校長のつぶやき
「令和3年度後半戦スタート!」
今日から10月がはじまり、令和3年度も半分が過ぎ、いよいよ後半戦に入ります。
先週末、秋晴れのなか、「第21回手取川歩行」が平日にもかかわらず、昨年以上の約60名の保護者のサポートをいただき、昼食なしの半日開催ではありましたが、クラスメイトや友人との関係を深めるととに、身体を動かす楽しさを味わい、互いに思いやる心を育むよい機会になったと感じました。
コロナ禍ではありますが、今月以降に行われる体育大会をはじめ、多くの学校行事に活かして充実した高校生活になることを期待しています。
一昨日実施された2年生の就職希望者を対象とした講演会では、「仕事選び」は自分の得意なことや好きなこと、大事にしていることを通して、自分なりの価値観を見いだしていくことがポイントであると貴重な話を伺いました。
自分なりの価値観を見つけ高めるためには、校内外の目上の人や多くの人と積極的に意識して関わる機会をもつ、読書などを通して自分自身の価値観を発見するきっかけとするなど、色々な手立てがありますが、これまでにない決断や行動、アクションを起こす必要があるという話は、考えさせられました。
このことは進路実現を目指す全ての生徒に通じることであると思います。ぜひ今ある価値観を高めて、新しい価値観を見つけるために、今年度の後半からでも新たな一歩を踏み出してみてください。
終わりになりますが、新型コロナウイルス感染症については、「まん延防止等重点措置」が昨日、解除されましたが、決してコロナ前の日常に戻ったわけではないことを意識し、今月以降に予定されている学校行事等が無事に実施できるよう、一人ひとりが感染防止対策に心がけてほしいと思っています。
令和3年10月1日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝
「2学期始まりの挨拶」
全校生徒が参加した文化祭「鶴翔祭」では、一人ひとりの生徒がお互い感染対策を意識して、皆が今後の学校生活を安全、安心に過ごせるよう、責任ある行動で無事終えることができたことに感謝しております。
締めの伝統歌の視聴では、改めて3学年の皆が心を一つにして共有することができる唯一のものが、伝統歌であることを再確認する機会となり、心が揺さぶられました。
この2学期を迎えるに当たって、先月までに3年生の就職に向けた模擬面接などに立ち会う機会があり、その折に感じたことを皆さんに話をします。
面接試験では、短い時間の中で試験官に対して自分のことや自分の思いを「伝える」ことに重きをおく傾向の人が多かったように感じました。「伝える」ことより、思いがどのように「伝わる」かに着目して、自分の話し方などを整理し、今月16日から始まる就職試験に悔いの残らないよう臨んでほしいと思います。
2年生・1年生の皆さんにおいても、自分の進路実現に向けた学力や意欲を高めるため、クラス内や部内の雰囲気が和やかになるよう、他者と「伝わる」コミュニケーションを意識して信頼関係を築き、2学期の学校生活を充実したものにすることを期待します。
おわりに、県内高校では本日現在も休校が相次ぎ、部活動の停止状態も継続するなど、1学期以上に安心できない状況が続くなか、朝の体調チェック、マスク着用、昼食時の黙食など、ひき続き感染症に対する意識を高めることを、改めてお願いして、2学期始業式の挨拶とします。
令和3年9月2日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝
「夏休みを迎えるにあたって」
今週末から来月下旬にかけて、昨年開催できなかったインターハイが北信越5県を中心に、無観客で行われる予定ですが、つい先週末にも県内の高校で臨時休業の措置がとられており、コロナ感染の拡大防止には昨年から大変苦慮しているところです。
ただ今年は昨年と違い、県総体や県総文祭などが制限のある中でも開催されており、現在も行われている高校野球の県予選大会では、先週、皆さんも本校の初戦を各教室でネット視聴し応援することができました。
昨年から今年にかけて、これまで本校では全国でも入賞実績のある強豪校との試合がいくつもありました。いずれの試合でも本校の出場選手は、どれだけ得点差がついても、また、緊迫する場面でも、選手が互いに声を出し、鼓舞しあい気持ちを切らすことなく、その時にできる限りのプレイを最後までやりきる姿勢は素晴らしいことだと感じています。今後とも、この気概は鶴高生として大切にして欲しいと思います。
3年生では明日から4日間ある前期補習に取り組み、大学進学等に向けて取り組む生徒がいます。また、就職の模擬面接で自分の思いを伝える練習を積み上げていく生徒もおります。1・2年生でも全国大会やコンクールにむけて準備する生徒、新人大会や演奏会などを目標として日々練習に取り組む生徒がいます。
夏休みはそれぞれが「個」の目標に向けて、目標を共有できる人たちとともに、集中して「個」を伸ばす、ひいては「チーム力」を伸ばす絶好の期間です。
生徒の皆さんには、集団から少し距離を置いて過ごす時間が多くなるときですが、「個」のレベルを高めるということを意識して、集団の中で切磋琢磨できる一員になってみてください。制限されているコロナ禍で、今一度一人ひとりが何を目標としてどのように過ごすか、考えてほしいと思います。
おわりに、コロナ感染防止を心がけるとともに、交通事故や水辺の事故、熱中症、犯罪被害など、生命に関わるような事故に巻き込まれないような日常生活を送り、8月下旬の鶴翔祭をはじめ、学校生活が安全に、安心して送れるよう一人ひとりが自分の行動に責任を持って充実した時間を過ごせることを願っております。
令和3年7月20日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝
北信越高等学校体育大会壮行式
北信越大会に出場する4競技40名の選手の皆さん、出場おめでとうございます。 皆さんの中にはインターハイへの出場を決めて北信越大会に臨む生徒、この大会にインターハイへの出場権をかけて臨む生徒、そしてこの大会を最高のパフォーマンスの場として臨む生徒、置かれた状況は様々ですが、厳しい練習の成果として北信越大会の舞台に立つ皆さんを心から讃えます。
各部の選手の皆さんには、これまで鍛えた力と技を存分に出し切り、素晴らしい成績を持ち帰ってくることを期待して、2つのことを話します。
一つ目は、週末の大会を迎えるに当たって急に強くも弱くもなりません。会場の雰囲気や競う相手に対して必要以上に意識しすぎず、大切なのはどういったふうに戦い、どうしたら自分のベストパフォーマンスが発揮できるかのみに集中して大会に臨んで下さい。
二つ目は、県大会より高いレベルで試合が行われると思いますが、さらに自分の競技レベルを高める絶好の機会ですから、自分自身が取り組んできたことを信じて、臆することなく、自分の持ち味をだしきり、ワクワクした気持ちで戦ってほしいと思います。
このことが、今後のインターハイや国体への出場、そして秋の新人大会や選抜大会に繋がるとともに、自分の自己実現や一生懸命応援してくれる家族をはじめ、関係者の皆さんに感謝の気持ちを表すことになると思います。
一昨日、「石川緊急事態宣言」が解除される中でコロナの影響でまだまだ制限された環境でありますが、開催に向けて取り組んでいる大会関係者への感謝の気持ちも忘れず活躍することを祈念して、激励の挨拶とします。
令和3年6月15日(火)
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝
5月連休を終えて
5月連休が終了し、新年度も早1ヶ月が過ぎました。今月は中間考査やインターハイ県予選会などもスタートし、これからの一日一日が、皆さんの進路実現に大きく影響してきます。
先月下旬、陸上競技の全国トップレベルの大会で日本を代表する選手が優勝しました。近年2年間、身体の故障により満足に走れない状況が続いていましたが、彼はこれまで一貫して走り方や練習方法は高校時代から自分自身で考えるスタイルを貫き、フォーム指導や練習方法などもコーチをつけずに取り組んできた28歳のトップアスリートです。
その彼が、これまでのトレーニングのままでは、自己ベスト更新すら厳しく、変化をしないことが怖いと感じて、この時期、故障のリスクを減らすことや自分の感覚だけを頼りにしていたことを見直し、コーチをつけて競技することを決断しました。
それでも全てをコーチ任せにするのではなく、自ら考えることを大事にするスタンスはそのまま崩さず、自分が気づかないことやこれまで考えていたことと違う助言をもらうこと、信頼できる人との相談を通して感じたことを自分に取り入れ、競技レベルを高めるべく練習に取り組んでいます。
自分のやり方やスタイルにこだわることはとても大切なことですが、自分の成長が実感できないときや、長い時間、壁にぶつかってもがいているとき、自分のスタイルさえ見つからないときなどには、何らかの変化がとても重要なこととなります。
今より少しでも高みを目指す生徒や、前に一歩でも歩みを進めたいと考えている生徒は変化することを怖がらず、勇気を持って変化を受け入れ、自分を高めるためにはむしろ変化してほしいと思います。
そのためにも学校行事や部活動をはじめ、校内外の多くの取り組みに対して与えられることを待つだけでなく、身近な先生方や信頼できる外部の関係者などと積極的に話をし、相談する機会を自ら作り動き出すことができるようにして下さい。
おわりに、本県では5月連休中には新規感染者が初めて40人に上るなど、感染に対する県民の危機感が高まっています。
私たちの生活や社会がより深刻な打撃を受けないためにも、昨年以上の感染対策を暮らしの中に定着させ、一人ひとりが警戒を緩めることないよう学校生活、家庭生活を送ってください。
令和3年5月6日
石川県立鶴来高等学校長 北川 博勝