2024年12月の記事一覧
座席のドラフト制度
地震から346 日目
豪雨から82 日目
学びの支援ポータルサイトさんを通じて
いろいろな方がご寄付をくださっています
①岐阜南ライオンズクラブ様
モルック5セットと
体育用マット6枚
②東大阪東ロータリークラブ様
プロジェクタースクリーン
バドミントン支柱とネット4枚
ブルーヒーター2台
デジタイマー1台
③コメットテクノロジーズジャパン様
ワイヤレススピーカー・マイク
④トヨタL&P様を通じて有限会社興伸製作所様
スポットクーラー 2台
気化式送風機 2台
⑤川崎市財政局様
(川崎市民の皆様からの寄付により寄贈)
折りたたみ椅子用収納台車 3台
ありがとうございます
マリンタウンで
コカ・コーラ マジックツリーが行われていました
大切な人とツリーの前で乾杯すると
ふたりだけの光が灯るイベントです
乾杯してくれる相手もいないので
ひとり写真だけ撮ってきました
なんにもなくなった朝市通りは
もうこの時間本当に真っ暗で
あらためて何もかもなくなったんだなと実感
そんな中光っていたイルミネーションは
本当に幻想的でドラマチックでした
このイベントは全国5都市で行われ
次回は12月14日から富山市ブールバール広場で
12月21日からイオンモール沖縄ライカムで
開催され終了となります
問題です
輪島は全国で何番目に開催されたでしょうか?
答えは3番目です
簡単すぎましたか?
では発展問題です
ABCDの4人でかくれんぼをしました
見つかった順に並べてください
A:「最後から2番目に見つかったよ」
B:「奇数番目に見つかったよ」
C:「Bより前にDが見つかったよ」
D:「見つかったのは2番目じゃないよ」
ヒントは最後に
パリの方はどんなかな?
きっと世界中の高校生と
楽しく交流しているんだろうな
各国との文化の違いにも
新しい発見があることと思います
「6ケ国転校生ナージャの発見」
という本があります
小さい頃から親の仕事の関係で
世界各国を転々としていた
ソ連で生まれたナージャさんの記録です
露・日・英・仏・米・加の6ケ国の
教育の違いが書かれていて
とても興味深いです
まず教室の座席
ロシアでは長机に男女のペアで座ります
こうすると授業中の私語が少なく
集中力がアップするそうです
特にやんちゃな男子の横に
優秀な女子を座らせると
効果は絶大なようです
イギリスでは6人ほどで
テーブルを囲んで座ります
授業中の会話を重視しているからです
最近日本でも場面に応じて
このスタイルを取り入れています
フランスでは先生を囲んで
丸く輪になって座ります
先生が問いを投げると
小さい国連のように
それぞれのバックボーンに則って
激しい議論が始まります
日本ではロシアによく似た講義形式
ナージャが新鮮に感じたのは多数決
自分の考えと違っても
みんなで決めたことに従うと
やる気が出てくるということに
驚きを感じたそうです
アメリカでは
絨毯の上に丸テーブルやソファーが
ランダムに並べてあって
活動に応じて適したスタイルで座ります
真剣に聴いてほしいとき
発言してほしいとき
みんなで意見をまとめてほしいとき
目的に応じて座り方をシフトしていくことで
生徒の可能性を引き出すことが
できるようになってくると思います
ちなみに私は自分の授業の時は
座席のドラフト制度を採用していました
生徒の集中力を高める
30年かかって編み出したシステムです
今日の「福島から能登 未来へ」
【人は常に身近に】
僕は福島の震災で被災しましたが
まだ小さかったために
ほとんど記憶には残っていません
それでも
これまで普通に福島で生活できているのは
復興に大勢の人が
協力してくれたからだと思います
能登は震災に加えて豪雨もあり
とても苦しいでしょう
でも
全国が復興に協力してくれるはずです
希望を捨てずに頑張ってください
【発展問題のヒント】
考えの途中で矛盾が生じた方
大事なことを忘れていませんか?
ひとりは鬼なのです
パリサミットの様子を現場から
地震から345 日目
豪雨から81 日目
地震によって倒壊した私の両親の家の
下敷きになっていたピアノ
なんとか公費解体となる前に
いろんな方の力を借りて運び出し
現在では学校の校舎の中で
ストリートピアノとして
第二の「人生」
いや「ピアノ生」を送っています
これまでにもさまざまな方が
弾きに来てくださいました
その中のおひとり
小坂小学校の久野恭子先生より
おたよりをいただきました
中にはCDが添えられていて
6年生のみなさんが
金沢市小学校連合音楽会で
歌ってくださった
「小坂れんこんの歌」
が納められていました
この曲は3年前に
久野先生と生徒のみなさんで
つくった曲だそうです
ありがとうございました
中島・早川・北村法律事務所から
北村勇樹 弁護士をお迎えして
1・2年生を対象に
講演会をしていただきました
「複雑化社会をどう生きるか?」
くわしくはこちら
質問です
「このビデオカメラの向こう側では
何が起こっているでしょうか?」
「左の人がナイフで
右の人を襲っています」
はたしてそうでしょうか?
メディアというのは切り取り方によって
さまざまな伝え方ができるんですよ
という見本です
実際はどうだったのか
ネタばらしはやめておきます
北陸電力様が記念品をくださいました
会社創立30周年を記念して
学校に寄贈活動を続けられ
今年で40年になるそうです
今年本校は大型テレビモニターを
3台いただきました
今日は目録をお持ちくださいました
詳しくはこちら
先日来色々お世話になっている
鳳山の 丹羽 昭尋 様より
「きんじょの本棚」
のお知らせが届きました
11日に町野公民館
12日に南志見公民館
港公民館
三井公民館
13日に門前公民館に設置されます
みなさんぜひお立ち寄りください
パリの岡本先生がお伝えします
今日はサミットの山場で
参加者がそれぞれ取り組んだ
プロジェクトの発表を行います
午前はピッチスピーチで
三中さんがトルコの生徒さんと一緒に
3分間のスピーチを英語で行いました
午後はこれから
プロジェクトの発表を行います
"Traveling to stars"というタイトルで
各stars(各団体の発表場所)をまわります
生徒たち、がんばります。
昨日の夜にエッフェル塔に行ってきました
そこではクリスマスマーケットも行われていて
それぞれ文化を感じてきました
今日の「福島から能登 未来へ」
【幼かったけれど】
福島に当時住んでいた人は
津波や地震だけでなく
その後も長く
原発事故の放射能や
風評被害とも戦ってきました
時間が経てば
少しずつ復興できるのが
ひとの強さだと思います
逆に
当時の辛い気持ちを
忘れてしまうことが
弱さだと思います
これらの出来事を
風化させないように
次世代に繋いでいきましょう
日本各地に
そして世界にも
みなさんの仲間がたくさんいることを
忘れないでください
ちっちゃい「っ」がいっぱい
地震から344 日目
豪雨から80 日目
今は日本時間で午後7時
パリでサミット1日目が始まった時間帯です
パリの岡本先生からメールが届きました
「先ほどOECDに入りました。
今日もみんな体調は良いそうです。
(移動の1日半ぶりのベッドでの睡眠だったので
みんな泥のように眠ったそうです)
お茶会の話はまた後ほど共有します。
昨日からホームステイ組は
それぞれのお宅でお世話になっています。
そのうちの1人、
宮腰くんはチーズの食べ比べをして、
丸ごとの鳥を夕食で食べさせてもらったそうです。
まだあまり交流はできていませんが
限られた時間ですが
文化交流を楽しみにしているそうです!
ホステル組は乗りなれないメトロにのって
なんとかたどり着きました。
これからオープニングです。
第1日目がんばってきます。」
さて私ごとですが
白内障の手術を受けて3ヶ月
お休みをいただいて検診に行って来ました
執刀してくださった
金沢医科大学附属病院の佐々木先生は
東日本大震災後ずっと
東北地方へ毎週のように出向かれて
多くの方を救っていらっしゃる
まさにゴッド・ハンドです
私の眼もすこぶる快調で
白内障で悩んでおられる方
ぜひ一日も早い受診をおすすめします!
いろんな検査を受けました
私の特技は静かな環境になると
突然何の前触れもなく
寝落ちするということです
睡眠時間が不足しているわけでもないのに
ウトウトと眠くなるわけでなく
会議の途中に突然カクッとなったり
講演の最中に突然ビクッとなったり
パソコン入力中に
キーボードに指を置いたまま寝落ちするので
画面にちっちゃい「っ」がいっぱい
「っっっっっっっっっっっっっっっ」ってなります
大学生の頃などは
「量子力学」の教科書を読むと秒で寝ました
おかげで1年間毎晩のように読んではいましたが
最初のページ以降開いたためしがありません
不眠症でお悩みの方
「量子力学」お薦めですよ
今日も視力検査をしている最中
遠くの気球の絵を見ながらカクッ
眼圧検査で空気を当てるのを待つ間にも
「もしもーし 目開けてくださーい」
と呼びかけられる始末
以前歯医者さんでも経験があって
歯医者さんの手を噛んでしまいました
ごめんなさい
睡眠センターの受診を薦められました
発災当初より寄り添っていただいている
金沢大学のこころのケア専門チーム
KEYPAT
(Kanazawa Educational Yell
Psychological Assistance Team)
の吉川弘明先生より
素敵なイベントのお知らせをいただきましたので
ご紹介します
今日の字はがき
「傷つくことから気づく
気づくことから築いていける
築く過程で絆ができる」
なんだか被災地から
新しい未来へ向けて
立ち上がる生徒たちに
そのまま向けられている
言葉のように感じます
今日の「福島から能登 未来へ」
【能登の皆様へ】
震災と水害を同じ年に経験することになり
ご苦労が多いこととお察し申し上げます
今の日本では
今後も同じようなことが各地で起こっても
不思議ではありません
能登の皆様が
復興に向けて
力を合わせて
取り組まれたプロセスは
今後の日本における
見本になりうることと思います
その取り組みの一つひとつを
多くの方に伝えていって欲しいと思います
シャルルドゴールについたよ
地震から343 日目
豪雨から79 日目
石川県高校軽音楽フェスティバルへ行ってきました
金沢菊水ライオンズクラブの皆さんが主催され
今年で4回目
金沢港クルーズターミナルのステージで
県内の高校から10バンドが出場しました
本校からの出場はありませんでしたが
震災で引っ越しをしたクボちゃんが
転校先の小松明峰高校の皆さんと出場しました
バンド名は「奇天烈そうめん」
文化祭の後でメンバーが抜けてしまったけど
輪島高校と飯田高校からの転校生を
入れてくださって今回のステージとなりました
震災がなければ
一緒に音楽をすることが
おそらくなかったメンバーです
音楽っていいですね
すぐ仲良くなれて
転校先の学校で
新しい友達つくって
楽しそうに活躍する姿を見て
ほっとしました
パリツアーの方はというと
今日のお昼にドバイにつきました
ここまで24時間
みんな元気なこと!
なんか左のふたりが
非常口のピクトグラムみたいで
かわいいです
そしてそのあと
日本時間の深夜に
パリに着いたと連絡がありました
今日の絵はがき
あなたのことばを聴くときは
わたしの胸のともしびで
静かに照し納めたい
わたしの心にしっかりと
今日の「福島から能登 未来へ」
【私たちがいるよ】
今でも東日本大震災のことを思い出すと
涙があふれてきます
あの時
終わったと感じました
でも
みんないるから大丈夫
ひとりじゃないから
その後
家を新築して生活が落ち着いたと思ったら
大雨で床下浸水になってしまった
生きるってこんなに大変なんだ
って思ったよ
だけど
今は幸せに暮らせています!
だから大丈夫です!
希望をもって
Bon voyage
地震から342 日目
豪雨から78 日目
いよいよパリへ向けて出発です
金沢駅へお見送りに行って来ました
ホームでお見送りをするつもりで
入場券を買ったはいいものの
改札ではじかれてしまいました
間違えてIRいしかわ鉄道の入場券を
買ったようです
パリに行きもしない自分が一番
緊張してバタバタしています
何はともあれBon voyage(良い旅を)
この後23:00の便で関空出発
明日の朝ドバイでトランジット
パリへは日本時間で明日のお昼に
到着します
いしかわ海外留学フェアに行ってきました
石川県教委主催の
「トビタテ!留学JAPAN From いしかわ」
で今年留学した高校生たちの報告会です
留学計画を自分で作成するプログラムで
石川のグローバル・リーダーを育成します
それぞれが主体的に取り組んできた
素晴らしい発表でした
金沢大学の箏尺八部の邦楽演奏会が
金沢市アートホールで行われ
本校の箏曲部を招待してくださり
一緒にステージに出させていただきました
幾度となく冷酷に無惨に自然災害に襲われ
それでもなお
傾いた校舎に仲間と集い
練習してきました
やり場のない悲しみ
つらさを乗り越え
これまで支援してくださった
多くの皆様に
感謝を込めて演奏させていただきました
里みちこ様から
素敵な詩の字はがきをいただきました
希望の希の字は
布の上にお星さまが
光っています
・・・
布はどんなものも包みます
ひろくやさしくあたたかく
まるでお母さんのように
・・・
素敵な詩です
ありがとうございます
母の詩といえば
サトウハチローさんの詩も思い出します
「母という字を書いてごらんなさい
やさしいように見えて むづかしい字です
恰好のとれない字です
やせすぎたり 太すぎたり ゆがんだり
泣きくづれたり‥笑ってしまったり」
被災地でお子さんのために
泣きくづれたり笑ってしまったりしている
お母さん方を目の当たりにしていると
本当にこの詩の通りだなと思います
SNSで「踊る母」の絵を見つけました
かわいいですね
まだまだ続きがあって
「嬉しそうに踊る母を
後ろから嬉しそうに追いかける父
を追いかけていたら転んでしまった兄
を助け起こそうとする妹
の傍で心配そうに見つめてる弟
がいることを教えながら母を引き止めてる姉
を遠目で見つめている犬
の対角線上で少し離れて観察している猫・・・」
のように延々と続いていきますので
ぜひご覧になってください
今日の「福島から能登 未来へ」
【当時と今】
東日本大震災が起こった時の私は
まだ3歳だったので
多くの記憶はありませんが
たしかに大きな揺れと
保育園の先生方が
大きな部屋に園児全員を集めている光景は
なんとなく覚えています
3歳でなんのことかあまり理解はしていませんでしたが
普通のことではないということは
理解していたような気がします
今はあのときを心に受け止めながら
楽しく過ごしています
晩鐘とホットワイン
地震から341 日目
豪雨から77 日目
パリへの出発が近づいてきました
生徒8名と教員2名が参加します
歓迎レセプションで
茶道部の長井さんが
みなさんにお茶を点てて差し上げます
輪島塗のお棗(なつめ)とお茶杓を
お土産としてお持ちすることとしました
本校茶道部へお稽古をつけてくださっている
上野欣代子様にご準備をしていただき
さらに昨日
お稽古もつけていただきました
棗とは抹茶を入れておく容器のことで
茶杓とは抹茶を掬い取るサジのこと
茶杓に「銘」をつけるという
光栄をいただきました
「銘」は
・・・
「晩鐘」でございます
「晩鐘」とは
夕暮れ時に寺院や教会に鳴り響く鐘
日本には「除夜の鐘」という文化があります
大晦日に108回鐘を撞いて
108の煩悩を祓うというものです
煩悩が108個あるのには諸説あります
私がおもしろいなと思うのが
「眼・耳・鼻・舌・身・意」の六根
これは人に迷いを与える入口
「浄・染」つまり綺麗か汚いか
「好・悪・平」の3つの心のあり方
そして
「現在・過去・未来」
これらをすべて掛け合わせて
6 × 2 × 3 × 3 = 108 になる
という説です。
あの日
最後の晩鐘を聞いたその16時間後に
全てが変わってしまいました
もう一度あの日に帰って
止まった時計の針を動かそう
そんな思いを込めての「晩鐘」
さだまさしさんの歌う
「晩鐘」という曲の中に
「時を亡くしたあはれ蚊のように
散りそびれた木犀みたいに」
というフレーズがあります
夏が終わって
仲間がみんな死に行き
ひとりだけ残され飛んでいる
季節外れの蚊のことを
「あはれ蚊」と昔の人は呼び
不憫に思い決してたたかなかったそうです
時折出張で輪島を離れ他の地へ行くと
そこには何事もなく普通の暮らしがあり
未だ住むところもない自分たちを
取り残された「あはれ蚊」のように
感じることがしばしばです
そんな思いも込めた「晩鐘」
これから訪れるフランス
そこを代表する画家ミレーの作品
「L'Angélus(アンジュラスの鐘)」
邦題が「晩鐘」です
一日の仕事の終わりを告げる晩鐘が鳴り響き
それを合図に農民夫婦が手を休め
神と祖先に感謝の祈りを捧げる様子を描いています
この絵はオークションにおいて
アメリカが提示した55万フランに対して
フランスが55万3000フラン(約5億5300万円)
で一旦落札しました
ところがフランス政府が支払いを拒否したため
アメリカに渡ります
その後フランスのデパート王が
「晩鐘」はフランスの宝であるとして
私財を投じて8億円で買い戻したという
歴史を持っています
現在はルーヴル美術館に寄付され
展示されていますので
ぜひ見てきてほしいと思います
今日も災害復興にあたってくださった方々へ
一日のお仕事に感謝を込めて「晩鐘」
寒い中一日中はたらいたあとは
ホットワインでほっと一息はいかが?
ホットワインはフランス語で
「Vin chaud(ヴァンショー)」
いろんな意味を込めての「晩鐘」です
先週の日曜日
教員のスポーツ大会が行われました
現場の山上先生からレポートです
「今回の教員スポーツ大会は
奥能登地区全ての学校が参加し行われました
輪島高校は
バレーボール優勝
バドミントンA優勝
卓球A準優勝という素晴らしい結果でした
ベテラン教員も若手教員も共に汗を流しました
大切な仲間へ皆で声を枯らして応援した輪島メンバーでした
皆さんキラキラしていました」
今日の「福島から能登 未来へ」
【黄色いアヒルちゃん】
東日本大震災が起きた時
3歳になったばかりだった娘には
当時の記憶がほとんどありません
唯一覚えているのは
「暗いところに緑色のお風呂があって
黄色いアヒルちゃんが浮かんでた」
爆発した原発から45キロ
何週間も断水が続く町に
自衛隊が立ててくれた
入浴支援のテントの思い出です
きれいになって
ホカホカに温まって
嬉しそうにアヒルちゃんと遊んでいた娘を
私もはっきりと覚えています
壊れた家
余震の続く真っ暗な夜
ひきつった大人たちの顔
そんなものではなくて
あたたかいお湯に浮かぶ
黄色いアヒルちゃんを
娘の記憶に残してくれた
自衛隊のお姉さんたち
今も感謝しています
どうぞ
お子さんたちに
何か明るいものを見せてあげてください
子どもの心に残る明るい記憶は
まわりで生きていく大人たちのことも
支え続けてくれるはずです
「福島から能登 未来へ」へ寄せられた投稿は
こちらのサイトでもご覧になれます
https://sites.google.com/fcs.ed.jp/fukushima-to-note/
令和遣欧使節団
地震から340 日目
豪雨から76 日目
パリへの出発まであとわずか
OECD サミットでの発表の準備
オンラインでの交流など
着実に準備が進められています
OECDはパリに本部を置く国際機関です
PISA の学力テストなどで
日本の子どもの数学的リテラシーは世界一とか
その反面読解力や表現力が低いとか
教育に関する調査と
教育施策について提言を行なっています
今回被災地の教育復興という視点で
発災時からずっと輪島高校に
寄り添ってくださっています
能登を舞台とした8月の能登スクール
東北を舞台とした10月のグローバルサミット
に続く第3段です
パリを会場に
世界中から高校生と教育関係者が集います
2030年のティーチングコンパス
(世界の教育の指針)
の策定に向けての共同研究を行います
つまり未来の教育の一端を担う
非常に重要なミッションを
参加生徒は与えられている
ということになります
どうかぜひ
世界各国の教育について
学んできてほしいと思います
日本で当たり前のことが
世界では当たり前じゃなかったりします
フランスのジャーナリスト
西村カリンさんは
こうおっしゃっています
「日本の授業は先生が変わっても
教える内容はほとんど変わりません
学習指導要領を文科省が策定していて
それに沿って授業が行われるからです
フランスではかなり教員の自由度が高く
教科書を使わないこともあります
教育内容の格差を産むことにもなります
日本では全ての小学校に
体育館があってステージがあって音響があって
これは驚くべきことです
楽器があるのもすばらしい
フランスでは教育予算が多くあてられていますが
こうした設備が充実していないのは
「大事にしていないから」
だと思います
日本では教室を自分で掃除することで
ものを大切にする意識が
社会全般に浸透していると感じます
一方で
自分で考えて行動する力の育成や
先生と子どもが議論する場の設定が
日本の教育の課題です
OECDの調査によると
フランスの教員の賃金は
EUの中で最低クラスです
このことは
採用される教師の質の低下を生んでいます
そんな中
フランスの教員は
自分たちの置かれている状況や
不満に思うことを積極的に発信するので
社会全体にその認識が広がりつつあります
日本ではその辺りを
まだまだわかっていない
保護者が多いように感じます
政府が
教員という仕事の重要性を再認識し
魅力を向上させるために
給与面や労働環境を改善していけば
教職を目指す人が増えるはずです
頑張っている先生たちが報われ
学校教育全体がよくなってほしいと
願っています」
今日の「福島から能登 未来へ」
【無理をしないで】
自分が被災しながらも
ふるさとの復興のために働いている
皆さんの心を案じています
どうぞ無理をしないでください
13年前
私は自分の学校で
避難所運営の業務にあたっていました
津波の被害を受けた方のために
何とかしなければという気持ちです
同時にとても辛かったのは
水も出ず余震も続く自宅に
幼い子供たちだけを残して
業務に当たらなければならなかったことです
灯油も尽きかけている自宅で
寒くないだろうか
お腹を空かせていないだろうか
そんな気持ちに蓋をして
業務に当たっていたように思います
運営する避難所で
原発の水素爆発の映像を見て
「私は自分の子供すら守れない
ダメな母親なんだ」
とひとり廊下でとめどなく泣いたことがあります
いますぐに子供を連れてどこかに逃げる
という選択肢は私にはなかったからです
今能登では家族と自宅を案じながら
自分の仕事を果たそうと
懸命に働いている方々が
たくさんいると思います
くれぐれも無理をしないでください
自分の気持ちを踏み絵にしてまで
任務をはたそうとせず
辛い気持ちを話せる人に話して
自分自身をいたわってください
「福島から能登 未来へ」へ寄せられた投稿は
こちらのサイトでもご覧になれます
モノクロの冬
地震から339 日目
豪雨から75 日目
ヒトがものを見るための細胞
つまり視細胞にはふたつあって
錐体(すいたい)細胞と桿体(かんたい)細胞
錐体細胞は明るいところで活躍する細胞で
赤青緑の光の3原色を
それぞれ感じる3種類の細胞があります
桿体細胞は弱い光でも感じます
つまり暗いところで活躍する細胞です
ところがこちらは
色の区別をすることができません
明るいところと暗いところで
それぞれ活躍する細胞が違い
その切り替えには少し時間がかかります
暗いトンネルからいきなり外に出ると
まぶしく感じたり
暗闇に入った瞬間は何も見えないけど
時間とともに目が慣れて見えるようになるのは
このふたつの細胞の切り替えに
かかっている時間によります
東京で活躍するカメラマンの方が
こんなことおっしゃっていました
「能登の冬はモノクロですね」
それまでそんなこと
気にとめたことすらありませんでしたが
確かに言われてみるとモノクロの世界です
さすがプロのカメラマンの感性は
素晴らしいですね
能登の冬は厚い雲に覆われて
太陽の光が届かないので
昼間でも光量が圧倒的に少ないんですね
なので
色の区別ができる錐体細胞がはたらくことができず
桿体細胞だけがはたらくから
モノクロに見えるのだと思います
新しい気づきでした
写真で見るより実物で見た方が
はるかにモノクロに見えます
全日本高等学校書道教育研究会様から
募金をいただきました
本当にありがとうございました
今日の「福島から能登 未来へ」
【おかあさんたちへ】
私だってこわかったです
私だってなきたかったです
何よりも不安でした
この子たちを守らなきゃという気持ちの方が大きくて
子供たちに育てられたのは私
登園できない
遊びができない
子供たちの健康も含め将来が不安
でも元気すぎる中高生になりました
不安も心配もいっぱい
自分のことは全て後回しですよね
気持ちが疲れっちゃったら
ちょっと想像してみてください
数年後
親の未来予想図以上の
子供たちの成長が待っています
「福島から能登 未来へ」へ寄せられた投稿は
こちらのサイトでもご覧になれます
https://sites.google.com/fcs.ed.jp/fukushima-to-note/
あのとき聞きたかった未来の自分から
地震から338 日目
豪雨から74 日目
輪島漆芸技術研修所の入学式に行ってきました
本当は4月に挙行される予定でしたが
小森所長様はじめ関係の方々のご尽力で
今日の入学式を迎えることができました
こんな状況だけど
15人の入学生がうるしの技を磨きに
集まってくださいました
JRC「ボランティアクラブ」のみなさんが
養護老人ホーム「ふるさと能登」を慰問しました
参加したのは2年生の
長井さん 坂口さん 濵谷さんの3名
毎年の取り組みとして行っている
サツマイモを栽培し
スイーツに加工して届ける取り組みを
今年も実施しました
3時のおやつの時間に訪問し
一人ひとりに手渡しして
一緒に写真を撮影しました
味は好評でした
福島県立高等学校長協会会長の
丹野 純一 校長先生が訪ねて来られました
「福島から能登 未来へ」を届けてくださいました
東日本大震災と原発事故からの14年
傷を負いながら前を向き
一歩一歩歩んできた方々からの想いを言葉に紡いだ
400件を越えるメッセージ
ひとつひとつ読むと
つらい経験をなさった方だからこそ
わかってくださる想いがたくさん詰まっていて
1ページめくるたびに
涙で滲んで
表紙の絵は会津高校の美術部のみなさんが
10日間をかけて描いてくださった黒板アートです
被災したあとの見附島が明日への輝きに包まれています
寄せられたメッセージ毎日少しずつ
紹介させていただきます
【小さい子を抱えたお母さんへのエール】
『こんな時に産んでごめん』
『笑顔のお母さんでいられなくてごめん』
『私は子供を苦しめている?』
ニュースを見ては心をえぐるような情報が入ってきて
心に余裕がなくなり
子供にきつく当たってしまい
夫とも意見が合わず心もすれ違い
そんな自分を責め立て
泣き叫ぶ子供から逃げるようにトイレにこもって
自分の頭を何度も何度も叩いたことも数えきれません
「今が一番いい時よ~」
0歳と2歳の娘といると時折そう言われました
『こんなにもこんなにも苦しくて
泣いたり怒ったりしてばかりなのに
この日々が一番いいときなの?
じゃあこれからはもっと苦しくなるの?』
こんな日々を1年以上も続けてしまいました
今でも子どもたちには申し訳なかったなと思います
確かに今思えば本当にかわいい時期だったのです
でも私にとっては一番苦しい時期でした
間違いなく一番苦しい時期でした
あのとき私が聞きたかった
未来の自分からのメッセージを書きます
「・・・よく
毎日をすごしてるね
とりあえず
ご飯を食べさせて
寝させて
大きな怪我がないように
大きな病気にならないように
がんばって
守ってるね
部屋はぐちゃぐちゃだし
ご飯もちゃんと作れてないし
今日も怒っちゃったろうね
でもね
毎日ぐじゃぐじゃだけど
生きてきてくれたから今があるよ
ありがとう
ギリギリな感じだけど
よく乗り越えてるよ
大丈夫
子供たち大きくなったよ
いっぱいいっぱい心配したけど
ちゃんと成長したよ
思っていたよりも
いいことたくさんあったよ
出逢いもいろいろあったよ
いつか
子供たちがね
大きくなってくると
あなたも余裕が出てくるよ
そうするとね
今はできないこともできるようになるよ
ずっと今の余裕のないお母さんでしか
いられないわけじゃないよ
いい時のあなたも出せるようになるよ
ダメダメなときばっかりじゃない
あなたの良いところ発揮できる日も来るよ
「あ 子育て楽しいな」って思える瞬間も来るよ
子供もあなたも
家族も状況も
どんどん変わっていくよ
子供たちが逆に励ましてくれたりするよ
だから
もうちょっと肩の力を抜いても大丈夫
今かなり苦しいと思うから
そんなときに
なんとかしなくちゃって焦って思わないで
いいタイミングが来るよ
いい出会いに助けられることもあるよ
叱らなきゃ
ちゃんとさせなきゃって
思わないでも大丈夫だよ
いいところたくさん見つけてあげて
そして自分もよくやってるねって思ってあげて
あんまり思えないだろうけど
思ってあげて
自分が思っているより
周りの人はよくやってるなーって思ってるからね
がんばってくれてありがとう
子供たちを守ってくれてありがとう
あなたの毎日が今の力になってるよ
ありがとう!」
いづこも同じあきのゆふぐれ
地震から337 日目
豪雨から73 日目
仮設教員住宅からの朝の風景です
七尾湾を望む風光明媚な場所です
風水的にもよい気が集まる地形で
(勝手にそう思っている)
今日も頑張ろうと
やる気がみなぎってきます
本当にいい場所に用意してくださった
県教委に感謝です
写真右には虹がかかっています
別の場所から
そういえばあの日
1月1日の朝にも同じ虹が出ていたなと
虹は古来巨大蛤(はまぐり)の
ため息と考えられていました
なので虫偏
蛤は二枚貝の中で唯一
二枚の模様がそっくり同じです
なので
平安時代の貝あわせや
ひな祭りのお吸い物などに使われます
虹は外側から「赤橙黄緑青藍紫」
昔はその外側に「桃」も加え
末広がりの八色ともいわれたとか
虹の外側にもう1本の虹
つまり二重の虹が見えることもあります
昔は地震の前兆などともいわれたそうですが
科学的根拠はおそらくないでしょう
外側の虹は色が反転していて
二重の虹の間は暗く見えます
「アレキサンダーの暗帯」
という名前がついています
虹を見ると
何かいいことがおこりそうな気がします
にじがにじが空にかかって
きみのきみの気分も晴れて
きっと明日はいい天気
きっと明日はいい天気
幼稚園でよく歌われているこの曲は
虹をいくつも渡っていくように
音程が上がったり下がったり
繰り返しになっているそうです
繰り返しといえば
同じ文字が繰り返された次の畳悟
なんと読むでしょう?
(1)苛苛
(2)粘粘
(3)偶偶
(4)然然
(5)限限
(6)怖怖
(7)戦戦
(8)寸寸
(9)予予
(10)兀兀
畳語テストの解答
(1)苛苛「いらいら」
(2)粘粘「ねばねば」
(3)偶偶「たまたま」
(4)然然「しかじか」
(5)限限「ぎりぎり」
(6)怖怖「おずおず」
(7)戦戦「わなわな」
(8)寸寸「ずたずた」
(9)予予「かねがね」
(10)兀兀「こつこつ」
久しぶりに空き時間ができました
いつも次から次へとやってくる
案件に追われているので
ふと空き時間ができると
なんともいえない不安な気持ちと
寂しさをがよぎります
ふらりと校長室を立ち出でて
校庭を眺むれてみました