平成29年度「おもてなし講座」

10月17日(火)5時間目に3年生を対象に今年度の「おもてなし講座」を開催しました。和倉温泉「多田屋」若女将の多田弥生氏を講師にお迎えし、「おもてなしは決して難しくない」と題して、ご講演をいただきました。

看護師として勤めた7年間の小児看護の経験、旦那様とのなれ初めや旅館の若女将としての苦労話など、生徒たちにわかりやすく、そして大変示唆に富み、心に残る言葉がありました。

・「おもてなし」とは接客と接遇に「心」を足したものである

・目配り、気配り、心配り、そして相手の立場に立ち、相手を思いやる気持ちが「おもてなし」であ 

 る

・人工知能(AI)やIT化で人手はいらなくなり、将来的には就職先がなくなるかも。しかしAI

でも解明できないのが「おもてなし」である

 ・「おもてなし」で一番気をつけているのは身だしなみと挨拶で、お客様の発言を否定しない、そし

  て、「おもてなし」が作業にならないことである

 ・お客様からもらった言葉でうれしかったことは、自分が褒められることよりも、一緒に働く仲間が

「笑顔がよかった」等で褒められることである

 ・「おはよう」の挨拶にしても、相手の名前を入れて「○○さん、おはよう」というだけで、自分の

存在感が認められていると感じ、安心度・満足度が全く違う

 

 石川県は都会と違って空気がいいし、空が違うと、多田屋に訪れるお客様の声や多田氏が石川にお嫁に来られても感じることだそうです。自分が住む石川県に誇りを持ってほしいとも言われました。「おもてなしの心は、みんなの心の中に潜在的にあるものです。一緒に働く人やそばにいる人にも、相手が喜んでもらえるかなと、思いやりの『心』を添えることが大切である」と締めくくって約1時間の講演が終了しました。