2025年3月の記事一覧

不思議な出会い

地震から 453 日目

豪雨から 189 日目

 

Posttraumatic growth という言葉があります

大きな心の傷を負ったものは

その後大きな心の成長を遂げる

というものです

 

その中のひとつに

人智を超えた神秘的なものへの心の変化があります

私自身そういったものや人との出逢いを

数多く経験してきました

 

アナウンサーの原田幸子さんとの出逢い

彼女は東日本大震災で被災し

石川県へ避難して来られました

後ろ髪を引かれる思いで

福島の放送局をあとにしました

心無い言葉を投げつけられ

かなりつらい思いをされたそうです

 

話は変わって

私自身は初詣中に被災し

神社の裏山に駆け上がりました

朝市の火災を知り深夜に戻ろうとしたのですが

それを必死で止めたのが

いっしょにいた末娘です

翌朝帰り道で

土砂に埋もれたり

道路の裂け目に落ちたりした車を何台も見かけましたので

あのときの末娘の行動が私の命を救ったと思っています

 

その末娘

「輪島でみんながつらい中必死で頑張っているのに

 自分だけ金沢の大学で何の心配もなく

 勉強していていいんだろうか?」

相当悩み心を病むほどになっていました

 

そこで

同じようなご経験をされた原田アナに

娘の気持ちを聞いてあげてほしいとお願いしたところ

その後親身になって何度か逢ってくださいました

 

おかげで先日無事大学院を修了し

名古屋で就職することになりました

 

今日は引っ越しのため名古屋に向かっています

 

その原田アナが先日被災地を訪れてくださいましたので

隆起した海岸線

燃え尽くされた朝市などを案内して最後に

朝市通りにポツンと焼け残った我が家の中も

見ていただきました

 

家に入った瞬間足元にひらりと一枚の紙切れ

これです

 

 

 

 

 

 

末娘が高校生の時にもらった表彰状

地元の「北國新聞」の記事を読んでの

感想文コンクールの賞状です

 

今まで何度も出入りしていた玄関口

こんなものが落ちていたら絶対に気づくはずなのに

 

原田アナが来るのを待っていたかのように

しかも当時末娘が読んだ記事が

「石川と被災地をつなぐ」

東日本大震災の記事でしょう

何かに導かれるかのような

不思議な出会いでした


さて賞状をくださった北國新聞さん

そこが発行する「アクタス」という情報誌があります

今月号に大変興味深い記事を見つけました

養老孟司氏へのインタビューです

 

江戸幕府が倒れたのは

安政の地震への幕府の対応のまずさであるとし

ときの政権にとって天災対策が最も重要である

と語っていらっしゃいます

 

現在の日本において

原型復旧が基本で災害前より良くなっちゃあいけない

というケチな役人の考えを批判されています

 

よくぞ言ってくださいました

養老氏に心から拍手を送るとともに

よくぞ書いてくださいました

北國新聞さんにも感謝です

 

被災民から直接には言いづらいです

なにしろ奥ゆかしいもので

 

もし今度日本のどこかで同じことが起こったら

今度は自分も声を大にして叫んでやろうと思います


【被災地に電気が灯るまで】第7回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第6回では

人類がついに塩酸を手に入れたこと

そしてこの塩酸が電池の発見に

重要な意味を持っていることを説明しました

 

先日説明したように

塩酸に鉄を浸けると

鉄の表面に水素の泡がつくのが観察できます

 

一方銅は塩酸に浸けても泡はでませんし変化しません

 

では問題です

鉄と銅をいっしょに同じ酸に浸けるとどうなるでしょう?

答えは明日