工業系列(機械・電気)日誌

波形整形回路【工業系列】

 一般的に電気機器は「直流(DC)」の電気エネルギーで動きます。

 家庭用電源(いわゆるコンセント)には「交流(AC)」の電気エネルギーが

届いているので、これを直流にする必要があります。

(電球や電動機など、交流で動作するものもあります)

 

 交流を直流に変換する方法として波形整形」→「平滑の手順があります。

 今回の実習では「波形整形」の原理について確認しました。

 

  

低周波発信機とオシロスコープ、 さあ、波形が映るかな?    まずは半波整流の回路です。

ブレッドボードで回路を作り                  ダイオードと抵抗を直列接続

ます。                            するだけの単純な回路です。

 

  

    この信号が・・・  →      こうなる!     元の波形と重ねてみました。

                               波形の片側だけを取り出すので、

                              「半波」整流と呼ばれます

  

 次は全波整流の回路です。   半波ではカットされていた   元の波形と重ねてみました。

 ダイオードをブリッジ接続   下の部分が上に出てきた!   回路は複雑になりますが、

 します。                          エネルギーを無駄なく使え

                               ます。

 

大切な追記

「あれー!?オレの作った全波整流回路、なんでか半波の出力になりんけど!」

「えー、おれの作ったが、ちゃんと全波で出とるぜー?」

「回路間違えとるんちゃうんか!よう見てみいまん・・・むむむ、回路は

 ちゃんと合うとるな・・・なんでや・・・」

 

     (正常)           (異常)

 原因はダイオードが一本ショートしていたからでした。

 ダイオードは電流の流れを一方通行にしてくれるパーツですが、

テスターで確認したところ、なんらかの原因で短絡(ショート)の

状態になっていました。

 写真左が正常ですが、右は順方向・逆方向ともに抵抗は1Ωと

表示されました。

 正常品と交換することで、ちゃんと全波整流の波形が出ました!

 よかったよかった!