校長室より「おこらいえ」

お伊勢参りの旅

地震から 411 日目

豪雨から 147 日目

 

今日から何人かの生徒が

伊勢へ研修旅行に出かけます

 

朝の4時半出発

大雪のため道路状況が心配なので

念のため前もって下見をしてきました

 

 

 

 

 

 

朝の3時なのに災害復旧現場には

灯りが煌々とついていました

そのおかげかどうかわかりませんが

除雪車も早くに入ってくれていました

安心して出発できそうです

 

 

 

 

 

 

参加したのは

1年生

浦 勇誠 さん 小町 優真 さん 

小住 優太 さん 森下 正幸 さん

3年生

出坂 舞 さん 森田 心優さん 福久 凪 さん

の7名です

 

大成建設さんのお力添えで

三重県にある(株)REMAREさんを訪れます

廃棄する漁網を甦正させて

さまざまなものを造る会社です

 

参加する3年生の中には

大学に進学して

建築や街づくりについて学ぶ予定の生徒もいます

 

1年生の中には

被災地を巡るツアーを企画運営する会社を立ち上げたい

という夢を持つ生徒も

ぜひ実現させてほしいと思います

卒業してからと言わず

在学中にぜひ

 

おとなりの飯田高校に

在学中に起業した女子高生2人組がいます

彼女らの目のつけどころがすばらしかったです

 

日焼けして売り物にならないカボチャが

畑にゴロゴロしているのを目にして

何とかならないかと考えました

おばあちゃんに聞いてみると

金沢の業者に卸すとき

売り物にならないのは買ってもらえないとのこと

ホテルやレストランに掛け合ってみると

下ごしらえ済みの野菜を

金沢の業者から購入しているとのこと

 

彼女らは気づきます

せっかく作ったかぼちゃのうち

きれいなものだけを安く買い叩かれて

切って洗っただけのものを

高く売りつけられていることに

 

課題は

珠洲に一次調理施設がないことだ

じゃあ私たちでそれをやろう!

これが起業へのきっかけでした

 

やがて彼女らは大学へ進学し

平日は大学で学び

休日は珠洲に戻って会社経営

そんな道を歩むのでした

震災後どうなっているのでしょう?

 

現役女子大生による

地元の限界地域を救う挑戦的企業

株式会社ABOBORA(アボボラ)です

カボチャエキスを使った

身体と環境にやさしいネイルオイルなども

開発しています

ぜひ応援してください

 

輪島高校の1年生たちにも

ぜひがんばってほしいです

 

研修旅行のほうは

今日の午後会社を視察して

明日は伊勢神宮を訪れ

夜の8時頃に帰ってきます


石川県商業生徒発表会に

ビジネスコースの3年生が出場しました

 

 

 

 

 

 

浦野奏太さん 北濱一斗さん

木村麗人さん 林 祐樹さんが

自分たちが考えた修学旅行誘致プランを

発表しました

能登を元気にするオリジナル弁当!

地震から 410 日目

豪雨から 146 日目

 

家庭科の山上先生からの報告です

今日は山梨県より「目指せ!!日本まるごとゴミ拾い 特定非営利活動法人 まるごみ」DJ KOUSAKUさんをお招きして特別授業を行っていただきました
生徒は事前に考案したお弁当のおかずを今日の授業のなかでグループ内共有しグループ内でNO.1を選出しました
”小学生に大人気!生姜くせぇ生姜焼き弁当”
”濃厚クリームとろ~り!能登産カニクリームコロッケ”
”能登地鶏の辛みチキン”
どれも美味しそうなだけでなくネーミングセンスも抜群でこのほかにも多くのアイディアが出ました
DJ KOUSAKUさんは生徒たちが上手にchromebookを活用して授業をしている様子に驚かれていました
今後生徒たちが考案したオリジナル弁当が商品化されるのが楽しみです

見てください この表情 
きっとお互いに忘れられない学びになったのではないでしょうか

 

 

 

 

 

 


パリで行われた

OECD教師生徒サミットに参加した生徒たちが

門前中学校さんで

その様子を発表してきました

 

全校生徒42名が聞いてくださいました

 

参加したのは

長井彩綺さん 三中そらさん

上野緋子さん 谷内友優さん

辻 姫花さん 山下明日凪さん

前名拓実さん 宮腰大地さん

 

 

 

 

 

 

世界各国のお友達ができたこと

お互いの文化を理解できたこと

震災を経験したからこその出逢い

そして未来への希望

世界って意外と近いんだなってこと

半島の先っちょに住んでたって

いくらでも世界と繋がることができること

 

たくさんのことを学んできました

そのことを

自分たちの言葉で伝えてきました

 

OECDの「おさんぽめがねワークショップ」の

こともお話ししてきました

 

夏休みに輪島高校でもやったアクティビティ

 

お散歩しながら

街の景色を教科のめがねで観ます

 

 

 

 

 

 

たとえば今日のこの会場

教科のめがねで見るとどう見えるかな?

 

図書館って英語でどういうのかな?

Library 

じゃあ本棚は?

Shelf

引き出しは?

Drawer

英語のめがねで見てみました

 

本棚があるよ

どんな木でできているのかな?

ナラとかオークが多いよ

日本やロシアで採れるものをナラ

北米で採れるものをオークと呼ぶんだって

耐久性に優れ硬くて重く家具作りに向いているよ

乾燥に弱いから

エアコンの風が常に当たるような場所に

置いたらダメらしいよ

生物のめがねで見てみました

 

「オークの原産ってどこかな?」

「カナダ南部からアメリカらしいよ

 南北に広く分布しているから

 産地によって木材の特徴が違うみたい」

「温暖な南部で育ったオークは成長スピードが早くて

 木目が大きいんだって」

「うちのお父さん大工してるけど

 地元の木材使うとその地方に合った家ができるって

「そうか南国の柔らかい木で雪国に家建てても

 重さに耐えれないんだね」

「地産地消ってそういうことか」

地理のめがねで見てみました

 

「このホール丸いね」

「体積計算できるね」

「半径どれくらいかな?」

野球部の生徒が口をはさみます

「20mくらいじゃないかな?」

「どうして?」

「塁間の27mよりちょっと短い気がするから」

体育のめがねが加わり

「じゃあ底面積は半径×半径×円周率だから

 20×20×3.14=1,256㎡

 高さが10m ほどだから体積は

 1,256 ✕ 10 = 12,560㎥」

「リットルに直すと 12,560,000Lか」

数学のめがねで見てみました

 

「この中の空気ってどのくらいの重さかな?」

「1mol は22.4Lだからモルに直すと

 12,560,000 ÷ 22.4 ≓ 560,000 mol」

「空気1mol は22.8gだから

 560,000 ✕ 22.8 ≓ 12,800,000 g

 つまり約13t!」

 化学のめがねで見てみました

 

ふたたび生物のめがねで

「象1頭の体重は約6tだから

 ほぼ象2頭分か!」

 「そんなに重いの?」

 

「もし今この瞬間全員が

 ここに生き埋めになったら

 どれだけの時間

 酸素がもつんだろう?」・・・

 

こうして

自分で新たな問いを見つける力

そしてさまざまな教科で身につけた知識

それを総動員して考える力

そんな力を身につけた人が

災害が起こったときに

中心となってみんなを救うことのできる人です

 

そして未来を創造できる人です

 

そんな人を育てることが

教科横断型教育やSTEAM教育の狙いです


【今日の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は昨年2月27日「卒業おめでとう」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

 去年1月1日に地震があり、今まであたりまえに通っていた学校に通えなくなってしまい、皆が落ち込んでいるときに、輪島高校に勤めている先生方はすぐに行動に移し、私たちの学習できるスペースを確保してくださいました。そのおかげで去年の3年生たちは十分に学習ができたと聞いています。私も羽咋工業高校さんの練習に参加させていただき、新しい出会いもありました。 

 3年生はとっても大変な時期が多かった年代ですが、それを感じさせないほどの元気よさが、今の私達を元気でいさせてくれました。そんな3年生の卒業式に出れてとてもうれしかったです。校長先生がおっしゃっていた「輪島に残るみんな一緒に新しい街創ろう。一旦輪島を離れるみんな、きっといつか帰っておいで。みんなが驚くような街創ってまっとるし。」の言葉で会場にいた皆が一致団結したと感じました。これからもこの輪島をよりよいものにしていきたいと思います。《池壱心》

フラットアースの根拠

地震から 409 日目

豪雨から 145 日目

 

輪島と金沢の二拠点生活が続いています

休日は金沢で過ごし

今朝4時に起きて学校へと向かいますと

いろいろ幻想的な風景に出逢います

 

こちらは雪原にひろがる朝もや

 

 

 

 

 

 

見渡す限り白の世界です

 

そしてこれは七尾湾からの日の出

 

 

 

 

 

 

水平線上に見えるのは

左側が能登半島

右側が能登島

そして能登島の向こうに

うっすらと見えるのが

なんと立山連峰です

年に数回

条件があったときにだけ見える

奇跡の瞬間です

 

よく見ると

能登半島と能登島の間の水道

その先にも山並みが見えます

 

地図で確認すると

 

 

 

 

 

 

長岡から会津の山々

距離にして200km 以上離れたところを見ています

 

200km 離れた場所の山が果たして見えるのか

気になったので

数学の宮下琢磨先生に計算してもらいました

その結果がこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

地球を半径6400kmの球と考えると

200km 離れた地点のものは

3126.2mの高さがないと見えない

という結論が導かれました

 

となると3000m 級の山々の頂上だけが

かろうじて見えるはずで

写真のように堂々とは見えないと思うのですが

どうなんでしょう?

 

一部でささやかれている

「フラットアース説」

(地球は球でなく平面とする説)

を裏付けるものでしょうか?

 

それともでっかい蜃気楼でしょうか?

 

蜃気楼は高低による空気の温度差によって

遠くの景色が曲がって目に届く現象です

七尾湾は和倉温泉が湧いている

比較的温かな海で

上空に冷えた空気が入り込むと

よく蜃気楼の見える場所です

富山湾越しに魚津から見る蜃気楼が有名ですが

実は反対側の能登半島からも

規模は小さいですが割と頻繁に見られます

今回の写真でも

左右の半島と島の先っぽが

浮かび上がって写っているのですが

確認できますか?

 

それにしても

謎はまずます深まるばかりです


ビジネスコースの2年生が

このブログを読んでコメントを書くという課題に

「国語表現」の授業で取り組んでくれました

 

毎日少しずつ紹介していきます

題して【今日の生徒の叫び】

 

 地震が起こった1日後の1月2日の学校の状況を今写真で初めて見ました。先生たちの部屋の様子を見て改めて残酷なことだなと思いました。今こうして学校に友達と来れている。そして、みんなで昼休みに友達と弁当を食べているなんてそのときは想像もできなかったことが、今楽しく生活できていることに本当に感謝しかないし、幸せなことだと思いました。

 今でもグラウンドはなく体育館での練習をしていますが、こうして練習ができているということだけでも、とても幸せです。これからシーズンインしていく中で、グラウンドがないということを言い訳にせず、自分たち野球部の目標である春大「北信越出場」夏大「甲子園出場」を達成して、どんな状況や環境でもできるということを全国の人たち、そして家族、今まで支援をしてくださった方々に見せて恩返しします。

 今、野球ができているのは、親、先生、支援してくれた人たち、応援してくれている人たちのおかげという感謝の気持ちを忘れず、あと1年を切った高校野球を、全力で愉しんでやりたいと思います。《濱田勢生》

 

「全力で愉しむ」いい言葉ですね!

いろいろの沈黙

地震から 408 日目

豪雨から 144 日目

 

サッカー部がフットサルの交流戦をしています

 

 

 

 

 

 

飯田高校

七尾高校

羽咋工業

が志賀高校に集まりました

 

 

 

 

 

 

冷凍庫の中みたいな体育館の中で

熱い闘いです


主体的・対話的で深い学び

このことを意識して

教育活動を行ってください

と先生方には日頃お伝えしてはいますが

なにせ

一を聞いて十を誤解する私にとって

対話は何よりも苦手とするところであり

もし今の授業に生徒として参加しろと言われたら

間違いなく保健室登校になっているか

主体的で対話的に振る舞う術だけを身に付けた

ずる賢い生徒に成長していると思います

 

ですので、対話を重視したグループ活動に

うまく加わることができずにいる生徒を見ると

痛いほどその気持ちがわかるのであります

 

そこで対話の中の沈黙について考察してみます

沈黙には理由があります

どのように対話の輪から外れていくか

順を追って振り返ってみます

 

(1)熟考のための沈黙

対話の中に何か引っかかるものがあって

頭の中で整理をしている段階です

この沈黙はむしろ歓迎すべき沈黙で

逆に無理に口を開かせようとしないことが大切です

この辺のさじ加減は

髙橋教頭先生がまことに上手です

校長に判断を求めるため説明する時

私が考え出すと

何も言わなくても即座に話を止め

考えがまとまるのを待ってくださるのです

何か後ろめたいことがある先生だと

(例えば自分が楽をしたいためだけの行事削減の提案)

ここで畳み掛けるように説明してきます

教頭先生はきっと熟考を重ね

ご自分なりの根拠と自信を持って

ご提案をしてくださっている証拠です

 

(2)置き去りになった沈黙

本当は言いたいことがあったのに

他の人がどんどん話してしまって

話題が違う方向に行ってしまい

話すタイミングを失ってしまった状態です

ファシリテーターを務める先生は

生徒をよく観察し

話を元に戻すとか

その生徒に話を振るなどの

フォローが大切になってきます

 

(3)対話迷子による沈黙

置き去りの生徒をそのままにしておくと

迷子になってしまいます

何の話をしているかわからず

どう発言して良いか分からず

とりあえず黙っています

この生徒は

ニコニコと笑っているのが特徴です

グループ自体の対話が盛り上がっていても

こんな生徒が増えてくると

やがて収束に向かいます

一旦振り返りをさせるなどの

ファシリテートが必要です

 

(4)しゃべってはいけない空気が支配する

「これを言うとバカにされるんじゃ?」

「そんなことも知らないの? 

 とマウント取られそう」

こうならないために

ここは何を行っても安全な場所だということを

ファシリテーターは徹底する必要があります

今共創しているOECDのミーティングでは

このことが徹底されていて

参加する生徒が

思うことを全て話すことができています

 

教師は対話の時間に沈黙があると

ついつい間を埋めるために

話をしがちです

その沈黙が何のための沈黙なのか見極め

適切な介入をする必要があります

来年はひのえうま

地震から 407 日目

豪雨から 143 日目

 

連日の大雪で

学校の駐車場も大わらわです

例年ですと

地元の土建会社にお願いして

除雪車に入ってもらっているのですが

被災地復興で出払っているので

お願いするわけにもいきません

 

そこで朝早くから先生方が総出で除雪作業です

誰もお願いしたわけでもないのに

自然にみなさんで助け合います

 

 

 

 

 

 

今から5年前の教頭時代

朝早くから除雪作業をしているのを横目に

「ごくろうさまでーす!」

と知らん顔で校舎に入っていく若手教員に

「手伝おうという気はないのか!」

と説教していたのにくらべると

これも震災のおかげでしょうか

自然と共助の気持ちが生まれてきている気がします


戸田 尊文 様はじめ

東大阪東ロータリークラブのみなさんが

学校に見えられました

発災当初からずっと寄り添ってくださり

大型スクリーンなど

多くの備品をご支援くださっています

 

 

 

 

 

 

このスクリーンは3月7日の

「街プロ」発表会でも使わせて頂く予定です

 

 

 

 

 

 

どうもありがとうございました


被災地への寄り添いというと

稲垣吾郎さん 草彅剛さん 香取慎吾さんらと

日本財団が共同で運営する基金

「LOVE POCKET FUND」さんが

輪島市に交流施設を建設する費用として

約1億3千万円を支援してくださるとの

新聞発表がありました

ありがとうございます


大阪大学の吉川徹教授より

書籍の寄贈がありました

 

吉川教授は

地方から都会への学生の流出

に関する研究をなさっています

 

半島の先端の過疎地にありながら

例年国公立大学へ一定数の合格者を輩出する

飯田高校と輪島高校に関心を持たれ

数年前に両校の卒業生を対象に

調査研究をなさったという経緯もあります

 

その際に

5年後の自分に宛てた手紙プロジェクトを

企画してくださいました

うちの末娘がちょうどその学年で

つい先日その手紙が5年の時を経て配達され

「こんなことを考えていたんだ」

と感慨深げでした

 

今回吉川教授にいただいた著作は

「ひのえうま」

 

 

 

 

 

 

2026年は「ひのえうま」にあたります

 

暦の十干十二支

 

十二支はご存じ

ね・うし・とら・う・たつ・・・

子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

しちゅういんぼうしんしごびしんゆうじゅつがい

とも読みます

 

十二支は日本のほか

中国や韓国などアジアを中心に

15ケ国で使われており

ベトナムなどでは

ウサギの代わりに猫が入っていたりします

 

一方十干は

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸

(こうおつへいていぼきこうしんじんき)

日を10日のまとまりで数えるための呼び名で

10日ごとに「一旬(いちじゅん)」と呼びます

上旬・中旬・下旬と呼ぶのは

このことに由来しています

 

それぞれ

甲(きのえ・木の兄)

乙(きのと・木の弟)

丙(ひのえ・火の兄)

丁(ひのと・火の弟)

戊己(土の・・・)庚辛(金の・・・)壬癸(水の・・・)

とも読みます

 

十干と十二支を組み合わせて

甲子(きのえね)

乙丑(きのとうし)・・・

といった具合に

それぞれの年に呼び名がつきます

 

甲子園球場は

大正13年 甲子(きのえね)の年にできたので

その名がついています

 

今年は乙巳(きのとみ)の年です

 

ということは来年は丙午(ひのえうま)

 

前回の「ひのえうま」は昭和41年

この年に生まれた赤ちゃんの数は

その前後の年に比べると

4分の3しかいないそうです

 

その理由は

ひのえうま生まれの女は

気性が激しく男を不幸にするだの

現代ならば即アウトの差別思考で

子どもをつくるのを控えたことによるものです

 

著書はこの歴史について深く考察しています

 

この迷信のルーツは

1666年(寛文のひのえうま)にあるそうです

 

この年に生まれた八百屋お七は

江戸の町を火事で焼け出され

避難所でいっしょになった男に恋心を抱きます

再び火事になれば男と再開できると目論んだお七は

江戸の町に火をつけ

その罪で火あぶりの刑に処せられます

 

紅白歌合戦で本校に来てくださった

坂本冬美さんが歌われた

「夜桜お七」

で有名な話です

 

しかもなんと

冬美さんは昭和41年生まれ

まさに「ひのえうまの女」なのだそうです

 

実際にお逢いした冬美さんは

気性が荒いどころか

避難民一人ひとりに寄り添ってくださり

そして一緒になって涙を流してくださるなど

本当に心やさしい方でしたので

「ひのえうま」は怒りを禁じ得ない

人権問題レベルの迷信といえます

 

本書には

このような「ひのえうま」にまつわる

興味深い話題が満載ですので

ぜひご覧ください


【今週のありがとう】

 

埼玉県の書家 光田 紀美代 さま

私の言葉を素敵な書にしたためていただきありがとうございます

 

山梨県立都留興譲館高校のみなさま

支援ありがとう!いっしょにがんばろうね!

 

まるごみJAPAN代表 DJ KOUSAKU 様 

能登応援弁当楽しみにしています!!

 

わじまミラクルずの ガッキーさま

「こども縁日」開催ありがとうございました』

 

ブルックリン日本語学園 ガルシア奈津子先生

遠くニューヨークでの募金活動ありがとうございました

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

ゆでたまごを科学する

地震から 406 日目

豪雨から 142 日目

 

ゆでたまごの最適なつくりかたが

科学的に解明されたとの

画期的な発表が

イタリアの研究チームからなされました

 

これにつきましては

わたしもかねてより研究を進めていたところであり

先を越されてしまったことに

口惜しい思いを禁じえないとともに

同じ研究者として

心から敬意を表します

 

これまでの研究の歴史を振り返ってみますと

時間を計測している最中に

電話がかかってきたり

待ちきれず途中で食べてしまったり

一所懸命計測して作ったものよりも

晴れ女が何も考えず作ったもののほうが

はるかに美味しかったり

厳しい研究の繰り返しでした

 

卵は白身と黄身で固まる温度が違います

白身は60℃で固まり始め

65℃くらいで流動性がなくなり

80℃ほどで完全に固まります

一方黄身はおよそ65℃で固まりだし

70℃で完全に固まります

 

70℃のお湯で30分間加熱すると

白身は完全には固まらず黄身だけ固まった

「温泉たまご」ができあがります

 

100℃近いお湯で加熱すると

白身は完全に固まります

このとき5分ほどで取り出すと

黄身まで熱が伝わらず固まっていない

「半熟たまご」になります

 

今回のイタリアチームのつくりかたは

100℃の熱湯と30度のぬるま湯に

交互に2分ずつ16回浸すというものです

 

実験する前に

温度の伝わりかたを

コンピュータでシミュレーションするなど

かなり本気で研究していて

人類の発展に大きく寄与した研究といえます

 

しかもこの研究リーダーは

「私は卵料理は嫌いだ」と

おっしゃっています

だから途中で食べたくなる

衝動に駆られることがなかったんですね

 

なるほど

好きなことを研究するのではなく

好きでもないことを

無理やりやらされる中で

真実に辿り着く研究もあるのですね

モコモコ自販機

地震から 405 日目

豪雨から 141 日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一面雪と氷の世界です

 

ところでヘブライ語で

氷(コーリ)のことを(ケーラ)といいます

 

ヘブライ語はユダヤ人が話す言語です

ユダヤ人はヘブライ人とも呼ばれていました

ヘブライ語が最も活発に使われていたのは

紀元前13世紀から紀元前2世紀頃

旧約聖書が編纂(へんさん)された時代のことです

それまでは日常生活で使われていました

 

ところが紀元前2世紀の始め以降

ユダヤ人は徐々に激しい迫害を受けるようになり

ヨーロッパ各地への移住を余儀なくされ

ヘブライ語は歴史から姿を消すことになります

 

それでも「聖書の民」と呼ばれるユダヤ人は

聖書を読むためにヘブライ語を学び続け

宗教的慣習を通して書き言葉として残ってはいました

 

そこで19世紀

世界に散らばっていたユダヤ人たちは

自らの祖先の輝かしい過去を通して

希望を見出す手段として

ヘブライ語に注目しようという

新たな運動が起こりました

 

ヘブライ語が歴史の舞台に復活しておよそ150年

現在ではイスラエルを中心に

話者が世界中で約900万人いるとされ

この言葉を通じて

希望や望みを伝え合っています

 

おもしろいことに

日本語とヘブライ語で

意味が共通している単語が3000語以上あり

日本人とユダヤ人の祖先が

同じではないかという説があります

日ユ同祖論といいます

 

例えば

ニクム カバウ ユルス コマル スム
ツモル コオル スワル アルク ハカル

などの動詞はそのまんま同じ意味ですし

ヤケド ニオイ ワラベ ヤマト サムライ

など名詞にも見られます

 

アリ・ガドが「私にとって幸福です」という意味だったり

ヤッホーは「神様」

ヨイショは「神のご加護を」

など意味不明の言葉をヘブライ語で発音すると

意味のある言葉だったりします

ハッケ「撃て」ヨイ「倒せ」ノコッタ「打ち破れ」

ジャン「隠して」ケン「用意」ポン「ドン」

ワッショイ!「神が来た」

 

このワッショイ!

お神輿を担ぐときの掛け声ですが

昔は「ワッ」のときに神輿を威勢よく

天に向かって放り上げ

「ショイ」で降ろす

「ワッ」↑「ショイ」↓「ワッ」↑「ショイ」↓

とゆっくり大きく上下しながら練り歩いていたのが

電線が張り巡らされて

それができなくなると上下運動がなくなり

ワッ→  ショイ→  ワッ→  ショイ→  ワッ→  ショイ→

テンポが速くなり

ワッショイワッショイワッショイ

言い回しも変わって

ヤッソイヤッソイヤッソイ

下町のお祭りの掛け声

「ソイヤ」「ソイヤ」になったんだそうです

 

もうすぐ卒業式

そのときに歌われる「君が代」

これもヘブライ語として聞くと

興味深い意味が浮かび上がるそうです

クム・ガ・ヨワ 「立ち上がり神を讃えよ」
チヨニ 「選ばれし民」
ヤ・チヨニ「神に選ばれし民」
ササレー・イシィノ 「喜べ残された民よ 救われん」
イワオト・ナリタ 「神の印は成就した」
コカノ・ムーシュマッテ 「全地に語れ」

 

ナニャードヤレー 「聖前に主を讃えよ」

ナニャドナサレデア 「聖前に主は逆賊を掃討したまえり」

これは青森県新郷村に伝わる盆踊り歌を

ヘブライ語に訳したものです

 

新郷村の旧名は戸来(へらい)村

「ヘブライ」という言葉から来ているとされています

この村には日本人とユダヤ人の関係を裏付ける風習が

◯赤ちゃんが初めて外へ出るとき

 額に墨で十字架を書いて魔除けをする

◯足がしびれた時につばをつけて

 額に十字を3回書くと治るという習慣がある

◯この地方の方言のアダ(父親)アバ(母親)

 これらはアダムとエバが訛ったものと考えられる

現在輪島高校が国際交流を進めている

トルコのすぐ近くにイスラエルはあり

今なおガザ地区の紛争に苦しんでいます

災害支援や人災支援のために

何ができるのか

しっかり考えていきたいと思います

能登の我慢を日本の前提にするな!

地震から 404 日目

豪雨から 140 日目

 

輪島朝市感謝祭のお知らせです

 

2月9日(日)

ワイプラザの入口前で

鍋が振る舞われます

輪島市朝市組合さんの主催です

時間は11時~13時

限定500食

無くなり次第終了です

 

日頃応援してくださっている市民の皆様

復興にご支援くださっている皆様に

感謝を込めてふぐ鍋の振る舞いです

温かい服装でおこしください

 

本校からも

JRC(ボランティア)部と

吹奏楽部の生徒がお手伝いします

 

ぜひお越しください

お待ちしています


昨日

仮設校舎建設に向けての

打ち合わせが行われました

 

今後詳細について

調整しながら進めてまいりますが

現時点での予定をお知らせします

 

今春竣工予定で

早ければ秋より運用開始となります

 

場所は輪島高校グラウンド

校舎に近い方

現在の野球部の三塁線上です

 

グラウンドではなく

その上のアスファルト広場での建設を

要望したのですが

寸法が足りないことと

仮設校舎と旧校舎の間は

10mの距離を取らなくてはならない

法律上の問題があって

叶いませんでした

 

しかしながら

北野喜樹教育長が

できる限り運動できるスペースを残すようにと

お達しを出してくださっていたおかげで

少々狭くはなりますが

体育や部活道ができるスペースは

確保できそうです

工夫しながら頑張りましょう

 

昨年夏の甲子園で優勝した

京都国際高校は

左翼方向70メートル

右翼方向60メートルほどしかない

校庭のようなグラウンドで

練習試合はおろか

フリーバッティングもできません

そんな環境でも

工夫と努力で栄冠は勝ち取れるのです

 

できない言い訳考える暇があったら

どうしたらできるか考えろ!

 

仮設校舎には

旧校舎の1・2年生の教室があった棟と

生徒玄関があった棟

にあったほぼ全ての部屋が作られます

 

2階建てで

 

1階には職員室をはじめ

事務室・会議室・保健室・相談室のほか

調理室や売店などが置かれます

 

2階には1・2年生の教室を始め

物化実験室・生地実験室・音楽室のほか

講義室や生徒会室が置かれます

 

真ん中に廊下を配置し

その両側に教室を配置した

コンパクトながら

できるだけ多くの部屋を配置できるよう

工夫されたつくりになっています

 

階段は2ヶ所

トイレは1階と2階にそれぞれあります

職員来客トイレは別にあります

温水清浄機付きトイレにするよう

要望していますが

国の政策では現状復帰

つまり災害復旧の場合

もともとあったものよりも

少しでも贅沢なものにしてはいけない

という決まりがあるそうで

なかなか難しいです

とはいえ

「金のことは考えるな!

 できることは全てやれ!」

と岸田元総理が馳浩石川県知事に

電話で要請されているはずですので

柔軟な対応を求めていきたいと考えています

 

島根県の丸山達也知事が

今後他の地域で災害が起こったときに

「能登の時はこうだった」という

前提になることに懸念をされています

 

朝日新聞にはこう書かれています

「今の能登の対応が正しいという前提に立たれると

 他の地域だって同じような扱いを受けるものだと

 宣言されているようなもの

 よその地域のことだからって黙っていられない」

 

このブログには暗い話題は書くまい

そう決めてきたから

呑気にアホ話も書いていますが

本当はやり場のない怒りでいっぱいです

はらわたの煮えくり返るような思いを

たくさんしています

 

被災民が黙って我慢することが

日本の前提とならないよう

言うべきことは言わないといけない

そう思いました

 

立ち退きを余儀なくされた

野球部の練習場所については

テニスコート脇に黒土のダイヤモンド

バックネットと防球用の電柱とネット

ブルペンの設置を要望しています

 

3年生と定時制の教室はじめ

進路指導室と定時制職員室

及び図書室やPC室・美術室については

従来のものをそのまま使用します

ただしビジネスコースが

PC室に近い方が都合がよいようなら

教室の変更もありえます

時間割と相談して決めます 

 

自分が何も努力しないで

支援がないと文句言うのは大嫌いだけど

文句がないからと

他人事のようにないがしろにされるのを

黙っているほどお人好しでもありません

 

でもどうしても要望が通らなかったとしても

そこでなんとかしていこう!

生命の起源

地震から 403 日目

豪雨から 139 日目

 

積もりましたね

 

お車でお子様を送迎の方にお願いです

普段から学校正門前の道路での昇降は

交通の妨げになるので

ご遠慮いただいているところですが

豪雪により状況が悪化しています

 

ご面倒でも

ふらっとホームなど

学校から離れた場所への送迎に

ご協力ください

 

苦情の電話が学校にあります

改善されない場合は

「学校に火をつける」

とおっしゃってます

 

学校が燃えてしまいますと

たいへん困りますので

ぜひともご協力をお願いします


3年生の進路決定者の特別授業

 

 

 

 

 

 

ボランティアのため除雪作業に出ました

 

 

 

 

 

 

なぜか途中から雪だるまづくりや

かまくらづくりになってしまいました

 

 

 

 

 

 

私が子どもの頃は

冬の間ずっとこんな光景だったんですけどね

最近ではめったに見られなくなった雪に

みんな大はしゃぎです


本校和太鼓部でご指導してくださっている

今井昴さんが

「横浜太鼓祭」で優勝を果たすとともに

文部科学大臣賞を受賞しました

おめでとうございます

昴さんが活躍する

「輪島・和太鼓 虎之助」さんには

本校和太鼓部の生徒も所属し

小さいときから

ばちさばきのご指導をしていただいています

今後とも被災地の子どもたちに

夢を与え続けていただきたいと思います 


さて先日

小惑星ベンヌに「アミノ酸」や「核酸塩基」が

含まれていることがわかったとの論文が

英科学誌に掲載されました

 

それがどうした?

という方のために

長くなりますがご説明します

 

我々生物のからだは

主に水とタンパク質からできています

タンパク質とはアミノ酸がつながったものです

 

タンパク質を構成するアミノ酸には20種類あります

アミノ酸の構造を考えるには

メタンからスタートするとわかりやすいです

 

メタンは炭素の周りに4つの水素が結合しています

 

4つの水素のうち

1個はそのまま

1個をアミノ基(アンモニアみたいなもの)

1個をカルボキシ機(二酸化炭素に水素がくっついたもの)

に変えたものが全てのアミノ酸の

基本構造です

4つの水素のうち最後の1個の代わりに

何がついているかによって

20種類の違いが生まれます

 

ところで

地球は空気に覆われています

現在の空気は

80%の窒素と

20%の酸素からできています

 

ところが生まれてまもない頃の地球の空気は

メタンとアンモニアと二酸化炭素と水素から

できていたようです

 

「なんでそんなことわかるん?

 見たんかい!」

という君

いい質問です

見たんです

 

その答えは南極の氷にあります

南極の氷のずっとずっと下の方には

地球が氷河期になる前の空気が

閉じ込められているのです

 

さてそんなふうに突き止められた

氷河期直前の地球大気の組成は

メタン・アンモニア・二酸化炭素・水素

 

これら4つの気体を混合させて

電気をかける実験をします

つまり古代地球において

雷が鳴り響いた時の様子を再現します

 

するとなんと

最も簡単な構造のアミノ酸である

グリシンが合成されたのです

 

このようにして地球に誕生したグリシンは

その後さまざまなアミノ酸に形を変えます

 

アミノ酸のカルボキシ基は酸性

アミノ基はアルカリ性の性質を持つので

中和反応をおこしながら

アミノ酸同士が次々と繋がり

生命の源タンパク質が作られた

とするのがその説です

 

もう一つの説は

我々の祖先が

宇宙からやってきたとする説です

 

その説を裏付けるものとなり得るのが

今回の発見です

 

太古の地球には

小惑星や隕石が降り注ぎ

生命に不可欠な物質が運ばれてきた

という説です

つまり我々の祖先は

宇宙からやってきた

というわけです

 

今回アミノ酸の他に

「核酸塩基」も発見されています

アデニン・グアニン・チミン・シトシン・ウラシル

遺伝子を形作るDNAやRNAの成分です

 

生物の体はたくさんの細胞からできており

1個の細胞には通常1個の核が存在します

(赤血球や筋細胞など例外はあります)

その核の中にDNAが含まれていて

からだをつくる設計図の役割を果たしています

 

核酸塩基のうちアデニンとグアニンを

プリン体といいます

このプリン体が分解されると

尿酸ができ

それが血管内で結晶化すると痛風を起こします

 

痛風で悩む方は

プリン体の摂取を控えなければなりません

 

さて問題です

次のお寿司のうち痛風に最も悪いのはどれ?

①卵

②イクラ

③白身魚

 

プリン体が細胞の核内に含まれていることを考えると

核の数つまり細胞の数が多いものほど

プリン体が多いことになります

 

なんとなく白身魚は健康によさそうで

イクラなんかは悪そうな気がしますが

細胞数を比較してみましょう

 

①卵は白身も黄身も細胞ではなくて

 単なる栄養分です

 細胞は黄身の表面に小さく見える

 白いまん丸い胚という部分だけなので

 卵に含まれるプリン体は

 せいぜい細胞1個分です

 

②イクラも一粒に1個の細胞しかないので

 一貫食べたとしてもせいぜい

 数えきれる程度の細胞しかありません

 

ところでイクラってロシア語って知ってましたか?

ロシア人に「イクラ!」っていうと通じます

 

もうひとつついでに

お笑い芸人「ですよ。」さんのネタで

こんなんありましたね

「ですよ。ですよ。そうなんですYo!

 最近『はい』としか言えない日本人に

 『No』と言うように教えてあげたんですYo!

 そしたら・・・

 そう・・・

 イクラちゃんだったんですYo!

 あーいとぅいまてーん」

 

③白身魚はなんか健康によさそうな気がしますが

 細胞数は数え切れないので

 含まれるプリン体も無限大です

 

したがって一番痛風に悪いのは

③白身魚です

 

これは昔定期テストに出題した問題です

 

単なる三択ではなくて

リード文を読めば解けるようになっています

 

現代社会において

莫大な情報を読み解いて

不要な情報を棄てて

必要な情報だけを選び出す力が求められます

 

そのことを意識しての出題でした 

生徒からの授業評価

地震から 402 日目

豪雨から 138 日目

 

大学入試共通テストの結果を受けて

出願する大学も決まり

いよいよ目標に向けて

最後の追い込みにかかっています

 

被災地のしかも豪雪の中頑張る受験生を応援するため

一般財団法人 藤本育英財団(理事長 藤本 由紀子 さま)より

 

受験生一人ひとりにたくさんの支援金をいただきました 

 

輪島高校だけでなく

奥能登全ての高校からの受験生を支援してくださっています

本当にありがとうございます

 

自分の目標とする学校に合格することが

一番の恩返しです

受験生頑張れ

みんなが応援してくれているぞ!


輪島高校では生徒による授業評価を

年2回実施しています

 

時間は経ってしまいましたが

2学期末に実施したものについて

自由記述の内容を

ご紹介します

 

〇国語表現の授業は満足度が高い(2年ビジネスコース)

〇簿記の授業で判断力が身についた(以下2ビ)

〇矢田先生のペアワークが最高!(2ビ)

〇山元先生に1質問すると10返してくれる(2ビ)

〇マーケティングのディベートがよかった(2ビ)

〇奥野先生は笑いをはさみつつよくまとまっている(2年普通コース)

〇坂下先生は説明と問題のバランスがよい(以下2普)

〇普段の悩みを聞いてくれる先生の授業はやる気が出る(2普)

〇千雅先生の授業は雰囲気がよくてとても楽しい(2普)

〇矢田先生の授業はおもしろくわかりやすい(2普)

〇高森先生の教え方や空気が好き(2普)

〇昭子先生の授業は難しいけど入試に役に立つ(2普)

〇宮下先生は納得いくまで説明してくれる(2普)

〇通先生の丁寧な授業のおかげで意欲が高まった(3年普通コース)

〇伊奈岡先生はいつも楽しそうに授業をしている(以下3普)

〇今田先生は可能な限り自分たちで解かせようとしてくれる(3普)

〇最近先生に言われる「がんばれ」が心に響く(3普)

〇化学はペア学習がいっぱいあって教え合えるのが楽しい(3普)

などなど

 

一方教員が改めるべきものも

〇課題が多すぎる先生がいる

 →これについては「はいそうですか減らします」

  という訳にはいきません

  課題が足りないという生徒もいるのです

  生徒が自分で選べる課題にすると

  いいかもしれませんね

  課題がなくても勉強できるようになるのが理想です

  ただし教員側も中身の吟味が必要で

  単なる作業で終わるような課題は論外です

〇わかりづらい先生がいる

 →校長への報告や相談を聞いていると

  本当に簡潔にわかりやすく

  説明してくださる先生がいます

  そんな先生は

  生徒からの授業評価も高いです

〇声が大きすぎる先生がいる

 →突然大きな声出されると

  ビクッとしますよね

  わかります

  校長室前の廊下を通る時に

  突然奇声を上げる生徒がいて

  ビクってなります

  お互い気をつけましょうね

〇授業の進度の遅い先生がいる

 →シラバスに沿って授業をしているはずですが…

  確認してもらいます

〇わかる人だけで進めようとする先生がいる

 →わかる人の仲間入りする裏ワザを教えます

  正確にいうと

  わかる人でなくても

  先生があなた中心に授業を進めてくれるようになる裏技です

  先生の説明がわかった瞬間

  大きく頷くのです

  先生が「いいですか?」

  と問いかけた瞬間大きく頷くのです

  これを繰り返して

  この子はわかった時に頷く子だと

  刷り込むのです

  そうすると先生はあなたを中心に

  授業をするようになります

  あなたがわからないときは

  ちょっと首をかしげてみてください

  先生は

  今の説明はわかりにくかったかなと

  もう一度説明してくれるようになります

〇ペアワークは楽しいけど定期的に席替えをして欲しい

 →伝えておきますね

〇ひたすらノートに書くだけの授業がある

 →これでは昭和の授業ですね

  世界に先駆けて

  教育のIT化を推し進めたフィンランドでは

  書くことの教育効果を見直して

  アナログ回帰しているようなので

  場面に応じて

  デジタルとアナログを使い分ける

  バランスが大事なのかなと思います

〇ペア活動だけだと限界があるので先生の解説がほしい

 →ペア活動の時は

  教員は喋らないのが基本です

  ヒントを出したくてウズウズしているのですが

  あえて口をつぐんでいるのです

  自分たちでたどり着けそうなペアもあるのに

  それを邪魔してしまうからです

  でも行き詰まるペアもありますよね

  先生方

  わからないペアだけ集めて

  ヒントを与えるとか

  わからないペアはわかるペアのところに

  訊きに行かせるとか

  何も授業中ずっと座っていなければいけないという

  ルールなんてありません

  あるいはヒントカードを準備しておいて

  そのグループに与えるとか

  さまざまな工夫をしてみてください

〇なんでこんなのわからないの?と言われるとやる気なくす

 →そうですね

  先生の一言の影響は大きいですね

  このブログを読んでいる先生は

  もう言わないはずです

愉快な仲間たち

地震から 401 日目

豪雨から 137 日目

 

久しぶりに

輪島高校の愉快な先生を紹介するコーナー

 

今日は春木先生の巻です

 

発災以来ずっと

避難所としての輪島高校の秩序を保つため

ご尽力してくださっていました

 

現在は退職なさって

別の場所で働いていらっしゃいます

 

発災以来

毎朝早く

ホウキを持って玄関に立ってくださり

綺麗に清めてくださっていました

あの劣悪な環境の中

伝染病など蔓延せずに

皆が健康に過ごせたのは

春木先生のおかげと言って

過言ではありません

 

その姿はレレレのおじさんのようでありました

 

あまり知られてはいませんが

レレレのおじさんのモデルは

お釈迦さまのお弟子です

「おでかけですかー?レレレのレー♪」

その名はチューダ

 

チューダはある時申し出ます

「お釈迦さま、私はあまりにも愚かです」と

するとお釈迦さまは

「自らを愚かだと知っている者のことを

 どうして愚か者と言えるだろう

 自分を賢いと思い上がっている者こそ

 本当の愚か者ではないだろうか

 これからは毎日掃除をするがよい」

と一本のほうきを渡します

 

チューダは毎日無心で掃除をする中で

お釈迦様の言葉の本当の意味に気付き

ついには悟りを得ることができるのでした
 

時折やってくる不審者を追い払う先生は

近衛兵のようでもありました

 

それゆえ

来校者には

怖い人という印象を与えていたようです

 

でも春木先生は

むしろ紳士的でユーモアあふれる方です

NHKのFさん

春木先生は怖くないですよ

 

その証拠に

春木先生に習ったうちの娘は

大ファンなんです

授業のノートを一度見せてもらいました

そこには教科の内容はほとんどなく

授業中に春木先生が放った

クオリティーの高いハイセンスな

ギャグのオンパレードでした

 

私が最も大好きなネタは

「さすが春木先生!すごいですね!」

と大絶賛すると必ず

「いえいえ

 ほんの氷山の一角です」

と尊大に謙遜なさるところです 

 

さて

そんな春木先生の専門は生物です

先日このブログで書いた

ヒトデのくだりについて

異議申し立てのお電話がありました

 

私はあいにく不在でしたが

輪島高校のさかなクンこと伊奈岡先生と

話題に花が咲いたようです

 

このブログに書かれている内容は

ほとんど曖昧な記憶によって書かれているので

出典が明らかではありませんレベルのものです

日によっては

10のうち12が嘘という日もあります

 

嘘かホントかギリギリのところを狙う

ということは

私が授業を組み立てる際に

意識していたところではあります

 

聞いている方にとっては

そのラインが最も面白く聞けるラインであって

100%真実だけという授業は

教科書に任せておけばいいのです

 

そうでもないですね

教科書に平然と矛盾が書かれていることがあります

 

例えば私の専門

化学では

①一酸化炭素は極性分子である

②極性分子は水に溶ける

③一酸化炭素は水に溶けない

ということが平然と教科書に書かれています

 

明らかに矛盾しています

このことに疑問を持った生徒が

質問してきた時に

「例外もある 覚えておけ」

と言ってしまうと

たちまちその子は

化学が嫌いになってしまうでしょう

 

このことに徹底的に説明できる力と

深い教材理解が

教師には求められます

 

気になった化学の先生のために種明かしすると

一酸化炭素の電子式を描かせると理解できます

炭素と酸素の結合は三重結合

よく見ると2本の共有結合と

1本の配位結合からできています

つまり

電気陰性度の差により

電子を引き付けていた酸素原子が

配位結合によって電子をお返ししているのです

そのことにより無極性分子のような

ふるまいをしていると考えられます

 

本来であれば双極子モーメントを用いて

説明するべきところでしょうが

高校で習うことがらを用いて

いかにわかりやすく説明するか

そして既存の知識とどう結びつけるか

 

そうすることにより

生徒たちは学ぶことの楽しさを知っていくのです

 

さて春木先生の

ハイセンスギャグコーナーも

このブログに作りたいので

春木先生

よろしければ楽しいネタ教えてください

光陰矢の如し

地震から 400 日目

もう400日ですか

 

月日の経つのは疾いもので

今年も残すところ11ヶ月となりました

年越しの準備にはまだ早いですかね

今年の10大ニュースはもうお決まりですか?

私にとっての昨年は

一日目にしてトップニュースが決まるという

極めて特殊な一年でありました

今年は何事もなく

この何事もなくということに

幸せをかみしめています

 

このブログも398回目

途中嫌になってサボった2回を除いて

毎日更新です

人生で二日までしか日記が続いたことのない

飽きっぽい性格なのですが

自分でも驚いています

 

それもこれも

「読んだよ」って言ってくださる方あってのものです

ありがとうございます

 

思い起こせば

まだ火の手の燻る

火災現場の近くにある

街中の電気が点かない漆黒の校舎で

教頭先生とふたり泊まり込み

 

余震が怖くて石油ストーブも着けれない中

警備も兼ねて玄関先で毛布にくるまって

何かしていないと気が狂いそうで

タブレットで思いを書き綴ったのが最初でした

 

充電切れが怖いので

頭の中で組み立てては

まとまったら一気に書いて

充電が切れたら車で充電

でもガソリンにも限りがあるし

恐怖と闘いながらの執筆でした

 

最初は生徒に対して呼びかけました

電波が届かないところにる生徒がほとんどで

何人が読めるかわからないけど

一緒に頑張ろうと呼びかけました

 

保護者の方への情報提供も意図しました

とにかく情報がないと不安です

学校の様子を逐一報告するつもりで書きました

 

一日の閲覧件数が最も多かったのは修学旅行中です

やはりお子さんが旅先でどうしているか

親御さんの気になるポイントのようです

 

それでも保護者アンケートによると

学校のホームページを

「ほとんど見ない」

「全く見ない」

と回答される方が4割ほどいて

まだまだダメだなと軽く凹んでいます

 

最近「無断アルバイト」が問題化しています

本校では原則アルバイトは禁止

本分である学習に集中してもらうためです

経済的に困っている家庭に限り許可

でも試験で赤点をとると許可取り消し

という方針で指導してきました

 

震災後は

家庭の状況それから飲食店の状況が大きく変わったので

従来の規制を撤廃し

申し出のあったものについては

今のところ全て許可しています

 

そこで保護者の方にお願いです

アルバイトをする場合は申請するよう

お伝えください

 

これまでに無断アルバイトが発覚したケースでは

保護者が

「どうせお前の成績なら許可されんから黙ってやれ」

と言っているようです

 

認識が間違っています!

学校はアルバイトを認める方向で指導しています

親がルールを破ることを

子どもに教えてどうするんですか!

 

このくらいルールを破ってもいいだろうが日常化し

そしてルールを破っても咎められる経験のなかった若者が

自分の心にブレーキをかける術を知らず

スシローの醤油を舐めて償い切れないほどの賠償を求められたり

闇バイトの危険性に気づかず手を染めたりするのです

 

こんな校長の思いを

保護者のみなさまに伝える手段としても

このブログは力を発揮するようになりました

 

今このブログを読んでくださっている

6割の保護者の中に

「黙ってやれ」派はいないはずですので

どうかアルバイトをしている生徒がいたら

許可を取っているか確認しあって

4割の方に伝えていただきたいと思います

 

先生方に話したいことも書いたりします

おかげで職員会議前の校長挨拶は時短でき

毎朝の職員朝礼も必要ありません

 

娘が

「お父さん今までの教員生活で得たもん

 全て書こうと思とるやろ」

さすがよく見ています

その通りです

 

昔は飲み会なんかで

先輩教員の話を若手教員がじっくり聴く

なんてことが日常的に行われ

私もその席で

本当に多くのものを学ばせていただきました

 

コロナ以降その場面もめっきり少なくなったので

若い先生方にぜひ伝えたいということも

盛り込んだりしています

 

実際の飲み会の席だと

ウザがられてしまうような内容であっても

ことばを選びながら書けるし

ウッカリ失言していたら

何度も読み返し削除したりしています


【今週のありがとう】

 

全日本書道教育研究会 髙橋 邦夫 理事長はじめみなさま

素晴らしい書と義援金ありがとうございました

 

里みちこ さま

素敵な字葉書ありがとうございました

 

国際ロータリー第2610地区の皆様

希望の翼奨学金のお申し入れありがとうござうます

 

小坂小学校の久野恭子先生

ストリートピアノ演奏と子供たちの歌声ありがとうございます

 

北陸電力教育振興財団 山田 外史 様はじめみなさま

液晶テレビ大切に使わせていただいております

 

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

 なにせバタバタしていた中

 記録があいまいで

 「うちの支援の内容違う!」とか

 「うちは支援したのに紹介まだか!」

 といったお叱りございましたら

 お教えいただければと存じます

 このコーナーはまだまだ続きます

おくの寄り道

地震から 399 日目

豪雨から 135 日目

 

昔から繰り返し夢に出てくる

不思議な風景が3つあって

 

行ったことはないのに

なぜか懐かしいような

詳しく思い出そうとすると

フッと頭から消えていく

そんな儚い風景です

 

ひとつめは駅のプラットホーム

ホームを出るとすぐにトンネルがある風景です

 

ふたつめは丘の上の真っ白な住宅街

網目のように整備された道をたどって丘を登ると

一面同じ建物の並ぶ

そんなありそうでなさそうな風景

 

女川原発が見える丘の上に立っています

 

 

 

 

 

 

 3月11日付の朝日新聞「天声人語」

「女川町を見下ろす丘の上で、

 これを書いています。

 いかがお過ごしですか?

 あの日と同じように、

 さっきまで小雪が風に舞っていました。

 あなたたちを忘れぬようにという

 空からのメッセージでしょう。」

 この記事を書いた方と同じ場所でしょうか?

 

 

 

 

 

 

夜が白々と明けてきました

目の前の光景を見て

ハッと息を飲みました

 

ずっと夢で見ていたのは

まさにこの風景です

坂の勾配も

曲がりくねった道の細さも

このまんま

 

 

 

 

 

 

不思議なことに

ずっとこの風景を見続けていたのか

 

今思い出したけど

大きなビルが倒れる夢や

アスファルトの下に大きな穴が空いて

道路が崩れる夢も

そういえば何度か夢に見ていました

 

みなさんそんなものなのでしょうか?

 

丘を降りて女川駅に降り立ちました

 

 

 

 

 

 

JR石巻線の終着駅の女川には

線路が一本

 

 

 

 

 

 

かつて能登半島の終着駅の輪島駅も

こんな感じでした

 

東北の新聞記者の方に

教えていただきました

女川が他の東北の沿岸部の町と違うのは

復興計画を立てる際に

「60過ぎたら口出しするな!」

を合言葉にしたことです

 

若いアイデアで自分たちのまちを

つくりあげたのだそうです

 

駅からまっすぐに港に向かって

道が降りています

 

 

 

 

 

 

他のまちに見られるような

海の見えないような防波堤は

一切ありません

 

 

 

 

 

 

海岸ギリギリまで

素敵な店が軒を連ね

開店前なのにピアノのBGMが流れています

 

 

 

 

 

 

堤防を作らなかったのは

住宅は全て高台に新築して

海岸には商業施設しか

作らなかったからです

店は流されてもまた作ればいい

というコンセプトのようです

 

輪島の朝市も

既存の道路をそのまま活かして

商業施設と生活空間を棲み分けして

などとチマチマやってないで

このくらい思い切ってやればいいのに

ひとつの大きな複合施設にして

ディズニーリゾートに

ファンタジーランドや

トゥモローランドがあるように

輪島塗界隈

朝市界隈

図書館を中心にした学びスペース

マリンタウンをそのまま生かしてスポーツランド

ナタくんの海辺の映画館

観光客も市民も一緒に楽しめるそんな・・・

おっと私は60歳を過ぎていました

黙っています

 

でもこれだけは提案させてください

 

 

 

 

 

 

こちらはトレーラーハウスを利用した

ホテルです

トレーラーハウスとは思えない

おしゃれなつくりになっています

まちの復興を待たずに

これなら今からでも観光客を呼べます

いいアイデアだと思いませんか?


さて一方こちらは高台を築いて

町ごと嵩上げした場所

 

 

 

 

 

 

そしてこれが防波堤です

 

 

 

 

 

 

ベルリンの壁って

こんな感じだったのでしょうか?

 

壁の内側には

住宅はおろか商業施設すらなく

ガランと空き地が広がるだけ

 

 

 

 

 

 

この壁は一体何を一所懸命

守っているのでしょうか


多くのこどもたちが犠牲となった

大川小学校跡に行ってみました

 

 

 

 

 

 

北上川を津波が遡上してきて

学校を呑み込んだのです

 

 

 

 

 

 

 2011年3月11日

いつもと同じ朝でした

「行ってきます」の後ろ姿を見送ったあの日

「寒かったでしょう」とあたたかい手で抱きしめてあげたい

 

 

 

 

 

 

あの日は校長先生が出張で

教頭先生がその指示を待つ間に…

と記憶しています

 

この教訓は今回の震災対応において

私の判断の大きな拠り所となるものでした

とにかく校長は上からの指示を待っていてはいけない

そしていざという時教頭が自分で判断できるよう

普段からコミュニケーションをとらなくてはならない 

 

学芸員の方に訊ねられました

「東日本の教訓は

 今回能登のお役に立てたのでしょうか?」

「はい そのおかげでこうして生きていられます」

とお答えしました


門脇小学校にも行ってみました

 

こちらも津波に襲われて

教室が真っ黒焦げになっていました

 

なぜ津波で火事に?

ここには経験した方ではないとわからない

驚くべき事実があるのです

 

 

 

 

 

 

火事になった家が

燃えながら津波で流されて

学校に火がついてしまったのです

 

学芸員の方はおっしゃっていました

「津波が来たら近くの高い建物に逃げると言うのは

 あくまでも時間がない時の最後の手段

 基本は山に逃げないといけない」


慶長大津波の2年後

仙台藩復興のために遣欧使節を送った

伊達政宗公の御霊を祀った「瑞鳳殿」

 

 

 

 

 

 

政宗自身が遺言でこの地に決めたそうです

 

そして政宗が建立した大崎八幡宮

 

 

 

 

 

 

金彩や色鮮やかな彫刻が施された黒漆塗り

当時輪島塗の職人が

駆り出されたりしてなかったかな?

なんだかワクワクします

全国にはそういう例が見られますので

可能性ゼロではありませんよね

 

政宗公による

慶長大津波からの仙台藩の復興を

見習って

自分ができることをやっていく

そうお誓いしました

「あたりまえ」の反対の言葉は?

地震から 398 日目

豪雨から 134 日目

 

宮城県多賀城高校での

「3.11メモリアル“Re-Dit”ミーティング」

2日目

 

今日はポスターセッションが行われました

北は北海道

南は鹿児島まで

全国から集まった高校生からの発表です

 

 

 

 

 

 

 

北海道室蘭栄高校さんは

津波浸水をコンピュータシミュレーションしました

 

 

 

 

 

 

 

北海道函館西高校さんは

形骸化した避難訓練からの脱却を考えました

 

 

 

 

 

 

 

北海道釧路湖陵高校さんは

建造物の配置と津波による被害の関係について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

青森県立大湊高校さんは

下北BOUSAIネットワークに取り組んでいます

 

 

 

 

 

 

 

青森県立名久井農業高校さんは

農村の防災リーダーとなっています

 

 

 

 

 

 

 

青森県立八戸中央高校さんは

東日本未経験世代に向けたポスターを作りました

 

 

 

 

 

 

 

秋田県立由利高等学校さんは

高校での避難所運営について考えました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福島県立白河高校さんは

福島県の風評被害の現在について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

福島県立磐城高校さんは

「今」を伝えるをテーマに発表しました

 

福島県立相馬総合高校さんは

震災を風化させない取り組みをしています

 

 

 

 

 

 

 

さいたま市立大宮国際中等教育学校さんは

災害と食や発電との関係について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

横浜緑ケ丘高校さんの発表は

「東日本大震災は本当に終わったのか」

 

 

 

 

 

 

 

桜美林高校さんは

災害時に必要な情報について過去から学びました

 

 

 

 

 

 

 

輪島高校にも支援に来てくださった

大阪府立高石高校さんは

その視察で学んだ防災減災について発表しました

 

 

 

 

 

 

簡易トイレキットをみなさんにお配りしていました

公式キャラクター「トイレ小僧」のイラスト入りです

 

 

 

 

 

 

 

大阪府立富田林高校さんは

鋼球免震と心柱制度について検証しました

 

 

 

 

 

 

 

神戸大学附属中等教育学校さんは

継続的な防災学習の必要性について発表しました

 

 

 

 

 

 

 

兵庫県立舞子高校さんは

「みて学ぶ 防災パズル」を作りました

 

 

 

 

 

 

 

高知県立大方高校さんは

「未来を守るために」を考えました

 

 

 

 

 

 

 

鹿児島情報高校さんは

「国際交流を通して学ぶ創造的復興」です

 

 

 

 

 

 

 

宮城県内の高校からも

涌谷高校さん

石巻市弘文館高校さん

 

 

 

 

 

 

 

仙台第三高校さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気仙沼高校さん

 

 

 

 

 

 

 

古川黎明高校さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

からの発表がありました


午後からは

津波伝承まち歩きスタディツアーです

災害科学科の2年生のみなさんが

ご案内してくださいました

 

 

 

 

 

 

関西の高校生と多賀城の高校生が

文化交流をしていました

「ミスド↗︎ ↘︎」か「ミスド→→」か

「スタバ↗︎↘︎」か「スタバ→→」か

喧々諤々楽しそうです

私も百均のダイソーは

「太陽↗︎↘︎」のように「ダイソー↗︎↘︎」か

「代走→→」のように「ダイソー→→」か

ずっと悩んでいます

 

関東では「マック」といいますが

関西では「マクド」と略します

フランスでも「マクド」と略すそうなので

関西はフランス文化圏ですね

 

多賀城の「おはよう靴下」という

言葉も教えていただきました

親指に穴の空いた靴下のことだそうです

 

イオン多賀城店です

店内にも津波が押し寄せ

大変な状況になったそうです

波の到達点を示す表示がありました

 

 

 

 

 

 

電柱には津波の到達点を示すシールを

多賀城高校の生徒さんが貼っったそうです

行政の許可をとったり

住民の理解を得るのに大変だったらしいです

 

 

 

 

 

 

 

駐車場の壁の白い横の筋は

津波によって付けられた傷です

この高さまで波が来たことを示しましす 

 

 

 

 

 

 

 「君をおきて あだし心を わがもたば

 すゑの松山 波もこえなむ」

と歌われたすゑの松山です

(あなたを差しおいて

 他の人に心を移すようなことが

 もしあったとしたら

 波が超えるはずがないといわれている

 末の松山でさえ

 浪が越すことでしょう)

という意味です

東日本大震災の時も

多くの方がこのすゑの松山に

避難されたそうです

 

 

 

 

 

 

 

 発災時に津波が俎上してきた川です

 

 

 

 

 

 

 

最後は祈念モニュメントに手を合わせました

 

 

 

 

 

 

 

多賀城高校の防災科学科のみなさん

どうもありがとうございました

いろいろと勉強になりました

 

多賀城ではこうして次の世代への伝承が

確実に行われています

 

「あたりまえ」

そこにあるのが普通であること

そうじゃなくてそこにあること自体が奇跡的

つまり有り難きこと

それが「ありがとう」です

さとく、ゆたかに、たくましく

地震から 397 日目

豪雨から 133 日目

 

タイトルのことばは

宮城県多賀城高等学校の教育目標です

 

東日本大震災の被災地にある学校として

全国でも2校しかない防災系学科を持ち

防災を学ぶカリキュラムを取り入れています

またユネスコスクールやSSHにも指定され

生徒が主体的に学ぶことのできる

さまざまな教育を実践されています

 

昨年度本校生徒が

東北復興研修旅行で訪れた際は

お別れの時に

全校生徒で見送って激励してくださり

生徒にとって

一生忘れることのできない光景となりました

 

私は今日「3.11メモリアル“Re-Dit"」

に参加するため

そして生徒の皆さんに

直接顔を見てお礼を申し上げるために

多賀城高校を訪れます

 

3.11の順序を変えた1.31に開催されるのは

何か意図のあってのことでしょうか

 

今の高校生にとって2011年は

もしかすると記憶にない

覚えていたとしても

なんとなくいつもとは違う幼稚園の風景

あるいは誰かがが覆い被さって守ってくれた

そのくらいでしょう

 

こうして災害の記憶を後世に残すため

生徒のみなさんが活動し続けています

この姿は

能登の高校がこれから見習っていくべき姿です

 

我々に何ができるかしっかり学んで帰ります

 

冬の日本海とは打って変わって

雲ひとつない関東平野の冬の風景

富士山を車窓から望みます

 

 

 

 

 

 


基調講演では

国土交通省の日野口 厳 様から

「『公助』から考える自助・共助」

と題してお話をいただきました

 

東日本大震災の際は

津波警報が発令されていたにも関わらず

沿岸部にまだ助かる命がたくさんあるとして

出動命令が出されたそうです

 

さらに発災翌日から

「くしの歯」作戦を決行します

とにかく車が通れるだけのルートを

くしの歯のように切り啓く作戦です

余震や津波の再襲来の危険がある中

建設会社の現場責任者と道路管理者は

使命感と地域を思いやる心から

この命懸けの作戦を実行しました

ご遺体の措置に当たった

自衛隊や警察など関係機関との連携により

早期に決行できたそうです

 

非常時には通常のルールを超えた

現場の責任者の決断が求められます


私は以前

のとはやさしや土までも

地震さえやさしくて

子供が親と一緒にいる時間に起こってくれる

とこのブログで書きました

平成19年春休み中

令和5年GW中

令和6年元日

 

ところが

能登半島だけでなく

実は平成になって

日本に起こった震度6以上の地震は

全てそうなんだそうです

 

平成15年宮城県沖土曜日未明

平成15年新潟沖土曜日夕方

平成15年中越沖祝日

平成20年宮城沖土曜日朝

平成23年東日本の余震は全て深夜または未明

平成28年熊本地震は余震も含め全て夜

ほかにもありますが

起こったのは全て深夜または未明です

 

唯一平日の昼間に起こったのが

東日本大震災の本震なのだそう

 

これだけ一致すると

なんだか気味悪いですね

 

さらには地震の後に

洪水に立て続けに襲われるなんて

なんて運の悪いことと思っていたのですが

 

東日本大震災の時も

熊本地震の時も

やはり半年ほどして

洪水に襲われているそうです

 

後世に伝えていく責任を

ひしひしと感じます

Momojiro

地震から 396 日目

豪雨から 132 日目

 

総合英語の授業で幼稚園(保育園)に出向き

園児さんたちと交流を行っています

第1・2弾は英語の絵本の読み聞かせをしましたが

今回は第3弾

桃太郎のオリジナルストーリー(英語劇)を披露しました

 

 

 

 

 

 

以下に生徒からのPRを掲載します

 

私たちは先日、総合英語の授業で海の星幼稚園へ行きました

幼稚園では誰もが知っている「桃太郎」の劇を英語版で演じました


私たちがこの活動を通して目的としていることはなんだと思いますか?


それは

「楽しく英語にふれてほしい」「輪島高校って楽しそう」

と思ってもらうことです

 

私たちはこの日のために限られた練習時間の中で

園児も一緒に楽しめるよう熱心に練習に励みました

 

迎えた当日、私たちは海の星幼稚園へ出発しました

園に着くと子どもたちの元気な声が聞こえてきました

その声を聞いて

私たちも楽しんでもらえるように頑張ろうという気持ちになりました

 

劇の中には園児も参加できる工夫がされており

高校生が作ったトンネルの中を桃次郎と桃子と一緒に歩き

鬼ヶ島へ向かったり

 

 

 

 

 

 

桃次郎・桃子・犬・猿・キジと協力してボールを投げて鬼退治をし

奪われた宝箱を取り返してくれました

 

 

 

 

 


そして最後には協力してくれた園児のみんなに

生徒手作りメダルを首にかけました

笑顔で大きな声で「ありがとう」と言ってくれて

とても嬉しい気持ちになった


帰る際には

園児とハイタッチをし「see you」と言って帰りました

 

 

 

 

 

 

次回は和光幼稚園での発表なので

今回の反省点を活かして

より良い演技ができるように努力したいです

 
〜生徒の感想〜

桃次郎役(中山さん)
私は一生懸命セリフを覚えたり、それに加えて動きをつけたりなどをして園児を楽しませることが出来ました。桃子と声を合わせて言うところは何回練習したのか覚えてないくらい大変でした。そのおかげで本番ではミスなく言えることが出来ました。それでもセリフに合わせた動きなどがスムーズに行かないことが多々あったので次の発表では一連の流れとして進めることが出来たらいいと考えています。

 桃子役(谷内さん)
園児の皆さんを楽しませるために自分も楽しんで演技ができるよう努めました。練習のときにうまく言うことが出来なかったり、振る舞うことが出来なかったりしたけれど、本番では桃子らしく振る舞うことが出来たと思っています。次の幼稚園でも、桃子らしさを忘れずに園児の皆さんを楽しませられるように頑張ります!!

 鬼代表(岩波さん)
私たち鬼役は園児のみんなが楽しく劇を見てもらうために様々な工夫をしました。鬼を倒すときに高校生だけで戦うのではなく、園児も一緒に戦えるように新聞紙でボールを作ったり、一人一人鬼のお面を書き、新聞紙でハリセンを手作りして鬼だと分かりやすいように工夫しました。園児のみんなが楽しんでもらえるように工夫をする時間はとても楽しかったし、自分の成長にも繋がりました。

次の幼稚園では、恥ずかしがらずに演技をしたいです!

 
次回は来週5日に和光幼稚園に伺う予定です

輪島の走り嘘

地震から 395 日目

豪雨から 131 日目

 

昨晩「マツコの知らない世界」で

 「チェーン店朝食は

 主婦たちの救世主(メシア)」

の特集をしていました

 

日本経済新聞によると

2023年の朝食にかかる費用は402円で

自炊でもこれだけかかるのなら

外食の方が

と考える方が増えています

 

「なか卯」さんの

「こだわり卵定食」に

「鶏小鉢」をトッピングする

NEO親子丼が紹介されていました

 

早速今朝「なか卯」さんに直行です

「今朝はそのメニューを注文する方ばかりなんですよ」

と店員さんに笑われてしまいました

みなさん同じようなことを考えているようで

新しもん好きの

輪島市民性丸出しで

自分でも笑ってしまいました

 

「輪島の走り嘘」という名物があるくらい

輪島の人間は噂が大好きです

しかも大袈裟に話を盛って伝えるので

誰かが朝くしゃみをしたら

夕方には入院していることになってたりします

 

あるとき東大に合格した方がいて

「あんたんとこの息子さん東大受かってんて?

 できるねー

 何食べたらそんな頭いいなるが?」

「そやねーネギや好きやったかねー」

あくる日朝市のネギが売り切れました


先日

日本の「TOKKATSU」教育のおかげで

阪神淡路大震災の時に秩序が保たれていた

と書いたら

それを読んだ阪神淡路経験者から

情報が届きました

「報道されへんかったけど

 強盗ようさんおったで

 そのかわり地元のヤンキーが

 みんなでボコボコにしとったわ」 

だそうです

ヤンキーも正義感を学んでいるようです

恐るべし日本の「TOKKATSU」


ところで

NEO親子丼

めっちゃおいしかったですよ

ヒトデと星の不思議な関係

地震から 394 日目

豪雨から 130 日目

 

二枚貝の殻に

時折小さなまんまるい穴が空いているのを

見かけたことはありませんか?

 

あれはヒトデが貝を食べたあとです

貝にしがみついて

ザラザラの舌で1週間ほどかけて削り続け

開けた穴からエキスを吸うのだそうです

 

そこまでして食いたいか?

笑ってしまいますがヒトデにしてみたら

たぶん真剣そのものなんだと思います


私たちは

いつどうやって日本人になったのか?

6歳児は世界のどこでも同じようだけれど

12歳になる頃には

日本の子どもは“日本人”になっている

 

山崎エマ監督の

「小学校〜それは小さな社会〜」

という映画が

教育大国フィンランドで拡大公開されたのをはじめ

世界各国で注目されています

 

イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は

アメリカの大学へ進学した後

ニューヨークに暮らしながら

自身の“強み”はすべて

日本の公立小学校時代に学んだ

“責任感”や“勤勉さ”などに由来していることに

気づきます

 

一年間のべ4000時間に及ぶ

小学校での密着撮影と

その後一年間をかけて編集された

ドキュメンタリー映画です

 

日本の小学校では

児童自らが学校生活を運営する

さまざまな役割を担います

その役割を全うすることで

集団生活における協調性を身につけます

 

教室の掃除や給食の配膳などを

子どもたちでする

私たち日本人にとっては当たり前の風景が

世界の国から見ると驚きの光景なのです

 

以前NHK「クローズアップ現代」でも

「TOKKATSU」として

世界に広がりを見せつつあることが

特集されていました

 

アメリカからは

「掃除の教育は『自分のことは自分でする』

 ことを学ぶための最高の見本だ」と

 

ドイツからは

「小さい頃から周りと協力する意識が

 自然と身についてくる」と

 

ギリシャからは

「子どもたちの責任感

 そして信頼する先生の姿がすごい」と

 

映画のホームページには

各国からの称賛の声が

 

阪神淡路大震災の際に

あの悲惨な状況の中

殺人・強盗・強姦などの凶悪犯罪が

ほとんどなかったことが

多くの海外メディアの間で

絶賛されました

 

このことは知らず知らずのうちに

「TOKKATSU」で身についたものなのです

 

今回の能登半島地震でも見られました

「自分よりももっと困った人がいる」

多くの方が口々にそうおっしゃって

ものや支援を分け合いました

 

一方で

 

私の家は火災のあった朝市地区の

一番端っこでポツンと燃え残りましたが

1週間ほどして潜入していると

お正月用に準備していた

ビールやお酒が全て飲み干され

床に空き缶空き瓶が散乱しているのでした

 

どうやら

「TOKKATSU」を学んでいない

ヒトデが潜入して

1週間かけて飲み干したようです

そうまでして呑みたいか?


ところで

ヒトデがクルッとまるまって

つまりパーがグーになって

周りにトゲが生えたのが

ウニです

その証拠に

ウニには精巣や卵巣が5つあって

口は五角形をしています

 

ウニのトゲが抜けて

ヒョロヒョロと長くなったのがナマコです

その証拠に

輪切りにしたときに

中心の穴は五角形をしています

能登半島の内浦

七尾湾ではナマコからつくられる

コノワタやクチコが名物ですが

震災後どうなっているのでしょう?

 

ナマコが陸に上がって

光合成を始めたのがオクラです

私説ですが学術的根拠はありません

 

この5という数字は

生物学的に非常に意味のある数字です

 

1,2,3,5,8,13,21・・・

フィボナッチ数列といって

前のふたつの数字の和を順に並べたものです

自然界に存在するものは

ほとんどがこの数字に当てはまります

 

4本足の獣?

2本の手足です

 

6本足の昆虫?

2組の3種類の足です

 

10本足のイカ?

8本の足と2本の生殖器です

 

パイナップルの皮の網目

8本と13本の渦からできています

 

ひまわりの種の数と模様もこの法則に

したがっています

 

なぜそうなるかというと

どうやら細胞の分裂と成長に

関係があるようです

 

1時間毎に分裂し

生まれたばかりの細胞が

分裂できるようになるまでに1時間かかる

そんな細胞があったとしましょう

 

1時間目

細胞Aが分裂し新しい細胞Bが生まれます

2時間目

Aが分裂しCが生まれ

Bは分裂能力を持たずそのままです

3時間目

ABが分裂し新しい細胞DEが生まれます

Cは成長のため分裂できません

4時間目

ABCが分裂し新たな細胞FGHを

DEはそのまま

・・・

このようにして

この不思議な数列ができあがるのです

 

ヒトデが空に昇って輝き出したのが

お星様です

これは本当です

昔洞窟に壁画を描くときに

ヒトデを貼り付けて

星を表現したのだそうです


【今週のありがとう】

 

大浦運輸株式会社様

うちのピアノ運び出してくれてありがとうございました

 

MPCピアノメンテナンスのみなさま

そのピアノの調律ありがとうございました

 

高知県教育委員会のみなさま

遠いところようこそ視察に来てくださいました

 

日本教育公務員共済会石川支部様

助成金と高圧水洗スプレーとても役立っています

 

高知県「こうて屋」矢野逸子さま

見事な生姜 体も心も温まりました

 

※このコーナーではこれまで

 ご支援いただいた方々を

 ご紹介させていただいています

 なにせバタバタしていた中

 記録があいまいで

 「うちの支援の内容違う!」とか

 「うちは支援したのに紹介まだか!」

 といったお叱りございましたら

 お教えいただければと存じます

 このコーナーはまだまだ続きます

麻雀は人生だ!

地震から 393 日目

豪雨から 129 日目

 

麻雀ほどその人の

人となりが現れるものはなくて

打ち方を見ると

その人の人生までが見えるようで

だからこそハマる人が多い訳で

 

かく言う私は

ことのほか麻雀が弱いです

人生の成功者とは程遠い打ち方をします

 

コンピュータ相手ならそこそこ戦えますが

対人間となると

たちまち弱点を露呈してしまいます

 

理由はふたつあります

 

まずは

気が小さくて「ロン!」と言えない問題

 

誰かが当たり牌を切っても

「ここでそれを切るとは

 勝負に来たな

 かなりいい手なんだろうな

 索子で染めてるな

 混一色あるいは清一色

 もしかして緑一色もあるな

 それに引き換え

 自分は断么平和

 なんてしょぼい

 こんな手で上がったら

 気を悪くするだろうな」

うだうだ考えているうちに

次の人がサッサとツモりだし

「あ…上がれなかった」

 

もうひとつは

手を広げすぎ問題

 

昔から目の前に転がるチャンスには

なんでも飛びつくタイプで

回転寿司では

流れてくる寿司を全て食べたくなります

最近では回転寿司でも

タッチパネルで注文するシステムなので

重宝しております

 

なので気がつくと

三色一通二盃口を本気で狙って

結局上がれないパターンがいつもです

 

熟考の上スパッと決断するのが

麻雀の猛者であるなら

何も考えずに決断して

あとからグジグジ考える私は

限りなくギャンブルには向いていない人間です

 

「石橋を叩いて渡る人」

入念な準備をして

決断したら思い切って行動する

こうありたいものです

 

「石橋を叩いても渡らない人」

諦める勇気を持っている人です

ときにはこんな決断も大事です

 

「石橋を叩きすぎて壊す人」

何にでも否定的な意見を言う人

ちょっと苦手なタイプです

 

「石橋を壊して造る人」

既存のものをぶっ壊して

自分で新しいものを造る人

何人かこんな校長先生にお仕えしてきましたが

自分は到底その域に達することはできません

 

私は

「石橋に気づかず泳ぐ」

タイプです

石橋があるか確認もせずに

勝手に泳ぎ出して

あとから

「あ!?あんないい石橋あったんや」

 

向こう岸まで辿り着いていればいいのですが

大概は流れに戻され元の場所にいる

なんのために泳いだんや?

こんな感じです

 

でも自分で決断して泳ぎ出して

そんな中でいろんな困難にぶつかって

たとえ元の場所に戻されても

流されている間に

ぶつかってきた

ゴツゴツの岩や流木のことは

決して忘れません

 

新しい学習指導要領で重視されている

「探究」の狙いはこんなところに

あると思っています

 

先日講演をしていただいた

三谷産業様から提案がありました

 

質疑応答の際に質問をしたふたつのグループ

ひとつめは

「ジムを造りたい」

ふたつめは

「再生可能なエネルギーでまちを照らしたい」

 

今日その解決策のアイデアをいただきました

「ジム」でのトレーニングの運動エネルギーを

電気エネルギーに変換することを考えては?

 

全く異質のふたつを組み合わせるだけで

新しいイノベーションを生み出すことができる 

素晴らしい発想です

日本ちゃちゃちゃ

地震から 392 日目

豪雨から 128 日目

 

MUFG ALL STAR GAMES 2024-25

バレーボールのオールスター戦が

石川県を会場に開催されました

 

 

 

 

 

 

会場は「かほく市総合体育館」

通称「とり野菜みそ BLUECATS ARENA」

とり野菜は石川県のソウルフード

ちなみに「とり野菜」の「とり」は

「鶏」でも「鳥」でもありません

野菜や栄養をたっぷり摂るという意味

つまり「摂り野菜」なのだそうです

 

かほく市のまつやさんの製品で

江戸時代に北前船の廻船問屋を営んでいた

初代当主が船上食として考案した鍋みそがルーツです

 

そしてこのアリーナは

バレーボール女子Vリーグディビジョン1の

「PFUブルーキャッツ石川かほく」の

ホームアリーナとしても使用されています

 

 

 

 

 

 

昨年度体育館が使えない本校の

球技大会の会場としてお借りした場所でもあります

 

 

 

 

 

 

会場内にはスモークが焚かれ

ボルテージは最高潮に

 

 

 

 

 

 

本校男子バレーボール部員が

大会運営のお手伝いをしました

 

 

 

 

 

 

そして顧問の宮下先生が

なんとラインズマンを務めました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生で見たオールスター選手は

空を飛んでいるように見えました

 

チャレンジも生まれて初めて生で見ました

 

チャレンジと聞くとどうしても

悔やみきれない思い出があります

 

地震による建物被害認定の

チャレンジ制度の思い出です

 

今回の能登半島地震では

被害の大きい方から

「全壊」

「大規模半壊」

「中規模半壊」

「半壊」

「準半壊」

「一部損壊」

の6段階で判定されました

 

判定によって

義援金や補助金の額が

大きく変わります

 

迅速に判定しなければいけないので

判定士の方がとりあえず外見で判断していきます

ところが見た目は大丈夫でも中に入ると

被害がとてつもなく大きいケースがあります

 

そのときにチャレンジするのです

 

そうすると建物内部に入り込んでの

再検査になります

 

チャレンジ成功すると

段階が引き上げられます

ただし再検査にはかなりの時間を要します

 

チャレンジ失敗して

段階引き下げのケースもあるので

何でもかんでも

チャレンジすればいいものではありません

 

我が両親の家は「半壊」の基準を受けました

ただし内部はポッキリと二つに割れ

四方の壁も割れて

どう見ても「全壊」状態でした

 

ただし隣の家に一部寄りかかった状態でしたので

隣人からは一刻も早い解体を迫られていました

それで泣く泣くチャレンジを諦め

早期公費解体したのでした

 

解体した家には

価値のある昭和32年発行の十円玉があったはずで

せめてそれだけでも潜り込んで拾っておけばよかったと

昨日放送されていた高価な硬貨に関する番組を見て

思い出しました

 

みなさん

令和に発行された一円玉は

一個3000円で取引されるそうですよ

お財布の中チェックしてみては?