日誌

H30年度 学校行事・日誌

会議・研修 哲学対話(二水編)

 本校と京都大学の高大連携事業「京都で学ぶ人文学」シリーズの第1回、「哲学対話(二水編)」が1月28日(土)、「困難とは何か?」をテーマに開催されました。京大からは大学院文学研究科の出口教授、上原教授ほか大学院生8名、西田幾多郎記念哲学館からは中嶋研究員、本校からは1年生18名が参加しました。

 対話を終えた生徒からは、
・自分と違う視点での考え方をグループのメンバーから得ることができ、自分にとって発見が多かった。
・「あきらめれば困難ではない」という結論の一つがすごく腑に落ちて、抽象的ではあるけれどなるほどなと思えた。
・初めは哲学に対して不安だらけだったけれど、進めていくうちに対話の醍醐味が味わえた。今回の対話を通じて深く考えることの面白さを知った。
・みんなが自分の意見を持ってそれをいかにうまく伝えるか言葉を探しながらみんなに伝えていたのですごくよかった。
・それぞれの意見を聞くことで自分の視界が広がった。自分は一人で考え込むことが多いので、人の意見は大切だと思った。
など、今回の対話を高く評価する意見が出ていました。

 第2回は2月11日(土)、鈴木大拙館にて行われます。シリーズを通じて郷土の先人の思想に触れ、深く思索する体験を重ねて自己を高めてくれることを期待しています。


(ファシリテータとして対話を導いた京大博士課程2年の服部圭祐さん)


(西田幾多郎記念哲学館研究員の中嶋さん(右端)にも参加していただきました)


(対話している様子:まずは自己紹介から)


(対話が進むうちに、こんなシーンも)



(京都大学大学院の出口康夫教授(右)、上原麻有子教授)


(出口教授の即席ミニ講義に目を輝かせて耳を傾ける生徒たち)

花丸 西田幾多郎全集ほかご寄贈いただきました

1月6日(金)、本校同窓生でかほく市にお住まいの辻清平さま(昭和34年3月卒業、第11期)がご来校され、所蔵の西田幾多郎全集(全19巻)、飾り皿、色紙、肖像写真ほかを本校にご寄贈いただきました。 辻さまは先日の北國新聞の記事で本校の西田幾多郎、鈴木大拙を学ぶ取組をお知りになり、自宅で保管していた貴重な品々を本校にと思い至ったとのことでした。 今後は生徒の探究活動など様々な場面で大いに活用させていただきます。 ありがとうございました。


辻清平さま(11期) 元校長の三宅伯二郎先生はお兄様にあたるそうです!


図書閲覧室にて。 本校の蔵書の充実ぶりに驚かれたご様子でした。


ご寄贈いただいた品々。 大切にしながら活用していきます。

クリスマスレクチャー「成長の場としての大学」


クリスマスレクチャー「成長の場としての大学」と題して、尾張由輝也さんとデニスサヤさんによる講演が行われました。東京大学の学びを通して、大学に進学してどのような面で成長したか、今の二水生に伝えたいこと等を体験を交え話していただき、生徒も聞き入っていました。(デニスサヤさんは二水OBです。)

講演の最後には
「自分の可能性を自分で摘み取らないで、常に広い視野で物事を捉えていってほしい」
「上辺だけでなく、深い関わりができるコミュニケーションスキルを持ってほしい。そして学校という、同世代が集まり自由に議論できる場を大切にしてほしい。」
というメッセージをいただきました。










講演終了後、2人に質問する熱心な生徒もおり、大変頼もしく感じました。

会議・研修 西田幾多郎、鈴木大拙(各論第1回)

1年生総合的な学習の時間(哲学分野)

 各論の第1回は、1H~6Hは鈴木大拙について鈴木大拙館学芸員の猪谷聡先生から、7H~10Hは西田幾多郎について石川県西田幾多郎記念哲学館研究員の中嶋優太先生から、それぞれご指導していただきました。
 高度な思考を伴う作業に意欲的に取り組もうとする生徒が多くいて、次回への期待が高まるとともに大変頼もしい思いがしました。

 両先生からは次回までの課題も指示されました。この年末年始にしっかりと取り組みましょう!


(石川県西田幾多郎記念哲学館研究員 中嶋優太先生)
<私は、赤いバラを見て「赤い!」と思った。>
 存在しているのは私自身か、赤いバラか、はたまた赤いと思う意識か?


(鈴木大拙館学芸員 猪谷聡先生)
<指がなければ月を指すわけにはいかないが、指を月と間違えては大変である(大拙)>
「見る」ということ、「知る」ということ、「自由」の意味について考えました。


(教科の学習とは違った体験でした。課題にしっかりと取り組んで次回に臨みましょう!)

会議・研修 NSH+中高一貫校 合同セミナー

NSH(いしかわニュースーパーハイスクール、小松、金沢泉丘、金沢二水、金沢桜丘、七尾)+中高一貫校(金沢錦丘)の合同セミナーが、12月17日(土)本校を会場に開催されました。

午前は日本マイクロソフトの業務執行役員でエバンジェリストの西脇資哲氏による「人生を豊かにするプレゼンテーション能力を身につけよう」と題する講演。 午後はクリティカルに物事を考え高度に探究する力や的確に表現できる力を育成することを目的に、ペア・グループ活動等、生徒たちの協働的な学習でハイレベルな問題に取り組みました。


(講演講師の西脇氏 伝えたいことには愛情と情熱をもってください!)




(学校の枠を越えて協働しながら発信力を磨きます)