2016年8月の記事一覧
国内フィールドワーク(能登里海コース)
8月18日~19日、国内フィールドワーク「能登里海コース」を珠洲市で行い、2年SGコース生徒29名が参加しました。
初日は珠洲市の泉谷市長様が直々に珠洲市の現状と課題について説明してくださいました。人口減少への対策をはじめ、健康増進事業や小中一貫教育、奥能登国際芸術祭などの先進的な取り組みについてお話をいただき、生徒からの質問にも丁寧に返答いただきました。ありがとうございました。2日目は各班のテーマに応じて、各地で見学や聞き取り調査を実施しました。
珠洲市役所、金沢大学地域連携推進センター、飯田高校、青年団協議会、遺族会、スズ交通など関係各所をはじめ、街頭インタビューに親切にお答えいただいた多くの市民の皆様のおかげで、充実した研修となりました。
今後は、これまでの国内フィールドワークの結果をもとに研究を進めるとともに、10月に行う米国フィールドワークに向けての準備を進めていきます。
【生徒の感想】
・この1日で珠洲市に対するイメージががらりと変わった。泉谷珠洲市市長さんの話を聞いて、珠洲市がたくさんの取り組みを行っていること、私達が予想していたよりもたくさんの取り組みがあって、珠洲市が住みやすい市であることがわかった。
・飯田高校の生徒たちと交流をして、最初は緊張したけれど、皆うなずきながら話を聞いてくれたので、とても嬉しかったです。地元だからか、飯田高校の生徒たちの話は現実味がありました。
・スズ交通の人には本当にいい話を聞けたと思っている。自分達が聞きたかったこと以上のことをさまざまな視点から述べてくれましたし、市長に昨日お話しいただいた地域コミュニティーと地域交通のつながりの詳細は本当に勉強になった。
・能登学舎では課題研究についても提言いただいたけれど、データの活用方法もなるほどと思う面がたくさんあった。自分たちも同じ資料を使っていたけれど、気がつかなかった所まで読み取っていたので、私達もデータから考えられることを深めていくことが必要だと感じた。
・平和教育について考える上で、遺族会のお二人のお話では、心に刺さるものがたくさんありました。映像や本で見るのと直接話を聞くのでは違いがあるように感じました。
・珠洲市のバイオマスセンターに行って、バイオマスについてや下水道について学んだ。講師の方は、とても分かり易く話してくださいました。他の県や市でも利用して、財政を安定させ、人口増加にもつなげられればよいと思った。
国内フィールドワーク(加賀里山コース)
8月10日~11日、国内フィールドワーク「加賀里山コース」を白山市白峰地区で行い、2年SGコース生徒11名が参加しました。
初日は共通プログラムとして、まずKOMATSU粟津工場の見学をさせていただき、企業理念を学びました。また、白山しらみね薪の会や白峰区長さんから白峰地区の現状と課題についてお聞きしました。2日目は各班の研究テーマに沿った聞きとりや見学などの調査活動を行い、白山手取川ジオパーク推進協議会、白峰まちづくり協議会など、関係各所のご協力をいただきました。
白山の登山口のある山間の地区で発達した独自の文化、過疎化や市町村合併によって起こったまちづくりの課題など、生徒の視野を広め問題意識を深める良い機会となりました。
次回の国内フィールドワーク「能登里海コース」は8月18日~19日に、珠洲市を中心に行います。
【生徒の感想】
・KOMATSU粟津工場では、未来のことを考えてグローバルな活動をしてきたという点、品質向上に向けて確信を持てるところまで確認をする点、環境や地域コミュニティへの貢献だけでなく、社員にも具体的な支援が行われている点が魅力的だと思いました。
・少子高齢化、過疎化が進む中でもシラミネ大学や孫心隊など、若者が中心となり、地域活性化を実現しようとしている場所が白峰の良さだと思いました。
・空家について、放ったままにしていれば建物が腐ってしまいますが、誰かが住むだけで、建物が壊され更地になる連鎖が止まって、その地がすたれていくのを最低限に抑えていくことができるということを学びました。
・白山市のジオパーク・エコパークについてお話を聞いた。白山市の生物多様性を守るために、白山ではジオパークの活動としてその地形や土壌を保護し、観光に役立てているとわかった。