校長室より「おこらいえ」
こんにちは!アンパンマン号
地震から328 日目
豪雨から64 日目
讃岐富士を望む綾歌の地で
高文連郷土芸能の宴です
讃岐富士は丸亀市と坂井市のシンボル飯野山
富士山そっくりのフォルムではありますが
火山ではありません
山の上部は古銅輝石安山岩でできています
この古銅輝石安山岩は一般的にはサヌカイト
世界中でも香川県以外ほとんど採れない
とても希少な天然鉱石です
地元では「カンカン石」と呼ばれ
金づちで叩くと非常に澄んだ金属音がするため
古来より楽器としても使用されてきました
削ったり磨いたりすることで音色が変わります
東京オリンピック開会式の折に奏でられ
サヌカイトの神秘的な音色は
世界的にも有名となりました
山の下部は花崗岩
つまり太古の昔に溶岩が海の底で固まったもの
どこから見ても円錐形のシンメトリーは
海水が全くの偶然に作りだしたものです
高等学校総合文化祭全国大会が
来年この地で開催されるため
そのリハーサルも兼ねたプレ大会です
ここ讃岐はこんぴらさんを擁する
郷土芸能の宝庫です
「さぬきこんぴらさん」で有名な金刀比羅宮は
古来より海の神様
能登の港の復興と寮の復活を祈願しました
参道口から御本宮までは785段
奥社までは1,368段の長い長い石段があります
参道には旧跡や文化財が多数あります
ステージでは
香川県の5つの高校が
素晴らしいパフォーマンスを見せてくださいました
帰路につきます
アンパンマン号が迎えに来てくれました
アンパンマンの生みの親
やなせたかしさんの出身地高知と
岡山をつなぐ列車です
やなせたかしさんには従軍経験がおありで
戦中戦後の深刻な食糧事情もあり
「人生で一番つらいことは食べられないこと」
という考えをお持ちだったそうです
売れないころ空腹を抱 えながら思っていた
「食べ物が向こうからやって来たらいいのに」
この思いから
「困っている人に食べ物を届けるヒーロー」
が誕生しました
「僕の顔をあげるよ」
戦う力が落ちると分かっていても
目の前の人を見捨てることはしません
「ほんとうの正義というものは
けっしてかっこうのいいものでは ないし
そしてそのために
かならず自分も深く傷つくものです」
と語って いらっしゃいます
さらにはアンパンマン自身
食事をする場面は
一度も描かれていないそうです
常に自分よりも他人の幸せを優先します
「機関車トーマス」にも
食事の場面は一度も描かれていません
これはこの物語がもともと作者が
食事ができない病気の
自分の子供に向けて作ったものだから
なんだそうです
来年春から
NHKの連続テレビ小説「あんぱん」
がスタートします
やなせたかしさんと妻の小松暢さんが
登場人物のモデルとなっていて
戦前から戦後の激動の時代を生き抜く
夫婦の姿が描かれています
「アンパンマン」というネーミングは
赤ちゃんが最も発音しやすい
音の並びとなっていて
「パパ」「ママ」のように
歯がなくても
舌使いがうまくできなくても
唇の動きだけで発音できます
うちの娘たちも小さい頃
上手に発音していました
そんな娘たちに
カタカナを苦手とする晴れ女は
「アパマンショップ」や
「ワンマンカー」の看板を見つけては
「ほらほらアンパンマンよ」
読み違いにも程があります
瀬戸は日暮れて夕波小波
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『おまえは傘をほしがる魚か?』
【意味】
無駄な衝動買いをたしなめる言葉
お遍路の旅その2
地震から327 日目
豪雨から63 日目
丸亀へ向かう新幹線の中です
先々週に引き続き四国旅行記です
「かがわ総文祭2025プレ大会」
の視察に来ました
「いしかわ総文2027」を控え
その準備のための視察です
輪島高校は郷土芸能部を担当しています
ただ2027年に輪島市文化会館が使える目処はなく
加賀市文化会館に場所をお借りします
輪島市は石川県の北端
加賀市は南端
距離にして200kmほど離れているので
準備といっても大変です
ただ県外からのお客様にとって
アクセスはよいので
3年後ぜひお越しください
今日は瀬戸大橋を通って四国に入りました
本当に美しい景色です
日暮れに合わせて父母ヶ浜へ寄りました
日本のウユニ塩湖
鏡に映ったような写真が撮れるスポットです
日の入りと干潮が重なった瞬間だけ
奇跡のような写真が撮れるのだとか
今日は残念ながら干潮ではありませんでした
なんでもない海岸だけど
工夫してブランディングして
みんなが訪れたくなる
魅力的なスポットにできるんですね
輪島の復興にもぜひ参考にしたいです
かつてここは埋め立ての危機にあったそうです
この浜辺を愛した人たちによって守られました
美しい父母ヶ浜を守るため
当初7人で始めた「ちちぶの会」のメンバーが
清掃活動をされているそうです
今は亡き河田速雄さん
毎日当たり前のように浜に立ち清掃をする姿は
多くの人の心に刻み込まれています
ちちぶの会の伝説の3人は
その寡黙な後ろ姿で
世代を超えて
勇気と希望を与えてくださっています
勇気と希望といえば
なんかアンパンマンのテーマみたいですね
あるゲイバーのママが
悩みを相談する女性客に
「あんたねー
アンパンマンのテーマを聞いて
泣くぐらいじゃないと
本当の悩みとはいわないのよ」
と言っていたのを思い出しました
「そうだ忘れないで生きる喜び」
確かに発災時はこれを聞いただけで
泣いていたと思います
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『出世魚も最後は刺身や』
【意味】諸行無常
卒業
地震から326 日目
豪雨から62 日目
この絵を見てください
昔SNSで拾った画像です
どのようにお感じになりますか?
下の方から伸びている
無数の階段やはしご
それらを使って
必死になって登ってきた
登り詰めた先で目にした風景は…
この絵のタイトルは「卒業」
高校や塾が用意した無数の課題
それらをこなして
必死になって登ってきた
合格した志望校
だけどそこで何をすればいいのか
そんな気持ちを表しています
そんな思いをされた方
お母さんお父さんの世代でも
結構いらっしゃるのではないでしょうか?
大学入学後のミスマッチを防ぐために
今様々な教育改革が行われています
生徒の意識も確実に変わってきており
このようなミスマッチは以前と比べて
少なくなってきているように思います
それでも
「僕はいい大学へ行きたいです」
「どんな大学がいい大学なの?」
「偏差値の高い大学です」
「そこへ行って何をしたいの?」
「別にありません」
「じゃあ、どうしてそこへ行きたいの?」
「親がそのほうがいいって言うからです」
今でもこのような光景が見られたりします
こんな子はかなりの高確率で
「卒業」の絵のようになってしまいます
保護者の方にぜひご理解いただきたいのは
偏差値の高い大学へ入りさえすれば
何とかなったのは
遠い昔の話であるということです
輪島の子たちは
階段を登り詰めた後の光景を
無理矢理見せつけられました
土地が4m隆起した
そのおかげで
階段の先にある景色を
ちら見できた感じです
明日の事すら見えない
そんな状況に置かれ
それぞれが自分の将来を
真剣に考え始めました
「街プロ」の活動を通して
自分がすべきことを見つけたり
「自分はみんなの役に立っている」
自己有用感が高まったり
OECDとの共創を通して
世界との距離が縮まったりしています
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『懐中電灯で懐中電灯探すなよ』
【意味】
無駄なことはすな
発災以来ボランティアの方のお世話になっています
いろんな方がおいでます
「今度ボランティアに行きますから
その手伝いに生徒何人か貸してください」
なんで被災民がボランティアのボランティアせなあかんねん
江戸の粋
地震から325 日目
豪雨から61 日目
なぜか昔から
「最後のひとつが思い出せない」
という悩みを持っています
「牛乳 たまご 豚肉 白菜 ちくわ 買ってきて」
と頼まれると4つまでは覚えているのですが
最後のひとつがどうしても思い出せず
自分の海馬のスペックが4つまでなのだろう
と思っていると
「玉ねぎ 鶏肉 チーズ」
と3つ頼まれたときに
今度は2つまでしか思い出せません
1つ忘れてもいいように
もうひとつ全然関係のないものを
勝手に付け加えればよかろうと
「玉ねぎ 鶏肉 チーズ 洗剤」
と記憶してみると
「玉ねぎ 鶏肉 洗剤」
を買ってきてしまうありさまです
忘年会の季節が近づいてきました
酒の席で上司がやってはいけない話題が5つあって
「仕事の話」
「昔の自慢話」
「説教」
「プライベートを根掘り葉掘りきく」
あと1つがどうしても思い出せません
吉原遊廓の客を分類した資料があります
稀代の遊び人 藤本箕山が著した「色道大鏡」
野暮な客から粋な客まで順に28
無性 恥恐 改粧 宿慢 悔事 瓦智
暫偽 顕名 誇威 去迷 謙退
説諺 振勇 催興 頓行 普属 非常 大偽
背世 等賤 示道 顕徳 抜粋
大秀 玄妙 極尽 明了 大極
漢字から大体想像できて面白いです
箸にも棒にもかからない非モテ男「無性」から
恥知らずの「恥恐」と続き
「誇威」はおそらく自慢話をするタイプ
「説諺」は説教をするタイプでしょうか
「催興」はきっとみんなを楽しませるタイプですね
私は酔っ払うと気が大きくなって
大法螺を吹くタイプなので
「大偽」あたりかもしれません
最高位の「大極」は
別の客と遊女の痴話喧嘩があれば割って入り
双方の言い分をよく聞いた上で
楽しい話で場を盛り上げ
ふたりが前より仲良くなるように
仕向けてくれる客だそうです
うーん
私はまだまだその域には達しません
全く遊びが足りないようです
モテ男と非モテ男の差は
江戸時代から歴然と存在していたようで
もっといえばこの「色道大鏡」は
宴の席だけでなく
人としての魅力あり方を
説いたもののような気がします
学校の高さを測ろう!
地震から324 日目
豪雨から60 日目
数学の宮下琢磨先生の
初任研の研究授業が行われました
冒頭から生徒が活発に発言します
普段から生徒との対話を重視して
授業実践している賜物です
三角関数の授業でした
tan(タンジェント)を用いて
校舎の高さを計算します
校舎から観測者までの距離に
仰角(見上げた角度)のtan をかけて
観測者の目の高さを加えると
なんと直接測ることのできない
校舎の高さを求めることができるのです
とまあ実はここまでは
多くの先生方が授業で実践されている内容です
今日はなんと
今の輪島高校でしかできない授業でした
地震で傾いた校舎の元の高さを
余弦定理を用いて求めるというものです
a^2=b^2+c^2-2bccosA
です
「正弦定理使えば校舎の傾きも計算できるよ」
と気づく生徒も
「宮下先生の数学楽しい!」
「宮下先生の授業最高!」
と授業後に生徒が叫んでいたこと
これが全てを物語っています
午後からは
羽咋高校のSTEAM 教育の研究授業に
お邪魔しました
羽咋高校さんも
トイレがまだ使えなかったり
体育館が使えなかったり
地震の被害が大きいです
そんな中生徒も先生も
生き生きと活動されていました
STEAM教育とは
Science(科学)
Technology(技術)
Engineering(工学)
Arts(芸術・リベラルアーツ)
Mathematics(数学)
の5つの領域を対象とした
理数教育に創造性教育を加えた教育理念です
羽咋高校さんではSTEAM教育に加え
DX構想など探究学習に
積極的に取り組んでおられます
1年生は
地域活性化に取り組む「交流創出コース」
高齢者対策に取り組む「幸福観想コース」
などの8つのコースに分かれ
トライアルキャンプを実践しています
研究授業では
「家庭×英語」
「地理×数学」
「理科×情報」
などの教科横断型の授業を行っていました
既存の知識同士を結びつけ
新たな価値観を創出する力の育成を目指す
令和型の学力の育成に
最も求められるカリキュラムであると思います
私が最も興味を持ったのが
「国語&音楽」でした
メラビアンの法則に関する授業でした
人と人がコミュニケーションを図る際
言語情報が7%
聴覚情報が38%
視覚情報が55%の割合で
相手に影響を与えるという心理学の法則です
「7-38-55のルール」や「3Vの法則」とも呼ばれます
日常生活の多くの場面で役立つスキルで
ぜひ輪島高校の生徒たちにも
聞かせたい内容でした
輪島高校も羽咋高校も
素晴らしい授業を作り出す
若い先生方のポテンシャルは相当高いです
石川県の教育レベルの高さを物語っています
文部科学省が
学力テスト結果の都道府県別公表を
廃止する方向で動いているようですね
とてもいいことだと思います
私は小学生の頃
県の読書感想文コンクールで
最優秀賞を貰いました
何度も何度も書き直しをして
最終的に提出したものは
最初に書いたものとは
全く似ても似つかぬものになっていました
これって先生の指導力コンテストだな
もっといえば先生の指導に素直に従う子コンテストだなと
全然嬉しくなかったのを思い出しました
テストの得点だけで教員の指導力を測ることはナンセンス
そのテストの点を上げるために対策をさせるなんて問題外
このことをテスト結果の悪い県の教員が言っても
単なる負け犬の遠吠えだけど
今年全国一位になった石川県の教員が言うと
説得力あると思いませんか?
全国一位といってもそれで測れるのはある側面だけで
他県の優れた実践に学ぶべきところがたくさんあります
テストの点を競うのではなく
お互いの良いところを認め合い参考にして
高めあうためのテストになればいいなと思います
指導に盲目的に従う子ども育成コンテストでは
自分の力で未来を切り拓こうとする力強さが
育ってはきません
においの記憶
地震から323 日目
豪雨から59 日目
人の記憶の中で
最もさやかだけど
最も長く残るのは
匂いの記憶だそうです
昔の彼女と同じ香水をつけている人と
ふとすれ違った時
なんともいえない
せつない気持ちになったりします
先日奥野先生にいただいたカニを茹でた汁で
鍋をしました
今は隆起してしまって
二度と泳げない海
その匂いがしました
子供の頃の思い出が溢れてきて
鍋で泣けるなんて
地震と豪雨の被害
復旧がなかなか進まないこと
先の見通しが不明瞭な
不安の中で暮らし続けること
誰にとっても大きな負担です
スクールカウンセラーの
平野美香先生に入っていただき
生徒に寄り添っていただいています
メッセージをいただきましたので
ご紹介します
「しんどいと感じた時に
短時間でも過ごすことのできる
ホッとする居場所をつくること
これに関しては
ひとつの校舎が使用できない状況で
ますます手狭になり
物理的に場所を確保することが難しく
またやるべきことが多い日の中で
時間を取ること自体難しいことです
でも今すでに
保健室と栃木先生が
みんなをひととき休ませることのできる
場所になっています
飛び続けて疲れてしまったとき
ちょっとだけ羽を休め
また飛び続ける力を得られる場所があることは
小さなことのようでも
大きな安心につながると思います
心理職の仕事としては
「危ない状態か判断すること」
「必要な支援につなぐ」
とともに
そのホッとできる場・休める時間を提供して
エンパワーすることも大切だと考えています
お話を聴くことも
その延長線上にある行為だと思っています
(本当は先生方にあてていただいたメッセージだったので
生徒向けに一部言い回しを変えて掲載しました)
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『無理はせなあかん
でも無茶はしたらあかん』
【意味】
頑張りすぎてはいけない
ちっちゃい「ぁ」?
地震から322 日目
豪雨から58 日目
最近ずっと気になることがあって
「ふくちぁん餃子」
なんて読むの問題に直面しています
「ふくちぁん餃子」は大阪の餃子専門店で
最近石川県にも急激に店舗数を増やしています
「ちゃん」ではなくて
ちっちゃい「ぁ」なんですよね
きっとなにかこだわりがおありのことと思います
なんて読むのかもっぱらの悩みのタネです
そういえば昔
「バャリース」の
ちっちゃい「ャ」にも
悩まされた時期があります
きっとBireley's を
それっぽく読ませるための
工夫なんだろうな
と自分なりに結論を出しました
気になって検索してみると
今は「バヤリース」
大きい「ヤ」なんですね
知らなかった
しかも「オレンヂ」ではなく「オレンジ」!
文字づかいってこうして新しく
なっていくんですね
ベルトをバンド
ベストをチョッキ
特急サンダーバードを特急雷鳥と
ついつい言ってしまう私にとって
ついていくのに精一杯です
昔使われていた文字で
現在使わないものに
「ぱ」のように
「さ」にまるをつけた
「さ゜」という文字があります
多くは江戸時代に使われていました
さてなんて読むでしょう
不思議発見!
ヒント
「お父さ゜ん」
答えは
「いつもすまないねえ」
「それは言いっこなしだよ
おとっつぁん」の
「つぁ」でした
毎年恒例の
地震から321 日目
豪雨から57 日目
毎年この頃になると歯が欠けます
欠けた歯を治しに行くのが
毎年の恒例行事になっています
うらやましくないですか?
カニの解禁です
毎年の反省を活かすこともなく
待ってましたとばかりに
思いっきりガリッとやるもんですから
今年もやってしまいました
奥野拓海先生がとれたてのズワイと香箱を
しこたまくださいました
香箱とはズワイガニのメスで
身もさることながら
内子に旨みがギュッと詰まっています
子供の頃
料理屋をやっている友達の家へ遊びに行くと
「おやつはゆでたまごとガンチ
どっちがいい?」
と聞かれたものです
ガンチとは輪島弁でカニのこと
つまり、卵1個とカニ1杯が
同じ値段だったのです
飽きるほどカニを食べていた私たちは
すかさず「ゆでたまご!」
それが今では
金沢でもちょっと気の張る料理屋へ行くと
1杯1万円ほどしますから
それで計算すると
今回は数十万円ほどの品を
いただいたことになります
錦織圭選手がおいしいとつぶやいた途端
高級魚になったノドグロと同じですね
最近お茶受けとしてすっかり高級感の増した
「枯露柿」も能登のおいしいもののひとつです
昔砂糖が高級だったころ
甘いおやつの代表といえば柿だったので
「菓」はくさかんむりに果と書くそうです
「美味しんぼ」で言っていました
こちらが「枯露柿」を作っている家
家の中全体に柿が干してあります
風通しが良いように窓は取っ払ってあります
じっくりじっくりと渋みを甘みに変えます
のと里山海道の柳田から少し北上したところ
下り車線左側に見えます
奥野先生のおとうさまは漁師をされています
地震による隆起で海底の地形が変わり
漁場が変わった心配があり
漁ができるか危ぶまれていました
たくさんいただいたので大漁だったのか
あるいはあまり獲れなかった中
貴重なものを分けてくださったのかわかりませんが
おいしくいただきました
奥野先生も跡を継いで漁師
という選択肢もあったのですが
教職の道を選ばれました
教員よりもはるかに高収入の道を捨て
未来をつくる道を選ばれただけあって
生徒への熱い想いは人一倍です
今回の被災においても
何度も二次避難先を訪ねたり
転校してしまった生徒をずっと
気にかけていらっしゃいます
こんな教師の姿を見ていると
この地区の教育は大丈夫!
心強く感じます
パラグラフ・ライティングとは
地震から320 日目
豪雨から56 日目
私は、日本の教育にパラグラフ・ライティング(以下P.W.)を取り入れるべきであると考えます。OECDの調査などで日本の子どもたちの表現力の低さが指摘されています。小さいうちからパラグラフ・ライティングを系統的に教えることにより、多くの場面で活躍する人材を育成することができます。
P.W.とは、論理的な文章を書くためのスキルです。私も含め多くの日本人は、パラグラフを意識して文章を書いていません。パラグラフがしっかり構成されている文章と、そうでない文章とでは、伝わり方が歴然と異なります。
英語文化圏の国々では、P.W.を系統的に教えています。エレメンタリースクールからハイスクール、ユニバーシティと発達段階に応じて適切な指導がなされます。こうして論理的で伝わりやすい文章の書き方を身につけていくのです。
パラグラフとは、数行からなる文章のかたまりのことです。日本でいう段落のようなものですが、そこには一定のルールが存在し、段落とはやや意味合いが異なります。そのルールに則ってパラグラフを構成することによりわかりやすい文章を書くことができるようになります。
パラグラフの初めには、そのパラグラフで最も言いたい「トピック・センテンス」を書きます。パラグラフの芯となる文章で、パラグラフの要約文という認識で書くとよいです。パラグラフの冒頭文さえ読めば、パラグラフ全体の内容が大まかに分かります。
「トピック・センテンス」に続けて、その内容を詳しく説明する「サブ・センテンス」を書きます。「トピック・センテンス」のより詳細な言い換え,具体例,根拠など,各話題を補佐する役割を持つ文章を話題文の後に続けます。このことにより読み手はパラグラフの内容をより細かく知ることができます。
ひとつのパラグラフにはひとつの内容しか書いてはいけません。つまり「サブ・センテンス」は、「トピック・センテンス」をより詳しく説明するものに限られるということです。そうでないと読み手を混乱させるような複雑な文章になってしまいます。
接続詞を極力使わないのもP.W.の特徴です。「そして」「また」「しかし」などの接続詞を多用すると文章が冗長になります。接続詞がなくても伝わるように書くのがP.W.の目的であるともいえるからです。
P.W.のルールに則った文章は、「トピック・センテンス」だけを飛ばし読みするだけで、文章の全体像を掴むことができます。お気づきでしょうか。実はここまでの文章は、パラグラフ・ライティングのルールに則って書かれています。どうぞ初めから「トピック・センテンス」だけを拾い読みしてみてください。
いかがですか
とはいえ全ての文章を
P.W.で書けばいいかというと
決してそうではありません。
最初に「犯人はこいつだ」と
トピックセンテンスを持ってきてある
ミステリーなんて
おもしろくもなんともないですもんね
最初に犯人を明かしておいて
警部補とのやりとりを
おもしろおかしく描く
「古畑任三郎」のような
パターンもありますけどね
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『無人島に何を持っていくか?って
そもそもなんで無人島へ行かなあかんねん?』
【意味】
ものごとの本質を問い直す言葉
木曜日は探究の日
地震から319 日目
豪雨から55 日目
金融教育の出前講座を行いました
講師にお迎えしたのは
”4年後に責任を持つ大学” 環太平洋大学の
大池 淳一 准教授
簿記やシスアドのほか
家庭菜園 岡山検定 ハワイスペシャリストなど
46もの資格をお持ちの魅力溢れる方でした
対象生徒はビジネスコース1年生
初対面の生徒の心もがっちりつかみ
岡山県立興陽高校さんと繋げてくださいました
双方の地元の品を使ったバスソルトの開発に
共同で取り組むことになりました
ビジネスコース3年生は
卒業制作を手がけることとしました
被災地の災害ゴミを転生させて
公園のベンチなどを製作します
被災地には多くの瓦 木材 魚網などが
発災時そのままになっています
これらの災害ゴミに新しい命を吹き込みます
粉々に粉砕し成形し直し
生まれ変わらせます
マリンタウンにベンチやテーブルを設置して
市民がくつろげるスペースにします
大成建設さんや輪島市さんからの協力を得て
卒業の記念に想い出と共に残していきます
今日はファーストアイデア作成と
完成イメージのスケッチをしました
2年生は「街プロ」の振り返りの会
これまでの活動の総括
そしてこれからどうするか
グループごとに話し合いました
これから「街プロ」に取り組む1年生が
先輩の活動の様子を見学します
「フィッシュボール」という
アクティブラーニング(以下AL)の手法を用いました
ALとは
生徒の活動主体の授業形態のことで
海外の教育先進国では盛んに行われていますが
日本に取り入れる際に
「言葉だけ先走りして
活動させることが目的化してしまうこと」
を危惧して
あまり使わないようにしようとされた教育用語です
さまざまな授業形態があり
「フィッシュボール(金魚鉢)」はそのひとつです
金魚鉢の中を泳ぐ魚たちを外から眺めるように
活動をする生徒をその他の生徒が観察します
2年生が研究グループごとに話し合う様子を
1年生が気になるグループの周りで
メモを取りながら観察します
興味を持ったらその研究を次年度引き継ぎます
2年生も跡継ぎをつくろうと必死に討論します
双方にとって意義のある活動です
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『信号が青になる幸せをもっと味わえ』
【意味】
幸せは日常のあちこちに散らばっている
赤の時間が長いほど青になる瞬間は嬉しい
とくにせっかちな大阪人にとってはひとしお
私は以前一度伊丹空港行きの飛行機に
乗ったことがありますが
着陸した瞬間
飛行機がまだ動いてるのにみんな立ち上がり
上の荷物を降ろして通路に並んだので
さすが大阪やなと感心しました
お引っ越し大作戦
地震から318 日目
豪雨から54 日目
出来ない言い訳探す暇があったら
どうやったらできるか考えろ
自分の座右の銘であります
先生方も生徒たちもしっかりとそれを
実践してくださっています
校舎の1号棟の危険が指摘されたので
なんとか安全に学習できる場所へ移動
できる場所でできることを実践していきます
短時間で効率よく引っ越しできるよう
夕べも先生方は遅くまで綿密な打合せです
まずは柔剣道場をきれいに空っぽに
ここも教室として使用するためです
剣道場は臨時の音楽室となります
パソコン室も普通教室にする必要があります
コンピュータおよび配線を一掃
パソコンは図書室へ運び臨時のPC室です
配線は支援員の表野さんが大活躍
教室への机の移動もスムーズに
各自の私物も忘れ物のないようにと
一部の部屋には間仕切りを入れて
少人数用の講義室に分割
机がそっぽ向いて並んでいる美術室にも
このあと仕切りを入れます
廊下をピカピカに磨き上げた
3年生の岩波さんは
「校長先生!おこらいえにアップして!」
たしかにピカピカです
受験生は短時間で作業を済ませ
寸暇を惜しんで自習です
みんなで力を合わせ
予定よりも早く引っ越しが終わりました
午後から授業が再開されます
ALTのマイケル先生のおかあさまが
ケンタッキーから
メッセージを届けてくださいました
To the students:
We are thinking about you.
I really hope things are getting better each day.
Everyday is just a little easier than the day before.
Wishing & hoping for you all to keep looking to a bright future!
Your dreams and your hopes-work toward getting then.
I care.
Lots of love!
ありがとうございます
吹奏楽部の生徒たちが
小学校の鼓笛隊の指導に出かけました
詳しくはこちら
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」です
この作品はドラクロワ32歳の時の作品で
ナポレオン失脚後の
シャルル10世の権威主義に反抗するため
描かれました
中央のフランス国旗を掲げた女性は
マリアンヌ「自由の女神」です
胸がはだけているのは
「母性」「祖国への愛」
を表現したかったからといわれています
フランス国民の総意として
フランス革命が起こったことを表現しています
ここでも化学にまつわる話をひとつ
近代化学の父と言われる
ラボアジエはこの頃の化学者です
妻の父が徴税請負人をしていて
税金取立ての仕事を手伝いながら
化学の研究をしていました
抜けなく全員から税を徴収するため
パリからの出入りを禁止したりしました
そのことをヒントに
外部との出入りがなければ
化学反応の前後で総質量の変化はないはずだと
「質量保存の法則」を確立します
厳しい税の取り立てで
民衆の怒りを買った彼は
マリーアントワネットらとともに
斬首されることとなります
彼は処刑前に弟子たちに
最後の研究を指示します
自分は首を落とされたあと
できる限りの瞬きをするから
それを記録に留めておくように
とのものでした
最期まで科学者を貫きました
実際に弟子の手記には
瞬きしたとの記録が残っているそうです
死後の筋肉の痙攣だろうとは
いわれています
「自由の女神」 マリアンヌの周りには
社会階級も年齢層もばらばらな
多くの民衆が描かれています
特に彼女の右にいる少年は
「未来の世代」を表しています
街の復興を未来の世代に託している
今の気持ちと重なります
ちなみに左端のシルクハットの男性は
ドラクロワ自身だといわれています。
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『バケツに穴あいたら
こぼれんもんを入れんかいな』
【意味】
穴が開いたバケツでも植木鉢として使える
何事も工夫が大事!
なんか今日の引っ越しにぴったりですね
化学の視点で歴史を見ると
地震から317 日目
豪雨から53 日目
輪島高校校舎は
1.2年生の教室がある1号棟
職員室がある2号棟
3年生の教室がある3号棟が
コの字型に建っています
1月に建物の応急危険度判定
3月に被災度区分判定を行い
その結果2号棟は3度の傾斜が認められたため使用禁止
職員室などの施設を別室に移動して
教育活動を行っていました
さらに安全な学校生活を送れるように
時間をかけて
より精度の高い建物基礎調査を行ってきましたが
その結果によると
1号棟の建物下にある基礎杭に
一部損傷が認められました
そのため
明日以降1号棟の使用を原則禁止とします
直ちに倒壊などの危険があるわけではありません
安全を期して
1・2年生の教室を3号棟に移動して
授業を行います
明日の午前中に一斉に移動をし
午後から通常授業を再開させます
限られたスペースですが工夫をして
切り抜けようと考えています
保護者のみなさまにおかれましては
なにとぞご理解のほどお願いいたします
1年生の谷内陽斗さんは
総合的な探究の時間「不自由研究」で
被災地における学校のトイレ環境について
研究をしていました
その結果をプレゼンしに校長室に来てくれました
学校のトイレは需要を満たしているのか?
フェルミ推定を用いて試算してみました
男女別に生徒数
1回の使用時間
一日の使用回数などを
抽出によるアンケートを行い
便器の数
休み時間の長さなどのファクターを加え
試算したところ
トイレの数に制限はあるものの
一応需要を満たしているとの結論を得ました
ただし今回別の調査により
2号棟の地下の下水にも損傷が認められたため
さらに使用できるトイレの数が減ってしまったのです
谷内さんはすかさず試算しなおしたところ
トイレが足りないことがわかりました
そこで今度は
休み時間を何分にしたら解決できるかを
シミュレーションしてみました
その結果現在10分の休み時間を
15分に延長すれば解決するという
結論にたどりつきました
明日から授業を5分短縮して
休み時間を15分にします
生徒の研究結果に基づいた
数学的な時程の変更です
「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」
ルイ・ダビッドの作品です
実物はルーブル美術館にあるので
パリ研修に参加する生徒は
ぜひ見てきてほしいです
私は歴史の中の化学を授業中語るのが好きで
ナポレオンにまつわるとっておきのネタがあります
鉛筆の芯の材料黒鉛とダイヤモンド
どちらも炭素のみでできている物質ですが
全然別の物質です
このような物質を同素体といいます
高校の授業ではこのほかに
赤リンと黄リン
酸素とオゾン
斜方硫黄と単斜硫黄とゴム状硫黄
について学びますが
実はそれ以外にも存在します
「スズ」という金属は
柔らかく加工しやすいので
徳利を始め様々な食器に使われています
「スズ」には何種類もの同素体が存在します
温度などの条件によって形を変えますが
低温の状態だと非常に脆い形になります
ナポレオンは連戦連勝
次々と周辺諸国を制圧していきますが
ロシアとの戦いにおいては敗走しています
ナポレオン軍兵士の軍服のボタンは
スズでできていました
つまりシベリアの寒さで
ボタンがボロボロになってしまっていたのです
ナポレオンに化学の知識があれば
世界の歴史が変わっていたかもしれません
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『座る場所変えてみたらどうや?』
【意味】
悩んだときは視点を変えてみる
名画探訪
地震から316 日目
豪雨から52 日目
昨日訪れた大塚国際美術館
世界26カ国
190余りの美術館が所蔵する名画約1000点を
原寸大で陶板に模写し焼成した作品が
全長約4kmの展示ルートに沿って
展示されています
クリムトの
「接吻」
1873年にウィーン万博に出品された
尾形光琳の「紅白梅図屏風」に影響を受け
金箔を施した作品に仕上がっています
ウィーン生まれのクリムトは
26歳の若さで描いた「旧ブルク劇場の観客席」で
第一回皇帝賞を受けました
その後受けた
「医学、哲学、法学をテーマに」という
ウィーン大学の天井画の依頼に対し
裸婦や死神を描きやり直しを命じられます
しかしクリムトは
「頭の固いレガシーはだまれ」と一蹴
無視してこの作品を仕上げますが
結局契約は破棄されます
クリムトは伝統主義で保守的な
古き良き時代を愛するウィーンに愛想を尽かし
独自の画風を確立させていくのです
印象派の巨匠ルノワールの
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
賑やかな舞踏会の様子が
明るい色彩と独特の柔らかな筆致で
表現されています
黒を使わずに鮮やかな純色のみで表現する
「虹色のパレット」と呼ばれる
ルノアールの色づかいが
見事に再現されています
フランスの労働者階級に生まれたルノワールは
磁器工房の絵付けで
絵に関する才能を発揮していましたが
産業革命の影響で職を失い
カフェの壁の装飾や
日用品に絵付けする仕事などで
細々と食いつないでいきます
貧しい中でも「美しさ」を追求し続けた
ルノワールの作品は
美しいものへの愛情と情熱に包まれています
ルーベンスの名画
「キリスト昇架」
フランダースの犬で
ネロとパトラッシュが最後に見た絵です
実物はアントウェルペン聖母大聖堂に飾られています
この作品がきっかけとなり
バロック様式の絵画が知られることになります
三面鏡のような作りとなっていて
開閉ができる扉の裏側にも
絵が描かれているそうです
聖堂のあるアムステルダムの駅は
東京駅のモデルとなりました
ファン・エイクの
「ヘントの祭壇画」です
実物はベルギーの古都ゲントにある
聖バーフ大聖堂に飾られています
中央には玉座に座るキリスト
その周囲には聖母マリアや
洗礼者ヨハネらが配置されています
細部まで非常に精緻に描かれており
宗教的なテーマが強調されています
ファン・エイクは謎の多い画家で
この作品も兄が手がけたものを
引き継いで仕上げたとされていますが
その兄も実在したのか疑問視されているそうです
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『一円を笑う者は百円で大爆笑や』
鳴門紀行
地震から315 日目
豪雨から51 日目
鳴門教育大学に招かれて
講演会をしてきました
鳴門教育大学は1981年に創立された
教員養成のための大学で
教員就職率全国トップを誇ります
大学院生の4分の1が現職教員で
今回の講演にも
多くの現職教員の方が参加してくださいました
その学ぶ姿勢に尊敬です
招聘してくださった阪根教授のゼミ生は
今回の被災に際して
現場まで視察と支援に来てくださり
その際設置してくださった
「おもちゃの王国」を
再現展示してくださっていました
オンライン授業用のスタジオもありました
奥能登5高校の復興再建には
教員不足の解消といった大きな問題が
立ちはだかっています
物理化学生物地学あるいは
地理日本史世界史
さらには音楽美術書道
全ての学校に
全ての科目の教員を配置することが
極めて困難です
オンライン授業をうまく取り入れながら
その解決を図っていくことが求められます
このようなスタジオを
各校に設置していくことで
新しい時代の教育のスタイルが
構築できると感じました
帰りのバスまでの待ち時間に
鳴門の渦潮を見にいきました
太平洋が満潮になると
紀伊水道を通って
淡路島の北東側つまり
大阪湾に海水が流れ込みます
その海水はさらに
明石海峡を通って
淡路島の北西側
つまり瀬戸内海へ
ここまで到達するのにおよそ5時間かかります
この頃には太平洋は干潮を迎え
水位が低くなっているので
瀬戸内海に流れ込んだ海水は勢いよく
淡路島の南西
つまり鳴門海峡を通って
太平洋へと還って行きます
これが渦潮発生のメカニズムです
春先の潮の干満が大きくなる頃
最も渦の発生が盛んになり
20〜30mのものも見られるそうです
その渦に飲まれてしまったら最後
二度と上がってこれず
なので鳴門海峡の海底が
どのようになっているのか
未だ目にした人はいないのだそうです
地震いや地殻変動の時にも思い知らされましたが
自然の力の大きさに畏れるばかりです
ナルト巻きってもしかして
ここから名付けられたのかな
気になって調べてみたらビンゴ!
このように潮の流れが速く
また晴天が続くことから
塩分濃度の高い清澄な海水に恵まれた鳴門は
昔から塩づくりの盛んな地でした
製塩業はおよそ400年前の慶長4年に始まったとされ
60年ほど前まで大きな塩田風景が広がっていたそうです
鳴門教育大学も塩田の跡地に建てられたので
液状化が懸念され防災教育にも力を入れているそうです
流下式の製塩で能登半島に伝わる揚浜式とは
また違った製塩法ではあります
そのあと大塚国際美術館へも足を運びました
世界中の名画の陶板レプリカを展示してあります
大正時代
製塩業で財をなした大塚武三郎氏が
薬の開発にも乗り出します
点滴液を足がかりとして
オロナイン オロナミンなどの新薬を販売します
大塚製薬の誕生です
薬の名前には「ン」で終わるものが多いです
これは次々と日本の新薬が開発された時代は
それまで右から左へ書いていた
日本語の横書き表記を
欧米のアルファベット表記に揃えて
左から右へと変えていた時代なので
消費者が間違えないようにと
最後を「ン」にしたそうです
キャベジン バファリン…なるほど
やがて食品部門にも参入し
薬品包装の技術を生かし
レトルトカレーを開発します
ボンカレーです
点滴液を甘く味付けして売り出します
ポカリスエットです
この時食品会社のタブーにも挑戦しています
イメージカラーに青を採用したのです
青い食べ物がないことから
(せいぜいエビの卵くらい)
青は食欲を減退させる色として
食品会社が忌み嫌ったからです
こんなとこにも新しい街づくりへの
ヒントがありますね
かくのごとく
次々と新製品を世に送り出した大塚製薬が
社会貢献のためにと造ったのが
この大塚国際美術館です
レプリカとはいえ
圧倒的な迫力です
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『月が欠けてくときに文句言うか?!』
【意味】
つべこべ文句ばっかり言うな
いざ鳴門へ
地震から314 日目
豪雨から50 日目
明日開催される
鳴門教育大学の大学祭「鳴潮祭」にお招きいただき
「学校が避難所になったら
〜能登半島地震からの教訓〜」
と題して講演をさせていただけることとなりました
同学の阪根ゼミ
おもちゃの王国プロジェクトの皆さんは
被災地にお越しになり
子どもの居場所づくりのために
レールブロックを寄贈くださり
その使い方もレクチャーしていただきました
「街プロ」のグループのひとつが
活用させていただいています
昨夜は途中大阪で1泊して
OECD「教師生徒サミットinパリ」に参加する
生徒のみなさんと
オンライン会議をしました
ホテルの窓からの景色です
ここも大阪の陣で焼き尽くされた場所です
こんなに見事に復活
この景色を
秀吉や淀君がご覧になったら
どんなふうに思うのだろう
被災後日本各地から招待され訪れるたび
こんなことばかり考えるようになりました
歴史の大きな流れの中
そこで生きてきた方々に
思いを馳せることが本当に多くなりました
歴史を勉強し直したいと
この歳で学ぶことの本当の楽しさを
再認識しています
同じことを生徒たちも
一人ひとりがしっかりと考えるように
なってきていると思います
発災前は先生方に
「授業中寝ている生徒を起こしていると
他の生徒の学びの時間を奪うことになるから
起こす必要はない
自分が教室に入って起こして回るから
それよりも生徒が寝ないような
魅力ある授業作りをしてくれ」
と日頃話していました
授業中寝ている生徒を
起こして回るのが校長の仕事でした
それだけ実は授業中寝ている生徒が
多かったのです
ところが今は授業中寝ている生徒はゼロです
集会でもうつむいている生徒がいません
全員がしっかりと顔を上げて
話す人の顔を見ています
発災後しばらく気を遣っているのだろう
と思っていたのですが
もう一年が経とうとする今でも
その様子は変わりません
つらい思いをして
学ぶことの本当の意義を
一人ひとりが考えるようになったと
そう信じています
高速バスで鳴門へ向かいます
車窓からは神戸の街並み
ここも奇跡の復活を遂げた都市
犠牲になられた方に心の中で手を合わせ
明石海峡大橋を渡って淡路島に入ります
淡路島は洲本市に入りました
どこかで聞いたことのある
懐かしい匂いのする地名だなとしばし熟考
思い出しました
確か私が大学生の頃流行った
ファミコンのRPG「なんとか殺人事件」
の舞台となった場所です
当時家庭教師として勉強を教えていた子が
一生懸命語ってくれました
だから懐かしい匂いがしたんですね
そのゲーム何て名前だったかな?
車窓いっぱいに広がる畑
今は時期が違うかもしれませんが
淡路島は玉ねぎの産地
私も一度いただいたことがありますが
本当に大きくて甘いんですよね
播磨灘・大阪湾・紀伊水道
3つの海に囲まれた淡路島
海のミネラルを豊富に含んだ
肥沃な土壌で育てられた玉ねぎは
甘さと栄養分がギュッと凝縮しているそう
眼下に渦潮が広がります
もうすっかり日も暮れてよく見えないので
明日帰りにしっかり見ようと思います
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『下向いても地べたしかないぞ』
【意味】落ち込んでもいてもしょうがない
エラーした阪神の選手に向けられた
「さっさと顔上げんかい!
いつまで甲子園の土見とんねん?
プロのくせに持って帰る気か!」
大阪のおっちゃんのヤジはおもろいです
ハーバード大の27の落書き
地震から313 日目
豪雨から49 日目
高体連 高文連の新人大会が
県内各地で行われています
輪島高校は郷土芸能部の担当です
本校和太鼓部の1・2年生部員は4名
そのうち3名が運動部と兼部しているので
今回は演奏できず
残った稲木茉那さんが
生徒委員長として
演奏会全体の運営に携わりました
開会式において開会の言葉を述べました
開会の言葉で思い出したのですが
ハーバード大学の図書館には
27の言葉が落書きされているそうです
一部を紹介します
1.今居眠りすれば、あなたは夢を見る
今学習すれば、あなたは夢が叶う
If you sleep now, you will be dreaming.
If you study now, you will be achieving your dream.
2.あなたが無駄にした今日は
どれだけの人が願っても叶わなかった未来
The today that you wasted is the tomorrow
that a dying person wished to live.
3.物事に取りかかる最適な時期は
「遅かった」と感じた瞬間
When you think you are slow,
you are faster than ever.
そして17条には
17.教育の優劣が収入の優劣
Education equals to income.
震災によって
この子らの将来の収入が「劣」とならないよう
学校の復興をしていかなければ
その足がかりとして明日
経済同友会 共助資本主義の実現委員会
能登半島地震支援イニシアティブ
「のとマルチセクター・ダイアローグ」
に本校からも参加します
私は明日徳島で震災に関する講演会の依頼があるので
現在OECDとの共創に中心となって携わっている
岡本夕佳先生が代理で参加します
これまでの輪島高校の取り組みを発表
この地の教育の創造的復興について
提案・要望をお話ししてきます
ちなみにハーバード大学へ行っても
実際にはさっきの落書きはありません
SNSで勝手に拡散されたものだそうです
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『とりあえず自動ドア開けるとこから始めたらどうや?』
【意味】できることからやればいい
ところで私は
自動ドアの前に立っても開かないことがあるし
自動水栓に手をかざしても水が流れないことが
しばしばあります
あれっていったい何に反応しているのでしょうか?
存在感が薄いということでしょうか?
昔から不思議でなりません
リアル本屋へ行こう!
地震から312 日目
豪雨から48 日目
新人大会が開幕し
各部それぞれ頑張っています
箏曲部です
邦楽新人演奏会に出場し優良賞をいただきました
顧問の山上先生から次のように報告いただきました
輪島は幾度となく冷酷に無惨に自然災害に襲われましたが
前向きに練習に励んだ生徒たちが結果を出してくれました
人間的に成長した姿を見ることができました
また明日から練習に励みます
先日「未成年の主張」で
「被災地に本屋がない!
教育長さんなんとかして」
と台本にないことを突然叫んだ彼
その叫びに
本当に丁寧に対応してくださり
ヒントのお返事をくださった教育長様
オーディエンスからは
「今はオンライン書店で買えるじゃない?」
とのレスポンス
リアル本屋を作るなんて時代錯誤も甚だしい
とのご意見もあります
「でも本当の本屋がいいんです…」
と言っていた彼
そこでリアル本屋の魅力を考えてみようと思います
決してオンライン書店サービスを
否定するものではありません
私も本当によく利用させていただいています
“読みたい本があれば”
24時間いつでも注文できて
翌日にはもう到着ですから
こんな便利なサービスはありません
ここでのポイントです
あくまで“読みたい本があれば"
という前提つきなのです
リアル本屋はとても魅力的な空間です
それも街の中にある小さな本屋さん
10分ほどで店内一周できるくらいの
小さな本屋さんであっても
そこにはさまざまなジャンルの本が並んでいます
店主がこだわりぬいて品定めをしています
これまで自分が知らなかった世界もあります
店を一周する10分間でありとあらゆる情報が
目に飛び込んできます
タブレットを渡されて
「10分間でいろんなこと調べてごらん」
そう言われてもタカが知れています
能動的に情報を捕まえに行くという
限りなくエネルギーを使うプロセスを伴うからです
「おすすめの本」を紹介してくれますが
これもあくまでも
これまでの検索履歴をもとにしたものであるため
自分にとって全く新しい世界に招かれることは
極めてまれです
郊外の大型書店だと
書籍の量が圧倒的すぎて
逆に選びきれず
結局何も買わずに出てきてしまう
というのが私の習性です
脳のキャパシティが小さすぎるのが
その原因と思われますが
京都の一見はんお断りの店みたいに
両手を広げてそこに収まるお客様に
本当に心のこもったおもてなしをしたい
と言い聞かせています
リアル本屋での
「あれ?なにこれ?」
という好奇心をくすぐられる出会いを
ぜひ被災地に取り戻したいです
話は少しずれますが
高校を卒業して新生活を始める時に
毎年生徒に伝えることがあります
それはアパートを探す時
近くのコンビニの書籍コーナーを必ず覗け
ということです
いかにもエロオヤジの好きそうな本しかない店の周りは
確実に治安がよくないです
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『逃げんでええやろ追いかけてけえへんのに現実は』
【意味】逃げるな
歌は悲しみを消す
地震から311 日目
豪雨から47 日目
まずはいい話
1年生の
田方 脩斗さん
平野 唯人さん
舩﨑 養さんの3人が
輪島中学校の自転車置き場に埋もれていた自転車を
掘り出して持ち主に返してあげることができました
輪島中学校は山の上にあり
自転車置き場はその麓にあります
先日の大雨でグラウンドが崩落
大量の土砂が土石流となって流れ
麓の集落を襲ったのです
自転車はそのとき以来土砂の下に
たまたま通りかかった3人が
土砂から除いている自転車の一部を見つけ
その辺に落ちていた木の棒を見つけ
掘り起こしたのです
困っているだろうと行動を起こしてくれた
3人に「ここほれワンワン賞」を送ります
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『れんこんの穴にもラッキーセブンがあるちゅうことや』
【意味】幸運はどこに転がっているかわからない
れんこんの穴がたまたまななつ
黙って見過ごすのとラッキー!と思うのでは
その後の人生が大きく変わってきます
小さなしあわせを自分で見つけにいきましょう
幸せな気持ちになるには歌を歌うといいです
医学的に証明されているそうです
後頭部から首筋を通り腸まで
「迷走神経」が走っています
「迷走神経」には
心を落ち着かせ
ストレスを解消する役目があります
声の振動で「迷走神経」を刺激することは
神様がくれた心の安定の特効薬なのです
ごきげんだから鼻歌を歌うのではなく
鼻歌を歌っているからごきげんになるのですね
先日の東北研修の様子が
仙台のテレビ朝日系列の局で放映されました
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5e4fb8aaf20c64667f2330945b3efe6a57d6f50
“普通”ということ自体奇跡的
地震から310 日目
豪雨から46 日目
先日NHKで
「輪島高校 3年生の夏休み」が放送されました
深夜遅くの番組だったので
それを待つ間別のチャンネルに合わせると
林修先生の「初耳学」に
竹内まりやさんが出演されていました
あまりメディアに露出なさらない方なので驚き
ずっと見入ってしまいました
「クリスマスイブ」が実は
まりやさんのアルバム用に作られたけど
ボツになった曲だったという裏話など
興味深い話が満載でした
番組の最後には
被災地にも心を寄せてくださり
“普通"ということ自体奇跡的
とご自身の人生訓について
語っていらっしゃいました
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『傘のことばっかり考えとるから雨が降るんや』
【意味】取り越し苦労や心配性をいさめる言葉
心配事の92%は実際に起こらない
ともいいますしね
SSHと日本の未来
地震から309 日目
豪雨から45 日目
金沢泉丘高等学校のSSH発表会にお邪魔しました
SSHとはSuper Science Highschool
理数教育に特化した文科省指定の研究校です
石川県では金沢泉丘のほかに
七尾高校と小松高校が指定されています
今日は2年生の研究中間発表会でした
どの研究もしっかりと計画を立て
先行研究を充分に踏まえ
自分たちの仮説を検証すべく
すばらしいものでしたし
何より質疑応答がしっかりしたもので
感心しました
特に私は「ワインの涙」の研究に
非常に興味を持ちました
ワイングラスに度数の高いワインを注ぐと
内壁を絶え間なくワインが滴り続けるというもので
マランゴニ効果と呼ばれる現象だそうです
身近な題材に興味を持つ着眼点がいいです
「未成年の君達がなぜこのテーマに興味を持ったの?」
という聴衆からの質問にはまさか
「普段から嗜んでいるからです」
と答えるはずもないでしょうが…
答えにくそうにしていると
すかさず司会の生徒が
「他に質問はありませんか」
と話題を変えるテンポのよさも見事でした
フォトクロミズム現象の研究では
1gあたり100万円する試薬の入手を断念した話題も
SSH指定校とはいえ
予算を無尽蔵に使える訳ではなく…
工夫して実験されている様子が伺えました
他校のSSHの予算にまつわる
興味深い話があります
テッポウウオの研究をしたい生物班の生徒が
学校にテッポウウオの購入を申請したそうです
ところがやはりとんでもない値段で却下
これで我慢しとけと
代わりにテッポウウオのビデオを買ってもらいました
他のグループが着々と実験を進める中
そのグループは来る日も来る日も
ビデオを眺めるほかありませんでした
ある日のこと一人の生徒が気づきます
テッポウウオが水を発射する時
必ず水中から発射している
水面から口を出した方がより遠くへ飛ばせるのに?
疑問に思った彼らは徹底的に画像の分析を行います
すると
水中から発射することにより
表層の水も巻き込んで
口に含んだ水よりはるかに大量の水を
噴射しているようなのです
彼らは実験の方向性を変更しました
水鉄砲を入手して
どのくらいの水面下から
どのくらいの角度で発射すれば
最も多くの表層水を巻き込むことができるか
どちらかといえば物理に近い研究になりました
油を垂らした水槽の中から
今度はひたすら水鉄砲を撃ちまくります
発表会の後
ある企業から
うちの会社で特許化させてほしいと
オファーがありました
その会社はタンカーの海上事故があった際に
漏れ出した重油の回収を手がける会社でした
それまではおがくずを撒いて重油を吸収させ
それを回収するという手法でしたが
重油の層の下から放水するという
これまでにない方法での効率化に成功しました
このように実験結果というのは
どこで実用化に結びつくかわからないのです
基礎研究というのはそういうものです
すぐに成果が目に見えて現れないような
基礎研究であっても
しっかり予算を計上していただきたい
政府に強く要望します
それが今後の日本の未来を決めます
それを担う若い世代は
探究を中心に据えた新しい教育過程で
着実に育ってきています
日本の最大の資源は教育です
昨日大阪の話をしていたら
思い出したことがあって
大阪人の言葉に関するおもろい本
たしか昔買ったなー
倒壊寸前の我が家
(まだ公費解体にはなっていない)
に潜り込んで探してきました
あったあった
小杉なんぎんさんの
「大阪人の格言」
徳間書店から発刊されています
水に濡れてしわくちゃになっていましたが
大切なバイブルです
これから少しずつ紹介していきます
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『ガーッといって
ダーッといって
パァーッといったれ』
明日は「街プロ」発表会の代休です
生徒のみなさん
間違えて学校に来ないようにしましょう
車いすバスケがやってきた
地震から308 日目
豪雨から44 日目
本校を会場に車いすバスケが行われました
やってきてくださったのは
一般社団法人フォースタートのみなさん
大阪からいらっしゃいました
「今日はどんなイベントですか?」
と真顔で問いかける新聞記者に
「クリスマスパーティーです!」
と最初からボケまくっています
さすが大阪人です
笑かそうという力んだところが全くなく
さらっとボケてはります
「刺身盛り合わせ遅いな」
「海行ってつかまえてはるわ」
「育ててるかもしれへんで」
とか
「ランチいつまで待たすねん
ディナーになってまうやろ」
大阪で日常的に交わされるこんな会話も
常に相手の負担にならないように
笑って待つためだそうです
アインシュタインも言っているそうです
笑っていると時間の経つのが早くなります
もうここまできたら
どこまでボケで
どこまでほんまやわかりまへん
私もこれから
「復興遅いなー」
と言われたら
「万博つくってはんねやろ」
と答えたろと思います
先日来いろんな被災地を訪れていますが
復興には本当に時間がかかる
実感しています
神戸にも東北にも熊本にも
今でも多くの傷跡が残っています
今でも戦っている方が大勢いらっしゃいます
笑って待とう
その方が時間が早く感じるかも
そして東北復興研修旅行で
生徒が学んできたことのひとつの
「考えるよりも動く!」
その方が復興が早く進む」
このこともしっかりと
胸に刻んで行こうと思います
「悩んで考える」ではなく
「笑って動く!」
さっきの万博のくだり
実はまんざら嘘ではありません
被災民の我慢の上に成り立つ万博なのです
いろんな意見がありますが
だからこそぜひ成功させてほしい
私はそう思っています
1970年の大阪万博が
日本の高度経済成長の象徴であったように
これまでいろんな災害から
立ち上がってきた多くの方が
力を合わせ再び立ち上がり
このあとやってくる大きな災害に備え
世界をリードしていく立場に
再び日本が返り咲く
そのきっかけとなるような
万博になることを願っています
フォースタートのみなさんから
メッセージ入りのタオルをいただきました
Forget can or can't.
Either do or don't.
「できるかできないかじゃない!
やるかやらないかだ!」
どんな事情かはわかりませんが
思うように足が動かなくなった時
おそらく絶望を味わったのではと
お察しします
そこからこんなに明るく元気に
立ち上がってこられた方の言葉だから
重みがあります
先日七尾高校で行われた
「EUがやってくる」に
本校生徒も参加させていただきました
参加した生徒の感想です
椿原 真弘
今日はパヴェウ・ミレフスキさんの講演を聞いて、とても有意義な時間を過ごせたと感じました。ポーランドの歴史や伝統、EUと日本の関係など様々なことをお聞きすることができました。特にクルスキといったポーランド独自の料理についての話やEUと日本の関係についての話が私にとってとても興味深い話だったなと感じました。特にEUと日本の貿易上の関係の強さが私にとって驚きでした。日本にとってEUは3位、EUにとって日本は8位の貿易相手であり、互いに必要とし合う関係性であることを今回の講演で知ることができました。
また、ポーランドにおける歴史上の出来事や場所の特徴を日本での出来事や日本の場所を挙げて紹介していただいたお陰で、どのような事が起こったのか、どのような場所なのかがすぐに理解することができました。また、東京で毎年ポーランドの祭りをやっているという事も教えていただき、時間ができれば、行ってみたいなと思いました。
坂下 結菜
わたしは七尾高校でEUについて詳しく話を聞いてきました。講演をしてくださったのは、ポーランド大使館のパヴェウ・ミレフスキさんです。まず初めに、ポーランド語について少し教えてくれました。「こんにちは」は「ジェン・ドブリィ」。「ありがとう」は「ジークイエ」。この言葉を学校に持ち帰って明日みんなに言ってみようと思いました。
現在、EUには27カ国が加盟しています。そして日本とEUは双方にとって重要な貿易相手のパートナーです。日本はポーランドからワクチン・飛行機などを輸入し、日本からポーランドへ自動車などを輸出しています。今日一番驚いたことは日本とEUの貿易で関税を撤廃していたということです。それほど日本とEUは親密な信頼関係にあるのだと感じました。
今日、パヴェウ・ミレフスキさんがこれだけは覚えて帰ってほしいと言っていたことがあります。それは、1.人間の尊厳、2.自由、3.民主主義、4.法の支配、5.平等、6.人権です。これらの価値観は日本とEUで同じなのです。
今日講演を聞いてわたしは、日本とEUの関係がもっと気になりました。これからはこの2国間の関係についてもっと注目していきたいと思ういい機会でした。
升井 莉愛
EU加盟国は全部で27カ国あり、加盟国では「人間の尊厳」、「自由」、「民主主義」、「平等」、「法の支配」、「人権」の6つの価値観が同じだとわかった。また、EU加盟国内ではパスポートを使わずに国を行き来することができると知り驚いたが、パスポートが必要なく色んな国に行けるのはとても便利で羨ましく思った。日本は車等、EUは飛行機やワクチン等を輸出していると知った。貿易の輸出ランキングは日本が3位、EUが7位と日本のほうが多く輸出していると知り予想外だった。他にもポーランド語での挨拶やポーランドの料理を教えてくれた。私は、餃子に似ている「ピエロギ」という料理が1番印象に残った。毎年5月に東京の六本木ヒルズでポーランドのお祭りが開催されており、そこではポーランドの料理も食べれると聞き行ってみたいと思った。また、ポーランドの方がポーランドと能登を組み合わせたロゴを作ってくださっていてとても嬉しかった。
簏 吏莉
EU出張授業を聞き、EUと日本は、貿易や政治面などで欠かせない存在であることを学びました。EUの国旗である12の星には、平和などの意味が込められており、EU加盟国内で深い繋がりがあることを知りました。また、たくさんの興味深い話をポーランド大使館から聞くことができました。ポーランドはいろいろな国と隣接しており、土地も平坦で行き来がしやすいため争いが多かったと知りました。そのような過去がある国だからこそ、平和を実現できたのだと感じました。赤と白が使われているポーランドの国旗が日本と似ているということをおっしゃっており、共通点を見つけて嬉しそうにしている姿が印象に残りました。日本に住んでいるポーランドの方々が能登に寄付をしてくださり、たくさんの人に支援をしていただいているということを改めて感じ、生まれた国が違っても気にかけてくれる優しさに感動しました。
ポーランドに行く際は、今日習った挨拶を使ってポーランド人に話しかけてみたいと思います。
坂角 凜
私は、七尾高校で開かれた、「EUが学校にやってきた」に参加してきました。講演会で沢山のポーランドのこと、日本とEUの関係について学ぶことができました。
まず最初に、ポーランド大使の方は「おはよう」と「こんにちは」をポーランド語でどのように言うのかを教えてくださいました。聞き慣れない言語で新鮮さを感じました。
私が特に印象に残った話が2つあります。
まず1つ目は、日本はEUに加盟しているので、EU圏内で行き来する際にパスポートが不要かつユーロをどこでも一律で使うことができるということです。
次に2つ目は、ポーランドには日本と同じ価値観があるということです。ポーランドでは「人間の尊厳、自由、平等、人権、民主主義、法の支配」です。どちらの観点からも日本との良好な関係が築かれていると感じました。
毎年5月にも東京の六本木でポーランドのお祭りも開かれているそうです。
今回の講演で、ポーランドのことをもっと知りたいと思いました。
町元 実結
私は、今日七尾高校にEUを聞きに行ってきました。ポーランド太子館のパヴェウ・ミレフスキさんがお話をしてくれました。ポーランドではピエロギというギョーザのような食べ物が美味しいと聞きました。私も一度食べてみたいです。また、ポーランド語も2つ習いました。1つ目は「ジンクイエ」という言葉です。ありがとうという意味だそうです。もう一つは、「ジェン・ドブリイ」という言葉でこんにちはという意味です。EU加盟国の中で共通している価値観が一緒だというのは6つあります。それは、人権、自由、民主主義、法の支配、平等、人間の尊厳です。この6つは大切だと言っていたので、この言葉はしっかりと覚えたいです。他にも、日本は車などを輸出し、ワクチンや飛行機を輸入している。日本とEUで関税がかからない。それだけ日本とEUは仲がいいのだと思いました。ポーランドの祭りが六本木で毎年5月に行われていると初めて知りました。この学んだことを活かしこれからにつなげたいです。
米谷 碧琉
私は七尾高校にポーランド大使さんのお話を聞きに行きました。ポーランド語のこんにちはとありがとうという言葉を教えてもらいました。私はこの言葉を友達や先生に教えてあげたいなと思いました。ポーランドは経済・面積・人口それぞれ世界3位ということを聞いて私はびっくりしました。たくさんの国があるのにそれぞれ3位を取っているのは衝撃でした。また、ポーランドのピエロギ餃子が人気と聞いて私も食べてみたいなと思いました。形は丸くて、日本とは違うことを知りました。
EUは27カ国が加盟しており、その中で共通している価値観が一緒だそうです。それは6つあります。人間の尊厳や人権、民主主義、法の支配、自由、平等です。この6つが共通していることを覚えておきたいです。また貿易については、EUからだと日本は貿易国7位だそうです。しかし、日本からだと3位ということが分かりました。日本はEUをとても頼りにしているのだなと感じました。私はこの話を聞くことができて良かったです。
志田 心湖
この度は、ポーランドのパヴェウ・ミレフスキ大使によるEU講演会に参加させていただきありがとうございました。
講演ではポーランドの歴史・政治・文化、ポ日関係、欧州連合の概要、欧日関係について学ぶことができました。
報酬連合と日本の関係では、EUと日本は貿易面で上位に位置する重要な関係であり、EUは、飛行機やワクチンなどを輸出し、日本は、車や機械類を輸出していることがわかりました。また、EUは、「人間の尊厳」「自由」「民主主義」「人権」「平等」「法の支配」という27加盟国共通の価値観で繋がっており、日本と似た価値観を持っていることがわかりました。そのためEUと日本の関係は貿易面でなく基本的価値観を共有する重要なパートナーであることを嬉しく思いました。
他にもポーランドの魅力や国際関係など新しい学び得ることができてとても貴重な経験となりました。ありがとうございました!
明日深夜NHK見てね
地震から307 日目
豪雨から43 日目
「街プロ」中間発表会が行われました
詳しくはこちら
来場された方からの感想を掲載します
調べたりまとめたりするだけでなく行動ができる高校生たちはカッコイイ!地域の課題を自分事として捉えていることがよく伝わりました。ちゃんとアンケートをとるなどしてエビデンスを得ていて説得力がある。きちんと反省点もまとめられ次に繋がっていくことが期待できます。
高校生が輪島のことを多方面から色々と考えてくれたことを嬉しく思います。実行までいくグループ、いかないグループどちらもいると思いますが、輪島に残った若い世代が何かできないかと考えたこと自体が「街プロ」の成果であると感じました。高校生たちが楽しい日常を送っていると街の大人も元気になります。
多くの視点からの取り組みがあり、プロジェクトとして素晴らしい成果だと思います。生徒たちが楽しそうに発表しているのが印象的でした。何度もテーマを変更したグループもありましたが、それだけ前に進めようとしているのだなと感じました。輪島高校の生徒が輪島の人たちに与えた影響は大きいと思います。
今後「街プロ」の認知度を上げていくこともひとつの課題であると感じました。「街プロ」を通して高校生の「人を巻き込む力」の大きさを実感しました。一瞬の大風でなく継続して風を起こしていろいろな人を巻き込み、輪島の新しい風になってください。外部の支援者が積極的に関わり生徒の可能性をひろげることのできた一日でした。
肌寒い一日でしたが
お越しくださり
本当にありがとうございました
先日
選挙の関係で放送が延期となった
ドキュメント番組
「輪島高校 3年生の夏休み」
放送日程が決まりました
一生に一度しか訪れない18歳の夏に
いま伝えたいことや
気持ちに遺しておきたい風景について語ります
震災後テレビ報道されてきた
「被災地としての輪島」だけでなく
自分たちにとって
「大切な思い出の詰まった輪島」を語ります
出演するのは
平さん 田端さん 岩波さん 木戸さん 森田さんです
放送は11月3日(日)
NHK「ドキュメント20min.」
の23時45分からの放送です
明日「街プロ」発表会です
地震から306 日目
豪雨から42 日目
2日(土)13:00より河井小学校体育館で
「街プロ」中間発表会が行われます
ポスターセッションで
発表する内容をお伝えします
ポスターセッションとは
それぞれのアイデアを持った提案者が
各々のブースに
ポスターなどPR材料を準備し
聴衆が興味のあるブースを順番に見て歩き
質疑応答を繰り返します
提案者と聴衆が直にやり取りできるので
起業家と出資者をマッチングさせるのに
極めて有効な手段です
(1)輪島市民が今求めているもの
「輪島未来トーク」に参加した生徒が
医療や福祉について考えています
(2)若者と高齢者との交流を増やそう
高齢者と若者が楽しく会話をしたり
遊びや運動ができる場所づくりをしています
(3)迷子猫
地震で迷子になった猫を保護し
飼い主に返す活動をしています
(4)被災地記録
被災地のリアルな現状をSNSで発信し
支援の輪を広げ復興への関心を高めます
(5)リラクゼーションルーム
学校にヨギボーを置いて
生徒がリラックスできる場所をつくります
(6)わじねことふぐ郎
かわいいゆるキャラが生み出す経済効果で
これからの輪島の発展に貢献します
(7)やってみる
地震のせいでやりたいことができない子供達
自分たちの手で実現させるサポートをします
(8)子どもの居場所を作りたい
特に門前地区に子どもの居場所が少ない
せめて子ども向けのイベントで楽しませたい
(9)輪島の課題
輪島の課題を福祉と関連づけて見つけます
課題と解決策を発表します
(10)海辺で映画を見よう
先日解体跡地での最初の上映会実現しました
いつの日か袖が浜でやりたいです
(11)商店街を復興しよう
馬場崎商店街の復興を進めるために
何か手伝えることがないか探しています
(12)ダンスでみんなを笑顔に
大好きなダンスを通して
市民のみなさんを笑顔にします
(13)パラリンピックin輪島
障がい者スポーツを使ったイベントをして
子どもたちが運動する機会をつくりたい
(14)地域スポーツの拠点を
小学生が運動する場がなくなりました
輪高グラウンドを地域スポーツの拠点にします
(15)お菓子で輪島を元気にしよう
輪島のお菓子を
輪島出張朝市に出します
(16)能登野菜を使ったポトフ
能登で育てた野菜を
自分たちで調理してみます
明後日「街プロ」発表会です
地震から305 日目
豪雨から41 日目
本校は2009年から
ふるさと探究に取り組んできました
2020年に「総合的な探究の時間」(以下総探)
がスタートするにあたって
そのさらなる充実をはかり
輪島の「今」と「未来」を見つめて
グループ毎に課題を設定し
その解決策を探る探究を
「WAJI活(輪島活性化プロジェクト)」
と名づけて行ってきました
本年度からはこれまでの取組をいかし
未来の「街づくり」に特化した形での
探究・活動を行っています
元日の地震により
輪島市はあらゆる面で大きな打撃を受けました
生活が一変した生徒たちに
「自分たちの住む街の未来」
を自分たちで考えたり
実現に向けて活動したりすることで
前を向いて歩いて行く
意欲と力をもってほしいと考え
「街プロ」をスタートさせました
冷静に今の輪島の状況を見ますと
問題が山積みすぎて
何から手をつけていいのかも
わからないほどです
「もともと少子高齢化と過疎化が進み
限界集落も多かった地域に
多額の税金を投入するのか」
という意見もあります
元に戻すだけでは先細りは目に見えており
これを機に持続可能な街づくりを目指す必要があります
それはすぐにできるものではなく
長期にわたる活動が予測されるため
その担い手としての若者の力が不可欠です
社会の問題を自分事として捉える
ということは総探の出発点でもありますが
「街プロ」を通して未来の輪島を創造する
意欲と力を育むことは
輪島が欲するものであると同時に
本校に課せられた使命であると考えます
「どんな街なら住みたいと思うか」
「どんな街なら戻って来ようと思うか」
「どんな街なら行ってみたいと思うか」
2年生が4月から取り組んできた活動の
中間発表会を
11月2日に
河井小学校の体育館をお借りして開催します
皆様にはぜひお越しいただき
よりよい探究となるよう
ご意見やご助言 アドバイスを
いただきたいと思います
13:00からポスターセッション
13:55よりプレゼンテーション発表です
プレゼンするグループは
①新朝市復興計画
再建が困難となった本町商店街と朝市
渋谷の「宮下パーク」へ視察に訪れ
そこで得た知見を元に
「商店街」「公園」「朝市」が一体となった
複合施設の建設を提案します
②みつばちプロジェクト
小学生と高校生の交流イベントです
世代を超えた積極的な協力体制をつくります
高校生が作った未来への花粉を
次の世代の花に届けるミツバチさんに
小学生を例えています
③フラワーアレンジメント
小中高生を対象にした
花を使ったイベントで
みんなを笑顔にします
カフェの要素も取り入れます
元気あふれる子供達で活気を取り戻します
④輪島の「楽しい」を作る
先日の「未成年の主張」実行グループです
誰もが言いたいことを我慢している
そんな中本音を叫べる場所を作りました
お互いの思いを表面化して
協力して復興に向かう土台をつくります
⑤猫と人間が食べれるお菓子
被災した時人が食べてるお菓子を
気軽にペットにあげれなかったことがきっかけです
動物によってアレルギーがあるからです
猫が食べて問題のない米粉等を用いた
シフォンケーキなどを商品化しました
⑥花火復興プロジェクト
祭りに花火を復活させたグループです
クラウドファンディングで資金を集め
当日は仕込みから交通整理
被災地の夜空に咲く大輪の輪に
泣いて拝んでいるおばあちゃんもいました
⑦東北復興研修報告
先日行われた東北復興研修に参加した生徒たち
学んできた復興までの道のりを
発表します
ぜひお運びください
長いものを捲け
地震から304 日目
豪雨から40 日目
昔から蛇の類の長いものが苦手で
長い挨拶
長い会議も
その例外ではありません
校長就任後の生徒への最初の挨拶で
「日本一の校長を目指すぞ!
日本一の挨拶の短い校長だ!
みんなは何の日本一を目指す?
決まったら校長室に言いに来い!」
と宣言しました
「私は日本一やかましいマネージャーになります」
確かに選手よりも遥かにベンチで騒いでいました
「僕は日本一足の速い帰宅部員を目指します」
確かに体育祭では日頃鍛えた逃げ足の速さを
遺憾なく発揮していました
ちなみに私のこれまでの公認記録は
球技大会での
「ひきょうなまねだけはするな(13文字)」です
東北弁の
「け(召し上がれ)」
「く(いただきます)」には
遥かに及びませんがまずまずの短さです
会議の冒頭での校長挨拶もしませんが
司会進行の先生にしてみると
どうも座りが悪いようで
「では最初に校長先生ご挨拶をお願いします」
「さっそく議題に入ってください」
が定型のフォーマットになっています
この5秒のやり取りも
職員会議 進路会議 PTA会議 もろもろで年間50回
5 × 50 = 250 秒
参加人数が平均30人として
250 × 30 = 7500 秒 ≒ 2 時間
日本の平均時給が 1,249 円だから
1,249 × 2 = 2,498 円
の損益となる訳です
チリも積もれば山となる
働き方改革も
このチリ積も作戦で臨みたいものです
日本の平均労働時間は昨年度1637時間となり
18年前の調査に比べ9%も短縮されましたが
実は短時間労働の高齢者と女性の就業率が
高まっただけで
正規雇用者の労働時間は変わっていないそうです
まずは会議のための無駄な資料の作り込み
私は若い頃会議用の資料を作り
直属の上司に見せたところ
「ダメだ!作り直せ!」
「でもこちらの案の方がいいと思うのですが」
「言うことを聞け」
渋々言われる通りに作り直し見せに行くと
「よし いっしょに校長伺いに行くぞ」
校長先生は
「ダメだな こんな案はどうだ?」
示された案は私が最初に提案したもの
その上司はこともあろうに
「そうですよね!校長先生
私もそう思っていました
すぐ作り直せ」
目が点になりました
こんな不毛なやり取りが
多忙化改善を妨げます
あと就任挨拶もやめませんか
「この度の異動で〇〇に就任しました…」
すみません
失礼ながらはっきり言います
忙しい年度変わりに迷惑なだけです
例えば教科書会社の方
我々は教科書の内容で選んでいます
担当者の交渉力や人柄で選ぶ訳ではありません
報連相の徹底も叫ばれるようになって久しいですが
上司が楽をするためだけの報告は
組織の崩壊を招くそうです
昔「お辞儀ハンコ」を教えてくださった方がいます
決裁書の捺印欄は右から左へ向かって
だんだん偉くなっていきますが
陰影がまっすぐになるように捺すのではなく
少し左に傾けてお辞儀をしているように
捺すのが礼儀なんだそうですが
これもなんだかなって感じです
無駄な上下関係はなくして
できるだけフラットな職場にしたいなと
日頃感じています
今一緒に活動させていただいている
OECD(経済協力開発機構)では
たとえ局長と新入りであっても
「アンドレアス!」
「ビン!」
とファーストネームやニックネーム
で呼び合います
高石高校さんいらっしゃい
地震から303 日目
豪雨から39 日目
通勤の途中で驚くべき光景を目にしました
水害で流されていた倒木が
一ケ所に集められています
おびただしい量の倒木です
これらが一気に流されてきて
橋にひっかかり水を堰き止めたのです
地震のあとは街の復旧と同時に
山と川の復旧も進めなければならない
今回得た教訓です
これらのほとんどは
前の世代の方々が
次の世代の住宅対策として
雑木林を伐採して
植林を進めたスギの木です
でも人工の林は自然の驚異に対して
あまりにももろかった
さらには毎年のように
花粉が多くの人を苦しめています
子孫のことを考えてやったことが
かえって子孫を苦しめることと
なってしまいました
そう考えると
今未来を考えてやっていることが
果たして本当に正しいのだろうか?
怖くなってきます
ある週刊誌に次のような論調がありました
「そもそも能登半島は陸の孤島
人口が少ないから災害対策がなされないのは当然
税金を都会の災害対策に分配すべき
過疎地に住む者はすぐに都会に引っ越せ
無限に金が湧いてくるとでも思っているのか
過疎地の災害対策に無駄な金を使う余裕はない
わかっていて危険な場所に住みながら
いざ被災したら政府に文句を言うな」
発行部数を稼ぐため
このような書きぶりをする週刊誌が
いずれ出てくるだろうと
最初から予想していましたので
特段驚きもしませんが
全ての人が復興支援に好意的ではない
ということを我々被災者は
肝に命じておく必要があります
そんないろんな考えの方がいる中
心優しい高校生たちが
今日来てくださいました
大阪の高石高等学校の皆さんです
公募したら100人以上の希望者が申し出てくださり
その中から選ばれた生徒さん達だそうです
明日から
泥の掻き出しや瓦礫撤去等の
ボランティアをしてくださるそうです
今日は輪島高校に立ち寄り
交流をしてくださいました
自己紹介から始まり
一発芸の応酬
さすが本場の芸に
笑かしていただきました
なんかやってって突然言われて
できてしまうところが
さすがです
見習わなければいけません
津波サミットに参加して
地震から302 日目
豪雨から38 日目
輪島市復興まちづくり計画検討委員会
第5回目会合が開催されました
各種民間団体、行政および公募市民によって
構成される会議で
一刻も早い復興の達成を目指しています
今回は
これからのまちづくりの中心となる
高校生のまちづくりに関する活動について
招聘された生徒が提案と意見具申を行いました
本校からは
2年生が「街プロ」の活動報告を行いました
朝市の復興に取り組んでいる
馬場広和さん
宮下パークへの視察の報告も踏まえて
新しい形の朝市を提案しました
こどもの遊び場つくりに取り組んでいる
濱田勢生さんと宮下維織さん
自分たちで自らグラウンドを整備する姿に
委員のみなさんは好感を持たれたようです
放課後の学校の様子です
サッカー部は練習場所を使えない日は
ビデオで戦略の研究をしています
輪島高校は昨年度
中間テストを廃止し
そのかわり教科ごとの単元テストを
充実させています
明日は英語のパフォーマンステストです
生徒が教室に残って練習しあっています
ビジネスコースは日曜日に検定試験を控え
電卓検定の練習です
水害のため前回受験できなかった分
必死に練習しています
3年生は受験にむけて補習に取り組んでいます
先生方も学びます
若手教員育成プログラム「若プロ」です
テーマは職場での人間づくりです
同僚性の構築や
ネガティブ・ケイパビリティについて
学びました
先日参加した「世界津波サミット」に参加した
生徒の感想を掲載します
長井彩綺
私は、世界津波の日高校生サミットに参加して得た経験から価値のあるものを沢山学ぶことができました。他県の高校生だけでなく、様々な国からの同世代の高校生と交流できたことが何より1番新鮮で、とても思い出深く心に残っています。1日目の分科会では、まず初めに各高校のグループでスライド発表をしました。使用言語がすべて英語だったので英語のリスニングを常に聴いているような感覚でした。発表の英語をすべて理解することは不可能で、難しいことが多かったですが、理解したいという真摯な思いを持ち聞き取る努力をすることが1番大切だと感じました。スライド発表の後は、各高校のメンバーを入れ替え、グループを作り災害について話し合いました。自己紹介から始まり、それぞれに意見を出し合いました。お互いに英語を聞き取ることが出来ず、最初は不穏な空気が漂っていましたが、ジェスチャーなどを用いたり、文にしなくても単語を出したり笑顔で話しかけることに注意を向けたことで少しずつ明るい空気に変わっていきました。英語をうまく話せなくても、私の話を聴こうと真摯に向き合ってくれたことが何より1番嬉しかったです。
分科会の後の開会式では、輪島高校は災害からの未来についてのプレゼンを発表するという大きな役目が課せられていました。こんなに壮大なステージで、沢山の観客の前で英語で発表することは初めての経験だったので不安もありましたが、私の中では今までで1番良い発表をすることが出来たのでよかったです。しかし、他の高校生の発表を聴いていると、自分たちの発表をもっとこうすればよかった等の、改善点も沢山見えてきました。他校の発表から災害についての知識だけでなく、スライドを作る上での改善点も知ることが出来たので、今後に活かしていきたいです。このサミットを通して、災害についての意識をより深めることが出来ただけでなく、外国人の防災意識の違いなど国の文化の違いを知ることが出来たのも楽しかったです。日本の熊本で行われたサミットでしたが、私の中では世界に行ったような感覚で、国境を超えていろんな人と繋がれたことがとても印象深く嬉しかったです。想像はしていましたが、言語の壁がとても大きくて、改めて英語は難しいなと感じました。もっと英語が話せていたら、話題を広げてより深く、意味のある話を互いにすることができたのだろうなとも思いました。リスニングだけでなくスピーキングも鍛えていくことが大事だと感じたので、もっと英語の勉強に励み、努力していきたいです。
この価値ある体験を胸に刻み、これからも頑張っていきたいと思いました。
稲木茉那
「世界津波の日」高校生サミットに参加して、改めて防災の大切さと、それに対する国際的な協力の重要性を感じました。仲間と協力して発表を準備する中で、チームワークの重要性を実感しました。意見を出し合い、役割を分担することで、より良い成果を生み出すことができたことが嬉しかったです。この経験は、将来の仕事や学校生活でも活かせる貴重なものでした。
初日に行われた開会式では、世界40以上の国や地域から集まった高校生たちが様々な意見を交わしました。特に印象に残ったのは、ブラジルの高校生の「命が何よりも大事」という言葉です。豪雨被災地を訪れて実際の被害を目の当たりにしたからこそ、心から感じた重みのある言葉だと感じました。
また、マレーシアの高校生が「自然災害に対しては国際的な連帯が必要だ」と語っていたのも印象的で、災害への備えは一国だけでなく、世界が協力し合うべき課題だと強く感じました。分科会では、地域や国によって異なる防災対策があることを知り、その多様性に驚かされました。特に、津波だけでなく地震や洪水などの世界で起こった災害も含めて防災を考える視点が強調され、輪島でも取り入れたいアイデアがたくさん見つかりました。各国の対策を知ることで、私たちの地域で実施できる新たなアイデアが浮かび、地域全体の安全を守るための意識が高まりました。
私自身、能登半島地震を経験した一人として、能登半島地震についての発表と共に、輪島高校で取り組んでいる「街プロ」についても紹介しました。
たくさんの国の人々に私たちの活動が伝わったことに誇りを感じました。この経験を活かし、今後も地域や世界の防災意識を高めるために、活動を続けていきたいと感じました。
邑田達紀
今回このサミットに参加して、たくさんの新しい刺激を受けることができました。これまでにも海外の方と会話したことがありましたが、簡単な質問や受け答え程度のコミュニケーションでした。このサミットではそもそもの使用言語が英語なので、常に英語に囲まれて一日を過ごすのは初めての経験でした。
自分の拙い英語をなんとか理解しようとしてくれた海外の皆さんの優しさや、日本人にはない明るさに触れることができました。海外の方、特に同年代程度の方と共に時間を過ごし、コミュニケーションを取ることは自分のとてもいい経験になったので、もし機会があれば積極的に活用してみると自分の見えている視界が変わるきっかけになるかもしれないと感じました。
また、そのディスカッションの内容も興味深く、世界中の自然災害の課題や、それに対する解決策などを知ることができました。日本では地震や台風の被害が大きいように、海外ではハリケーンなどの被害も大きく、日本にはなかなかない干ばつの被害もあることがわかりました。
私達は開会式で震災の経験を交えた発表をするという大きな仕事が与えられていました。1000人を超える人たちの眼の前で発表をするのは初めてでしたが、あまり緊張せずに本番を楽しむことができました。
私は英語があまり得意ではないというところから今まで海外の方と積極的に話したいという思いが強くありませんでした。ですが、今回海外の方とコミュニケーションを取り、一緒に笑いあえたことで今までの私を大きく変えるきっかけとなりました。これらの経験を活かし、様々なことに挑戦していきたいです。
水森かおりさんとともに
地震から301 日目
豪雨から37 日目
マリンタウンで
「ふるまい広場」が開催されました
大勢の人で賑わいました
輪島吹奏楽団と輪島中学校が合同で
演奏しました
私も一緒に演奏させてもらいました
水森かおりさんが
私たちの演奏をバックに
「上を向いて歩こう」を歌ってくださいました
本日深夜23:45よりNHK総合で
ドキュメント番組
「輪島高校 3年生の夏休み」
が放送されます
一生に一度しか訪れない18歳の夏に
いま伝えたいことや
気持ちに遺しておきたい風景について
語ります
震災後
テレビ報道されてきた「被災地としての輪島」
だけでなく
自分たちにとって
「大切な思い出の詰まった輪島」
を語ります
出演するのは
平さん 田端さん 岩波さん 木戸さん 森田さんです
あ
選挙で番組予定変わったみたいですね
海辺の映画館
地震から300 日目
豪雨から36 日目
先日「らく速読」の講話が開講されました
被災した中でも日々の生活の中で
「幸せだな」と思える瞬間のために届けてくださいました
そんな講話の中から
ウォルト・ディズニーは
「本には宝島の海賊が盗んだ財宝よりも
多くの宝物が眠っている」
と読書の楽しみを語っています
マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏は
1週間に1冊
電子決済の仕組みを作ったイーロン・マスク氏は
1日10時間
ソフトバンク取締役会長 孫正義氏は
1年で850冊
の読書をしているそうです
またアメリカの情報サイトによると
富裕層の88%が一日30分以上読書をしているのに対し
貧困層の人びとは2%しか読書をしていません
さらに日本でも
月額書籍購入費用について
年収800万円以上の人は 2.910 円
400万円未満の人は 1,914円
1,000円もの開きがあるそうです
時間のない日々に追われ
それでも本を読むための時間を作り出す
ひとつのヒントをいただきました
今朝の北國新聞に興味深い記事が
世界農業遺産「白米千枚田」に
これまた奥能登の風物詩「波の花」
が舞ったというものです
「千枚田」は奥能登の最高峰
「高州山」の地滑りでできた
山の中腹から
眼下の海岸線に向かって拡がる棚田です
「波の花」は
そこからさらに10kmほど
半島の先端部に向かって進んだ所に見られる
厳寒の荒れ狂う日本海で
岩壁に打ちつけられた波が
綿毛のように空を舞う現象です
新聞社に情報提供したのは川口喜仙さん
私の高校時代の同級生です
地元の伝統芸能
田の神様を迎え送る「あえのこと」を伝承
新聞を利用してさまざまな地元の情報を
発信しています
今回全く別の場所の観光資源
しかも限りなく季節外れのふたつの
思いがけないコラボレーション
新しい観光スポットになりそうです
「波の花わたがし」とか
「ふわふわ波の花かき氷」とか
いかがでしょう?
先日の「未成年の主張」で
「海辺の映画館をつくりたい!」
と叫んだナタくん
いよいよ実現へ向けての第一歩です
生まれ故郷のタイで見た
海辺のアウトドアの映画館が忘れられない
と言う彼は
これなら被災者を元気づけられる
とひとりで準備をすすめてきたら
ひとりまたひとりと
協力者が増えてきました
場所は取り壊された家の跡地
馬場崎交流サロンの向い
キロク時計店さんと
コインランドリーてるてるさんの間です
14日目のブロクで紹介した
中村輝人さんがこしらえたスペースです
「世界を変える!」と意気込んで
卒業を待たずに
単身オーストラリアへ渡ったものの
震災復興に力を尽くしたいと
急遽帰国してきた彼です
せっせと地面を鳴らし
人工芝を敷き詰め
人力で素敵な空間を創りました
日暮と同時に
上映されたのは
東日本大震災を描いた
「北のホタル」
ここまで何度もダメになりそうで
あきらめかけて
それでも歯を食いしばって
ここまできたね
小さな映画会だったけど
大きな一歩だね
上映後
みんなに
バーベキューが振る舞われました
スタッフは
ナタ&テルでした
不自由研究のススメ
地震から299 日目
豪雨から35 日目
11月3日に本校体育館で
車いすバスケ体験を行います
申し込み不要でどなたでも参加いただけます
動きやすい服装で
シューズを持ってお越し下さい
12:00~16:00の時間帯で開催しています
ご都合のつく時間にふらっときて
こそっと帰るでもOKです
ぜひ気軽にお越しください
「上から降ってくる復興計画に
そのまま乗っかるな
僕らの街は僕らがつくる」
2年生が「街プロ」に取り組んでいます
このあと1年生も参入していきます
今日は1年生の
「不自由研究発表会」が行われました
この間1年生は「不自由研究」に取り組んできました
課題設定→仮説設定→先行事例研究→
実験計画→分析→まとめ→発表
という一連の流れを体験することが目的です
この中で課題設定の部分には時間がかかるので
その部分だけはまず教員が設定
課題を自分で自由に設定できないので
「不自由研究」です
小岩 遥 さんは
「輪島市に移住者を増やそう」
輪島市に間借り営業できる
フリーススペースを作りたいと考えました
大久保 侑 さんは
「輪島でできる遊び」
KANJAMというスポーツを紹介して
みんなで楽しみたいと考えました
正角 心音 さんは
「たくさんの人が来てくれる朝市!」
東北研修で見てきた閖上朝市を参考に
食べ歩きのできる新しい朝市を考えました
小住 優太 さんは
「なぜ投資が注目されているのか」
金融リテラシーの重要性について調べ
復興に結びつけたいと考えました
田中 朝陽 さんは
「隆起した海を取り戻せ」
海底隆起により漁に出れない漁師を懸念し
その対策について考えました
徳野 喜仁 さんは
「外国人が訪れる街 No.1にするために」
インバウンドで賑わう街を調べ
輪島も外国人観光客でいっぱいにしたいと考えました
坂口 こころ さんは
「イベント企画書」
文化祭の後に後夜祭を企画して
盛り上げたいと考えました
山瀬 大喜 さんは
「水温上昇による魚への影響」
地球温暖化による溶存酸素の減少を調べ
輪島沖の漁獲量の変化を試算しました
辻 姫花さんは
「ドイツ語について」
ドイツ語の歴史や文法について調べました
徳野さんの研究とコラボできるといいですね
前川 翔太 さんは
「輪島大祭復興」
祭りが地域経済にもたらす影響を考え
多くの人が祭りに訪れる取組を提案しました
髙橋 惺 さんは
「数学を生活に役立てよう」
フェルミ推定を用い震災の被害を試算
さらに20年後の輪島市の人口を推定しました
岸 顕 さんは
「スポーツ科学」
タバタ式トレーニングの効果について検証し
ダイエットや筋トレとの関連を言及しました
全員しっかり調べよく考え
素晴らしい発表でした
特に質疑応答が活発に行われていて
頼もしく思えました
稲むらの火
地震から298 日目
豪雨から34 日目
「津波サミット」の最終日
記念植樹を行いました
屋上からくまモンさんが
見守ってくださっています
植樹の次は除幕式
そして閉会セレモニーです
石破首相がビデオメッセージで
「稲むらの火」の話をしてくださいました
時は安政元年(1854年)
紀伊国広村(現在の和歌山県有田郡)を
安政南海地震による津波が襲います
高台に住む庄屋の濱口儀兵衛
地震の揺れを感じたあと
海水が沖合へ退いていくのを見て
津波の来襲に気付きます
村人たちに危険を知らせるため
自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に
松明で火をつけました
消火のために高台に集まった村人たちの眼下で
津波が猛威を振るいます
儀兵衛の機転と犠牲的精神によって
村人たちがみな津波から守られた
というお話です
小泉八雲の英語による作品を
中井常蔵が翻訳・再話したもので
1937年から10年間
国語の教科書に掲載されたそうです
その話はエンディングセレモニーの中でも
紹介され演じられました
熊本県立第一高等学校の
ボランティア同好会の生徒さんが
文化祭で集められた支援金と
応援のメッセージ色紙を
直接会場へ届けてくださいました
第一高校さんは熊本城の敷地の中にある
伝統のある高校です
どうもありがとうございました
フライトまで少々時間があったので
熊本城の復興の様子を見てきました
震災から8年経ってもまだ手付かずの石垣
ようやく始まった補修箇所
20年ほどの計画で
じっくり進んでいくのだそうです
過去にも何度も被災した記録が
その度に立ち上がってこられたのですね
こんにちは!くまモン
地震から297 日目
豪雨から33 日目
「世界津波の日」2024
高校生サミットin 熊本に
参加しています
11月2日の「世界津波の日」は
津波の脅威と対策について
理解と関心を深めることを目的に
2015年の国連総会において日本が提唱し
我が国をはじめ世界142か国が共同提案を行い
全会一致で採択されました
翌2016年から高校生サミットが
開催されています
今回は40カ国を超える世界各国から
高校生が集い語らい学びました
本校からは
稲木さん
長井さん
邑田さんの3名が参加です
まずは小グループに分かれ
各校ごとに自己紹介と
プレゼンテーションを行いました
同じ分科会の隣の席には
東北ツアーでお世話になった
多賀城高校さん
そして通訳を務めるのは
なんと輪島高校の卒業生で
東京で通訳をなさっている
黒江百合子さんでした
ご自宅は
「まれ」の実家のシーンが撮影されたお宅で
やはり今回の地震と洪水で
大きな被害を受けたとのこと
偶然の引き寄せとはいえ
ご縁のある方が集まるものです
クック諸島は
太平洋に浮かぶ珊瑚礁と火山の島
手付かずの自然を楽しむことのできる
ダイヤの原石のようなビーチリゾートですが
サイクロンや温暖化による海面上昇の影響を
もろに受けています
アンゴラは
アフリカ南部大西洋岸にある
迷路のような河川と砂漠が特徴の国です
異常気象による食糧の不作や
食糧価格の高騰の影響で状況は悪化しています
干ばつの影響を大きく受けている国の一つです
オーストラリアは
今年猛烈な熱波に襲われ
大規模な森林火災による被害を受けました
気温が45度に達する都市があったり
メルボルンを含む複数の都市では
火の使用が全面的に禁止されたりしました
マレーシアは
台風も地震も少なくのんびりしていますが
1時間ぐらいのゲリラ豪雨の後には
あっという間に洪水と倒木が起こります
熱帯の木の根は表面にしか広がらず
深く張らないからです
インドネシアは
その地形的な条件により
地震 津波 火山 洪水 地滑り 干ばつ 森林火災
などの自然災害が数多く発生します
特にマグニチュード4以上の地震が
年平均400回以上発生する地震多発地域です
キリバスは
太平洋中部に赤道に沿って位置する環礁の国
ラグーンと白い砂浜の人里離れたスポットです
最も高い場所で海抜3メートル
そのため特に海面上昇の影響を受けやすく
満潮時には土手道を越えて波が押し寄せます
ブルネイは
ボルネオ島にある小さな国で
ビーチや熱帯雨林の生物多様性で知られています
洪水に悩まされて鉄砲水が増加しています
1〜2時間の降水でも洪水が発生し
浸水深が1m 程度に達するケースもあります
ペルーは
アンデス山脈の高地に位置し
マチュピチュやナスカ地上絵で有名です
M7以上の大地震が頻発しています
1970年のペルー大地震では死者約7万人
最近では2001年 2007年にも大地震に襲われています
トンガは
南太平洋に浮かぶ王国
自然豊かで人々が土地や海に感謝しながら暮らします
昨年海底火山が爆発し大きな被害を受けました
海底ケーブルの損傷により通信障害が引き起こされ
被害状況や安否情報の把握に大きな支障が出ました
インドは
インドプレートとユーラシアプレートの境界に位置
中~大規模な地震活動が活発です
2001年の大地震により約1万4千名の死者が出たほか
モンスーン時期に発生する洪水被害も甚大です
逆に干ばつや熱波の被害も多く発生しています
ミクロネシアは太平洋に位置する
607の島からなる国です
台風の影響により甚大な被害が発生しました
学校 水道 電気 家屋 漁船等が損壊して
多くの住民が避難する被害が生じました
日本政府としても緊急援助を行っています
サモアは
太平洋に位置する島々からなる国で
峡谷や滝のある熱帯雨林が特徴です
毎年のように発生する洪水災害に加え
過去に何度も甚大なサイクロンに襲われています
多くの人々が沿岸部に暮らしていて対策が必要です
ソロモン諸島は
南太平洋に浮かぶ数百の島からなる国で
第二次世界大戦に関係する場所が多くあります
気候変動と自然災害の影響を大きく受けており
海面上昇の結果多くの人々が住む家を追われ
職を求めて農村地方から都市部へ移り住んでいます
パプアニューギニアは
南西太平洋地域にあり
生物の多様性とビーチやサンゴ礁で有名です
今年5月地滑りによって
2000人以上が生き埋めになり
建物や農地に大規模な被害をもたらしました
スリランカは
インド南部のインド洋に浮かぶ島国です
熱帯雨林 平原 高地 砂浜と多彩な風景が広がります
今年5月24日から降り続いた豪雨により
南西部で洪水及び土砂崩れが発生し
被災者は約68万人に上っています
トルコは
東ヨーロッパと西アジアにまたがる国で
国際都市イスタンブールが中心です
昨年シリアとの国境付近で発生した
マグニチュード7.8の地震に襲われ
6万人が犠牲となる甚大な被害を受けました
多くの生徒が現在も避難生活を余儀なくされています
午後からは総合開会式が行われました
輪島高校から参加の3名は
大観衆を前に堂々と発表しました
夜は世界のお友達とレセプションです!
なんとくまモンが遊びに来てくれました
会場は大盛り上がり
単なるぬいぐるみの登場に
そこまで盛り上がる日本の高校生たちに
海外からの高校生たちは
Why ?Japanese???
日本人にはぬいぐるみじゃなくて
神様なんですよ
柿の実色した火曜日
地震から296 日目
豪雨から32 日目
今日から出張
途中の道すがら
崩れた山肌を見ると
ふと思い出すことがあります
崩れる前
あの辺に確か柿の木があったな
人が分け入らないような高い山の上
なぜあんなところに?
というような場所に
秋になるとたわわに実らせていました
誰も取らないので
それは初雪が降る頃までずっとそのまま
そんな風景見覚えありませんか?
実は日本中に見られる風景です
昔の人は山の中にある何本かの柿の木を
「あの柿の木は切ってはなんねえだ
山の神様が怒って降りてくるだ」
と言って決して切らなかったそうです
山の神様の正体とは?
そうクマです
近年
山に食料がなくなり
クマが里まで降りてくるようになりました
昔の人はクマがそれ以上降りてこないように
あちこちに柿の木を残して
そこでクマを食い止めていたのです
共存していたのですね
「神」と「クマ」
どちらもアイヌ語の「カムイ」が
語源となっているという説があります
今日からの出張は
「津波サミット」のため
熊本へ行ってきます
神様「くまモン」に逢って
復興をお祈りしてきます
先日のOECDグローバルフォーラムの
「未成年の主張」で
「本屋がないからなんとかしてー」と
教育長に向かって叫んだ本校の生徒
「気持ちはわかったぞー!」
と叫び返してくださった教育長様から
直接にお返事をいただきました
教育長様はその後
お忙しい中いろいろ調べられ
アドバイスをくださいました
書店のない自治体が社会問題化していること
「無書店自治体 対策」で検索できること
経産省でもプロジェクトチームで対策に踏み出すこと
NHKや読売新聞での報道
富山県立山町での先進事例
県の商工労働部にもはたらきかけてくださったこと
など多岐に渡りアドバイスをくださいました
そして高校生に対して次のようにメッセージをくださいました
「高校生が実際の書店経営に乗り出すのは難しいと思いますが
書店が欲しい人は輪島市に一人だけではないと思うので
志が同じ人を集めて輪島市に要望するとか
署名を集めるとか
先生と相談しながら
高校生でもできることをすることも大事ではないでしょうか
輪島市に
書棚に並ぶ本に触れお友達と本を選べるような
環境が戻ってくることを願っています」
たったひとりの高校生の叫びに対して
こんなにも丁寧に向き合ってくださいました
高校生にとって新たな一歩を踏み出すための
大きな力をいただきました
「おこらいえ」のルーツを訪ねてきました
「おこらいえ」は輪島の海士町の言葉
海士町の祖先は九州の宗像から渡ってきました
世界遺産である宗像大社を参拝しました
さっきまで降っていた豪雨が嘘のように止み
神々しい光が差してきました
こんな時って
神様に歓迎されている時なんだそうですね
おみくじをひくと
「神社参拝は神様にお願いする場ではなく
日頃の努力を神様に報告する場」
とのこと
市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
降臨の場とされる高宮祭場
凜とした空気の中
パワーをいただいてきました
鳥居に石を投げ上げると
なんと乗りました
何かこれから
いいことしか起こらない予感です
今日もたくさんのお客様
地震から295 日目
豪雨から31 日目
水害から1ヶ月が経ちました
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします
大成建設さんがお見えになりました
のと里山海道の現場でも
先日ダンプをお見かけしました
能登復興のために尽力してくださっています
大阪万博にも関わっておられ
吉本興業をはじめ
3つのパビリオンの建設を
担当されているそうです
輪島高校へは
「転生プロジェクト」で
関わってくださっています
「転生プロジェクト」とは
災害ゴミに命を吹き込み
新しい意味のあるものに
蘇らせるプロジェクトです
コンクリート片や割れた瓦 魚網などを崩して
大成建設さんの技術で成形しなおします
生徒からは
マリンタウンの遊具
学校の中庭のベンチ
かつての朝市通りのジオラマ
などのアイディアが出ています
アクセサリーなどの小物を作って
販売する計画もあります
どんなものに生まれ変わるのか
夢の膨らむプロジェクトです
輪島市にも出向き
小中学生と一緒に何かできないか
担当者と意見交換させていただきました
輪島市バスケットボール協会の方も
来られました
11月3日本校を会場に
車椅子バスケットボール大会が
繰り広げられます
今日はその下見です
バスケ初心者の方でも
健常者の方でもどなたでも
車椅子バスケを体験できるそうです
当日はおにぎりも振る舞われるそうです
ぜひお越しください
新採の木村先生の研究授業があり
担当の指導主事の先生もいらっしゃいました
木村先生は他県のご出身で
しかもいきなりこんな被災地の勤務となったのに
不満や弱音を一切口にせず
被災地の生徒たちに
本気で向き合ってくれています
今日の放課後も生徒をひとり残し
遅くまで勉強を教えていました
残っていた生徒も
今回の地震で被災し
他校から転校を余儀なくされた生徒です
みんなそれぞれの場所で
一生懸命取り組んでいます
輪島市高校魅力プロジェクトの
スタッフさんも来られました
学習支援のほか
探究活動のコーディネートなど
多岐にわたってサポートいただいています
11月2日に予定されている
「街プロ」発表会に関する打ち合わせのためです
この日は河井小学校の体育館をお借りして
ポスターセッションを行う予定です
こちらもぜひお越し下さい
NHKの取材も入りました
輪島市の漁業に関する番組です
漁師の子供たちにインタビューしました
番組をお楽しみに
多くの方が思いを寄せてくださっています
出会いを大切にして
一歩一歩歩んでいきましょう
イオンかほくでコンサート
地震から294 日目
豪雨から30 日目
吹奏楽部が
イオンかほくでコンサートをしました
輪島吹奏楽団と合同です
思えば被災してまもない頃
もしかしてもう楽器を持つことはないかも
とも思っていたのですが
避難所回ろう
みんなを音楽で元気づけよう
そんな話をして
再び楽器を手にした
かけがえのない仲間たちです
輪島吹奏楽団は
現在練習場所が震災でやられてしまったので
生徒が帰った後の夜
輪島高校で練習しています
今回一緒に演奏です
まずは「希空」
土屋太鳳さん主演
ご存知NHK朝のテレビ小説「まれ」の
主題歌です
輪島高校もまれちゃんの通う高校として
撮影に使われていました
太鳳さんも
何度も被災地を訪れてくださり
我々を励まし続けてくださっています
続いて「東京ブギウギ」
こちらは敗戦の焼け野原から
日本が再び立ちあがろうとしていた時
国民を元気づけてくれた曲です
「ゴールデンイーグル」
輪島吹奏楽団の前団長は
世界的な作曲家アルフレッド・リード氏と
懇意にされていました
そんなご縁もあって
石川総体のテーマソングを
リード氏が手掛けてくださることに…
それがこの曲です
「白山の…」と歌われる石川県民の歌が
曲中にフューチャーされています
そして「リメンバミー」
ピクサーの映画の主題歌
ギターが大好きな少年が
死後の世界に迷い込む話
死後の世界では
現世の人がその人を忘れてしまった瞬間
その人は消えてしまうのだそう
それを「二度目の死」といいます
だから現世に生きる我々は
亡くなった人のことを
決して忘れてはいけないのです
続いて「マジンガーZ」
輪島にゆかりのある永井豪先生
先生の記念館が
焼け尽くされた朝市通りにありました
復興に向けた新しいシンボルとして
きっと生まれ変わって
牽引してくれるものとして
信じています
ラストは「銀河鉄道999」
お亡くなりになった松本零士先生
お亡くなりになったあとも
その作品のテーマソングが
ずっと我々を励まし続けてくださいます
輪島の街が元通り
そしてそれ以上に生まれ変わる時
自分はこの世にはいない
でもその時のために
今できる精一杯のことを
できるだけたくさんの種を
蒔いておければと思う毎日です
釣りバカ日誌の撮影秘話
地震から293 日目
豪雨から29 日目
輪島高校では
生徒の家庭学習時間を調査しています
昨年度までは学年ごとに目標値を設定し
達成できたかどうかを調査していました
しかしそれでは
数値を達成することに意識がいってしまい
本来の目的を見失っている状態であったため
今年度より方法を変えました
生徒自身で毎週目標時間を設定し
それを達成できたかどうかを
自己評価し
次のモチベーションにつなげる
という方法にしました
先週の調査によると達成率は
1年生で54%
2年生で36%
3年生で26%
個人個人の目標値が異なるため
客観的なデータとはいえませんし
これをもって多い少ないも論じることもできません
ただ実際の平均学習時間を見てみると
3年生は1年生よりも3時間多いので
学年が進むにつれ
より高い目標値を設定している
ということは言えそうです
美川スポーツセンターで
科学グランプリが開催されました
本校からは
泉豪さん 宇羅央渉さん 大畑瞬星さん
大向莉奈さん 坂口紋彩さん
舩本亮雅さん 前名拓実さん 邑田達紀さん
でチームを作って参戦しました
午前中は数学や理科 情報などの筆記競技
午後は実技競技がありました
昨日話題にした「釣りバカ日誌17』について
撮影秘話を
夏祭りのシーンでしたが
撮影が行われたのは真冬でした
短パン・半被で
寒空の下2時間ほど待って撮影開始
よくよく見ると出演者にはさぶいぼが
西田さんは
急性心筋梗塞で倒れられてから
復帰直後の撮影でしたので
スタッフに支えられながら
撮影現場に入られました
拝見していて痛々しいほどでした
ところがカメラが回り始めた途端
別人のように背筋がピンと伸び
天に突き刺さるごとく張りのあるお声で
鬼気迫る演技をなさりました
本物の役者魂を見ました
その衝撃は今でも忘れられません
能登の祭りでは
神輿の先導役を務める大きな灯籠
「キリコ」が乱舞します
「キリコ」のシーンでは
役者さんのセリフを綺麗に録るため
一切音無しで行われます
祭りの音は編集で重ねます
笛や太鼓・鉦も掛け声も一切なし
「キリコ」の屋根に吊るした風鈴も
ガムテープで固定します
シンと静まった通りを
遠くから「キリコ」が勇壮にやってくる姿は
それはそれで見応えのあるものでした
「釣りバカ日誌17」には
地震で壊れる前の輪島の街並みが
美しく残っています
まだ直視できそうもないので
いつの日かもう一度観たいと思います
明日は
吹奏楽部が輪島吹奏楽団と合同で
イオンかほくでステージ演奏します
2回公演で
11:00からと15:00からです
15:00からの方には
私も一緒に出させてもらおうと思っています
ぜひお越しください
雲ひとつしかない秋晴れのもと
地震から292 日目
豪雨から28 日目
今日は体育祭
グラウンドに改修工事が入り
本来なら実施できないところでしたが
日本航空学園さんのご好意により
サッカーフィールドを
貸していただけることとなりました
ありがとうございます
福岡第一高校の「世界一の体育祭」でも
手渡された輪島塗のカップ
果たして今年はどの団の手に?
航空高校の3年生も
参加してくれることになりました
みんなで準備体操
障害物競走
四人五脚
借人競争
大綱引きには
航空高校の野球部3年生も出場
圧倒的な強さを見せつけました
スムーズに進んでいるので
以降の予定を繰り上げます
お昼休みです
おそろいのタオルです
小綱奪い
男子優勝チームと
航空高校エキシビジョン
ここでも航空チームが圧倒的強さを見せます
力強さだけでなくスピードもあります
クラス対抗リレー
部活動対抗リレー
これは私が高校生の頃から続く競技です
当時は剣道部は面・胴・小手フル装備で出場
当然毎年最下位なのですが
伝統へのこだわりが垣間見えて尊敬していました
これにも航空高校が参戦
圧倒的速さです
さすが上を目指して引退後も
鍛え続けている肉体です
俳優の西田敏行さんが亡くなりました
実は私と西田さんは何を隠そう
「釣りバカ日誌17」で共演した仲です
その年の初め
「今年の抱負は?」
と晴れ女に聞かれたとき
「歌だけじゃなく
お芝居にも挑戦してみようと思う」
と答えておいたので
ある意味実現したといえます
石田ゆり子さんと大泉洋さんが
祭りの街をそぞろ歩くシーンの
後ろでたたずむという
非常に難しい役どころでした
わずか1秒ほどですが
私でないとこなせないいい演技ができたと
自負しています
助演男優賞をいただけなかったのが存外でした
しかも
石田ゆり子さんのあまりの美しさに
ぼーっと見とれていると
「カット!カット!!
エキストラさん
女優さん見ちゃダメだよ!」
とNGまで出すという
大俳優を完全に凌駕する域まで達しました
ご冥福をお祈りします
明日の体育祭について
地震から291 日目
豪雨から27 日目
学校の復旧工事が始まっています
こちらは傾いた2号棟の基礎検査
2号棟は現在大きく傾いており
もともとあった職員室等は使用できず
安全な棟で緊急的に先生方が執務しています
棟の4隅を掘削して
地下の基礎の部分を点検し
異常がなければ
棟をジャッキアップして
まっすぐにするのだそうです
恐るべき技術力です
3年生国語表現の授業(担当丹保亜矢子先生)では
ディベートを行いました
①日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである
是か非か?
②日本は中学生以下のスマートフォンなどの
使用を禁止すべきである
是か非か?
③日本は救急車の利用を有料化すべきである
是か非か?
それぞれのテーマに分かれて
肯定派と否定派に分かれて
議論を戦わせます
③に関して事例をひとつ
保護者の迎えが遅れがちで
保母さんの勤務時間が終わっても
迎えに来ないのが
日常化していた保育所が
その対策のため
時間外の預かりを有料化したそうです
すると
「お金払っているんだからいいでしょ」
の乗りで
平気で遅れてくる母親が増えたそうです
いろいろ難しいですね
ディベートの授業が取り入れられた当時は
日本の高校生は議論の経験が乏しかったので
相手を論破することが目的化してしまい
議論ではなく喧嘩になってしまうことも
見受けられたのですが
今ではかなり上手になりました
国際的な場面でも
堂々と意見を言える若者は
着実に増えてきていると思います
時代はかなり様変わりしてきました
保護者の皆様にご連絡がふたつあります
(1)コロナ等に関すること
病院でもらった薬剤指示書などの書類は
処分しないで保管しておいてください
各種申請に必要となることがあります
(2)体育祭に関すること
日本航空高校石川さんのサッカー場をお借りして
明日18日に開催します
送迎等でお手数をおかけします
なお駐車場はコート手前の駐車場をご利用になり
ゲートをくぐってすぐ左です
奥には入らないようにしてください
みつばちの力
地震から290 日目
豪雨から26 日目
学校にスズメバチの巣を見つけました
早速駆除です
蜂の巣ジェットの威力は
すさまじいですね
スズメバチ撃退の技で
もっと強烈なのものに
「蜂球」があります
日本ミツバチが持つ必殺技です
ミツバチにとってスズメバチは
幼虫や卵を根こそぎ食べられてしまう天敵です
そこで巣に寄ってきたスズメバチを見つけると
総攻撃をしかけます
数百匹のミツバチがスズメバチを覆い包んで
押しくらまんじゅうを始めます
お互いの羽根をこすり合わせ
摩擦熱を発生させます
やがてまんじゅうの中の温度が上がり
スズメバチは死んでしまいます
ミツバチは50℃まで耐えられるので
へっちゃらです
小さなミツバチでもみんなで力を合わせて
大きな天敵をやっつけます
本校生徒が取り組んでいる
街再生プロジェクト「街プロ」の中に
「みつばちプロジェクト」があります
小さな力でも
少しずつでも
あきらめずに前に進めるといいね
きっと大きな課題でもやっつけることができるよ
明倫のみんな!ありがとう!
地震から289 日目
豪雨から25 日目
金木犀の甘い香りが
学校を包んでいます
あんなに酷い目にあったのに
季節がめぐるとちゃんと花を咲かせる
植物の生命力に感動です
野々市明倫高校のみなさんが来校しました
詳しくはこちら
初任で本校に勤務されていた
池田真彬先生が引率されていました
最後に本校生徒に向けてのご挨拶
「かつて自分が住んでいたこの街
壊れた姿を見て愕然としたけど
みんなの元気を見て確信した
この街は生きている!」
この言葉に
また立ち上がる元気をもらいました
ありがとうございました
もう公費解体され
あとかたもなくなった我が家にあった
娘が弾いていたピアノ
家と一緒に壊される運命だったのですが
家が解体する前に何とか運び出し
学校の中でストリートピアノとして
第二の人生?ピアノ生?を送っています
生き物を数えるとき
なくなったあとに残る物で数えるのだそうです
ゾウは1頭
にわとりは1羽
サンマは1尾
ピアノは1台なので
きっと壊されたあとは
台しか残らなかったのかもしれません
では人は?
1名です
そう
人は亡くなったあと名を残すのです
この話はある特攻隊員が遺した言葉です
今日も生徒がピアノを弾きにきてくれました
彼女は幼稚園の先生を目指していて
今度大学入試でピアノの試験があるそうです
これは災害にも負けなかったピアノ
きっと見守っていてくれるよ
がんばれ!
輪島市学習センターが再開しました
輪島市が高校魅力化プロジェクトのひとつとして
学習する場所を提供してくださっているものです
魅力化スタッフが質問にも対応してくださいます
場所は「ふらっとホーム」の二階
「ふらっとホーム」は
旧国鉄七尾線の輪島駅の跡地
駅の数え方は1軒
なくなった駅のあとに
今ではバスのターミナルやお食事処が
軒を連ねています
そこの二階を活用して
落ち着いて学習出来る場所が
戻ってきました
いろいろ頑張りました
地震から288 日目
豪雨から24 日目
東北復興研修や
グローバルフォーラムを終えて
生徒のがんばる様子が
HABのYouTubeチャンネルで
紹介されています
【未成年の主張】
https://www.youtube.com/watch?v=marcCbh78S4&list=PLifVGdqsTJWi9DF7nQZHYVtEiB7thUI6b&index=6
【東北復興研修(前編)】
https://www.youtube.com/watch?v=0Yh_ZCEE1vo
【東北復興研修(後編)】
https://www.youtube.com/watch?v=Qf1xrxwcxy8&t=1s
参加した生徒からのレポートを掲載します
2年 前名拓実さん
今回、東北大にてOECDの方々や色んな方と交流させてもらって感じたことがあります。一言でまとめると、「教育」ってすごく難しいことなんだなって思いました。
どこの学校も様々な面での問題に悩まされているということが分かりました。しかし、他の学校の教育改革の成功例が自分の学校にも当てはめられるとは限らないのも「教育」の難しさを実感しました。例えば学校の統合ですね。地域によって実現可能性は全く違うし、なにより統合前の学校の伝統、校風を完全に変えてしまう可能性が出てくることはある意味すごく怖いことでもあると思うんです。校風が良いと思って入学された生徒、OB、それからOGの方の反対が出るのも当然だと思いました。そうするしかなくなってしまう日本の地方教育の在り方は問題であり、これから議論をもっと重ねる必要があると実感しました。
しかし、海外の学校の教育改革のアイデアは日本と違った見方も多く、大変興味深かったです。
せっかくこうして関われたのですから、これからもご一緒にお話しできる機会が増えれば良いと思いました。生徒として、教育について深く考える機会を設けていただけたことを大変嬉しく思います。
2年 三中そらさん
今回のOECDグローバルフォーラムに参加し、私自身にとって大きな変化がありました。それは世界が思っていたよりもずっと近い存在だと感じたことです。これまでは「世界」と聞くと、どこか遠い存在のように思い、少し距離を感じていました。しかし、たくさんの外国の方々と交流し、自分なりに英語を使って積極的にコミュニケーションを取ったことでその距離感が一気に縮まりました。世界は決して遠いものではないと実感しました。
特に印象に残ったのは、発表前に緊張していた私に対して多くの方々が優しく声をかけてくれたことです。みほさんや交流会で仲良くなった外国の方々がハグをしてくれたり励ましの言葉をかけてくださったおかげで、少しずつ緊張を和らげることができました。また発表後にも多くの方が褒めてくださり、ハグしてくれたことが嬉しかったです。その瞬間、国境や言葉の壁を越えて人と人が繋がる力を強く感じました。
さらに、「Future of Education and Skills 2030」という場では、さまざまな立場の人々の意見に触れ、自身の視野が広がりました。教育の在り方についての議論は難しいテーマでしたが、他国の教師や教育関係者の意見を聞くことで、教育の役割や未来について深く考えさせられました。このような場に参加し、教育の未来を共に考える一員としての意識を持つことができたことは大きな収穫でした。
貴重な経験を通じて私の視野は広がり、世界は想像以上に近いものであると感じるようになりました。今回のフォーラムで得た学びは私にとって大きな変化となり、これからも積極的に世界との繋がりを深めていきたいと思います。
旅の終わりに
地震から287 日目
豪雨から23 日目
グローバルフォーラム最終日
多くの方が13年前に辛い思いをされた
東北の地での最後の一日です
能登半島の現状をお話しする機会が
幾度となくありました
思い出しながら話そうとしても
言葉に詰まります
涙を堪えていると
ほとんどの方が
泣いてくださいました
13年の年月が経っても
深い心の傷は決して癒えることはないのだと
いたたまれない気持ちになると同時に
我々の気持ちを痛いほどわかってくださる
その想いに励まされる思いです
生徒は本当に多くのことを学んでいます
戸田市教育長の戸ケ﨑 勤 様からは
夏に輪島高校を舞台に行われた
能登スクールの中で実践された
「おさんぽワークショップ」を
世界に紹介いただきました
参加者に被災地を散歩してもらい
その風景をもとに
それぞれの教科の視点から
どのような気づきがあるか
探しながら歩き回るアクティビティでした
教科書からではなく目の前の現実から
教科と日常生活を結びつける試みでした
また
「教師の自己犠牲が当たり前ではない教師像」
とそれに伴う
「新しい教師像への社会的理解」
が提言されました
教師という職業が
「子供たちの未来」や
「社会の未来」を担う
重要な職業であるにも関わらず
その知的刺激や挑戦の機会が減少し
信頼や尊敬が揺らいでいる状況を
危惧してのものです
さらに文部科学省から
「D-EST」
Disaster Education Support Team
の仕組みをつくることが発表されました
これは現在すでに活躍していらっしゃって
今回の地震で珠洲に支援に入られた
兵庫県教育委員会の震災学校支援チーム
EARTHさんのような活動を
全国的に展開しようとするものです
4日間最後のプログラム
パネルディスカッションに生徒が参加しました
「あなたにとって教師のエージェンシーとは?」
との問いに対して
三中さんは
「一人ひとりに合ったやり方で教え導くこと」
前名さんは
「自身の考えを促すことで自主性を育むこと」
と答えました
次の質問
「未来に残すべき教育と変えるべき教育は?」
三中さんは
「部活動などで得られる協力・団結・協調性を残し
間違いを許容しない土壌をなくしたい」
前名さんは
「考えを共有しながら進める授業を残し
もっと世界とつながるように変えたい」と
最後の質問
「ティーチングコンパスに採択したいキーワードは?」
三中さんは
「柔軟性」
多様な生徒への個々に応じた教育が求められるから
前名さんは
「支え合い」
生徒と先生が支え合えるようになるといいから
そして
「笑顔」だそうです
少し時間を作って
先日「復興研修」で生徒が訪れ
お世話になった場所を訪ねて
お礼を申し上げてきました
まずは多賀城高等学校さん
先日生徒が訪れたとき
帰りに吹奏楽部のみなさんが
演奏で送り出してくださいました
ちょうど吹奏楽部が練習してたので
輪島高校の生徒が
「一生思い出に残る風景になった」
と話していたことを伝えました
次に閖上(ゆりあげ)朝市へ行きました
先日マスコミの取材を通して
生徒たちに励ましのメッセージを
届けていただいていました
この地区では全てを津波に流されたあと
まず朝市が立ち上がったのだそうです
そしてそれに導かれるように
街が甦ってきたのです
慰霊碑の前では今でも
ひたすら祈りを捧げる方が
いらっしゃいました
慰霊碑の高さは
この地を襲った大津波の高さ
8.3mです
令和遣欧使節団
地震から286 日目
豪雨から22 日目
グローバルフォーラム3日目
今日は舞台を東北大学へ移して
2年生の前名さんと三中さんが参加しました
前名さんは
前日の「未成年の主張」の様子を
三中さんは
2日間のアクティビティを通して
世界が身近に感じられるようになったことを
それぞれ発表しました
郡山高校のみなさんとお友達になりました
映像・音響を担当するのは
メディアアトリエさん
なんとあの小惑星探査機「はやぶさ」の
帰還の際にも担当されたそうです
昼休みには大学近くの青葉城を訪ね
仙台市博物館を見学してきました
慶長遣欧使節について学びました
今から約400年前
仙台藩主伊達政宗が
スペイン国王およびローマ教皇のもとに
外交使節を派遣しました
その際使節長を務めたのが支倉常長です
東日本大震災からちょうど400年前1611年に
東日本大震災の大津波と同規模の「慶長大津波」が
仙台藩を襲った記録が残されています
徳川家の記録である『駿府記』には
この震災により
仙台領だけで5,000人を超える死者を出した
という記録が残っていますし
仙台藩の正史とされる『貞山公治家記録』にも
その様子が残されているそうです
この慶長大津波からわずか2週間後
政宗は慶長使節派遣の構想を明らかにし
船を作りはじめ
2年後に使節を出帆させたわけです
このような事実を考えると
慶長使節派遣には
大きな災害から立ち直るという意味がある
という気がします
使節を派遣した伊達政宗は
未来を作る若者を世界に派遣して
たくさんのことを吸収させて
震災によって大きく傷ついた仙台藩を
より良い国に発展させようとしたのではないか
そう思えてなりません
今回グローバルフォーラムに参加した生徒8名は
12月にパリで開催されるサミットに
派遣される予定です
まさに令和の遣欧使節団
輪島をより良い国に発展させるためのヒントを
たくさん学んできてもらいたいと思います
スクールカウンセラーにつなぐには
地震から285日目
豪雨から21日目
OECDグローバルフォーラム2日目
「百万石ビブリオバウム」
石川県立図書館で行われました
世界各国における
災害下の取り組みや創造的復興について
プレゼンテーションと
パネルディスカッションを行いました
輪島高校からは
前名さんが
AI英会話サービスを活用した
子供が主張しやすい社会を実現する提案を
三中さんが
SNSを利用した被災地の現実の発信
について発表しました
また北野教育長より
震災以降の石川県教育委員会による
学びの継続に向けての支援について
世界の教育関係者に向けて発信しました
さらにデンマークからは
創造的復興における
学びを最適化するための
学校施設のデザインについて
シンガポールからは心のケアについて
アメリカとイスラエルからは
創造的復興に向けての
先端技術の教育への活用について
提言がありました
明日は会場を東北に変えて開催されます
洪水による心の傷をケアするため
女性スクールカウンセラー(以下SC)に
学校に入っていただけることとなりました
いただいたメッセージをお伝えします
『その子のそばにいて
信頼関係のある人が相談を勧めると
SCにいちばん繋がりやすいです
相談につながらなくても
自分を見ていて心を配ってくれる人がいると
わかること
いざとなれば
相談できる場所があるんだとわかることが
その子を間接的に支えることになります
苦しい人 つらい人ほど
相談につながらない現状があります
他の人に迷惑をかけたくない
向き合いたくない
他人にはどうせ分かってもらえない
人を信じられない
独りぼっちと感じる
罪悪感(自分には相談する価値がない)など
トラウマを受けた時に生じてくる
当然の感情です
出来事の強度や
支えてくれる人を含むその人を取り巻く環境
もともとの性格や
これまでにあった出来事などによって
助けが必要な生徒がいます
何らかの支援を受けるかどうかは
その人の思いや環境によるタイミングがあり
それを尊重するのは当然です
すぐに支援につながらずとも
期待した反応がなくても
「あなたを大切に思っている」
「見ているよ」
のサインを送り続けることが大事です
子どもにとっては
そばにいる大人がその子どもを理解し
支えてくれることが一番の資源になります
ですが今回の災害では
支える側の大人も深く傷ついています
子どもは想像以上に
大人に気を遣い思いやるので
親子の役割が逆転するなども起きがちです
子どもの支援で大切なのは
周りにいる大人を支えることだと思います』
どうかお子様をしっかり見守っていただき
また保護者の皆様ご自身も
気になることがありましたら
躊躇なくご相談いただければと思います
叫べ!
地震から284日目
豪雨から20日目
第二次大戦後
米国のマーシャル国務長官は
経済的に混乱状態にあった
欧州各国を救済すべきとの提案を行い
「マーシャルプラン」を発表しました
これを契機として1948年4月
ヨーロッパ16か国で
OEEC(欧州経済協力機構)が発足しました
1961年9月にはアメリカとカナダが加わり
新たにOECD(経済協力開発機構)が発足
我が国は1964年に加盟国となりました
ちょうど私が生まれた年なので
加盟60周年ですね
OECD主催のグローバルフォーラムが
全国4ヶ所を会場に開幕しました
会場のひとつである輪島高校に
世界各国から教育関係者が来られました
このフォーラムでは
これからの時代に求められる
教師のエージェンシー
教師のウエルビーイング
教師のコンピテンシーなどの理解を深め
国際的な指標としての「ティーチングコンパス」
の作成に向けた議論が交わされます
うーん日本語で聞いてもよくわからん?
エージェンシーとは
「自ら考え主体的に行動して
責任を持って社会変革を実現していく力」
今回のイベントに際して先生方には
「もしご不明な点があれば
遠慮せず何なりと
ご自分で考えて動いてください」
と最低限の情報と指示しか与えていません
被災地ではそうしないと進んでいかないから
街プロの発表原稿を印刷して
掲示してくださったり
スリッパや下足置き場を準備してくださったり
放送設備の準備や後片付け
全て先生方が主体的に動いてくださいました
ウェルビーイングとは
「幸福で幸せな人生を送るために必要な
心理的・認知的・社会的な潜在能力」
今回のイベントに際して
詳細なマニュアルの作り込みなどは
一切指示していません
無駄な事務作業を省いて
真に必要な業務にだけ集中できるよう
先生方の精神的負担を減らしたいから
マニュアルがないと動けないような
教員にはなってほしくないし
被災地ではそうしないと教員自身が
壊れてしまうから
コンピテンシーとは
「複雑な社会生活において問題解決し
成果を上げるために必要な力」
これも毎日被災地で日常的にやってること
これなら輪島高校から発信できること
いっぱいありそう!
って感じで第一日目のセッションです
We gonna stand up again and again
Because if we give up, the game is over there
文法的に正しいかどうかもわからず
へたくそでもとにかく伝えようとしている
姿勢だけは生徒に見せたい
と通訳を使わずご挨拶
そしてアイスブレイク
アイスブレイクとは
カチンコチンに固まった氷を崩すように
初対面の人同士のカチンコチンの心を
少しずつ崩していくためのものです
「トークフォークダンス」をしました
オクラホマミキサーのように二重の円になり
内側の人と外側の人が
お題に沿ってパートナー同士でお話しします
「自分を色に例えると何色?どうして?」
トークが終わると輪が回転し
新しいパートナーと別の話題でおしゃべり
「今までの失敗談を教えて」
「未成年の主張」です
校庭に集まったオーディエンスに向かって
自分の夢を
自分の未来を
大きな声で屋上から叫びます!
県の教育長さんが来られていることを
当日知った生徒が
「被災地に本屋が欲しい!
教育長さん
なんとかしてください!」
と台本にないことを叫び出す始末
「気持ちはわかった!」
と教育長さんもレスポンスしてくださいました
デンマークのレーネ・ランゲさんも飛び入り参加
デンマークの「ヒュッゲ」について
叫んでくださいました
「ヒュッゲ」とは
世界幸福度ランキング2位のデンマークの言葉
もともとは「暖炉」を表す言葉で
転じて暖炉を家族で囲むような
「居心地がいい空間」
「楽しい時間」
のことをさす言葉です
日本でいうと「kotatsu」ですね
明日は会場をビブリオバウム
石川県立図書館に移して行われます
北海道小平高等養護学校のみなさんが
応援メッセージを送ってくださいました
心を込めて歌ってくださった「群青」
YouTubeチャンネルでごらんになれます
「わやくそ」な学年
地震から283日目
豪雨から19日目
3年生「総合英語」の選択者が
かわい保育園を訪ね
英語絵本の読み聞かせをしました
「ワン・ツー・スリー」
「オー!ノー!」
大きな声で一緒に読みました
こうやって前の世代からバトンを渡され
そしてこのあともずっと続いていく
そう思うと感極まってしまいました
帰り道におもろいもん発見
震災後わずか数日間で
スーパーはおろかコンビニすら開いてない時
そこにあるもんだけで始めた店です
店主は私の教え子の「はるみつ」
バトンを渡したひとりです
「渡された覚えなんかない!」
と言われるでしょうが
この学年はやんちゃな学年で
毎日必ず誰かが謹慎になっているという
輪島弁で言うと「わやくそ」な学年でした
悪さの山をして
しょっちゅう我々に追いかけられている
そんな学年でした
でもこうして苦境に立たされても
真っ先に立ち上がる
本当の強さを持った連中です
きっと私が死ぬ間際にみる走馬灯に
必ず出演してくれるメンツです
他にも床屋で元気を与えている
「まんじゅう」夫妻
先日営業再開直後に洪水でやられた
「やぶ新橋」の店主も
高校は違えど同じ学年です
きっと再び立ち上がる!
そう信じています
さていよいよ明日から
グローバルサミットの始まりです
パリに本部を置く国際機関OECD が主催
全国4ヶ所で展開される
教育に関する国際サミットです
その会場のひとつが輪島高校です
世界各国から教育関係者が日本に集まり
これからの世界の教育の国際的な指標としての
「ティーチングコンパス」を策定する
そのためのイベントです
輪島高校には
本部のフランス
紛争で苦しめられているウクライナやイスラエル
大きな地震で傷つけられたトルコや台湾はじめ
エストニア スウェーデン デンマーク シンガポール アメリカから
お客様をお迎えします
上から降ってくる復興計画にそのまま乗っかるな
自分たちの街は自分で作る
街創生プロジェクト「街プロ」の成果を
そして自分たちの夢を未来を
屋上からオーディエンスに向かって
さらに全世界に向かって思いっきり叫ぶ
「未成年の主張」を開催します
TBSの人気番組「学校へ行こう」の
コーナーのひとつをマネしました
「街プロ」のグループのひとつが企画立案し
今回実現します
今回の豪雨による被害の最も大きかったところのひとつ
珠洲市大谷町の様子の動画をYoutube で見つけました
https://youtu.be/lizFcXuMz5c?si=asqs9ThgrfGgCzRy
ここは晴れ女の生まれ育ったところ
私も田植えや稲刈りで毎年訪れていたところ
3分30秒あたりから
画面中央下部
崩壊した岩肌が
苦しむ人の顔に見えます
シミュラクラ現象ですが…
どこから手をつけていいかわからない
でも頑張ろう
ここで今頑張っている門寺建設の社長も
「わやくそ」学年のひとりです
込み上げてくる涙を何回拭いたら
地震から282日目
豪雨から18日目
地震で叩きのめされ
洪水でも打ちのめされた輪島高校のみんなに
なんとドリカムさんからメッセージが届きました
「何度でも何度でも何度でも立ち上がろう!」
9月23日の本コラムの投稿をお読みになった
ドリカムのファンの方が
ディーシーティーエンタテインメントさんにご連絡
それを読まれたドリカムさんが
今回サインを特別に本校に贈ってくださったのです
本当にありがとうございます
「こみあげてくる涙を何回ふいたら
伝えたい言葉は届くだろう?」
今の自分たちにぴったりの歌詞で始まる
「何度でも」という楽曲は
2005年にテレビドラマ「救命病棟24時」
の主題歌としてリリースされ
東日本大震災のときにも
多くの方を力づけてくれました
ドラマは首都直下型地震が発生した設定で
「もし自分だったらどうするだろう?
仕事をとるのか?家族をとるのか?」
自問自答しながら見ていました
まさか本当にそんな日が自分に来るなんて
そんなこと当時は思いもせずに
「街プロ」グループを紹介するコーナー
【A7】わじねことフグ郎
上杉さん 中野さん 横地さんらは
ゆるキャラを自分たちで作って
輪島を活性化させようと考えています
可愛いゆるキャラによって
生み出される経済効果により
これからの輪島の発展に貢献します
【A8】やってみる
宮腰さんと森谷さんは
地震が起きて
言いたいこと
やりたいことができない子供達を
心配しています
そんな子供たちのやりたいことを
子供たちが自分たちの手で実現させ
自己肯定感を高め
明日への楽しみを増やす活動と
そのサポートを行います
【B7】みんなの主張 in 輪島高校
泉さん 前名さん 邑田さんらは
「未成年の主張」を企画しました
10月10日
本校を舞台に繰り広げられる
OECDのグローバルフォーラム
世界中から教育関係者が一堂に会するこの日に
屋上から校庭に向かって
思いっきり本音を叫ぶ場をつくります
【C7】海辺で映画を見よう
ナタさんは
故郷のタイで思い出に残っている
海辺の映画館をつくりたいと考えています
隆起してできた新しい海岸に
夕陽をバックに映画を上映できたら
それはロマンチックでしょうね
成績の上がる覚え方
地震から281日目
豪雨から17日目
テネシー工科大学心理学科教授の
バリー・スタイン氏が行なった
興味深い研究があります
小学5年生の子どもたちに
次のふたつの文を見せました
1.力持ちの男が、友達がピアノを動かすのを手伝った
2.力持ちの男が、朝食の間に新聞を読んだ
「2つの文のうち覚えやすかったのはどちらか?」
という質問をしたところ
成績のよい子どもは「1」
そうでない子どもは「2」
と答える傾向にあったそうです
何となく推測がついた人もいるかもしれません
一見すると文自体が短い「2」が覚えやすそうですが
内容をよく見てみると
前半と後半を関連付けられるのは「1」であることがわかります
成績のよい子は
「力持ちだからピアノを動かすのを手伝ったんだろう」
と意味を持たせて記憶できるため「1」を選びます
それができない子は
単純な文の長さで「2」を選んでしまうようです
作業としての暗記は意味がなく
また面白くないので
なかなか身につきません
「街プロ」では
自分で決めた好きなことをやっているので
見ていて驚くほど集中力があるし
そして諦めない力強さがあります
未来を託して余りある逞しさを感じます
10月10日には
そのうちひとつのグループが企画した
「未成年の主張」を行います
ご存知TBSの人気番組「学校へ行こう」のマネです
マネにはいくつかの段階があって
①パクリ
自分の利益のために
他人の創作的な表現を盗用しているものです
元ネタがバレると困るし問題になるものです
②パロディ
批判や風刺を目的に模倣しているものです
元ネタを知らないとと面白くもなんともないものです
③オマージュ
元ネタに対して尊敬・賞賛の念が込められています
元ネタが分からなくても充分面白く
元ネタがわかるとさらに深く楽しめるものです
オマージュ目指して頑張ります!
生徒が屋上から大きな声で
自分の夢や未来を
輪島の夢や未来を叫びます!
オーディエンスには
地震で大きな被害を受けたトルコ
紛争で苦しんでいるイスラエルやウクライナ
世界各国から
OECDが招いてくださった教育関係者のみなさんです
「街プロ」グループを紹介するコーナー
【A6】能登野菜を使ったポトフ
ダンス部を中心とした7人は
能登で育てた野菜を
自分たちで調理してみようとしています
【B6】震災を超えて響く花火の音
川端さんを中心とする9人は
市民の活気と笑顔を取り戻すため
花火の打ち上げを計画し実現しました
ご存知のように輪島の夏祭りに合わせて
クラウドファンディングで資金を集め
当日の準備にも参加しました
ご協力くださったみなさん
本当にありがとうございました
おばあちゃんが泣いて拝んでいた
という話を聞いています
【C6】角刈り グラウンド復興
野球部を中心とする13人は
グラウンドの石拾いから始めました
運動場に仮設住宅が立ち
遊ぶ場を失った
子供たちのために
思いっきり飛び跳ねることのできる場所を
提供したいと考えています
準備ができた人のところに奇跡は起こる
地震から280日目
豪雨から16日目
アメリカの著作家
ウェイン・ダイアー氏は
「人間の感情で最も無益な感情を二つ挙げれば
済んでしまったことへの自責の念と
これから行うことへの不安である」
と述べています
そして
「準備ができた人のところに奇跡は起こる」
とも
「街プロ」について取材を受けると
決まって聞かれるふたつが
①「きっかけは?」
人を好きになるのに理由などないのと同じで
やりたいからやる
ほとんどそれだけです
②「ゴールは?」
明日の生活すらどうなるかわからない中
そんなビジョンなどあるわけがありません
過去と未来は考えない
あるのは現在のみ
そして準備ができたら奇跡は起こるのです
今日は準備ができて奇跡が起こりつつある
ひとつのグループを紹介します
「ネコにもあげれるスイーツ」グループです
長井彩綺さん
大向莉奈さん
坂口紋彩さん
濵谷美耶さん
の4名による活動です
避難生活の中で
ヒトが食べているものを
気軽にペットにもあげれるといいなと
考えたのがきっかけです
ネコにとって
小麦粉がアレルゲンになったり
牛乳によって皮膚疾患が見られたりと
ヒトが口にするものをそのままあげることが
好ましくない場合があります
そこで小麦粉のかわりに米粉と片栗粉を
牛乳のかわりに豆乳を用いたスイーツを開発
スーパー「ワイプラザ」内の出張朝市での
販売にこぎつけました
今後は投資家さんとの
マッチングイベントに参加して
来年の大阪万博での出店を目指しています
商品開発にご協力くださったのは
輪島市内に店舗を構える
「アンファン」さんと「ta・mago」さん
「アンファン」さんは小さな洋菓子屋さん
フランス北西部のブルターニュ地方に伝わる
伝統的な焼き菓子「ファーブルトン」などが
お店に並びます
https://notowajima.jp/navi/anfan/
「ta・mago」さんはシフォンケーキのお店
店へ向かう橋が今回の水害でこのとおり
でも明るい店主はめげません
しばらくはオンラインで
ふわふわもちもちのシフォンケーキを
お届けします
ほかの「街プロ」グループも紹介します
【A5】輪島の課題
天野さんは現在の輪島の課題を
あぶり出しています
被災地でとられたアンケートなどをもとに
研究しています
【B5】リラクゼーションルーム
〜学校にヨギボーを置こう〜
紺谷さんと干場さんは
生徒が勉強の合間に休めて
リラックスできる場所をつくるために
ヨギボーやお菓子を置いた
場所を設置したいと考えています
【C5】商店街を復興しよう
古戸さんは
馬場崎商店街の復興を目指して活動をしています
ありし日の窓岩
地震から279日目
豪雨から15日目
今回水害で被害の大きかった町野地区
氾濫した町野川は
かつての町野高校の高校に
「玲瓏と清き流れの町野川
そそぐ海原遥けくも…」
と歌われるように
日本海にそそいでいます
それで河口の海岸を
曽々木(そそぎ)海岸といいます
曽々木海岸には
観光名所「窓岩」がありました
高さ10m以上あろうかという
大きな岩の真ん中に
ポッカリと窓を開けたような穴がありました
「ありました」と過去形なのは
今回の地震でなくなってしまったから
9月27日に投稿したこの写真
窓岩が「あった」場所です
そういえば生徒相談室に
窓岩を写した写真があったなと
生徒相談課の先生に探してもらったら
出てきました
これです!
年に数回しか見られない
窓の真ん中から夕陽が覗く一瞬を捉えた
貴重なものです
窓岩は
一枚の岩の真ん中に
穴が空いていたわけではなくて
よくみるといくつかの岩が
微妙なバランスで積み重なって
その隙間が綺麗な窓を形作っていました
私はそれを見上げ
きっと奥能登で一番高い山
高州山がかつて活火山だった頃
吹き飛ばされてきた岩が
積み重なったのか
あるいは
曽々木海岸を見下ろす岩倉山が
土石流を起こし
その時流されてきた岩が
積み重なったのか
太古のロマンに思いを馳せることが
しばしばありました
いずれにせよ
その岩が今回姿を消してしまった
そう考えると
地質的に非常に貴重な
歴史的瞬間に立ち会えたんだなと
感慨深くなります
「街プロ」グループを紹介するコーナー
【A4】みつばちプロジェクト
〜高校生×小学生の交流会〜
稲木さんは
高齢者の声が優先されがちな状況の中
若者の視点が反映されることが少ないことに
危機感を感じています
学生も社会を変える力がある
世代を超えた協力と
積極的な行動が重要であると考えています
そこで小学生と高校生の交流を通じて
未来の輪島を共に考え
実践する機会を作る取り組みを行っています
【B4】被災地記録
笹波さん 三中さん 白崎さんらは
地震で被災した経験をもとに
震災前や復興途中の写真や
震災時に必要だった物資についての情報を
SNSで発信しています
被災者のリアルな声と現状を共有し
支援の輪を広げ
復興への関心を高めるプロジェクトです
【C4】 フラワーアレンジメント
〜花で小中高生を笑顔にしよう〜
岩地さん 出村さん 松谷さん 森さん 上平さんらは
地震によって活気がなくなった輪島を
小中高生を対象とした
花を使ったイベントを開催することで
笑顔にします
元気あふれる子どもたちによって
輪島の活気を取り戻すことを目的とした
取り組みを行っています
お礼参り
地震から278日目
豪雨から14日目
商業高校の全国校長会があって
岐阜に来ています
少し時間を作って
これまでご支援くださった
近くの方々を訪ねてみました
こちらは震災後真っ先に駆けつけて
ほぼ1ヶ月にわたって
炊き出しをしてくださっていた
Humanity First さんのモスク
中も見学させていただきました
厳かで敬虔な雰囲気の本部
こちらは祈りを捧げる礼拝堂
メッカの方向を向いています
コーランも見せていただきました
単なる経典にとどまらず
生き方や決まりごと
相続の方法まで事細かに定められていて
憲法の役割もしています
LOVE FOR ALL HATRED FOR NONE
誰も憎まず全ての人に愛を
この教えを忠実に被災者に対して
分け与えてくださっていたことに
心から感謝です
次に名古屋市立西陵高校さん
昨年度の2年5組のみなさんが
真っ先に支援物資を送ってくださいました
その頃郵便も宅急便も動いていなくて
宅急便の集荷基地まで取りに行ったのを
思い出しました
なんだか遠い遠い昔のような気がします
靴下とかハンカチとかコスメとか
女の子らしい可愛いものから絵本まで
当時お風呂に何日も入れない子らが
本当に喜んでいました
授業中だったけど廊下から直接
こそっと感謝の言葉を伝えたら
素敵な笑顔を返してくださいました
被災地で頑張っている輪島高校の子らも
困っているところにすぐ手を差し伸べてくれる
日本中の高校生らも
本当に国の宝だなと思いました
最近発表された新しい研究
「新型コロナに罹りやすい血液型がある」
えー?
そもそも血液型占いには
なんの科学的根拠もないのに…
ところがこの学説にはちゃんとした根拠があって
新型コロナに限らずウイルスは
細胞の外に出ていく際に
血液型の情報も一緒に持って出ていきます
例えばA型の方が罹ったウイルスは
A型の特徴を熟知していて
A型の人に罹りやすい傾向がある反面
B型の人には抗体の違いもあり
感染しづらくなります
ABO式血液型は
赤血球の表面の形状で決まります
O型の人はAB双方と
赤血球の形状上の共通点がないので
A型とB型から来たウイルスには感染しにくく
AB型の赤血球は
A型B型双方の特徴を持つので
A型から来たウイルスにも
B型から来たウイルスにも
簡単に罹ってしまう傾向があります
「街プロ」グループを紹介するコーナー
【A3】子どもの居場所を作りたい
桂木さんと明後さんは
今子どもの居場所が少なく
特に門前地区にはそれがないので
ぜひ作りたいと考え
直接市役所を訪ね活動をしています
【B3】猫探し
茶園さん 東野さん 若狭さんは
地震で迷子になった猫を保護したり
飼い主に戻す活動をしています
【C3】猫と人間が食べれるお菓子
長井さん 大向さん 坂口さん 濵谷さんは
人間も猫も食べられるお菓子を開発しています
主にシフォンケーキやボーロを
販売しようと考えています
被災した時に
人間が食べているものを
気軽にペットにもあげれたらいいなと思い
そのイメージのもとで活動しています
完成したら大阪万博での出店を
視野に入れています
半島の最先端から目指せ世界の最先端 vol.3
地震から277日目
豪雨から13日目
少子高齢化でいえば日本は世界の最先端
その中でも能登はトップランナー
という話をしましたが
世界の先進国の中には
日本同様すでに少子高齢化に
悩んでいる国がチラホラ
例えばイタリア
「忘れ去られた町」が無数にあります
地理的にも社会的にも
周辺から隔絶された小さな集落が
全国に点在しています
イタリアでは急激な人口減少が全国的に進んでいます
その中でも地方の過疎化がひときわ深刻で
正に日本とそっくりな状態です
政府も手を打ちあぐねています
公共交通網や医療体制そして教育と
基本的なインフラさえ満足に提供されていません
公立高校がない自治体も多く
中学校さえない自治体もあることを考えると
日本は本当に踏ん張っていると思います
能登の創造的復興を目指す取り組みの中で
このような世界中の国に提案できるような
何かがきっとあると考えます
それを発信する第一歩が
10月10日
本校を舞台に繰り広げられる
グローバルフォーラムです
世界中の国から教育関係者を招いて
未来の教育を共に考えるフォーラムです
昔TBSで放送されていた
「学校へ行こう」の
「未成年の主張」を行います
被災し言いたいことを我慢しているみんなが
屋上の上から
世界中の人に向けて叫びます
この企画をOECD(経済協力開発機構)に話したら
紹介されたスウェーデンの学校で先に実践され
教育的効果があったと報告されています
日本のテレビ番組が
世界の教育を変えました
「街プロ」グループを紹介するコーナー
【A2】輪島の和菓子を食べてもらおう
上野さん 谷内さんらは
輪島の和菓子を
輪島出張朝市で販売する計画を立てています
輪島には
えがらまんじゅう
しおせんべい
柚餅子
水ようかんなど
多くの和菓子があります
工場が使えなくなった店
販売所をなくした店
事情はそれぞれですが
その復興を夢見ています
【B2】若者と高齢者との交流を増やそう
谷内さんと谷野さんらは
今回の被災により
地元の高齢者との会話ができないことによる
問題に不便さを感じました
若者と高齢者が
ともに語らい遊んだりできる
場所の創出を目指しています
【C2】ダンスでみんなを笑顔に!
山本さんは
自分が大好きなダンスを通して
市民のみなさんを笑顔にしようと
がんばっています
半島の最先端から目指せ世界の最先端 vol.2
地震から276日目
豪雨から12 日目
七尾高校のSSHの取り組みが
現行の学習指導要領に取り入れられている
という話を昨日しましたが
今日はまずその顛末を
今からおよそ15年ほど前
当時七尾高校のSSH推進室長だった私は
文部科学省に呼び出されました
招集先は大阪の大手前高校の校長室
窓越しに大阪府庁の知事室が見え
当時橋下知事が執務をなさっていました
他にも呼び出されたのは
奈良の西大和高校
滋賀の膳所高校
兵庫の三田祥雲館高校
招集先の大手前高校を含め5校です
呼び出した総統閣下から
「君たちには日本の教育を変える重要な任務を与える」
とミッションを告げられました
「なんやそれ?女子ーズか?」
と心の中で突っ込んでいました
「女子ーズ」は
地球の平和を守るため突然集められた
5人の女の子の戦隊コメディーです
出演している女優陣は
今考えると
「本当にこの方たちが全員共演していたの?!」
と驚きのキャスティングです
ともかく
この5校のSSHの取り組みを元に
新しい学習指導要領の草案づくりに取り組む
「世界に羽ばたく人材育成プログラム」
がスタートしたのでした
「ルーブリック」や「ポートフォリオ評価」など
教育界において今では一般的なことばですが
当時はなにそれ???
って感じで必死に食いついて行っていました
七尾高校の取り組みが採用されたのは
探究活動は
「課題の設定」→
「情報の収集」→
「整理・分析」→
「まとめ・表現」↖︎
の活動を螺旋階段を登るように
繰り返すんですよ
のくだりです
そのときの発表原稿がこちら
助言者の大学教授からは
「これは今世界で研究されている中での
最先端の教育プログラムですよ
こんなプログラムが
日本の一地方の公立高校で生まれるなんて
独自の進化をとげたまさにガラパゴスです」
と評価を受けました
当時の主幹教諭からは
「それってディスられているんじゃ?」
とからかわれましたが
自分は最高の褒め言葉と捉えていました
先日東北復興研修旅行でお伺いした
宮城県立多賀城高等学校の
小野敬弘 校長先生より
そのときの写真を送っていただきました
こんなにたくさんで見送ってくださったんですね
どうもありがとう!
うちの生徒が
「一生忘れられない光景」
と言っていたのに納得です
半島の最先端から目指せ世界の最先端 vol.1
地震から275日目
豪雨から11日目
今被災地で困っていることは
決して今に始まったわけではなく
実は被災前から潜んでいた問題
それも日本全国さらには全世界での
共通の問題である
という話を昨日しました
日本は世界で極めて先進的な少子高齢化の国
そしてその中でも能登半島は
特にそれが進んだ地
これから世界の各国で
急激に少子高齢化が進んできます
であるなら
この地で今我々が取り組んでいる
教育実践や街づくりが
これから世界のスタンダードになっていく
そんな気がします
それが
私が事あるごとに口にしている
「半島の最先端から目指せ世界の最先端!」
の根拠です
ただこれらの考えは
全くの私のオリジナルではなく
かつて私がSSH推進室長として務めていた
七尾高校の当時の校長先生
山本登紀男先生のお言葉を
自分なりに解釈したものです
SSHとはSuper Science Highschool
文部科学省が定めた
理数教育に特化した教育を行う高校です
七尾高校のSSHが現行の教育課程に
どのようにからんでいったか
おもしろい話があるので
それはまた明日
現在輪島高校では「学びウイーク」を行っています
昨年度より1学期と2学期の中間テストをなくし
かわりに生徒の学ぶ心に火をつけるための仕掛けを
行っています
一日目の今日は
34限目に2年生を対象に
大学模擬授業を行いました
県内から10の大学短大さんに来ていただき
実際に大学での講義を体験です
私がおもしろいなと思ったのが
金沢工業大学さんの「アマメハギ」に関する研究
「アマメハギ」は「カワハギ」によく似た魚
ストレスがかかると
特段用もないのに
うろちょろと上下運動を繰り返すのだそうです
私も校長室でストレスがかかると
特段用もないのに
うろちょろと2階3階の教室へ上下運動を繰り返すので
「アマメハギ」に種が近いのだとわかりました
午後は1年生を対象に
石川県信用保証協会から講師をお招きし
経営に関するセミナーです
講師を務めて下さったのは
本校OBの髙木 雅男さん
自宅が高校の目の前にあり
なんとちょうど今日公費解体が始まったのだそう
2年生は「街プロ」の中間発表会です
活動当初から紆余曲折を経て
テーマが変わったり
クループが分裂したり合併したり
ここまでの活動について報告しあいました
毎日少しずつ紹介していきます
【A1】新朝市復興計画~新しいスタイルの多世代朝市
青森さん 馬場さん 水上さんらは
再建が困難になった本町商店街と朝市を
東京渋谷区にある「MIYASHITA PARK」のような
「商店街」「公園」「朝市」を組み合わせた
商業施設にできないか研究しています
実際に奥能登アーキの方と
商業施設の全貌(材料・設備・テーマ)について
相談しています
オーディエンスからは
朝市復興について話し合っているワークグループへの
参加を勧めていただきました
今後様々な方と連携しながら
自分たちの提案をしていきます
【B1】まちづくり~輪島市民が今求めているもの~
伊藤さん 木本さん 宇羅さん 大畑さん 保山さんらは
「輪島未来トーク」に参加したときに聞いた
子どもの遊び場や医療の問題に関する問題の解決に向けて
調査活動を今後実践していきます
【C1】パラリンピックin輪島
橋本さん 谷内さんはスポーツイベントを企画をしています
地震によって公園などがなくなってしまい
子どもたちが元気に活動できる場所が減ってしまいました
そこで障がい者スポーツを使った
スポーツイベントを開催して
子どもたちに運動する機会をつくり
笑顔になってもらいたいと考えています
このブログを読んでくださっている方から
間違いのご指摘がありました
4月21日
司厨士協会の皆さんによるランチ提供の話
堀内 進 様は
浦安ブライトンホテルの元料理長
田辺 稔 様は
ANAクラウンプラザホテル金沢の現調理長でした
大変失礼しました
訂正しておきました
情報ありがとうございます!
酒人を飲む
地震から274日目
豪雨から10日目
酒は百薬の長とも
命を削るカンナとも申します
陰気な酒はいけませんな
と落語のような出だしですが
人酒を飲む
最初のうちはおいしくいただいていますが
そのうち
酒酒を飲む
自分が欲しているわけでもないのに
おなかの酒が
次々招き入れるようにすすみ
やがて
酒人を飲む
自制心が効かなくなってしまいます
千と千尋のカオナシ状態です
酒を飲むと人にからんだり
ダメになる人もいますが
実は酒が人をダメにするのではなくて
本来ダメな人が
酒によって正体が暴かれているにすぎません
同じような話で
コーヒーは胃に悪いとも聞きます
確かにコーヒーを飲むと胃が痛いことはありますが
これはコーヒーが悪いわけではなくて
胃が悪いときにコーヒーを飲むと痛むだけの話です
もともと潜在していた問題点が
コーヒーによって顕在化したにすぎません
これと同じことが今被災地の教育現場で起こっています
今被災地で起こっていることは
地震や水害だけのせいで起こっているのではなく
被災前から全国のあらゆるところで
くすぶっている問題です
たとえば教員不足の問題であったり
教育格差の問題であったり
生徒を見ていても
きちんとした学習習慣の確立していた生徒は
被災により環境が変わっても
自分のすべきことにきちんと取り組んでいます
大変だねと声かけしても
環境が悪いから勉強できないなどとは
一言も口にしません
学校では今
建物の基礎調査のための掘削が始まりました
騒音がうるさくて正直授業どころではありません
でも工事も進めなければならないし
生徒には集中力で頑張れと
精神論しか今は言えず
本当に申し訳ないです
だからといって
学校として
全てを生徒の自己責任にすることは
許される訳もなく
精一杯のことをやっていきます
まずは
水害により家庭での学習に支障をきたしているみなさん
休日の学校を学習場所として開放しています
昨日一昨日と何人かの生徒が登校し
学習に取り組んでいました
しかしこれなども教育格差のひとつです
都会なら学習塾や図書館があるけど
過疎地では学校がその役目もしなければならないこと
それに付随する教員の働き方に関する問題です
3年生の岩田さんのおかあさまが
みんな頑張っているからと
おやつを差し入れしてくださいました
ありがとうございます
みなさんに支えられながら
がんばっています
フジ・アート
そして
府中童謡の会・府中市赤十字奉仕団の
藤原 美江さまより
ご支援をいただきました
本当にありがとうございます
東北から帰ってきました
地震から273日目
豪雨から9日目
東北研修旅行から帰ってきたのが
昨晩の10時
学校で迎えました
ハードなスケジュールだったけど
頑張りましたね
たくさんのことを学んできました
先生も生徒も
本当に久しぶりに
心から泣きました
と
そう
被災地で頑張っていると
決して涙は見せまいと
明るく振る舞うんですよね
多賀城高校さんからは義援金までいただきました
本当にありがとうございます
生徒のみなさんにも暖かく迎えていただきました
最後に手を振って見送ってくれた場面は
一生忘れない!
と口々に言っています
色紙にはみんなからのメッセージが
私も深夜の校長室でそれを読んで
久しぶりに心から泣きました
いただいたメッセージには
「悲しい時は泣いてください
つらい時は落ち込んでください
ただ
生きることを絶対に諦めないでください!」
東北から帰ってきます
地震から272日目
豪雨から8日目
今日は東北研修旅行から
生徒が帰ってくる日です
生徒から感想が送られてきているので掲載します
1年
今回の東北ツアーを通して嬉しかったことや、学んだことや、気づいたことは、まず、輪島の場合は備えが充分になかったり、日頃からの避難訓練が宮城より、適当に感じたことです。多賀城高校に言った際に、輪島は学校や地域の避難訓練があまりおこなわれないことに驚かれました。やっぱり、被害にあった人たちはこのように、自分たちの子供や孫などに地震の話をして、地震の怖さや、その時どう言った対応をしたらよいかということを伝えているんだな、家族で話し合って、地域の人と話し合ってその時どういった行動をしたらいいか話し合っているんだなと感じた瞬間でした。この地震があっても輪島はまだ、地震に対して、恐怖心や、危険性を持ってる方は少ないなと思いました。憶測ですが、今輪島高校の全校生徒に災害バッグや、もしまた何か会った時用に、その場で対応できる備えをしているかと聞くと半数も手をあげないだろうなと思いました。なぜなら実際私たちもこの質問を受け、手をあげた人は半数にも満たなかったからです。
そして、もう一つ問題だなと思ったことは、避難訓練です。私たちは学校にいるタイミングで地震は来なかったけれど、東日本大震災では、ほとんどの児童が学校にいる時間帯でした。そして、現地の人の話を聞くと、子供達の命を落としている数がとても多かったことがびっくりしました。そして、校舎自体も大きな被害を受けていました。話を聞きながら、今回は津波は来なかったけど、もし来ていたら、私はちゃんとした行動ができていたのだろうかと、とても考えさせられました。そして、避難訓練は学校だけでなく、地域でもやるべきだと思います。めんどくさいなど思う方もいるかもしれませんが、みんなの命を守るきっかけにつながると思うし、あの時やっててよかったと思う瞬間が必ずあると思います。備えあれば憂なし。本当にその通りだなと感じました。そして、嬉しかったことは多賀城高校と交流が終わり、バスに向かおうとした瞬間に、ほとんどの多賀城高校の生徒が、私たちを囲み頑張れー!と、応援してる!と大きな声で叫んでくれたり、吹奏楽部の演奏や、ダンスを踊ったりして、見送ってくれました。あの光景は一生忘れられないほど、本当に嬉しい出来事でした。そして、友人もできました。地震は大変だったし、苦しかったけど、この地震があったからできたこともあったし、もう一生、関わることがなかった人とつながることができたと思います。この機会を与えてくれた、宮城の方々、学校の先生方、宮城に行かせてくれた家族たちに、感謝しかありません。ありがとうございました。宮城も輪島も大好きです!復興頑張るぞー!
1年
今回私は東北ツアーに参加しました。楽しそうだなって思ったからです。あまり良くない事だと思うのですが、最初は軽い気持ちした。24日に事前学習で調べた事を発表し合う活動をしました。
地下鉄に居る時に地震が怒った場合に取る行動についても問題を出してくれました。選択肢として、「中央にかたまる」「電車に乗り込む」「出口まで逃げる」の3つの選択肢がありました。この中で正解は電車に乗り込むでした。崩れても電車が支えてくれるそうです。将来に生かせる!と思いました。館長さんがお話をしてくれた中にとても印象に残ってる事が沢山あります。ある方が朝に親と喧嘩をして仕事に行きました。車に乗りながら、親の好きな物を買って帰って謝ろう。と思ったそうです。ですがその後の地震で津波が来て流されました。その方は必死になって探したそうです。そのおかげで両親は亡くなったけど見つけることができました。ごめんね。って一生謝ることができなくなった。と後悔していたそうです。この話が特に印象に残ってます。もう1つは、逃げよう!と言える人になる。ということです。あのとき逃げよう!と言ってくれた人がいたので今生きています。と館長さんは言われたそうです。私も逃げよう。と言えるようになりたいです。自分で決断できる人に。とも言っていました。私はすごく自分で決断することが苦手です。なのでこの言葉はとても印象深いです。日頃から自分で決断できるようにしていきたいです。
2日目は門脇小学校について聞きました。実際に校舎に入って火災や津波の跡を見てきました。ここで授業をしてたんだなと思いました。教室の中はすごく散乱していました。焦げていました。みんなにも1度行ってみて欲しいです。ビデオを見ました。教壇を使って、協力し抜け出したと言っていました。手助けをしていた人が後ろにいた人に行きなさい。と言ってもらって逃げた。という風に言っていました。その後に、手助けを放って先に逃げた人がいる。という噂が立ったそうです。その方の子供がお母さん。気にしないで。お母さんは何も悪くない。と言っていました。とても良い親子だと思いました。次に女川町のこんのまさひとさんにお話を聞きました。その中で想いの共有の場を作る。というのがとても大事だなと感じました。他にも、街づくりには10年~20年かかる。だから10年後20年後の若者に託す。と言っていました。40代50代が中心になってやる。70代は口出ししない。とても素敵だと思いました。2日目の最後には多賀城高校に行って、高校生ができる事。をグループワークで話し合いました。多賀城高校の生徒さんがとても良い人達で話しやすかったです。輪島には備蓄品がないから、それを生徒会に話したりする事が私たち高校生に今できること。だと意見が出ました。見送る時に多賀城高校の人達が盛大な見送りをしてくれました。とても嬉しかったです。
3日目は、朝市の方のお話を聞きました。とても熱心に話してくれました。復興について話してくれました。待っているだけではダメ。自分で行動しなさい。現地に行きなさい。メールや電話ではなく、現地に言って話す。と何度も仰っていました。私も待っているだけじゃダメだと思います。行動できる人になりたいです。
この3日間で、最初とは意識が変わりました。最初軽い気持ちを持っていたことがとても恥ずかしいです。東北ツアーに参加して本当に良かったです。どれだけ悲惨だったかが分かるツアーでした。ただの話だけではなく、展示している所に行って実際に見たりすることが大事だと思います。学んだだけじゃなくて、多賀城高校生徒さんとの交流等で、楽しい思い出もできました。私は東日本大震災などこれを沢山の人に知ってもらいたいし、実際に、行って見て聞いて話したりして欲しいと思います。
2年
今回の東北復興研修で、東日本大震災時の地震、津波そして復興までの過程を学ぶことができ、そこで学んだことを輪島市の復興と今後の災害への向き合い方を考えて行こうと思った。
研修旅行を通して、石巻市の大川小学校を視察した際、その当時の事を話してくれた三條すみゑさんの話が一番印象に残っている。警報が出ているとき三男に電話をした。最後の方に「母ちゃんも向かってるからな」と言った。その言葉を言ってしまったため三男は近所の人が「避難しよう!」と言っても「少し片付けてから行きます」と言い避難はしなかった。すみゑさんは「自分で息子を殺してしまった」と涙が込み上げてくるのを耐えながら話していたことに自分も悲しい気持ちになり、もらい泣きしそうになった。
津波は残酷だ。しかし、自然災害を止めることはできない。だからこそ災害を止めるではなく、災害が起こった後のことを考え市民や学生、外部の人たちに今回聞いたことや能登半島地震で体験したことを伝えて、より災害について深く考えてもらうことが今後起こる自然災害への対策につながると感じた。
土日の学校開放
地震から271日目
豪雨から7日目
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます
ご家庭の状況によっては
落ち着いて学習できる環境でないお宅がおありのことと
お察しいたします
そこで
当分の間
土曜日 日曜日 祝日
高校を学習の場として全学年開放することとしました
時間は9:00~16:00です
ご活用ください
ただし
28日(土)については
途中から断水のため
簡易トイレを使用してもらうことにはなります
道路事情が悪く公共交通機関がストップしていて
学校に来れない生徒がいます
電波事情も悪く携帯電話がつながりません
連絡したいときは電波のあるところまで
山を降りてかけているので
こちらからの連絡のつけようがありません
そこでそんな生徒のお宅を直接訪問してきました
たどり着けるかわかりませんが
途中の道路事情も含め視察です
河口付近から海を望みます
手前にある茶色の陸地に見えるのが全て
今回の水害で山から流出した土砂です
沖の方までずっと海が赤茶色に染まっています
地震で崩落した山沿いの道路の代わりに
隆起した海底だった場所に道路を敷設中です
車窓のすぐそこまで海が迫っていて
綺麗に舗装できたらさぞ気持ちのいい
ドライブウエイになるのだろうなと思います
完成したらぜひ走りに来てください
石川県には千里浜ドライブウエイという
世界でも例を見ない車で走れる砂浜があります
通常砂浜だとタイヤがスタックして
前にも後ろにも進めなくなるのですが
千里浜は白山から流出した
驚くべき粒子の細かい砂が堆積したものなので
しっかり締まって車が走っても沈みません
ところが近年は砂防ダムの建設により
白山からの流出が少なくなり
海岸がやせ細ってきているのだそうです
今回向かったのは
特に被害の大きかった
輪島市の東端にある町野地区です
かつて私の祖父母の家があり
夏休みには毎年遊びに来ていた
そして教員人生の最初の17年間を過ごした
思い出の地です
地震以来初めて訪れました
信じられない風景が目に飛び込みます
輪島市街は時が止まったままだと言われますが
それどころではない
本当に1月1日のままです
そして今回の水害です
祖父母の家の手前で行く手を遮られます
仕方なくお隣の柳田村を経由します
大量の土砂に埋まったままの家
道路のあちこちで
流木と土砂の撤去作業が進んでいます
片側交互通行どころか
両側を封鎖して作業の隙間に車を通します
通常30分で行ける場所まで2時間かかりました
東陽中学校を訪問しました
職員室も泥だらけ
これから掻き出しです
再開まで相当時間がかかりそうです
祖父母の家へ向かう橋
目を背けたくなります
見るのもつらいです
でも
ほとんどマスコミも入れない場所なので
地元の人間が惨状を伝えるしかないと思い
振るえる手でカメラに収めています
ここは五里分橋(ごりわけばし)
ここから輪島へ五里
珠洲へも五里
宇出津へも五里
能登半島のど真ん中に位置する
昔の交通の要所です
そんな場所なので水路も集中します
今回町野で最も被害の大きかった場所です
私が初任以来17年間勤めた町野高校跡地
災害ゴミ置き場と化していました
観光にいらっしゃったことのある方
これ何かわかりますか?
窓岩です
窓どころか岩ごと崩れてなくなりました
岩倉山も大きく崩落
トンネルが塞がれ
珠洲方面への通行ができません
空からは決死の捜索が続きます
全国の皆さん
どうかこの町野地区にご支援の手を
ぜひともお願いします
今日は陸上部の生徒が災害復興ボランティアです
車庫の中には重い泥がどっさり
力を合わせて畳の運び出し
水を吸った畳って重いんですよね
ここで災害から身を守るライフハックをひとつ
私の父は熊本で育ったので
台風に対する知識が豊富でした
仮に台風で窓が割れた場合
次に起こると考えられる怖いことは何でしょう?
それは屋根が吹っ飛ぶということです
なぜなら屋根は上からの力には強いのですが
下からの力にはあっけないほど弱いからです
なので窓から吹き込んだ風で
屋根が内側から吹き飛ばされるのです
ではそれを防ぐ最も手っ取り早い方法は?
畳を立てかけるのです
しばらく押さえておくと
そのうち雨を吸ってずっしり重くなり
びくともしないのだそうです
道具も釘もいらない
畳1枚をダメにするけど屋根と家を守る
最後の手段です
10名弱って何人?
地震から270日目
豪雨から6日目
朝の5時だというのに
輪島に入る道は
救助や捜索に入る方の車で大渋滞です
こちらは大津からの消防隊の方々
出発はおそらく昨夜遅くでしょう
本当にありがとうございます
今日から
東北復興研修ツアーが始まりました
朝6時
元気に学校を出発しました
私も同行して
奥能登地区の高校の再建のため
さまざまなことを学んでくるつもりではあったのですが
今回の水害でまだ孤立し
学校に出てこれない生徒がいます
そのための学習支援の対策が急務なので
残ることにしました
犠牲になられた方が命と引き替えに残して下さった多くの教訓を
そして生き残った方が再建に関わってきた努力の跡を
しっかり学んできて欲しいと思います
多くの方からいただいている支援金を
活用させていただきます
私はいただいたお心を
物品を買うことには使わないつもりです
物はいずれ姿を消します
しかし生徒の心に残したものは
このさきずっと
さらに多くの人を巻き込んで
どんどん大きくなっていくと
信じているからです
今日は丸一日かけて移動したあと
松島海岸のホテルで講話をいただきます
私も以前松島を訪れたことがあります
風光明媚でとても美しい場所でした
しかしこんな美しいところに
なんであんなもの建てるかな?
というおぞましい建物に興ざめした覚えがあります
明日は石巻で震災遺構を周り
宮城県立多賀城高校の災害科学科の生徒さんたちとの
交流を予定しています
女川町も訪れます
以前このコラムでも書きましたが
女川原発が再稼働することになっています
あんな酷い目にあったのにどうして?
私はその疑問をずっと持っていたので
今回予約をする際に実際に尋ねてみました
その方は答えにくそうに
実は賛成派と反対派が半々であると
教えてくださいました
半々の中に
亡くなった方や街を去った方の意向も
含まれているのでしょうか?
あさっては「ゆりあげ朝市」を視察したあと
帰路につきます
参加した生徒は10名弱です
10名弱というと何人を予想しますか?
私は8~9人ですが
今の若い方は
12~3人
10名とちょっとと感じるそうです
「じゃあ10人強は?」と訊くと
17~8人だそうです
「すごい」や「やばい」という言葉が
もともとの意味とは全く変わって使われているように
時代とともに意味が変わっていくのかもしれません
ちなみに今回の参加者は13名です
男子バレー部が
災害ボランティアに出かけました
中の家具などを丁寧に運び出します
大切な思い出の品がこんな目に
こんな家庭がたくさんあります
震災から踏み出そうとしたところなのに
ゼロからマイナスへ逆戻りです
でも輪高生は負けません
「諦めたらそこでゲームセットです」
スラムダンクの中での言葉です
輪島高校には
スラムダンクのゴリのモデルだった先生が
かつていたからです
その方はとても謙虚な方なので
お名前を出すのは控えますが
お嬢さんがパリオリンピックの選手だったので
ご存じの方も多いかと思います
いろいろご指摘ありがとうございます
地震から269日目
豪雨から5日目
市民の方から
学校に苦情の電話がありました
買い物をしていたら
そこに入ってきた3名の輪島高校の女子生徒のうち
2名のスカートが短くて見苦しいという内容でした
学校として
生徒指導主事の冨水先生を中心に
次のように指導することとしました
「身だしなみ」と「お洒落」の違いを考えましょう
「身だしなみ」とは?
外見だけを整えるのではなく
身の回りについての心がけです
周囲に不快感を与えないように
頭髪や衣服を整え
言葉や態度をきちんとすることです
「お洒落」とは?
服装や化粧などを
洗練されたものにしようと気を配ることです
「身だしなみ」とは他者のために整えるもの
「お洒落」とは自分のためにするもの
と言えます
①「身だしなみ」と「お洒落」は同じだと考えてませんか?
高等学校は公共の場であり
多くの価値感をもった人間が集団生活をする場です
ここで大切なことは
個人の行動は常に他人に影響を与えるということです
他人に不快感を与えてまで自分なりのお洒落を楽しむ場
では決してないということです
人に不快感を与える人を
企業や進学先の採用担当者が採用したいと思いますか?
たとえ学校外であっても制服を着て活動する以上
他人の気持ちを考えて行動することが求められます
②「人は身だしなみが100%」
多くの時間を共に過ごす人にとって
身だしなみがどうであろうと
人間的な魅力が最も重要であることは間違いない真実です
しかし
わずかな時間しか共に過ごさない人にとっては
身だしなみの評価がその人物の評価の100%になります
見た目で損をする人物になっていませんか?
見た目で誤解を招いていませんか?
自分自身の身だしなみをもう一度見直してみて下さい
以上です
ご指摘ありがとうございます
しかしながら学校を離れた場面では
全て指導が行き届かないのも事実です
もし次回このような場面を見かけたら
ぜひ直接ご指導ください
教育は学校だけで行うものではなく
地域全体で行うものです
ぜひ
「不快に思っている」
ということを直接言っていただければ
先述の指導がより身のあるものになります
ご協力をお願いします
電車の中で暴れまくり
親のいうことをきかない子に
他人が声をかけるだけで静かになるそうです
つまり子どもは他人ではなく
風景として認識しているのです
風景に話しかけられたら
子どもは驚いて
次から他人というものを意識できるようになるそうです
これは確か
「ミステリと言う勿れ」の中で
久能整さんが言っていたような気がします
全巻持っていたのですが
被災でダメになってしまいました
とても面白いので
また買い揃えようと思っています
この作品の中には
なるほど!
と思う名言がたくさんあって
印象的なものに
倒れている人に
「大丈夫ですか?」
と問いかけた後で
「どうかしましたか?」
と問い直すシーンがあります
「大丈夫ですか?」と聞かれたら
「大丈夫です」
と反射的に答えてしまうからです
「どうかしましたか?」
と聞かれると心を打ち明けやすいのだそうです
私はこの逆を昔から使っていて
心配な生徒に
「大丈夫?」と聞くのです
「大丈夫!」と答える生徒は大丈夫じゃないので
その後しっかりと観察するようにしていました
なぜか
本当に大丈夫な生徒は
「大丈夫?」と聞かれたら
…
…
…
「何が?」
と聞き返してくるからです
先日野球部がボランティアで
ある酒屋さんの水害の片付けをしました
酒屋さんがSNSに投稿してくださり
一万を越えるいいねをいただきましたが
そのコメントの多くは
「マスクをさせろ!」
配慮が足りませんでした
さっそく次の日からはマスクをさせました
ご指摘ありがとうございました
豪雨のあとさき
地震から268日目
豪雨から4日目
豪雨のあとはじめて登校する日です
時間の経過とともに被害の大きさが
明らかになってきます
街の中を走る車はほとんど泥だらけで
まっ茶色に染まっています
道路の寸断により登校出来ない生徒
家の中の泥を掻き出す作業をするため登校出来ない生徒
さまざまな事情で全員揃うことはできませんでしたが
それでも多くの生徒が顔を合わせることができました
コロナのとき
そして地震のとき
身をもって実感したのですが
こんなときは何もできなくても
お互いの顔合わせが
心の通い合わせになるのです
今日は野球部の生徒が
家屋の泥出しと清掃のボランティアに出かけました
今日はまず被災した部員の家からです
もし高校生の力を借りたいお宅があったら
どうぞお問い合わせください
調整の上
お手伝いできることがあればお手伝いします
以前もお越しくださった
大阪大学の渥美教授らが
ふたたび訪れてくださり
モバイルバッテリーのご寄付をくださいました
生徒のみなさんご家庭のみなさん教員のみなさん
必要な方におあげします
数に限りがありますので
明日の時点で一旦締め切り
被災状況を確認した上で
適切な方に差し上げます
あまったらその後は早い者勝ちにします
また生徒玄関にスポーツドリンクも置いてあります
こちらも自由にお持ちいただけますので
必要なご家庭は生徒に持ち帰るよう
お伝えください
何度でも何度でも何度でも
267日目
大雨もおさまり
寸断されていた道路も
片側交互通行ながら繋がり
金沢から輪島にようやく入れました
地震で崩れた岩肌を
何本もの滝が
音を立てて流れて落ちています
天然のダムとしての
山の保水機能が完全に失われています
地震がなければおそらく
今回の雨で
これほどの被害にはならなかったでしょう
自然破壊への警鐘です
街のあちこちで
流れ込んだ土砂のため
道路が通行止めになっています
頭の上を捜索や報道のヘリが飛び交い
消防車や救急車の音が鳴り止みません
まるで1月に戻ったようです
ようやく入れた仮設住宅が
ダメになった生徒もいます
営業を再開したばかりの
多くの飲食店が振り出しに戻ってしまいました
孤立した集落には支援物資が届かず
「あるものでしのいでくれ」
と言われているそうです
でも輪島のみんな
失うものを無くした人間には
怖いものなど何もない!
やったろうぜ!
絶対に負けるな
生徒のみんな
未来への希望を捨てるな
今朝からずっと
ドリカムの曲が
頭の中をリフレインしてます
何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ
きみの名前 声が涸れるまで
悔しくて苦しくてがんばってもどうしようもない時も
きみを思い出すよ
10000回だめで へとへとになっても
10001回目は 何か 変わるかもしれない
落ち込んでやる気ももう底ついて
がんばれない時も きみを思い出すよ
前を向いてしがみついて
胸掻きむしってあきらめないで叫べ
明日がその10001回目かもしれない…
あれこれ速報
帰路の安全が確認できましたので
金沢で宿泊していた陸上部は
午後1時に金沢を出発しました
男子バレー部は
3名が保護者に迎えに来ていただきましたが
残りの6名は
マイクロバスでの移動となるため
念のためもう1泊し
さらに道路状況が良くなってから帰ります
さまざま速報
266日目
大雨特別警報継続中です
本日予定されていた商業検定は中止
部活動等も全て中止
生徒のみなさんは登校しないでください
ご近所の方で自主避難したい方
輪島高校は避難所にはなっていませんので
輪島中学校の方へお願いします
熊野トンネル付近
片側交互通行で通れるようになったようです
現在金沢で宿泊している
陸上部と男子バレー部は現在ホテルで待機中です
午前中の雨が収まってから
道路の安全を確認後帰校します
状況によってはもう一泊する可能性もあります
安全第一で動きます
お迎えに来られたい方は
顧問に連絡の上宿舎の方までお願いします
いろいろ速報
265日目
野球部秋の大会3回戦
同じく震災で被害の大きかった
日本航空石川との対戦です
先発は宮下くん
その宮下くんが3回裏
レフトスタンドに突き刺さるホームランで先制です
今日は終始レフトからホームへ
強い風が吹き付けていますが
打った瞬間その風が止まりました
6回に1点
8回に2点を奪われ逆転されますが
その裏宮下くんが四球を選び
代打志田くんが左中間のツーベース
応援にも力が入ります
徳野くんがスクイズを決め
1点差に詰め取ります
最後は惜しくも敗れてしまいました
日本航空石川さんは
この間ずっと練習にグラウンドを
お貸してくださっていました
ありがとうございました
最後は感謝を込めて互いに挨拶です
この後の試合頑張って甲子園決めてください
陸上部も新人大会で戦っています
紺谷優衣菜さんは
7種競技の最終種目800mで3位に入り
総合で5位入賞を果たしました
とかなんとか言っている間に
輪島の方が洪水で大変になっています
帰路がいずれも土砂崩れで帰れません
野球部はとりあえず球場で解散
応援にいらっしゃっている保護者に
お預けします
同じく遠征に来ている
陸上部はそのまま宿舎に宿泊します
お迎えに来れる方にはお預けします
練習試合に来ている男子バレー部は
石川県青少年総合研修センターに
宿泊することになりました
夕食は金沢錦丘高校さんが
作ってくださることになりました
お世話をしてくださったのが
以前にもお世話になった錦丘の中野先生
本校の野球部責任教師の
中野先生のお母様です
いずれにしても明日以降
道路の安全を確認してからの帰宅となります
明日も引き続き警戒が必要なようですので
最悪もう1泊も考えられます
みなさんにお願いです
道路状況おわかりになった時点で
明日の朝以降学校の方に情報を
提供していただけないでしょうか
よろしくお願いします
今回の延泊にかかる費用については
震災の際に
全国のみなさまからいただいた支援金を
使わせていただきます
ありがとうございます
ご家庭からの追加徴収はいたしません
学校の方では
学校前の道路が冠水
登校していた生徒は無事帰宅しましたが
帰宅できなくなった教員が数名
学校に泊まります
水道が断水で使えません
トイレはラップポンを使います
これは震災の際に
業者の方が設置してくださった簡易トイレです
用を足したあと
スイッチ一つでクルクルとラップして
自動的にポンと捨ててくれる優れものです
「トイレが使えるようになったら回収するので
ご連絡ください」
と言われてもいたのですが
いやいや待てよ
必要な時が来るかもしれないと
連絡せずに置きっぱなしにしていました
ラップポンの会社の方ごめんなさい
宣伝するので許してください
ラップポンぜひご家庭に1台!
生徒のみなさんで安否確認未回答の人は
すぐ回答してください
失言回避の6つの「た」
264日目
北信越高校校長会の2日目
今日はパネラーとして
パネルディスカッションに参加しました
失言しがちなシチュエーションというのがあって
(1)立場をわきまえず話す時
(2)正しいと思っていることを話すとき
(3)多人数の場で話すとき
(4)旅先で話すとき
(5)他人の批判をするとき
(6)例え話をするとき
全て「た」で始まる「6つのた」です
うーん
今回全て当てはまっているぞと
嫌な予感を抑えつつ
絶対ウケだけは狙うまいと
言葉を選びながら話すものだから
まあ歯切れの悪いこと
歯切れで思い出した面白い話
その昔
反抗的な態度で母親に口ごたえする娘にキレた晴れ女が
「親に向かって歯ごたえするな!!!」
歯ごたえって…
叱られている娘ともども
笑いを堪えるのに必死でした
その他のパネラーは
飯田高校の角秀明校長先生
飯田高校では前回も大地震に見舞われ
パソコン室のパソコンすべてが落下したので
そのときパソコンを全て机に固定したそうです
で今回の地震では机ごとひっくり返ったそうです
チャップリンの映画か?
思わず笑ってしまいました
今だから笑えますね
田鶴浜高校の赤島あけみ校長先生
県内で唯一看護科を持つ高校で
校長先生ご自身も看護の免許をお持ちだとか
その経験を活かして
避難所開設の際には
各部の部室に仮設トイレを設置したそう
やはりそれぞれの学校で工夫を凝らして
乗り越えてきたんですね
それから今日は東京の大成建設さんが
再び学校にお見えになり
今度は1年生全員とビジネスコースの3年生に
転生プロジェクトのワークショップを
実施してくださいました
転生プロジェクトとは
被災地の崩れた瓦やコンクリート塊などを
生まれ変わらせるプロジェクトです
前回2年生で提案されたのは
例えば被災地の瓦で作った風鈴
想いを音に込めて残すというアイデアです
今回はどんなアイデアが生まれるのでしょう
特に3年生に関しては
卒業制作にしようと考えています
それから桐章会の総会がありました
桐章会は卒業生の同窓会組織です
多くの方が出席くださいました
昨年度百周年記念式典の際に提案のあった
輪島実業高校同窓会組織も加わる案
正式に採択されました
輪島高校卒業生
輪島実業高校卒業生
双方から反対するご意見も聞いています
過去に何があったかも
ある程度聞いております
でもこれからの子供たちのことを
そして未来の輪島市のことを考え
ご理解ご協力お願いします
桐章会は
「輪島高校」の卒業生の組織ではなく
「輪島の高校」の卒業生の組織です
本の木とバウムクーヘンの街
263日目
石川県立図書館は
「百万石ビブリオバウム」の愛称で親しまれています
「百万石」は100万冊を超える蔵書の規模感を
「ビブリオ」は図書を表します
そして「バウム」は木
「バウムクーヘン」の「バウム」です
「クーヘン」がケーキなので
「バウムクーヘン」は「切り株ケーキ」
みたいな意味でしょうか
命名当時は「覚えにくい」などの声も聞かれましたが
とても素敵なネーミングだと思います
本の木「ビブリオバウム」は
まるで本のページをめくるような外観です
360°展示された本の間を
中空に浮かぶ「ブリッジ」が繋ぎます
館内にはカフェも併設され
飲食も可能な「文化交流エリア」では
知識を深めるイベントや音楽会なども多数開催
「思いもよらない本との出会いや体験によって
自分の人生の1ページをめくることができる場所」として
学都金沢にふさわしい学びの場です
10月11日
OECD(経済協力開発機構)を中心に
世界各国から教育関係者を招くことになっていて
この誇るべき学びの場を
世界に発信したいと考えています
震災直前には
輪島市にもこのような
新しい図書館を建てる計画があったのですが
今どうなっているのでしょう
新しい街の学びの中心としての図書館が
求められています
今日は北信越地区の高校の校長会に出席しました
各校の優れた実践例に学び
自校の教育活動に活かしていきます
全体会で発表されたのは
本校にもゆかりのあるおふたかたでした
まずは
先日本校の視察にも来てくださった
福井県立高志高校の山内悟校長先生
学校の最上位目標を達成するための5つの促し
①夢・希望を持つことへの促し
②自ら考えることへの促し
③自ら目標を達成することへの促し
④自ら学ぶことへの促し
⑤果敢にチャレンジすることへの促し
優れた授業実践のための3つの問い
①事実発問
②評価発問
③創造発問
を校長先生のリーダーシップのもと
先生方が徹底して取り組んでいらっしゃる様子が
伝わってきました
ふたりめは
昨日このコラムで校歌を紹介させていただいた
金沢辰巳丘高校の河岸美穂校長先生
先生は昨年度本校の百周年記念式典にお越しになり
そのとき植松電機の植松努社長の講演に感銘を受け
今年の修学旅行で実際に北海道を訪れ
社長の講演とロケットづくりを実現されたそうです
驚くべき行動力と実行力です
そのほかにも
このブログを読んでくださっているという
長野県下諏訪向陽高校の三輪元子校長先生が
お声かけをしてくださいました
人と繋がることの大切さ
輪島の子は
どうしても限られた人間関係の中でしか
これまで生きることができませんでした
この震災を機に
世界中のたくさんの人が繋がろうと
してくださっています
この機会を逃す手はありません
「半島の先端から目指せ世界の最先端」
ずっと言い続けていたことが
今現実のものになりそうな気配です
金沢市教育う長の野口弘様からのお話です
金沢市長の公用車のナンバーは1583
これは前田利家公が
金沢に入城した年だそうです
ナンバー1583 の黒のアルファードを見かけた時に
「ラッキー」と叫んで手を振ると願いが叶います!
というのは今自分が思いついたレビューです
それから金沢は
バウムクーヘンのような都市とも
言われているそうです
金沢城を中心として
武家屋敷 商人の街と
年輪のように広がっているからです
校歌について考える
262日目
今日
懐かしい顔にお会いしました
石川テレビの久保田アナが
学校を訪ねてきてくださいました
思えば
震災後初めて校内にテレビカメラが入ったのが
石川テレビで
その時インタビューしてくださったのが
久保田アナでした
さすがプロは話がうまいなと
感動してからはや9ヶ月
この校舎はどんなふうに見えたでしょう
私は震災前は髪が黒々とし
天然パーマで湿気が多い日なんかは
ボワっと膨れ上がり
「石川さん」のようなヘアスタイルでした
「石川さん」は
石川テレビのイメージキャラクターです
石川県以外の皆さん
ローカルネタで申し訳ございません
番組の企画で校歌を披露する機会をくださり
今日はその準備の取材にいらっしゃいました
番組の制作上
どこまで明らかにしていいかわからないので
詳しくは10月30日の紹介の放送をご覧ください
私は若い頃
高校野球の仕事に携わっており
勝利校の校歌を流す仕事もしていました
ですので
夏の大会で勝利のない高校を除き
県内全ての高校の校歌を聞いたことがあります
その中で特徴的な校歌をふたつ紹介します
まずは金沢辰巳丘高校
辰巳丘高校は石川県で唯一
芸術コースを有する高校です
校歌もおしゃれです
マイナー(短調)の曲なんです
悲しげで儚げな校歌です
そしてもう一つが輪島高校の校歌です
ふたつ特徴があって
ひとつめは変拍子(ポリリズム)
4拍子の中に
ところどころ2拍子や3拍子が混じるのです
ふたつめが男女交互に歌うパートがあること
ただしこれについては
昨年度100周年を機に廃止しました
生まれた時に割り当てられた性別で
歌わされることに抵抗を感じる生徒に
配慮してのものです
私が卒業した学校の校歌は
どれもこれも言い回しが難しくて
松陵中学校
「のとのなぎさにゆあみして
うみとたわむれそだちしこ」
ゆあ見して???
そ立ちしこ???
河井小学校
「へぐらのうみもさちあまた
ゆたけきさとにまなぶみの
よろこびともにうたわずや」
さち海女た???
うたわずや?歌うの?歌わないの?どっちやー
こんな感じで意味もわからず歌ってたものが
半世紀を経ても頭に残っているなんて
やはり校歌には大きな力があるものですね
さて全国的に見ると上には上があって
驚きのぶっ飛び校歌は
和歌山南陵高校のレゲエ校歌です
「イエイ!イエイ!イエーイ!」
と松下サービスセンターのCM
(これもおそらくローカルネタ)
のように始まります
めっちゃ令和な校歌です
誰かが誰も誰かが誰もが
261日目
「目指せ〇〇時間!」の表彰式を行いました
これは夏休み中自分の学習目標を立てて
自分自身を律することを目的に行われます
目標を達成できた生徒の表彰式を行いました
顔ぶれを見ると
家を失いずっと仮設住宅生活を送っている生徒や
内灘高校でひとりオンライン授業に取り組んでいた生徒
そんな生徒ばかりでした
自分自身が置かれた環境に不平不満を漏らすことなく
今の自分にできることを精一杯果たしてきた生徒たちは
本当に輝いていました
それから生徒会認証式を行いました
「誰もやりたくないけど
誰かがやらなければいけないこと
誰かがやらなければ
誰もが困ること
そんなことを
誰かにほめられることを期待せず
誰にも知られずやるのが
生徒会の仕事」
いつもこの言葉を贈っていますが
今年は
「しょーもないことでいい
本気でバカを演じきろ!」
とだけ伝えました
1学期の終わりに保護者懇談会をした際に
いくつかご意見をいただきました
それに対してお答えします
(1)マスコミの取材を嫌がっている
→学校としましても
現在マスコミを通じて多くを知ってもらう段階から
少しでも落ち着いた日常を取り戻す
次の段階に入っていると考えます
取材の申込に対しては慎重にお受けし
生徒の負担が大きいと考えるものについては
お断りしていきます
(2)仮設住宅にWiFi環境が整っておらずすぐGIGAがなくなるので
オンラインを使った宿題は出さないでほしい
→大量のデータを使う宿題は出していません
連絡に用いているclassroomもほとんどデータは使いません
GIGAがなくなるのはおそらく学校の課題以外の
動画視聴などの原因が考えられます
ご家庭でもご指導いただければありがたいです
(3)態度が悪い一部の生徒への怒りをクラス全体にぶつけるのをやめてほしい
→自分は悪いことをしていないのに
他の生徒への注意により
自分たちの貴重な時間が奪われるのは
我慢しがたいものがあると思います
一人ひとりの良いところを見つめ
個別の指導を徹底してまいります
(4)進路に関する情報がほしい
→これまで手が回っていなかった部分ではあります
特に初めてのお子さんが1年生の保護者は
不安に感じられていたことと思います
今後進路情報を適切に提供します
また
昨年度このブログで定期的にアップしていた
「親子で考える進路あれこれ」のコラムを
再掲してまいりますので
1年生の保護者の方はぜひご参考になさってください
「親子で考える進路あれこれ」vol.1
これは一昨年度から本ブログで掲載していた
進路情報に関するブログの再掲です
第1回は受験制度が多様化してきたその背景についてです
初めて高校入学したのお子さんをお持ちの方はもちろん
お兄さんお姉さんがいらっしゃった方も
その頃の受験システムとは大きく変わっていますので
いっしょに学んでいただければと思います
幼稚園から高校まで
その教育の基本を定めるのが「学習指導要領」です
これは約十年に一度 政府により改定されています
高校では2022年度に最新の改定が行われ
「主体的・対話的で深い学び」をキーワードに
新しい科目を学んでいます
今回の教育改革は
戦後最大のものになるといわれていました
大学入試制度までをも巻き込んだものであるためです
前評判のとおり、大学入試制度はすでに大きく変わってきています
従来の筆記・記述型の入試に加えて
より主体的で対話的な深い学びの成果を評価する選抜方法が
既に多くの大学で取り入れられています
ではどのような準備が必要になっていくのか
次回から少しずつ掲載していきます
21世紀枠の四半世紀
260日目
なんだか日差しはまだまだ夏の大会ですが
高校野球秋の大会の2回戦です
この大会は春の選抜に繋がる大事な大会です
春の選抜に「21世紀枠」が導入されて
次回で25回目になります
野球の実力だけではなく
文武両道や地域貢献に力を入れていたり
災害や練習環境のハンデを乗り越えていたりと
いくつかの選考ポイントをクリアした学校が選ばれます
世紀の変わる2000年11月
新聞記事を持つ手が震えました
「春の選抜に新たな選抜基準を設ける
過疎や災害のハンデを乗り越えて
地域の模範となる学校
全国から2校
その基準は県大会ベスト8」
私が当時部長を務めていた
過疎地にある
部員わずか10数名の町野高校は
秋の大会でベスト8の成績を収めていたのです
まさに自分たちに用意された制度
そう勘違いするには充分すぎる知らせでした
石川県の候補から北信越の代表へ
そして全国9校から2校への最終選考に残りました
当時
震災からの復興のシンボルとしての境港工業
そして過疎にあえぐ能登半島の町野高校
この2校が最有力候補と
スポーツ新聞各紙にこぞって書き立てられたものでした
結局2月1日に
選抜報告の電話が鳴ることはありませんでした
それから四半世紀
今となっては懐かしい思い出です
輪島高校も石川県の候補に選ばれたことはあります
試合の方はというと
3回
二木くんの中越三塁打
坂口くんの二塁強襲安打で3点先取です
4回には森高くんの適時打で田屋くんが生還
続く徳野くんは2ストライクから
きっちりスクイズを決め2点を追加です
徳野くんは以前
山野前金沢市長から
君は将来きっとみんなを引っ張る人になる!
とお褒めいただいた生徒です
さすが追い詰められた場面で
責任を果たします
4回の一二塁のピンチには
捕手の田屋くんが難しいワンバウンドの投球を
身体を張って前に落とします
隠れた名プレイです
5点の大量リードで迎えた5回には
坂口くんが送りバント
四番であってもその場その場で
自分の役割を果たします
その後着実に加点し
7回コールドで
ベスト16進出を果たしました
2013年より21世紀枠の推薦基準が
129校以上の都道府県ではベスト32以上
それ以外の県ではベスト16以上が
最低ラインとなったそうなので
まずはその権利を得たことになります
能登元気プロジェクト
259日目
関西大学高等部のみなさんに
文化祭に招待していただきました
「日常を取り戻す 能登笑顔プロジェクト」
と銘打ったイベントで
ビジネスコースの3年生4名が
北陸の物産展を開きました
先日輪島高校に来てくださった生徒さんにも
お会いすることができました
「被災地の現状を多くの方に伝えてください」
の言葉をしっかり覚えていてくださり
その時のレポートも掲示されていました
物産展は多くのお客様で賑わい
他の3校の高校生と協力し
しっかりとPRしていました
楽しい授業とよい授業
258日目
輪島高校では
生徒による授業評価が行われていて
授業改善に努めています
「意欲をかき立ててくれる授業になっていますか」
「授業が終わった後の満足感は高いですか」
など10項目にわたって評価しています
自由記述もあります
いくつか紹介します
「松本先生はいつも生徒のことを思って
授業をしてくれるのでありがたいです」
「通先生は個人的に質問をしても
とても熱心に応じてくれてわかりやすいです」
「福光先生は実物を見せてくれたり触れさせてくれたり
とても楽しく教科に対する興味が湧きます」
「寺田先生の授業ではテストに出る知識だけでなく
関連した役立つ知識を得ることができます」
「丹保先生は基礎から徹底して教えてくれます
レベルにあっていて素晴らしいと思います」
「高森先生の授業は少し自分で考えたあとで
適切なヒントをくれるので思考力が身につきます」
「伊奈岡先生はいつも楽しそうに授業をします
教員のあるべき姿だといつも思います」
「坂下先生はペアで話し合う時間が多くて
一つひとつ頭の中で整理でき本当にわかりやすい」
「国語表現では社会で役立つ敬語が学べる」
「観光では地域のことを知れてうれしい」
「総合実践ではビジネスマナーを学べる」
などなど
「〇〇先生の授業では表限力が飛躍的にアップする!」
というコメントも…
ぜひ漢字力もアップさせてくださいとお願いしました
もちろんプラス評価だけではありません
「グループ活動を増やして欲しい」
「違ったメンバーとグループワークしたい」
「授業の進度を上げてほしい」
「教え方に工夫が足りない 自分でYouTubeで勉強している」
などの厳しい指摘については
しっかりと受け止めて
授業改善に努めていきます
今「授業改善」と入力しようとして
「授業改ざん」と変換されてしまいました
これはいけませんね
先生方一人ひとりに評価シートを渡しました
新採の木村先生から
本質をつくような質問が
「わかりやすい授業イコール
本当によい授業なのでしょうか?
今はわからなくても
社会に出ていつか伏線回収できる
自分はそんな授業を目指しています」
「池上彰先生の話は本当にわかりやすい!
素晴らしいと思うわ」と
のたまう晴れ女(8月12日 225日目参照)に
「何がわかったの?」と聞くと
「そこまでは覚えてないけど
とにかくわかりやすくて素晴らしいわ」
とコメントしてくれます
「わかりやすい話ほど忘れやすい」
授業はテレビのコメントとは違って
わざとわかりにくくすることも必要です
そういった点で言えば
木村先生の指摘は
非常に的を射たものであると思います
「解決しないまま終わる授業があって
とてもモヤモヤします」
という指摘もありました
生徒のみなさんに伝えたいです
モヤモヤが大事なんだよ
そのモヤモヤを考え続けるんだよ
さて自分はトンがっていた若い頃
「授業評価なんて所詮教員の人気調査だろ」
実験してみたことがあります
同じコースのふたつのクラスに
片方はにこりともせず楽しくもない厳しい授業を
もう片方はとにかく楽しくわかりやすい授業を
やはり結果は仮説通り
その評価には大きな差がありました
しかし成績は厳しい方が高かったのです
しかも同僚の先生は厳しい授業なのに生徒の評価が常に高い
これらのことからわかったことは
「評価が高い授業が必ずしもよい授業とは限らない
しかし本当によい授業はすべからく評価が高い」
本当に良い授業は
生徒に媚びなくても
生徒は正当に評価するのです
そして生徒の人気によって評価が変わるのは
たいしたことない授業なのです
若い先生方に伝えたいのは
今は生徒と年齢が近いだけで
アドバンテージになっている
でもこのあと授業力を高める努力をし続けないと
悲しく寂しい未来が待っていますよ
ということ です
先日
本校の文化祭に来てくださった
関西大学高等部のみなさんが
今度は文化祭に招待してくださいました
明日
輪島、飯田、七尾、志賀高校からの15人で
北陸物産展での販売を行います
今日はダックツアーを始め
大阪市内の見学を行いました
多くのインバウンドで賑わっています
大いに参考にすべき点があります
ダックツアーでは水陸両用バスへの乗車体験です
桜の宮でドライバーが船長に早替わり
スロープから「スプラッシュイン!」し
スクリューが回り出し
橋の下を潜る船に大変身です
輪島でもこんな楽しいツアー
いつかできるといいね
今回日本旅行さんのお力添えで
実現することができました
13日の金曜日
257日目
昔13日の金曜日に
ちょうど検尿の提出が重なったことがあって
「今日は13日の検尿日!」
と言ったら
生徒に白い目で見られました
図書室の前に定時制の生徒が作った俳句が・・・
どれも素晴らしいできです
校長賞は
「仮住まい 氷菓の入らぬ 冷蔵庫」
そう
仮設住宅はスペースに限りがあって
小さな冷蔵庫しか置けないんですよね
そんな中
家族が肩寄せ合って暮らし
本当はアイス買って冷やしときたいんだけど
お互いに我慢しながら
仲むつまじく暮らしている姿が
目に見えるようです
直しは要りません!
いずこも同じ秋の夕暮れ
256日目
寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば
いづこも同じ 秋の夕暮れ
こんな歌にぴったりの写真を
MROのアナウンサーの原田幸子さんから
送っていただきました
とはいえまだまだ暖かい日が続きますね
It's warm for September
今度またMROラジオに
出演させていただけることになっているので
この半年の生徒の頑張りを
お話しようと思っています
さてさて
生徒の皆さんと
保護者のみなさんに
お知らせです
2学期になってから
日課を震災前のものに戻していましたが
道路事情が悪く
路線バスが定刻通りに走れないことから
来週火曜日より
全日程を10分遅らせることとしました
混乱させて申し訳ありません
また自家用車での送迎時に学校近辺が混雑するため
離れた安全な場所での下車をお願いしたところ
翌日から全ての保護者が徹底してくださいました
まことにありがとうございます!
今週末は和太鼓部が
岩手県の宮古市から招待を受け
「みやこ秋まつり」にて
ばちさばきを披露してきます
和太鼓部は引く手あまたで大活躍です
今回もいい経験ができますね
宮古の復興のようすも
しっかり見てきて欲しいと思います
また14日(土)~15日(日)の日程で
ビジネスコースの3年生4名が
大阪での「能登笑顔プロジェクト」に参加します
関西大学高等部の文化祭で
北陸物産展のお手伝いをしてきます
本場の笑いを持って帰ってきます
今日は木曜日
「街プロ」のある日でした
私は別のオンライン会議で
見に行くことができませんでしたが
どんな様子だったのでしょうか?
国立教育政策研究所の小松郁夫氏は
「学習者の興味関心から立ち上がった
トピック(話題や言語活動)の題材に
多面的・多角的名学習活動が有機的につながる
トピック学習的な活動が保障される
時間と方法が確保されることが重要である」
とおっしゃっています
まさに「街プロ」が目指すものだ!
と思いました
先生方は生徒の取り組みをただ眺めるのではなく
ご自分の教科の視点からぜひともアドバイスして
導いてあげてください
1988年イギリスにおいて教育改革法で
全国共通教育課程が制定されました
このときモデルとしたのが
日本のカリキュラムだったそうです
先日このコラムで書きましたが
フィンランドの教育課程も
日本のカリキュラムが元となっています
このように日本の優れた教育システムは
各国の参考とするところです
今回この被災地で行われている教育を
OECD(経済協力開発機構)の力を借りて
世界に発信していこうという試みに
今取り組んでいます
まさに半島の最先端から
めざせ世界の教育の最先端!
とはいえ実は
「街プロ」のような取り組みをしている学校は
全国にあって
優れた実践例もたくさんあります
今こそ日本が胸を張って
教育を世界にPRする時期が来ていると感じます
エレベータートーク再開
254日目
Save the Children さんが
「2024年能登半島地震子どもアンケート
〜震災から半年 いま伝えたい子どもたちの声〜」
7月に実施されたアンケートの結果を
送ってくださいました
2000人を超える子どもたちが
どんなことを思い
どんなことを考えているのか
未来を語る時に
絶対に子どもたちを抜きにしてはいけません
ぜひとも多くの人たちに見てもらいたいと
主催者に許可を得てリンクを張らせていただきました
https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=4535
https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-notochildrenvoice2024.pdf
回答者の内訳は小4から高4
輪島高校には定時制もあるため
高校4年生がいます
性別は
その他 無回答が2%
性別違和を感じる人は10%
左利きの人やAB型の人の割合と同じ
と言われているので
言えずに悩んでいる子もいるのでしょう
「大人に伝えたいことは何ですか?」
の問いかけに
最も多く41%の子どもたちが答えたのは
なんだと思いますか?
「感謝の気持ち」なんです
次に「自分たちのまちの復興のこと」
しっかりと未来を見つめています
誰に伝えたいですか?
の問いに最も多かったのは総理大臣!
自民党総裁選に出馬の先生方
ぜひ被災地の子どもたちの声に耳を傾けてください
「地震が起きても人が傷つかない世の中にしてください」
「この思いと心の傷は一生なくなりません 悲しい思いを知ってほしいです」
「これが東京や大阪でおこったのなら こんなに復興が遅いわけないでしょう」
「輪島市は見捨てられたんですか?帰る場所がないのは嫌です」
学校では去年まで普通にやっていたこと
でも今年はできていないこと
たくさんあります
そんなこと
ひとつずつ戻していきますね
まずは
校長面談「エレベータートーク」
去年の3年生には4月からやってたんですが
今年は昨日からスタートです
「エレベータートーク」とは
あるベンチャー企業の若手起業家が
投資家を待ち伏せて
偶然乗り合わせたふりをしたエレベーターの中での
わずか15秒間の間にプレゼンして
見事資金調達に成功した
シリコンバレーでのサクセスストーリーが
元になっています
校長室でプレゼンしてみろと
順番にひとりずつ呼んで
全員の気持ちを聞きます
そんな今日の一コマ
「校長!教室にポット置いてください」
「なんで?」
「学校でカップヌードル食いたいッス」
「家で食べたら?」
「他にも食いたい友達います」
「ポットぐらい自分で持って来たら?人に頼るな」
「いいんっスか?」
「逆に聞くけどなんでダメなの?」
「担任が怒ります」
「そうかな?なんでダメって言うと思う?」
「危ないから?火傷するから?」
「もし仮に誰かが火傷しても
その事故を予見できるかどうかが裁判の争点になる
高校生にもなったらポットのお湯は熱いことくらい
判断できるはずだから
もし誰かが火傷してもその責任は高校にはないと
司法判断されると思うよ
だからそれは担任が反対する理由にはなり得ないと思うな」
「自分がやったら他のみんなもやり始めて収集つかなくなるから?」
「それはあるね
全ての教室で一斉にポットを使うと
電気容量オーバーでブレーカーが落ちるよ」
「じゃあルールを決めて順番に使うとかしたら…」
「そう!他にもいくつか問題があるよ
それらを全部洗い出して
その解決策も全部考えついたらまたおいで」
「わかりました!話してよかったっス!」
目を輝かせて帰って行きました
どんな答えを持ってくるか楽しみです
今日は二百二十日
震災から数えて253日目
立春から数えて220日目
立春は年によって変わるけど
だいたい2月4日頃
そこから数えて210日目を二百十日
その10日後を二百二十日といいます
昔の農家の人々が
この頃に台風が襲ってくるのを
経験的に知っていたのです
こうして合い言葉のように
台風の被害を戒め
言い伝えてきたのです
残念ながら地震がいつ来るかということは
台風のように予測がつきませんが
だからこそしっかりと備える必要があります
今学校では
固定すべき棚の調査と固定作業を進めています
1月の地震で終わったとは言い切れませんから
見て下さい
この素晴らしい景色
職員仮設住宅からの眺めです
毎朝こんな気持ちのいい場所からの出勤です
おそらく条件が合えば
遠く立山連峰を望むことができるはず
立山からの良い気を
全て吸い込むような
パワースポットです
今日の夕方18:09より
文化祭の模様が石川テレビで
放送されます
今日もいろいろ
253日目
株式会社 楽ドラさんの代表取締役
山田 元子(かれん)様が
能登被災地5高校で
速読の講話とレッスンを
してくださいます
本校へは
10月23日(水)の午後に来てくださいます
書籍「らく速読」を生徒全員に
プレゼントしてくださるそうです
皆様からのご支援をお願いしています
よろしければご協力下さい
https://rakudora.sukumane.biz/sukumane/form/detail/1686
2年生「文学国語」の授業では
読者の興味関心を惹きつける
創作活動を行いました
指導されたのは川端葵先生
図書室に生徒たちの作品が
展示されています
豊かな創造力と表現力に驚かされます
金沢大学のボランティアチーム
「ボラさぽ」のみなさんが
来てくださいました
グラウンドの石拾いと整備
瓦礫や壊れたブロックの撤去
枝の剪定や草刈りなど
一日かけて学校を綺麗にしてくださいました
次回は9月14日(土)に来てくださいます
どうもありがとうございます
今朝出勤途中で見た驚くべき光景
写真真ん中のパワーショベルを見てください
これおそらく60度以上ある断崖絶壁ですよ
こんなんあり?
命がけの作業です
尊敬します
はたらきアリの法則
252日目
はたらきアリの法則というのがあって
アリは働き者に見えるけど
実際に働いているのは
全体のおよそ3割程度だ
というものです
全く働こうともしないのが1割
残りの6割は
とりあえず働いているふりをしています
3割の働き者だけを集めて
新しい優秀な集団を作っても
やがてその割合は
3:6:1に行き着くのだそうです
実は何にもしない1割にも
それなりに大きな役割があって
仮に群れ全員が同じ方向を向いて
働いていたら
不測の事態が起こった時に
群れが全滅してしまう
そうなった時に生き残った1割が
新しい群れを作っていくのです
人間社会も何だかよく似ている気がします
私は若い頃は
なんやかんやといろんなところに
いちゃもんつけては
なんとかサボることばっかり考えていた1割でしたが
今こうして生き残って
自分でも信じられないほど
3割の仲間入りをしています
さて
先日行われた文化祭の振り返りを
若手の先生方で行いました
石川県教育委員会の
教員養成プログラムは
全国に自慢できるほどのシステムです
若手教員養成プロジェクト
通称「若プロ」の大きな柱として
各学校が主体的に研修を推進しています
今回の振り返りは
その研修の一環としてのものです
文化祭の振り返り
多忙な先生方なので
最も効率良いのは
オンラインを使ってのアンケート集約ですが
これまでの経験から
この手法の問題点は
1割の先生が提出してくれないこと
きちんと回答してくださる先生が3割
残りの6割はとりあえず提出だけしておこう
と分かれることです
6割の先生にはさらに2つのタイプがあって
「よかった 最高 問題なし」
と無批判に誉めてくれるタイプ
もうひとつのタイプは
ほとんどどうでもいいような細かいことに
ネチネチ小さな文字でびっちり
問題点の指摘だけをしてくるタイプ
係としては
「あなた気づいていたんですよね
そこで何かしてくださったんですか?」
と言いたくなり
係の精神衛生上非常に良くないタイプです
そこで今回はあえて対面での振り返り
でも
「あそこがダメ
ここもダメ」
というありがちな反省会では
次やるのがイヤになってしまいます
次に繋がるような
「大好き反省会」を
OECDから教えていただいたので
それを実践してみました
次の事柄について
1分間自分だけで考え
1分間グループでシェア
それをKJ法で繰り返します
KJ法というのは
付箋を用いてお互いの考えを深め合う
話し合いの手法です
Drop:次回簡略化できること
Add:今回足りなくてプラスすればいいこと
Improve:次回発展できそうなこと
Self care:今回自分が頑張ったこと 思いっきり自画自賛
Ubuntu:他の人の頑張りを見つける
Keep:次回もぜひ継続すればいいこと
Identity:今回の文化祭を通して自分が一番変わったこと
これらの頭文字をとって
「DAISUKI(大好き)ふりかえり」です
今回の研修にはもうひとつ狙いがあって
それは私が目指していた
授業スタイルの伝承です
239日目に登場したフィンランドの校長先生
「フィンランドでは
1時間の授業中に
7分以上しゃべる教師は
無能と評価されます」
できるだけコンパクトに
説明をまとめ上げ
生徒の活動時間を
充分に確保することが
求められているのです
今回講師を務めた私がやったことは
最初のルール説明とタイムキープのみ
一方受講者は休む間もなく
頭をフル回転させていたはずです
「授業中いかに教員が楽をして
生徒の頭を疲れさせるか」
これが私が授業を組み立てるときの
大きなテーマでした
ただしこのタイプの授業には
入念な準備の時間が必要となります
それでも一度作ってしまえば
それは生涯使える財産となるので
若い先生方には
自分だけの授業を
一つひとつ作っていって欲しいと思います
春の選抜に向けて
251日目
まだまだ残暑厳しい中ですが
高校野球秋の大会が始まりました
1回戦は小松弁慶スタジアムで
飯田高校と対戦です
初回四球を選んだ先頭の池くんが敵失で生還
その後も田屋くんのタイムリーで
3点先取です
先発の宮下くんも快調に飛ばし
三振の山を築きます
3回には濱田くんの適時二塁打で1点追加
4回満塁のピンチには
センター坂口くんが
球場全体を見渡せる位置から
大きな声で一球ずつ指示を出しています
きっちり守り切ったのは
こうした見えないファインプレイがあるからです
见えないファインプレイといえば
ラジオで福山雅治さんが
こんなことおっしゃっていました
映画やドラマの撮影で
目に見えない細部へのこだわりで
役者の演技が
そして作品の出来が
大きく変わるのだそう
たとえばデスクワークのシーンで
引き出しの中に
その役柄の人が使いそうな小物を
忍ばせてあるか
それとも空っぽか
もちろん引き出しの中なんて
画面には映りません
しかしそうした小物を
美術さんが準備しておくことで
作り手側の役に対する想いが伝わり
役者側の解釈との間で
素晴らしい融合が起こるのだそうです
野球も同じです
実際ボールに触れているプレイヤーはひとりでも
この坂口くんのように
みんなでひとつのプレイを
作り出すのです
そう言った意味で
ひとつだけ小言を言うぞ
ファーストフライで
ファーストベースカバーに入らなかったピッチャー
あれはダメだ!
落としたらどうする?
全てのプレイに
全員がやるべきことをきっちりやれ!
それが次の勝利に繋がる!
5回には濱田くんが再び2点タイムリー
さらに6回には二木くんが
左翼線を破る二塁打で差を広げます
最後は濱田くんがきっちり抑えました
相手の飯田高校も震災で
多くの生徒が転校してしまい
他の部から助っ人を借りての出場でした
うちと同じで練習場所もままならない中での
それでも最後までひたむきなプレイ
途中痙攣して足をひきずりながらも
最後まで戦い抜きました
心から拍手を送ります
お互い災害になんか負けずに
戦いましょう
さかなクンさん
250 日目
長かった学校での泊まり込み生活も終わり
教育委員会が準備してくださった
仮設教員住宅での生活が始まっています
仮設があるのは
能登半島の静かな内海
穴水湾のほとりにある
廃校となった小さな小さな中学校の跡地
朝日が水面に輝き
夜は満天の星空を見上げる
都会の喧騒に疲れた方なら
きっと何十万円払っても
泊まりたくなるような
最高のロケーションです
これはすぐ近くにあるボラ待ちやぐら
海の上にやぐらを組み
その上で一日中ボラの群を見張り
網で手繰り寄せるという
能登半島ならではの漁法を
行うためのものです
月明かりに照らされて
幻想的な姿を見せています
天文学者パーシバル・ローエルが
この地を訪れたとき
怪鳥ロックの巣のようだと例えました
穴水湾に注ぐ川には
いさざ漁も盛んでした
いさざとは白魚のこと?
川に住む小さな透明な
春告魚です
この辺では踊り食いで
食べたりしますが
私は挑戦したことはありません
料亭で出されても
こっそり近くの川に逃してあげていました
どうしても食べれないもののひとつです
踊り食いファンの方
申し訳ありません
もうひとつどうしても食べられないのが
金箔がかかった◯◯
何がうまいんだか
金は非常に安定な金属で
化学反応起こさないから
味なんてしないんですよ
って美味しんぼの山岡士郎も
そう言っていました
金箔ソフト屋さん
申し訳ありません
金箔ソフトの金箔抜きを注文して
怪訝な顔されたのは私です
穴水湾で忘れてはならないのは牡蠣貝です
私が子供の頃
穴水からの行商の方が
当時の国鉄七尾線に乗って
定期的に輪島まで売りにきていました
「かきーがいー むきたて〜えい」
最後の「えい」で声が裏返って
ヨーデルみたいな調べで…
ヨーレイヒー
この話わかる地元の方います?
かくのごとく
能登半島の内海には
美味しい牡蠣が育ちます
問題です
日本全国美味しい貝が育つところ
にみられる共通点とは何でしょう?
それは
近くに白鳥が飛来する湖や池がある
ということです
能登半島にも
珠洲や邑知潟などに
毎年白鳥が飛来します
一見全く関係ないように見えるこのふたつ
実は…
美味しい貝が取れる海に注ぐ川の上流には
必ずと言っていいほど鉄鉱山があります
広島の牡蠣しかり
宍道湖のシジミしかり
川の水に含まれる鉄分が
プランクトンを育み
貝を育てるのです
かつて海水汚染で
魚など全くいなかった大阪湾に
クジラが見られるようになって久しいです
これは関空の建設により
海水に鉄筋の鉄分が溶け出し
それによってプランクトンが育ち
それを求めて魚たちが集まり
それを求めてクジラが…
という循環が生まれたからだと
言われています
では鉄鉱山と白鳥の関係は?
白鳥に限らず渡り鳥は
自分の体内にある磁石で
飛ぶ方向を決めています
だから鉄鉱山の近くにある
湖や池には帰って来やすいのです
だから白鳥が飛来する地の近くには
美味しい貝が育つというわけです
宍道湖のシジミ漁師に習った
美味しいシジミの食べ方
一度冷凍します
それだけ
化学の視点で説明すると
温度が下がると浸透圧が下がります
下がった浸透圧を上げるため
分子数を増やそうとします
さらには体液中の溶質の分子数が増えると
凝固点降下がおこり
凍りにくくなるという利点もあるため
分子量の大きいタンパク質を分解して
分子量の小さいーアミノ酸に変えます
アミノ酸の一種で旨味の素である
グルタミン酸が増えます
つまりおいしくなるのです
実際に試してみてください
シジミの味噌汁など
旨みが格段にアップします
今日は海の生き物の話に終始しましたが
「さかなクン」さんが
とてもいいお話をされています
「さかなクン」は
「さかな」という名前に
クンをつけている訳じゃなくて
「さかなクン」という名前なので
ちゃんとさん付けして
「さかなクンさん」と言わないと
呼び捨てにしていて
失礼な気がしますが
でも例えば
「太宰さん」とか「芥川さん」
と呼ぶと
お前は知り合いか?
と突っ込まれそうで…
それなら
「太宰」とか「芥川」と呼ぶ方が
敬意を払っているようで…
「さかなクン」に
さんをつけるべきか否か
ずっと昔から悩んでいます
「さかなクンさん」がされていたいい話
「魚は海の中にいるとみんなで助け合うのに
小さい水槽に移すと途端にいじめが始まります
いじめをする人は狭い世界に住んでいる人なんです」
日本人が死よりも恐れるもの
249日目
9月5日
今日はQUEENのボーカリスト
フレディ・マーキュリーの誕生日です
ご存命なら78歳だとか
私が始めてQUEENを聞いたのは
フレディの死後に発表されたアルバム
「Made in Heaven」でした
「天国から」と名づけられた
このアルバムは
生前フレディが残した歌声に
残されたメンバー
ブライアン・メイ
ロジャー・テイラー
ジョン・ディーコンにより
楽器がオーバーダビングされ
つくられました
アルバムのジャケットには
レマン湖のほとりに立つ
フレディのシルエット
そしてその裏には
湖の対岸から彼を見つめる
残された3人の後ろ姿があります
「彼岸」という言葉を連想させる
このCDのデザインも含めて
「Made in Heaven」という芸術になっています
そしてそれが形として
時を越えて今手元にある
被災した我が家から拾い出してきました
傷だらけになったけど宝物です
これが配信音楽にはない
レコードやCDの魅力です
死の直前まで
病棟を抜けて振り絞って歌った声には
神々しささえ感じます
「Mother Love」は
フレディが最後まで歌いきることができなかったため
最終コーラスはブライアンが歌っています
歌詞カードには11曲までしか書かれていませんが
隠しトラック?
12曲目にはたぶんフレディの肉声
そして「13」曲目には22分にも及ぶ
なんとも不思議な音が流れ続けます
私はこれは天国をイメージし
そしてリボーンを暗示しているもの
と勝手に解釈しています
1曲目「It's a beautiful day」の
イントロにつながっているような
感じがしてならないからです
実際どうなんでしょう?
さて文化放送の「今朝の三枚おろし」で
武田鉄矢さんが
興味深いことをおっしゃっていました
「日本人は死よりも遅れることを恐れている」
というものです
なるほど
そういえば死ぬ夢で
うなされたことは一回もないけれど
学校に遅れる夢や
電車に遅れる夢や
〆切に遅れる夢で
目を覚ますことがよくありました
確かに遅れることを異常に恐れていました
過去形なのは
発災以来みていないから
夢占いを見てみると
遅刻の夢は
諦め
後ろ向き
面倒
の象徴だそうです
寝坊による遅刻の夢は
準備不足による心の焦り
乗り物に乗り遅れる夢は
過去のチャンスをつかめなかった事への後悔
学校への遅刻は
規則や束縛からの逃避
なんだそうです
たしかに
諦め 後ろ向き 面倒
の気持ちを今棄てきっているから
だから遅刻の夢を見なくなったんですね
地震がくれた
いい心の変化です
5日(木)22:00~
NHK「SONGS」総集編で
ゆずさんが輪島高校にきてくださったときの様子が
放送されます
人生はでっかい文化祭!
248日目
日本全国からいろんな方が
文化祭を盛り上げに来てくださいました
まずは愛知大学さんと大阪大学さん
軽トラ屋台での特産品販売です
私も五平餅を買いました
売上金を支援金としてご寄付くださいました
ありがとうございます
東京の建築会社「鳳山」様は
支援団体 You You Living さんによる
「きんじょの本棚」を設置してくださいました
全国224店舗ある「みんなの本棚」は
どこで借りてもどこで返してもいい
そんな人の交流の場をつくります
今回2000冊以上集まった本を
持って来てくださいました
同じく東京の「大成建設」様は
「街プロ」でも転生プロジェクトとして
被災地の瓦礫に新しい命を吹き込む活動を
生徒に教えてくださいました
今回
大規模半壊した私の自宅の瓦を再生した
モニュメントを届けてくださいました
linaria cherry によるライブでは大盛り上がり
模擬店では
11H 輪投げ
12H ONE OIECE ゲーム
13H 千本引き
21H 藤田のコロッケ
じゃんけんで値段が決まるおもしろい店
じゃんけんに必死になりすぎて
写真を撮るのを忘れました
22H サーティーワン
23H ジュース&アイス
31H 冷凍パインと冷凍ミカン
32H 〇けんのからあげ
33H フライドポテト
茶道部はお茶会を開きました
今年のお菓子は
輪島夏祭りで本校生徒があげた
「花火」をあしらったものでした
華道部 作品展示
PTA 喫茶店
カメラを向けると
可愛くポーズをとってくださる
アイドルっぽくて
とってもキュートな
おかあさま方なのでした
できることに制限だらけの
つらい中での文化祭でしたが
みんなで智恵を出し合って
できることを探しました
やりきった生徒たちの笑顔のまばゆいこと
「人生はでっかい文化祭!」
復興しないと・・・
〇〇しないと・・・
そんなこと考えていると
ちきなくなります
ちきないは輪島弁で
つらくて
くるしくて
やるせなくて
せつなくて
しんどくて
そんな気持ちを全部ひっくりまとめた
標準語では語り尽くせない
気持ちを表す言葉です
そうでなくて
できることを考えて
楽しくすることを考えて
今日の文化祭のようにやっていけば
きっと素晴らしい明日が来ると思う
閉会式で挨拶を語っているうちに
こんなこと考え
つい言葉にしてみました
文化祭来場のお客様へ
247日目
当初予定していたグラウンド
コンディション不良のため使用できません
正面駐車場にお停めください
キッチンカーは予定通り
グラウンド横アスファルト駐車場にて
販売します
本校の文化祭のために
キッチンカーのみなさんが来てくださいました
私の呼びかけに
さっそく応えてくださったのが
ほくりくキッチンカー協会理事の
杉村 美穂 さま
学校の調理室には水道がまだ復旧せず
調理が出来ない中本当に助かります
生徒も大喜びです
ありがとうございます
ご自身もハンバーガーショップを
経営されています
どれも食べたい豪華メニューです
杉村さまの呼びかけに応じてくださったのが
野々市市の
Ken's Food Truck 代表
蓑口 健世 様
老舗和菓子職人直伝ベビーカステラをベースに
アレンジしたカステラボールです
富山県産こだわりたまごが風味とコクを高めます
ふっくらころころ
ひと口食べれば日向ぼっこ気分
そして
金沢市間明にある
炭火焼肉の蓮さん 店主の
松能 恵美 さま
笑顔と炭火とお肉にこだわった
アットホームな隠れ家的焼き肉屋さんです
今回はテイクアウトメニューの
焼肉丼を提供してくださいました
最後は
金沢市竪町に店舗を構える人気カフェ
チャノキカナザワ店長
中田 恵莉香 さま
移動販売車『Chanomaru』を
転がしてきてくださいました
可愛い名前には
人と人との繋がりの輪を提供したいという
熱い思いが込められています
フレーバーティーとクレープを
気軽にいただけます
市民のみなさんどうぞお越し下さい
開会式は中庭特設ステージで
さすが生徒会長の平くんが
盛り上げてくれます
第一日目の午前は文化部の発表です
吹奏楽部
箏曲部
和太鼓部
美術部
午後からは各クラスの演し物です
12Hは歌とダンス
22Hは歌詞の穴埋めクイズ
13Hは歌って踊ろう
天気もよくなりみんなで楽しみました
明日は各クラスからの模擬店
軽トラ市のみなさんや
大阪の高校生が漫才で笑かしに来はります
今日から2学期
246日目
2学期の始まりです
みなさんはどんな夏休みを過ごしましたか
野球部の全校応援から始まり
昨日の24時間テレビでの
土屋太鳳さんとの共演
本当にいろいろなことがありました
なかでも2年生「街プロ」の花火グループ
輪島市民のみなさんに大きな力を与えてくれました
ありがとうございます
新聞社から写真を売ってもらって
玄関に飾ってあります
3年生は受験いよいよ本番です
数日前の新聞記事に
被災者へのアンケートが掲載されていました
高校生からの回答で
「輪島市は見捨てられたんですか?」
それを見て心が痛みました
また
「全国の受験生に比べて大きく遅れをとっている」
という不安の声も
両方とも輪島市の高校生ということなので
みなさんの中にいますよね
でも
今年受験したみんなの先輩は
もっと苦しい状況の中
合格するはずがないような判定の大学に
次々と合格しています
苦しい中でこそ本当の力を発揮していったのです
みんなにもできる!
きっとできる!
部活動をしていた人は
部活動を引退したあとののびには
素晴らしいものがあります
部活動で培った集中力が
受験勉強に活かされるからです
みんなは部活動と同じくらい
もしかしたらそれ以上に
辛く厳しい環境の中での生活を
強いられてきました
そしてその中でできることを考え
行動してきました
その力をこれからの受験勉強に生かしてください
「環境が悪いから」
「誰も何もしてくれないから」
と考えている人は成長できません
自分に厳しく立ち向かっていってください
学校もできることは精一杯やっていきます
「こんなことしてほしい」
などの希望があれば遠慮無く言ってください
さあ、明日の文化祭を皮切りに
2学期もたくさんの楽しいことをしていきましょう
文化祭の準備に余念がありません
明日の文化祭1日目は
制限はありますが一部を一般公開します
【駐車場】
グラウンドをご利用ください
ただし事故やトラブルにつきましては
一切責任を負いかねます
【文化部発表】
視聴覚室で行います
中へは入れませんが
窓からご覧になれます
10:00~第一部
和太鼓部 箏曲部 吹奏楽部
11:15~第二部(内容は第一部と同じです)
吹奏楽部 箏曲部 和太鼓部
【キッチンカー】
グラウンド横アスファルト広場で行います
午前中は生徒が順番に買いに来ますので
13:00~15:00がスムーズに
お求めになれます
ハンバーガー ビビンバ丼 クレープ カステラボール
【ステージ企画】
中庭特設ステージで行います
キッチンカー広場からご覧になれます
13:00~第一部
12H サマーフェスティバル
22H 歌詞の穴埋めクイズ
13H ゴスペル
21H 合唱
13:45~第二部
教室にて動画視聴
14:30~第三部
23H 沖縄クイズ
32H わんこかき氷
33H 〇✕クイズ
ぜひ生徒の頑張りをご覧になってください
おおない
245日目
白内障の手術を受けていたため
三日ぶりに学校へ行きました
日曜日なのに
三年生が自主的に登校して
受験勉強していました
避難所や仮設住宅では
落ち着いて学習できないであろうということで
休日学校を学習場所として開放しています
3年生の担任の先生も
休日返上で学校に来てくださっています
災害時の非常事態
さらには
大手予備校のない地域であるとはいえ
このような教員の自己犠牲的な支えによる
システムは決して持続可能とは
到底言えるものではありません
新聞報道によると
今年教育実習を経験した大学生を対象にした調査では
8時過ぎまで仕事をしている教員の姿を見て
教員になるのをやめたと回答した実習生が
女子では半数近くに及んだそうです
興味深いのは
同じ質問に対し男子では3割程度であったこと
女子は出産育児を控え
こんな労働環境じゃ無理だわと感じたのに対し
一方で
家庭は女が守るものと考える
昭和の男が健在なのか
「能登のとと楽」
という言葉があります
これは
能登の女は働き者で甲斐性があって
能登の女を嫁にもらえば
男は楽して暮らせるという
能登の女を褒め称える言葉です
ですが
今回の被災を通して
私はこの言葉は消えてなくなればいいと
思うようになりました
何ひとつ自分の身の回りのことができない男を
何人も見てきたからです
「とと楽」を実践されている奥様方
あなたが頑張れば頑張るほど
あなたの夫はダメになっていきます
挙げ句の果てには
みかんの皮すら自分でむけなくなりますよ
「能登はやさしや土までも」
という言葉もあります
「能登は優しや地震まで」
今回の震災は1月1日
前回は5月5日
さらのその前は3月25日
わかりますか?
全て学校が休みの日なんです
プレートの移動で
「もうがまんできない
今すぐにでも揺れたい」
地震さんはそう我慢しながら
せめて未来を担う子どもたちは守りたい
子どもが家族と一緒にいる時間になるまでは…
きっとそう思って我慢してくれたんです
大切な人を亡くされた方
ごめんなさい
でも
もし今回の地震が
生徒が学校にいる時間に起きていたら
そう考えただけで
背筋が凍る思いになるのです
このブログを読んでくださっている方から
お便りをいただきました
私が卒業式で語った言葉をしたためて
書道展に出品してくださいました
何とも嬉しい限りです
短歌も嗜んでいらっしゃるようで
「元旦の能登半島に大地震(おおない)の
惨状知るに言葉失う」
ありがとうございます
大地震のことを「おおない」って言うんですね
勉強になりました
人間がAIに負けないこと
- 244日目
3つの計算式を見てください
いずれも小学生が間違えたものです
小学校の先生になったつもりで考えてください
それぞれの子がどこでつまずいているか
わかりますか?
①の子は
引き算のときに常に
大きい方から小さい方を引いてしまう子です
②の子は
繰り下がりの概念をわかっていない子です
AIに実際に採点させて
つまづきの原因を特定して
次の問題を出すよう指示したら
①②はできたけど
③の問題でバグってしまったそうです
将棋の世界においてもAIは
2017年に当時の名人を破って以来
ずっと勝利を続けていましたが
あるとき人間が「不成の手」を使ったところ
たちまちバグってボロ負けしたそうです
普通敵陣地に入った「歩」は
裏返って「と金」という
「金将」と同じ動きのできる駒に成り
いわゆるレベルアップできるのですが
あえてそれをしないのが
「不成の手」です
規則に則ったれっきとした戦法です
このようにAIは
想定外のこと
未経験のことについては
今のところ案外脆いものです
教育現場にAIを導入する際
最も力を発揮できる場面は
知識を注入する場面であると考えます
人間の教員がなすべき仕事はその先
その知識をいかに
社会の課題解決に結びつけていくか
そのコーディネートをどう進めるか
それがこれからの教員に求められる
資質であると考えます
さてもうすぐ2学期の開始です
先生方には
そういったことも頭の隅っこに置きながら
教育活動を展開していただきたいと思います
さて先日行われた能登スクールでの
「おさんぽワークショップ」でのこと
学校を飛び出そう
教室では学べないことを学ぼう
街を教科の目で見つめたら
をコンセプトに
生徒と教員が一緒にお散歩する授業
「芸術」をテーマに体育館を訪れたグループ
「体育館ってシューズで歩くと
キュッキュッていうよね
これでみんなで
音楽つくったらどうだろう?」
「いいね」
「でも地震の後しばらくの間
体育館は砂埃だらけで
キュッキュッって言わなかったんだ
みんなで力を合わせて
一生懸命に元通りにしたんだよ」
当たり前に思っていることが
当たり前でなかった頃の話
涙を流して聞いている生徒もいたそう
芸術ではないけれど
本校で商業を担当している
新採の木村先生の話です
教科の枠を超えて
あらゆるものから新たな教材を創りだす
これもこれからの教師に求められる力です
台風進路を予測する
243日目
台風で被害を受けた地域のみなさま
また今も怖い思いをされている地域のみなさま
心からお見舞い申し上げます
先日奇跡的に嬉しいことがありました
本校にゆずさんが来て歌ってくださった模様を
テレビでご覧になった方から
お便りが届いたのです
「校長先生はもしかして
私が添乗した輪島高校の修学旅行にいた
びんくんでは?」
熊本のバスガイドさんからでした
ビンゴーーー!!!
40年も前の添乗を覚えていらっしゃるプロ意識
ガイドさんと一緒に回った
長崎 阿蘇 別府そしてお別れのさんふらわ〜
様々なことが思い出されて
こんなことって実際にあるんですね
ゆずさんが繋いでくださった思い出に感謝です
高校時代の行事の思い出って
こんなふうに
一生心に刻み込まれているものです
だからこそ
コロナ禍の中であっても
震災で傷つけられても
台風がやってきたとしても
できる限り最高のコンディションで
実施してあげたいと
先生方は奮闘しているわけです
今回の台風
熊本の方も大変なことになっているようです
ご無事をお祈りしています
台風優十不断号はなかなか進路を決められず
北陸地方は良い天気です
本来予定されていた文化祭
「延期しなければよかったのに」
とお叱りの声が聞こえてきそうです
167日目 6月16日のブログにも書きましたが
台風の渦は上層空気の薄い方へ向かって
登って行くので
上層空気の気圧がわかれば
台風の進路をある程度予測することができます
次のデータは高層天気図といい
気象庁のサイトで閲覧できます
https://www.jma.go.jp/bosai/numericmap/data/nwpmap/fupa252_00.pdf
通常の天気図は
同じ高度での気圧の違いを表示しますが
高層天気図は
同じ気圧での高度の違いを表します
この図は252hPa(ヘクトパスカル)
になる高度を数値で示していて
例えば10200というのは
高度10200mになると
気圧が252hPaまで下がるということを意味します
9960と表示してある地点は
高度9660mの地点で
すでに252hPaにまで下がっているので
台風は数値の小さい9660の方向へ
進路をとるわけです
30日0:00時点の天気図によると
関東上空に『H』つまり高気圧
沖縄上空に『L』つまり低気圧
があることも表示されていましたので
この時点で九州にいた台風が
東に進めず
足止めをくらうことも
予想できることになります
そこまで偉そうなこと言うんなら
文化祭延期するなって話になりますね
このへんが気象予報士と素人の差です
すみません
どなたか進路相談に乗ってください
242日目
是枝裕和監督の長編デビュー作にして
ヴェネチア国際映画祭受賞作
『幻の光』
29年の歳月を経てデジタルリマスターで蘇り
「能登半島地震 輪島支援 特別上映」として
全国でリバイバル上映されています
震災から30年前
撮影当時の輪島市の風景や生活が
陰影深い映像として映し出されます
焼け落ちる前の朝市の賑わい
隆起前の美しい海岸線
崩れる前の棚田
本作が俳優デビューとなった
江角マキコさんがが主人公ゆみ子役
そのほか浅野忠信さん 内藤剛志さん 大杉漣さん
木内みどりさん 柄本明さんらそうそうたる顔ぶれで
被災前の能登の雄大な自然をバックに
一人の女性の喪失と再生が
美しく描かれています
私こと
先日とある待合室の長椅子に
一人腰掛けていると
母子連れがその横に
左から順番に
私 男の子 母親の順に腰掛けました
男の子が
「ママ 変な匂いがする」
母親はそっと息子を自分の方に
引き寄せたのでした
これは
母親が変な匂いの元が
私であることに
明らかに気づいている
シチュエーションですよね
加齢臭!?
ショックな事実を
叩きつけられた瞬間でした
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで
私の加齢臭もいよいよ色に出たようです
キリストの足の匂いがするといわれる
『エポワス』というチーズがあります
イギリスでは『豚の足の指の間』
とも例えられるそうなのですが
そんな匂いでしょうか
Mandam の「汗と匂い総研」によると
日本人の脇臭は
「ミルクのような」
「蒸肉のような」
「生乾き臭」など
7種類に分類されるそうです
ただ脇臭は20代をピークに
年々下がっていくそうで
私の場合
これが原因ではなさそうです
加齢臭の成分はノネナールといい
熟成したビールに含まれるそうなので
長年の努力により
体内に蓄積されたのかもしれません
話は変わりますが
母乳の分泌を促すオキシトシンという
ホルモンがあります
赤ちゃんは
オキシトシンの分泌を促進するフェロモンを
頭のてっぺんからから出すのだそうです
オキシトシンは幸せホルモンともいい
精神を安定させる作用もあるので
赤ちゃんの頭にすりすりしたりすると
なんとも幸せな気持ちになるんですね
だから若者たち
加齢臭にもそれなりの意味が
あるのかもしれないのだから
あんまり邪険にするでないぞ
子どものすること叱るでない
いつかお前が通った道
年寄りのすること笑うでない
いつかお前が通る道
にしても先ほどのお母さんの対応
「ほんとね 何の臭いだろう クンクン」
とされたり
あるいは
「すみません 失礼なこと言って」
などと謝られたりすると
さらに深く傷つくことになるし
加齢臭がしますよと
それとなく気づかせてくれる
まさに神対応でした。
文化祭の日程を
台風一過の3日4日に延期したのですが
台風の進路が決まらず遅れそうで
かえって逆に直撃されそうです
誰か進路相談に乗ってあげてください
文化祭の日程変更
241日目
台風の接近に伴い
文化祭の日程を以下の通り変更します
【1日目】9月3日(火)
9:25 オープニング(中庭)
10:00 文化部発表第一部(視聴覚室)
和太鼓部 箏曲部 吹奏楽部
11:15 文化部発表第二部(視聴覚室)
第一部と同じ内容です
場所の関係で観客入替制です
13:00 クラスステージ第一部
12H フェス(紅白の歌 ダンス合戦)
22H クイズ(歌詞の穴埋め)
13H ゴスペル
21H 合唱
13:45 クラス企画動画放映
11H トリックショット
31H MV再現(NG集も)
14:30 クラスステージ第二部
23H 沖縄クイズ
32H わんこかき氷
33H ◯×クイズ
なおこの日予定されていた
キッチンカーについては
現在未定です
キッチンカーが来れない場合は
この日は一般公開しません
【2日目】9月4日(水)
10:00 催事 模擬店
ダンス部 バンド演奏 野球部
によるステージ企画
なおこの時間帯に予定されていた
全国からの支援の高校生による
合唱部 漫才 落語
については未定です
この日は一般公開しますので
どうぞお越しください
目撃情報求む
240日目
事件は文化祭の練習中に起りました
Marshallのギターアンプがなくなりました
体育館でバンド練習の準備をしていた時
ギターアンプを運び込み
次の機材を取りに行っている
わずか10分足らずのできごとです
外部からの侵入は考えにくく
生徒かあるいは
現場近くの避難所にいる避難者
遠くに持ち去る時間もなさそうなので
とりあえず周辺に一旦隠していないか
みんなで探しましたが見つからず
駐車中の車両の中も全て覗いてみたけど
見当たらず
警察に通報して捜査してもらっています
午後3時から4時の間
40センチ四方ほどの
真っ黒な箱状のものを持って
学校周辺にいる不審者を見かけた方
ぜひご一報をお願いします
ひとりミーティング
239日目
先日池上彰先生と林修先生が
近年の教育の大きな変革について
テレビでお話なさっていました
誕生してから約150年続いてきた
これまでの公教育のありかたの変革を
熊本大学大学院の苫野一徳准教授は
「公教育の構造転換」とおっしゃっています
それは三つの柱からなり
(1)学びの構造転換
「みんなで同じことを同じペースで
同じようなやり方で勉強する」システムの
「学びの個別化・共同化・プロジェクト化の融合」
と呼ぶべき在り方への緩やかな転換
(2)自分たちの学校は自分たちでつくる
子どもたちが学校作りの主役であることへの再認識
(3)多様化がごちゃまぜのラーニングセンター
校種・学年・障害の有無で分断されていた学校の
多様な人種からなる民主主義の土台としての学校への再設計
震災から8ケ月が過ぎ
これまで取り組んできた「街プロ」は
まさにこんな感じだなと再認識しています
OECD(世界経済開発機構)が実施している
PISA(学習到達度調査)で
常に上位にランキングされるフィンランド
その教育システムはフィンランドメソッドと呼ばれ
一時我が国でもたいへん評判になっていました
あるときフィンランドの高校の校長先生と
お話する機会がありました
彼は世界各国の教育制度を見て歩き
フィンランドメソッドの確立に
大いに貢献された方でした
「フィンランドの教育システムは
すばらしいですね」
と話しかけると
「何をおっしゃっているんですか
フィンランドメソッドは
日本の教育制度のマネなんですよ」
彼が日本で視察していったのは
「ゆとり教育」でした
生徒にじっくり考える時間を与えて
自主性を重んじる
日本の「ゆとり教育」が
遠く海と時間を超えて花開いたのです
日本ではよく批判の的になるけれど
私個人的には「ゆとり教育」は
素晴らしい理念であると思っています
羽生結弦さん
浅田真央さん
ダルビッシュ有さん
田中将大さん
本田圭佑さん
石川遼さん
世界で活躍する素晴らしい人材を
多く育てた「ゆとり教育」
その失敗と言われる根源は
私はひとえに〇〇にあると思っているのですが
時間はかかったけど
真の意味での「ゆとり教育」に
今向かっている
そう実感しています
閑話休題
オーストラリアを旅行した時
興味深い話を聞きました
砂漠に咲くある植物の話です
その植物の種は
それは硬い硬い殼に覆われていて
どんな動物に噛まれても
決して割れないそうです
その殼を破るには燃やすしかないのです
その殼を燃やすのは何か?
雷です
雷が鳴るというのは
雨季の始まりです
つまりその植物は
つらいつらい乾期を硬い殻の中で過ごし
恵みの雨が降り出すその瞬間に
雷に殼を燃やしてもらって
一気に育っていくという
恐るべき戦略をとっている訳です
恐るべき戦略といえば
本校の文化祭
3年2組の模擬店です
「〇けんの唐揚げ」
学校のすぐ近くにあった精肉店「まるけん」
そこの唐揚げが絶品だったのです
今回の震災で店舗は壊滅
復興する目処すら立たず
もう一度その味をと
立ち上がったのが3年2組のみんな
直接店主にレシピを聞き
ハッピーターン顔負けの
秘伝のマジックパウダーを分けてもらい
揚げ方として
これまた輪島を代表する天ぷら屋のご主人を雇い
「まるけん」の唐揚げを再現します!
揚げ油には高価だけどレシピ通りの
牛脂を奮発しますよ
輪島高校が初任で金沢に帰っていったY先生!
君の好きだった「まるけん」の唐揚げ
復刻するよ!
まるけんの唐揚げ大好きな輪島のみんな
一日だけの「まるけん」復活ですよ!
輪島に復刻して欲しい味が
数々あって
ふくやのカツ丼
香蘭の焼きそば
みやこのやきとり
みなさんの懐かしの味は何ですか?
一笑千金
238日目
「1つの笑いは大金に値する
笑いと笑顔で輪島高校を豊かにする」
これをテーマに文化祭の準備中です
まだ避難民がいらっしゃるなど
さまざまな制限の中ですが
生徒と先生
地域の方や全国各地から
支援もいただきながら
力を合わせて進めています
おおまかな日程は
30日(金)
キッチンカーがやって来ます
一般の方もご利用できますので
ぜひお買い求めください
場所は
晴天時はグラウンド横のアスファルト広場
駐車場はグラウンドを利用していただきます
雨天時は生徒玄関前と来客玄関前
駐車場は正面駐車場をご利用ください
台数に限りがありますので
お近くの方はできれば歩いてお越しください
また係員は立ちませんので
譲り合ってお停めください
事故等ありましても
学校は一切責任は負いかねます
校内への立ち入りはできませんが
晴天の場合は
キッチンカーの場所から
中庭でのクラス企画をご覧になることができます
内容は
13:00〜第一部
1年2組 フェス(紅白)
2年2組 歌詞の穴埋めクイズ
1年3組 ゴスペル
2年1組 合唱
14:30〜第二部
2年3組 沖縄クイズ
3年2組 わんこかき氷
3年1組 〇×クイズ
31日(土)
一般公開いたします
校舎内にも入っていただけます
駐車場は30日同様です
外部からも様々な催しがあります
(1)軽トラ屋台
東北地方などの特産品を販売します
協力:愛知大学 大阪大学
(2)きんじょの本棚
被災地に本棚を作ろうというプロジェクト
協力:株式会社 鳳山(東京)
(3)転生プロジェクト
被災地の瓦礫に再び命を吹き込むプロジェクト
協力:大成建設(東京)
その他にも
早稲田摂陵高等学校と
関西大学高等部のみなさんが
催し物をしてくださいます
さまざまな障害をみんなで乗り越え
成功に向けてがんばっています
ゴツゴツのアハン❤️
237日目
昨日「行き当たりばったり」について
考察しましたが
ひとつ気になることがあって
このブログ
全国の方が読んでくださるようになって
言葉の一つひとつについて
「これって方言?」
「みんなに通じる?」
という心配をするようになりました
「行き当たりばったり」って通じてます?
今回の出張でわかったこと
シーソーの上下運動
私はずっと
「ギッタンバッコン」だと思っていたのですが
ふらっと入った博物館の展示物のタイトルには
「ギッコンバッタン」
どっちが一般的なんでしょう?
「スプーナリズム」という
言葉遊びがあります
言葉の一部を入れ替えます
たとえば
「あつあつのご飯」を
「ゴツゴツのアハン」
「スプーナリズム」ではないけれど
「ハリーポッター」に出ていた女の子
「ハーマイオニー」の
「ー」を「ク」に変えると
とってもおいしそうになります
肩車の全国方言もおもしろいです
輪島では「でんこちんちん」
もう使う人もほとんどいなくなりましたが
表面張力で盛り上がるほど
コップに並々と水を注ぐことを
「するするいっぱい」
飯田では
「つるつるいっぱい」
です
金沢の方言では
「きんかんなまなま」
が面白くて大好きです
「〜ゾイヤ」「〜ワイヤ」
「〜ネンテ」「〜ゲンテ」
を言葉の最後につけがちで
ドイツ語っぽくてカッコいいです
「どいや もっしー」
お隣の福井弁は
言葉に独特の抑揚があって
「十と十で二十」とか
「麻布十番」と
早口で言ってもらうと
フランス語に聞こえます
フランス語でイカのことを
「アシジュポン」といいます
ウソです
反対側の富山県は
「来て 見て 食べて」を
「コラーレ!ミラーレ!タベラーレ!」
まるでイタリア語です
「カンターレ!アモーレ!マンジャーレ!」
能登地方は
言葉尻を長くうねらせながら
やたら伸ばします
「あのー〜」「ほんでー〜」
韓国語で「ハイ」を
「ネー〜」と伸ばす感覚です
能登半島には
古来大陸から多くの方が渡って来たそうで
もしかしてその影響があるのかも
韓国語で「サンドイッチ」のことを
「パンニハムハサムニダ」といいます
ウソです
「おにぎり」のことを
「サンカクキンパ」といいます
これはホントです
綿密用意周到派と行き当たりばったり派
236日目
今頃花火をあげている時間だな
みんな喜んでいるかな
そんなこと考えながら
水戸からの帰りの新幹線の中です
旅をするときには
綿密用意周到派と
行き当たりばったり派がありますが
私は圧倒的に
行き当たりばったり派です
そもそも人に縛られることも
人を縛ることも大嫌いな
持って生まれたB型の私は
旅行計画や人生設計が大の苦手です
ちなみに人からものをもらうとき
B型の人は
たいてい両手を出すそうです
先日うちの学校の先生方に試したところ
その通りでした
今後再現性を研究する必要があります
唯一T先生だけはA型にも関わらず
「ありがとうございまーす」
とうれしそうに両手を出してくれました
性格もなんだかB寄りなので
一度血液検査をおすすめします
血液型占いには科学的根拠がありません
と専門家からお叱りをうけるかもしれませんが
私は面白くて話のタネとして大好きです
いつ敵に襲われるかわからない
密林に住む動物には慎重なA型が多いとか
ゴリラには「B型」しか存在しないとか
生態科学研究機構の新宅広二理事長は
こんなおもしろいことをおっしゃっています
ゴリラのオスは見た目と違い恥ずかしがり屋で
メスの目を見ることもできないほど奥手
メスは一見「仲良し女子会」を作るけど
ひそかにお互いにライバル心を燃やす
負けず嫌い
うーん
やっぱりB型ですね
「A型」と「O型」が多いチンパンジーは
目立ちたがり屋で
周囲にほめられたい性格
好奇心旺盛で
何でも首を突っ込みたがる
世話焼き気質だそうです
そんなこんなで純粋培養B型の私ですが
今回珍しく綿密に予定を立てて
旅行に出てみました
行きの新幹線は〇〇時〇〇分だから
間に合うように〇〇時〇〇分の電車に乗って
〇〇分間の接続時間に朝食買って
次の乗り継ぎは〇〇分なので
その間に〇〇の写真撮って…
おーなんという綿密なスケジュール!
当日朝
あまりにワクワクしすぎて
予定の2時間前に目が覚めて
そのまま寝られず何する訳でもなく
出発間際に睡魔に襲われ
危ない危ない
なんとか始発に間に合い駅に着くと
お目当ての駅弁屋は開店前
まあいいか
朝早かった分寝て行くか
すると前の座席のおっさんが
断りもなしにいきなりシートをドカっと倒し
それにイラっとして眠れず
「世の中のおっさんって何でこんなに傍若無人なんだ!」
と自分もおっさんのくせに…
「なんでパリまで来て大阪弁聞かなあかんねんな」
旅行先で騒ぐ大阪人に怒る
大阪のおばちゃんのギャグが昔ありましたが
そんな感じです
〇〇時〇〇分発のバスで会場へ
時間ぴったりに来たバスに
コレコレ!予定通り!
いさんでバスに乗り込むと
あれ?なんだか違う方向に?
調べて見ると
時間遅れで到着した
別の方面へ向かう別のバスでした
慌てて次のバス停で飛び降り
反対方向のバスで戻ろう
時刻表を調べると1時間に1本
しかたなく歩いて戻ることに
何とか会場に着いて受付をすると
「あなたはここじゃありません
第二会場の方へどうぞ!」
第二会場へようやく辿り着くと
第一会場のようすをスクリーンに映すだけ
「何で水戸まで来てオンラインで見なあかんねんな」
クタクタで一日目を終えホテルに
予約したのは駅からとても近くて格安の
掘り出し物件
駅からのぐるっと遠回りルートはやや遠いものの
地図で見るとほぼ直線に抜け道が
ただしそこで学んだことは
地図アプリにはアップダウンが映らないということ
なんとも険しい山越えルートでした
なるほど
格安なのにはそれなりの理由があるのですね
かくのごとく予定は
ことごとく変更を余儀なくされ
やはり自分は行き当たりばったり派
であることを再認識した訳です
とどめは帰りの特急が人身事故で大幅な遅れ
以前にも同じようなケースを
大阪で経験したことがありますが
そのとき大阪の人たちは
遅れたことにイライラせず
「なんや人(線路に)入らはったらしいで」
伊丹空港で降りるお客さんは
着陸後
飛行機が停止する前に
立ち上がって通路に並び出すほど
大阪の方はせわしないですが
こんな時は寛大なんだな
と温かい気持ちになったことが
あったのを思い出しました
人生においても同じことが言える訳で
〇〇歳までにこれをして
〇〇円貯めて
計画通りいったことを探しても
全く見当たりません
車をぶつけたり
雨漏りしたり
理不尽なクレーム言う人や…
そもそも退職の今年
仕事を1年かけて引き継いで
余裕を持ってリタイアと思い描いていた未来が
とんでもない退屈しない1年になっています
石川啄木も
言ったことを全て実現させる人がいたら
そいつはテロリストだみたいなことを
言ってますしね
私は間違ってもテロリストではない訳です
その点
「街プロ」花火班はすごいですね
この若さで思い描いた未来をひとつ実現
多くの方の助けがあってこそ
ということを決して忘れないで
あなかしこ
被災地の夜空に
235日目
全国高校PTA連合会大会出席のため
水戸に来ています
例年この大会には役員の方数名で
参加しているのですが
今年はそれぞれみなさん大変な状況で
会長さんさえなんとか名前だけ
入れさせていただいている
そんな状況なので
ご無理を言う訳にもいかず
ひとりでの参加です
地元の高校生たちが
オープニングセレモニーで
暖かく迎えてくださいました
「街プロ」で花火をあげたいと
頑張っていたグループ
23日(金)
いよいよ実現にこぎつきました
これまでご支援してくださったみなさん
クラファンにご協力してくださったみなさん
本当にありがとうございます
途方もないような夢でも
みんなと繋がって
一歩一歩歩み続ければ
それが現実のものとなる
生徒たちにとって
これからの人生を歩む上で
大きな自信となります
当日は
お昼から花火職人と共に仕込みに入り
午後8時頃から打ち上げます
復興のための花火
焼き尽くされた朝市通りの上に
しめやかにそして豪快に
大輪の花を手向けます
どうぞみなさんご覧になってください
能登スクール3日目
234日目
能登スクールのみんなが
輪島高校に来てくださいました
まずは「街プロ」の時間に
一緒に入ってもらいました
それぞれのグループに入って
話を聞いてもらい
さまざまな視点から
たくさんアイデアをいただきました
例えば
野球部を中心とした
グラウンドをつくりたいグループ
(1)俺たちの稲舟グラウンドが地割れで立入禁止区域に…
(稲舟グラウンドとは旧輪島実業高校グラウンドのことで
山の中にあり民家をボールが直撃する恐れがないので
のびのび練習できていたのです)
(2)ならば河井グラウンドで練習だ!
(3)え!?自衛隊がたくさん
そう全国から救助に来た
自衛隊の駐屯基地になっていたのです
(4)仕方ない…人命最優先だしばらく我慢
(5)よし!自衛隊が帰って行った!
あれ?何このグラウンド?
液状化を起こしスタックした車両脱出のため
バラスが撒かれていたのです
(6)そうだ!県に交渉しよう!
(7)「自衛隊を入れたのは輪島市だから
輪島市に交渉してください」
(8)それなら市に交渉だ!
(9)「高校は県立の施設なので
石川県に交渉してください」
(10)えー?どうすれば…
(11)耳寄りな情報が!
陸上競技場の人工芝を剥がすらしいぞ
それもらって敷いたら練習できるかも
(12)俺の父ちゃん免許持ってるから運んでもらおうぜ!
(13)あれ?思ったのと違う!?
とてもじゃないけど重くて敷けないや
(14)どうしよう?
もう俺たちで石拾いやろうぜ!
こうやって紆余曲折しながら
来る日も来る日もせっせと
石拾いしていたグループです
でもさすがにもう限界
そこに入ってくれた能登スクールの女の子
「みんなに手伝ってもらおうよ」
「でもみんなも忙しいし誰も手伝ってくれないよ」
「そう!だからイベントにするの!
ふたつでペアになっていて
揃えると恋が実る石を描いてばら撒くの
みんなにそれを探しながら
石拾いしてもらうんだよ
どう?」
なるほど!
これは野球部の野武士集団からは
絶対に出てこないアイデアです!
異質なタイプが混じり合い
課題を共有することで
思いがけない素晴らしい
化学反応を起こすんですね
現在では
県と市で調整が終わり
復旧に向けて動き始めています
能登スクール2日目
233日目
【朝の集い】
ラジオ体操では
我が戦友
1月2日からたった4人で
復旧に立ち上がった山崎先生が
インストラクターを務めました
【デトックスタイム】
スマホの電源をオフにして
ひたすら何もしない時間
私はひたすらぼーっとしました
こんな時間は発災後はじめてかもしれません
それまでは
ひとりミーティングの時間がありました
仕事が忙しい頃
家に帰るのが毎晩23時頃で
家族はもう寝静まっているので
ひとりで酒を飲みながら
あーでもないこーでもないと
ミーティングするのです
このブログで書いているウンチクの多くは
その時のミーティングの内容なので
何に役立つかわかりません
それにしても1時頃までミーティングして
5時頃には起きて仕事に行っていたので
無茶な働き方をしていたものです
「忙しい!は自慢じゃないぞ
時間内に仕事を終えることのできない
無能の証だぞ」
と当時の自分を叱り飛ばしたいです
「俺の会社はブラックでな」
「でも色がついとるだけええやないかい」
「そういえばお前ムショクやったなー」
これ文珍師匠の小噺です
文珍師匠は確か今回被災した
輪島市の門前町に芸術工房をお持ちで
今回大丈夫だったのでしょうか
【未来への旅】
羽ばたけ!バルーンタイム
海の生き物アバターが完成しました
クジラ クラゲ チンアナゴ
透明のシートでまんまるい海を作ります
正方形のシートの中心を求めるにはどうする?
誰かが気づきます
「対角線で手を繋ごう!」
じゃあまんまるを描くには?
「ビニルテープでコンパスつくろう!」
アバターを海に貼っていきます
マニュアルはありません
みんなで知恵を出しながら進んでいきます
クズを集める人
使い終わったハサミを片付ける人
テープを切って配る人
高いところから俯瞰してバランスを見る人
誰もが自分でできることを見つけて
自主的に動きます
まさに生きた学びです
非常時には本当にこんな人が
求められていたんですよね
思い出しました
みんなが自分で考えて
そして全体のために動く
日本人の世界に誇れる
素晴らしいところだと思います
いよいよ膨らませます
中に入ってみます
まるで海の中にいるようで
何年かかるか何十年かかるかわからないけど
いつか能登の海が戻りますように
【未来を現実にするための旅支度!】
輪島高校の
2年生の「街プロ」
1年生の「不自由研究」
みんなに発表して意見をもらって
ブラッシュアップしました
能登スクール1日目
232日目
OECD 能登スクール1日目
国立能登青少年交流の家に
日本中から中高生大学生が集いました
本校からは2年生3人
1年生4人が参加しました
アイスブレイク
未来の通信簿を作ります
学校の100点法や5段階のではなく
自分のここを評価して欲しい
そんな自分だけの通信簿
今回主催のOECDが主催する
PISAの国際調査では
日本の学生は成績は優秀なのに
自己肯定感が低いとされています
日本が再び世界をリードする国になるには
まず自分に自信を持ち
堂々と表現する力がまずは必要です
トークフォークダンスです
大きな二重丸を作って座ります
与えられたお題についてトークを楽しみ
相手を変えて回っていきます
①夏の一番の思い出は?
②お化けはいると思いますか?
③今までにやらかした失敗談は?
④言われて元気が出たのはどんな言葉?
自分がここでは何を話してもいいんだ
安心な場所づくりをします
今日のファシリテーターを務めるはるちゃんが
話し合いを活発にするルールを教えてくれました
対話のルールにはみっつあって
みんなのルール
大人のるーる
こどものるーるです
【みんなのルール】
①沈黙を歓迎する
②否定も断定もしない
③お互いの顔色伺いをしない
④心の変容を許す
⑤耳をすませて聴く
⑥立場や年齢に拘らない
⑦わかったふりをしない
⑧対話を楽しむ違いを楽しむ
【大人のるーる】
①焦って結論を出そうとしない
②評価をしない
③チャットで熱い議論を始めない
(オンラインのとき)
【こどものるーる】
①いい子のふりをして大人の気にいる話をしない
②まとまらなくていい途中段階でも話してみる
③子どもどうしで変な壁を作らない
大人が子どもに丸投げしたり
大人が子どもを「お飾り」扱いしない
これらを守れば
みんなが安心して心を開く場が保障されます
【過去への旅】
東日本大震災の時に
被災した子どもたちへの希望の光
東北スクールが始まりました
東北スクールで力をもらって立ち上がった
その時の子どもたちが
今回大学生や社会人になって
来てくれたのです
今回パリのOECD本部から来日したMIHOが
他人の評価と自分自身の評価の違い
PISAの調査によると
日本は学力は高いけど
失敗を恐れる指数も高い
という話をしてくださいました
【現在を見つめる旅】
自分を海の生き物に例えると何?
そしてそれはどんな色?
自分のアバターをつくります
私自身はプランクトンに例えました
「何にも深く考えずに
テキトーに生きているからだよ」
と参加している高校生に説明すると
「でも海の生態系を支える
とっても大事な役目があるんだよ」
と教えてくれました
ここでは年齢も立場もありません
みんなが思い思いに考えを
話していい場です
【キャンプファイアー】
デンマーク語でヒュッゲ(Hygge)
という言葉があります
「居心地がいい空間」や
「楽しい時間」のことをさす言葉です
具体的には暖炉を囲んでほっこりする時間
暖かくゆるやかな時間をあらわします
火
炎
Fire
Flame
Feu
Fuoco
火に関する言葉は
はひふへほで始まる言葉が多いですが
もしかしてヒュッゲもそうかも
火を起こすとき
フーフーしておこすからでしょうか
みんなでフーフーしながら火をおこし
キャンプファイアーをしました
English Speech Contest
231日目
第19回高等学校文化連盟英語部の
英語スピーチコンテストが
石川県文教会館で開催されました
本校からは1年生の徳野喜仁さんと
大岩楓さんが出場しました
徳野さんは Cheer up Wajima !
大好きな野球と輪島
1月の地震で大きな被害を受けたけど
大好きな輪島を大好きな野球で盛り上げたい
輪島のみんなを甲子園に連れて行く!
力強いスピーチでした
大岩さんは New way of thinking after the Earthquake
地震をきっかけに自分に対する見方が変わった
今回いただいたたくさんの支援に
いつかきっと恩返しをしたい
落ち着いてしっかり伝えることができました
日が傾いて信号機まで傾いて
夏の終わりを感じるようになってきました
学校生活も再開しますよ
日中の昼寝を習慣にしていた人
1時間以上の昼の仮眠は
人間本来がもつ「体内時計」のリズムを乱し
学校生活が始まってからも
授業中に眠気を感じる頻度が多くなると言う
研究結果があります
福島大学共生システム理工学類の福田一彦教授は
5,000人の中学生を対象に調査を行いました
すると長時間の仮眠を頻繁にとる生徒ほど
授業中に居眠りをしやすいという結果が得られました
睡眠の総時間は仮眠をとるグループの方が
長いのにもかかわらずです
「体内時計」の中枢は脳内の
「視交叉上核」という部分にあります
この部分でつくられる24時間周期のリズムにより
睡眠と覚醒がコントロールされています
「体内時計」は13時~14時の間に
短い睡眠のリズムをつくることもわかっていますが
それは20分程度のリズムです
そこで1時間以上の仮眠をとると
このリズム全体にズレが生じるのです
体内時計が乱れたままだと
慢性的に日中に眠気を感じるようになります
学校生活にも支障をきたします
体内時計をリセットするには
午前中に強い光を屋外で30分程度浴びるとよいそうです
光の刺激が目から入り視交叉上核をリセットします
およそ1週間程度続けると効果が現れるそうです
十分寝ているのに日中眠いという人は
ぜひお試しを
という私自身も
日中5秒ほどで寝落ちするという
特技を持っているのでやってみます
さて明日19日(月)より
OECD経済協力開発機構の
全面的なご協力のもと
「能登スクール」が行われ
本校から7名の生徒が参加し
日本中から集まってくださる
50名ほどの仲間たちと活動します
19日(月)と20日(火)は
国立能登青少年交流の家で
21日(水)は
本校を会場に行われます
これは世界中の生徒や教師たちと
互いに学びあいエンパワーしあい
未来に向けての生徒の声を中心とした
創造的復興への取り組みを
共に創り出すことを目指します
明日の主な日程は次のとおり
10:00頃 輪島高校を出発
12:30頃 交流の家到着
13:00 開校式
14:00 「過去への旅」
東北スクール先輩の
過去から今までの軌跡を訪ねます
15:30 「現在を見つめる旅」
アバターを創り
自分の色 自分の軸を見つめます
19:00 「キャンプファイアー」
ご当地お菓子持ち寄りおしゃべり会
今回のスクールは
10月に日本で開催を予定している
「グローバルフォーラム」
そして12月にパリで予定されている
「生徒教師国際サミット」
へと繋がっていきます
しいのき緑地にキリコが集合
230日目
現在でも27人の避難者が
輪島高校に残っています
避難所となっている武道場に
足湯ボランティアの方が
来てくださいました
遠く香川から
理事長の藤井 節子さまはじめ
東北ボランティア有志の会のみなさんです
一人ひとりマッサージをしながら
お話し相手になってくださいます
心のこもったこんなボランティアも
あるんですね
本当にありがとうございます
避難所の二階
唯一使用できる第二体育館では
各部で使い分けをしながら
部活道をしています
今日は午前中は男子バレー部
午後はバドミントン部
有限会社興伸製作所さんが
寄贈してくださったスポットクーラーが
大活躍です
熱中症の心配がかなり緩和されます
本当にありがとうございます
卓球部が普段活動していた場所には
避難民の方がまだいらっしゃるので
場所を視聴覚室に移して練習です
狭いなりに工夫して練習しています
上から降ってくる復興計画に
そのまま乗っかるな
僕らの街は僕らがつくる
「街プロ」では
自分たちが将来住む街をデザインします
「花火をうちあげたい! 」
グループが金沢駅としいのき迎賓館で
募金活動を行いました
ご協力くださったみなさん
ありがとうございました
自分が行った時には
もう募金活動は終わっていましたが
能登各地より
5基のキリコがスタンバイしていて
このあとイベントがあるようです
キリコというのは
能登地方の夏祭りの時に
お神輿の先導を務める
大きな灯籠のことです
被災した各地で祭りが
中止または縮小となっていますが
復興した際はぜひみなさん
お越しになってください
能登半島の夏から秋にかけて
毎週のようにどこかで
キリコ祭りをしています
勇壮な祭りが繰り広げられます