校長室ブログ

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鉛筆 昨日の自分に勝つ!

 2週間、間が空いてしまいました。新人大会が終わり、明日からは2学期の期末試験が始まります。新人大会での皆さんの健闘ぶりは本当に見事なもので、壮行式の時に、皆さんにしたお話が正にその通りになりました!

 その時のお話というのは、「向陽高校は生徒数の少ない小さな高校で、部活動をしている人の人数も年々減っているけれど、その少ない部員たちが挙げている成果はとてつもなく大きい。国民スポーツ大会少年男子団体で6位入賞を果たした1年生の當麻さんはじめ、各種のコンクールに臨んだ華道部、写真部も入賞・受賞を果たしている。小さいから こそ入部=即レギュラーで出場できるし、一人当たりへの先生の指導も手厚く受けられるから入賞にも近い!こんなコスパ・タイパの良い高校はないのであ~る!」というものでした。

 その後始まった新人大会は、少ない人数で本当にこれだけの賞を獲得してきたのかと目を見張るような結果でした。馬術部個人3位、アーチェリー部個人2位、バドミントン部団体・個人2位、写真部の優良賞に入選、書道部の優良賞、 弁論部の2位(R8全国総文出場!)と、運動部文化部併せて10出場したうち、6つが素晴らしい成績を収めたのですから、こんなすごいことないですよね。毎日一心に練習に励んだ皆さんだからこそ、本番で昨日の自分に打ち勝ったのだと思います。

 前回のつぶやきの最後に、「負けた悔しさを味わわずにすむ人生もあるかもしれません。でも、逃げないで立ち向かう生き方ができる人になって自信をつけてほしい…。今回の新人大会には出ていない皆さんも、自分の生活の中にあるそれぞれのハードルと向き合ってください。乗り越えていけるよう、応援しています。」と綴りましたが、明日からの試験を前に、改めて皆さんにエールを送りたいと思います。

 5日間の期末試験。できない、解けない、わからない自分と向き合うのは怖いかもしれないけど、少しでも逃げずに努力してみてほしいです。そして、どうか昨日までの自分に打ち勝ってほしい。ライバルは昨日の自分です。甘さも弱さもずるさも自分が一番よくわかっているはず。今回はそんな自分に負けないで、頑張ってみてください。いつも皆さんを応援しています。

 

 

 

 

 

 

          卒業生から届いた綺麗な紅葉。紅葉も美しいけれど、

          それ以上にシェアしてくれようとした心の美しさに感動…。 

 

 

 

 

 

 

                                         

                                         

                                         

キラキラ 新人大会始まる

令和7年度の新人大会が始まりました。先月末に行われた壮行式でもお話ししましたが、新人大会は頼り切っていた3年生が抜けた後の新体制で頑張ってきた成果を発揮する大会です。どの高校もニューフェイスのチームで、大会名どおり初々しい感じが漂う大会です。

本校もすでに終わったものも含めて4つの運動部と5つの文化部の皆さんが今大会に参加し、活躍しています。試合などの時間を計算しながら会場を渡り歩いて、皆さんの活躍を応援したり、素晴らしい作品を味わったりするのは、本当に幸せな時間で、たくさんの元気を貰えます。

今日は悔し涙を流す皆さんの姿に触れました。厳しい練習に一生懸命堪えてきたからこそ、こんなにも悔しいんだろうなと思いました。そして、大差とか完敗でなく、もう少し自分が強ければ勝てたかもしれない試合だったからこその悔しさだったとも思います。「強い相手に負けるのでなく、弱い自分に負けてしまうのだ」…今日の涙はこの後の試合に、また大会後の練習に続き、来年の高校総体への勝利に必ずつながっていくのだろうと確信しました。

負けるかもしれない怖さと戦い、負けた悔しさを味わうことから逃げる人生もあるかもしれません。でも、逃げないで立ち向かう生き方ができる人になって自信をつけてほしい…。今回の新人大会には出ていない皆さんも、自分の生活の中にあるそれぞれのハードルと向き合ってください。乗り越えていけるよう、応援しています。

 

 

ハート 『想い』

先週は今年度2回目の避難訓練に始まり、高文連文化教室でのサルサ初体験、新人大会壮行式と続きました。週末の土曜日はいしかわ特別支援学校の文化祭があり、ボランティアで7人もお手伝いに来てくれていましたね!3連休中には表彰披露でもお伝えした写真部の皆さんの表彰式や、21世紀美術館では高校生秋の美術展が開催されていましたね。運動部の人たちも新人大会前のミニ大会に練習試合、合同練習などもあったようで、実りの秋の名のとおり充実した日を過ごしたのだろうなぁと思います。

今週は午後から保護者懇談会ということで、来年(再来年)の学びの道を決定していく大切な時間を過ごしていますね。選択した道がそれで正しいのか不安になるかもしれませんが、まずは選択できた自分に自信を持ち、選択した道が正解になっていくように努力していくことにしましょう。タイムリープができない私たちは選ばなかった方の道を試してみることができません。思わず後ろ髪をひかれそうになりますが、そこにこだわるよりは、選んだ方の道を「これよし」→「これよし」と思えるようになっていく方がずっと素敵だと思います。

美術展に出品されていた3人の作品がとても素敵でした。1枚1枚も良いのですが、3枚を見ていた時に私の頭に思い浮かんだ文字は「想」という1字でした。未来を嬉しそうに思い浮かべている「想」、懐かしく昔を思い出しているような「想」、そして大きな口で思いも何もかも飲み込んで生きようとしている「想」。3人は別々のものを描いているようで3人ともが「想」、「心」を映し出そうとしているように見えました。芸術作品というものは、絵も彫刻も書も音楽も花も写真も、きっとおしなべてそういう行為を経て生まれてくるものだと思うのですが、言葉以外のかたちで想いを表現できる皆さんが嬉しく、また羨ましくもあったお休みでした。

 

現在、インクルゾーンには、いしかわさんの文化祭の名残でたくさんの両校の作品が展示されています。一つ一つに込められた「想」を皆さんもどうぞ感じてみてくださいね。 

           

 

王冠 人は必ず変わる

 今週も充実の7日間でした。「実りの秋」とは言いますが、こんなに良い日が続いていいのかな…?と思うような毎日でした。そしてそんな毎日を一言で言うならば、「人は必ず変わる」のだということを、改めて心に刻むことができた週でした。この表現だと、悪く変わってしまうことも想像できますが(そしてそんな時間も長い人生の中ではあるかもしれませんが)、私が感じたのは「良くなる」「成長する」「豊かになる」というような『変わる』です。以下、長くなりますが、私が出会った「変わる」を並べてみたいと思います。

 18日(土)金沢辰巳丘高校40周年記念式典では生徒さんたちの本当に見事な歌を4曲も聴かせていただきました。芸術コースのある高校で、声楽を学んでいる生徒さんもいますが、そんな一部の声でなく、全校生徒の皆さんが心を込めて歌っている迫力と美しさがありました。この日に向けて一生懸命練習したのだそうです。

 19日(日)本校生徒会の水口さん、橋田さん、松田さんの3人が、文化祭でも皆さんに発表した「金沢向陽高校のインクルーシブ教育」を対大人ver.に修正して発表してきました。この日の大人は県立の高等学校や特別支援学校の元校長先生方でしたが、3人は落ち着いて実に堂々とわかりやすい内容・声量・スピード・間・表情で語りかけていました。同内容の発表は8月初旬の第1回目から数えると今回で4回目。説明する対象が変わるたびに呼びかけ方などを変えるなど修正してきました。集大成となったこの日は本当に見事な発表で、終わった後には何人もの元校長先生からお褒めの言葉をいただきました。

     

 同じく19日(日)、エムザで行われていた「華展」に出品されていた本校華道部の作品を見てきました。優しい色合いの花をみていると彼女たちの笑顔が見えるような気持ちがしました。部活動の時間を大切にして練習に励み、お免状をとれるほどに成長していたんだなぁと胸が熱くなりました。

 20日(月)は6限目に修学旅行結団式がありました。1年生の時から集合が苦手で、9月の始業式後にはさすがに厳しい言葉できちんとしてほしいと訴えたところ、その日から少しずつ気をつけるようになってくれて、この日もきちんと集合していました。

 21日(火)は1年生が金沢工業大学にDX体験プログラムでお勉強してきました。3Dモデリング&3Dプリンタ体験、VR体験、生成AI体験を通して、これらのデジタルツールをどのように活用していけそうかをディスカッションしました。時代が変わるということ、けれどその「変わる」を研究し創り上げているのは自分たちとそれほど年の変わらない学生たちであること、自分たちの興味や「好き」で社会を変えていけることを勉強してきた1年生でした。

 22日(水)の放課後には2人の3年生の面接指導を行いました。3年生は、私がこの学校に来た時に入学してきた学年です。今年も何人も面接の練習を一緒にしてきました。多くの先生方に見ていただきながら自分の課題と向き合い、自分の中の想いを言葉に紡いで一心に伝えようとする姿はとても頼もしいものでした。あんなにいわけない1年生だったのに、堂々と広い世の中に出ていこうとしている皆さんが心から愛おしいです。

 23日(木)、2年生が朝から長崎原爆資料館を訪れていたこの日、1・3年生は珠洲市まで震災学習に出かけました。あの日から1年と10か月という時間が流れた能登です。とても天気が良く、空も海も本当に青く美しい日でしたが、バスからは多くの仮設住宅や石が落ちてしまった鳥居やお墓、ブルーシートをかけている屋根もまだ多く見られました。変わり果てた見附島には本当に胸が痛みました。それでも奥能登芸術祭常設作品を復旧させ、長い避難所生活の中からも周りの人の優しさや繋がる(つながる)ことの大切さを見出して、未来に向かって歩いている珠洲の方々の言葉に、人間の強さと大きさを感じることができました。 

 

  24日(金)には、3年生の保育選択者が、まどか保育園に保育実習に行きました。短い時間ではありましたが、自分たちが考えて準備した道具で、5歳児の皆さんと上手に遊んで楽しませてあげていました。皆さんにもこんな小さな時があって、今12年という年月を経てここにこうしている…。笑顔でやさしく声をかけている一人一人がとても大人に見えて、みんなが支えていく未来の明るさに思いを馳せました。

 同じく24日(金)の18時半には、4日間の修学旅行を終えて帰ってきた2年生を金沢駅で出迎えました。どの子もたくさんのお土産ととびきりの笑顔で帰ってきてくれました。集団生活、集団行動は我慢の連続です。この4日間、良い思いばかりではなかったことでしょう。でも怪我無く、事故なく無事に帰ってきてくれました。引率の先生方からも日を追うごとに時間や約束を守ることが本当に見事になった様子を聞いていたので、この後の2年生が本当に楽しみです。

 

 「人は必ず変わる」

 今がつらくても苦しくても、今歯を食いしばって頑張っていることは、必ず少しマシな明日を連れてきます。少しマシは目に見えないくらい少しでわかりにくいかもしれませんが、今を大切に過ごすことを重ねていくと、1週間後、1か月後、1年後、3年後には必ず思ってもいなかった明るい場所に着いています。

 

 「人は必ず変わることができる」

 私は、皆さんからいつもそう教えてもらっています。今年も残り5か月と少しになりました。まだまだ変わっていける皆さんに置いて行かれないように頑張ろうと思います。

本 何てったって 読書の秋!

 ようやく良い季節になってきました。まだ日中は汗ばむことが多いですが、風がとても爽やかで気持ちよいですね。日曜日からはグッと冷え込むらしいので体調管理には気をつけたいところですが、紅葉は色鮮やかに進みそうで楽しみですね。秋と言えば何てったって「読書の秋」!「食欲の秋」に走らぬように読書にのめり込みたいものです(笑)。

 本校の図書室も楽しくなる装飾や展示で皆さんをお待ちしています。ドラマ化や映画化されている原作本(マンガも)を読むのも楽しいですし、歴代の本屋大賞受賞作には外れがないし、図書館には自分の世界が広がる1冊が必ずあります!ぜひ足を運んでみてください。

    

 R7の本屋大賞や各種イベントの案内がありました   以前紹介した手作り作品も増えてました!   図書室もハロウィンを待ってます

            

              新刊本たくさん撮り揃えられていますよ     入り口横のアンケートにもぜひお答えください!

 

 あまりに気持ちの良い日なので、秋を探しに外に出て見ました。教室横の木々が本当にきれいに紅葉していて秋の空に映えていました。校門を入ったところのプランターの花々も長い期間私たちの目を楽しませてくれています。今日は久しぶりの絆花カフェの日ということで、またたくさんのお客様がいし特の生徒さんのおもてなしに素敵な秋時間を過ごしてくれるのでしょうね。

        

 最後に問題です。とても不思議なものを見つけてしまいました。これはいったいどこにあった植物でしょうか……?

 南天…?でも全身真っ黒なんです。実も赤いのと黒いのとがついてます。

 今年はあっという間に冬が来てしまうかもしれないので、この週末、皆さんも秋を探しに出かけてみませんか?