成金と高圧水洗スプレーとても役立っています

 

高知県「こうて屋」矢野逸子さま

見事な生姜 体も心も温まりました

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

 なにせバタバタしていた中

 記録があいまいで

 「うちの支援の内容違う!」とか

 「うちは支援したのに紹介まだか!」

 といったお叱りございましたら

 お教えいただければと存じます

 このコーナーはまだまだ続きます

麻雀は人生だ!

地震から 393 日目

豪雨から 129 日目

 

麻雀ほどその人の

人となりが現れるものはなくて

打ち方を見ると

その人の人生までが見えるようで

だからこそハマる人が多い訳で

 

かく言う私は

ことのほか麻雀が弱いです

人生の成功者とは程遠い打ち方をします

 

コンピュータ相手ならそこそこ戦えますが

対人間となると

たちまち弱点を露呈してしまいます

 

理由はふたつあります

 

まずは

気が小さくて「ロン!」と言えない問題

 

誰かが当たり牌を切っても

「ここでそれを切るとは

 勝負に来たな

 かなりいい手なんだろうな

 索子で染めてるな

 混一色あるいは清一色

 もしかして緑一色もあるな

 それに引き換え

 自分は断么平和

 なんてしょぼい

 こんな手で上がったら

 気を悪くするだろうな」

うだうだ考えているうちに

次の人がサッサとツモりだし

「あ…上がれなかった」

 

もうひとつは

手を広げすぎ問題

 

昔から目の前に転がるチャンスには

なんでも飛びつくタイプで

回転寿司では

流れてくる寿司を全て食べたくなります

最近では回転寿司でも

タッチパネルで注文するシステムなので

重宝しております

 

なので気がつくと

三色一通二盃口を本気で狙って

結局上がれないパターンがいつもです

 

熟考の上スパッと決断するのが

麻雀の猛者であるなら

何も考えずに決断して

あとからグジグジ考える私は

限りなくギャンブルには向いていない人間です

 

「石橋を叩いて渡る人」

入念な準備をして

決断したら思い切って行動する

こうありたいものです

 

「石橋を叩いても渡らない人」

諦める勇気を持っている人です

ときにはこんな決断も大事です

 

「石橋を叩きすぎて壊す人」

何にでも否定的な意見を言う人

ちょっと苦手なタイプです

 

「石橋を壊して造る人」

既存のものをぶっ壊して

自分で新しいものを造る人

何人かこんな校長先生にお仕えしてきましたが

自分は到底その域に達することはできません

 

私は

「石橋に気づかず泳ぐ」

タイプです

石橋があるか確認もせずに

勝手に泳ぎ出して

あとから

「あ!?あんないい石橋あったんや」

 

向こう岸まで辿り着いていればいいのですが

大概は流れに戻され元の場所にいる

なんのために泳いだんや?

こんな感じです

 

でも自分で決断して泳ぎ出して

そんな中でいろんな困難にぶつかって

たとえ元の場所に戻されても

流されている間に

ぶつかってきた

ゴツゴツの岩や流木のことは

決して忘れません

 

新しい学習指導要領で重視されている

「探究」の狙いはこんなところに

あると思っています

 

先日講演をしていただいた

三谷産業様から提案がありました

 

質疑応答の際に質問をしたふたつのグループ

ひとつめは

「ジムを造りたい」

ふたつめは

「再生可能なエネルギーでまちを照らしたい」

 

今日その解決策のアイデアをいただきました

「ジム」でのトレーニングの運動エネルギーを

電気エネルギーに変換することを考えては?

 

全く異質のふたつを組み合わせるだけで

新しいイノベーションを生み出すことができる 

素晴らしい発想です

日本ちゃちゃちゃ

地震から 392 日目

豪雨から 128 日目

 

MUFG ALL STAR GAMES 2024-25

バレーボールのオールスター戦が

石川県を会場に開催されました

 

 

 

 

 

 

会場は「かほく市総合体育館」

通称「とり野菜みそ BLUECATS ARENA」

とり野菜は石川県のソウルフード

ちなみに「とり野菜」の「とり」は

「鶏」でも「鳥」でもありません

野菜や栄養をたっぷり摂るという意味

つまり「摂り野菜」なのだそうです

 

かほく市のまつやさんの製品で

江戸時代に北前船の廻船問屋を営んでいた

初代当主が船上食として考案した鍋みそがルーツです

 

そしてこのアリーナは

バレーボール女子Vリーグディビジョン1の

「PFUブルーキャッツ石川かほく」の

ホームアリーナとしても使用されています

 

 

 

 

 

 

昨年度体育館が使えない本校の

球技大会の会場としてお借りした場所でもあります

 

 

 

 

 

 

会場内にはスモークが焚かれ

ボルテージは最高潮に

 

 

 

 

 

 

本校男子バレーボール部員が

大会運営のお手伝いをしました

 

 

 

 

 

 

そして顧問の宮下先生が

なんとラインズマンを務めました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生で見たオールスター選手は

空を飛んでいるように見えました

 

チャレンジも生まれて初めて生で見ました

 

チャレンジと聞くとどうしても

悔やみきれない思い出があります

 

地震による建物被害認定の

チャレンジ制度の思い出です

 

今回の能登半島地震では

被害の大きい方から

「全壊」

「大規模半壊」

「中規模半壊」

「半壊」

「準半壊」

「一部損壊」

の6段階で判定されました

 

判定によって

義援金や補助金の額が

大きく変わります

 

迅速に判定しなければいけないので

判定士の方がとりあえず外見で判断していきます

ところが見た目は大丈夫でも中に入ると

被害がとてつもなく大きいケースがあります

 

そのときにチャレンジするのです

 

そうすると建物内部に入り込んでの

再検査になります

 

チャレンジ成功すると

段階が引き上げられます

ただし再検査にはかなりの時間を要します

 

チャレンジ失敗して

段階引き下げのケースもあるので

何でもかんでも

チャレンジすればいいものではありません

 

我が両親の家は「半壊」の基準を受けました

ただし内部はポッキリと二つに割れ

四方の壁も割れて

どう見ても「全壊」状態でした

 

ただし隣の家に一部寄りかかった状態でしたので

隣人からは一刻も早い解体を迫られていました

それで泣く泣くチャレンジを諦め

早期公費解体したのでした

 

解体した家には

価値のある昭和32年発行の十円玉があったはずで

せめてそれだけでも潜り込んで拾っておけばよかったと

昨日放送されていた高価な硬貨に関する番組を見て

思い出しました

 

みなさん

令和に発行された一円玉は

一個3000円で取引されるそうですよ

お財布の中チェックしてみては?

戦後と被災後のサツマイモ畑

地震から 391 日目

豪雨から 127 日目

 

日本航空高校石川さんが

春の選抜出場を果たしました

おめでとうございます

 

お祝いを申し上げに

グラウンドを訪ねました

こんなに雪深い地です

さまざまなハンデを乗り越え

勝ち取った栄冠です

本当におめでとうございます

被災地を元気づけるプレイ期待しています

 

 

 

 

 

 

今日は

徳島の独立リーグで

プロ野球選手を何人も輩出しているコーチを招いて

講演会をしていました

輪島高校からも投手陣が参加していました

 

19世紀のイギリス

パブリックスクールで

ラグビーを通した

自治の精神と自己規律化を目指した教育が行われ

スポーツが娯楽から教育活動に引き上げられました

 

このような内容を含め

まずは心の持ちよう

人としてのあり方について

じっくりとお話をなさっていました


JRC部の3人がこども食堂のボランティアをしました

JRCとは青少年赤十字(Junior Red Cross )

いのちと健康を大切にし

地域社会や世界のために

奉仕することを目的に活動しています

 

 

 

 

 

 

今日はサツマイモを使ってのスイーツです

これは毎年老人ホーム慰問に

持って行っているものです

サツマイモは

地震によってヒビが入ったり傾いたりした校庭で

自分たちが育てたものです

 

場所はふれあい健康センター

火災のあった朝市地域の我が家に

最も近い避難所のあった場所です

私の両親も足の踏み場もないこの場所で

しばらくお世話になっていたなと

 

すっかり綺麗に片付いた部屋を見ると

遠い過去のような

現実と夢の狭間を行ったり来たりしていたような

不思議な感覚です

 

一昨年本校は創立百周年を迎えました

その際いろいろ歴史を調べたのですが

戦時中

グラウンドをサツマイモ畑にして

地域の人のために役立てていたそうです

 

およそ80年の時を超え

同じようなことをしていることに

なんだか感慨深いものがあります


おもしろい早口言葉を見つけましたよ

「蛸が鷹と闘ったが(たこがたかとたたかったが)
 蛸が勝ったか(たこがかったか)
 鷹が勝ったか(たかがかったか)
 わからなかった中(わからなかったなか)
 歯がガタガタな方が(はががたがたなかたが)
 鷹が勝ったと(たかがかったと)
 片言で語った(かたことでかたった)」

「脳に効く早口言葉」(サンマーク出版)より

 

「東京特許許可局から
 京都特許許可局へ来た客は
 よく柿食う客だ」

「坊主が屏風に上手にボーっとしたポーズの
 ヌードの坊主の絵を描いた」

こんなのも昔ありましたね


I think that that that that that boy wrote is wrong.

(あの少年が書いたあの that は間違っていると思う)

花火三部作

地震から 390 日目

豪雨から 126 日目

 

昨日紹介した作曲家 弓削田健介さんの

合唱曲「フェニックス」

動画が届きましたので

みなさまにも共有させていただきます

https://youtu.be/5sJy0mpps_g

 

「フェニックス」は

長岡と輪島の小学生の言葉を紡いで

つくられた詩に曲がつけられたものです

長岡の日本一の花火と

輪島高校生が打ち上げた復興の花火

そんなご縁もあります

 

弓削田健介さんは「能登地震」を受け

3曲の合唱曲を作曲しました

「フェニックス」「ゆめはなび」「HANABI」

https://yugemusic.com/special-hanabi/

 

珠洲でも夏祭りに花火を打ち上げたそうです

そのとき地震で亡くなった方への

メッセージを書いた紙を貼り付けて

夜空に大輪の花を手向けたのだそうです

真っ暗な夜空に光る花火の真ん中が

なんだか

大切な人のいる向こうの世界への入口にも見え


「僕らのまちは僕らでつくる」街プロ

当初から活動している2年生に1年生が加わり

新たな展開を見せています

 

様々な企業様からの援助もいただいています

たとえば大成建設様の支援を受けて進めている

「転生プロジェクト」

被災地の瓦礫に新たな命を吹き込むプロジェクト

当初は何をしていいかわからず

右往左往しているかに見えましたが

今では1年生や3年生も巻き込んで

卒業制作にまで広がっています

 

未来のお花を咲かせるために

世代を超えて花粉を運ぶ

ミツバチプロジェクト

これまでたったひとりで頑張ってきましたが

MROの原田幸子アナが

絵本でつながろうと寄り添ってくださることに

頑張る人のもとには

人が集まってくるんですね

これが探究活動の醍醐味です

 

さて今日も新たな企業様が

学校にいらっしゃいました

生徒たちの思いと

企業様の思いの

シナジー効果に期待します

 

 

 

 

 

 

まずは会社の概要を説明していただきました

この会社ではどのようなことをやっているか

そしてどのように未来に繋がっていくのか

生徒たちは真剣に耳を傾けていました

 

 

 

 

 

 

自分たちの活動において

どういった部分にご支援いただけるか

あるいはどのように共創できるか

生徒から活発な質問がされました

 

「僕たちは

 ジムを作りたいんです

 被災民が元気になるための

 力になりたいんです

 何かアドバイスをいただけますか?」

 

「私はジムが嫌いです

 あんな狭いところで走って何が楽しいのか

 外で走った方がよっぽどいい」

とガツン!

 

地震で壊された道路は危険で

とても走れる状況ではありません

だからこそ室内で走れる施設をつくりたい

それなのに…

 

被災地の状況が正しく伝わっていない

新たな社会課題に生徒は気づきます

 

さらには

自分たちがジムを作れば

みんなが喜んでくれると思っていたけど

そうじゃない人もいる

これも新たな視点です

 

じゃあそんな人を巻き込んでいくにはどうすればいいか?

それを考えるのが探究活動の狙いです

決して目に見える結果だけで評価してはいけません

 

「僕たちはエネルギー問題に取り組んでいます

 今輪島のまちは街灯が全て倒れ

 夕方5時を過ぎたら真っ暗です

 太陽光パネルで

 まちを明るくしたいんです

 何かアドバイスをいただきたいです」

 

「太陽光パネルには耐用年数があって

 今運用しているのは寿命がきていて

 その処分に困っている

 だからただ作ればいいというものではない」

とふたたびガツン!

 

処分しなくていい太陽光パネルを作ればいい!

あるいは不要になったパネルを活用できないか

誰もできていないのならチャンス!

生徒のみんなにはそう考えて欲しいのです

 

そんなさまざまな気づきのある

とても有意義な時間でした

群青のフェニックス

地震から 389 日目

豪雨から 125 日目

 

その曲との出逢いは

確か教頭として輪島高校に赴任した年だったような

  

「ああ 

 あの街で生まれて君と出会い

 たくさんの想い抱いて

 一緒に時を過ごしたね」

 

合唱大会で3年生が歌ってくれました

 

「今旅立つ日

 見える景色は違っても

 遠い場所で 君も同じ空

 きっと見上げてるはず」

 

歌詞を気に留めることもなく

美しく懐かしい旋律に

引き込まれていきました

 

「またねと手を振るけど

 明日も会えるのかな

 遠ざかる

 君の笑顔今でも忘れない」

 

あとで調べてみたら曲名は「群青」

 

「あの日見た夕日

 あの日見た花火

 いつでも君がいたね

 当たり前が幸せと知った」

 

東日本大震災の時に作られた曲と知りました

 

「自転車をこいで

 君と行った海

 鮮やかな記憶が

 目を閉じれば

 群青に染まる」

 

そう思って聴きかえすと

歌詞のひと言一言が

胸に突き刺さってきます

 

「あれから二年の日が

 僕らの中を過ぎて

 三月の風に吹かれ

 君を今でも想う」


この曲が生まれたのは、福島第一原子力発電所から半径20km圏内にある福島県南相馬市。

南相馬の子どもたちが東日本大震災によって離ればなれになってしまった仲間を思って、つぶやいたり、 書き留めた言葉を、小高中学校の小田美樹先生がまとめて、曲をつけた作品だそうです。

震災後、全国に避難していった友だちが原発事故で小高に戻れないなど、たくさんの不安が生徒たちにのしかかり、わずか6、7名の2年生も、心を痛め、音楽の授業では歌が歌えなくなっていたそうです。音楽の小田美樹先生も・・・。

ある日、小高中を離れた生徒がどこにいるのか、大きな日本地図に生徒の顔写真を貼り付けながら、子どもたちが「遠いね」「でも、この地図の上の空はつながってるね」など話しながら、詩づくりが始まったそうです。子どもたちの思いを綴った日記や作文、他愛もないおしゃべりから、小田先生は子どもたちの想いを書き留めていき、それをつなぎあわせて、「群青」ができあがったそうです。

(以上、合唱作曲家弓削田健介さんのブログより)

 

「響けこの歌声

 響け遠くまでも

 あの空の彼方へも

 大切な全てに届け」

 

子どもたちが

離ればなれになったともだちを思って

作られた曲だったんですね

 

「涙のあとにも

 見上げた夜空に

 希望が光ってるよ

 僕らを待つ群青の街で」

 

曲のクライマックスでは

感情が

例えは悪いかもしれませんが

津波のように押し寄せてきます


「ああー

 きっとまた会おう

 あの街で会おう

 僕らの約束は

 消えはしない

 群青の絆」

 

群青はスクールカラーだそうです

 

「また

 会おう

 群青の街で」

 

 

 

弓削田健介さんが先日学校にいらっしゃって

生徒の気持ちを

生徒の想いを

訊いていってくださいました

 

その言葉を一つひとつ紡いだ

新しい合唱曲ができあがりました

 

「フェニックス」

 

地震に叩きのめされ

洪水に打ちひしがれ

それでも立ち上がる

今の自分たちを象徴する

そんな曲に仕上がっています

 

「ほしのシャワーにつつまれて

 きみはよみがえる

 こころのそらで

 よぶこえがする

 さみしさにたちむかう

 ゆうきとひびきあって

 ひとりじゃないよ

 おもいだして…」

CSH研究発表会

地震から 388 日目

豪雨から 124 日目

 

SSH・NSH研究発表会が行われました

 

SSHとはスーパーサイエンスハイスクール

理数教育に特化した高校で

文部科学省から指定されています

石川県では

金沢泉丘・七尾・小松の3校が指定されています

 

NSHとはニュースーパーハイスクール

国際的に活躍する人材の育成を目指して

石川県教育委員会から指定された高校で

SSH3校に

金沢二水・金沢桜丘を加えた5校です

 

今日の発表会は

全国の中学・高校の先生方をお招きし

合同でその成果を発表しあうものでした

 

今回はそこに

クリエイティブリカバリースーパーハイスクールCSH

(勝手に名付けました)

輪島高校からも「街プロ」代表の生徒が

特別に参加して発表しました

 

代表生徒は2年生の宮腰さんと邑田さん

「高校生観光大使&都会留学」

のアイデアについて発表しました

 

 

 

 

 

 

現在「地域みらい留学」

という枠組みは既に存在します

 

130校を超える

日本各地にある魅力的な公立高校から

住んでいる都道府県の枠を超えて

自分の興味関心にあった高校を選択し

高校3年間をその地域で過ごす

国内進学プログラムです

 

美しい自然や豊かな文化に溢れた魅力ある地域で

立場や世代を超えた多様な人々に囲まれながら

高校生活を過ごします

 

少人数かつ地域に開かれた教育の中

多様な経験と挑戦の機会があることで

高校生ひとりひとりの個性と自立心が

育まれるプログラムです

 

現在能登高校がこのシステムを利用して

全国からの入学生を受け入れています

 

今回ふたりが提案した「都会留学」は

この逆の発想です

 

能登の高校生が都会の高校生活を体験し

地域と都会の交流を深め

漠然とした都会への憧れを

明確にする狙いがあります

 

都会で活躍する場を見つける生徒もいるだろうし

あるいはもっと世界へ羽ばたく生徒もいる

生まれ故郷の良さを再認識し戻ってくる生徒

あらゆる可能性を広げるプログラムです

 

ふたりが

スポンサーとなり得る地元企業への

ヒアリング調査を行なったところ

「都会留学に賛同する

 一口◯◯万円出す

 見返りは必要ないので

 将来地域のために還元してほしい」など

6割以上の賛同が得られました

 

数値計画として

3名採択された場合の

交通費・宿泊費・広告費・通信費など

◯◯◯◯万円の必要経費を試算し

そのための資金繰り計画

賛同企業からの出資や

テレビ局制作企画料など

具体的にまとめ上げました

 

同じ会場では

七尾高校さんから

能登半島地震による海底隆起の影響で増えた

ウニを利用した炭の開発の発表がありました

 

ウニが増えるんなら

美味しいウニをたくさん食べれていい

と考えるのは早計です

ウニはそのへんの海藻を食べ尽くし

いわゆる磯焼けという現象を起こす

実は厄介ものです

磯焼けを起こすとサザエやアワビが姿を消します

 

しかも増えるのはほとんどがムラサキウニ

さほど美味しくないウニです

ムラサキウニ100匹に1匹の割合で

バフンウニが取れますが

これが美味しいんです

さらにさらに

バフンウニ100匹に1匹の割合で

あかがぜが取れますが

これがたとえようのないくらい

最高の味です

 

がぜというのは方言でウニのこと

つまりあかがぜは赤ウニのこと

能登半島だけでなく日本各地の半島に残る方言です

 

言葉は中心部から地方へと

時間をかけて

まるで池の真ん中に石を投げ入れると

その波紋が周りに広がっていくように

伝わっていきます

 

だから日本の半島の先端の言葉を調べると

昔の京言葉がわかります

 

たとえば能登半島の先端

珠洲の方言「げっさんな」

一度聞くと「ゲスの穴」に聞こえて

なんだか汚い言葉に感じますが

本来の意味は感嘆の言葉

「げに さ あらんや」という雅言葉です

 

輪島の海士町では

「おしっこをする」ことを

「ションベンまる」といいます

「おまる」の語源がここに見られます

 

また海士町の言葉には鼻濁音がありません

鼻濁音とは鼻に抜ける「がぎぐげご」

通常の「ガギグゲゴ」とは違い

nga ngi ngu nge ngo って感じで発音します

「午後」と発音してみてください

最初の「ゴ(go)」が鼻濁音じゃないほう

続く「ご(ngo)」が鼻濁音です

 

日本語では一般的に

語頭の「ゴ」は鼻濁音じゃない方で

たとえば「五円玉」の「ゴ」

 

語中の「ご」は鼻濁音

たとえば「仕事」の「ご」

 

と使い分けています

 

九州弁には鼻濁音がありません

海士町の祖先は九州から来られた方なので

その言葉を受け継いでいるものと思われます

 

さてさて話をあかがぜに戻して

 

私は一度だけあかがぜをいただいたことがあります

 

ご主人自ら漁もされ

採れたばかりの美味いもんを食べさせてくれる

輪島の「連」という居酒屋での経験です

 

おすすめの店です

今は工房長屋の仮店舗でやっています

全国の皆さん

是非是非お越しください

 

金沢二水高校さんからは

色弱者に配慮した授業の工夫について

発表がありました

 

聴衆の高校生からの質疑応答も

大変しっかりしていました

 

県立工業・大聖寺・野々市明倫・羽咋からも

ポスターセッション発表がありました

 

どの学校もしっかりした発表で

各校の探究学習の成果があらわれています

日本の未来は明るいです!