演劇科日誌

1年 初めての能登演劇堂での授業

 

 

 

 

4月25日(金)の「演劇表現Ⅰ」の授業では、初めて能登演劇堂を訪れ、現地での授業を行いました。

まずは事務所にてご挨拶をした後、演劇堂の職員の方から照明や音響などの設備についてご案内いただきました。普段は立ち入ることのできないエリアも見学させていただき、生徒たちは真剣な表情で説明に耳を傾けていました。

見学の最後には実際に舞台に上がらせていただき、これまでに体験したことのない広々とした舞台に、生徒たちは興奮した様子を見せていました。

石川と東京の高校生が心で繋がるプロジェクト (11/24)

 11月24日(日)、「石川と東京の高校生が心で繋がるプロジェクト」と題して、本校演劇科1年生と東京の広尾学園高等学校の生徒有志による共同製作作品を、本校にて公演しました。

 本プロジェクトは、東京の高校生たちが被災地のために何かできることはないかと思い立ち、本校演劇科にアプローチしたことから始まった企画で、株式会社タケナカ様や、湘南工科大学の堀越力教授と学生の皆さんに機材・技術協力をいただき、史上初のMixed Reality(複合現実)技術を使った共同遠隔演劇に挑戦しました。

 生徒たちは、6月からオンラインでの打ち合わせを重ね、どうすれば石川と東京との物理的距離を脚本に生かすことができるか、どうすればCGやVRを自然な形で演出に織り交ぜられるかなど、思考を巡らせながら0から作品を作り上げていきました。また、離れた演者同士の演技や映像のタイミングを合わせることに苦心しながら、何度も何度もリハーサルを行い精度を上げていきました。迎えた公演本番は、本校関係者から一般の方々まで大勢のお客様にお越しいただき、史上初の試みは無事成功に終わりました。

 このプロジェクトを通して、石川と東京の高校生だけではなく、多くの人が「心で繋がる」ことができたのではないかと思います。東京の高校生と協力し作品を作り上げるという経験、企業や大学の方々と協力し舞台を作り上げる経験、様々な立場の人と協力し最先端の挑戦をする経験。これらの貴重な経験を糧に、今後の学校生活でも様々なことに挑戦していってもらいたいです。「心で繋がるプロジェクト」に関わっていただいたすべての方々に心よりお礼申し上げます。

 

 

無名塾特別授業2日目・最終日のご報告です。

 今回は無名塾さんの特別授業2日目、3日目の様子です。初日は三学年とも同じ課題に取り組みました。2日目は2・3年生が同じ課題に取り組みました。男女ペアでのエチュードに挑戦しました。エチュードの台本は進藤健太郎さんが考えてきてくれます。今回のエチュードは男女の鬼気迫る台詞の掛け合いが見所ですが、そんな中ででてくる「キュン」とくる台詞に、クラスメイトの演技を見守る女子生徒からため息が聞こえてきました(*^_^*)

 1年生の2日目は、一人台詞に取組みました。それはクラスにもう一人いる架空のクラスメイトを作り、そのクラスメイトが言う言葉という設定での取組みでした。1年生はその架空のクラスメイトの設定を楽しみながら考えていました。

 そして3日目最終日、2・3年生は昨日と同じ課題に取り組むのですが、1年生が予想以上に意欲的で、2日目の課題をクリアできたので、上級生と同じ課題に昨日の途中から取り組みました。今回は、照明をつけることで雰囲気をだし、よりイメージしながら演技ができる環境を作ってみました。次回の無名塾さんの特別授業は1月となります。どんな課題が待ち受けているのか、その課題を生徒たちがどう取り組むのか楽しみです。

 

特別授業が始まりました!!(2024.6.8)

新学期に入って2か月が過ぎました。久々の「演劇科日誌」の投稿です。

今回は、本日から始まりました、「無名塾特別授業」の様子をお伝えします。

 講師は仲代達也氏が主宰する「無名塾」の塾員である進藤健太郎さんと円地晶子さんです。とても熱く、そしてとても優しくそして、ちゃんと生徒たちのことを見守ってくれています。ただ、演技指導ではなく、生徒たちの人間性や成長を重きに置き、指導してくれる頼もしいお二人です。

 初日の今日は、全学年が同じ課題に取り組みました。今回最初の課題は、同じセリフを3つのシチュエーションで言うものです。シチュエーションの3つは、生徒たちは事前に選ぶことはできません。その場で、円地さんがシチュエーションを決めて行います。つまりどんなシチュエーションで指名されるのか分からないのです。生徒たちはドキドキしながらその時を待ちます。指名されると臆することなく前に進み出て演技をします。あるのはシチュエーションだけ、小道具も舞台措置もないなかでキャラクターの心情を表すような動きやセリフにしなければなりません。写真は2年生の様子です。さすがに、2年生とものなると、そのシチュエーションに合わせセリフを使い分ける人が多くなってきました。昨年度の3月に実施したミニ発表会の成果が出ているのでしょうか(^_^)