校長室より「おこらいえ」
気象学、地政学としての風水
185日目
沖縄修学旅行から帰ってきて
やがて10日
着いた日にちょうど梅雨が明けて
最高の旅行になりましたが
地元の方は
「今年は久しぶりに
梅雨らしい梅雨でしたよ」
とおっしゃっていましたので
本州ではこれから本格的に
降ることになるのでしょう
全国展開しているある衣料店は
夏物をまず沖縄で売り出し
売れ線の商品を探ってから
全国で販売する数を見込んで製造するので
ほとんどムダがないんだそうです
それと同じで
沖縄の梅雨を観測すると
その年の梅雨を占うことが
できそうです
その年の梅雨が
カラ梅雨になるのか
大雨になるのかは
偏西風の蛇行が大きな鍵をにぎっています
偏西風とは
中緯度付近ちょうど日本あたりの上空を
西から東へ
つまり中国の方から
一年中吹いてくる風です
この偏西風の影響で
日本の天気は西から東へと
変わっていくのです
この偏西風はまっすぐ吹くのではなく
大きく蛇行しながら進みます
地球を1周する間に
5回南北にゆれます
地球儀の上に
北極を中心にして
でっかいヒトデを描いてみてください
そのヒトデの手にそって
流れるイメージです
このヒトデは年によって回転します
ヨーロッパにヒトデの手が来る年は
日本は手と手の間に位置します
つまりヨーロッパに
北極の寒気が降りて来て
大寒波になる年には
日本は暖冬になるのです
ヨーロッパから中国に
やってくる偏西風は
ヒマラヤ山脈にぶつかると
山脈の北側を通るか
南側を通るか年によって変わります
北側を通る年はシベリア大陸を通って
日本にたどり着くので
冷たい乾いた風になりカラ梅雨
南側を通る年は南シナ海を通って
たどり着くので
あたたかい湿った空気となり
大雨をもたらします
古来中国人は
年によって吹いてくる方角がかわる
ヨーロッパの方から吹いてくるこの風を
崑崙山脈からくる「気」ととらえ
この「気」が最もよい影響を及ぼす地に
都を構えました
これがいわゆる「風水」です
つまり「風水」とは
単なる占いやまじないの類ではなく
人間が長きにわたって
積み重ねてきた智恵がつまった
れっきとした科学なのです
北東にトイレがある家には
病気があとを絶たないといわれます
今と違って水洗が発達していない頃は
日当たりの悪い方角にあるトイレは
衛生に問題があり
それこそ「悪い気」が
家中に漂ったのでしょう
歴史的に見ても
徳川家康が江戸に幕府を置くとき
風水師であった
天台宗の天海僧正の助言のもと
風水を用いて都市計画を進めたといわれます
江戸城は
北方の山を背とし
南方に広い平地と
それを潤す大きな川が流れる
いわゆる「背山面水」の
理想的な地形となっています
新しい輪島の街を築くとき
大いに参考にすべき点がありそうです
Dr.コパ先生は
今年は1月2日を仕事始めにすると
大きな運気を呼び込むと
おっしゃっていました
ちょうど震災復興を始めたのが1月2日
これからの輪島が
よい方向に向かっているとしか
思えません
コパ先生は
「ご自分の出身校を訪ねると
恋愛運アップ」
ともおっしゃっていますよ
卒業生のみなさん
実高の卒業生も
町高の卒業生もみんな
ぜひ輪島高校へ来てください
カタリバさんが支援物資を
たくさん届けてくださいました
生徒玄関に並べておきますので
必要な方はご自由にお持ちください
ご家庭で必要なものがあれば
持って帰るよう
お子さまにお伝えください
歯磨き、歯ブラシ、石けん、タオル
ノートやペンなど文房具
などがあります
僕らの夏
184日目
こんなお便りをいただきました
輪島高校野球部は7月12日に金沢龍谷高校と初戦を迎えます。
昨年の夏の大会と同じ龍谷さんとの対戦です。
これも何かの縁と感じています。
3年生保護者からお願いがあります。
初戦の龍谷戦に願わくば学校全員応援していただけないでしょうか。
夏の大会は特別なものです。
今回はそれ以上に能登、輪島の復興への願いのこもった大会になると思っています。
沢山の方々から野球部への支援、色んな形で応援の気持ちをいただきました。
その感謝を野球の力を通して少しでも伝えることのできる大会であると思っています。
オール輪島で挑む高校は輪島市では輪島高校野球部だけです。
今野輪島高校野球部の円陣の掛け声は海士の祭りばやしです。
地元愛と復興を願っての現れです。
わかりました!
応援バス出しましょう!
全校で応援しましょう!
輪島高校の野球部のメンバーは
ベンチ入りギリギリ
スタンドで応援する部員がいません
OBのみなさん
市民のみなさんも
ぜひ力をお貸しください
今日で半年
183日目
ニューヨークの
ブルックリン日本語学園
ガルシア奈津子先生はじめ
初等部〜高等部の生徒さんから
温かい励ましのお便りが届きました
心のこもった日本語で
一人ひとり書いてくださいました
読んでいた生徒は
「涙が出てきそう」
って言ってました
本当にありがとうございます
本校では現在期末考査を実施中
明日が最終日となります
本校では昨年度から
中間考査を廃止していますので
1年生にとっては
高校最初の考査です
今年度全国の高校の13%が
定期考査廃止を検討しています
特に奈良県においては
現3年生から
全ての県立高校で定期考査を廃止しています
これまでの知識重視の評価から
観点別評価の実施が求められるようになったことが
最も大きな要因で
全国の教員の意識も
42%が定期考査は不要と考えています
定期考査不要と考える根拠として
①出題範囲が単元の途中となることが多く
どの単元を苦手としているのかが
生徒自身わかりにくい
②考査間のスパンが長く
学習のつまづきの発見が遅れる
③一夜漬けで乗り切る生徒は
考査後学習したことを忘れる
④1週間前から部活動や探究活動を
中止せざるをえない
などがあげられます
ただし
中間考査廃止は目的ではなく
あくまでも手段に過ぎず
普段の授業へ取り組む姿勢を適切に評価し
生徒自身次の学習への意欲とつながるような
授業のありかたを構築することを目指しています
実高メモリアル
182日目
人口の少ない輪島市ではありますが
かつて市内に5つもの高校がありました
現存する公立高校は2つ
輪島高校と門前高校です
門前はかつての星稜高校の山下智茂監督の
生まれ故郷でもあるということで
氏が野球部のアドバイザーを務め
最近メキメキ力をつけてきている
注目の野球部を擁する高校です
輪島市唯一の私立高校
日本航空石川は
創立わずか数年で甲子園出場を果たしました
現在東京の本校に避難していますが
できるところから拠点を戻しつつあるようです
一方消えてしまった公立高校がふたつ
ひとつは町野高校
私の初任校です
ドラフト1位指名のプロ野球選手
横浜ベイスターズ谷口投手を
輩出した高校ではありますが
ここについての思い出はたくさんすぎて
いつかこのブログで紹介させてください
もうひとつは輪島実業高校
こちらも広島東洋カープ丸木投手を輩出した
野球部の高校です
輪島は田舎の小さな町ではありますが
このようにこと野球に関しては
昔からさかんな町ではあります
遡ると終戦直後の話になります
能登半島の先っぽに位置する輪島は
アメリカにとって対中国の
重要な拠点です
現在でも
奥能登の最高峰高洲山の頂上には
自衛隊のレーダー基地があり
日本海の国防の重要な拠点となっています
ギブミーチョコレート
終戦直後
多くの進駐軍が輪島に駐屯していました
米兵が輪島の子供たちを集めて
本場のベースボールを教えてくださったそうです
そのときの子供たちが
大人になって指導者として
輪島の野球文化を創り出してきたという訳です
輪島実業高校は
もともと
輪島高校の商業科が独立した高校で
高校再編で廃校となったあとも
その地域に根ざした優れた教育実践は
現在の輪島高校ビジネスコースに
しっかりと引き継がれています
昨年輪島高校が創立百周年を迎えた際
これからは輪島高校も輪島実業もない
一緒に輪島の子供達の教育を
バックアップしていこうということで
同窓会組織を合併しました
そのときに
元輪島実業高校内に保管されたいた
輪島塗の校章パネルや校歌パネル
輪島高校へ移管しました
現在
輪島実業高校のあった地へ繋ぐ道は
全て寸断され
何人たりとも近づくことのできない
状態が続いています
このまま取り壊しとなる可能性もあります
貴重な記念の品を運び出しておいて
よかったなと
今になってしみじみ思っています
輪島実業高校卒業生のみなさま
輪島実業の大切な思い出
輪島高校で保管しています
どうかご自分の母校と思ってください
吉凶未分末大吉
181 日目
焼け跡でぽつんと残った我が家
よくよく見ると
お隣さんと数十センチしか離れていないのに
面している壁には焦げ跡ひとつないのです
実はこの壁の内側には
2階に神棚
1階に仏壇があります
今まで神も仏も全く信じずに
生きてきました
震災後
多くの方々とのご縁をいただくにつれ
自分ひとりでは何もできないことに
気づかされ
目に見えない力を感じています
地球に帰還した宇宙飛行士で
宗教家になる方が少なくない
という話を聞いたことがあります
自分の理解を超えたものを
目の当たりにして
自分自身の心も
大きく変わった気がします
神社を訪ね
輪高のそして
能登の未来を訊ねることも
多くなりました
太宰府天満宮
学問の神様
菅原道真公を祀ったこの神社は
左遷された道真を追って
大切にしていた梅が飛んできて
一夜のうちに花を咲かせた
「飛梅」で知られます
太宰府天満宮では
「おみくじ」と言わず
「みくじ」といいます
さだまさしさんが
名曲「飛梅」の中で
「みくじ」と歌っていた理由が
わかりました
たしかに「おみくじ」は
漢字で書くともしかして「御御籤」?
二重敬語ですか?
「御御御付け(おみおつけ)」みたいな?
「みくじ」は
「低迷の運気ここしばらく続きそうです。
しかし思わぬ幸運をもたらす兆しも見えます。
雪の下の草木が太陽の光を待っています。
真面目に努力すれば発展の時期到来です。」
と励ましてくださいました
京都伏見稲荷
たくさんの外国人観光客に囲まれ
いつの日か能登もこんなふうにと願いつつ
おみくじ筒をジャラジャラ
縁起のいいことになんと一番
運勢は「吉凶未分末大吉」
「よしあしいまだわからずすえだいきち」
と読みます
こんなの初めて見ました
「罪あらば我を咎めよ天つ神
たみはわが身の生みし子なれば」
この歌の意味は
「このみさとしは、
万民の罪穢を背負いたまう大神の御心であり、
世の為人のために尽くせとの御教である。
何事につけ我子をいつくしむ心を以てすれば、
前途は光明に輝き、
ゆくゆくは、
必ず、
よき方に向うこと疑いない。」
今日は
「キリコ会館」で
「台湾佛教慈濟基金會」のみなさんが
被災高齢者のために
義援金をお配りくださいました
台湾も地震で大変なのに
本当にありがたい限りです
輪島高校!7番!
180日目
高校野球夏の甲子園の予選
抽選会が本日行われました
司会進行を本校マネージャー
志田心湖さんが務めました
輪島高校は7番!
大会2日目の第二試合に決まりました
そういえば
平成7年
第77回大会の抽選会は
7月7日に行われ
七尾商業が7番くじを引きました
7が7個並ぶなんとも縁起のいいこと
今年輪島高校は
7月12日11:30より
石川県立野球場で
金沢龍谷高校と対戦します
応援よろしくお願いします!
長嶋茂雄さんからのメッセージが
被災地の学校に届けられ
長嶋三奈さんが代読してくださったそうです
自分が町野高校で部長をしていた頃
21世紀枠候補校ということで
三奈さんよく来てくださったなー
まさに球児たちの女神といった感じでした
無知って怖い
179日目
昨夜26日金沢駅に行きました
遠くから聞こえる懐かしいメロディー
Nothing’s Gonna Change My Love for You
BGMかな?
いや生で誰か歌っている!
曲の聞こえる方を辿っていくと
確かにストリートミュージシャン
あまりにも素晴らしい歌声に
思わずその場で釘付けに
曲が終わって
「グレン メデイロスの曲ですよね」
「いえジョージ ベンソンです」
自分が初めて聴いたのはカバーだったんですね
ずっと勘違いしていました
無知って怖いですね
東京から来た彼は
「明日輪島に行くんですよ」
「輪島のどこですか?」
「明日ここからバスに乗って行くので
行き先はわからないんです」
「明日も聴きに行くので
行き先がわかったら連絡ください
よかったら
輪島高校のストリートピアノも
弾きに来てください」
と名刺を渡しました
「でも歌いに行くんじゃないんです」
瓦礫撤去などのボランティアに行かれるそうです
「そんな被災地で呑気に歌っている
場合じゃないですよ」
いえいえ
その歌声ならみんなの力になります
別れ際に
プロフィールが書かれた看板にあった
QRコードをチェック
帰ってからFacebook から辿ると
Hiro Watanabe オフィシャルサイト
えー!?
「ZIP!」の歌う旅人
渡邊ヒロアキさんじゃないですか!
そんな方に馴れ馴れしく
話しかけたりして
本当に無知って怖いです
輪島のみなさん
今日27日
歌う旅人が来られますよー
北陸大学さんの学校説明会に
参加しました
学生の成長力 No1の教育を実践する
北陸大学
本校卒業生の出坂美碧さんが
国際コミュニケーション学科の説明を
してくださいました
留学経験について
全編英語でプレゼンしてくださいました
出坂さんは
オーストラリア マレーシア カナダ
への留学経験があり
今度は中国へ行くそうです
世界中の特徴ある英語に触れてきました
オーストラリアのオージーイングリッシュ
「エイ」を「アイ」と発音するなど
特徴的です
It's Thursday today
イッツ サーズダイ トゥダイ
ハエが多いので
口に入らないよう
口を窄めて話しても伝わるように
進化したという話を
聞いたことがあります
マレー語と英語のミックス
シンガポール人が話す
シングリッシュは
舌を噛んで発音するthが強烈なのと
文末に「ラ」をつけるのが特徴的
何時にお店が開くか
おばちゃんに尋ねたら
「エッタッティーラ」
Eight thirty と言っているのでした
個人的には
京都人が話す
京都訛りの英語が大好きどす
近くにある
石川県立自然史資料館を訪ねました
特別展「トキ標本の公開」開催中でした
数年前うちの前の電柱にとまっていたのを
一度見たことがあります
全身が鴇色に輝く華麗な姿でした
トキの剥製
トキの骨格標本
トキの卵
など貴重な資料がたくさん
6月30日までの期間限定
入場は無料です
ぜひみなさんどうぞ!
常設展「四校時代の実験器具」
四高とは旧制第四高等学校
現在の金沢大学です
こちらも見ものです
今朝の朝刊で報道されていた通り
本校に忍び込もうとしていた男が
逮捕されました
その日帰宅しようとした教員が
警備装置の異常に気付いたのがきっかけです
教員全体で危機管理意識を高めると同時に
警察との連携により
校地内に複数の監視カメラを
設置しております
先輩と語る会
178日目
昨日
輪島中学校の
「先輩と語る会」に
お招きいただきました
輪島中学校も大きな被害を受けています
体育館の窓にはブルーシートが…
ブルーシートって
以前はオレンジシートだったそうです
どこかの業者が
青空に映えるようにと
ブルーに変えたところ
爆発的人気を誇ったのだとか
ブルーシートの奥には
まだ何人もの避難民が
いらっしゃいます
テニスコートもヒビだらけです
できたばかりの綺麗なコートだったのに…
今輪島中学校のテニス部員は
輪島高校のコートを使って
練習しています
昨日「語る会」に参加したのは2年生の7名
馬場広和さんは
ビジネスコースの特長について
話しました
たくさんの資格取得を目指して
頑張っています
進学希望の
山本心釉さん
坂口紋彩さんは
自分の夢
そのために今頑張っていること
中学生のときこうしておけばよかったな
なんて話を
経験を踏まえて
上手に話していました
舩本亮雅さんは
バレー部の活動と勉強の両立
輪島高校が中間テストの廃止の代わりに取り入れている
「学びウイーク」を活用して
本当の学ぶ力をつけている
そんな話をしました
坂口晃清さん
濱田勢生さんからは
野球部の活動について話しました
野球を通して
生きていくために必要な力
そういったものを
身につけていることを…
稲木茉那さんは現在取り組んでいる
「街プロ」みつばちプロジェクトについて
プレゼンテーションをしました
震災後
様々な制約の中
それぞれが一歩ずつ歩んでいること
を伝えることができ
そしてこれからも中学生といっしょに
これからの輪島
これからの日本をどうしていくのか
お互いに考えるいい機会になりました
余談ですが
羽生結弦さんが同日輪島中学に
いらっしゃっていたそうです
一言教えてくださってもよかったのにと
今朝の新聞を見て
ちょっぴりすねました
でもきっと
シークレットなんですよね
それもわかります
のと里山海道道路情報
177日目
のと里山海道の道路状況をお伝えします
内灘の入り口です
「能登へようこそ」の
植え込みがお迎えします
海沿いの道をひたすらまっすぐ
海岸線には
千里浜渚ドライブウェイが
並行して走っており
車で砂浜を走るという
他では絶対にできない経験ができますが
現在は通行止め中です
スタックせず走れる秘密は
手取川が運ぶ白山の山砂が
砂丘を形成し細かい砂が
きっちり堆積していることによります
分析の結果
白山の砂は羽咋の北まで
流れているそうです
高松パーキングエリアでひとやすみ
ここではルビーロマンが買えます
この辺から徐々に姿が変わってきます
右へ
左へ
なんだか新手のアトラクション
土砂を堰き止めたり
路肩には工事車両が
一車線丸ごと崩れてしまってます
ガードレールの地中部分って
ずいぶん長いんですね
看板も曲がったまま
橋が隆起してしまったので
その橋目掛けて突貫工事
よっこいしょ
どっこらせ
えんやこら
西山パーキングは支援の車でいっぱい
段差ありの看板が
終点 のと三井です
およそ100km2時間の旅です
1月2日に
羽咋から輪島
今日の半分くらいの道のりを
6時間かけて帰ったことに比べると
ずいぶん便利になりました
工事関係者のみなさんに感謝です
来月半ばには
全線対面通行になるそうです
のと里山海道を終わってからの風景は
相変わらずです
山肌がどんどん崩れてきています
今なんとかするより
崩れるところまで
崩れてからの方がよさそうです
再建への道?
176日目
私たちは
困難な状況に立ち向かい、共に助け合い、再建への道を歩みます。
絶えず前向きに考え、希望を持ち続け、未来を築き上げるために全力を尽くします。
困難な時こそ団結し、力を合わせて再生への道を切り開きます。
一つの地域として、絆を深め、悲しみから立ち直り、新たな未来を創り出します。
ここまでの文章を読んで
違和感を持った方
素晴らしいです
これ生成AIに作ってもらいました
「少しユーモアを加えて」
と注文したら
地震に負けるか、それが問題だ。
いえ、揺れるのもお構いなし!
能登半島は強いぞ!
揺れたって立ち上がる気は天下一品!
一緒に困難を揺るがし、笑いを取り戻しましょう!
鎮守の神様も私たちに期待してるかも!
再建の一歩ずつ、元気に踏みしめよう、“能登の踊り地震”スタイルで!
えへへ
ですって
先日アップルが
iPhone にAIを搭載すると発表しました
「ニュースのような偽情報」
に騙されないよう
本質を見抜く目を養う必要があります
人間は嘘をつく生き物なので
この人の言うことは本当か?
と普段から意識して考える
習慣のついている人には
そう難しいことではないかもしれません
私は真っ先に騙されそうな気がします
気をつけます
内灘高校では
来週までに教室にエアコンを
つけてくださるそうです
それまでの間
図書室を開放してくださり
快適に学習させていただいています
ありがとうございます
次はアイルランドを目指して
175日目
Education in Ireland and Kanazawa University
will hold the 1st “Education in Ireland Cup”
(English Speech Contest)
第1回Education in Ireland Cup
(英語スピーチコンテスト)が
EDUCATION IN IRELAND と金沢大学の共催で
開催されました
This is an excellent opportunity
to showcase the achievements
of their regular English studies!
普段の英語学習の成果を発揮できる
絶好の機会です
The winner of the final round
will have the opportunity
to study in Ireland
for two to four weeks.
優勝者には
アイルランドでの研修旅行が贈られます
本校からは坂角凜さんが参加しました
輪島が壊滅的な被害を受けたこと
いつの日か朝市が復活した日には
世界中からお客さんをお迎えして
自分が案内してあげたい
そのために大学で英語を学びたい
そんな思いを熱く語りました
結果は
アイルランド行きこそ
なりませんでしたが
ベスト5スピーカーに
選ばれました!
「めんそーれ」エピローグ
無事日程を終え今帰りの飛行機に
搭乗しました
運良くジンベエザメの
ラッピングの航空機に乗ることができました
私ごとですが
以前運良くYS11に乗れたことがあります
YS11は日本最初の国産のプロペラ機で
その開発には
第二次世界大戦中
海軍が飛ばしていた「零戦」の設計者らが
関わっていて
そのため非常に高い技術力の
結晶ともいえる航空機です
私が乗ったのは
種子島宇宙センター研修旅行の帰り
鹿児島へ向かう便
当時台風が近づいていたのですが
それをものともせず飛んできました
第二次世界大戦中には
陸軍も航空機を製造していて
こちらは「隼」といいます
「隼」の設計者たちは
戦後 宇宙開発へ乗り出すことになります
日本初のペンシルロケットを開発された
糸川博士にちなんで名付けられた
小惑星「イトカワ」から
地表サンプルを持ち帰ってきた
小惑星探査機の名前は
「はやぶさ」です
「はやぶさ」のプロジェクトマネージャー
川口淳一郎氏には
以前輪島高校で講演を
していただいたことがあります
戦後職をなくした
「隼」の開発者たちの
その後の歩みを学んだ帰路に
同じく職をなくした
「零戦」の開発者たちが
その後遺した航空機に乗る
そんな貴重な体験を思い出しました
YS11機は沖永良部〜鹿児島便を最後に
2006年引退しました
日本人はどんな逆境であっても
その度最善を尽くして
未来に繋げてきたのですね
そのことを学ぶ機会が
今回の修学旅行でも
たくさんありました
未来へ向けてまた頑張れる
大きな力をもらいました
沖縄便り
校長室外から「めんそーれ」
これにて
「めんそーれ」vol.21 首里城へ
日本だけでなく世界の宝
2000円札にもデザインされています
発行されたのは
確か沖縄海洋博のあった年でしたね
首里城が火災で焼失したのは2019年
現在2026年の復旧に向けて
輪島塗の職人も携わっています
下の写真中央の白いプレハブの中で
作業が進められています
白い首里城と呼ばれているそうです
期間限定なので目にするのは
ある意味貴重な体験かもしれません
「めんそーれ」vol.20 さよならバス
最終日のバス
今日も歌で盛り上がっています
バスは高速道路を一路首里城へ
高速道路ではガイドさんは
着席する決まりです
でも…
バスのモニターには
地図、歌詞、ガイド動画
いろんなものが映し出され
ガイドさんがそれに合わせて
ラジオパーソナリティーにように
お話ししたり歌ったり
ガイドさんが着席したままでも
エンタメの要素がたくさん
実はこれ
コロナで対面ガイドができなくなった時
知恵を出し合って
自分たちで作り上げたものだとか
逆境をバネに工夫を凝らし
既存のものを超えて
より素晴らしいものを作り上げて行く
素晴らしいですね
バスの中には島唄が流れます
この曲は
アルゼンチンで人気が出たのをきっかけに
世界中で人気となったそうです
言葉がわからなくても
平和のことを歌っていると
世界中の人がそう感じるのだそうです
音楽って不思議ですね
いっふぇーにふぇーで〜ビル
最後にアンマーを大合唱
アナタのもとに生まれ落ちたことは
こんなにも幸せだった
今頃ようやく気づきました
こんな馬鹿な私だから
ブログのタイトルはさよならバスですが
実は沖縄には
さようならという言葉はないそうです
また逢おうね
記念のカードをいただきました
「めんそーれ」vol.19 歌バスライブ
最後の晩
夕食のあとに
バスガイドさんがきてくださり
サプライズライブをしてくださいました
みんなで歌って踊って
沖縄が第二の故郷になりました
誕生日プレゼントや
じゃんけんぽんコーナー
一日中ガイドしてクタクタなのに
本当にありがとうございます
帰ってがんばれる元気をいただきました
「めんそーれ」vol.18 マリンスポーツ
リザンシーパーク谷茶ベイホテルの
プライベートビーチでマリンスポーツ
ドラゴンボートやジェットスキー
待ち時間の間に綱引き大会やムカデ競争
マンググローブ&カヌー体験や
青の洞門のコースもあります
思いっきり楽しみました
インストラクターの先生に気に入られ
うちの息子の嫁にぜひ
とプロポーズされた子もいました
生徒の写真を撮る時に
「せーの!パチリ!」
と言ったら
「なんやそれ?」
と笑われました
そういえば
スマホのカメラは
パチリとは言いませんもんね
小学校の算数で
おつりの計算問題も
姿を消しつつあるそうです
キャッシュレスが進み
おつりを知らない子が
増えているからだそうです
ベルトをバンドと言ったり
ベストをチョッキと言ったり
サンダーバードを雷鳥と言ったりする世代には
生きにくい世の中になってきました
「めんそーれ」vol.17 お昼
ロイヤルビュー美ら海でお昼
オーシャンビューの素敵なレストラン
綺麗な海をバックに
綺麗なお嬢さんたちをパチリ
「めんそーれ」vol.16 美ら海水族館
美ら海水族館にきました
梅雨明けの爽やかな暑さが
輪島の海とはまた別の美しさ
ハイビスカスの中で記念撮影
ジンベエザメ
能登島水族館にもいたんですけどね
今回の地震でかわいそうなことをしました
海洋汚染に関する展示です
そういえば今回の海底地殻変動で
ウミガメの死体が
打ち上げられていました
なんかいろんなものが
いろんなものに重なってしまって
純粋に楽しめなくなってしまっています
それでもイルカが素敵なショーを
見せてくれました
「めんそーれ」vol.15 歌バス
今回お世話になるのは
てぃーだ観光さん
「てぃーだ」というのは
太陽のことです
太陽のように明るいガイドさんに
迎えられ元気に
あいさつで始まります
「あかるく」
「いいこえで」
「さきに」
「つづけるように」
沖縄の海はちゅらさん
ガイドさんもちゅらさん
沖縄舞踊を踊ってくださいました
手のひらの色による健康チェック
赤い人…健康でーす!
紫の人…紫芋の食べ過ぎでーす!
白い人……
おや?山崎先生が手を挙げます
白い人は寝不足でーす!
聞けば連日3時間しか寝ていません
私たち教員は大事な生徒さんの
いわば命を預かっています
危険を伴うマリンスポーツに
万全の状態で臨ませたいのです
途中で体調を崩して
せっかくの修学旅行が
台無しにならないよう
夜十分な睡眠時間をとってもらえるよう
教員は必死で環境を
整えようとしているのです
ところが一部の生徒が騒いで
休みたい生徒が休めません
騒ぐ生徒が静かになるまで
教員が起きて注意するしかないのです
どうかぜひわかってもらいたいのです
国道58号線を北上します
ここは昔1号線だったそうです
ガイドさんがおばあちゃんにまつわる
面白いお話をしてくださいました
「おばあちゃん
ここは昔1号線だったけど
今は58号線なんだよ」
「へーそうかい
私も歳をとったけど
道も歳をとるんだね」
ちゅらさんとは
「美しい」「綺麗な」
という意味です
「めんそーれ」vol.14 3日目
今日も朝練でスタート
ホテルのプライベートビーチです
バレー部はビーチバレー
ヤンバルクイナを見つけました
違うかもしらんけど
マハリク マハリタ ヤンバルクイナ
「めんそーれ」vol.13 琉球村
琉球村にやってきました
琉球王国時代の村
有形文化財の古民家が立ち並ぶ
450年続いた琉球の名残です
琉球文化に触れます
エイサーのショーに魅了されます
エイサーとは
江戸時代に本土から伝えられた
念仏踊りがそのルーツだそうです
最後はみんなで大盛り上がり
はい!シーサー!
「めんそーれ」vol.12 珊瑚礁植え付け
沖電開発研究センター
水産養殖研究センターでの体験です
ヒトデやナマコとのふれあい
ウミガメに餌やり
そしてサンゴの苗の植え付けです
小さなコンクリート片に
思い思いの絵を施し
ゴムで結びつけて海に返します
これが輪島高校生の植えた苗です
将来沖縄の海に大きく
広がっていくのでしょうね
今回お世話になった
研修センターさんから
特別に輪島高校生のために
心を込めて作ってくださった
缶バッジをいただきました
「めんそーれ」Vol.11 お昼ご飯
宜野湾ラグーナホテルにて
お寿司 天ぷら しゃぶしゃぶ
なんでもござれのバイキング
「めんそーれ」vol.10 ひめゆりの塔
沖縄師範学校女子部
沖縄県立第一高等女学校
このふたつの学校の愛称が「ひめゆり」
戦争が凄惨を極めてくると
15歳から19歳の少女たちが
日本軍の陸軍病院へ駆り出され
「ひめゆり学徒隊」と呼ばれるように
少女たちの仕事は
ケガ人の看護のほか
弾が飛んでくる中
死体を外に捨ててくる仕事や
「飯上げ」という
ご飯の入った重い樽を運ぶ仕事
近くに弾が飛んできても
大事な食料
ひっくり返さないように運びます
急いでおにぎりを作ったのに
一人当たりゴルフボール1個ほど
「こんなんで足りるか!」
と怒鳴られたそう
少女たちは勉強する時間くらいあるだろうと
学用品や生活用品を持ち込んだのですが
歯も磨けず顔も洗えない生活が続きました
「君たちは今までよく頑張った
今日から自分で判断して行動しろ」
6月18日
突然の解散命令で
敵の目前に放り出されました
「早く出ていけ」の声に押されて
行くあてもなく
砲弾の飛び交う中
父母の名前を呼びながら
多くの生徒が死んでいきました
「微笑みて 吾ら送らむ
過ぎし日の 思い出秘めて
澄みまさる 明るきまみよ
健やかに 幸多かれと」
卒業式の日に歌われるはずだった
「別れの曲」です
ここまで悲惨ではないにしろ
つらい生活が続く輪島高校の生徒たち
証言映像の前から動こうとしない生徒や
手記を食い入るように見つめる生徒
何度も何度も会場内を行き来する生徒
心に感じる何かがあったようです
「めんそーれ」vol.9 朝ご飯
よく眠れたかな?
朝ごはんはバイキング
朝稽古終えた野球部は朝からガッツリ
相撲部屋みたいですな
「めんそーれ」vol.8 おはよー
野球部 バレー部 陸上部が朝練です
午前5時集合
さすが日本の最西端
輪島ならもう明るい時間帯なのに
まだ真っ暗です
南国ならではの草花がお迎えです
やってきたのは
琉球王国時代の国廟 崇元寺跡
歴代国王の位牌が祀ってあり
国宝に指定されていましたが
沖縄戦で焼失し
今では門のみが当時の姿を残しています
明るくなってきました
聞こえてくる鳥の声も沖縄ならでは
「息が切れる さすが標高たけーな」
いえいえ全然高くないですから
テキトーなこと言ってます
「めんそーれ」vol.7 国際通り
沖縄は第二次世界大戦中
唯一地上戦が繰り広げられた地です
ここ国際通りは焼け野原からの
復興の象徴です
約1.6kmにわたるこの通りは
「奇跡の1マイル」と呼ばれます
今では国際色豊かなお店が並ぶ
素敵な観光エリアです
何十年後かの輪島と
この風景を重ね合わせて
修学旅行1日目の夜は更けます
「めんそーれ」vol.6 ステーキ
夕食はステーキです
目の前でペッパーミルパフォーマンス
圧巻のパフォーマンスに大盛り上がり
大学時代ジャグリングサークルにいた
通(とおり)先生も
「ボールは簡単だけど
長いものは難しい」と絶賛
体育の冨水先生が
「俺なら気合いでできる!
簡単や!」
通先生が憮然とした表情に…
どうやら通先生の「できる」と
冨水先生の「できる」の間には
かなり大きな開きがあるようです
空いたグラスを見た添乗員の丸山さんが
気を利かせてウォーターポットを持ってきて
矢田先生に注いでくださろうとした瞬間
店員さんが慌てて
「それ油です!」
矢田先生は危うく
サラダオイルを飲むところでした
さすが丸山さんは今年も
安定した笑いを提供してくれます
「めんそーれ」vol.5 那覇空港
沖縄に着いたよ
やっぱり暑い 南国へ来た実感
ご家族のみなさん
ご安心ください
みんな元気です
ゆいレールで国際通りへ向かいます
途中おじさんに話しかけられます
「今夜は枕投げで盛り上がるな」
「それって雑魚寝の時代の話です」
「そうか時代は変わったなー」
ゆいレールは空港と市街を結ぶモノレール
人と人との「結い」をのせて走ります
「めんそーれ」vol.4 空路那覇へ
小松空港から那覇に向かって飛び立ちます
水平線にはグリーンフラッシュ
地上では日没時のほんの一瞬
条件が整った時にだけ
ごく稀に見れる現象ですが
これだけ高度が上がると
この時間帯でも見れるんですね
石川県では富来で観れると評判です
私は今回被害の大きかった
珠洲市大谷町にある
グルグル回りながら登っていく
橋の上から見たことがあります
どうやらある程度
高度のあるところからの方が
観測しやすいようです
今回見たのは水平線全体が輝き
しかも原理が異なるので
本物ではありませんが
グリーンフラッシュには
見た人が幸せになれるという
伝説があるので
勝手に見たことにしておきます
「めんそーれ」vol.3 石川の海に見送られ
高松パーキングで休憩
道の向こうに青い海
去年行った先輩から
「沖縄の海綺麗やぞ」って
教えてもらったみたいです
でも先輩曰く
「輪島の海の方がいい匂い」
慣れ親しんだ海の匂いって
あるんですね
「めんそーれ」vol.2 バスの中
地震の爪痕残る道を行きます
バスの中では
「ひめゆり」のビデオで
事前学習です
生き延びた「ひめゆり」たちの多くは
教員になったのだそうです
つらい気持ちを経験した人は
つらい子どもたちに
寄り添いたくなるのか
次の時代をつくる
尊い仕事に捧げたくなるのか
それから
「さとうきび畑の唄」
これはTBSのスペシャルドラマで
戦争という悲惨な状況の中でも
常に明るく振る舞う
明石家さんまさんの名演が
かえって涙を誘います
生徒たちは
「ふーん いい話」
程度ですが
子どもを育てたことのある
先生たちは涙腺崩壊です
昔見た
「ライフ・イズ・ビューティフル」
というイタリア映画を思い出しました
こちらも
息子につらい思いをさせないために
必死で明るく振る舞う
父親の映画です
校長室外より「めんそーれ」vol.1
今日から4日間
校長室より「おこらいえ」特別編
校長室外より「めんそーれ」
修学旅行特別編をリアルタイムで
お届けします
2年生が3泊4日で沖縄へ
出発式では
ビジネスコースの生徒が真っ先に集合
教員からの指示を待たず
自分たちで整列し皆を待ちます
規律正しい旅行になりそうな予感
抜けるような青空の下
元気に出発です
沖縄も悲惨な戦争から立ち上がった地
たくさんの元気をもらってきます
街プロ8&11 子どもの交流場所with野球部
169日目
今日も天気の話題から
あまり一般的には
知られていないことなのですが
北海道同様
能登半島には梅雨がありません
昨日の気象衛星画像を見てわかるように
北東から南西へ向かって伸びる
梅雨前線の影響を受けにくいのです
まるで恐竜が水面から
首だけ出しているようです
すっきりとした青空が
広がるわけではありませんが
雨が落ちてくる日は
期間を通してほんの数日です
野球部関係のみなさん
この時期練習試合を組むなら
能登で組むべきですよ
そんな野球部の生徒たちも関わるのが
今日紹介する「街プロ」です
今日の「街プロ」
【福祉④】子どもの交流場所を増やす
輪島市では現在
全ての小中学校のグラウンドが
壊滅状態あるいは仮設住宅が建てられ
子どもたちが
跳んだり跳ねたり為る場所がありません
そのことに心を痛めるグループです
【スポーツ①】グラウンドきれいにする
同じ課題に対して
後先考えずにとにかく行動あるのみ
というのがこちらのグループです
輪島高校グラウンドは
自衛隊の駐屯基地となっていた関係で
液状化した上にバラスや改良剤が撒かれていて
とても使える状態ではありません
そこで目を付けたのが
市内の陸上競技場を
仮設住宅にするために
はがした人工芝です
この人工芝を敷けば
災害ゴミ処理とグラウンド問題が
一気に解決とばかりに
業者に頼み込んで
運んでもらいました
ところが一枚一枚が思いの外重く
とても人力で敷ける状況ではないことを
学びました
そこでやっぱり処分しようとしたのですが
処分に費用がかかるということを
さらに学びました
輪島市では処分の費用も含めて
見積もりしてあったそうなのですが・・・
こちらが勝手に搬入場所を
変えてしまったばっかりに・・・
難しい話はよくわかりませんが
とにかく当初の目的の
子どもたちの活動場所を確保しなくては
そう考えたメンバーは
自分たちで結局
グラウンド整備を始めました
小さなお子さんを持つお母さんが
ある日行政に対して
「あなたがたは
こどもたちにひとことでも
訊いてくださったんですか!」
と怒りをあらわにしていたのを
目にしたことがあります
子どもたちの思いを訊いたところで
結局市民の生活が最優先だから
結果が覆ることは考えにくいです
でも
子どもたちに
「これこれこんなわけだから
大事な運動場使わせてね」
という丁寧な説明が
必要だったのかもしれません
もしかして
小学校の先生方が
すでにお話くださっていたかも
しれませんね
とにかくこのふたつのグループが
協力しあうことによって
新しい何かが
生まれる予感です
天気予報とそのしくみ
167日目
梅雨入り間近
157日目に予告した
天気予報のしくみです
地上に目に見えない
でっかいルービックキューブがあると
想像してみてください
1ピースごとのキューブそれぞれについて
その中の温度・気圧・水蒸気量
を測定します
そうして
まず同じ高度での
隣同士の気圧を比較します
気圧の高い方から低い方へ
風が吹くので
一定時間内での横方向の
水蒸気の移動を予測できます
と同時に上下のキューブでの
温度差を比較すると
暖かい空気は上へ行くので
縦方向の水蒸気の移動も
予測できます
このように一定時間後の
空気の状態を計算させることで
天気を予測するのです
キューブを小さく
そして時間の刻みを短く
設定することにより
より正確な予報が可能となります
気象衛星からの
可視画像や赤外画像を
解析することで
本来人間が
近づけないようなところからでも
計算の元になる
データを集めることができます
可視画像とは
文字通り人の目に見えるままの画像
雲の厚いところは白く
雲のないところは黒く映ります
水蒸気量の測定ができます
赤外画像とは
赤外線の多いところを黒く
少ないところを白くなるよう
コンピュータ処理した画像です
温度の高いものからは
より多くの赤外線が放出されます
地表に近いほど温度が高いので
低い雲ほど多くの赤外線を放出します
このことにより
どのくらいの高度に
雲があるかを分析できます
このような作業を経て
予想天気図を作ります
そして過去のよく似た天気図を集めて
そのうち何%雨が降っていたかで
降水確率を計算します
決して予報官が
下駄を投げているわけではありません
地表だけではなく
上空の天気図も作ります
高層天気図といいます
台風は強烈な渦の
上昇気流を作ります
この渦は上空の空気の薄いところへ
向かって進みます
台風の進路予想の
手がかりのひとつとなります
「台風はいいな
進路が決まっていて」
と進路に悩む3年生が
昔つぶやいていたのを思い出しました
街プロ7 学生の不安とその解消
167日目
校舎の一部の水道・ガスが復旧せず
理科の実験や調理実習など
行うことができていません
そんな状況の中
NPO法人
日本茶インストラクター協会の
古谷 正寿さん
古谷 江里子さんをお招きして
講義「お茶学びの時間」
実習「おいしいお茶を楽しもう」
を行いました
みんなでポリタンクを使って
水を運び込みました
出来上がった和菓子は
内灘高校で学習している生徒たちにも
届けられました
以下は担当の山上佳織先生からのレポートです
本日の授業資料、お茶3種類、お菓子を無事に内灘高校の生徒へ届けることができました。
「センセ〜久しぶり〜」という明るい声にホッとしました。
それと同時に、一回り大きく成長している生徒の姿に気づき、アレから半年も顔を合わせていなかったことに胸が締めつけられました。
お菓子は、3年生全員(フードではない生徒にも)に分けました。「美味しい〜」と嬉しそうに頬張っていました。
午前の対面授業では、生徒たちはとても張り切っていました。
講義のまとめでは、3名の生徒が自ら手を挙げ、お茶の種類や効能について理解できたことを発表していました。
お茶に対する教養や興味が深まったようでした。
断水、ガスなしの状況ですが、実技ができました。
ありがとうございました。
サッカー部が
チャリティーイベントに参加しました
リヴァプールFCの遠藤航選手
U-23日本代表のチェイス・アンリ選手との
交流です
100人ほどの中から
舩崎くんがじゃんけん大会で優勝
遠藤選手のスパイクを獲得しました
今日の「街プロ」
【福祉③】学生の不安とその解消
殴った傷は時間が癒すけど
心の傷は一生治らない
震災以前からですが
暴言・暴力・無視や
SNSを利用したいじめなど
気に病んでいます
現在輪島市にはティーンラボがあるけど
門前・町野・三井地区にも作りたい
高校を卒業したら
輪島を出て行く人が多いけど
また戻って来たいと思えるような
学生生活を送れる街にしたい
街プロ アイデア6 街づくりプロジェクト福祉
166日目
最近このブログを読んでくださっている
同世代の方から
ところどころに散りばめられる
選曲のセンスがドンピシャです
などの言葉をいただきます
♪ソーダ水の中を貨物船が通る
そんな風景の見える内灘高校に
今も16人の生徒が
帰る目処の立たないまま
通って来ています
潮風香る教室はすっかり初夏
エアコンのついていない教室なので
窓を開けっぱなしにしています
エアコン工事が間に合わず
突然暑くなってきたので
急きょ図書室をオンライン用の部屋として
使用させていただけることとなりました
内灘高校の校長先生 先生方 生徒のみなさん
本当にありがとうございます
今日の「街プロ」
【福祉②】街づくりプロジェクト福祉
若者と高齢者が共に協力しながら
過ごせる街にしたいと考えています
他人とコミュニケーションをとらないと
高齢者の認知機能が低下することも
心配しています
生活環境が少し落ち着いてくると
世代間のギャップが見え始めます
現在の避難所でも
お互いの顔を見てコミュニケーションとりたい
高齢者世代と
それでもプライバシーは守りたい
子育て世代
お互いの価値観をぶつけ合うだけでは
問題は解決しません
私はいわゆる「新人類」と呼ばれる世代です
当時自分はその言葉に対し
自分が理解できないものを
ことごとく拒否する
若い世代に歩み寄ることを諦めた
傲慢な老人たちによる
勝手なカテゴリーであると猛烈に反発し
自分は決してそんな年寄りにはなるまいと
誓ったものですがどうでしょう
知らず知らずのうちに
そうなってはいないか振り返る日々です
まずは老人ホームでの活動になるのでしょうか?
実体の見えづらい在宅の方への
アプローチについても検討できるといいですね
地域包括支援センターなどへの
相談も考えられますね
がんばれ!
新潟の北信越大会で競歩していた
岩波さん
インターハイ行きを決めました!
陸上競技場が潰れ
地震で波打った道路しかない状況の中
それでも全力を尽くして練習した結果です!
街プロ アイデア5 福祉の視点から見た輪島の課題
165日目
新潟で開催される
第63回北信越高等学校陸上競技対抗選手権大会へ
3年生の岩波和紗さんが出発しました
岩波さんは14日(金)14:05より
競歩に出場します
続いて迷い猫のお知らせです
数日前から新顔の猫が
職員玄関先に顔を出してます
とても人懐っこいので
どなたか飼われていたものと
思われます
きっとご心配されているでしょう
右耳の先端が切れているのが特徴です
お心当たりの方は
輪島高校までご連絡ください
0768-22-2105
今日の「街プロ」
【福祉①】福祉の視点から見た輪島の課題
多くの人が幸せに暮らせる輪島を目指し
個人で研究しています
現在でも多くの家屋が倒壊したまま
水道や電気が復旧していないところも
人々の心には無力感や鬱気分
避難生活が長引くことで
怒りやトラブルも増えてきて
被災者に今一番必要なものは?
輪島の人が幸せになるようなものとは?
哲学的な問いに向かって頑張っています
松下幸之助さんはおっしゃっています
どんなに悔いても過去は変わらない
どれほど心配したところで
未来もどうなるものでもない
いま現在に最善を尽くすこと
特にふたつめは身をもって
感じているのでは?
半年前には想像もできなかった
現在を生きていますもんね
未来は心配するものじゃなくて
思い描くもの
街プロ アイデア4 病院にヨギボーを置こう!
164日目
今日の「街プロ」
【医療】病院にヨギボーを置こう!
このグループは
輪島の医療をテーマに
探究しています
子どもがたくさんいる街を
思い描いています
そうなると
小児科などの医療の充実が
求められます
スポーツも活発にしたいです
となるとスポーツ専門医も欲しいです
幸い「ごちゃまるクリニック」の
小浦先生は
地域医療そして子どもの居場所づくりに
ご活躍されていますので
まずはそこを訪ねて
現状を勉強してみるといいですね
新たな課題あるいは視点に出逢えます
病院の待ち時間も課題であると
考えています
アメリカのある空港であった実話です
乗客からのクレーム対応です
預けた荷物がレーンに出てくるのが遅い
という多くのクレームがありました
普通なら
荷物を下ろす人員を増やすなどして
時間短縮の方法を探るのでしょうが
空港はそのクレームに対して
徹底的にリサーチします
すると
荷物が遅いせいで
地下鉄に遅れたなどの
トラブルが一切ないことに
気づきました
単に「待たされる」という事実に
不満があるようです
そこで空港が考えたアイデアは
飛行機を降りてから
荷物受け取り場までの動線を
わざと遠回りさせて
時間がかかるようにしたのです
すると乗客からのクレームは
一切なくなったそうです
徹底的にリサーチすることで
思いもよらない解決法に出会うものです
エレベーターの前に
鏡を設置してあるのも
同じ理由だそうですね
エレベーター待ちの間
鏡を見て身だしなみチェックできることで
乗客のイライラを緩和させるそうです
このグループは
病院の待合室に
ヨギボーを置くことで
リラックスしながら
待てるしくみを考えました
明日は木曜日
「街プロ」のある日です
外部からの支援やアドバイザーの方も
お越しいただけるほか
マスコミの取材も多く入ってきます
マスコミの方は
社会の隅々まで熟知されているので
逆にインタビューして
アイデアを引き出すくらい
逞しい生徒が出てくることを
期待します
豊中市の田中嘉一様が
ご自身が制作されたアクリル画を
贈ってくださいました
NHKの番組をごらんになって
送ってくださいました
タイトルは「きっと何とかする。」
尼崎美術展の入選作だそうです
ありがとうございます
また本日
卒業生の合格体験記ができました
2次避難所としておせわになった
金沢市 彩の庭ホテルさん
共通テストに向けて
学用品などを送ってくださった
山越先生と塩田先生
いろんな方への感謝のことばが
綴られています
合格体験記
それは最後まであきらめずに
目標に向かって邁進した
卒業生の生の声
街プロ アイデア3 イケメン漁師の会
163日目
今日も花の話から
生徒玄関先に小さな花壇があります
教頭時代に
ラベンダーとカモミールを植えました
転勤する時に
生物の担当の伊奈岡先生に
「あとは頼む」と託して去りました
伊奈岡先生は輪島高校のさかなクン
海洋生物がご専門ですが
1年後私が校長として帰ってきた時には
立派に育てあげてくれていました
今回の震災で
花壇は地割れをおこし
もうダメかなと
思っていたのですが
昨日紹介した胡蝶蘭同様
可憐な花を咲かせています
植物の生命力には感動するねと
輪島高校の文科大臣
矢田先生と話ししています
背景に写っている時計は
4時10分を指したままです
同じ花壇に
学務員の谷川さんが
綺麗な花を植えてくださいました
今日の「街プロ」
【一次産業】農業と漁業
今日紹介するのは
とにかく元気な女の子のグループです
「イケメン漁師の会作って盛り上げようぜ!」
「ヨッシャー!」
ってノリで
女豹の若く
あるいは胡蝶蘭のように
気高く猛々しく
ところがです
先日の発表会では
借りてきた子猫ちゃん
あるいはカモミールの小花のように
繊細で奥ゆかしく
確かに輪島の漁師は
ワイルドでイケメンです
目のつけどころはいいですね
どんな探究になるのか楽しみです!
街プロ アイデア2 海辺の映画館
162日目
11日目に紹介した
倒れた棚の下敷きになって
ズタズタになっていた胡蝶蘭が
今朝花をつけました
けなげに咲いています
わずか1輪ですが
ひとしきりうれしそうに揺れています
153日目にご紹介した横浜でのイベントに
来場してくださった横浜市の酒井さまから
生徒たちに向けてお手紙とお土産をいただきました
ありがとうございました
今日の「街プロ」
【仕事②】海辺で映画を見よう
この研究は左手ナタコーンさんの
個人研究になります
輪島にしかない観光スポットを作りたい彼は
タイの出身です
子どものころタイで見た
路上映画が忘れられなくてとのことです
輪島にある
沈みゆく夕陽の美しい
袖ケ浜のビーチにスクリーンを置いて
まずは土日の夕刻に上映です
袖ケ浜には
隆起を起こした
新しい海岸がひろがっています
そこを利用するのも
新しい手かもしれません
最初は無償でスタートさせて
募金箱を設置するそうです
発表を聴いたメンターの方からは
「映像機材関係のスポンサーが付きそう
話題を呼んで予想以上に人が来た時の
交通誘導や安全点検も必要ですね」
とのコメントをいただきました
このブログでは
生徒の探究の進捗状況をひとつずつ紹介しますが
全体像については
こちらの生徒によるメモをご覧ください
マルハラって何?
161日目
昨日
池上彰さんの番組で
「マルハラ」について
解説なさっていました
メールのやりとりの中で
上司からの「了解。」
これがハラスメントなんだそうです
どこが問題かわかりますか?
読点「。」です
何か言い切られているようで
冷たい感じがして
受け取った方は辛いようです
「モーニング娘。」
確かにこの場合
私たちはやってやる!
なんだか力強さを感じます
これに対し
伊集院光さんは
「上司は知らずに使っているのだから
気になりますと伝えてみては?」
とおっしゃっていました
確かに陰で何でもかんでも
「◯◯ハラ」というのはどうかと思います
と同時に上司の方も
それを言い出しにくい雰囲気を
醸し出していないか
振り返る必要があります
そういえば最近は交通違反取締りも
ずいぶん様変わりしてきました
私自身若い頃
飲酒運転 麻薬運転 集団暴走以外の
大概の違反で
国庫におおいに貢献してきましたが
「はい!そこの黒いセダン!
路肩寄せて止まりなさい!」
後ろからパトカーに怒鳴られ
その度に
「俺だけじゃねえだろ!」
今思えば見当違いな抵抗をしながら
免許証を提示していたものです
ところが先日目にした取り締まりでは
「白のワゴンを運転されている方
申し訳ございません
お車を路肩に寄せて停めていただけますか?
気をつけてくださいね
そう
ゆっくりゆっくり
はい
ご協力ありがとうございます❤️」
こんな感じでした
確かにこれだったら
「うっかりスピード出てしまいました
次から気をつけます
ごめんなさい」
と素直になれそうな気がします
ところでこのブログ
これまで
「。」を使っていなかったということに
お気づきの方いらっしゃいますか?
街プロ アイデア1 コンパクトシティ
160日目
「僕らの街は僕らが作る」街プロ
7日(金)
最初の発表会を行いました
自分たちがそれぞれ
どんな視点で
どんな街づくりに取り組んでいくのか
発表しあいました
毎日少しずつ紹介します
ご助言してくださる方
ご支援してくださる方
大募集中です
ご連絡お待ちしています!
【仕事①】コンパクトシティで輪島を復興
パリ(フランス)
メルボルン(オーストラリア)
バンクーバー(カナダ)
ポートランド(アメリカ)
これらは世界五大コンパクトシティと
呼ばれています
コンパクトシティとは
郊外に居住地域が広がるのを抑え
できるだけ生活圏を小さくした街のこと
五大コンパクトシティ
最後の一つは
なんとお隣の富山
富山市では絵に描いたような
ドーナツ化現象が問題となっていました
ほとんどの人ががマイカーを使っており
公共交通機関が衰退し
車がないと生きていけません
このままではダメだとして
公共交通機関の整備に乗り出します
まずは廃線になる予定だった
JR線を利用して
路面電車を作りました
そして県内全域から
市の中心部に人を集める秘策に
乗り出します
まずは県内全域から富山駅までのバス
お年寄りはどこから来ても100円
ただし条件があって
富山駅で降りた場合のみ
ひとつ手前のバス停で降りたら通常料金
このことにより
どこに用事があっても
一旦富山駅前に
人を集めることに成功します
もうひとつの条件は
小さい子供を連れていること
自分の孫でなくて
近所の子でもOK
小さい子がいると
なんでも買ってあげたくなったり
一緒にご飯食べたくなります
お年寄りだけだと
もったいないしうち帰って食べよ
ってなりますもんね
このことで市の中心部に
お金を落とさせることに成功します
次に外国人は無料
富山県では立山登山に
多くの外国人が来ていました
ところが山に登るだけでは
県はそう潤いません
このことにより
登山が終わった後他府県へ流れていた
インバウンドの獲得に成功します
さらにさらにお花を持っているとタダ
単に華やかだから
というのが当初の理由だったそうですが
駅前の花屋さんが売れることがわかると
オシャレな都会の花屋さんが
どんどん出店するように
なったのだそうです
以上のネタは
以前武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」
で聞いたネタです
記憶違いがあったらごめんなさい
アイデアと工夫で街を甦らせた富山
大いに参考になる点がありそうです
心字池に架かるみっつの赤い橋
159日目
たとえば
日本一の和英辞典があったとして
和英辞典は日本にしかないものなので
それはすなわち世界一
ということになります
先日 縁あって
たくさんの義援金を
福岡から届けてくださった
都築学園の
福岡第一高等学校さんと
福岡薬科大学付属高等学校さん
創設者の都築貞枝先生が
最初に教鞭をとられたのが
輪島高校の前身の
輪島高等女学校だったという縁で
お越しくださいました
貞枝先生が輪島に赴任しなければ
もしかしたら都築学園は
なかったかもしれないし
もちろん今回の出逢いもなかった
そう考えると
人の縁の不思議を感じます
太宰府天満宮
心字池に架かる
みっつの赤い橋は
ひとつめが過去で
ふたつめが今
そして…
過去から未来へと
確実に時は繋がっていく
今回の地震で実感しています
さてその2校で
昨日体育祭が行われました
今年3回目を迎える「夜の体育祭」
熱中症が怖ければ夜にやればいい
できない理由を並べ立てるのではなく
どうやったらできるかを追求する
見習うべき姿勢です
開会式では都築仁子校長先生が
「飛行機は追い風では飛べません
向かい風に向かって行くから
飛び立てるのです」
なんだか今の自分たちに向けられた
言葉のようにも感じました
そして
「日本一の体育祭にしましょう」と
輪島高校ともオンラインでつなぎ
生徒会の役員たちの姿が
会場の大型スクリーンに映し出され
直接お礼を言うことができました
レッド ブルー イエローの
3つのグループで
競い合いますが
応援合戦では
レッドの応援のときは
ブルーもイエローも
真っ赤なペンライトを振るなど
学校一体となって盛り上げます
そしてスポーツが好きな生徒も
そうじゃない生徒も
全ての生徒が楽しめる工夫が
なされていました
まさに日本一の体育祭
そう実感しました
体育祭は日本にしかない文化です
最後に校長先生がご挨拶なさいました
「世界一の体育祭でしたよ」
アカシアの花咲く丘で
158日目
遠くに聞こえる潮騒と
小鳥のさえずり
時折響いてくる列車の音
窓を開けると
心地よい海の匂いのする
内灘の学び舎に
まだ帰る家のない
高校生たちが
通ってきています
暮らせる目処のついた生徒から
輪島に戻って来てはいるものの
まだ16名の生徒が残っています
輪島高校の他には
飯田高校の生徒がひとりだけ
学校ごとに別々の教室を使っていましたが
ひとりだとさみしいので
いっしょに輪島高校の教室で
オンライン授業を受けています
今ではすっかり仲良しです
夏が来ます
金沢大学さんが
エアコンを設置してくださることに
なっています
本当にありがとうございます
今は淋しくて辛いだろうけど
この場所のこの学び舎のこの教室は
懐かしい匂いのする風景として
心の中に残っていくのだろうな
そんなことふと思いました
地震の授業
157日目
余震から2日が過ぎ
「この後まだ余震は来るんか?
理科の先生ならわかるやろ」
とムチャ振りされています
えー
地震の波にはふたつありまして
速い波と遅い波
速い波は最初に到着するので
Primary wave 略してP波
Primaryは
プライムタイムや
アマゾンプライムのプライムで
第一のという意味があります
プライムタイムというのは
一番視聴率の取れる時間帯
という意味ですからね
P波は進行方向に対して
縦に伸び縮みしながら進みます
お相撲さんが
どすこいどすこいと
突っ張るイメージです
突っ張られた方の力士は
顔が前後につまり横方向に
揺れますよね
すなわちP波が届くと
横揺れが起こります
P波に続いて
遅い方のSecondary wave
略してS波が届きます
Secondary は
二塁手や秒を表すセカンド
1時間を最初に60分割して
ミニマライズつまり細かくしたのが
分つまりミニット
ミニットをさらに2回目に60分割したのが
セカンダリーミニット
すなわち秒です
S波は進行方向に対して
横方向にうねりながら進みます
スタンドの応援のウエイブが
まさにそれです
ウエイブを一人ひとり見ると
横には移動せず上下してますよね
つまりS波が届くと縦に揺れます
まとめると
P波は縦波横揺れ
S波は横波縦揺れ
このややこしさが
受験生を悩ませます
1秒間に進む距離は
P波が7km S波が4km
いずれにしても新幹線の100倍以上で
恐るべきスピードです
例えば震源から28km離れた地点まで
P波は4秒 S波は7秒で到着し
3秒の時間差が生まれます
この時間差を他に2地点
合計3地点で計測できれば
震源地を特定することができます
するとあらゆる地点への
地震の到着時刻を
割り出すことができるのです
これが緊急地震速報の仕組みです
とここまでは理科の教員として
わかるのですが
さすがに余震予知までは…
さーて来週のおこらいえは
「どうして未来の天気がわかるの?」
天気予報のしくみです
じゃんけんぽん
うふふ
「おはよう日本」の力
156日目
今朝 NHKの「おはよう日本」で
「街プロ」で一生懸命努力している
ふたりの輪高生が紹介されました
まずは邑田 達紀さん
祭りの力で復興を成し遂げたいそう
続いて明後心咲さん
自分自身さみしい思いをしたので
同じ思いをしている子どもたちに
寄り添える場所を作りたいそう
それを見た多くの方から
支援の声が届いています
この番組は
誠実なディレクターさんが
ずっと寄り添って
とても丁寧な作り方をされているので
多くの方の心を動かしたのだと思います
心のケアなど精神看護を専門とする
「らいず訪問看護ステーション」さん
本校の相談課と連絡を取りながら
生徒の様子を観ていただこうかと
考えています
東日本大震災をきっかけとして設立された
「一般財団法人 教育支援グローバル基金」さん
経済的支援や研修活動を行なっています
「街プロ」との関わりの中で
ご一緒させていただきたいと思います
宇都宮のボランティア団体
「ムリーヤ」さん
8月に体育祭に招待してくださるのだそう
輪島高校チームとして出場します
また 番組とは関係ありませんが
愛知県豊岡市のバレーボール関係の方
バレーボール部に対して
ユニフォームやボール代として
使って欲しいということです
私自身は今日
商業高校の校長会に出席しました
本校は
輪島実業高校商業科の流れを汲む
ビジネスコースが設置されているので
普通高校ながら
商業高校会に加盟しています
松任高校の中町玲子校長先生から
声をかけていただきました
「みんな少しずつ慣れてきましたよ」
そう震災によりおよそ30人の生徒が
転校してしまいましたが
松任高校さんには
最も多く受け入れていただき
4人の生徒がお世話になっているのです
校長先生は一人ひとりの様子を
教えてくださいました
しっかりと見守ってくださる
いい校長先生に出会えたね
帰りには金沢北陵高校さんの
グラウンドを見に行ってきました
中村 悟 校長先生が敷地内を
案内してくださいました
目の前に広がる雄大な眺めに思わず
「見晴らしのいい学校ですね」
「いいえ 見晴らしが良くなったんです」
近づいてみると目の前の山が崩れ落ちて
視界がひらけたようです
こんなに離れた金沢でも
こんなに被害があったのですね
学校に帰ると
先日招待してくださった
仙台育英高校野球部保護者会の皆さんが
かっこいいパネルをつくって
送ってくださっていました
うちの選手たちって
こんなにかっこよかったんだと感動
特に監督と部長が男前です
すわ余震
155日目
今朝ほど
能登沖を震源とする
2度の余震が観測されましjた
生徒やその家族の被害の連絡は
今のところなく
通常通りの学校活動を行っています
校舎にも
大きな被害は確認されませんでしたが
傾きが少し大きくなった棟があります
生徒が学習活動をする棟ではありませんので
ご心配なく
自分でタイトルに書いておいて
なんですけど
「すわ地震」の「すわ」って何?
「すわ火事」「すわ雷」とは
言わないですよね
地震の枕詞?
今日の余震で
正月のこと思い出しました
「紅白歌合戦」から「ゆく年くる年」に
切り替わる瞬間が昔から好きです
「赤組優勝おめでとう!」
クラッカーバーン!
花吹雪キラキラ…
・・・
「ゴーン」
・・・
「ここ永平寺では…」
このギャップ
そしてこの静寂
蝋燭の炎が映ります
なんとも言えない
厳かな気持ちになる瞬間です
年が明けると初詣に行きます
今年は能登で一番大きい神社
気多大社へ詣でました
おみくじをひくと「大吉」
これまでの苦労が花咲く!
みたいなことが
書かれていたような気がします
その数分後です
「テロンテロン
テロンテロン
緊急地震速報!…」
大きな揺れが襲います
「火を消せ!」
屋台に向かって叫びます
津波警報が発令
すぐさま裏山へと駆け上り
避難所で一晩明かすことになりました
「ゆく年くる年」で
蝋燭の炎が映し出された24時間後
目に飛び込んできたのは
我が家に迫り来る炎の映像でした
あの時ひいたおみくじに
「大凶!お前の街が消えてなくなる」
と書かれていたとしても
きっと一笑に伏すことでしょう
でもほんとうにそれがおこった
災害は忘れた頃に…
自分の気持ちの緩みを実感させられた
一日でした
被災地の夜空に感動のドローン
153日目
ビジネスコースの3年生が
横浜に来ています
神奈川県商業教育研究会さんが
輪島高校と飯田高校から
生徒2名と引率教員1名を
それぞれ招待してくださいました
「高校生能登応援商店街
supported by MARK IS みなとみらい」
と銘打ったこのイベントには
両校の他に
これまでに被災から復興を果たしている
宮城県 兵庫県 熊本県からも参加です
神奈川県で商業を学ぶ高校生のみなさんと
連携や交流を図りながら
各校で開発した商品を販売し
商業科で学ぶ特長を活かした
能登復興活動を行います
本校からは
輪島塗のお椀などを販売しています
場所は
みなとみらい駅から直結の
MARK IS みなとみらい1階
1日(土)の10:00〜16:00
2日(日)の10:00〜17:00
お近くの方はぜひお立ち寄りください
地震が起こって以来ずっと
小さな港町の孤立集落で
おばあさんとふたりで過ごし
救出を待ちきれず
おばあちゃんへの助けを求めて
6日目に瓦礫の山をひとり乗り越えて
戻ってきた細谷彩香さんの
トークショーも行われました
横浜では現在開港祭が催されていて
夜にはドローンショーのリハーサルが
行われていました
奇しくも例年なら
輪島市民まつりが開催されている日です
日本一の花火が打ち上げられていた日です
昨年も2万5千発もの花火が…
このレベルの花火大会は
他にもあると思いますが
圧巻なのはその時間の短さ
つまり単位時間あたりの打ち上げ数が
日本一なのです
開始から終了まで
花火が空に輝いていない瞬間が
ありません
まあ しゃわしねえこと
(せわしないの輪島弁)
無風状態だと
先にあげた花火の
煙幕が凄すぎて
そのあとの花火が見えないという
お間抜けな一面も実はあります
ぜひ全国のみなさんに
ご覧になっていただきたいのですが
今年は中止となっています
花火がダメでも
ドローンでならできないかな
心をひとつに復興に立ち向かう
勇気になるのにな
そんなことふと思ったりしました
被災地の焼け跡の夜空に輝く
鎮魂と復興のドローンショー
ドローン会社の方
やっていただけないでしょうか?
部活道
152日目
本校では部活動を「部活道」といい
人としての生きる道としています
先先代の赤田英明校長先生の
命名によるものです
現在
県内各地を会場に
高等学校総合体育大会
総合文化祭が行われています
今日は生徒たちの活躍を見に来ています
和太鼓部は
金沢市民芸術村で
プロ奏者を招いて
講習会の開催です
講師を務めてくださったのは
プロ奏者の成田千恵子さん
太鼓は単純だからこそ奥が深い
指先の動きひとつ
ばちさばきひとつで
大きく音色が変わります
だからこそ基本が大事
基礎からみっちり
教えていただきました
卓球部は小松市総合体育館で
熱戦を繰り広げています
2年前からコーチをお願いしている
林平さん
現在は金沢市にお住まいで
毎週末輪島までお越しになって
指導をしてくださっています
ほんとうにありがとうございます
卓球には
ストレート勝ちは相手に失礼
どこかで失敗して
1点をプレゼントするという
なんとも優しい
暗黙のルールがあるようです
以前あまりにも力の差がありすぎて
うっかりストレート勝ちしてしまった
福原愛選手が
相手に謝っているのを
テレビで見たことがあります
高校ではどうなんでしょう
金沢21世紀美術館では
絵画や書そして彫刻など
高校生の作品が展示されています
輪島高校の生徒の作品たちです
中央には最優秀賞を獲得した
寺下さんの作品が飾られています
こちらは
3年後に石川県で開催される
全国高等学校総合文化祭に向けて
県内すべての高校で手分けをして
準備を進めている
各都道府県の形をした灯篭です
写真一番手前が
輪島高校が担当する兵庫県
こうやって見ると
「北海道はでっかいどー」
と言われる由縁がよくわかります
なにしろ東西に500km
これは東京〜鳥取間に匹敵します
500kmといえば
The ALFEE が
「たとえ500マイル離れても」
と歌いますが
500マイルは約800km
こちらは東京〜札幌間より
少し短いくらい
大学生の時
アルフィーのオールナイトニッポンに
アルフィーの替え歌を録音して送ったら
番組中に流してもらえたことを
思い出しました
その時録音したカセットテープ
あったはずだけど
それも今は瓦礫の下
剣道部は久々の出場です
ここ数年部員がいなくて
エントリーしていなかったのですが
今回被災により
日本航空高校石川から転学してきた
2年生の上田彪人さんを中心に
1年生が集まり出場となりました
上田さんは快進撃を見せ
1 2回戦を突破
優勝した第一シードの選手に
3回戦で敗れてしまいました
吹奏楽部は奥能登高校合同バンドとして
「我は海の子」と「希空」を
演奏しました
門前、日本航空石川、能登、飯田高校のみんなと
息の合った演奏を聴かせてくれました
東京から日本航空高校石川の
青木校長先生もわざわざ
足をお運びくださっていました
指揮を務めてくださったのは
飯田高校の錦木ゆかこ先生
あと
これは前日の開催で
聴きに行けなかったのですが
箏曲部が優秀賞をいただきました
活動する場所もないまま迎えた
総文・総体でしたが
それでもそれぞれ学ぶことは
大きかったと思います
つみきのいえ
151日目
朝市界隈にある
焼け残った我が家
そこに潜って
整理をする日々が続いています
電気が点かず薄暗いので
天気がいい日の
朝日が差し込む
学校が始まるまでの数十分と
勤務時間が終わった後の
夕陽が差し込む数十分
公費解体の申請をしているので
その時一斉に処分してもらえば
そんなもんですが
解体の対象となるのは家屋のみ
家財道具などは
解体が始まるまでに
自分で処分しないといけません
割れた茶碗や
濡れてシワクチャの本
一つひとつに
ありがとう
思いを込めて
綺麗にしてあげて
サヨナラしています
倒れた本棚をヨイショと起こすと
中の本たちがドッサー
いつか読もうと思って買ったものの
読む暇がなく
そのままにしておいたものもたくさん
さすが読みたいと思って
買った本たちばかり
こんな面白い本屋さんあるか?
でも消防車の水を吸ったものが多く
ページを捲るとベリベリ
ミルフィーユみたいにポロポロ
みなさん
おすすめです
特にお目当ての本がある訳でもなく
なんか面白いのないかなーと
本屋をうろつく時は
自分の本棚
眺めてみてください
自分の好みにぴったりの本が
たくさん見つかりますよ
そうやって
倒れた家財を一つひとつめくっていくと
知らなかった我が家の歴史に
出会います
こどもたちがつくった
幼稚園の時の作品
お母さんの誕生日に贈った
こどもたちの手紙
あの頃忙しくて
ほとんど家にいなかったな
知らない間に
こんなしあわせなひとときを
過ごしていたんだな
子供たちがいい子に育ったのは
お母さんがこんなに
がんばってくれていたんだ
一冊の絵本が見つかりました
「つみきのいえ」
うみのみずがだんだんあがってくる
ふしぎなまちのいえにすむ
おじいさんのおはなしです
みずがあがってきて
これまですんでいたいえが
しずみそうになると
そのうえに
あたらしいいえをたてます
そうやって
つみきのように
どんどんいえはうえにのびていくのです
おばあさんをなくし
ひとりぐらしのおじいさんは
つぎのあたらしいいえをたてているとき
うっかりたいせつなだいくどうぐを
おとしてしまいます
どうぐは
したのしたのいえへと
どんどんしずんでいきます
おじいさんは
せんすいふくをきて
どうぐをとりにもぐります
おじいさんのめのまえにひろがるのは
おばあさんがなくなったころのいえ
こどもたちがすだっていったころのいえ
…
こどもたちがうまれたころのいえ
そして…
修学旅行が結ぶ縁
150日目
よく修学旅行なんかで
多くの高校が利用させていただいている
日本旅行さんより
以下のようなプロジェクトを立ち上げたとの
ご報告をいただきました
【能登笑顔プロジェクト】
能登震災の被害を受けた
学校と生徒を応援したい! |
クラウドファンディング - つなぐむ (en-jine.com)
リンク先はこちら
https://nta.en-jine.com/projects/nta-notoegao?p_token=d5229fd1a7f040c8bb5250f2876dd1aa
21美にまつわるエトセトラ
149日目
MROの原田幸子アナから
またまた素敵なお便りをいただきました
金沢21世紀美術館へ行ってこられたとのこと
新世界『透明標本展』が開催されていました
まるで鉱物のような標本が
不思議な光を放ちます
また現在
「第44回石川県高等学校総合文化祭
高等学校総合美術展」
が開催されています
本校から出品した
寺下りなさんの作品が
なんと最優秀賞を獲得しました!
タイトルは
「ネクストステージッ!!!」
最新テクノロジーの結晶と
絶滅危惧種の動物たち
AIの進化は我々に何をもたらすのか?
鑑賞する者の心のありようによって
いろいろな解釈のできる
不思議な作品です
中央左に大きく描かれた手相にも
秘められた意味があるそう
手相占いの本を片手に鑑賞すると
作者の真意がわかるかも
この作品は来年度のポスターの図案として
採用されるそうです
作品は5月31日(金)までご覧になれます
将来に備えるお金の話
148日目
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の
岡元 慶介 氏と 井上 正吾 氏をお迎えして
金融教育の特別授業を行いました
本校は今年度
金融教育の研究指定を受けています
1970年の金利は 8% でしたが
現在の金利は 0.02%
わかりやすくいうと
100万円預けた場合
昔は1年後に108万円になっていたものが
現在では100万200円にしかならないのです
さらに言えば
預けたお金が2倍になるのに
昔は9年だったのに
今は3600年かかるそうです
もっと身近な例で言うと
千円で16個買えたハンバーガー
今は5個しか買えません
そんな時代だからこそ
お金について
正しい知識を身につける必要があります
講義のあとは投資体験ゲームを体験しました
とあるゲーム会社の実際の株価を用いて
10万円を元手に株を売買してみました
大切なのは投資はギャンブルではないということ
情報と予測でリスクを下げることが可能です
金融商品を選ぶときの
(1)預けたお金げ減ったりしないか
(2)どれだけ利益が期待できるか
(3)預けたお金を自由に引き出せるか
などのポイントについても学びました
また投資に適したお金の条件
〇 時間をかけてでも増やしたいお金
✕ 生活に必要なお金
✕近いうちに使う予定があるお金
も教えていただきました
私自身
高校生の時こんな授業受けたかったな
と思いました
朝のホームルームでは
輪島警察署の方がお見えになり
生徒に直接
交通安全について
その遵守を求めて行かれました
やはり専門家に話していただくと
生徒の心に沁みますね
学校の教員が全てを担うには
無理があるので
場面に応じて
外部の方のお力を
積極的にお借りしたいと思います
放課後には
Colaboさんがワークショップを
開いて下さいました
東京を拠点に10代女性を支える活動を
していらっしゃる団体で
今回被災後4回も本校を
訪れてくださっています
今回はモール人形とアロマワックスサシェ作り
カフェスペースでのんびりくつろぎながら
素敵な作品を仕上げていました
なつかしすぎる未来へ
147日目
平日は輪島高校での勤務
週末前後は内灘高校での勤務と
2拠点生活が続いています
金沢駅と内灘の間は
「浅電」によって繋がれています
大正14年に開業された
浅野川電気鉄道を前身とする
この北陸鉄道浅野川線は
来年100周年を迎えます
江ノ電のような懐かしさのある
浅電には
昔東京を走っていた車両が
今でも走り続けているということで
多くの鉄道ファンの
撮影スポットとなっています
昔は現在の終着駅「内灘」駅の
その先の「粟ヶ崎海岸」駅まで延びていて
夏の間だけそこまで運行していたそうです
途中駅はホームが単線ですが
中ほどの「三ツ屋」駅だけ複線なので
そこでのみ上り下りの
列車がすれ違います
下り列車が
終着ひとつ手前のホームを離れると
車内には
松任谷由実さんの
「acacia[アカシア]」が流れます
砂丘の上にたつ内灘町には
防風と防砂のために植林された
アカシアの林が広がり
アカシアという名のまちもあります
かつてこの地を訪れたユーミンさんが
その美しさに感動して
つくられた曲だそうです
イントロのアルペジオが流れ
そこにユーミンさんの歌声が重なると
不思議なくらい懐かしい気持ちに
山下達郎さんが
「最高の楽器は人の声だ」
とおっしゃっていましたが
まさにそんな感じです
♪今は見えない未来に
たったひとつの道しるべ
なつかしすぎる未来が
たったひとつの探しもの
被災地に 響け織りなす 箏の調べ
146日目
本校の格技場に
今も避難生活を続けている方のために
箏曲部の生徒が
お琴の演奏を届けました
本校箏曲部は
4名の3年生と5名の2年生で
活動しています
ところで
昔から思っているのですが
「琴」という漢字
『ほっと一息ついている人の顔』
に見えませんか?
一度そのように見えると
次からそのようにしか見えなくなる
呪いにかかったようです
ほかにも
「益」という漢字も
『酸っぱい顔』
に見えてくるので
おもしろいです
同じ呪いに
カーネルサンダースおじさんネタもあります
『顔の下のリボンは実は手足・・・』
どうです?
そのようにしか見えなくなりませんか?
先日
中国のネット左翼の間で
「茶」という漢字は
『靖国神社の拝殿』にみえる
と騒ぎになりました
そう言われてみると
見えなくもないけど
中国も北朝鮮も韓国もロシアも
みんな仲良くできる
平和な世界が来ないかなと
神様に祈りたくなります
神様といえば
「汁」という字が
『十字架が光り輝いているよう』
に見えるとのことで
海外の日本通キリスト教信者の方に
人気があるそうです
最後に今日出逢った素敵な言葉
なぜか運のいい人の特徴は
「クシャクシャの笑顔」
「言葉が綺麗」
「程よくテキトー」
輪島高等女学校からの縁
145日目
本校は昨年度
創立100周年を迎えました
前身の輪島高等女学校からの歴史も
数えてのものです
本日
都築学園グループ総長 都築 仁子さま
福岡第一高等学校及び
第一薬科大学付属高等学校の青沼 聡一郎 教頭先生
生徒会役員の福島 心愛さんと宮岡 祐太さんが
遠くから震災のお見舞いにお越しくださいました
寒い中
何度も何度も福岡市内に立って集めてくださった
たくさんの支援金を持って来てくださいました
福岡のみなさん
ほんとうにありがとうございました
学校法人 都築学園グループの
創始者でいらっしゃる
都築 貞枝さまが
最初に教鞭をとられたのが
輪島高等女学校だったそうです
そんな縁から本日の訪問となりました
生徒会役員のおふたりから
本校の生徒会役員が受け取りました
学園の母 貞枝さまの足跡を記した書籍
「和して流れず」もいただきました
できたばかりの輪島高女に
東京からひとり赴任されたこと
強制的に入れられた寮の中で
それでも毎日を楽しく過ごされたこと
ご結婚を機に輪島を去られた日のこと
20年ぶりに輪島を訪れた時に
ノボリを立てて当時の教え子に
迎えられたことなど
その足跡が生き生きと
描かれていました
きっとそんな頃の苦労に比べたら
今の復興は
いろんな方に支えられながら進んでいるし
ほんとうに幸せだなと感じます
それから
能登応援コーラスプロジェクトが行われました
仕掛け人は早稲田大学の金山光一教授
事前に動画を提出し
当日は編集した動画を皆で見た後
皆でコメントしあいました
参加者は呼びかけ人の金山教授
アシスタントの秋山さん
輪島高校和太鼓部
輪島市内の小学校5校
神奈川県相模原市若草小学校
ロンドン大学日本語科教授
ロンドン日本人学校の先生
オーストラリアのモナシュ大学の
バオバンドの方等です
編集された動画鑑賞では
小学生の歌声に癒され
海外からの歌声に勇気づけられました
ほかにも
韓国 中国 アメリカ タンザニア
からのメッセージや
相模原市長のコメントもいただきました
生徒たちは
世界中から応援されていることを実感でき
英語で突然話を振られても
しっかり対応できていました
たいへん良い経験となりました
炊き出しの思い出
144日目
全国校長会があって
1泊2日で
大宮まで来ています
昨夜は天ぷら周平さんへ行ってきました
発災後真っ先に
炊き出しに駆けつけてくださいました
直接お会いして
お礼が言いたくて
思い出せばあの時
1日1枚の食パンが食べれればいい方で
そんな中温かい天丼を作っていただいて
みなさん大喜びだったのを思い出します
全国各地から取り寄せた
厳選された素材を
目の前で一つひとつ揚げてくださいました
揚げたてを美味しいうちにいただくので
皿の上には常に天ぷらひとつ
美味しい天ぷら屋さんで
インスタ映えする写真を撮るのと
おいしくいただくことの両立には
無理がありました
花陽浴(はなあび)というお酒も
紹介していただきました
パイナップルの香りがする日本酒
ウソやろと思いながらいただくと
ほんとに
しかもしっかり日本酒の味わい
何これ?と思いながら
絶対お土産に買って行こうと思ったら
滅多に手に入らない逸品とのこと
あの時の感謝を込めて
おいしくいただきました
肝心の校長会の方はというと
北海道函館西高等学校の
古御堂 徹 校長先生が
〜学校経営における防災のあり方〜
と題して発表されました
昨年2023年は北海道南西沖地震から
30年目の節目の年でした
あの時も奥尻島を中心に
大きな津波の被害がありました
その地震の際かどうか忘れましたが
確かトンネル崩落事故も
あったように記憶しています
崩落したトンネルのあった場所
アイヌ語で「もろい岩」という意味だと聞いて
ゾッとしたものです
地名の語源を調べると
防災に役立つとの研究もなされています
例えば大阪の「梅田」
田んぼを埋め立てて造ったので
「埋め田」が由来です
いざ地震がおこれば
脆いことが予測されます
注意が必要です
今回の古御堂先生のご発表によると
北海道内のいくつかの高校が連携して
既存の避難訓練の見直しや
防災教育の体系化などされているそうです
2019年には
「世界津波の日」高校生サミットが
北海道で開催されました
今年度は熊本で開催されますが
本校からも参加する予定です
みなさんからいただいている
お見舞いや義援金を
その旅費など生徒の学びのために
充てさせていただきます
壊れた備品の修理や買い替えに
使う方法もありますが
レーガン元大統領の言葉を借りて
「教育は我が国最大の天然資源です」
私自身被災してから
物欲が全くなくなった
ということもあります
今までは新しいものが出るたび
真っ先に飛びついていたのですが
今では何か買おうとしたときに
どうせ地震が起こったら
姿形なくなるし
そんなことにお金を使いたくないな
と二の足を踏みます
でも
人を育てることに使ったら
それは確実に次の世代に何かを
残してくれる
こんな有意義な使い道はありません
北海道の高校さんからは
たくさんのことを
学ぶことができそうです
ぜひ交流させていただきたいと
考えています
よろしくお願いいたします
ダルビッシュ選手の逸話
143日目
パドレスのダルビッシュ有選手が
日米通算200勝を達成しました
おめでとうございます
ダルビッシュ選手の逸話で
私がちょこちょこ生徒に話しているものがあります
それは
20歳の時
不甲斐ない登板の後
ホテルで落ち込んで
40歳になった自分がホームレスになって
お金もない
ご飯も食べられない状況を
想像した話です
その時
神様がいきなり現れて
『20歳の時のことを覚えてるか?
あの頃に戻りたいか?
1回だけチャンスやる
その代わり
できること全部やらなかったら
またここに戻すぞ』
それ以来
自分は神様のお陰で
未来から戻って来たことに
そして
その時自分がやらなければならないことを
全てやるようになったのだそうです
その気持ちが
今回の偉業に繋がっているのですね
WBCに時に見せた
若手を惹きつけるリーダーシップも
手本にすべきものでした
スケールの小さな話にはなりますが
私自身このことを実行しています
例えば夏休みに入る前
一旦夏休みの最後の日を
想像するのです
「あれもすべきだった
これもできなかった
あーあ
明日から夏休みにならないかな
夏休みの初日に戻りたいな」
ふと現実に帰ると
実際に夏休みの初日!
目の前がパッと薔薇色に
でもまた同じことを繰り返して
結局本当の最後の日に
さらに落ち込むことには
なるのですが
ここがダルビッシュ選手とは違うところです
でもまあ
今日という日は
これからの人生の中で
一番若くてなんでもできる日です
毎日そう言い聞かせて
できることを精一杯やっています
被災地のみなさん
何かひとつできたら
その日の自分を
褒めましょうね
県の復興計画
142日目
能登半島地震からの復興計画が
県により示されました
「能登が示す、ふるさとの未来」
をスローガンに
「創造的復興の実現に向けた羅針盤」
と位置付けられています
「創造的復興」とは
「単に被災前の姿に復元するのではなく
元々あった課題を踏まえ
未来思考に立って
以前よりも良い状態へ持っていく」
こと
13の分野で
プロジェクトが立ち上げられましたが
そのうちのひとつ
「能登に誇りと愛着が持てるような
『学び』の場づくり」
に着目しました
国内外の生徒と課題解決型学習を進める
創造的復興計画の推進を目指します
まさに「街プロ」で取り組んでいるもので
今後一層前向きに進んでいく
大きな支えとなりそうです
東日本大震災の復興計画では
結果的に被災地から都市部へ出た人たちを
復興の主体として巻き込めなかった
という反省があるそうです
私が卒業式でいつか帰って来いと呼びかけた
「一旦輪島を離れるみんな」の
力が必要なようです
復興プランには
関係人口の拡大を視野に
「都市と地方を行き来する
2地域居住の推進」
なども盛り込まれています
今日は
避難訓練を行いました
例年だと
時刻や被災箇所を直前まで知らさずに行うなど
より実際を想定した訓練を
目指していましたが
今年はそんなリアルは追及しませんでした
何よりも自分達自身
イヤというほど体験しているし
悲しいことを思い出すかもしれない
形通り避難場所の確認に留めました
とはいえ
余震の心配はまだまだ続くし
学校の危険箇所の修繕も進んでいません
一人ひとりが自分の命を守る
意識が必要です
最後にいいお話
先日3年生の岸野望さんが
崖の下に倒れていた方を発見
動けなくなっていたところを
助け上げて避難所まで
連れて行ってあげたそうです
崖に落ちて2時間以上経過
警察犬も出動準備しており
倒れた方も
このまま誰にも見つけられずに…
との思いもあったそうです
元気になられた今日
お礼に学校までお越しくださいました
おかえり!まれちゃん
141日目
高校総体総文の壮行式を行いました
練習場所もままならぬ中
それぞれの部活動で
工夫を凝らしながら
練習を重ねて来ました
運動部で出場するのは
陸上 男子バレー 男子バスケ
ソフトテニス サッカー 卓球
バドミントン 剣道
です
一方文化部は
吹奏楽 美術 箏曲 和太鼓
アントレプレナー同好会の
みなさんです
それぞれに力を発揮して来てください
野球部が力強いエールを送ってくれました
そしてなんと
そんなみんなの激励に
今日はドラマの設定では本校卒業生
まれちゃんがかけつけて下さいました
お姉さんの土屋炎伽さん
弟さんで声優の土屋神葉さん
といっしょに
3人姉弟でおこしくださいました
ありがとうございます
質問に丁寧にお答えくださり
握手してもらった男子生徒はメロメロ
女子生徒も「かわいい~」の連発でした
まれちゃんはドラマの設定では
祭り好きで太鼓の名手
和太鼓部の生徒といっしょに
見事なばちさばきを披露してくれました
話題のフォトブック「たおリズム」に
メッセージを書いて
贈ってくださいました
正面玄関に
大切に飾らせていただきます
昨年誕生した赤ちゃんも
連れてきてくださいました
さすが大物の片鱗です
可愛い笑い声で
女子高生たちを
とりこにしていました
選手たちは大きな力をいただきました
きっと活躍してくれることと思います
世界農業遺産千枚田の田植えです
140日目
爽やかな風そよぐ5月
透き通るような日本海を背に
JRC部の生徒たちが
田植えボランティアに参加しました
JRC部とは
Junior Red Cross(青少年赤十字)
地域のボランティア活動に
積極的に参加しています
千枚田は
奥能登で一番高い山
高州山の地滑りによってできた
特殊な地形を利用して作った
美しい棚田で
一枚の平均が1.6坪と
非常に小さな田んぼの集まりです
こんな逸話が残っています
ある若者が本当に千枚あるか
数えてみたそうな
起伏が激しく
汗だくになってきたので
途中で着ていた蓑を
脱ぎ捨てたんじゃと
実際に数えると999枚で1枚足らない
何度数えても1枚足らない
日も暮れてきたので
あきらめて帰ろうと
途中で脱ぎ捨てた蓑を拾い上げると
なんとその下に1枚の田んぼが
隠れておったんじゃ
そのくらい1枚1枚が小さな田んぼです
地震直前には実際1,004枚の
田んぼがあったそうです
地震で崩れたところもあるかも
私が子供の頃は2,146枚あったと記憶しています
震災後初めて千枚田に足を運びました
途中凄惨な地震の爪痕を目の当たりに
道路が大きく波打っています
こんな大きいまんまるい石
どっから来たんだろ
水平線に見えるのは
「観音崎」という岬です
観音様が仰向けに横たわっている
その横顔に見えることから
「観音崎」という名前なのですが
地震ですっかり崩れてしまって
観音様には見えません
青酸カリの話
139日目
とある大学で青酸カリが紛失
もしくは記載漏れとの報道がありました
今日のブログには
「死」に関する記述があります
嫌な人は読まないでください
また私の記憶を頼りに書いたもので
実際に実験した訳ではありませんし
出典が明らかではない情報も多いです
話のネタ程度に読んでいただけると
私も大学の頃
青酸カリを日常的に使用する
研究室にいましたので
多少の知識があります
報道によると
紛失した総量は50g
160人分の致死量に相当するのだとか
あれあれ?
青酸カリの致死量はたしか0.1g
500人分では?と思い
いろいろ調べてみると
文献によって
0.1gから0.3g
うーん開きがあるのですね
0.1gで耳かき半分くらいだったから
0.3gだと耳かき山盛りか
青酸カリを用いたミステリーには
いろいろありますが
口紅に忍ばせておいて
塗った瞬間
ウッてなるパターン
でもこれはありえません
耳かき山盛の白い粉に塗れた口紅
見ればおかしいって気づくでしょ
万が一慌てていてきづかなかったにしても
耳かき山盛りって
どんな口のデカさですか
オバQか
そう考えると
コーヒーカップのふちに…
これも実際にはありえませんね
そもそも
青酸カリ中毒のメカニズムを知れば
皮膚についたくらいでは
死なないことがわかります
青酸カリ中毒の死因は
窒息です
えっ?
薬を飲んでどうして窒息?
青酸カリが胃に入ると
シアン化水素というガスが発生します
コーラを飲むと
シュワシュワと炭酸ガスが発生して
ゲップが出るのと同じしくみです
化学的には「弱酸の遊離」といいます
発生したシアン化水素ガスが
肺に入り赤血球のヘモグロビンに
ピタッとくっつきます
ヘモグロビンは
酸素を全身に送る役割をしていますが
それができなくなるわけです
つまり窒息死
即死ではなく
苦しむ時間が長いと予測されます
青酸カリを飲まされた被害者が
口から血をタラリ
窒息死ならこれもないでしょ
いえいえ
これはあり得るのだそうです
酸素不足を感知した脳が
肺に向かって
「酸素が足らん!もっと吸え!」
肺は
「ちゃんと吸ってますけど」
「嘘つけ!サボるな!」
「サボってませんて」
こんなやりとりがあるかどうかは
わかりませんが
やがて理不尽な要求に肺胞が破裂
私の研究室の冷蔵庫には
生卵が常備されていました
胃で発生したシアン化水素を
吸収する性質があるそうで
青酸中毒が疑われる場合は
直ちに飲ませろと
言い伝えられていました
あと研究室には
いつもほんのり
アーモンドの香りが漂っていました
そう
アーモンドの香りの素は
微量に含まれている青酸
救急救命する際に
口元からアーモンド臭がしたら
人工呼吸はやめて
心臓マッサージだけにするそうです
もしも青酸中毒だった場合
いっしょにシアン化水素を
吸ってしまう恐れがあるからです
そんなこんなの青酸カリ
あと解毒剤の話とか
コアラの大好きなユーカリの話とか
まだまだ授業のネタとしては
事欠きませんが
今回の件
盗まれたのではなく
処分したのを記載漏れした
であることをお祈りします
震災が結ぶ絆
137日目
令和9年
石川県を会場に
全国高等学校総合文化祭が
開催されます
生徒準備委員による活動も開始されました
https://ishikawa-koubunren.jp/news/entry-10917.html
現在
県内の高校で分担して
日本全国各都道府県を形どった灯篭を製作して
全国からの高校生のみなさんを
おもてなしする準備をすすめています
輪島高校が担当するのは
何かの縁でしょうか
阪神淡路大震災を経験された兵庫県
今回も多くの方から支援をいただいております
淡路島も作っています
今回被害の大きかった
美術室に置かれていましたが
崩れたものの下敷きになりながらも
なんとか原型を留めていましたので
少々骨組みを組み直しました
全国の高校の文化部のみなさん
お待ちしています
お楽しみに
今日も内灘高校へ生徒が集まって来ます
ビジネスコースの3年生で
テストが行われました
本校では昨年度より
中間テストを廃止しましたが
科目によっては
必要に応じてテストを実施しています
輪島高校から先生が問題用紙を運び
内灘高校でも本校と同じ緊張感です
輪島高校の2人の同級生
136日目
5月15日
今日は創立記念日
生徒はお休みです
大正12年に
産声をあげた本校は
昨年100周年記念式典を
挙行いたしました
大正12年は関東大震災があった年です
つまり輪島高校と関東大震災は同級生
その日台風が日本近海を通過していて
強風に煽られ火が燃え広がった
いわゆる複合災害だったそうです
今回の輪島の被災も
火災発生時に
津波の引き潮により
川の水が干上がり
消火が叶わなかった複合災害です
地盤隆起でいうと
関東大震災の2mの2倍の4m
この規模の地殻変動は
6000年ぶりなんだそうです
そう考えると
地質学上においても
とんでもない歴史に立ち会えたんだなと
もっとも隕石の衝突で滅んだ
恐竜さんにはかないませんが
人類の歴史でいうと
天災が原因で滅んだ文明は
ポンペイたったひとつしか
ないんだそうですね
人災が原因で滅んだ文明は
山ほどあるのに
そう考えるとなんだか悲しくなります
と同時に
関東大震災の年に生まれて
100年を経て
新たな100年の始まりを
能登半島地震でスタートした
本校ではありますが
再び立ち上がる勇気が湧いてきます
もうひとり輪島高校の同級生がいます
それはプラネタリウムくんです
世界初の近代的な
光学式のプラネタリウムは
同年ドイツで誕生しています
一昨日
能登半島でオーロラが見られたそうです
能登半島唯一のプラネタリウムを持つ天文台
「満天星」でも観測されました
天文台「満天星」は
「まんてんぼし」と読みますが
漢字検定準1級試験では
「どうだんつつじ」と読みます
私は退職したら
オーロラを見に行く旅行を
夢見ていたのですが
北欧やカナダまで行かなくても
生まれたこの場所で
見ることができるんですね
驚きです
チャレンジウォークの頃
135日目
例年でしたらこの頃
本校の伝統行事
チャレンジウォークを開催しています
心地よい初夏の風を感じながら
世界農業遺産である千枚田までの
海辺の道を歩きます
それぞれの力に合わせて
千枚田を超えて先を目指す生徒もいます
なのでチャレンジウォークです
チャレンジウォークについて
過去の生徒が
後輩に向けて書いた
作文があります
「チャレンジウォークとは
ずばり自己目標達成の練習です
この先
いろんなことで悩んだり
つらい思いをして
自分の目標を叶えるため
努力しなければいけないことが
増えてきます
『歩く』ことでそのことを練習するのです
ただそういう難しいことは
頭の隅に置いて
楽しく歩けばいいと思います
〈中略〉
コースを歩いているうちに
おもしろいものを見つけたら
友達と一緒に笑ってください
『あんなものもあったね』
3年生になっても覚えているかも
しれません
こんなふうに考えるだけでも
たのしいことがいっぱいあります」
この作文を書いてくれた彼女は
現在小説家として活躍しています
このころからその片鱗が
垣間見えますね
ところでこのチャレンジウォークは
私が高校3年生のときに
始まりました
当時は「夜間歩行」といって
懐中電灯の灯りだけを頼りに
一晩かけて50kmほどの行程を
ひたすら歩き続けるものでした
そのハードさゆえに反対する声もあり
校庭の銅像に
「夜間歩行反対!」という
プラカードをかける輩まで
出てくる始末
後で聞いた話ですが
先生方は
「こんなことをするのは
平野に違いない!」
と噂していたそう
名誉のために行っておきますが
決してそのようなことはしていません
なぜなら
「夜間歩行」が大好きだったからです
その証拠に
当日みんなを盛り上げようと
懐中電灯ではなく
わざわざ「御用提灯」を仕立てて
持っていったくらいですから
みんなは大爆笑で喜んでくれました
ただこのあと
恐ろしい試練が待っていようとは
このときは知る由もありませんでした
この重い提灯を
50km運ばなければならない現実
しかも蝋燭が消えないようにそっと
はじめ喜んでくれたみんなも
そのうち見向きもしないようになりました
このことまで考えが及びませんでした
このとき得た人生の教訓は
「後先考えずに一瞬のウケを狙ってはいけない」
進学について考える
134日目
Benesseさんから
大学入試に関するお話を聞きました
最近では
「年内入試」というシステムを使って
大学へ進学する生徒が増えています
これは従来推薦入試とかAO入試とか
呼ばれていたもので
12月までに合格を決めてしまうものです
2000年頃には3割程度だった
推薦入試での大学入学生は
一昨年以降一般入試生を上回り
今では半数以上の大学生が
「年内入試」で合格を勝ち取った方です
詳しくは
2023年3月頃のこのコラムで
特集しましたので
生徒や保護者の皆さんは
ぜひご一読ください
ただそこで評価される力は
従来の推薦入試などとは異なります
例えば「年内入試」のひとつ
「総合型選抜」で求められるのは
◯大学で何を学びたいかという明確な意識
◯グループディスカッションをする力
◯協調性やコミュニケーション能力
◯目標を達成するためのプロセス
などです
さて それらの力を育むためのプロセスは
①経験
探究活動や行事を通じ
視野をより広げる
②内省
心が動いたことや
なぜ心が動いたのか振り返る
③展望
より深く自分を知り
よりよい生き方を考える
さらにある大学教授は
次のように語っています
「探究学習などについては
入試を意識して綺麗な結論にこだわり過ぎた取り組みは
必ずしもよい評価とはなりません
結果・成果だけではなく
何に関心があり
問題解決のためにどのように試行錯誤をし
失敗も含めてそこから何を学び
それを踏まえて大学で何をしたいかを
明確に言語化することが必要です」
いかがですか?
いま「街プロ」で取り組んでいること
そのものではありませんか?
「街プロ」は
大学入試のためにやっているものでは
決してありません
そして
高校の3年間で完結するものでもありません
「街プロ」でやったことに魅力を感じ
大学でさらに学んで深めたいと実感した生徒は
大学合格後にさらに伸びます
「学びウィーク」って何?
132日目
巷では中間テストが行われている頃
でも本校には中間テストがありません
昨年度廃止しました
その期間中設定したのが「学びウィーク」
「学びウィーク」では
午前中4時間授業を行ったあと
午後は各自で必要な学習を自学します
昨年度は3回実施しました
5月と10月と12月
1年生の保護者の皆さんは
「そんなんで大丈夫?」
と不安になるでしょう
このブログでも
その時の様子を紹介していますので
ぜひご覧ください
「学びウイーク」の大きな目的は
次の2つです
(1)「やらされる勉強」からの脱却
「学びウィーク」では各自で
学習する教科をコーディネートします
あるクラスでは
やりたい教科ではなく
やらなければならない教科を選べ
と指導しています
教員に質問しに行ってもいいけど
教員は質問に直接は答えません
あくまで学ぶ方法を教えます
(2)「テストがあるから勉強する」からの脱却
昨年の「学びウィーク」の後
前年度との家庭学習時間を比較しました
すると驚くべき結果が見られました
特に1年生において顕著で
中間テスト中(昨年度)は平均4時間
学びウィーク中(今年度)は2時間
これは致し方ありませんが
注目すべきはその後です
昨年、中間テストが終わったら1時間に激減
テストが終わったら途端に学習しなくなりました
ところが今年「学びウィーク」が終わった後は
2時間半と逆に微増しているのです
学び方が身についた
効果を実感できました
また、Benesseのスタディーサポート
(学びのためのアンケート調査)
の結果においても、
授業の予習復習および宿題以外の
学習時間が増えているとの分析がなされました
わずかずつですが
自分で学ぶ姿勢が身についてきていました
「中間テストがなくなって勉強しなくなるのでは?」
「自学の制度は輪高生には時期尚早では?」
との不安の声を一部の保護者からいただいていますが
そうならないよう指導してまいりますので
ご理解をお願いします
また、ご家庭での学習状況を
お知らせいただけると改善に繋がります
よろしくお願いします
そのほか
大学教授等による特別講義や
有名塾講師等による講演など
「学ぶ心に火をつける」
さまざまな仕掛けを用意しています
「学びウイーク」は明日から始まります
青葉の頃
131日目
青葉フィルハーモニー管弦楽団さんより
音楽活動に使ってほしいと
義援金のお申し入れがありました
青葉フィルさんは
東急田園都市線・青葉台を拠点に
活動していらっしゃる
アマチュア管弦楽団です
来る7月15日(月)14時より
横浜市青葉区民文化センター フィリアホール
において定期演奏会を開催されるそうで
その収益金を送ってくださるそうです
ありがとうございます
今回ご連絡をくださった
角谷 陽児さんは
6歳の頃からバイオリンを始めて60年
途中バイオリンを
お猪口に持ち替えた期間が長かったそうです
その分味のある
大人にしか出せない演奏が楽しめるのでは
と期待しています
詳しくはこちら
大地の子
130日目
内灘高校には
今朝も金沢近郊に避難している生徒たちが
通って来ています
ひとりまたひとりと輪島に帰り
今では20人くらい
この後も
仮設住宅などの環境が整い次第
生徒たちは帰って来ます
私の父方の祖父は昭和の初め
中国は青島(チンタオ)にあった
日本人学校の校長をしていました
多くの日本人が暮らし
豊かな生活を送っていたようです
祖父も
父を含めた5人の子と妻で
幸せに暮らしていました
ところが状況が一変します
ソ連が宣戦布告し
侵攻を開始したのです
ひとりまたひとりと日本へ帰り
生徒が減っていきます
最後に全校の生徒が
父の兄弟5人だけとなったところで
学校を閉じることとなりました
「ここは危険だから
お前たちは先に北京に向かい
そこで待ちなさい
私は残務が終わり次第追いかける」
祖母は5人の子を連れて
一旦北京駅に降り立ちますが
「死ぬなら一緒に」
思い直して
もう一度折り返しの列車に
乗り込んだのです
そのときです
天皇陛下の玉音放送が流れたのは
一瞬の判断で乗り込んだ列車が
北京から青島へ向かう
最後の列車となりました
もしその時一瞬の躊躇があったら
家族が再び逢うことがなかったし
日本に帰れることはなかった
父は残留孤児として過ごすことに
だとすれば
今私はこの世に存在していません
映画のような
でも実際にあった話です
じいちゃん
あの時あなたはどんな気持ちで
子供たちを日本へ送り返していたのですか
あなたの孫は
全く逆の立場で
引き上げてくる子供達を
待っています
青島日本中学校校舎
青島日本中学校校歌
遠くに行くには?
129日目
「早く行きたかったらひとりで行きなさい
遠くへ行きたかったらみんなで行きなさい」
というアフリカのことわざがあります
はるか昔アフリカで生まれた我々の祖先は
みんなで遠くへ向かって歩き出し
子孫を増やしながら
世界中へと拡がっていきました
「鳴かぬなら自分で鳴くわホトトギス」
私は昔から他人の話を
全く聞かないタイプの人間でした
でも今
みんなで行くことの大切さを
この年になってはじめて
しみじみと感じています
他の人の意見を聞くのは
時間がかかります
反対意見が出てきたら
説得するためにさらに時間がかかります
まして反対に説得されることばかりです
だから
ひとりでする方がはるかに早いです
以前
尊敬する先輩の先生から
「一番間違いなく確実な
仕事のやり方を教えてやる」
と云われたことがあります
それは
「誰にも頼らずひとりでやれ」
以来
大事な仕事は誰にも頼らず
ひとりでやっていたつもりでしたが
結局誰かが尻拭いをしてくれ
結果として迷惑をかけることが
多かったような気がします
いろんな人の意見を聞けば
いろんな角度から検討できますし
よりよいやり方が見つかったりもするし
だからこそ
遠くへ遠くへ行けそうな気がします
木曜日の7限目は「街プロ」の時間
みんなで話し合って
遠くへ遠くへ行きましょう
2年生は多くの生徒が
自分が取り組む
まちづくりのテーマを決め
動き出しています
近いうちにグループごとに
活動資金調達のための
コンペを行う予定でいます
多くの皆さまからいただいた
貴重なお見舞い金は
この活動に使わせていただきます
差し当たって必要なモノを買うより
「人づくり」
長岡藩の「米百俵」の精神です
1年生はオリエンテーションです
これから1年間どんな活動をしていくのか
イメージを膨らませました
話し合いにポジティブな生徒もいれば
ネガティブな生徒もいます
数学者マルシャル・ロサダは
「3対1の法則」を提唱しています
ビジネスチームに成功をもたらすためには
「メンバー間の
ポジティブな相互作用と
ネガティブな相互作用の比率」が
最低でも「2.9013:1」でなければならない
というものです
一つのネガティブな意見や行動の
悪影響を打ち消すのに、
3倍の量のポジティブな
意見や行動が必要になるそうです
ポジティブとネガティブの割合が
このラインを下回ると
チームの仕事ぶりは急速に落ち込みます
上機嫌を周囲に振りまいて
みんなの機嫌を良くしてくれる人には
感謝をしましょう
逆に自分の感情のままに
不機嫌やイライラを振りまいている人は
チームに対して
大きなマイナスを及ぼしています
ネガティブとまではいかなくても
辛くて悲しくて
まだ動き出す気になれない
という人もいるでしょう
そんな人は
無理しなくていいよ
ゆっくり
自分と向き合う時間にしてください
太鼓の絆とお笑いと
128日目
帝京安積高校の和太鼓部の先生から
励ましのお便りをいただきました
毎年夏に御殿場で行われている
全国高校和太鼓選手権で
同じステージに
立たせていただいている仲です
学校のある郡山市は
東日本大震災のとき
建物の倒壊だけでなく
放射能汚染にも苦しめられたそうです
ほぼ全壊した校舎から
先の見えない中での
活動再開
瓦礫の撤去などをしながらの活動
そんな中で出演依頼を全て引き受け
日本一の栄冠を勝ち取るまでの頑張り
震災をきっかけとして
大きく飛躍した歴史が
綴られていました
輝かしいまでの笑顔
自分たちにとって
大きな励みとなります
坂本 雄一 先生
部員の皆さん
夏にお逢いできることを
楽しみにしています
もう一件
大阪の高校生からの支援の申出が・・・
「今 不足しているものは何ですか?」
と訊かれたので
「笑い」
と答えたら
即座に
「ほな笑かしに行きますわ!」
と夏休みに漫才しに来てくれるのだそう
ほんま大阪の高校生はおもろいです
インターネットコオロギの謎?
127日目
今日は内灘高校に来ています
金沢近郊に2次避難している生徒の
オンライン授業の場として
校舎の一部を使わせていただいています
オンライン授業なら
避難先でもできるのですが
やはり友人どうし
直接顔を合わせることが大切です
こんな研究があります
金沢工業大学での
コオロギに関する研究です
そこで飼育されているコオロギは
1匹ずつ透明なケースの中で
育てられています
餌が充分に与えられ栄養状態がよく
運動する空間が限られているため
運動不足になりがちで
自然界のコオロギに比べて
体が肥大化し
その分力も強いそうです
1匹ずつ隔離されているので
直接の交流はありませんが
ガラス越しにお互いの姿と声を
確認することができます
その生活環境がSNSでの
交流と似ているので
「インターネットコオロギ」と
呼ばれるようになりました
インターネットコオロギは
野生のコオロギには見られない
独特の特徴を持ちます
(1) ケンカにおいて手加減ができない
オスどうしの縄張りで
野性のコオロギは
相手が縄張りを出て行ったら
そこで攻撃の手を止めますが
インターネットコオロギは
どこで攻撃の手を止めてよいのかわからず
執拗に攻撃し続けて
相手を喰い殺してしまうのだそうです
(2) 恋愛においての引き際がわからない
オスからメスへの求愛で
野性のコオロギは
何度かアプローチしてもダメな場合
次のメスを探し出しますが
インターネットコオロギは
自分が嫌われていることを理解できず
執拗に求愛し続けて
それでも相手が
自分の思いどおりにならないと豹変し
相手を喰い殺してしまうのだそうです
やはり直接会う機会を
積極的に設定することが
学校に求められているようです
また今日は
輪島漆芸技術研修所の卒業式が
行われました
本来3月に行われるはずだった式
本日ようやく
金沢市のしいのき迎賓館で
挙行されました
輪島には帰れないということで
卒業製作を断念した方も
いらっしゃいます
そんな中
卒業製作を仕上げられた
14名の漆人(うるしびと)が
飛び立っていかれました
「綺麗な姿で卒業していきなさい」と
小森邦博所長が集められたお見舞いで
お着物をしつらえてくださったそうです
送辞で送り出した余門さん
答辞を述べられた日野さんは
ともに私の近所で
火災で大切なお宅を失った方です
同じく近所には
人間国宝の前大峰先生 前史雄先生のお宅もあり
多くの貴重な宝物が焼失しました
しかし
困難の中で
卒業を迎えられた卒業生をはじめ
若い職人の方々が
この文化と伝統を
きっと後世に伝えてくれるものと
信じています
カ行で生きる
124日目
ゴールデンウイークまっただ中
例年妻の実家の田植えをしていますが
珠洲市にある実家と田んぼも被災したので
今年の田植えはなしです
日本海を見下ろす高台にある田んぼで
お昼に食べるおにぎりのおいしいこと
ウグイスの声も聞こえるんです
GWのはじめの頃は
たどたどしく鳴いていますが
終わりの頃には
上手に鳴けるようになっています
復興したら
田植えとおにぎり体験ツアーを
企画してみたいです
全国のみなさんにもぜひ
体験していただきたいです
さて学校では
学務員の谷川毅さんが
校庭にニゲラの苗を植えてくださいました
根付くことができれば
6月頃に青い花を咲かせてくれるそう
楽しみです
ニゲラの花言葉は「未来」
なんだか今にぴったりですね
谷川さんからは
懇意にしていらっしゃるという
星 みちこ さんの詩も
紹介していただきました
カ行で生きる
かざらず
かまえず
かたよらず
きばらず
きどらず
きめつけず
くさらず
くじけず
くるしまず
けろけろ
いまの
こころを
生きる
・・・カ行の日あり
苦行の日あり
でこぼこのグラウンドでは
野球部が練習
教室では
受験生が学習に
それぞれ励んでいます
避難所では落ち着いて
学習できないだろうし
学習塾もやっていないし
でも与えられた環境で
今できることを精一杯やれば
きっと結果はついてくる
がんばれ!
今夜はNHKで19:30からゆずさんも
歌でエールを送ってくださいます
「ライブエール」お楽しみに!
転生したら風鈴だった件
123日目
僕らの街は僕らが創る
毎週木曜は「街プロ」の日です
今日は東京から大成建設さんを迎え
街づくりのヒントをいただきました
体育館に集まりワークショップです
リサイクルとアップサイクル
能登地震の災害ゴミは現時点で
体育館 2,700棟分と
試算されているそうです
捨てられる資源を
再利用するのがリサイクル
今よりさらに有用なものに
生まれ変わらせるのが
アップサイクルの考え方です
「街プロ」では
観光、教育、漁業、スポーツなど
10のグループに分かれて
それぞれ興味ある分野から
街づくりにアプローチしています
一人ひとりが4コマ漫画を描く
今日のワークショップ
1コマ目は
「転生させたいモノを決めよう」
2コマ目は
「そのモノの気持ちになって
どんな転生をしたいか考えよう」
3コマ目は
「そのモノの転生した姿を
描いてみよう」
4コマ目は
「転生したモノが
どんなふうに過ごしているかを
想像しよう」
生徒から出たアイデアは
倒木でキリコや太鼓
あるいは公園の遊具
瓦で道路
倒壊家屋でサッカーゴール
素敵だなと思ったのは
焼け跡で焼け残った
茶碗を集めて崩して成形し
風鈴に蘇らせるいうアイデア
被災地の思いを
「音」で残したいのだそう
大成建設さんの技術で
形になるのであれば
素晴らしいことだと思います
みなさんは
災害ゴミを生まれ変わらせるとしたら
どんなアイデアがありますか?
さて明日から4連休
輪島高校では
4日とも学校を開放して
学習場所として
生徒の皆さんに活用してもらう
準備をしています
昨年度は
教員の多忙化改善の視点から
土日祝日は
学校を閉めていました
今年度は
未だ避難所生活を
余儀なくされている
生徒もいる中
少しでも落ち着いた学習環境を
提供したいとの
先生方の熱い思いから
特別に実現に至ったものです
ですので
他の高校の生徒さんや保護者の方は
「輪島高校がやっているのだからぜひうちも」
と思わないでいただきたいし
本校においても
これからずっと続くとは
思わないでいただきたいです
花壇の花が満開です
震災前にちょこっと植えた苗が
花壇いっぱいに…
名前は忘れました
避難所にも
筍の芽をあしらった
おしゃれなオブジェが…
今日のワークショップで学びました
Learning by Doing
オランダの教育方針です
令和の五者とは?
122日目
NHK「クローズアップ現代」で
生徒の様子が放送されました
地震から4ケ月
この間生徒が何を考え
そしてどうあろうとしたか
何人かの生徒にクローズアップ
少しずつ前を向いていく様子が
頼もしく感じました
また、先日行われた入学式の模様が
1日(水)18:10よりNHKの福井ローカルで
2日(木)朝5:00台に「おはよう日本」全国版で
放送される予定です
さて、昔から「教師は五者たれ」
という言葉があります
「学者のように学べ」
「医者のように生徒を診よ」
「役者のように生徒を魅了せよ」
「易者のように生徒の未来を見よ」
「芸者のように生徒に寄り添え」
というものです
このような先生方の
献身的な努力に支えられて
世界的にも類を見ない高い水準の
令和の日本型教育が
展開されている反面
授業以外の業務が
教員に大きくのしかかっています
教師を授業に集中させるため
その他の業務を外部委託している
諸外国に比べて
教師の成り手不足を招いていますし
最近では五者に加え
カウンセラーやロイヤーなど
かつてなかった役割まで
求められるようになっており
事態は深刻になっています
とはいえ
教師は未来を創る仕事である
ということは変わらない事実であり
その思いに支えられ
つらい日々もしあわせな日々に
「辛い」という漢字に
一本書き加えるだけで
「幸せ」になるように
先述の五者はいささか昭和の匂いがしますが
それでも永劫変わることのない
教育の「不易」であると思います
令和の教員はどんな五者であるべきか
教育の「流行」について
私は普段こんなこと心がけています
教師たる者
1.Collector であれ
身の回りの様々な素材から
教材をつくりだせ
そのためにアンテナ高く
あらゆるデータを吸収しまくる
教師たる者 コレクターであれ
2.Coordinator であれ
生徒の学ぶ意欲をかき立てるのは
教師の学ぶ意欲
吸収した素材を分析し
創造へと編み上げる
教師たる者 コーディネーターであれ
3.Creator であれ
二度と同じ授業はしない
毎回必ずひとつは
新しい何かを携えて教室へ
新しいものを創造し続ける
教師たる者 クリエイターであれ
4.Presenter であれ
シンプルで強くわかりやすく
オリジナリティーに溢れた発信を
生徒の表現力を高めるには
教師のプレゼン能力を高めろ
教師たる者 プレゼンターであれ
5.Planner であれ
授業中生徒が寝るのは
面白くない教師が悪い
自己反省の厳しい者だけが
よりよい次のプランを可能に
教師たる者 プランナーであれ
吸収→分析→創造→発信→反省→
この3C2Pのサイクルを
常に意識してやってきました
5月4日をお楽しみに!
121日目
以前も来てくださった
心のケアアドバイザーの
冨永良喜 先生にお越しいただき
1年生と3年生を対象に
「自分のストレスを知り対処法を学ぼう」
の特別授業をしていただきました
今回は
日本心理臨床学会元理事長の
鶴 光代 様
立命館大学のカウンセラー
桝蔵 美智子 様
同じく立命館大学 大学院教員の
前原 寛子 様
にも同行いただき
気になる生徒の観察をお願いしました
中には最初から最後まで
突っ伏して寝ている生徒も
きっとまだそんな話を聴く
精神状態ではなかったんですね
辛かったら参加しなくていいよ
と声かけすべきでした
配慮が足りませんでした
今日のチェックリストの結果分析は
今後の指導に活かしていきます
先日
「ゆず」のおふたりが学校へ来て
ライブをしてくださいました
115日目の配信で
「もうひとつサプライズがあったけど
それはまた後日」
と書いた件です
情報解禁されるまで書くなと
止められていましたので…
まあタイトルで気づく人も
いらっしゃったでしょうけど
被災地の生徒へ歌でエールをと
NHKの
「君の声が聴きたい」
とのコラボ企画です
5時間目の授業が始まったことにして
しばらくしてゆずさんによる
放送室乗っ取りアナウンスで
コンサートを知らせると
「えー!!」と校舎から大きな歓声が
生徒全員ライブ会場の体育館へ駆けつけます
内灘に避難している生徒にも
オンラインで見えるようにしておきました
何人かの生徒が
ゆずさんに当時の様子や思いを語りました
そのあと「友〜旅立ちの時〜」を
歌っていただきました
と収録はここまで
そのあとは
「夏色」を全員で大合唱
「栄光の架橋」で涙する生徒も
忘れられない思い出になりました
今回の様子は
5月4日(土)午後7:30より
NHK総合 BSP4K BS8K
「君の声が聴きたい presents
ライブ・エール2024」
で放送されます
ぜひご覧ください
詳しくは
高校野球 春の大会です
119日目
初夏を思わせる心地よい風
高校野球の春の大会に来ています
一冬超えて一層たくましくなり
はち切れんばかりのユニフォーム
先発のマウンドは濱田くん
安定のピッチングを見せています
6回までピシャリ0点に
6回の裏
宮下くんのタイムリーで
1点先制すると
続く濱田くんの内野ゴロの間に
2点目です
続く7回には
森高くん 平くんの連打のあと
田屋くんがきっちりスクイズを決めます
お母さん方の応援にも熱が入ります
守備の乱れから失点したものの
濱田くんの球威は
最後まで衰えず
3ー1で初戦を飾ることができました
今回出場している選手のうちふたりが
避難先から別の高校の野球部に通い
練習に参加させていただいています
ご理解をしてくださっている
関係高校の校長先生 監督さんはじめ
多くの先生方
ありがとうございます
選手のみんなも
一緒に練習させてもらって
本当にありがとう
今日久しぶりに仲間と一緒に
プレイすることができました
そのうちのひとり秋田くんは
1月4日の本ブログで紹介した
配給場所を回っていろんな人に
パンを配っていた彼です
今日お母さんにお会いしました
その当時
もう自分は
野球なんてやっている場合じゃないと
諦めていたそうです
諦めないで本当によかったな
3月に招待してくださった
仙台育英高校のみなさんからの
励ましのメッセージを
保護者会の方が
わざわざ届けてくださいました
仙台育英高校も
今日は春の大会を戦っているみたいです
公務員としての誇り
117日目
本校は今年度
金融教育の研究指定校になっています
被災したこんな状況で
辞退してはとの声もある中
「こんなときだからこそ
できることがきっとある」
と研究主任の山上佳織先生の
力強いお言葉
今日は
金沢市長を勤められた山野 之義 氏をお迎えし
1年生全員を対象に
「まちづくりへの挑戦
〜輪島復興に向けて〜」
と題して講話をいただきました
山野氏からの問いかけに
生徒の徳野さんが
すかさず手を挙げて答えます
山野氏からは
「大勢の中で
真っ先に手を挙げて発言できる君は
きっとみんなをリードできる人になれる」
山野氏は市長時代
金沢市の中高生に対して次のように
おっしゃっていたそう
「環境さえ許せば
どうぞ金沢を出て行ってください
環境さえ許せば
どうぞ日本を出て行ってください
そしていつの日か
金沢に戻って来てください
どうしても戻って来れなくても
金沢を思い続けてください」
なんだか今の輪島の生徒たちに
伝えたいことそのもの
「素敵な街づくりのために
高校生ができることは何だろう?」
生徒が答えます
「ゴミ拾い」
山野氏はここからも話を広げます
「ある有名企業の創業者の逸話
毎日せっせとひとりでゴミ拾いを
していたところ
周囲の人はそんなたくさんのゴミ
ひとりで拾っていても仕方ないだろう
今の被災地のゴミも同じ状況
でもその人は云いました
『ひとつ拾えばひとつ綺麗になる』」
その話題の豊富さに
生徒もどんどん引き込まれます
一緒に小坂小学校の
久野 恭子先生も
ボランティア休暇で
来てくださいました
小坂先生のご専門は音楽
校内の清掃や
災害ゴミの撤去など
献身的に働いてくださった他に
ストリートピアノで
即興ライブです
生徒からのリクエストに
何でも弾いてくださり
一緒に歌う生徒も
私もギターとカホンで加わり
セッションしました
おふたりには放課後にも
若手教員研修をしていただきました
石川県では優秀な若手教員を育成すべく
若手教員育成プロジェクト
(通称若プロ)を展開しており
その一環です
若手教員の
心の悩みを聴いていただき
それぞれのお立場から
適切なアドバイスを
いただきました
実家が金沢で単身赴任の
山崎裕貴先生
今回帰省し損ねて輪島で被災
翌日からずっと車中泊で
学校再開に向けて
力を尽くしてくれていた先生です
「正直心折れていました
公務員だからという誇りだけで
踏ん張ってきました
市長として心折れそうな時
支えとなったものは
何ですか?」
山野氏からは一言
「家族です」
思わず目頭が熱くなりました
同時に
その家族すら失った方の
気持ちを思うと
なんともやるせない気持ちに
花いちりん描く会
116日目
毎週木曜日の7限目は
総合的な探究の時間
「WAJI活(街プロ)」
僕らのまちは僕らが創る
をコンセプトに
今被災地のために
今の自分に何ができるか?
一人ひとり自分なりの
課題を探しています
本日別の会議で本校を訪れていた
文科省の方やNPOカタリバさんも
活動をご覧になり
一人残らず真剣に自分ごととして
取り組んでいると
驚いていらっしゃいました
神戸の「花いちりん描く会」代表の
立岡佐智央さまより
お花のカレンダーと
手記「花と百字文」を
届けていただきました
立岡さま曰く
「花いちりん描く会」は
阪神淡路大震災を超えて
大地に咲いた野の花のような
いわば震災を超えてしぶとく
生き残った花だそうです
「花と百字文」は
会員の方が手作りで編まれた体験談
カレンダーと手記は
無料で追加発送してくださるそうで
希望の方は学校までご連絡ください
とりまとめてお願いしたいと思います
また 元県職員でいらっしゃる
宅美 克基 様からは
「能登半島地震による隆起状況写真」
を送っていただきました
圧巻なのは全ての撮影地で
震災前の写真との比較ができること
学術的にも非常に価値の高いものです
ウルトラマンと栄光の架け橋と
115日目
2人のウルトラマンが
炊き出しに来てくださいました
ウルトラマンダイナのつるの剛士さん
ウルトラマンガイアの吉岡毅志さんです
自分はウルトラセブンから
帰ってきたウルトラマン
ウルトラマンエース
の世代ですが
そのあといろんなウルトラマンが
登場しているのですね
保護者の方が繋いでくださりました
他にも多くの方に来ていただき
一緒に牛丼を振る舞ってくださいました
食後にはギターで歌のプレゼントも
詳しくは本校HP
「輪高生の活動記録ブログ」
をご覧ください
このブログを今年度担当してくださるのは
山崎瑞稀さん
以前本校に勤めていらっしゃった方です
しばらく別のお仕事をされていたのですが
震災を機に戻ってきてくださいました
地元のことをよくご存知で
頼りになる方です
ブログの更新も迅速かつ正確です
ぜひご覧ください
今日はもうひとつ
サプライズがあったのですが
そちらの紹介はまた今度
世界は意外に単純で
心配事には心配事が
笑顔には笑顔が
感謝には感謝が
集まるようになっているそうです
今日もそんな1日でした
たくさんの笑顔と感謝
元気と希望と夢が集まってきました
輪島塗の音色
114日目
先日の入学式の際のバイオリンの話が
NHK名古屋さんにより紹介されました
https://www.nhk.or.jp/nagoya/lreport/article/004/27/
動画が見れない場合はこちらから
たのしみは
113日目
北陸は福井に生きた
幕末の国学者橘曙覧
「たのしみは…」で始まり「…とき」で終わる
52の短歌を収めた「独楽吟」
その中で
「たのしみはまれに魚烹て児ら皆が
うましうましと言いて食う時」
と詠んでいます
児らに限らず
自分が作ったものを
おいしいおいしいと食べてもらうことは
本当にうれしいものです
全日本司厨士協会北陸地方本部のみなさんが
今日のお昼に生徒全員に
フレンチの炊き出しをしてくださり
生徒ら皆が
うましうましといただきました
メニューは
「オードブルバリエ」
「野菜のポタージュスープ」
「ハンバーグステーキ
能登牛ホホ肉赤ワイン煮込み添え」
「パン」
「苺のムース」
学校で味わえる本格フレンチに感動
元気をいただきました
グループリーダーを務めてくれたのが
私の幼馴染の「ゆうじろう」
金沢の「VICTORIA GROVE」で
料理長を務めています
子どもの頃から
女の子にモテモテだった
イケメンシェフです
そんなゆうじろうに縁のあるみなさんが
集まってくださいました
ゆうじろうが料理のイロハを叩き込まれ
親父と慕う元ホリデイイン料理長
堀内進様
同じくホリデイインの田辺稔様は
珠州ビーチホテル再建のご経験も
金沢製菓調理専門学校の
小石 幸一郎 教頭先生
遠く福井県からも
グラン・シェフ クーゼーの 久世 康史 様
キッチン・オーの 大崎 新仁 様
クッキングスタジオ おかじまの 岡島 周二 様
金沢から
アニバーサリークラブ フラワーガーデンの
吉田 貴也 様と 長松寿宗 様
国際ホテルの元料理長 山口 進 様
町屋cafe くりの樹の 小鍛治 裕樹 様
旬菜焼はざまのオーナーシェフ 狭間 新一 様
いずれもいつか行ってみたい
素敵なお店のみなさんです
多くの方に支えられ
豊かなランチタイムになりました
次回は24日(水)
PTAのみなさんによる牛丼です
配膳などのお手伝いをしてくださる方を
募集しています
今年の輪島高校PTAのコンセプトは
「楽しいことだけやろう!」
メールでもご案内しておりますので
お手伝いしてくださる方は
フォームよりお知らせ願います
オール金沢大学で被災地支援
112日目
発災以降
金沢大学さんが
さまざまな支援活動 調査活動を
してくださっています
「里山里海創造WG」
創造的復興に向けた構想の立案を行います
「合同調査チームKUD」
文理医融合のチームから情報発信を行います
「こころのケアKEYPAT」
心の不調を心理面から支援します
「医療支援」
被災者の健康維持に中長期的視野から行います
「教育・ひとづくり」
学習環境の整備と帰還期復興期の地域再生を行います
本校もずっとお世話になっています
「被災地支援」
学生や職員によるボランティア派遣を行います
今日はその報告会にお邪魔しました
(1)震災遺構
今回の地震は複合災害であり
全ての現象が一度に見られた
まれに見るケースです
地盤隆起 地盤沈下 液状化
津波 断層変異 大火災
地盤災害 盛土崩壊 強振動
これらのものを震災遺構として残し
後世への災害教育の教材として
活用する取り組みがあります
(2)津波痕跡
今回の津波は
近い津波で早い津波でした
その割に失われた命が少なかったのは
普段からの避難訓練の
賜物なのだそうです
(3)心のケアKEYPAT
被災民の心のケアと精神医療を行うチームです
「同僚に言葉に傷ついた」
「職場での配慮がない」
などの悩みが多かったそうです
(4)学びの支援
ずっと本校もお世話になってきた
文教会館での学習環境整備
学生さんによる学習支援
食事の提供もいただきました
学生さんによるボランティア支援
「ボラさぽ」の発表もありました
学内のさまざまな部局・組織が連携して
オール金沢大学で
我々に寄り添ってくださり
震災からの復旧・復興及び支援に
全力を尽くしてくださっています
本当にありがとうございます
恩返し、恩送り
110日目
岩手県の盛岡商業高等学校のみなさんから
あたたかいご支援をいただきました
13年前の東日本大震災の際に
全国の皆様からいただいた励ましに
心強い思いをしたからとのこと
本当にありがとうございます
盛岡商業高校さんとは
平成30年の「朝市全国サミット」で
ご一緒させていただきました
盛岡には神子田朝市があり
ゆるきゃらの「あさどりくん」とも
記念写真を撮りました
東日本大震災から
どのように復興しているのか
ぜひ見せていただきたいです
本校には、毎朝の読書タイムがあります
落ち着いた雰囲気で1限目を
迎えることが出来ます
今年度は
避難先から通って
オンラインで授業を受けている
内灘高校と時程をそろえるため
1限目のはじまりが遅くなっています
そのため例年よりも
じっくりと読書をすることが
できています
若いうちにいっぱい本を読んでおくのだぞ
自分も若い頃よく言われたものですが
この歳になって
その理由がわかりました
まず目を凝らさないと字が見えない
薄暗いところでは全く読めない
2ページ前に登場した人物を忘れる
その度に戻って確かめる
だから若い頃の5倍は時間がかかる
座って読むと腰が痛い
寝転がって読むと首が痛い
あと言語を理解するときに
分泌されるホルモンには
その副作用として
ある年齢までは覚醒作用
ある年齢を超えると誘眠作用
があるそうです
だから小学生は本を読むと
目がらんらんとしてくるのですが
高校生くらいになって
教科書を読むと
眠くなるんですね
この情報は昔ある本で読んだのですが
出典が明らかではありません
妙に納得できる説ではあります
3ページ目には大概寝てます
とかく読書には体力が要るのでした
子どもも大人も一緒に前を向いて
109日目
アメリカから
アリゾナ日本企業懇話会の
ビバリー・ワシャチェック
ディーン・ワシャチェックご夫妻が
お見えになりました
何かお手伝いがしたいということだったので
それなら生徒の話し相手になってくださいと
お願いしました
3年生の「総合英語」の授業
内灘高校ともオンラインで繋いで
生徒から今回の地震について
プレゼンテーションしました
2年生の「WAJI活(街プロ)」の時間
この時間では
「僕らのまちは、僕らがつくる」
をテーマに
輪島の再生について取り組んでいます
輪島市高校魅力化プロジェクトの
藤川恵里さんの
ファシリテーションにより
ワールドカフェの手法を用いて
話し合いました
「観光」「教育」「漁業・農業」「スポーツ」
「祭」「医療」「輪島塗」「子育て」
など10のカテゴリーに分かれて
自分の興味ある
街の再生に取り組みます
毎週木曜日の2:55から3:40
保護者や地域の方もぜひ
ご自由にお越しください
専門のお立場から
アドバイスくださってもよし
高校生からぜひ行政に働きかけてほしい
といった要望でもよし
先日来てくださった
震災学の専門家から教えていただきました
学校を中心とした地域の方々が
話し合える場所というのは
心のリハビリ
ショックから立ち直るのに
とても有効なのだそうです
未来が見えないという方
ぜひ高校生とお話をしに来ませんか
一緒に入って
ウンウンって頷いているだけでも
ぼーっと聞いているだけでも
リフレッシュになりますよ
明日に向かう勇気になりますよ
ぜひお気軽に
子どもがこうして
しっかりと前を見つめて
歩き出している逞しい姿を
ぜひ保護者の方にも
見ていただきたい
そう思います
夜にはPTAの役員会をしました
例年なら
会長はじめ役員を選出して
役員が伝を辿って電話して仲間を募り
専門委員会を組織して
年間行事を決めて…
という具合ですが
今日決めたことは
「みんなで楽しいことしよう!」
それだけ!
朝の街頭指導や自転車マナー指導
祭礼時の見回りなども一切なし!
子供が喜ぶこと
大人が楽しいこと
それだけ!
専門委員会組織もなし
一部の役員だけ苦労するPTAにはしない
一応名前だけの会長はこのあと決めるけど
みんなが被災者こんな状態だから
みんなが会長
行事や会議の案内は全員に送りますが
参加は自由
いつでもどなたでも
来たい時だけ来て
楽しいことだけ参加して
少しずつ仲間の輪が広がれば
PTA本来の活動を
取り戻せる気がします
今年はチャイムを鳴らしません
108日目
今年度の新しい取り組みとして
チャイムを鳴らさないこととしました
自分で時間管理をする力を
つけさせるためです
震災を経験して
待つだけでは物事が進まないことを
実感できた今だからこそ
一気に意識改革が進むと判断しました
時間通りに授業を開始するために
まず教員の職員室を出る時間が
早くなりました
チャイムが鳴ってから
「きりーーつ、れーー、ちゃくせーーき」と
けだるそうに始まる雰囲気がなくなりました
時間通りに授業を始めることを
生徒に求める以上
時間通りに終わることを
生徒は求めます
教員の移動時間も必要です
授業の組み立ても
当然変わります
良い授業の直後には
生徒がたくさん質問に来ます
質問の数は
それだけ生徒の意欲を高めたという
バロメーターです
ですので質問対応の時間との兼ね合いが
課題です
生徒に応じて
この生徒はモヤモヤさせておいて
自分で考えさせた方が効果的なのか
あるいは即座に答えておかないと
意欲が一気に低下するタイプなのかを
見極める力が
教員に求められます
心理学には
「ツァイガルニク効果」
という法則があります
終えてしまった事柄よりも
途中で中断された事柄の方が
より記憶に残るというものです
授業の最後には綺麗にまとめをしなければ
というのは
案外教員側のみの
自己満足に過ぎないというのが
私の持論です
授業の様子をお伝えします
1年生の地理総合です
担当は寺田知絵先生
国土地理院のデータにアクセスして
災害マップや避難経路を学びます
自らの経験と照らし合わせて
より実践的な授業となりました
ストリートビューには
被災前の風景が映し出されます
失ってしまった我が家を見つめ
「まだ建っとる!」
意外と笑顔です
この生徒は現実を受け入れ
次に向かってのあゆみを
始めているのでしょう
ハザードマップを調べて
「やっぱりな、ここ危なかったもん」
避難経路を調べて
「嘘やこれ!全然使えんかったし」
想定された経路が
実際には全く使えなかった
想定と現実を複合的に捉えることで
ハザードマップ作成に新たな視点を
加えることのできる
実践的な教材です
1年生ビジネスコースの体育です
担当は中野智貴先生と山下友子先生
「ともともコンビ」です
被災による一家転住の影響を
最も大きく受けたクラスで
わずか13人しかいませんが
その人数でできること
工夫を凝らしてやっています
今日は大縄跳びと8の字飛び
思いっきり飛び跳ねていました
いろんなこと
107日目
不便な被災地生活をしていると
いろんな生活の知恵に出会います
水道が満足に使えないと
ウエットティッシュに
お世話になることしきりです
ただ
1枚だけ欲しいのに
次の1枚もついて来て
「イー〜っ#」
ってなることがしばしばです
そんな時そんな日は
あらかじめ輪ゴムを巻いておくと
次の1枚がくっついて来なくなります
お試しあれ
今日、ニューヨークにある
ブルックリン日本語学園の
ガルシア奈津子先生より
お便りが届きました
ブルックリン日本語学園には
日本にルーツを持つ子どもたち
幼稚部から高等部まで
およそ180人が通っています
今回そのうち初等部の4、5年生が
能登半島地震の被災者のために
何かしようと
ニューヨークで募金活動を
してくださっているようです
遠い国から
本当にありがとうございます
この様子は
16日(火)朝の
石川テレビで放送されるそうです
北陸放送の原田幸子アナからも
素敵なお便りをいただきました
「今日、すごい命に出会いました!!
カタツムリです。
カタツムリは長距離移動することができないので、
その地域ごとに固有種が存在することになります。
石川県で見られる「ノトマイマイ」。
雨あがりの青空に向かって、グッと
首を持ち上げました。
その姿が、未来に向かって道を切り拓こうとする
そんな風に見えたのです。」
へー、この地方のカタツムリに
ノトマイマイって名前がついているんですね
カタツムリは日本全国同じだと思っていました
そういえば
シンガポールへ行ったとき
むこうで見かけたカタツムリは
さきっぽがとんがっていて
まるでバイ貝が這っているようでした
でもたぶんおいしくはないんだろうな
たまにグラウンドの水たまりでみかける
わかめのようなやつ
あれもおいしくはないそうですね
I’d rather be a sparrow than a snail
サイモンとガーファンクルは
地べたを這うカタツムリよりも
空を舞うスズメになりたいと唄いますが
青空に向かってクビを持ち上げる
カタツムリもいいですね
なんだか
「井の中の蛙大海を知らず」
のことわざには実は続きがあって・・・
というくだりを思い出しました
「井の中の蛙大海を知らず
されど空の青さを知る」
カタツムリでさらに思い出したのですが
昔ナメクジが空を飛んでいるのを
見かけたことがあります
正確にいうと
粘液をまるで蜘蛛の糸のように使って
風に乗って木から木へと移動していたのです
蜘蛛でさらに思い出したのですが
今回同じく被災した飯田高校の
窓に巣を張るある種の蜘蛛は
夕方になると
毎日せっせと店じまいをするのです
巣の糸を1本ずつ外して
くるくると器用に丸めてポイ
そのしぐさがなんともユーモラス
きれいに片付けて
翌朝律儀に新たな巣を張るのでした
震災でどうなったかな?
元気かな?
娘が小さい頃持った疑問
「どうしてクモって自分の巣に
かからないのかな?」
そう言われてみると???
気になって調べてみたら
縦糸って粘着性がないんですね
横糸だけがねばねばしています
なるほど
よく観察してみると
蜘蛛は自分の巣を歩くとき
たしかに縦糸の上しか歩いていません
そのとき娘が
自分で編み出した答えは
「わかった!
心の足で歩いているからだ!」
アンパンマン見過ぎの娘でした
なんや?心の足って?
でも すぐさまネットで調べた父親に比べて
自分で答えを見つけた娘
こどもって偉いですね
話をナメクジに戻して
ナメクジに関係した
「三すくみ」という言葉があります
ナメクジは食われるから蛙を恐がり
蛙は食われるから蛇を怖がり
蛇はナメクジを畏れる
三者が揃うととお互いにすくんで
身動きがとれなくなることを表します
それにしてもなぜ蛇がナメクジを???
そこには私の専門
化学が関係しているのです
蛇の皮膚はビオレで洗ったように弱酸性です
一方ナメクジは
空を飛ぶ原動力ともなった
皮膚の粘液がアルカリ性
酸とアルカリが反応して水ができる
いわゆる中和反応は発熱反応です
1モルあたり57キロジュールの
大きな熱を発生させます
簡単にいうとナメクジの粘液が皮膚に触れると
蛇はやけどをしてしまうのです
そのことを経験的に知っている蛇は
ナメクジの姿を見ると逃げ出すのでした
なんか久々に授業したくなったな
「みる」の5段活用
106日目
今年度は年度当初から
通常ではありえない業務に奔走し
今日ようやく
生徒の授業を
みにいくことができました
生徒を「みる」ときには
5段活用を意識しています
「見る」朝一番に生徒玄関で
挨拶しながらぼんやりと
全体を大きく捉えて
「視る」朝の朝礼では
気になる生徒を探しながら
一人ひとり細やかに
「観る」授業では育てたいイメージを持ち
変化や成長を感じながら
そして良い面を探しながら
「診る」問題を起こしそうな生徒を
その原因を探りながら
「看る」調子の悪そうな生徒に
その回復を促しながら
そういえば去年は
生徒全員への個人面談も
この時期始めていたな
ひとりずつ校長室へ呼んで
エレベータートークを活用して
一人ひとり自己PRさせていたっけ
エレベータートークというのは
たまたまエレベーターで乗り合わせたときの
平均時間が15秒
その15秒で自分をPRするトークスキルです
シリコンバレーで実際にあった
サクセスストーリーから生まれた言葉です
優れたホテルマンは顧客の名前を
全て頭に入れていて
常に名前を添えて挨拶するそうですね
自分もそうあらねばと思いながら
生徒の名前を覚えるのが
特に最近苦手です
「あれ?きみのなまえ 何だっけ?」
「田中ですけど・・・」
「いやいや、そうじゃなくって下の名前
田中くんなのはもちろん知っているよ」
とせこい技を駆使しながら
生徒会役員の認証式を校長室で行いました
生徒会長 平 匠 さんをはじめ
当選者全員にひとりずつ
認証状を手渡しました
まだまだ日常にはほど遠い現状ですが
一歩ずつ前進していくための
原動力となってくれるメンバーです
心強い限りです
今日はグラウンド改修のための
測量が入りました
発災当初から
自衛隊車両の駐屯基地となって
液状化していたものを
元に戻す必要があります
現在市内の小中学校のグラウンドには
仮設住宅の建設が進んでおり
本校のグラウンド改修が済めば
小中学生の体育などにも
開放しようと考えています
輪島中学校のテニスコートも
使用できない状況なので
高校のテニスコートを
供用していく予定です
しばらく休部していた剣道部においては
技術指導に中学校の先生のお力をお借りし
地域の方のお力をお借りしながら道場を探し
復活の道を辿っています
これまで遅々として進まなかった
中高連携や
部活動の地域移行が
この震災を機に
一気に進みそうな予感がします
夢とうつつのはざまで
105日目
平日は
瓦礫の中の学校での教育活動
週末は家族の避難先でのお風呂など
という生活が続いています
おそらくこの先ずっと続きます
水が使えたり
いろんなお店が遅くまで開いていたりと
夢のような週末を過ごし
日曜日の昼食の後
学校へ戻ります
夢とうつつのはざまを
行ったり来たり
のと里山海道
昔は能登海浜道路といっていましたが
それすらなかった私の若い頃は
車で金沢まで3時間半かかっていたし
夜遅くまでやってるコンビニなんて
もちろんなかったし
その頃に戻ったと思えば
正直どうってことないのですが
若い先生方
特に金沢加賀地区から赴任された方は
きっととても辛い日々を
送っているんだろうなと
金沢から輪島への道中
窓からの風景を眺めていると
だんだん現実に引き戻され
同時に「よし!やるぞ!」
と戦闘モードに入ってきます
輪島市街地に入るほんの手前に
手弱女桜(たおやめざくら)が
見事な花を咲かせています
平安時代にこの地に赴任した地頭の随士が
京都の伏見稲荷に赴いた際に
持ち帰った幼苗が根付いたものだそうです
まんが日本昔ばなしのようなこの風景
ご覧ください
桃源郷ってこんなところをいうのかな
まんが日本昔ばなしといえば
その主題歌
「お尻を出した子一等賞」の歌詞に
いろんな解釈がなされていますが
自分が一番好きなのは
「競争社会において
周囲の同調圧力に屈せず
恥をかくことを畏れずに
人前でお尻を露出するくらい
大胆で抜きん出た発想と
度胸と行動力を持つ者は
集団を牽引する存在になる!」
というものです
この桜は夜になると
ライトアップされますが
妖しいまでに艶めかしい姿となります
これまた昔
「桜の花がパッと咲いた美しさを
歌うのがAKB
その花が散る美しさを
歌うのが乃木坂
その花が綺麗なのは下に死体が
埋まっているからという美しさを
歌うのが欅坂」
と例えていたコピーライターさんが
いらっしゃいましたが
この桜にはまさに
欅坂が歌う美しさがあります
桜って風が吹くと
はかなく散りそうなイメージですが
実は咲き始めて1週間
次の世代を残す営みが終わるまでは
どんな強い風にも
決して散らないそうですね
そんな強さと
散る時は一斉に散っていく
そんな潔さが
多くの日本人に愛される所以です
この手弱女桜
違った角度から撮影すると
夢とうつつが一枚の写真に
「さまざまのこと思ひ出す桜かな」
思いはかなう
102日目
「この世は
思ったとおりになるのだそうで
『思ったとおりにならないよ』
と思っている人が
思ったとおりにならなかった場合
思ったとおりになっているので
やっぱりそれは
思ったとおりになっているのだそうで」
ワンピースの作者
尾田栄一郎先生が
コミックの後書きに
書いていらっしゃいます
「思いは叶う」
このことを「WAJI活」の中で
体験してもらいたいと考えています
「WAJI活」
WAJIMAの魅力を再発見
「総合的な探究の時間」の中で
これまで取り組んでいました
今年は
自分たちの思いを
直接まちづくりに活かせる
絶好の機会であると捉えています
僕らの街は僕らが創る
「街プロ」
今日は
「どんなまちにしたいか?
どんなまちなら帰って来たいと思うか?
どんなまちなら人が集まるか?」
みんなでアイデアを出し合いました
自分がやりたいこと
見つかった人は
「医療・福祉」
「農業・漁業」
「教育・こども」…
などカテゴリーごとに
グループづくりです
走り出せる生徒は走り出せ
まだそんな気になれない生徒は
ゆっくりでいいよ
それぞれのペースで
それぞれの未来を
思い描こう
失敗したってかまわない
「努力して成功すると自信になる
努力しないで結果が出ると驕りになる
努力しないで結果が出ないと後悔が残る
努力して結果が出なくても経験が残る」
これは山里亮太さんのお母さんの言葉です
安心、絆、チャレンジ
101日目
「自分は〇〇がトラウマなんですよ」
この言い方は間違っているそうです
なぜなら原因がわかっているのは
トラウマとは言わないから
今日は
トラウマからの回復と
トラウマからの成長について学び
実践しました
あの日から3ヶ月が過ぎ
自分から見ると
生徒たちはとても元気で強くて
教員の方が元気づけられているような
でも元気な行動に隠された心の傷や
元気な生徒が目立つだけで
静かに耐えているだけの生徒もいる
そんな小さいことを見落としてはならない
富永 良喜先生をお招きし
大災害と子どもの心のケアにどう向き合うべきか
いっしょに学びました
先生は阪神淡路大震災での心のケアを皮切りに
神戸児童連続殺傷事件では
「心のキャッチボール」を実践され
東日本大震災の時にも
多くの方が心の傷から立ち直るための
支えをなさってこられた方です
私自身
最近になり急に
地震や火事の夢で起こされるようになり
これはフラッシュバックで
心が壊れる前触れなのか
それとも立ち直るまでの
正常なステップのひとつなのか
とても気にはなっていたので
興味深く聞かせていただきました
まず今の状況に向き合います
「眠れないときどんな工夫をしているか?」
グループで話し合い 全体の前で発表しました
ちなみに「ゲームをする」というのだけは
逆効果で全くお薦めできないそうです
そのあと ストレスへの向き合い方について学びました
ストレスに対応するには
安心→絆→チャレンジ
の段階があるそうです
(1)安心
災害直後に感じていた恐怖や
大切なものを失った喪失感
時間の経過とともに薄らいでいます
特に発災後数日間のことは
思い出そうとしても
思い出せないくらいです
どうやって生き延びたのか?
何を食べていたのか?
それすら記憶はあいまいです
「忘れる力」ってありがたいと実感
(2)絆
こうして
トラウマ反応や喪失反応が
軽減されてくると
代わりに
不自由な生活が長引くことによる
生活ストレス反応が大きくなってきます
そのことに向き合うためには
安心して語れる場をつくり
被災体験に直接触れないテーマの表現を行うことが
重要になってきます
今この段階に来ています
(3)チャレンジ
避けようとしていることに
少しずつ向き合うことで
思い出として肯定的に整理される
「どうしたらトラウマから立ち直るか?」
この問いに対して「好きなことをしまくる」
と答えた生徒がいました
このような段階を経て
震災のショックから立ち直ることができます
11日(木)7限目には
僕らの街は僕らが創る「街プロ」を始めています
奇しくも震災のトラウマからの脱却を図るための
プログラムになっているということを
今日のお話を聞いて確信できました
先日の「のと未来トーク」では
学校を中心とした地域住民が語り合える場
の重要性が指摘されました
「街プロ」をまさにそんな場にしたい
保護者のみなさま
地域のみなさま
ぜひ学校にお越しください
一緒に討論に入っても結構ですし
生徒たちの活動を見守るといった参加でも結構です
カタリバさんが
全日本チームが直接着ていたという
グラウンドコートを
サッカー部に贈ってくださいました
できることからできる場所で
100日目
新年度が始まって2日目
生徒会の執行部の生徒たちが
朝早くから玄関に立ち
挨拶運動を始めました
さすが学校を変えたいと
進んで立候補してくれたメンバーです
大きな声で爽やかに声掛けをしていました
午前は実力テストを行いました
避難所の中めげずに勉強してきた
成果を試します
新しいオンラインシステムを導入して
金沢近郊への避難者の登校する
内灘高校ともつなぎます
その頃 内灘高校では
久しぶりに学校に通う生徒たちが
一生懸命です
午後には
先輩が新入生を迎える対面式が行われ
新入生代表として田上遥(たがみはる)さんが
ご挨拶をしました
放課後は部活道
仮設住宅建設中の陸上競技場の代わりに
陸上部は廊下をひたすら走ります
卓球場が避難所になっているので
卓球台を視聴覚室に運び入れて
同じく練習場が避難所になっている和太鼓部も
まとまった場所が必要なのでこちらは音楽室で
代わりに吹奏楽部が教室へ移動
場所を譲り合って使っています
避難所のナースステーションとなっていた
和室に箏曲部が戻って来れました
傾きが少なく唯一かろうじて使用できる
第二体育館は
バレー、バスケ、サッカーなど
いろんな部でローテション組んでます
今日はバドミントン部と野球部
できる場所を探して
できることを探して
けなげに取り組んでいます
自分たちは決して
かわいそうな子なんかじゃない!
そんな声が聞こえてくるような
体育館入り口には
避難民の方が新入生に
寄せ書きしてくださった
横断幕が
心のこもった贈り物ありがとうございます
シンガポールのゴメス真理子先生から
励ましのお便りをいただきました
以前シンガポールから高校生を連れて
輪島の街に来てくださった時
朝市などを案内したのですが…
当時の高校生たち
街がこんな姿になってるなんて
想像すらできないでしょうね
僕らの街は僕らが創る!プロジェクト
「街プロ」
(響き的には
町野町の方が始めた「町プロ」と
被っちゃいました)
今週木曜日にスタートします
先日の「のと未来トーク」のとき
高校生と地域の大人が
いっしょに語り合う場が必要だという
強い意見がありました
毎週木曜日の7限目
そんな時間にしたいと考えています
地域の未来について
高校生と語り合いたいという方
高校生が何を感じ
何を求めているのか知りたいという方
そんな難しいこと考えてないけど
ふらっと覗いてみたい方
ゆる〜い感じでまずはスタートします
ぜひお越しください
性別、年齢一切不問です
どんどんお越しください
未来からの留学生たちへ
今日は99日目
ご存じでしたか?
今年は昭和99年です
昨年創立100周年を迎えた輪島高校に
101年の歴史の中で最も少ない
76人の入学生を本日迎えました
輪島高校を選んでくれた
入学生のみなさん
輪島高校を信頼して送り出してくださった
保護者のみなさま
おめでとうございます
そしてありがとうございます
学校の様子をご覧ください
ほんとうにズタズタです
でもこれでも先生方先輩方が
みんなを迎えるために
一生懸命片付けをして
今日の日を
準備してくださいました
さてみなさんは
日本で一番過酷な環境で
高校入試に備え準備をしてきました
去る1月17日
白山市の施設へ集団避難避難する
みなさんを乗せたバスを見送る
お母さん方の涙を
テレビで拝見しました
生まれて初めてこんなに長い時間
親子バラバラに過ごす
お互いにさぞ不安なことだったと思います
でもそんな中でしっかりと
前を見つめ
努力を重ねて
たくましくなって今日の日を迎えました
輪島高校では
そんなみんなのことを
未来の世界からやってきた留学生
と考えています
今 たまたまタイムスリップして
この悲惨な世界に
辿り着いてしまいました
でも帰って行くべき
輝かしい未来の世界があります
未来の世界はどんな世界でしたか?
いつの日かその未来の世界へと帰っていくのです
その時が来るまで
今できることを
精一杯やっていきましょう
未来を生きるために必要なことを
輪島高校で3年間しっかりと学んでください
最近夢を見るようになりました
地震の夢
火事の夢
そしてもう帰ることのできないはずの
元の家に帰って行く夢
そんな夢で夜中に何度も
目が覚めるようになりました
これまで夢を見ることもできないくらい
毎日疲れ果てていたのに
少し前に進んだ証しだと思います
止まっていた時間が動き始めた
なんだかそんな気がします
これから暖かくなってきます
復興もこれから一気に進んでいくでしょう
「自分の未来は自分で決めよう」
今日の入学式にあたり
式場を花で飾ってくださったのは
卒業式にも来てくださった
フラワースクールミュゲの
水上詩子さん
今回はいっぱいの青い胡蝶蘭を
あしらってくださいました
青い胡蝶蘭の花言葉は
希少、尊敬、愛情
誰にも経験できない希少な悲しみの中でも
尊敬と愛情をとの思いを込めてくださいました
それから本校卒業生で
平昌オリンピックのスケルトン競技に出場された小口貴子さんが
入学生全員にバームクーヘンを贈ってくださいました
また式後には
ガルガンチュア音楽祭のアンサンブルメンバーによる
演奏のプレゼントをいただきました
ヴァイオリン、チェロ、ピアノの3重奏です
リトアニア語の「ありがとう」を教えてもらいました
「アチュー!」
のと未来トーク in 輪島
98日目
これからの能登をどうしていくか
まちに住む皆でかんがえるイベント
「のと未来トーク」が
NPO法人「カタリバ」さんの主催で
本校を会場に行われました
石川県創造的復興プラン骨子案にもとづき
高校生からシニアの方まで
100名近い参加者で
おおいに話し合いました
それぞれの立場からさまざまな意見が・・・
いくつかをご紹介します
(1)なりわいの再建と仕事
〇他へ避難している人が少しでも早く帰ってこれる体制を
〇従来なんとなく存在する輪島門前町野という心の壁を取っ払っていきたい
〇水道と山水の活用というダブルスタンダード
(2)暮らしやインフラ
〇こんな環境だからこそ見直された物々交換の魅力
〇不便なところに価値がある
(3)地域文化の継承
〇溜池、お祭り、輪島塗、食文化、芸術、今ある全てのものが財産
〇輪島塗に価値があるというよりそれを育んだ環境に価値がある
(4)学校や子どもの居場所
〇子供を真ん中に置いていない企画はダメ
〇我慢をさせない未来を作るよと子どもたちに約束を
〇卒業後輪島を出る高校生の帰る場所として
〇地域も学校もズタズタな今こそ学校を拠点とした地域と話し合う場を
(5)安全安心な地域づくり
〇平時では想像できない団結力を今回見せた
〇輪島市民はみんなが防災のセミプロ
(6)創造的復興リーディングプロジェクトの創出
〇避難所と輪島での2拠点居住支援の施策を
〇伊丹からの飛行機誘致
〇既存のシステムを破壊する勇気
視点を未来に向けるために
お越しいただいたアドバイザーの方からは
次のような元気の出るメッセージを
いただきました
宇宙ロケット開発に何度も失敗している現場で
こんな意見が出された
「開発者を乗せたらいい」
つまり当事者意識がないとプロジェクトは成功しない
上から降ってきた復興計画に乗っかるだけでは
自分たちが望まぬ町になってしまう
自分の心を整理するだけで精一杯な今
一人ひとりの置かれた環境を整えるだけで精一杯な今だからこそ
うしろ髪ひかれ街を去った仲間を再び迎えるために
住民からの意思表示をする力が必要である
自分はフランスの三つ星レストランでの修業時代
「輪島は負けてない
山もあり海もある
大嫌いで一度飛び出したふるさとだけど
世界中から人を呼べる街にできる」
と思った
そして戻ってきたこの町で
ミシュランレストランを創り上げた
今ミシュランの星を返上してでも
キッチンカーからでも立ち上がる!
のと里山空港を世界の玄関口にしたい
能登の最寄りのマックは羽田空港
伊丹からも航空機の誘致を
創造的復興を果たし能登全体を聖地に
この街にあるクラフト輪島塗は世界の最高峰
シンプルな美しさを追い求める総持寺もある
日本中の全デザイナーが助けたいと思っている街
山村漁村の不便な暮らしが
逆に魅力になる可能性に満ちた町
3人の子どもをこの町で育てながら
実は苦しさを感じていた
それは変化に乏しく一発逆転しにくい環境
今回の地震で子どもたちが4割減った
今まで苦しんでいたことからの脱却をもう一度
街の再生を子どもと一緒にやっていく
自然と文化の共生が世界のテーマである今
そのことを従来行ってきたこの地は
周回遅れから世界のトップランナーへなれる
そのために
この街で出しゃばる人をつぶさない
褒めて伸ばす土壌作りが
この街の課題である
今回の意見は次回の県の会議に提出されます
蕾
97日目
1月11日のブログで紹介した
胡蝶蘭の鉢植え
昨年迎えた創立100周年記念で贈られたもの
今回の被災で倒れてきた棚の下敷きになって
傷だらけになったもの
今朝蕾を見つけました
命の尊さ
どんな場面であっても
精一杯花を咲かそうとする
そのけなげな姿に
勇気づけられます
静かな被災地では
93日目
金沢方面へ避難している生徒の
学習環境を確保するため
内灘高校の施設の一部を
お借りできることとなりました
内灘高校では
被災した能登地区の高校から生徒が集まり
それぞれの学校からの
オンライン授業を受けるほか
体育の授業や部活動にも
参加できます
内灘高校では
退職された校長先生方が
寄り添ってくださることとなり
安全面が確保されるほか
学習面でもご指導いただけ
心強い限りです
金沢駅からのスクールバスの運行や
公共交通機関の交通費負担の
準備も進められています
石川県教育委員会が全力をあげ
バックアップしてくださっています
新学期からは
町野や門前方面からのバスも
ルートを変えながらではありますが
運行できるとの話も聞いています
東日本大震災の際には
2ヶ月で20万人動員された
全国からのボランティアも
今回は7000人
「静かな被災地」と例えられるほど
遅々として進まぬ復興ではありますが
現場の人間は
できることから工夫を凝らし
着実に前へ進んでいます
オンライン授業に対応するための
新しいオンラインシステムを
県教委が準備してくださいました
今日は先生方への研修会です
これまでのオンラインでは
黒板の字が見えにくかったり
先生の声が聞きとりにくかったり
今回導入したのは
先生を自動追尾しながら
黒板のアップもしてくれたりする
最新のデバイスです
コロナのときは
全国的に一気にオンライン授業が
すすみましたが
今回も同じです
全国に先駆けた
いろんなチャレンジができそうで
逆にチャンスです!
また午後には
新入生オリエンテーションを行いました
みなさん親元を離れ
集団避難所での受験勉強を
乗り越えて入学してきた
逞しい
そして凛々しい顔をしていました
校長挨拶では
先日来て下さった Keisuke Honda の
サインボールを見せ
「辛い思いをした者は
きっと誰よりも強くなれる」
のことばをそのまま伝えました
そのときの Keisuke Honda の様子はこちら
杉原千畝 命のビザ
92日目
杉原 千畝は
第二次世界大戦中のリトアニアに赴任していた
日本領事館領事代理で
ナチスドイツに迫害されていた
ユダヤ人を救うため
大量のビザを発行したことで知られます
ユダヤ人が脱出するルートは
日本を経由して第三国に航るしかない状況下でしたが
日本政府はそれを認めていませんでした
助けを求めて押しかける大量のユダヤ人
千畝は自らのクビをかけて
独断で6,000通ものビザを書き続けたのでした
今日は発災からちょうど3ヶ月
そして新年度の始まりの日です
現時点でおよそ30名の生徒が
転学の手続きを提出しています
全校生徒のおよそ15%にあたります
住む場所を失い
転学を余儀なくされた生徒たち
教務主任の橋場将之先生を中心に
1月からずっとその書類作成に追われていました
今回は震災という特殊な状況下のもと
本来ならば認められにくい公立高校どうしの転学について
柔軟な対応を迫られています
高校を転学するには
(1)在籍校に転学希望を申し出る
(2)高校は教委に打診する
(3)教委は転学先の高校について定員やカリキュラムを調べ
条件がそろっていれば
(4)転学先高校と在籍校に話を進めるよう指示する
(5)当該校の校長同士で協議し
(6)在籍校は成績等の資料を転学先へ送付する
(7)転学先は成績やこれまでの履修科目を調べ
卒業の可能性があるか判断する
特に未履修にならないか慎重に調べ上げる
(8)転学試験を課す場合もある
(9)転学が認められたらさまざまな書類作成
(10)健康診断票や制服や体操服の手配なども
このような手順で一人ひとり丁寧に手続きをします
多くの生徒は4月1日付けで転学します
現在 そろそろ日をまたごうとしています
一人ひとりの書類に
最後のはんこを
たった今捺し終えました
「新しい学校でうまくやっていけるかな?」
「友達できるかな?」
「みんなに受け入れてもらえるかな?」
一人ひとりの顔を思い浮かべながら
一枚捺すごとにさみしさがこみ上げます
杉原千畝もきっと
ユダヤ人の避難先での幸せを祈りながら
一枚一枚ビザを書き続けたのだろうな
そんなことふと考えました
部活道の3つのA
90日目
輪島高校では部活を部活道といいます
単に技術やスキルを身につけるだけでなく
人として大切なことを身につける場所
を目指しています
元校長先生である赤田英明先生の命名です
「3つのA」
あいさつのできる
あきらめない
あいされる
をモットーに日々自分磨きです
できることからひとつずつ
始めています
そしていろんな方々から
支援の手を差し伸べていただいています
サッカー部は
金沢医科大学高松球技場で
卒業生の引退試合を行いました
結果は5ー0で現役チームの勝ち
サッカーを続ける卒業生もいます
思い出に残る一日となりました
バドミントン部は
県立工業高校で
能登地区の被災した学校が集まり
合同練習会です
県高体連バドミントン専門部が企画
筑波大学バドミントン部のみなさんが
来てくださいました
竹原慧監督はじめ
アクアバドミントンの漆崎真子コーチ
一流の方々から直接ご指導をしていただきました
野球部は
仙台育英高校さんが
本校と飯田高校を招待してくださり
27日〜29日の日程で
ホームステイしながら
合同練習や練習試合をしました
ほんとうにありがとうございます
道具がない 場所がない 集まれない
でもあきらめない
男子バレーボール部は
クラウドファンディングで
資金集めを始めました
支援されるのを待つだけでなく
自分たちで行動を起こしました
おばあちゃんと一緒に
倒壊した家の下敷きになった部員が
自力でノコギリで脱出する一部始終を撮影した
生々しい動画もアップされています
https://camp-fire.jp/projects/view/749046
第二体育館の照明の修繕も始まりました
4月から部活動で活用できます
実はありがたいこと
89日目
春の嵐です
春先には突然こんな日が訪れます
被災地にとって
この世の終わりかと思うくらい
こたえます
やがてあれから3ヶ月
新しい仕事に就くと
3日 3ヶ月 3年目に
辞めたい時期が来る
なんて言われますが
このブログ
できるだけ暗い話はやめて
明るい未来を語るようにしてきた
つもりではいるのですが
正直…
なんてこと考えているうちに
TikTok で素敵な投稿を見つけました
実はありがたいこと
①ご飯が食べられること
②帰る場所があること
③体が元気に動いてくれること
④仕事ができる状態があること
⑤愛してくれる人がいること
⑥選べる選択肢があること
⑦生活できるお金があること
⑧安心して暮らせる場所があること
⑨今生きていること
ありがたいこと
有り難いこと
こうして見てみると
発災当時は
⑤と⑨しか無かったな
それに比べたら
①や③や④
ほんとは有り難いことが
今は有り易い
教育委員会のお力で
4月から②も解消されます
登山の途中
ふと来た山道を振り返ると
雄大な景色が目の前に現れ
もうこんなに登ったんだ
そんな思いになることがあります
このことをふと思い出させてくれる
TikTok あさひさんの投稿でした