2020年11月の記事一覧

マイコンカー(自動運転模型自動車)記録会【R&D部、工業系列テーマ研究】

11/22(日)に、本校でマイコンカー(自動運転模型自動車)記録会を開催しました。

主催:石川県高等学校教育研究会工業部会

主管:金沢北陵高等学校(専門高校等における産学連携人材育成事業として)

県内の高校で公式戦以外にこのような記録会が開催されたのは今回が初めてです。

(過去に興行としてe-messeや技能まつりの大会として、石川県産業展示会で開催されたことはあります)

今年度はマイコンカーの全国大会、北信越大会がなくなり、石川県高等学校教育研究会工業部会から

何らかの開催の打診があり、こちらから記録会を提案し、開催することとなりました。

この記録会を通して、3年生の節目とすることはもちろん、

そのほかに強豪の県外と同様に年に何度でも県内高校生が集えるよう、模索することもウラの目的でした。

 

【2日前:準備の様子】

11/20(金)PM5:00~ 機材搬入、会場設営@CSホール

 

 

準備に約2時間。資材の移動が大変でした。今回は直射日光の影響を受けない暗幕があるCSホールで

会場設営しました。実習室を複数使用したらもっと簡単にできるとも感じました。

 

【前日】

・講師として派遣依頼した(株)日立ドキュメントソリューションズの近野様が午前から来校。

・私たちも午前10時に会場設営の仕上げを終え、マイコンカーの調整作業。

・午後から金沢市立工業高校と羽咋工業高校の生徒が来校。各自マイコンカーの調整作業。

 

【当日】

 

大聖寺実業高校、小松工業高校、県立工業高校、羽咋工業高校、金沢市立工業から

AdvancedClass2台、BasicClass12台、CameraClass 21台が記録会に参加。

当初の予定を変更し、

午前の部:10:00~11:45 AdvancedClass専用12:00~12:30、午後の部13:00~14:40として記録会を実施。

結果、完走はAdvancedClass2台、BasicClass 8台、CameraClass2台となった。

 

11:45~12:00には本校生徒による「頑丈さと軽量化を両立したマイコンカーの設計について」のテーマで発表。

14:45~15:00には、近野様から特別サービスとして、当日使ったナマのプログラムを公開しながら

画像処理の方法とプログラムに関する講演をいただき、今日の全体講評もいただきました。

途中もっと「プログラムうまくいかないから見てくれませんか」と呼びに来てくれればよかったけど、

今年は去年より呼びに来てくれる生徒が少なかった(2組しか来なかった)ことが残念だったと

ご指摘をいただきました。(ハッキリ言ってくださりありがとうございます)

 

【後片付け】

参加したみなさんのおかげで、たった30分程度で終わりました。

 

【最後に】

校内で各学校の生徒が集って記録会をしたのは今回が初めてです。

ここ数年、長野の(全国高校総文や岡谷市の)大会や飯田OIDE長姫高校の走行会に参加させていただいた

お陰だとも感じています。

2月頃に再び今回の反省を生かした企画を考え、互いに学べる場をつくろうと思います。

新人戦ですね【R&Dプロジェクト部】

R&D部(Reserch(調査) & Development(開発))です。元はコンピュータ部でした。

コンピュータ部なのに一年のうちのほとんどの期間、鋼材(炭素含有量の少ない鉄)を削っているので、平成30年に名称変更しています。

 

11/12(木)~15(日)は新人戦の期間です。

私たちは11/12(木)にポリテクカレッジ石川(穴水町)へ

「スタートゲート」(周回タイム測定機能付き)の製作指導を受けに行ってきます。

11/22(日)に本校でマイコンカーの記録会を開催するときに「スタートゲート」を使用します。 

 

製作しているマイコンカー(画像処理による自動運転模型自動車)は、

1台がほぼ組み終わりました。

こちら(↑)は今年のものです。704g。最終的には710gくらいになりそうです。

こちら(↑)は昨年度のものです。昨年度が810gなので、約100gの軽量化を実現。

軽量化についての発表を記録会する予定です。

こちら(↑)は上からの比較。左は今年のもの、右は昨年のもの。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)を25mm縮めました。

乗用車と同じくタイヤ近くでタイヤの角度を曲げられるので、スペース効率が増したため実現できました。

      

こちら(↑)も上からの比較。左は今年のもの、右は昨年のもの。トレッドも縮められました。

11/9(月)の代休で残り3台を組み立てはじめました。

組立が終われば、ようやくプログラムの改良です(旧コンピュータ部らしい活動です)。

今年の車体【R&Dプロジェクト部】

画像処理による自動運転模型自動車(マイコンカーのcamera class)

車体がようやく形になってきました。今年も車体の製作に力を入れています。

ここ数年は、冬がプログラム、春夏秋は車体製作の活動となっています。

そろそろ両方とも完成度が上がってくる頃なので、並行して開発できそうです。

 

去年の車体は重かったので。

低重心とマスの中央配置はそのままに、今回は軽量化と信頼性、そしてステアリング系の慣性モーメントを見直しました。

ステアリング方式も自動車とおなじアッカーマン方式にしました。

製作部品は10台分。ですが今回は3年生が11/22の記録会@本校に出場するためにまず4台製作。

後輪はまだ仮組です。後で軸を切り、トレッドを短くします。

アッカーマン機構のところの拡大。初めてのアッカーマン機構です。

ラジコン用のピロリンクも初めての使用。

ステアリング系統が盛大に干渉していて、ギヤとリンクが干渉していたり、リンクとアームが干渉していて25度しかステアリングが切れなかったり機能しません。リンク関連を図面化して詳細設計しなかったツケが出てきています。

初めての機構なので、通る道です。これから部長を中心とした対策がはじまります。

設計はN部長(けれど今日は旋盤を回していた)、マシニングセンタ関連はN君、T君、K君、ほかの人は汎用機担当です。

 

これから基板やカメラも取り付けていきます。配線(ハーネス類)も結構大変です。