学校長挨拶
入学式の準備ありがとう
今日の午後、本校の部活動で入学式の準備をしてくれました。本当にありがとうございました。顧問の先生もご指導ご苦労様でした。これで気持ち良く新入生を迎えることができます。
いよいよ新学期のスタートです
着任してまだ1週間足らずですが、校舎の至る所から部活動に参加している生徒たちの元気な声が聞こえます。いよいよ明日から新学期がスタートします。新入生の皆さん、そして、新2,3年生の皆さん、明日会えるのを楽しみにしています。
高等学校における「3つの方針」および「構想図」の公表について
「令和4年3学期に向けて」
「新年明けましておめでとうございます」
冬休みに入ると同時に寒波が来て、校舎からは白山麓らしい冬の風景が感じられるとともに、身の引き締まる季節となり、新年、3学期を迎えることとなりました。生徒の皆さん、この年末年始を利用して、令和4年の具体的な目標や具体的に取り組むべきことを明確にすることができましたか?
年末にある雑誌で「飛べなくなるノミの話」の記事を久しぶりに目にしたので、少し紹介します。ノミは体長2~3mm程度の目に見える大きさで、吸血性の羽のない昆虫で犬や猫だけでなくヒトにも寄生する、動物にとって最も一般的な外部寄生虫です。
そんな小さなノミは1m以上ジャンプする能力があるといわれており、そのジャンプ力は身長170cmの人間が約30階建てのビルを飛び越えることに相当するそうです。しかし、高いジャンプ力を持つノミを瓶の中に入れてふたをすると、次第にそのふたの高さまでしか飛ばなくなり、ふたを除けてもその高さ以上には飛べず、外に出ることができなくなるそうです。
ノミは「自分はこれぐらいしか飛べないんだ」と自分の限界を決め、また、周りの飛べない仲間に影響されて、高く飛ぼうとすらしなくなるのです。それでは、この「飛べなくなったノミ」はどうすれば再び高く飛べるようになるのか?それは「その限界を超える仲間たちの姿」を近くで見ることにより、また本来の力を取り戻すそうです。
人とノミは根本的に違いますが、皆さんは、この実験の話を聞いてどんなふうに感じるでしょうか。
コロナ禍で環境が大きく制限されている、こんな時だからこそ、自分の能力に蓋をすることなく、取り組むべき目標を明確にして、あきらめずに努力する心を持ち続けることで大きく飛躍してくれることを願っています。
皆さんにとって、限られた短い時間の中で、充実した3学期となり、おめでたい1年となるよう期待しております。
令和4年1月7日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝
「令和3年2学期を終えて」
2学期はコロナ感染予防の制限が少しずつ緩和され、昨年度は実施できなかった体育大会や修学旅行、就業体験などが実施でき、活気のある学校生活が送れたことをうれしく思います。
2学期の総括として、「感嘆」「感謝」「感動」をキーワードに印象に残ったことを話したいと思います。
はじめの「感嘆」とは誰かの良いところを褒める言葉です。秋に行われた県新人女子バレーボール大会では、本校の選手が久しぶりに学校単独として出場し、見事に初勝利を挙げることができました。その時の選手達は互いのプレーに感嘆しあう姿がとても印象的な試合となりました。
次の「感謝」の言葉とは、親切にされたときなど、心を込めて「ありがとうございます」と語る言葉です。今年の本校の修学旅行で、一人の男子生徒が「今年は行き先が変わったけど、この学校で修学旅行があってよかった、本当にありがとうございます」としみじみと伝えてくれる場面がありました。昨年、修学旅行に行けなかった現在の3年生のことを思う気持ちが感じられたと同時に、コロナ禍で、修学旅行が行われた感謝の気持ちが伝わり、改めて御家族の支援のお陰で充実した時間を過ごせたことが感じられました。
最後の「感動」の言葉は素晴らしい「芸術」や「音楽」、自然などに触れたときの心の様を表現する言葉です。手取川歩行では連なる山々や渓谷の風景に包まれて、気持ちが豊かになったこと、修学旅行では、初めて富士山を間近に見て、日本一の山の神々しさを感じたときなど、素晴らしさに触れた言葉が多くの行事で聞かれました。感動を通して皆さんには新たな感性が宿り、創造力が高められたのではないかと感じております。
これらの「感嘆」「感謝」「感動」に触れたとき、多くの人の気持ちや心は、とても豊かで充実し、ポジティブな状態になることは、皆さんもすでに実感し、経験として持っていると思います。
今後、高校生活や家庭生活の中に「感嘆」「感謝」「感動」を意識的に位置づけ習慣化して、自分自身の成長につながるポジティブな姿勢を身につけていくことを願っております。
おわりに今年も押し迫り、年末年始をはさむ冬休みは短い期間ですが、自らの進路実現の目標と、今の自分の課題を明確にして、新年を踏み出せるよう、有意義に過ごしてください。また、コロナ感染症対策については、拡大の兆しがあるオミクロン株に関する新しい情報をしっかり取り入れて感染拡大防止に努めてほしいと思います。
令和3年12月23日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝