校長室より「おこらいえ」

気象学、地政学としての風水

185日目

 

沖縄修学旅行から帰ってきて

やがて10日

 

着いた日にちょうど梅雨が明けて

最高の旅行になりましたが

地元の方は

「今年は久しぶりに

 梅雨らしい梅雨でしたよ」

とおっしゃっていましたので

本州ではこれから本格的に

降ることになるのでしょう 

 

全国展開しているある衣料店は

夏物をまず沖縄で売り出し

売れ線の商品を探ってから

全国で販売する数を見込んで製造するので

ほとんどムダがないんだそうです

 

それと同じで

沖縄の梅雨を観測すると

その年の梅雨を占うことが

できそうです

 

その年の梅雨が

カラ梅雨になるのか

大雨になるのかは

偏西風の蛇行が大きな鍵をにぎっています

 

偏西風とは

中緯度付近ちょうど日本あたりの上空を

西から東へ

つまり中国の方から

一年中吹いてくる風です

この偏西風の影響で

日本の天気は西から東へと

変わっていくのです

 

この偏西風はまっすぐ吹くのではなく

大きく蛇行しながら進みます

地球を1周する間に

5回南北にゆれます

地球儀の上に

北極を中心にして

でっかいヒトデを描いてみてください

そのヒトデの手にそって

流れるイメージです

 

このヒトデは年によって回転します

ヨーロッパにヒトデの手が来る年は

日本は手と手の間に位置します

つまりヨーロッパに

北極の寒気が降りて来て

大寒波になる年には

日本は暖冬になるのです

 

ヨーロッパから中国に

やってくる偏西風は

ヒマラヤ山脈にぶつかると

山脈の北側を通るか

南側を通るか年によって変わります

北側を通る年はシベリア大陸を通って

日本にたどり着くので

冷たい乾いた風になりカラ梅雨

南側を通る年は南シナ海を通って

たどり着くので

あたたかい湿った空気となり

大雨をもたらします

 

古来中国人は

年によって吹いてくる方角がかわる

ヨーロッパの方から吹いてくるこの風を

崑崙山脈からくる「気」ととらえ

この「気」が最もよい影響を及ぼす地に

都を構えました

これがいわゆる「風水」です

 

つまり「風水」とは

単なる占いやまじないの類ではなく

人間が長きにわたって

積み重ねてきた智恵がつまった

れっきとした科学なのです

 

北東にトイレがある家には

病気があとを絶たないといわれます

今と違って水洗が発達していない頃は

日当たりの悪い方角にあるトイレは

衛生に問題があり

それこそ「悪い気」が

家中に漂ったのでしょう

 

歴史的に見ても

徳川家康が江戸に幕府を置くとき

風水師であった

天台宗の天海僧正の助言のもと

風水を用いて都市計画を進めたといわれます

 

江戸城は

北方の山を背とし

南方に広い平地と

それを潤す大きな川が流れる

いわゆる「背山面水」の

理想的な地形となっています

 

新しい輪島の街を築くとき

大いに参考にすべき点がありそうです

 

Dr.コパ先生は

今年は1月2日を仕事始めにすると

大きな運気を呼び込むと

おっしゃっていました

ちょうど震災復興を始めたのが1月2日

これからの輪島が

よい方向に向かっているとしか

思えません

 

コパ先生は

「ご自分の出身校を訪ねると

 恋愛運アップ」

ともおっしゃっていますよ

卒業生のみなさん

実高の卒業生も

町高の卒業生もみんな

ぜひ輪島高校へ来てください 

 

カタリバさんが支援物資を

たくさん届けてくださいました

生徒玄関に並べておきますので

必要な方はご自由にお持ちください

 

 

 

 

 

 

ご家庭で必要なものがあれば

持って帰るよう

お子さまにお伝えください

歯磨き、歯ブラシ、石けん、タオル

ノートやペンなど文房具

などがあります

僕らの夏

184日目

 

こんなお便りをいただきました

 

輪島高校野球部は7月12日に金沢龍谷高校と初戦を迎えます。

昨年の夏の大会と同じ龍谷さんとの対戦です。

これも何かの縁と感じています。

 

3年生保護者からお願いがあります。

初戦の龍谷戦に願わくば学校全員応援していただけないでしょうか。

 

夏の大会は特別なものです。

今回はそれ以上に能登、輪島の復興への願いのこもった大会になると思っています。

沢山の方々から野球部への支援、色んな形で応援の気持ちをいただきました。

その感謝を野球の力を通して少しでも伝えることのできる大会であると思っています。

 

オール輪島で挑む高校は輪島市では輪島高校野球部だけです。

今野輪島高校野球部の円陣の掛け声は海士の祭りばやしです。

地元愛と復興を願っての現れです。

 

わかりました!

応援バス出しましょう!

全校で応援しましょう!

 

輪島高校の野球部のメンバーは

ベンチ入りギリギリ

スタンドで応援する部員がいません

 

OBのみなさん

市民のみなさんも

ぜひ力をお貸しください

今日で半年

183日目

 

ニューヨークの

ブルックリン日本語学園

ガルシア奈津子先生はじめ

初等部〜高等部の生徒さんから

温かい励ましのお便りが届きました

心のこもった日本語で

一人ひとり書いてくださいました

読んでいた生徒は

「涙が出てきそう」

って言ってました

 

 

 

 

 

 

本当にありがとうございます

 

本校では現在期末考査を実施中

明日が最終日となります

本校では昨年度から

中間考査を廃止していますので

1年生にとっては

高校最初の考査です

 

今年度全国の高校の13%が

定期考査廃止を検討しています

特に奈良県においては

現3年生から

全ての県立高校で定期考査を廃止しています

これまでの知識重視の評価から

観点別評価の実施が求められるようになったことが

最も大きな要因で

全国の教員の意識も

42%が定期考査は不要と考えています

 

定期考査不要と考える根拠として

①出題範囲が単元の途中となることが多く

 どの単元を苦手としているのかが

 生徒自身わかりにくい

②考査間のスパンが長く

 学習のつまづきの発見が遅れる

③一夜漬けで乗り切る生徒は

 考査後学習したことを忘れる

④1週間前から部活動や探究活動を

 中止せざるをえない

などがあげられます

 

ただし

中間考査廃止は目的ではなく

あくまでも手段に過ぎず

普段の授業へ取り組む姿勢を適切に評価し

生徒自身次の学習への意欲とつながるような

授業のありかたを構築することを目指しています

実高メモリアル

182日目

 

人口の少ない輪島市ではありますが

かつて市内に5つもの高校がありました

現存する公立高校は2つ

輪島高校と門前高校です

門前はかつての星稜高校の山下智茂監督の

生まれ故郷でもあるということで

氏が野球部のアドバイザーを務め

最近メキメキ力をつけてきている

注目の野球部を擁する高校です

 

輪島市唯一の私立高校

日本航空石川は

創立わずか数年で甲子園出場を果たしました

現在東京の本校に避難していますが

できるところから拠点を戻しつつあるようです

 

一方消えてしまった公立高校がふたつ

ひとつは町野高校

私の初任校です

ドラフト1位指名のプロ野球選手

横浜ベイスターズ谷口投手を

輩出した高校ではありますが

ここについての思い出はたくさんすぎて

いつかこのブログで紹介させてください

 

もうひとつは輪島実業高校

こちらも広島東洋カープ丸木投手を輩出した

野球部の高校です

 

輪島は田舎の小さな町ではありますが

このようにこと野球に関しては

昔からさかんな町ではあります

 

遡ると終戦直後の話になります

能登半島の先っぽに位置する輪島は

アメリカにとって対中国の

重要な拠点です

現在でも

奥能登の最高峰高洲山の頂上には

自衛隊のレーダー基地があり

日本海の国防の重要な拠点となっています

 

ギブミーチョコレート

終戦直後

多くの進駐軍が輪島に駐屯していました

米兵が輪島の子供たちを集めて

本場のベースボールを教えてくださったそうです

 

そのときの子供たちが

大人になって指導者として

輪島の野球文化を創り出してきたという訳です

 

輪島実業高校は

もともと

輪島高校の商業科が独立した高校で

高校再編で廃校となったあとも

その地域に根ざした優れた教育実践は

現在の輪島高校ビジネスコースに

しっかりと引き継がれています

 

昨年輪島高校が創立百周年を迎えた際

これからは輪島高校も輪島実業もない

一緒に輪島の子供達の教育を

バックアップしていこうということで

同窓会組織を合併しました

 

そのときに

元輪島実業高校内に保管されたいた

輪島塗の校章パネルや校歌パネル

輪島高校へ移管しました

 

 

 

 

 

 

現在

輪島実業高校のあった地へ繋ぐ道は

全て寸断され

何人たりとも近づくことのできない

状態が続いています

このまま取り壊しとなる可能性もあります

 

貴重な記念の品を運び出しておいて

よかったなと

今になってしみじみ思っています

 

輪島実業高校卒業生のみなさま

輪島実業の大切な思い出

輪島高校で保管しています

どうかご自分の母校と思ってください

吉凶未分末大吉

181 日目

 

焼け跡でぽつんと残った我が家

 

 

 

 

 

 

よくよく見ると

お隣さんと数十センチしか離れていないのに

面している壁には焦げ跡ひとつないのです

 

実はこの壁の内側には

2階に神棚

1階に仏壇があります

 

今まで神も仏も全く信じずに

生きてきました

 

震災後

多くの方々とのご縁をいただくにつれ

自分ひとりでは何もできないことに

気づかされ

目に見えない力を感じています

 

地球に帰還した宇宙飛行士で

宗教家になる方が少なくない

という話を聞いたことがあります

 

自分の理解を超えたものを

目の当たりにして

自分自身の心も

大きく変わった気がします

 

神社を訪ね

輪高のそして

能登の未来を訊ねることも

多くなりました

 

太宰府天満宮

 

 

 

 

 

 

学問の神様

菅原道真公を祀ったこの神社は

左遷された道真を追って

大切にしていた梅が飛んできて

一夜のうちに花を咲かせた

「飛梅」で知られます

 

 

 

 

 

 

太宰府天満宮では

「おみくじ」と言わず

「みくじ」といいます

 

 

 

 

 

 

さだまさしさんが

名曲「飛梅」の中で

「みくじ」と歌っていた理由が

わかりました

たしかに「おみくじ」は

漢字で書くともしかして「御御籤」?

二重敬語ですか?

「御御御付け(おみおつけ)」みたいな?

「みくじ」は

「低迷の運気ここしばらく続きそうです。

 しかし思わぬ幸運をもたらす兆しも見えます。

 雪の下の草木が太陽の光を待っています。

 真面目に努力すれば発展の時期到来です。」

と励ましてくださいました

 

京都伏見稲荷

 

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの外国人観光客に囲まれ

いつの日か能登もこんなふうにと願いつつ

おみくじ筒をジャラジャラ

縁起のいいことになんと一番

 

 

 

 

 

 

運勢は「吉凶未分末大吉」

「よしあしいまだわからずすえだいきち」

と読みます

こんなの初めて見ました

「罪あらば我を咎めよ天つ神

 たみはわが身の生みし子なれば」

この歌の意味は

「このみさとしは、

 万民の罪穢を背負いたまう大神の御心であり、

 世の為人のために尽くせとの御教である。

 何事につけ我子をいつくしむ心を以てすれば、

 前途は光明に輝き、

 ゆくゆくは、

 必ず、

 よき方に向うこと疑いない。」

 

今日は

「キリコ会館」で

「台湾佛教慈濟基金會」のみなさんが

被災高齢者のために

義援金をお配りくださいました

 

 

 

 

 

 

台湾も地震で大変なのに

本当にありがたい限りです