2025年10月の記事一覧

【教育関係者対象】「理数科2年生 理数探究校内中間発表会」 の開催について(ご案内)

 このたび、標記発表会を下記のとおり、対面及びオンデマンドにて公開しますので、お知らせします。参加を希望される方は、10月29日(水)までに、参加申込書(別紙様式)を電子メールにてご提出ください。※保護者の方は申込不要です。当日、会場にお越しください。

 

1.趣  旨  スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業における研究開発の成果及び課題を共有し、成果普及に資する。

2.日  時  令和7年11月3日(月・祝)8:30~11:50

3.会  場  石川県立金沢泉丘高等学校 大会議室(2階)

        石川県金沢市泉野出町3-10―10  TEL:076-241-6117

4.参加対象    全国の高等学校、中学校の教職員 等

5.日  程

   8:00~ 8:25   受付(正面1階)

   8:30~ 8:40   開会式

   8:45~11:45   研究発表(8件)

  11:45~11:50  閉会式

6.参加申込  10月29日(水)までに、以下の申込書を電子メールにてご提出ください。

         なお、視聴用URL は視聴申込みされた方のみに後日お知らせします。

        (宛先 k-arano@pref.ishikawa.lg.jp)

        【ご案内】金沢泉丘高校理数科2年「理数探究」校内中間発表会.pdf

        【申込書】金沢泉丘高校理数科2年「理数探究」校内中間発表会.docx

7.そ  の  他   直接来場される方は、校地内に駐車スペースがありませんので、自家用車での来校はご遠慮いただき、公共交通機関をご利用ください。また、オンラインでの視聴を希望される方には、後日、オンデマンド配信いたします。ご希望を参加申込書に記載してください。

つくばサイエンスツアー【2日目】

【2日目】

 2日目は午前が2班に、午後は4班に分かれて活動しました。A班は物質・材料研究機構(午前)と産総研の地質標本館(午後)、B班は物質・材料研究機構(午前)と気象庁気象研究所(午後)、C班は高エネルギー加速器研究機構(午前)と防災科学技術研究所(午後)、D班は高エネルギー加速器研究機構(午前)と国土技術政策総合研究所(午後)をそれぞれ訪問しました。

物質・材料研究機構【A・B班】午前(20名)

 最初はミニ講義「AI時代の材料研究」を受講し、金属当て体験学習で様々な金属に直接触れて、その性質を学びました。今年は本校の山口先生がブリキとトタンの違いについて説明する場面もありました。その後は2グループに分かれ、ラボツアーに参加し、高分解能電子顕微鏡を見せていただいたり、研究者の方から多孔質高分子の開発について直接お話を聞く機会もありました。お話のなかで、「研究は基本自分の好きな分野であるが、自分の研究を意義のあるものとして社会に納得してもらうためには、知識が必要であり、それを習得するために勉強が必要なのである。」という部分が印象的でした。

 

産総研 地質標本館【A班】午後(10名)

  地球の歴史、生活と鉱物資源、生活と地質現象、岩石・鉱物・化石という4つの展示室があり、職員の方が丁寧に解説してくださいました。私たちの質問に何でも答えてくださり、とても勉強になりました。実際の岩石や鉱物・化石を観察し、流れる水の作用でどのように地形が形成されるかという装置などで学ぶことにより、地球科学の知識を深めることができました。

 

気象庁気象研究所【B班】午後(10名)

  気象研究所は、気象・水象・地象に関する総合的な研究を組織的に行うことができる研究機関で、今回は積乱雲や豪雨の発生・発達を捉えるための新しい観測データの紹介をしていただき、小型のドローンを用いて下層大気を観測し、降水予測への効果を説明していただきました。屋外施設の見学では、電波の代わりにレーザー光を用いた「ライダー」というレーダーの紹介があり、オゾンなどの大気微量成分や水蒸気、風、気温、エーロゾル、雲などの分布の測定に使われていることがわかりました。

 

高エネルギー加速器研究機構【C・D班】午前(20名)

 まず資料館を見学し“加速器”とは何かを知りました。その後、高エネルギー粒子から放出される様々な電磁波を測定するフォトンファクトリー、電子と陽電子を衝突させるBellⅡ測定器などを見学し、専門家から詳細な話を伺うことができました。少し難しい話もありましたが、丁寧に説明してくださったので、生徒達も理解しやすかったようです。今年はBellⅡ加速器がメンテナンス中で実験を行っていなかったため、実際に加速器を見学することができました。 

 今回、資料館の見学の際に偶然研究者の方がいらっしゃったため、直接お話を伺うことができました。

 

防災科学技術研究所【C班】午後(10名)

 防災研ではまず、耐震実験装置と大型降雨実験施設を見学しました。耐震実験装置は現在は巨大岩石摩擦試験機として活用されていること、また、降雨実験施設は、施設自体が移動可能となっており、効率よく実験が行われていることがわかりました。そして、いわゆる「地震ザブトン」の体験をしました。東日本大震災などの過去の大地震や想定東海地震など、体験する地震を選ぶことができ、揺れの大きさや特徴を体験することができました。

 

国土技術政策総合研究所【D班】午後(10名)

 試験走路を用いた道路の実験では、傾斜角27度の試験走路を使うことで、短距離で高速運転できる仕組みの説明を聞きました。コンクリートやアスファルトなど、異なった素材を使用した道路もあり、素材による道路の劣化速度の違いを研究していることもわかりました。また、燃えた橋の一部を使った橋の適切な維持管理に関する研究や、遠隔操作で重機を操るデジタルトランスフォーメーションに関する研究など、職員の方のお話から、様々な研究を行っていることがわかりました。 

つくばサイエンスツアー【1日目】

 9月29・30日に、茨城県つくば市の研究施設を訪問するサイエンスツアーを行いました。

【1日目】 

 つくば宇宙センター(全員)

 宇宙センターの概要説明を聞いた後、2グループに分かれて宇宙飛行士養成エリアの見学と「きぼう」運用管制室の見学を行いました。宇宙飛行士養成エリアでは、宇宙飛行士が船外活動をする際に着用する宇宙服の説明や、宇宙で行っている実験の説明を聞きました。また、宇宙飛行士選抜試験で実際に使用される低圧環境実験設備なども見学しました。「きぼう」運用管制室では、それぞれの区画がどのような業務を行っているのか詳しく聞きました。管制室は人影がまばらでしたが、これはISSの時間に合わせて活動しているためで、17時頃から人が増えるそうです。

 見学ツアー後は、展示館「スペースドーム」へ行き、それぞれが気になった展示を自由見学しました。解説員の方に詳しい話を聞いている生徒もいました。

 

理数科野外実習 糸魚川ジオパーク研修を開催しました

 7月30日(火)に、理数科の野外実習で糸魚川市を訪問し、主に地学分野の野外実習を行いました。日本有数のジオパークである糸魚川市は、糸魚川ー静岡構造線やフォッサマグナ、様々な岩石やヒスイなど、見所が沢山あり、日帰りでしたが充実した実習を行うことができました。

 

【フォッサマグナミュージアム】

 まず、ホールで学芸員さんから、糸魚川・ジオパーク・フォッサマグナ・糸魚川‐静岡構造線について講義を聞き、その後館内を自由見学しました。今年は、フォッサマグナを発見したナウマン博士が来日して150周年の年で、特別展示も見学することができました。

 

【フォッサマグナパーク】

 整備された遊歩道を歩き、糸魚川ー静岡構造線の断層露頭や枕状溶岩の観察を行いました。地学の大濵先生が、各ポイントで解説しました。

 

 【親不知海岸】

 翡翠ふるさと館で糸魚川観光協会のガイドさん2名による岩石の説明を聞き、その後は各自、石ころ探索キットを用いて標本作りを行いました。石の同定はパンフレットに見つつ行うのですが、これがなかなか大変。今年は、ヒスイかもしれない石を見つけた生徒が数名いました!

 

 今年は天候に恵まれ、暑いくらいでしたが、全員元気に実習を終えることができました。

SSH海外研修 帰国しました

14時40分、羽田空港に着陸しました。

入国審査も完了し、国内線に乗換えます。

羽田で何を食べようかという話をしている生徒もいて、みんなとても元気です。

 

SSH海外研修 サンフランシスコ国際空港を飛び立ちました

ほぼ定刻の12時過ぎ(日本時間4時過ぎ)に、無事、サンフランシスコ国際空港を離陸しました。

離陸から1時間程度経過しました。ここからのフライト時間は9時間半の予定です。

生徒たちは音楽を聴いたり、映画を見たり、ゲームをしたり、睡眠をとったり、それぞれの時間を過ごしています。

快適な空の旅になっています。

SSH海外研修 帰途につきました

サンフランシスコ最終日。いま、ホームステイ先から近い駅に集合し、そこからバスで空港に向けて出発しました。

ここでホストファミリーとお別れしました。「もう少しいたかった」「また帰ってきたい」という声が聞こえました。

10月4日8時に出発しましたが、金沢に着くのは10月5日の夜です。途中、待ち時間はたくさんありますが、実質の移動時間は20時間くらいでしょうか。

ここから先、無事に帰ります。

SSH海外研修 サンフランシスコ6日目が終わりました

今日は、生徒が8人グループで、自分たちが考えたプランで街を散策しました。

様々な観光名所やお店を、サンフランシスコで発達している多様な公共交通機関(鉄道、路面電車、ケーブルカー、バス、トロリーバス)で巡り、ショッピングをしたり、食事をしたり、その中でたくさんのコミュニケーションの実践を行いました。

いよいよサンフランシスコでのホームステイ最後の夜です。明日は、早朝にホストファミリーに別れを告げて、午前には飛行機が日本に向けて離陸する予定です。

この1週間が長く感じた生徒がいれば、短く感じた生徒もいると思いますが、それぞれに自分自身の成長を振り返る、羽田までのフライトになればと思います。

寝坊なく、忘れ物なく、明日の集合を迎えられるよう、祈っております。

SSH海外研修 サンフランシスコ6日目の研修が始まりました

昨日のプレゼンテーションを終え、生徒たちは晴々とした表情です。

今日は、learn &leadと題して、サンフランシスコの街を歩きながら、観光をしながら実践の1日です。

生徒たちは、ホームステイに近いエリアの図書館で、今日の街歩きの計画を立てています。

安心・安全に、充実した1日になるよう祈っております。

SSH海外研修 サンフランシスコ5日目が終わりました

本日は、終日カリフォルニア大学バークレー校で過ごしました。

午前は、10人グループでカリフォルニア大学バークレー校のキャンパスツアーで、生徒たちは、案内していただいた学生さんに、いろいろな質問をしました。7つの図書館、シンボルタワーになっている時計台、恐竜等の化石や様々な標本を見て、昨日のスタンフォード大学とは違った雰囲気を感じたのではないでしょうか。キャンパスツアー後には、大学グッズを買ったり、バークレーの街で食事をしたり、リラックスした時間を過ごしました。昼食では、ブリトー、タンドリーチキン、パスタ、ラーメン、キムチチャーハンなど、それぞれが思い思いの食事を楽しみました。

午後からは、いよいよ、今回の研修の集大成ともいえる2分間スピーチでした。

生徒40名と引率教員や講師を含めて50名くらいを前にスピーチするのは勇気がいることだったと思います。研修を通じて感じたこと、学んだことや、今年度、理数探究で取組んでいる自身の研究について、ユーモアを交えながら、聴衆をひきつけながら、ストリーを展開させていました。生徒たちのスピーチを聞いていて、この研修に対する意気込みや、気づいたこと、研修中の心の動き、本当はツラかったこと、ホストファミリーに対する思いなど、これまで気づかなかったことを知ることができて、生徒の成長、学んだこと、体得したことの大きさを感じました。

ある意味、頭から離れない存在で、悩みの種にもなっていたであろうメインイベントを終えて、生徒たちはすがすがしい気持ちで、ホームステイ先に帰っていったと思います。

サンフランシスコでのプログラムはあと1日、生徒たちには、完全燃焼できるように、悔いを残さないように、今日はゆっくり休んで、明日、パワー全開で会えることを祈っています。

SSH海外研修 5日目の研修が始まりました

今日は鉄道の乗換え駅に集合して、みんなで電車に乗ってバークレーまで来ました。研修地到着後、あいにくの雨です。生徒は、一層緊張が解けて、馴染んできた様子です。

午前はキャンパスツアー、そして、午後からはプレゼンテーションを行います。

すでにプレゼンの練習をしている生徒もいれば、アドリブでという生徒もいます。

雨はまもなく上がるようなので、雨やみを待って、キャンパスツアーを開始します。

 

SSH海外研修 サンフランシスコ4日目が終わりました

本日、終日シリコンバレーで過ごしました。

午前は10人グループで、スタンフォード大学の広大な敷地、環境に圧倒されるキャンパスツアーでした。学生さんに案内されながら、途中でディスカッションをはさみながら、約1時間半のツアーでした。多種多様な植物に囲まれて、時間的にも空間的にも(もちろん、金銭的にも)余裕を感じさせる雰囲気の中だからこそ没頭でき、進む最先端の研究があるんだろうなぁと思いました。

キャンパスツアー後には、学内のbookstoreでお土産を買い、フードコートで食事をしました。多くの生徒がお土産を買う時間を楽しみにしていたらしく、興奮しながら大学グッズを買い求めていました。(円に換算すると恐ろしい金額かもしれません)

午後からは、同じシリコンバレー内にある楽天USAで、金沢出身の方と本校卒業生の方の講話を聞き、見学を行いました。

シリコンバレーからの視点で、日本語で、ご自身の地元の後輩、高校の後輩に対する思いを熱く、真剣に語っていただきました。生徒たちは、ここまで英語で生活してきたので、少し気楽に過ごすことができる時間になったのではと思います。

加速し続ける時代の流れにどう対応すればよいのか、AIに頼る時代になったときに、本当に頼るべきものは何かを、真剣に考える機会になったのではと思います。

「常に身の回りのすべてに好奇心を持ち、それはなぜかということを考える」、「高校で習うことはすべての基本領域であり、新しいものを創り出す土台となる。使いこなせる状態になっていることが必須」など、今後の高校生活の過ごし方の、大きなヒントをいただいたのではないでしょうか。

今日1日、生徒たちは日本にいるときと変わらないくらいの元気さでプログラムに取り組んでいました。

サンフランシスコ滞在はあと2日、満足いく研修となるよう、課題発見、課題解決に取り組んでもらいたいです。

 

SSH海外研修 サンフランシスコ4日目が始まりました

スタンフォード大学に到着しました。

昨日とは違い、ホームステイ先に近いエリアの駅に集合し、1時間ほどバスに揺られ、ようやく到着です。

午前をスタンフォード大学で過ごし、午後からは企業を訪問する予定です。昨年は暑かったようですが、今日はとても過ごしやすい気温です。

バスに揺られ、少し疲れた表情の生徒もいますが、みんなテンションが高いです。

今日も、生徒にとって刺激的で充実した1日になると思います。

SSH海外研修 サンフランシスコ3日目終了

午前は昨日のインタビューの振り返りと、それを受けてのデザインシンキングのトレーニングでした。現地の大学生と社会人を交えた思考とディスカッションの繰り返しで得た学びは大きいと思います。全グループが成果を発表し、質疑応答で盛り上がりました。

午後からは科学博物館の見学でした。全日程の中で、このプログラムが1番楽しみという生徒もいて、1時間半では時間が足りなかったようです。ミュージアムショップでは小型の「フーコーの振り子」や「デンキウナギ(シビレウナギ)」のぬいぐるみ」を買った生徒もおり、それぞれの目的・目標を達成したのではと思います。

日本とは言語や食べ物、文化、標準時が大きく異なる海外ということもあり、環境の変化が大きく、上手にそれに適応できている生徒がいれば、徐々に疲労を蓄積している生徒もいるので、ホストファミリーとの時間の後は、ゆっくり休んで明日に備えてほしいと思います。この生活に慣れてきた生徒については、気が緩みがちになるフェーズです。十分に周囲に気を配り、緊張感を忘れないようにしたいところです。

日程は、いよいよ折り返しです。明日からの研修も刺激が強いと思いますが、みんなの力で助け合い、高め合っていければと思います。

 

SSH海外研修 サンフランシスコ3日目の研修が始まりました

日本は10月になりましたね。サンフランシスコはまだ9月です。

昨日と同じく地下鉄の駅で集合し、研修地までみんなで歩いて来ました。

集合時間よりも少し早く到着して、近くのお店でコーヒーをテイクアウトして来て飲んでいる生徒もいました。こちらでの生活にすっかり馴染んでいるようです。引率教員3人は、こちらに来てから二晩連続で深夜2時に目覚めて眠れなくなる状態が続いていますが、すでにグッスリと朝まで眠れる生徒も多いようです。いろいろな意味で、この環境に適応している生徒が増えてきているのは心強いです。

いま、生徒たちは昨日のインタビューの振り返りをしています。インタビューで何を学んだか、challenge statement がどのように変わったかを、現地講師を交えてグループで議論しています。

今日もお昼は中華街で食べるのか、テイクアウトになるのか、それぞれで思い思いの行動になるのではと思います。

午後からは科学博物館へ行きます。

朝は雨が降っていましたが、移動時間には止んでいました。午後もこのままの天気が続くことと、交通機関の乱れがないことを祈ります。