SGHの活動を紹介します

台湾建國高級中学との交流会

4月16日(火)、以前より姉妹校交流のある台北市立建國高級中学(Taipei Municipal Jianguo High School)のみなさんが5年ぶりに本校を訪問されました。今回訪問されたのは、建國中学の莊智鈞校長先生をはじめとする3名の引率の先生方、および1・2年の生徒のみなさん34名です。お昼前に本校に到着され、歓迎セレモニー、昼食ののち、5限目は5つの授業(数学、古文、英語、公民、物理)にそれぞれ小グループに分かれて参加しました。担当された先生方の中には、英語が専門でないにもかかわらず、英語で話をしていただく場面もあり、グローバルを標榜する本校ならではの刺激的な授業となったようです。

6限目は、3年SGコースの探究の授業にお招きしました。3年SGコースは7月に最終となる英語発表会がありますが、これまでの取り組みを振り返る機会として、建國中学のみなさんに英語でプレゼンを行いました。建國中学の生徒の皆さんも流暢な英語で活発に質問をしていただき、生徒たちはこれからの英語プレゼンに向けてよい指針を得ることができました。

7限目は、2年SGコースの生徒と異文化交流を行いました。最初にお互いにプレゼント交換をしたのち、本校生徒が建國中学生徒とペアになり、キャンパスツアーを行いました。私たちにとっては見慣れた校舎であっても、本校を初めて訪問される台湾のみなさんにとっては初めての場所であるため、こちらが思ってもみなかい校舎内外の事物に注意を向けることになり、心地よい異化効果を楽しみながら散策を楽しみました。

10月には今度は本校の2年普通コースの生徒たちが台湾を訪問します。コロナ禍が終息した今、あらためてこの姉妹校交流を今後も続けていきたいと考えています。

「ミライシコウ金沢」に参加しました!

3月16日(土)に金沢大学角間キャンパスにて「第2回ミライシコウ金沢」が開催されました。これは金沢大学附属高校が県内外の21の高校(金沢泉丘、金沢二水、金沢西、金沢錦丘、七尾、小松、大聖寺、遊学館、高岡、藤島、仙台二華など)に呼びかけて行われた発表会です。年度末の行事ということもあり、各校の生徒たちは一年の集大成としてこのイベントに臨んでいるようでした。

プログラムには2つあり、プログラムAは発表会、プログラムBは高校生国際会議でした。前者はテーマごとに10の分科会(地域課題、教育、国際、環境など)に分かれており、本校からは2年SGコースの生徒たち(8グループ)が参加し、発表を行いました。生徒たちは、年明けからいくつかの発表会を経験してきていたため、より洗練されたプレゼンテーションスキルを身につけてきており、余裕を持って発表することができたようでした。また、発表がない時間帯には、他校の発表を聞く機会もあり、高校生同士がお互いに刺激し合うことができました。プログラムBは「高校生国際会議」ということで、国連大学の協力のもと、英語による講義やディスカッションが行われました。テーマは環境問題で、本校からも1年生から希望者が参加し、大いに学んだようでした。

探究の日を開催しました!

1・2年生が学年・コースを超えて互いに探究活動について発表したり、対話したりする「探究の日」を3月15日(金)に開催しました。

プログラムA「代表チームのモデルプレゼン」では、2年生の普通科普通コースの3グループ、SGコースの1グループ、理数科の1グループが講堂で1・2年生全員に対して発表を行いました。発表後の質疑応答では、鋭い質問が飛びかい、白熱した時間となりました。

プログラムB「探究ワークショップ」からは、各教室にて学年・コースを超えた5人グループで活動しました。最初は緊張した面持ちの生徒たちでしたが、SGコースの生徒が作成したアイスブレイク用の「すごろく」を通して打ち解けたようでした。午後からのプログラムC「1・2年全員発表」ではグループ内で、2年生が1年間取り組んできた探究活動の成果を発表し、1年生は次年度に取り組みたい探究活動について発表し、2年生からアドバイスをもらいました。

生徒の感想

「参考になる発表ばかりでとても刺激になりました。自分がこんな素晴らしい発表を来年できるのかという不安はあるけれどテーマ設定、実験・実践を重ねているのを見てかっこいいとモチベーションになりました。卒業生の 講評も聞くことができてよかったです。自分が得たい結果だけでなく他の視点からもアプローチするというのは確かに大事にしたいことだと感じました。」

「先輩方がとても楽しく話を進行してくださって良い時間を過ごせましたプレゼン能力の高さ、内容の高度さが一年生とはかけ離れて違い、輝いて見えました。先輩も去年この探究の日に当時の先輩から教わったことを活かしているというのを聞いたので、私も取り入れていきたいです。来年も楽しみです。」

1年生「Discussion Day(異文化交流会)」を開催しました!

2月10日(土)に、金沢大学の留学生や県内学校のALTなど35名に来校いただき、Discussion  Dayを実施しました。

生徒は土曜日にも関わらず元気に登校し、外国人のゲストのみなさんと活発にディスカッションを行いました。

まず生徒たちは小グループに分かれ、留学生やALTの出身国の話を聞くことから始まりました。写真や地図などを使った説明によって、インドネシアをはじめ、タイ、韓国などのアジアの国々や、そのほかエジプトやコンゴ共和国、アメリカ、アイルランド、ノルウェーなど、様々な国の特色や文化に触れることができました。異文化に触れることで生徒の興味の幅が広がったことでしょう。

次に、今度は生徒たちが用意した「日本文化にまつわるもの」について、留学生やALTのみなさんに英語で紹介を行いました。生徒たちは、けん玉や将棋などのゲーム、お菓子やおやつ、アニメやキャラクターなど、様々な「日本の文化」を持参し、一生懸命にコミュニケーション活動を行いました。ドラゴンボールや呪術廻戦などのコミックを持参して、話がはずんでいるグループなどがあり、大変盛り上がっていました。弓道部、剣道部、柔道部の生徒たちは、弓や竹刀を持参したり、柔道着を着てくるなど、表情豊かにコミュニケーションを楽しんでいました。また、紹介するだけでなく、持参したコマやけん玉を留学生やALTと一緒に楽しそうに実演している姿も見られました。

小グループなので話がしやすく、また留学生やALTが楽しそうに聞いてくれるので、終始笑顔が絶えない様子が印象的でした。この活動を通して生徒たちは、英話での会話の楽しさ、さらにはコミュニケーションというものの本質に触れることができたのではないかと感じました。

 

令和5年度 石川県SSH/NSH合同生徒研究発表会を開催しました

本校と石川県教育委員会の主催で「石川県スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会・いしかわニュースーパーハイスクール課題研究発表会」を、1月23日㈫、県地場産業振興センターにて開催しました。

発表会には本校の生徒約150人のほか、七尾、小松、金沢二水、金沢桜丘、能登高校も参加し、合計約650人の生徒が集まりました。発表は口頭発表とポスターセッションの形式で行われ、これまでの探究活動にて積み上げてきた研究の成果をお互いに発表しました。発表や質疑応答を通じて、生徒たちは他校の生徒から多くの刺激を受けていたようです。また、これからの探究活動や将来の大学での研究について見つめ直す生徒もいたようです。

以下、生徒の感想です。

「自分の想像より多くの高校生が探究活動に取り組んでいることを知った。もし私たち全員が『世界は自分たちの力で変えられる、少しでもよりよくしていきたい』という思いをもって卒業し、その後社会に出ていくのだと考えると、日本の未来も明るいなと感じた。各分野に多くのエキスパートが存在するのだと感じた。生きることにワクワクした!!」

「他校の発表内容は規模が大きく、統計などを用いて結果を考察していて、非常に参考になった。自分たちの発表に対しても泉丘の生徒とは違って目線でコメントしていただけてこれからの展望に大きく繋がったように思う。」

「普段はふれることのない他校の生徒との交流を通して、こんな発想あったんだ!この実験方法、斬新だな!と感じた。」

「自分たちのような文系的、SDGs要素を持った探究だけでなく、数学的な理論を展開している探究、ありふれた自然現象への焦点の当て方が多様な探究など、多種多様な発表を聞くことができたのは本当に貴重だった。探究に対する捉え方が広がったと思う。」

 

令和5年度SGコース課題研究発表会を開催しました!

1月19日(金)に2年SGコースの研究発表会を実施しました。生徒たちにとっては、4月から8グループに分かれて取り組んできた課題研究の1つの成果を披露する場となりました。論理的思考力や表現力を磨くとともに、質疑応答を通した対話によるコミュニケーション力を高めあいました。また、今回ご招待した8名のアドバイザーの方々からは、様々な視点に立ったアドバイスをいただき、今後の研究の参考になりました。

<発表タイトル一覧>
 A班:参る!スマイル!食べる世界〔食品ロスの軽減に関する研究〕   
 B班:「アレ」の楽しい活用〔規格外野菜の有効活用に関する研究〕
 C班:酪農だけど楽じゃない!〔県内酪農家の応援に関する研究〕  
 D班:Easyでい~じぃ〔フェアトレード&TFTの促進に関する研究〕
 E班:Manna Be I Wanna Be〔在日外国人の教育援助に関する研究〕
 F班:自分の影の踏まれ方〔高齢者との交流促進に関する研究〕
 G班:+αで”えぇ”地球〔環境配慮と消費者利益に関する研究〕
 H班:Izumigaoka Rainbow Pride Ⅲ〔ジェンダー多様性の理解促進に関する研究〕

5~6限の発表会の後、放課後にさらに「アフターセッション」として8名のアドバイザーのみなさんとさらに深い議論を行い、多くのヒントを得ることができました。

今後は、来週の「石川県SSH/NSH合同生徒研究発表会」でのポスター発表、3月に金沢大学で予定されている「ミライシコウ金沢」での発表、そして半年後の3年7月に行われる英語による最終発表会に向けてバージョンアップを目指します。

未来を読むプログラム⑥「大連達揮さんと一緒に考える“人と地域”、そして“自分の未来”」

本校では生徒たちにより広い視野を獲得してもらうために、外部から講師をお招きし「未来を読むプログラム」を開催しています。今冬は「How Else Should We See into the Future?」と題した3回シリーズの講座を開催しました。12月20日(水)、株式会社 akeru 代表の大連達揮さんをお迎えし、3つめのプログラムを実施しました。

 

生徒の感想:実際に起業した人の実体験を聞けて良かったです。社会では、自分が思っていた以上に人との繋がりや関わりが多いことが話からよく分かりました。「点を打つ」という表現が自分の中でとてもしっくり来ました。今のうちから少しでも多く点を打って、これからの可能性の幅を広げていきたいです。

生徒の感想:「人生のサンプルを増やす」ということを学べたのがすごく良かった。今日のこの企画に参加したこと自体が意味のあることだなと思ったし、大連さんという人に出会えたことが、自分の1つの“点”になるのかなと思う。

生徒の感想:自分でお金を払ってラジオをするとか、普通思いついてもやらないことをされていて行動力がすごいと思った。未来を読むプログラムの他の講師も、行動力がすごくてチャンスを無駄にしないんだなと思った。歩む道の何処かで点と点がつながると信じて行動するという言葉が印象に残って、自分はなにかするとき優柔不断なことがあるけど、悩むくらいならとにかく行動をして点を打てるようにしていきたいなと思いました。

キーワード:起業家、起業までの道のり、人とのつながり、地域づくり

未来を読むプログラム⑤「若き環境活動家 露木しいなさん が見つめる未来」

本校では生徒たちにより広い視野を獲得してもらうために、外部から講師をお招きし「未来を読むプログラム」を開催しています。今冬は「How Else Should We See into the Future?」と題した3回シリーズの講座を開催しました。2回目となる12月19日(火)には、環境活動家の露木しいなさんをお迎えし、現在進行中の活動について話をうかがいました。

露木さんは、高校3年間をインドネシアのバリ島にあるグリーンスクールで過ごしました。このグリーンスクールは、「持続可能な学校」を標榜する世界的に有名な私立学校です。木材だけでできた校舎、電気を使わない照明環境、節水に配慮したトイレなど、徹底的に環境のことを考慮されて運営されています。 教育面でも、「リーダー教育」を重視しており、子ども達の主体性を尊重した活動を行っています。露木さんは、このグリーンスクールの日本人女性初の卒業生とのことです。

 

1年生の感想:環境問題に対して活動していると聞くと自分たちの利便性を捨てる等価交換のような気がしていたが、実際にお話を聞くと自分たちの幸福や優先順位について考えるきっかけになり、未来においてのそれらについて考えることができた。

1年生の感想:高校生の今、できることが限られている感覚があって、もどかしい気持ちだったけど、高校生でも活動を始めることはできると感じられました。バリ島の高校に通ってみたかったなと思い、もっと中学のときに環境に興味をもったときから情報を収集したら良かったと感じました。だから、これから進路を決めるとき、世界にも視野を広げて情報収集をしようと思います。探究活動を進めるうえで参考になる話もたくさんあって良かったです。

2年生の感想:印象に残ったことは「一人じゃ何も変わらない、けど、一人からしか何も変わらない」ということだ。グレタさんも露木さんもはじめは一人から始めた活動だが、クラウドファンディングなどそれぞれの方法で支援者を見つけて、目的の達成に向かっていた。情報の格差は行動の格差だということにも共感した。情報は得ようと思えば得ることができるが、受動的にしていても全くではないが、有益な情報はあまり入ってこないように思う。テレビでも、ゴシップやエンタメなどもいいが、そういう情報は少ない。そういう観点から見て、このような特別授業の機会はありがたかったし、環境問題を知るいい機会になると考える。バリ島での高校生活にも興味を惹かれた。泉丘高校でも探究活動を行っているが、グリーンスクールではより実践的・具体的に取組をしていることが印象的だった。私達の探究活動は7月まで続くが、その活動でも消費者に呼びかけて、まずは情報を与えることを大事にして、実践的な活動をしていきたいと思った。

キーワード:環境、Green School Bali(バリ島のグリーンスクール)、化粧品開発、大学生

 

未来を読むプログラム④「ウフフドーナチュ代表・志賀嘉子さん」

本校では生徒たちにより広い視野を獲得してもらうために、外部から講師をお招きし「未来を読むプログラム」を開催しています。今冬は「How Else Should We See into the Future?」と題して3回シリーズの講座を開催しました。その1回目を12月15日(金)の放課後に実施しました。講師には、ウフフドーナチュ代表の志賀嘉子さんをお招きしました。

志賀さんは、これまでも本校の探究活動にご協力いただいていましたが、今回は「フードロス」「女性の働き方」「起業」「働きやすい環境づくり」などについて講演をしていただきました。参加した31名の1年生、2年生たちは、あるべき1つの働き方について貴重な視点をいただくことができました。

 

1年生の感想:とても貴重な経験をさせていただきました。働くということに対するイメージがガラッと変わりました。そんなに重くうけとめずに楽しんでやるのが一番なんだなと感じました。また、人を信じて任せるというのがすごく心に深く刺さりました。探究の活動で、つい自分が全部を背負いがちになるのでもっとまわりに任せる必要があるんだなと思いました。まわりは自分が思ってるより沢山の能力をもっていて、自分達がやりたいことの可能性がもっと広がることに気づけたので今後にいかしていきたいなと思いました。生き生きと楽しんで仕事をされている志賀さんにこれからの希望を沢山いただきました。チャレンジを重ねていきたいと思います。すてきなお話本当にありがとうございました。

2年生の感想「努力は夢中に勝てない」この言葉に心打たれました。苦手なことでも努力することでできるようになるとは思うけれど、夢中でやっていることは実感としてどれだけでも続けられるし、努力を努力と思わないと気づきました。私も色んな経験をして夢中になれることを見つけたいです。また「スキルを見出す」というお話も興味深かったです。やっぱり歳を重ねるにつれて自分の事をわかった気になって自分の限界を決めてしまうと思います。しかし、「そうでは無いよ」と会社が言ってくれるだけでも働きやすくなると思うしそんな会社に勤めたいなと思いました。同じ女性として、こんな会社が県内にあるというのはとても心強いです。今日話を聞きに来て良かったなと思いました。

キーワード:フードロス(捨てるのは卵の殻だけ)、女性の働き方、女性起業家、働きやすい環境づくり

 

※本校SGH推進室は「未来を読むプログラム」と題した特別授業を開催しています。各方面で活躍する講師の方をお招きし、それぞれの立場から、5年後、10年後、20年後の未来が、どんな世界になっているのか、どんな社会課題が生まれているのか、そのために今何を感じ、何に取り組んでいるのかを語ってもらいます。普段の授業ではなかなか考える機会のない「未来」について生徒が考え、視野を広げ、社会課題の解決を目指す志の種を手に入れてほしいと考えて、企画・実施しています。

1年生 SG探究基礎 最終発表会

 

12月12日(火)の6・7限目に1年生のSG探究基礎の最終発表会を行いました。

半年間かけてグループで協力し実践してきた身近な「ごみ問題」の解決方法や実践内容を、他クラスの生徒に発表しました。

クラスを解体しての発表形式に、はじめは緊張していたようでしたが、回数を重ねるうちに質問や感想を言い合う姿が活発になっていきました。

発表会後に書いてもらった感想の多くに、他グループのアプローチの仕方や様々な解決方法に驚いたり興味を持ったりして聞くことができた。緊張したけど、発表という経験ができてよかった。と書いてくれていました。4分間の発表を堂々と話す生徒の皆さんの姿、質問を積極的に行う様子、さすがだなと感心しました。お疲れさまでした!

 

【生徒感想】どの班の発表も色んな視点から実施したことや調べたことをまとめていて、柔軟に考えられているのが参考になった。消費者と農家という視点でニーズを分けていたり、メリット・デメリットがよく書かれていて共感しやすかったし説得力があった。質疑応答ではみんな積極的に質問していたし、私も深い質問はできなかったけれど気になったことを聞くことができて考えを深めることができた。雰囲気も良かった。ただスライドを読むのではなく口頭でしっかり伝わるように臨機応変に発表できたと感じた。これからの探究活動でも広い視野を持って情報をわかりやすく発信したい。

【生徒感想】今日他のクラスの発表を聞いて、自分では思いつかなかったアイデアばかりでとても面白かった。オーシャンクリーンアップの影響を受けた、海洋プラスチックごみについてのテーマが多かったが、そのどれも違う切り口・違う解決法を提案していて、一つの問題でも様々なアプローチがあることを実感した。また、プラスチックごみに関係のない話題でも、独自の着眼点があって驚いた。文字が目立たせてあったり、写真やイラストを大きく使ったスライドは目を引くし、わかりやすいなと感じた。また、自信を持ってハキハキ話している発表が内容が頭に入りやすいと思った。

【お知らせ】SGコース課題研究発表会を開催します

 本校では、令和元年度に文部科学省「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の事業指定が終了し、それ以降はSGHの取り組みと「いしかわニュースーパーハイスクール(NSH)」の取り組みとを融合し、課題研究を通したグローバル人材の育成に発展的に取り組んできました。
 この度、2年SGコースの生徒たちによる「SGコース課題研究発表会」を下記の通り開催いたします。ぜひ御参加いただき、御指導、御助言を賜りますよう御案内申し上げます。

1 目的
 SGコースの課題研究の成果を発表することを通して、論理的思考力や表現力を磨くとともに、質疑応答を通した対話によるコミュニケーション力を育む。また、社会に開かれた探究活動の意義や成果について、発表やアドバイザーとの対話の様子を見ていただき、教育関係者にも提示する機会とする。

2 日時 
 令和6年1月19日(金) 13:05~15:55 *オンデマンド配信あり

3 場所 
 大会議室および視聴覚室(2階)、iStudio(5階)

4 参加者 
 2年SGコース生8グループ40名、ゲストアドバイザー8名、企業関係者、教育関係者、生徒の保護者

5 タイムテーブル
 13:05~13:15 開会の挨拶、ゲストアドバイザー紹介
 13:15~13:25 移動・準備(4グループずつ2部屋に分かれる)
 13:25~13:45 発表①(1グループ20分で実施:発表8分、質疑応答7分、アドバイザー講評4分、次の準備1分)
 13:45~14:05 発表②
 14:05~14:15 休憩(10分)
 14:15~14:35 発表③
 14:35~14:55 発表④
 14:55~15:05 休憩(10分)※全員iStudioに移動
 15:05~15:50 アフターセッション(アドバイザーと各グループの対話)@iStudio
 15:50~16:00 閉会の挨拶

6 発表テーマ
 A班〔食品ロスの軽減に関する研究〕    B班〔規格外野菜の有効活用に関する研究〕
 C班〔県内酪農家の応援に関する研究〕   D班〔フェアトレード&TFTの促進に関する研究〕
 E班〔在日外国人の教育援助に関する研究〕 F班〔高齢者との交流促進に関する研究〕
 G班〔環境配慮と消費者利益に関する研究〕 H班〔ジェンダー多様性の理解促進に関する研究〕

7 オンデマンド配信について
 発表の様子を録画し、後日YouTube でオンデマンド配信を行います。参加申込の際、オンデマンド配信の視聴をご希望ください。連絡用に登録いただいたメールアドレスあてに後日、視聴用URLをご案内させていただきます。

8 参加申込

 参加は、「当日参観」および「後日動画視聴」を準備しています。

 下記URLをクリックし、Googleフォームに必要事項を入力し、参加申込をお願いします。

 参加申し込みフォーム:https://forms.gle/ixinbnjTMx8zjUzs6

 申込締切:令和6年1月15日(月)

未来を読むプログラム③ 本校卒業生がフェアトレードと途上国支援を語る

未来を読むプログラム「フェアトレードコーヒーでウガンダ農家を救う勝裕くんから学ぶ途上国支援」を11月17日金曜日の放課後に開催しました。講師に招いたのは勝裕遼さん(本校SGコース卒業生、神戸大学大学院生)。フェアトレードコーヒーの販売を手掛ける「ジェバレコーヒー」を立ち上げ、ウガンダの貧困問題と向き合う若き社会起業家です。勝裕さんの特別授業には、1・2年生42名が参加しました。

講演では、勝裕さんが高校時代に考えていたことや、途上国支援を始めたきっかけ、フェアトレードコーヒー販売に乗り出して気づいたこと、今後の展望などを話しました。生徒との質疑応答も盛り上がりました。

【感想】

1年女子

「今まで、アフリカの貧困や衛生環境の問題についてニュースなどで何度も見たことがあり、私も元々の勝裕さんと同じように「かわいそう」という印象を持っていたので、今回のお話で驚くことがたくさんありました。生活が苦しい・お金がないという状況の中でも日々働いて生きているウガンダの方々の姿がキラキラしていて眩しいなと感じました。ジェバレコーヒーでの農家さんのカードを見た女性のエピソードで、こんな小さな興味を持つことからも国際協力につながると気づき、はっとしました。置かれている状況からのただの連想ではなく、“その人自身”と向き合って行動されている勝裕さんのような考え方、視点を持って社会問題を見つめていきたいです。」

2年女子

「最後に探究でフェアトレードに取り組んでいるということで質問させていただいた生徒のうちの一人です。今日は素晴らしいプレゼンをありがとうございました。これまで何人かフェアトレードに関するお仕事をしている方にお話を聞いてきましたが、ビジネスとして成立させている方がほとんどだったので、国際協力の色合いが強い活動をされている方のお話を聞くのは今回が初めてでした。ダイレクトトレードというのは初めて聞いたけれど、より現地の人たちに近い取引の形なのかなと思います。フェアトレードと一口に言っても、活動の上で重要視しているものがそれぞれ違って奥が深いことを改めて実感しました。また、私自身は元々イスラム教圏やインドでの女性の人権問題に関心があって、現地に出向いて直接的に何か活動ができれば、とぼんやり思っていたので、直接発展途上国に出向いて活動しているSGの先輩のお話という意味でも有意義な時間になりました。それらの国に行くことは大きなリスクを伴うとわかってはいますが、今日のお話で現地の人と直接交流してみたいという気持ちが強まったように思います。」

 

※本校SGH推進室は「未来を読むプログラム」と題した特別授業を開催しています。各方面で活躍する講師の方をお招きし、それぞれの立場から、5年後、10年後、20年後の未来が、どんな世界になっているのか、どんな社会課題が生まれているのか、そのために今何を感じ、何に取り組んでいるのかを語ってもらいます。普段の授業ではなかなか考える機会のない「未来」について生徒が考え、視野を広げ、社会課題の解決を目指す志の種を手に入れてほしいと考えて、企画・実施しています。

 

1年「先輩に学ぶプレゼン術」、2年「社会人と語る会」を開催

11月3日(金・祝)に、本校OB・OGの社会人や大学生の方々をお招きし、恒例となっている1年「先輩に学ぶプレゼン術」および2年「社会人と語る会」を実施しました。

1年生を対象に行われた「先輩に学ぶプレゼン術」では、東京大学、京都大学、東京外国語大学、神戸大学、金沢大学で学ぶ卒業生たち13名からプレゼンテーションを通じて「大学での学びと自分の将来」について話を聴き、1年生たちは自分たちの先輩というロールモデルから大きな学びを得ました。

 

2年生対象の「社会人と語る会」では、様々な分野に携わる合計12名の社会人OB・OGの方から「働くとは?」というプレゼンテーションと、それに続けてグループディスカッションが行われました。グループディスカッションでは、講師のみなさんが用意した各職業に関わる「問い(仮説)」を2年生に問いかけていただきました。グローバル化する中で答えを見つけるのが容易ではない課題が今後ますます増えることが予想されますが、生徒たちは10年後、20年後の自分が何をしているか、どこにいるかを思い描きながら、熱心に語り合っていました。

 

さらに、放課後には第2部として座談会を行い、1、2年生の希望者が大学や高校生活について積極的に先輩に質問する様子が見られました。終了時間が過ぎても個別に質問に行く生徒もおり、盛会のうちに終わりました。

【先輩に学ぶプレゼン術:生徒感想】4人の先輩方のお話を聞いて、プレゼンでは、端的に話すところと詳しく話すところを分けて話すことが大切だと思った。パワーポイントは文字を多く入れるのではなく、写真を中心に入れて興味関心を引き、伝えたいことは目立つように入れることが大切だと学んだ。難関大には、優秀な人が多く自分自身を高められることができるとわかった。今回の話を聞いて勉強のモチベーションが高まったので、まずは基礎固め、特に古文単語や英単語などの小テストから満点をとれるように努力しようと思った。

【社会人と語る会:生徒感想】今回の講義を通して、変化に適応すること、優先度を明確化すること、なりたい自分をロールモデルすることなど働くに当たって大切なことを学ぶことができた。一つの職業に対して様々な役割の人がいて、当然その役割が自分にとってつまらない、面白いの差はあるが、自分の軸をぶれさせず、変化に対して柔軟に対応していくことが大切なのだと感じた。責任をもって一つのことをやり遂げると次の機会につながり、可能性が広がって楽しくなるという意味の「仕事の報酬は仕事」という言葉を胸にこれからも頑張ろうと思った。

3校合同探究活動交流会に参加しました!

10月17日(火)午後、金沢錦丘高校で「3校合同探究活動交流会」がありました。参加したのは、本校、金沢錦丘高校、金大附属高校の1、2年生の希望者です。本校からは2年普通コース文型と理型の生徒および2年SGコースの生徒たちが参加しました。この交流会は今年度からの新しい取り組みで、生徒たちは各校で取り組んでいる課題研究や探究活動について情報共有を行いまいした。

これまで、校内においてクラス間での情報共有などは行っていましたが、異なる学校間での交流は、なかなか実施できていませんでした。今回、本校生徒たちが、他の学校の生徒のみなさんと楽しく有意義に交流している姿が見られ、このような交流会を継続的に実施できれば、学校の枠を超えた横のつながりがあらたに生まれるという思いを強くしました。

SGコース2年海外研修⑥

アメリカで過ごせる最終日です。

ワシントンD.C.ではホワイトハウスやリンカーン記念堂、連邦議事堂など、アメリカを象徴する建造物を訪れ、建国の理念や歴史に思いを馳せました。

 


また、世界銀行、日本大使館を訪問し、世界を舞台に活躍されている方々のリアルなお話を聞く機会がありました。

どの方もユーモアを交えながら講話をしてくださり、プレゼンをしてきた自分たちのヒントになることがたくさんありました。また、海外で日本を代表して仕事をするうえでの心構え、そこに至る道筋についての具体的なイメージを持つことができました。

 


日曜に始まった海外研修も終わりを迎えようとしています。今回の旅で、異国の人々と恐れずにコミュニケーションを取ろうとする意欲、積極的に質問する力、将来の進路に対するヒントなど、さまざまな収穫を得、成長することができました。五感を通じて手に入れた今回の糧を、今後の学習や探究活動に活かしてほしいです。

 


明日の出発は五時。最後まで安全に気を配り、みんなで元気に帰国したいと思います。

SGコース2年海外研修⑤

はやくも5日目。朝、ホームステイ先のファミリーと名残惜しくお別れする姿がたくさん見られました。ホームシックならぬホームステイシックだと訴える生徒も。プリンストン高校のみなさん、本当にありがとうございました!

  

緑あふれる広大な敷地に歴史的な建造物の立ち並ぶプリンストン大学へ。大学生の方々にゆっくりとキャンパスを案内していただき、海外で志を持って学ぶロールモデルのお話をたっぷり聞くことができました。

 


午後からは今回最後の課題研究プレゼン。これまでの経験を活かし、改善しながら自分たちの研究について堂々と話しており、1回目からの成長を感じました。

 

  

今回、様々な国籍やバックグラウンドを持つ大学生と交流することで研究に対する新しい視点やアイディアを持つことができました。また、日本語を学ぶ学生たちの姿を見て、自分たちの英語学習に対するモチベーションも大いに高まったことと思います。失敗を恐れずにコミュニケーションを取ろうとする姿勢が見え、みんな自信をつけることができました。

 
4時間かけてワシントンへ。明日はまたこれまでと違ったアメリカの顔が見られそうです。

SGコース2年海外研修④

研修四日目はプリンストン高校での1日です。

生徒はホストファミリーのバディとともに元気に登校しました。昨夜はそれぞれに家族として温かく迎えていただき、ゲームをしたりアニメを一緒に見たりと楽しく過ごすことができたようです。

 
今日はグループに分かれて現地の高校生とともに物理やラテン語、歴史の授業などを受けました。どの授業も活気にあふれており、専門的でわからないこともありましたが、どんどん質問や意見を出す積極的なプリンストンの生徒を見て大きな刺激をもらいました。

 


また、この研修中二回目の課題研究プレゼンを日本語クラブの生徒に対して行う機会もありました。英語を話すことにまだまだ手一杯で、悔しい気持ちをしたグループも。明日のプリンストン大学での発表に向けて改善していきたいと思います。

 

課題研究プレゼンやランチタイム、その他さまざまな場面で同世代の高校生と親しく交流することができ、笑顔あふれる1日となりました。

今夜でホームステイも終わりです。ホストファミリーとの貴重な時間を楽しく過ごしてほしいと思います。

 

SGコース2年海外研修③

研修3日目、NY最終日です。国連本部まえで記念撮影をした後、国連日本政府代表部を訪問しました。

二等書記官として活躍されている西山輝書記官より、国連における日本の役割や西山さん自身のこれまでの活動をお話しいただき、国連で働くことの意義について理解が深まりました。ニュースで切り取られることのない世界各地の諸問題に思いを馳せてほしいという西山さんのメッセージは、SGコースの生徒たちの心に深く響いたことでしょう。質疑応答も活発に行われ、大変有意義な時間となりました。


Ground Zero周辺を見学した後はバスで一時間半かけてプリンストン高校へ。ドキドキわくわく、歓声と拍手の入り混じるホストファミリーとの対面です。

今日から二泊三日、家族として迎えていただきます。アメリカでの生活を体感し、異文化理解を深めてほしいと思います。