野球部 7月 第103回全国高等学校野球選手権大会 報告
第103回全国高等学校野球選手権石川県大会
7月10日(土)1回戦 VS金沢商業高校 13:30~弁慶スタジアム
7月9日(金)に全国高等学校野球選手権石川県大会が開幕されました。
大会を迎えるにあたり、メンバーに入ることができなかった仲間や、支えてくれた家族、応援してくれる人の思いを胸に試合に挑むことを再確認し背番号渡しが行われました。
新型コロナの影響で、活動の多くに制限がかかる中、選手たちはこの大会に向けて日々の練習を中心に、紅白戦や練習試合、学校生活を通して飛躍的な成長を遂げ、特に3年生はチームの核として、後輩やチーム全体に大きな影響を与え続けてくれました。しかし大会前の練習試合では、思うようなプレーができず、結果もついてこなかったことから、選手たちの顔から笑顔が減っていました。「自分に自信がない」「不安な思いが強い」という心の背景には、ここまで夢中で努力してきたこと、ぶつかってきた壁を乗り越えてきたことなど、これまでの自分を信じ切れていないことが背景にありました。
迎えた試合当日は、今までの自分を信じるだけだと背中を押されたこともあり、選手たちはリラックスした表情で、ベンチ内も笑顔と活気に溢れた雰囲気で試合に入ることができました。大会前に自分たちの弱点に全員が気づくことができたことで当日を良い雰囲気で迎えることができたと言えます。
二水は1回と6回にチャンスからのタイムリーヒットで2点を奪うことができ、守備では取れるアウトを確実に奪いながら好プレーやヒット性の打球を数々アウトを奪っていき、ピンチでの踏ん張りがチームをより勢いづけていました。投げては、2年生投手の精度の高い投球でリズムを作り、6回無失点と試合の主導権を握ったまま二水ペースで試合が展開されていきました。
7回からは3年生投手に継投し、さらに勢いづくも、8回に1つのミスから失点してしまい、より緊張感が高まる展開となりました。ここまで驚異の粘りを見せた二水だが、迎えた9回裏2アウト1・2塁2対1、勝利まであと1アウトという場面で、金沢商業に長打を許してしまい、相手1塁ランナーが生還し、結果逆転サヨナラ負けという劇的な幕切れとなってしまいました。
勝利を目前にして、逃してしまった悔しさを全員が痛感し、勝ち切ることの難しさを今大会を通して改めて学びました。そして3年生は今日まで本当に粘り強く戦い、二水高校野球部で多くを学び、気付き、成長できたと言えます。今日の敗戦を自身の中に大切に留め、努力し続けた自分を信じ、どんな困難が訪れても、立ち向かっていける人間になるよう期待しています。そして受験生として学校生活を大切にして、確実に実力を積み重ねていけるような日々を過ごし、「あと1アウトで負けた」という貴重な経験をこれからの人生の「糧」にしていきます。
1.2年生は3年生の悔しさを胸に、勝ち切れるチームになるため、強い責任感と使命感を持って取り組んでいきます。