【山岳・スキー部】乗鞍岳登山

8月27日に乗鞍岳へ行きました。

 

 乗鞍岳は一言で表現すると「大自然と親しみやすい山」。3000m級の登山に比較的容易に挑戦でき、子供や女性でも楽しめる岳人入門の山として人気です。日本百名山のひとつ乗鞍岳は、北アルプス(飛騨山脈)の南端に位置し、剣ヶ峰(3026m)を最高峰に、23の峰と7つの湖、8つの平原からなる中部エリアを代表する名山です。

  乗鞍岳には専用のバスで向かうのですが、乗鞍岳のバスターミナルは標高2702m。これは富士山5合目より高く、「バスで走れる標高としては日本一」!2702mは白山の山頂と同じ高さにあたります。今回も学校を出発し、ほおのき平スキー場バス停から乗車しました。そこではまだ空が見えており、眺望を期待しながらバスに揺られているとだんだんとガスって(霧)が出てきました。

 バスターミナルに到着すると一面霧の中。一番濃いときでは十数m先も見えなくなる状態でした。また、かなりの強風で風上に向かうと息ができないほどでした。しかし、滑落するようなポイントもほぼなく、雨でなく霧であったことから慎重に登山を行うことにしました。現地では熊の目撃情報も多かったため、熊鈴と熊スプレーの携行、できる限り周囲を見渡し、話しながら登ることで熊と遭遇しないように心がけました。他の登山者とも話しながらゆっくりと登ることができ、無事に登頂することができました。

 下山時にも霧やガスは一向におさまらず、雨も降っていないのに髪や服がびっちゃりと濡れてしまうほどでした。また、天気予報通り、午後からは一時大雨が降ってきましたが、生徒たちは慣れた手つきで雨具の装着を行っていました。眺望は臨めませんでしたが、霧と強風の中を歩く経験ができたので、良い登山となりました。