2025年7月の記事一覧
ヒョウモンダコ北上中
地震から 564 日目
豪雨から 300 日目
石川県の海にもとうとうやって来ましたよ
危険生物ヒョウモンダコです
本来沖縄など南の海にしか
生息しない生物です
先週の日曜日
能登町にある
のと海洋ふれあいセンターでの
シュノーケリング指導者講習会で
見つかったそうです
当センターではシュノーケリング体験ができて
私も毎年インストラクターのお手伝いをしています
今年はまだまだ空きがありますので
ぜひどうぞ
目の前に広がる海の底の風景
感動の体験ですよ!
さて問題のヒョウモンダコ
ヒョウモンというからには
豹紋すなわちヒョウ柄なんでしょうね
大阪に生息するヒョウ柄生物と
どっちが美しいんでしょう?
ヒョウモンダコの毒は
唾液に含まれるテトロドトキシン
フグ毒と同じです
噛まれると呼吸困難を起こし
死に至ることも
テトロドトキシンを摂取すると
20分程度から数時間で症状が現れます
神経細胞に作用し
意識があるまま
運動麻痺や知覚異常が起こり
外見上の昏睡状態に陥ります
外見上というのは意識がはっきりしているからです
回復した患者がそう証言しています
麻痺が呼吸筋にまで及ぶと死に至ります
解毒剤は見つかっていません
ただし人体内で比較的短時間で
無毒化されて排出されるので
その間人工呼吸などの適切な処置がなされれば
救命率は高いとされています
現代の医師が江戸時代にタイムスリップする漫画
『JIN-仁-』では
喉に注射針を刺して気道を確保し
救命する場面が描かれていました
気になることがひとつ
ヒョウモンダコは緊張したりすると
ゴクリと唾を飲むことはないのでしょうか?
死んでしまうのに
気になったので調べてみました
フグの場合どうも神経細胞の形が
他の生物と違うようです
ヒョウモンダコも多分そうなんでしょう
神経の伝達はナトリウムイオンが行いますが
テトロドトキシンは
ナトリウムイオンを取り入れる孔を
ふさいでしまいます
フグの場合この孔の構造が人間などほ乳類とは異なり
影響を受けにくい形になっているそうです
さらになんと
フグは自分で毒をつくり出している訳ではありません
テトロドトキシンをつくる海洋細菌
それを食べている巻貝やヒトデ類
それを好んで食べているようです
そしてテトロドトキシンは
メスの卵巣に多く蓄積されますが
オスのフグはテトロドトキシンに
惹きつけられる特性があるようです
つまり性ホルモンとしての役割も持っていると
推測できます
生物って不思議ですね
イルカはたまにフグを怒らせて
膨らませてボールにして遊んだり
わざと捕食して
毒による痺れを楽しんでいる
との報告もあります
いじめの上に薬物乱用です
いけません
因みに『らんよう』には
『乱用』と『濫用』
ふたつの漢字表記があります
以前は
『乱用』はむやみやたらと使うこと
薬物は少量ならいいんかい?
ということで
「本来の目的以外に使うこと」
の意味の『濫用』を用いて
『薬物濫用』と表記することが多かったです
現在は
『乱用』も『濫用』も
「本来の目的以外に用いること」
の意で用いられるようになり
『濫用』は権利や権限を不当に使う場合
『乱用』はさらに広く
薬物やアルコールなどを
不適切に用いる場合にも用いられます
したがって
『職権乱用』は間違いではありませんが
『職権濫用」の方が
意味が限定されて適切なようです
【今日のWAJI活】
明日の輪島をつくる
輪高生のまちづくりプロジェクト
今回は「猫にあげれる避難食」
ペットの避難所活動を
兵庫県でしていらっしゃる
石津 佐智子さまが
伴走してくださっています
いろいろ質問してみました
Q1:災害に備えて何を準備していますか?
A1:フード シート 水 ケージ 薬 ブラシ
Q2:ボランティアのエピソードを教えてください
A2:阪神淡路の時シェパードと少年が
体育館フロア入口にいました
その場では受け入れられていたけど
他の避難所ではどうだったのか?
その後仮設住宅が撤去された際
公営住宅はペット禁止のため
多くの猫が公園に放置されました
自費で始めた不妊治療が
今の活動に繋がっています
Q3:災害時に迷子ペットを減らすには?
A3:名札に電話番号を書くこと
マイクロチップも有効で名札と併用するとよい
犬には鼻紋認証もある
「Nose ID」というサイトで確認を
Q4:普段一番大切にしていることは?
A4:行政の意識を変え仕事をしてもらうこと
市民の意識を排除から共生に促すこと
人間のエゴではなく動物の立場で考えること