学校長挨拶
令和2年度「第20回手取川歩行」を終えて
令和2年度「第20回手取川歩行」を終えて
10月1日(木)、「第20回手取川歩行」が雨上がりの秋晴れの中、保護者の皆様のご支援、ご協力により無事終了できましたことに感謝申し上げます。
「手取川歩行」は実施当初、鶴高生徒の連帯感を高めることや、互いに思いやる心を養うことをねらいとして、有志の生徒によってはじめられたと伺っております。
コロナ禍において、今年は全校生徒が自転車道「手取キャニオンロード」を含む23kmを自分のペースで歩ききることや、身近なクラスメイトや友人と励まし合うこと、クラスの団結力を高めること、身体を動かす楽しさを味わうことなど、なんらかの目標を持って取り組めていたのではないかと思います。
一日をかけた学校行事で長丁場でしたが、生徒には幸い過ごしやすい天候にも恵まれ、道中の安全にこころがけ、チェックポイント等では保護者の暖かい激励と給水、補食をいただき、多くの生徒が笑顔でゴールテープを切っていたことが印象的でした。
わたしも生徒に混じり、歩きながら多くの生徒と会話して23kmを一緒に歩くことが出来ました。ある生徒は自分の小・中学校時代の辛い経験を語り、また、ある生徒は自分の身体のことや友人関係のこと、他にも部活動のことや家庭のこと、進路のことを語るなど、一人ひとりの生徒が多感な高校生活を過ごしていることに触れるよい機会になりました。
おわりにコロナの影響により、例年行われていました保護者の皆様に調理していただく軽食の提供はかないませんでしたが、延期となり平日にもかかわらず50名の保護者のサポート隊の協力には改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
令和2年10月5日(月)
鶴来高等学校長 北川 博勝
<2学期開始にあたって>
<2学期開始にあたって>
現在、コロナ感染状況は首都圏だけでなく、地方の高校・大学の運動部やその寮生活においてもクラスターが発生するなど、依然、安心できない状況が他県でも続いています。
今週末には、今年度初めて全校生徒が一斉に動く文化祭「鶴翔祭」を迎えます。準備を進める生徒会や3年生をはじめ、多くの生徒や教職員にとっても、安心・安全で充実した時間を過ごせるよう、一人ひとりの生徒が、朝の登校時の検温をはじめ、手洗いやマスク着用、昼食時のマナー、熱中症対策など、学校生活において責任ある行動をお願いします。
このコロナ禍における2学期に、3年生では就職希望の生徒が就職試験を1ヶ月遅れの10月16日に迎えます。企業の人事担当者からは世の中がコロナの影響で沈みがちだからこそ、若い人にはまず明るく元気であること、マスク越しであっても自分の熱意をしっかりと伝える言葉を大切にしてほしいとエールをいただいております。
進学を目指す生徒においても確かな学力を身につけるために、授業で必要とされる知識をインプットするだけでなく、多くの仲間や先生方に話しかけることや発言、発表することなど、積極的にアウトプットできる機会を持つことに取り組んでください。
そのためには日頃の生活で、新聞や書物などの情報から多くの意見や他者の考えを読みとること、聞きとることからはじめ、自分なりの意見を持つことや自分の意見を他者に正しく伝えることを通して、他者とのコミュニケーション力を身につけてほしいところです。
これらのことは3年生になってからより2年生・1年生の皆さんにおいても学校生活だけでなく日常生活に今から取り入れていただきたいと思います。
おわりに、まだまだ暑さが続きますが、早寝早起き、朝ご飯をとるなど基本的な生活習慣を整えて、2学期が充実した学校生活となることを期待しております。
令和2年8月26日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝
<夏休みを迎えるにあたって>
<夏休みを迎えるにあたって>
現在、首都圏中心にコロナ感染が拡大し、今後、今以上の規制が再び繰り返されるのではないか、今のところ見通しがきかない不安な状況が続いております。
生徒の皆さんには、今年の夏休みを迎えるにあたって、かつてないこの状況下で、一人ひとりがこの4ヶ月を総括して、「自分はなにができるようになったのか」「自分の中の何を伸ばせたのか」など、成績表や家庭学習の時間、日数、そして部活動の競技記録などの推移を自分で数値化するなどして冷静に振り返ってみていただきたいと思います。
3年生はいよいよ大学進学や就職に向けて正念場です。成績が思うように伸びない、進路に向けた不安感に耐えられないといって、希望校や目標を下げて、安易な方向に流れだしてはいませんか?
今から頑張って間に合うのかと思う不安はあるかもしれませんが、あきらめるときっと後で後悔します。
この夏は自分との戦いです。担任や進路指導と何度も相談するとともに、再度目標を明確にして、この夏に自分の勉強に集中してがんばることを期待します。
1・2年生においても、この時期は自分のペースで目標に向けた取り組みができる時期であり、それだけに自分が試される時でもあります。大きく伸びる人がいる反面、自分の甘さから伸び悩む人もいます。
君たち一人一人の資質を伸ばすも伸ばさないも君たちの気持ち次第で、これから迎える秋や冬の成績や大会などにはっきりと反映されてきます。
おわりに、例年より短い夏休みが始まりますが、コロナ感染防止を家族と家庭で心がけるとともに、交通事故や水辺の事故、熱中症、犯罪被害など、生命に関わるような事故に巻き込まれないような日常生活を送ってください。8月下旬に実施予定の鶴翔祭をはじめ、学校生活が安全に、安心して送れるよう一人ひとりが自分の行動に責任を持って充実した時間を過ごせることを願っております。
令和2年8月3日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝
<学校再開後の近況>
<学校再開後の近況>
学校が再開して1ヶ月余りが過ぎました。
はじめに本校PTAの皆様から懸垂幕の掲出による生徒に対する激励や、白山市ラグビーフットボール協会から本校生徒と教職員に2種類のオーガニックコットン製のマスク千枚を寄贈していただくなど、多くの関係者の皆様方に本校が支えられていることを実感しています。
また、県教育委員会からは屋内がこもりやすい武道場に4カ所の扇風機の取り付けや、「舟岡寮」各部屋の冷暖房設置、校内の多くの箇所に消毒液が安定して供給されるなど、生徒の安全・安心な学校生活を過ごせるようご支援をいただいております。
この場を借りて改めて多くの関係者の皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございます。
さて、この間、「新しい生活様式」のもと、学校生活では体育大会や遠足などの学校行事の中止や、運動部・文化部の全国大会をはじめ、県高校総体や県総文祭等が中止・延期となる中、部活動再開後でも柔道部やラグビー部などでは本来の活動とほど遠い制限が設けられており、生徒がもがきながらも日々の活動に精一杯に取り組んでいる姿を見ると心が熱くなってきます。
特に3年生は活動できる喜びを持ちながら、6月下旬からようやく他校との練習試合や県高校総体の代替試合などに出場できるようになり、目標達成に向けてこの状況下で必死に活動に取り組み、高校生活の大きな節目を迎えております。
文化部ではジャズバンド部が人間力を高める手立てとして部活動がない放課後に校舎内を丁寧に清掃し、美術部ではコロナ感染防止に係るポスターを描き校内外で啓発活動に努めております。他にも現在、本校生徒の誰もが通る生徒玄関の廊下には茶道部を中心とした有志の生徒たちが、七夕の短冊や「天の川」を模した飾り付けを行い、多くの生徒の心に潤いのある生活をいただいております。
今後とも学校で生徒と教職員が一緒にいて、学習や部活動等をともにできる喜びを大切にするとともに、保護者・地域・学校が一体となって、この難局を乗り切って参りたいと思います。よろしくお願いします。
令和2年7月7日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝
<6月学校再開にあたって>
<6月学校再開にあたって>
学校生活においては、先月下旬から分散登校が始まり、マスク着用の上、3密を避けた行動や、こまめな換気、手洗い、毎日の校内の消毒作業などが求められ、これまで経験したことがない生活を強いられる中、ようやく本日から授業をスタートすることができるようになりました。
これまで学校からは規則正しい生活習慣の定着や、ネット・郵送によって各教科の課題等が示され、皆さんが、この間家庭において自力で多くの課題に取り組んだことは、今後の学校生活に活かされていくことと信じております。
また、部活動では休校による体力の低下や練習が十分ではない生徒のけがの多発などが懸念され、目標とするインターハイ等の全国大会が中止となり、県レベルの大会開催についても今のところ未定ですが、個々の生徒の心と身体の現状把握した上で、顧問とともに新たな目標に向けてあせらずに取り組んで下さい。
3年生にとっては、就職面においても来年度の高卒新規採用を控える報道が紹介されるなど、大変厳しい社会情勢となっているのですが、担任や進路担当者と十分に話し合いを重ね、自分の進路実現に向けてできるだけ早く将来に向けた目標を明確に設定し、具体的な行動を起こしてほしいと思います。
コロナの影響で社会が変化していく中、変化することを受け入れ、今、自分になにができるのか、変化に対して正しい情報をもとにどのように考えて行動すればよいのか、なにに生きがいを求めていけばよいのか、一人ひとりが自分自身に対してこれからも問い続けて下さい。
最後に、私たちの生活や社会がより深刻な打撃を受けないためにも、感染対策を暮らしの中に定着させ、今しばらく一人ひとりが警戒を緩めることなく学校生活、家庭生活を送っていただくことをお願いします。
令和2年6月1日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝