校長室ブログ

校長室ブログ

星 pain pain go away !

「先生、痛いよ~。なのに今から体育ねんよ~。」

 今日はすれ違う生徒の多くからそんな言葉を聞きます。階段を下りてくる様子がしんどそうな人もたくさんいます。昨日の頑張りがひどい筋肉痛になって皆さんを苦しめているのですね。測定の補助しかしていなかった私は、申し訳ない気持ちで、皆さんのつらそうな背中に(痛いの、痛いの、飛んでけ~)と心の中で言うことしかできません。そして、きっと明日には痛みも引いてどこ吹く風で笑っているだろう皆さんの若さを羨ましく思うのだろうと思います(笑)

 昨日、5月14日(水)の青天の下、金沢市営陸上競技場で行われた令和7年度のスポーツテストは、最後の教頭先生の講評にもあったとおり、多くの場面で「ありがとう」と言いたくなるような姿を見ることができました。どの種目にも一生懸命に取り組んでいる姿、友達や先輩後輩を声のかぎりに応援している姿、先生方のお仕事を笑顔で手伝ってくれている姿をはじめ、色々な言葉や姿に頑張りや優しさを感じることが多かったように思います。だから、私からも改めて言わせてください。素晴らしい1日をありがとう。& pain pain go away! It will heal soon!

 

   

 

期待・ワクワク 公開授業の日に思ったこと

 今日は「令和7年度1学期公開授業」の日でした。お仕事をなさっている保護者の方にたくさん来ていただけるように、本校では毎年土曜日に開催しています。今日はお休みする生徒も少なく、また午前中4時間の公開授業には、朝早い1限目から足を運んでくれるお家の方もいて、今日1日で本当にたくさんの保護者の方に、学校での皆さんの様子を見ていただくことができました。午後からの1年生の「系」選択説明会や、2・3年生の進路ガイダンスにも、一緒に参加してお話に耳を傾けて下さった方々が多くいらっしゃって、皆さんがこれから歩いて行く道を、一緒に悩んだり考えたりしてくださろうとしているんだなぁと胸が熱くなりました。

 実は、高校生の頃の私は生意気盛りで、参観日に母親が来るのが恥ずかしくて「絶対に来なくていいからね」と言っていました。あろうことか卒業式の日にもそんな言葉を発してしまって、母に哀しい思いをさせました。物事の全てを自分軸からしか見ておらず、人生の一番の味方になってくれる家族の思いをちゃんと理解していませんでした。学校での皆さんの姿を見たくて、お休みの日なのに(或いはお仕事を少し休んででも)わざわざ足を運んで下さるお家の方がいてくれる…あの頃の私がそのことに素直に「ありがとう」と思える娘だったら良かったのですが、どんなに悔やんでも時間はもう戻せません。

 自分の人生の中の主人公はほかでもない自分自身。それは間違いないことですが、自分は家族の方の人生にとっての大切な大切な登場人物でもあります。明日は「母の日」。お母さんを想って過ごす時間を大切にできるといいですね。

 

 

晴れ 笑顔のエネルギー

今年のGWが終わりました。4連休ゆっくり休めましたか?部活動やアルバイトに励んでいた人が多かったと思いますが、平日とは違う時間軸の中で、少しでもスッキリできていたら良いなと思います。

久しぶりの学校では、あちらこちらで元気な声が聞かれ、素敵な笑顔が見られました。元気になれる時間を過ごせたのかなと嬉しくなりました。笑顔は周りを元気にします。笑顔の人が目に入るだけで、明るい気持ちになれます。3年前の卒業生が「繋」(つな(がる)・つな(ぐ))という文字を据えたインクルポスターを作成してくれましたが、心からの笑顔が拡がり、つながっていくと良いなと思います。

一説によると、人間は口角をあげながら苦しいことや悪いことを考えられないそうです。「笑う門には福来る」という諺はきっと本当で、笑顔が多いと楽しいことや幸せが向こうからたくさんやってくるのではないでしょうか。笑顔にはそれだけのエネルギーがあります。5月を爽やか笑顔月間にしていけるといいですね。

昼 目には青葉

あっという間に卯月が去って行ってしまいました。巷は皐月。暑い夏がやってくる前の過ごしやすい季節の到来です。山の木々の早緑(さみどり)、水を張った田んぼに植えられた苗など、周りを見ると本当に美しい緑が目に入ってきて気持ちのいいものです。この季節になると必ず一度は口にしてしまう句が、「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」―― 松尾芭蕉さんとも親交の深かった江戸時代の俳人 山口素堂の有名な俳句です。この時期の爽やかさを感じさせるものがリズムよく並べられて、(初夏っていいよねぇ)とうなずかされます。本来なら「青葉」「ほととぎす」「初鰹」と三つも季語を入れるなんて…とお叱りを受けそうなものなのですが、視覚・聴覚・味覚の三つの感覚で歌い上げているところが見事と評価されてきた句でもあります。

一方で、こんな素敵な季節にあるのが「五月病」。4月に環境ががらりと変わり、ひと月一生懸命頑張ってみたのだけれど、ここへ来てちょっと疲れが出てしまうというものです。また、ここ数年「気象病」というものもあって、気温や気圧などの気候の変化によって頭痛が起きたり、体調を崩したりする人もいます。いずれも本当は頑張りたいのにそれができないという苦しい状態です。

明日からGW後半です。「五月病」や「気圧病」の特効薬というわけではありませんが、休み方を意識するだけで、体や心が元気になったりするので試してみてください。まず、「休むこと=寝ること」ではありません。起床時間や就寝時間がいつもと大幅に変わったり、1日の睡眠時間が長すぎたりすると、かえって体が疲れてしまうことがあります。ここはまず要注意です。休養には大きく3つの休養があるそうです。「生理的休養」・「心理的休養」・「社会的休養」の3つです。「生理的休養」の中には、ゆっくり過ごす、運動をする、食事量や質を整えるというものがあります。「心理的休養」には友達と楽しい時間を過ごすとか、趣味にしていることに没頭するなど、また、「社会的休養」は周りの環境を変える休養のことで、旅行をするとか部屋の模様替えをする、買い物に行くなどといったものがあります。自分が今、どんな休養を欲しているのかを知ることで、自分に合った休み方が出来るかもしれません。

心と体をリセットして、7日(水)には、また元気な顔で登校してきてくださいね。

 

 

ハート 寒い日のあたたかいお話

フライングした割には、始業式・入学式から6日たってようやくの投稿となります。今年度も出来る限り週に1回のペースで綴っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、三寒四温とはよく言ったもので、寒い日と暖かい日がコロコロと変わるこの時期は、つい体調を崩しがちになりますね。新しい生活に気が張ってエネルギーを大量放出している時期でもあるので、よく食べよく眠ることも忘れずに過ごしてほしいと思います。

さて、先週水曜日に行われた「障害理解のための特別講座」では、このお勉強の先輩である3年生や2年生がうまくクイズをリードしてくれたおかげで、実に75%の人が、いしかわ特支さんのことや相手のことを考えたかかわり方のポイントが「わかった」と答えてくれていました。(「少しわかった」まで加えると、実に100%の理解度でした。)

授業後のアンケートを見てみると、印象に残ったことやわかったこととして、「明るい人達で、とても関わりやすいということ。自分たちの心配事が、そんなでもないこと」と答えてくれた人や、「相手を尊重した行動を全員ができるようになることで、みんなが生きやすい」、「障害のある人は手助けがあって同じスタートラインに立てるって話がすごく印象に残った」、「完璧な理解とは行かなくとも互いに寄り添い合い理解を深め続けることが重要だと思いました」といった意見がありました。

また、今後の交流で自分ができそうなこととしては、「あいまいな表現を避けて具体的に話してあげる」「ゆっくり会話をする。答えやすい聞き方(尋ね方)をする」「相手に合った伝え方を積極的に行う。自分たちと違うことをしていたり、違う所があっても笑ったりバカにしたりしない」「相手の気持ちなどを考えて行動していきたい。自分が思ったことをすぐ言うんじゃなくて考えて相手が傷ついたりしないか判断してから発言していきたい」「もっといろんな工夫をして一緒に楽しんで授業を受けたい」等々、多くの回答がありました。いしかわ特別支援学校の地域支援部の先生方が心をこめて伝えて下さったことを吸収した一人一人から、あふれるように思いが綴られていて、読んでいて本当に心があたたかくなりました。

グループを3学年ミックスにしたのは初めてのことでしたが、先輩方と話せたこと、1年生と交流できたことを喜んでくれた意見もあり安心しました。いしかわ特別支援学校の皆さんのことや具体的なかかわり方のポイントを理解したくて行った授業でしたが、特にかかわり方の部分は、向陽の人同士でも通じることばかりで、普段から心がけると気持ちの良い学校になるだろうなぁと思いました。

1年間、たくさんの人と関わり合う中で、色々な思いをすると思います。また一緒にたくさんの思い出をつくっていきましょう。