【山岳・スキー部】夏山大会(槍ヶ岳登山)
8月8日、9日に夏山大会(槍ヶ岳登山)に行ってきました。
槍ヶ岳(やりがたけ)は、飛騨山脈南部にある標高3,180 mの山で、山域は中部山岳国立公園に指定されており、日本で5番目に高い山です。長野県松本市・大町市・岐阜県高山市の境界にあり、初登攀は僧の播隆上人です。日本百名山、新日本百名山及び花の百名山に選定されており、鋭く天に突き刺さるようなその独特な姿から 「日本のマッターホルン」とも呼ばれています。
今回は2泊3日の行動予定で活動を行いました。新穂高温泉登山口からスタートして、ゆるやかな林道を歩きました。沢を越えたあたりから山道にはいり、大きな岩がごろごろと登山道にでてきました。幕営地は槍平小屋キャンプ場。前日が大雨だったことから他の登山者は少なく、広々とテント泊を行うことができました。
2日目は朝5時に登り始め、槍ヶ岳山荘へ向かいました。前日と同様に登山道ではあまり他の登山者と出会うことなく、自分たちのペースで歩くことができました。槍ヶ岳山荘に到着し、準備を整えていざアタック。生徒たちは事前学習として「槍の穂先」の登り方の動画視聴や三点支持の行い方などを学習していましたが、やはり岩壁が目の前にそびえている光景に圧倒されていました。恐怖心があるなかでもゆっくりと着実に一歩ずつ、一手ずつ進み、無事に山頂にたどり着くことができました。生徒は「自分がここに立っていることが誇らしい」と標高3,180mからの景色を見渡しながら感動していました。
登頂の後、槍平小屋キャンプ場まで戻り、夕飯の準備に取り掛かろうとしていたときに、深夜から大雨になる予報が出されました。登山口から槍平小屋までにはいくつもの沢があり、大雨になると増水し徒渉不可となります。予報では大雨の後には警報級の雨に変わるということで、予定を変更し、急遽下山を行うことにしました。生徒たちは突然の予定変更にも動じずに、速やかに行動し、無事に登山口まで戻ることができました。
槍ヶ岳という日本を代表する山に登ることができ、生徒たちは大きく成長することができたと思います。
記録:活動時間(登山行動のみ)…18時間20分 歩行距離…31.5キロ 歩数…約60,000歩