2017年3月の記事一覧

金沢大学学長への訪問

 3月30日、2年SGコース生徒3名が金沢大学を訪問し、山崎光悦学長,柴田正良理事,福森理事と意見交換を行いました。

 珠洲市の人口減少対策を研究する生徒が、珠洲市に金沢大学の「農水産学部」を設置する人口減少対策を考え、学長および理事の方に説明しました。その後の意見交換では,金沢大学の地域との連携事業や石川県が抱える課題など,多岐にわたる内容をお話しいただきました。

 お忙しい中、山崎学長が直接生徒の研究内容を聞いていただき、生徒にとって今後の研究活動の励みとなりました。


国際連合大学訪問

 3月27日~28日、新2年生SGコース生徒41名が、東京の国際連合大学と協力機関を訪問しました。

 2年次からの課題研究に向け、グローバル課題についての講義を受けることで、研究内容や課題設定のヒントを見つけることを目的としています。

 初日の国際連合大学では、国連開発計画(UNDP)や国連大学広報センターからの講義で、持続可能な開発目標(SDGs)を目指す国連活動についてのレクチャーや、国連大学内の見学を行いました。2日目のグループ別研修では、JICA地球広場、プラン・インターナショナル、東京外国語大学を訪問し、講義や見学、学生との交流を行いました。

 今回の研修で学んだ内容をもとに、今後の課題研究に向けての準備を進めていきます。

【感想】
・一番驚いたのは、開発途上国に暮らす人々は56億人もおり、10人のうちの8人が発展途上国に住むという数の多さです。また、支援をしようとしても、宗教上、文化上の違いによってままならなくなるなど、支援も容易ではないのだとわかりました。私たちが今できることは、どのようなことができるのか「考える」ということであり、それを将来国際協力において「行動」することが大切だとわかりました。
・スマホのレアメタルの採掘は手で行うこともあり、中には子供たちもいるという話が印象的だった。衣料品も、安いには安い理由があるというのはわかっているが、大量消費になれてしまった私たちが生活を急に変えるのは難しいと思った。その中で、私に何ができるのかを見つけたいと思った。UNDPでもプランインターナショナルでもJICAでも、共通しているのは一時的な「あげる」活動ではなく、長期的な「授ける」活動であるということ。長期的な視点というのを今後の課題研究の参考にしていきたい。


「SGH甲子園」出場

 3月19日、全国のスーパーグローバルハイスクール(SGH)が研究成果を発表し合う「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2017 SGH甲子園」(関西学院大学などが主催)に、本校から3チーム9名が出場しました。

 全国から84校234チームが出場し、グローバル課題から多様なテーマを設定をして発表する中、本校からも「未来を創るこども食堂~子供の貧困を打開する社会的支援」「規格外野菜と生きる道」「珠洲市×農水産学部vs人口減少」の3テーマで、4月から進めてきた課題研究の成果を発表しました。

 これまでの学校での発表と違い、全国各地の高校生や先生方との質疑応答を行う中で、多様な地域性や価値観の違いにより、同じ課題でも取り上げ方や考え方が異なることを学びました。

 今後、新3年生は課題研究を深めるとともに、英語でのプレゼンテーション活動を行っていきます。


【出場生徒感想】
・私が思っていた以上に刺激的な一日となりました。どの高校も社会問題に対して熱い思いをもって研究していました。そんな高校生と議論することができて“楽しい”と感じました。また、私たちは、日本人は、日本の6人に1人が貧困であるのにもかかわらず、日本に貧困があることをあまり知らないということを前提として発表しています。しかし、大阪の高校生と話す機会があったのですが、大阪の高校生は日本の貧困を私たちより身近に感じていました。私たちよりはるかに詳しかったです。

・ここで私が改めて感じたのは「自分から行動する」ことの大切さです。こんなにも自分たちでやってみたから、そのような素晴らしい結論にたどり着いたのかと思うチームもあった一方、あと一歩踏み出せていたら、より研究が深まっただろうというチームもありました。「まだ高校生だからできない」という考えはもう古いとこの場に参加した誰もが感じたはずです。この高校生たちが成長し、日常だけでなく世界中で活躍するグローバルリーダーとなっている姿が想像できた人も多いのではないでしょうか。私もワクワクしながら他チームの発表を聞きました。ぜひこの研究が世界に小さな変化をもたらし、よりよい未来へとつながる、世界が抱える問題を解決するヒントになればよいなと思います。


プリンストン高校生の本校訪問

 3月13日~16日、日本に滞在中のアメリカ合衆国ニュージャージー州のプリンストン高校から、生徒23名と引率教員3名が来校しました。

 昨年10月に本校SGコース1期生が米国研修を行った際、プリンストン高校を訪問し授業への参加や課題研究のプレゼンを行いました。その際にはプリンストン高校生の自宅にホームステイをして交流しました。

 今回は、本校授業への参加や、本校副校長による「華道にチャレンジ」講座、1年生の課題研究発表会の参観など様々な活動を行いました。また、金沢滞在中は本校生徒・教員宅でホームステイを行い、ホストファミリーとの交流を深めました。

 今年10月には本校SGコース2期生がプリンストン高校を訪れる予定です。

【ホストバディ生徒の感想】
私のホストバディは、私がプリンストンに行ったときのホストファミリーだったので、とても受け入れやすかったです。ホストファミリーをどこに連れて行ってあげようか、何を食べさせてあげようかと考えることで、金沢や日本の文化などを改めて感じることができました。英語がわからないときはジェスチャーや単語で話せば通じ、知らない単語やフレーズを教えてもらえたりしました。また、プリンストン高校の生徒たちは日本語を学んでいるので、日本語を話すことにとても意欲的で、会話がストップすることがほどんどなかったです。外国の友達ができ、英語を話す良い機会であり、異文化も体験できました。大変なこともあったけれど、良かったことの方が圧倒的に多かったです。本当に今回、ホームステイを受け入れて良かったなと思います。


【ホームステイ受け入れ家庭保護者の感想】
 まず何より、無事にホストファミリーを終えてほっとしたのが一番です。終わってみれば、あっという間の三泊でした。
 当初“是非ホストファミリーをしたい”という娘とは裏腹に、頭ではわかっていてもすぐには了承できずにいましたが、今では受け入れできたことが家族皆にとってとても良い経験になり、思い出となり良かったと思います。我が家で迎えた生徒さんは、とても礼儀正しく積極的に話をしてくれ、気持ちよく過ごすことができました。三泊四日という期間だからこそ仲良くなれたという気もします。十分なおもてなしができたのか自信はありませんが、プリンストン高校の生徒さんとの素敵な出会いに感謝します。


1年SG探究基礎 校内発表会

 3月14日(火)、1年生のSG探究基礎の校内発表会を行いました。2月に行ったクラス内発表会で代表に選ばれた9チームが出場しました。

 1年生普通科は、4月から総合的な学習の時間「SG探究基礎」で、地元石川の様々な課題を発見し、その解決策を考える課題研究活動を行っていました。今年は、石川の農業や林業、伝統工芸や観光振興など、多様な視点からテーマを設定しました。研究にあたってはフィールドワークを積極的に行い、街頭でのアンケート調査や関係機関の訪問など、外部とのかかわりを多く持ちました。

 当日は、1年生普通科全クラスの生徒と、金沢滞在中のプリンストン高校生が参観する中、練習の成果を発揮し堂々と発表するとともに、参観者からも積極的に質問がなされていました。

 1年生のSG探究基礎の経験を生かし、2年生でも新たに課題研究に取り組みます。