校長室より「おこらいえ」
週の始まりは土曜日から
70日目
世の中には
誰かがやらなくてはならないけど
誰もやりたくはないこと
でも誰かがやらなければ
誰もが困ること
そんな仕事があります
学校の生徒会の仕事も
そんな仕事です
「自分がやらないと…」
そう考えてくれる生徒の力で
成り立っています
小松高校の生徒会の呼びかけにより
南加賀地区の高校の生徒会のみなさんが
3月2日に小松駅で
能登地区の被災した高校のために
募金活動を行なってくださいました
今日はその贈呈式がありました
「多くの同世代の高校生が
みんなのことを想っているということを
知ってもらいたくて」
小松高校生徒会長の
橋紀仁さんがご挨拶をしてくださいました
贈呈式の進行も全て生徒だけで執り行い
きっと将来の日本を背負って立つ
未来の担い手になるんだろうな
とても頼もしく感じました
募金活動にご協力してくださったみなさん
ほんとうにありがとうございます
夜、燃え尽きた街に立つと
街灯も店もなく
ひたすら真っ暗闇で
本当に星が綺麗です
夜中なんにもすることない昔の人は
こうやって星空を見上げて
星座を考えたりしたんだろうな
時を超えたような錯覚に陥ります
星座の中を5つの星だけが
他の星を追い越したり
途中で引き返したり
不思議な動きをしているのも
はっきりとわかります
惑う星「惑星」です
古代のひとびとは
この5つの惑星に月と太陽を加えた7つの星が
時間を支配していると考えました
七つの星を地球から遠い順(当時の知識)に並べて
土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月
この順に1時間ずつ時間を割り当てました
0時から1時までは「土星の時間」
次の1時から2時までは「木星の時間」
という具合です
そうすると
その日の最後の時間
つまり23時から24時は「火星の時間」となり
次の日は「太陽の時間」から始まります
同じようにたどっていくと
その次の日の始まりは「月の時間」
そして「火星」「水星」『木星」「金星」
と続きます
これが
土日月火水木金と並ぶ1週間の始まりです
週に1日または2日休みのあるこの制度は
なんてよくできた制度なんだろう思います
7日に1日くらい
ゆったりする時間がないと
いい考えなんて浮かびません
被災生活を送っている中
週に一度だけ風呂に入っている瞬間に
そんなこと考えています
明日からまたがんばろう
今日の「PRAY FOR JAPAN」
週末、小2の娘が
どこで覚えてきたのか
「上を向いて歩こう」を
熱唱しながら歩いていた。
「どうした?」と尋ねたら、
「地震で大変な人に
聞こえるように」との事。
届きましたか?
豊かな日本語の使い手に
69日目
春はあけぼの
昨日までの寒さとはうって代わり
今朝は青空が
これからあたたかくなりそうな予感
三寒四温という言葉があります
三日寒い日が続いた後に
四日暖かい日が続くという
この時期の季節の移り変わりを
表す言葉です
こうやって
一歩一歩春が近づいてきます
クイズ第1問
四字熟語を完成させてください
一( )二( )
二( )三( )
三( 寒 )四( 温 )
四( )五( )
五( )六( )
六( )七( )
七( )八( )
八( )九( )
九( )一( )
私は昔から国語が大の苦手で
特に
「筆者の言いたいことを選べ」
という問いに対しては
「十中八九」はずしていました
あるとき
大学入試共通テスト
(当時は共通一次と呼んでいた)
の問題文として採用された
文学者の話を聞く機会が得られました
その方はこう言いました
「私がこの文章で言いたかったことは
正解以外が全て正解だった」
後日このことについて
本校で校長先生を務められたこともある
国語科の表純一先生に
議論をふっかけたことがあります
「人の気持ちなんて
その人にしかわからない
そんなことを問うて
正解不正解を決めつける
国語という教科は
ナンセンスだ」
表先生はこう答えてくださいました
「国語という教科はね
実は作者が言いたいことを
考えさせる教科ではなくて
その文章を読んだ
大多数の人がどう捉えるかを
考えさせる教科なんだ」
目から鱗が落ちた瞬間でした
「そうか
自分は世間大多数から
ずれていたんだ」
以来この言葉は
自分の心の中にずっと響いており
このブログを書くときも
読んで傷つく人はいないか
何度も何度も読み返しては
書いています
このことを
国語でしっかり学んでこなかった人が
失言で世間を騒がせる政治家や
SNSで炎上する人になるのでは
↑ これも失言かな?
クイズ第2問
SNSとかけまして
江戸の街とときます
その心は?
答えは最後に
この年になってようやく
国語の楽しさに目覚めています
昨日の読売新聞に
「おしごと小町短歌大賞」の
受賞作の発表がありました
クスリとしたり
ホロリとしたり
どれも素晴らしい作品でした
「なんてことぼくのメダカを
じゃこごはんみて涙する息子4歳」
岐阜県 佐藤さん
「豊かな日本語の使い手をめざしましょう」
本校の松本昭子先生がおっしゃっています
クイズの答えは
第1問
一石二鳥
二人三脚
四捨五入
五臓六腑
七転八起 七転八倒
八索九丘
九死一生
六七の四字熟語
どなたか知りませんか?
第2問
火事とケンカが華です
金沢大学、大阪大学
合格のしらせが
入りました
未来を創れ!輪高生
68日目
3月1日に行われた卒業式の
校長式辞の中で
こう言いました
「輪島に残るみんな
一緒に新しい街つくろう
一旦輪島をはなれるみんな
驚くような街を作って待っている」
高校には
「総合的な探究の時間」
という授業があります
実社会や実生活と自分との関わりの中から
自ら問いを見つけ出し
他の人との協働をとおして
新たな価値を創造し
よりよい社会の実現を目指す教科です
輪島高校のテーマは「WAJI活」
自分たちの住むWAJIMAの魅力を再発見し
未来を創造するための活動を
これまで行ってきました
新しい交通システムの提案や
スイーツフェスなどの企画実践
地元の企業とコラボしての商品開発
さまざまな工夫を凝らした取組を
これまで行ってきました
なんのためにやってきたのか
今このときのためである
そんな気がしてなりません
焼け野原から新しい街を創り出す
その大切なミッションを
これからここに住む世代の意見を抜きにしては
語ってはいけないと思うのです
自分たちの住む街を
自分たちの力で創り上げていってほしい
希望に溢れる未来の街を
「WAJI活」実践編のキックオフです
生徒のみんな
新しい街のコンセプト
それぞれ考えておいてください
自分がワクワクするようなプランをぜひ
いろんな街を調べてみるといいね
あらゆるところにヒントがあるよ
たとえばディズニーランドにある
7つのテーマランド
西から東へ向けて過去から未来が
北から南にかけて夢から現実が
それぞれ配置されてるんだそうですね
ATMは南にあるのだとか
ファンタジーランドやトゥモローランド
輪島だとどんなテーマランドが考えられますか
次に挙げる都市の共通項は何かわかりますか?
オランダのアムステルダム
https://worldheritage-mania.com/heritage-canal-amsterdam/
デンマークのコペンハーゲン
https://www.styleofnorth.com/archives/8430
アメリカのポートランド
https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/post-3020/
フランスのストラスブール
https://www.arukikata.co.jp/web/article/item/1005462/
オーストラリアのメルボルン
https://www.tripadvisor.jp/
これらはコンパクトシティといって
街の大切な機能が小さくまとまっている
住みやすい街です
住民が積極的に街作りに関わった結果
みんなが住みやすい街に仕上がっています
いろんなところに
アイデアの種がころがっているよ
高校入試最終日
67日目
高校入試の全ての日程が終了しました
今日も夕方に
中ぐらいの余震がありましたが
試験中でなくてホッとしてます
悲しいお知らせとうれしいお知らせがあります
悲しいお知らせから
神戸大学の名誉教授で
阪神淡路大震災からの復興への提言を続け
東日本大震災の復興構想会議の議長を務められた
政治学者の五百旗頭真(いおきべまこと)さんが
亡くなりました
能登半島地震の復興計画にも
お力を貸していただけるのでは
と期待していたのですが…
ご冥福をお祈りいたします
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6493921
先生の残されたご提言を
次世代に繋いでいくのが
我々の役目であると思います
https://mainichi.jp/articles/20240301/k00/00m/040/350000c
決して自衛隊の初動が遅いなどと
責めるつもりは毛頭ありません
むしろ苛酷な現場で
命がけで闘ってくださっている姿を
目の前で見ているだけに
感謝の気持ちでいっぱいです
日本の自衛隊は
世界に誇るべき
唯一無二の組織であると思います
しかしながら
今回得られた教訓は
必ず次に活かさなければ
なりません
千葉県の方でも地震が続いています
最低でも自力で最初の3日間を生き延びる
準備はしておいてください
必ず起こるものとして
最善の準備をしておいてください
初詣のおみくじで
「大凶」あと数時間で今住んでいる街が消えてなくなる!
と書かれていたとしたら
誰がそんなこと信じますか?
でも本当に起こったのです
次にうれしいお知らせ
国公立大学前期日程の合格発表が始まりました
ぞくぞく合格の知らせが入ってきています
おそらくダメだろうなと思っていた生徒も
逆転合格を勝ち取っています
本人が「震災枠かな?」とうそぶくくらい・・・
そんなことないよ
一生懸命頑張った結果だよ
それもこれも
金沢での学習環境を提供してくださった
公立高校の関係者
およびハイアットセントリックのみなさま
2次避難先として落ち着いた生活環境を
保証してくださった金沢彩の庭ホテルのみなさま
最後まで学校を信じてくださった
保護者のみなさまのおかげです
もちろん3年生の担任
進路指導担当の教員も
自身も被災している中
最後まで粘り強く指導しました
このあとも合格発表は数日間続きます
今日の「PRAY FOR JAPAN」
病院のレストランで働いている
母から聞いた話。
節電かな?
暗いレストランで食事中の老夫婦。
ただでさえよく目が見えない老婦人
『じーさんの顔が見えないから
昔のじーさんの顔を思い出しながら
食べることにしましょ』だって。
なんかいいよね~。
高校入試1日目
66日目
高校入試の1日目です
8:30頃余震が観測されました
受験生は落ち着いています
予定通り実施します
検査中の余震も考えられます
何かありましたら
このブログで速報します
隣の文化会館で復旧工事の音がします
英語の「聞くことの検査」の時間帯のみ
工事を中断してもらうことにしました
本当は検査時間中
ずっと止めてもらいたいのですが
復興の歩みを止めるわけにもいきません
つらい環境の中
耐え抜いて勉強してきている子たちだから
少しの騒音があっても
集中して力を発揮できる
そう信じています
高校に入学しても
できない言い訳を他に探すことのない
たくましい生徒を育てたいと考えています
今朝の朝日新聞で
鳥屋小学校の中谷萌瑛先生の記事を
拝見しました
能登の子は13年前の私だ
先生は
小学校4年生の時
福島県で被災し
おかあさまの実家の石川県に
引っ越してきたそうです
クラスのみんなとのお別れの時
日が暮れるまで外を走り回り
「もう一生会えないのかもしれない」
とめどなく涙が
今、その時と同じ
4年生を受け持っておられます
輪島からの転校生もいるそうです
気持ちをわかってくれる
先生に出会えてよかったね
つらいときに
頑張る姿を見せるだけじゃなく
一緒に「しんどいね」って言える
大人でいよう
だそうです
こんな素敵な記事を書かれる
朝日新聞の記者の
力丸祥子さんにも
ありがとうございます
真実を伝えることが報道の使命
それは理解できるつもりですが
真実が不安を煽るだけ
そんな記事を目にすることもあります
例えば
ウミガメのお母さんは卵を産むとき
涙を流します
それは涙ではなく浸透圧の関係で
体液が滲み出ているだけだよと
真実を伝えることに
どれだけの意味があるのか
「どうして泣いているのかな?
生まれてくる子たちに
しあわせになってねって
祈って泣いているのかな?」
嘘でもいいから
そう伝えるほうが
はるかに意味のあることだと
自分は思うのですが
教育と報道は違うって言われると
それまでですけど
ふたりの素敵な女性から
65日目
先日、山椒魚のピアノを運び出す際に
情報を拡散してくださった
カウンセラーカレッジ石川の森辰美さんより
生徒のみなさんにメッセージがあります
「困ったらまず人に相談する
という経験が大事
相談すること
助けを求めることは
恥ずかしいことでも
みっともないことでも
何でもない
この経験が
青年になって
もしもしんどくなった時でも
誰かに相談することができる
礎になるの
たった一人で抱えて
崖っぷちにいる大人が
本当に多いんだわ」
このことは
自分も身をもって経験しています
捜し物をするときは
「あれ、どこいった~?」
って大騒ぎしながら探すんです
そうするとたいがい誰かがどこかで目にしていて
「あそこにあったよ」
ってあっけなく見つかります
日本では
「人様に迷惑をかけないように」
って育てられるけど
ある国では
「あなたも人に迷惑をかけるんだから
あなたも人からの迷惑を許しなさい」
って育てられるんだそうです
「こどものすること怒るでない
かつておまえが通った道
年寄りのすること笑うでない
いつかおまえが通る道」
って言葉もありますしね
先日ラジオに出演させていただいた際に
インタビューをしてくださった
MROの原田 幸子アナからも
力強いメッセージが届きましたので
ご紹介します
「みなさんの目の前に
立ちはだかっているのは
壁ではなく
きっと扉で
その扉には鍵がかかっていたり
とても重かったりするかもしれないけど
きっと開く
開けることができる
自信を持って扉を開けて
前に進んで欲しいです」
そのうちなんとかなるだろう
64日目
今日もいろんな方からの支援が
山田長満奨学金より
本校から4名の生徒が採択されました
この奨学会は
世界の平和及び経済成長
並びに人々の幸福に
寄与することを目的に
日本や国際社会に貢献する人材を
育成する会です
今回の被災を受け
急きょ10名の増員をしてくださり
奥能登5高校の生徒に
支援していただけることに
なったものです
お世話をしてくださった
サンテック株式会社の
岩和志会長様にも
厚く御礼申し上げます
山椒魚のピアノの脱出にも
本日成功しました
運び出してくださったのは
大浦運輸株式会社
石川ピアノ配送センターのみなさん
絶対無理だと思っていたのですが
さすが専門家です
傷ひとつつけずに
あっという間に運び出してくださいました
設置したのは
輪島高校の吹き抜け階段
誰でも弾ける屋内ストリートピアノとして
第二の人生のスタートです
大浦運輸さんを紹介してくださったのは
白山市の楽器店ポンポロプーの島崎克宏店長
石川のマイスターにも選ばれている
名ギタリスト
ポンは太鼓
ポロはギター
プーはラッパ
なんでも揃う楽器の総合店です
山中温泉の近くのお寺に
こんなお触れ書きが
「大変」とは大きく変わるチャンスのこと
輪島高校卒業式校長の言葉
として紹介してくださっています
ただこの言葉は
36日目のブログでご紹介したように
インターネットで見つけた
島本麻衣子さんの言葉であって
私のオリジナルではありません
そもそもこのブログ自身に登場する名言は
ほとんどどなたかの言葉のつなぎあわせであって
オリジナルは1割程度しかありません
島本さんの言葉を私が始業式挨拶で使い
それを聞いた生徒が卒業式答辞で使い
それを報道したものをご住職が書いてくださり
素晴らしい言葉というのは
このようにして伝わって行くものなのですね
お寺に書かれている言葉というのは
ほんとうに奥深いです
私がある日見かけてずっと心に残っているのは
「いのち◯わたし◯生きている」です
◯には助詞が入ります
どんな助詞が入っていたか忘れましたが
入る助詞によって
幾通りにも解釈できる言葉だなと…
「いのちでわたしは生きている」
「いのちのわたしが生きている」
「いのちもわたしも生きている」
「いのちがわたしを生きている」
名言と言えば
私のお気に入りの一休さんの逸話です
亡くなる前に弟子達に
「どうにもならないほど困った時があったら
この遺言を開きなさい」
その後実際どうにもならないほど困った弟子達が
遺言を開けると
「大丈夫 心配するな なんとかなる!」
植木等さんの名曲
「金のない奴ァ俺んとこへ来い!
俺もないけど心配するな」
と同じくらい大好きです
「見ろよ青い空白い雲
そのうちなんとかなるだろう」
でも勘違いしてはいけないのは
何にもしなくて
なんとかなっている訳じゃなくて
なんとかしようと思って
一生懸命頑張っている人がいるからなんですよね
だから大事なのは
なんとかなるだろうと
楽観的に構えながら
今できることを
精一杯やることだと思うのです
「誰かがなんとかするだろう」では
いけません
「すみれ」の花言葉
63日目
輪島高校のすぐそばに
そのピアノ教室はありました
「すみれグループ」かわいい名前の教室の
先生のなまえは高出紘子先生
今はもう通う子はいませんが
自分の3人娘もそこで習っていました
今 かつての教え子さんが
いろいろな場所でご活躍されています
今回の地震の知らせを受けて
イタリアで音楽活動をされている
羽根由紀美さんが
急きょ帰国し先生のお世話をなさっています
輪島高校の避難所の方へも
シャワーをしに来られていました
今回卒業式の場所探しの件で紘子先生にご相談したら
大海文さんが音楽堂の手配をしてくださいました
文さんはオーケストラアンサンブル金沢(OEK)で
現在お仕事をされており
「とっても信頼できる人」と
紘子先生一押しのお弟子さんのひとりです
卒業式は
OEKで歌を歌っていらっしゃる
仲谷響子さんの「君が代」で始まり
パイプオルガンの演奏に合わせた
「聖母への祈り」の独唱で
多くのみなさんが魅了されました
「聖母への祈り」は
輪島の一本松公園の丘の上に立つ
「海の星幼稚園」のイタリア人神父さまが
作詞作曲なさった曲です
すみれの花言葉は「誠実」「小さな幸せ」
とっても誠実な「すみれグループ」の
みなさんのお力で
小さな幸せをかみしめるような
素敵な式になりました
ほんとうにありがとうございました
みなさんのおかげです
62日目
昨日 無事卒業式を行うことができました
ほんとうにいろんな方々にお世話になりました
石川県立音楽堂の山本美智子さん
「思い出に残る卒業式にしたい」と
会場の設営や式の進行に
いろいろと素敵なご提案をくださり
プロデュースをしてくださいました
舞台 音響は金沢舞台さん
当日 直前の変更にも
嫌な顔ひとつなさらず
思うがままのリクエストに
応えてくださいした
会場をお花で彩ってくださったのは
フラワースクールミュゲ代表の水上詩子さん
多くの農家が被災されている中
石川県の花エアリーフローラを集めてくださいました
卒業生一人ひとりにコサージュも
みなさんをお迎えするBGMは
パイプオルガンの荘厳な調べ
演奏してくださったのは
オルガン奏者の黒瀬 恵さん
圧倒される演奏に胸が高鳴ります
卒業証書は一人ひとりに手渡しました
バックに流れるは
リトアニアからの
ジドレ・オヴシュカイテさんの
ヴァイオリンソロ
輪島吹奏楽団のみなさんが
式歌「ふるさと」の演奏をしてくださいました
卒業生田中琉惟さんのお母さんが
メンバーに声をかけてくださり実現しました
卒業生退場のBGM「輪高讃歌」も奏でてくださいました
卒業式の後には
サプライズです
つつがなく式を終え
卒業生が退場したあと
もう一度式場に戻し
プレゼントです
プレゼンターとして登場したのは
スマイルアップのみなさん
東山紀之社長をはじめ
元V6の長野 博さん
SexyZoneを卒業する中島健人さん
関西ジュニア Lilかんさいの
大西風雅さんと嶋崎斗亜さん
見たいなと思いながらまた見れていない映画に
斗亜くん出演の
「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら。」
があります
今度絶対見に行こうと思っています
5人の登場に会場のボルテージは最高潮
生徒よりもお母さん方の目が
ハートになっていました
5人はまず立ち振る舞いから違います
立っているだけでオーラが違います
若いタレントの活躍する場を守るため
自ら矢面に立つ東山紀之社長の姿は
困難の中 立ちあがろうとしている我々にとって
心の励みです
ホンモノの持つ力は素晴らしいですね
同じ場所にいるだけで
笑顔になれる
たくさんの元気をありがとうございました
卒業おめでとう
61日目
卒業おめでとうございます
大切な人を亡くされた人もいます
家が壊れたり燃えたり
大切な思い出をなくした人も
たくさんいます
私も
洋服が全て瓦礫の下で
1月1日からずっと
同じ服で過ごしています
でもね
今日のこのモーニング
去年の入学式以来
ずっと校長室に
おきっぱにしておいたんですよ
なので今日はちゃんとした格好で
みんなの卒業を
お祝いすることができます
コロナの中
中学時代を過ごしてきた
みんなが入学してきて
コロナが収まって
さあこれからというとき
こんな話をしました
「みんなは決して
可愛そうな世代なんかじゃない
これまでの辛い日々は
これから生きていくための
きっと大きな力になるよ」
そして今回
もうみんなには
これ以上がんばれなんて
そんな簡単には言えない
でもね
前を向くしかないんです
今はこんなに悲しくて
涙も涸れ果てて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
輪島に残るみんな
一緒に
新しい街作ろう
一旦輪島を離れるみんな
きっと
いつか
帰っておいで
みんなが驚く街
作って待っとるし
令和6年1月1日
そのちょうど2ヶ月後
みんなは
輪島高校を巣立っていきます