SGHの活動を紹介します

京都大学思修館訪問研修(2年SGコース)

6月8日(土)に「京都大学思修館訪問研修」として、2年SGコースの生徒たちが京都大学大学院総合生存学館(思修館)を訪問し、研究者である大学院生から課題研究のノウハウについて学びました。

一行は朝6時台の敦賀行き北陸新幹線に乗って出発。敦賀駅では8分しかない乗り換え時間をクリアし、午前10時ごろには京都大学に到着しました。思修館の建物の中に入ると、研究という言葉にふさわしい落ち着いた雰囲気があり、初めて研究機関というような場所を訪れる生徒たちはみな大きな期待を胸に大学院生の方々と対面しました。

8グループに分かれて、各グループに1人ずつ大学院生に入っていただきました。まずは、各担当の大学院生からご自身の研究テーマについて簡単に紹介していただきました。大学院生のみなさんの研究テーマは「社会的包摂の観点からみる歩道環境整備」、「日本における古典教育の効果の現場調査」、「グラフ機械学習を用いた医療機関の地域医療連携に対するインパクトの定量化」など多岐に亘っており、生徒たちは興味津々の様子で話を聞いていました。次に、本校生徒たちがまだまだ始まったばかりではありますが現時点での研究やテーマについて説明した上で、その方向性や内容に関していろいろと相談し助言を受けました。専門研究に従事する大学院生との議論を通して、アカデミックな刺激を得るとともに、自分にとってのロールモデルを発見する契機となりました。

午後からは、京都市内での班別フィールドワークを実施しました。生徒たちは、事前にどのような場所を訪問するかを自分たちで考え、自分たちでアポイントを取り、準備を進めてきました。ある班は日本の伝統工芸を継承する取り組みをしている企業を訪れ、伝統工芸の未来や継続的な支援のあり方についてインタビューを行いました。また、ある班はつくるまなぶ京都町家科学館を訪れ、ものづくりや町家の有効利用について理解を深めました。日帰りの研修ではありましたが、実際にフィールドワークを学校の外で行い、自分の足で歩き自分の目で確かめることによって、狭くなりがちな視野を広くしておくためのヒントを得ることができた一日となりました。