2024年9月の記事一覧
土日の学校開放
地震から271日目
豪雨から7日目
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます
ご家庭の状況によっては
落ち着いて学習できる環境でないお宅がおありのことと
お察しいたします
そこで
当分の間
土曜日 日曜日 祝日
高校を学習の場として全学年開放することとしました
時間は9:00~16:00です
ご活用ください
ただし
28日(土)については
途中から断水のため
簡易トイレを使用してもらうことにはなります
道路事情が悪く公共交通機関がストップしていて
学校に来れない生徒がいます
電波事情も悪く携帯電話がつながりません
連絡したいときは電波のあるところまで
山を降りてかけているので
こちらからの連絡のつけようがありません
そこでそんな生徒のお宅を直接訪問してきました
たどり着けるかわかりませんが
途中の道路事情も含め視察です
河口付近から海を望みます
手前にある茶色の陸地に見えるのが全て
今回の水害で山から流出した土砂です
沖の方までずっと海が赤茶色に染まっています
地震で崩落した山沿いの道路の代わりに
隆起した海底だった場所に道路を敷設中です
車窓のすぐそこまで海が迫っていて
綺麗に舗装できたらさぞ気持ちのいい
ドライブウエイになるのだろうなと思います
完成したらぜひ走りに来てください
石川県には千里浜ドライブウエイという
世界でも例を見ない車で走れる砂浜があります
通常砂浜だとタイヤがスタックして
前にも後ろにも進めなくなるのですが
千里浜は白山から流出した
驚くべき粒子の細かい砂が堆積したものなので
しっかり締まって車が走っても沈みません
ところが近年は砂防ダムの建設により
白山からの流出が少なくなり
海岸がやせ細ってきているのだそうです
今回向かったのは
特に被害の大きかった
輪島市の東端にある町野地区です
かつて私の祖父母の家があり
夏休みには毎年遊びに来ていた
そして教員人生の最初の17年間を過ごした
思い出の地です
地震以来初めて訪れました
信じられない風景が目に飛び込みます
輪島市街は時が止まったままだと言われますが
それどころではない
本当に1月1日のままです
そして今回の水害です
祖父母の家の手前で行く手を遮られます
仕方なくお隣の柳田村を経由します
大量の土砂に埋まったままの家
道路のあちこちで
流木と土砂の撤去作業が進んでいます
片側交互通行どころか
両側を封鎖して作業の隙間に車を通します
通常30分で行ける場所まで2時間かかりました
東陽中学校を訪問しました
職員室も泥だらけ
これから掻き出しです
再開まで相当時間がかかりそうです
祖父母の家へ向かう橋
目を背けたくなります
見るのもつらいです
でも
ほとんどマスコミも入れない場所なので
地元の人間が惨状を伝えるしかないと思い
振るえる手でカメラに収めています
ここは五里分橋(ごりわけばし)
ここから輪島へ五里
珠洲へも五里
宇出津へも五里
能登半島のど真ん中に位置する
昔の交通の要所です
そんな場所なので水路も集中します
今回町野で最も被害の大きかった場所です
私が初任以来17年間勤めた町野高校跡地
災害ゴミ置き場と化していました
観光にいらっしゃったことのある方
これ何かわかりますか?
窓岩です
窓どころか岩ごと崩れてなくなりました
岩倉山も大きく崩落
トンネルが塞がれ
珠洲方面への通行ができません
空からは決死の捜索が続きます
全国の皆さん
どうかこの町野地区にご支援の手を
ぜひともお願いします
今日は陸上部の生徒が災害復興ボランティアです
車庫の中には重い泥がどっさり
力を合わせて畳の運び出し
水を吸った畳って重いんですよね
ここで災害から身を守るライフハックをひとつ
私の父は熊本で育ったので
台風に対する知識が豊富でした
仮に台風で窓が割れた場合
次に起こると考えられる怖いことは何でしょう?
それは屋根が吹っ飛ぶということです
なぜなら屋根は上からの力には強いのですが
下からの力にはあっけないほど弱いからです
なので窓から吹き込んだ風で
屋根が内側から吹き飛ばされるのです
ではそれを防ぐ最も手っ取り早い方法は?
畳を立てかけるのです
しばらく押さえておくと
そのうち雨を吸ってずっしり重くなり
びくともしないのだそうです
道具も釘もいらない
畳1枚をダメにするけど屋根と家を守る
最後の手段です