校長室より「おこらいえ」

強いぞ!ビーバーですぞ!

地震から 501 日目

豪雨から 237 日目

 

5月15日

輪島高校の創立記念日です

大正12年設立以来102年の時が流れました

 

設立当時の学校はどんな様子だったのか

調べてみました

 

当時の新聞は

「同郡ハ県下ノ第三位ヲ占メル大郡デアルガ

 ソノ低位ニアル自治ノ振興

 殖産興業ノ発展ヲ図ルニハ

 中等教育機関ヲ完備セネバナラズ

 シカルニ実情ハ郡民ノ一部

 資産階級者ハ子女教育ノタメ

 郷里ヲ捨テテ

 金沢市へ移住スルモノサヘアリ」と

高校がないから

お金持ちはどんどん金沢に引っ越していくと

高等学校設立の必要性を伝えています

 

住民の熱烈な要望に応える形で

輪島高校が産声をあげました

 

当時の時間割を見てみましょう

 

[修身][公民]

 [修身]は現在の「道徳」に相当します

 身を正しくし立派な行いをすることを教えます

 戦前の日本においては

 教育勅語を基に

 忠君愛国や家族愛などを教える教育として

 特に重視されました

 

[国語][漢文]

 [国語]では「講読 」「書取」「作文」「文法」「習字」

 の五科目を学びます

 

[歴史][地理]

 

[英語]

 「読方」「解釈」「聴方」「話方」「発音」「綴字」

 「書取」「習字」「作文」「文法」「暗唱」

 かなりたくさんの科目があります

 戦時中は敵国語として学ばないもの

 と思っていましたが

 敵国の情報を入手するために

 特に力を入れて教育されていたようです

 

[数学][代数][幾何][三角法]

 

[一般理科][博物][物理][化学]

 博物は生物と地学を合わせたような科目です

 こうしてみると理科は今と変わりません

 

[図画][作業][音楽]

 作業は園芸や工作を学びます

 

[体操][教練][武道]

 [教練]とは軍事教育で

 射撃や手旗信号のほか戦史などを学びます

 

[農業][商業][簿記]

 

先生方の指導方針も示されていました

「予習復習ヲ奨励シ以テ

 自学自習ノ習慣ヲ養成ス」

「教材ハ『分量ヨリハ徹底』ヲ期シ

 之ヲ精製シテ

 基礎的知識ノ徹底ヲ期ス」

「教師間ノ打合会ヲ徹底シ

 教材研究教授方式ノ統一ヲ図リ

 以テ教授効果ヲ最大ナラシム」

教える内容は変わっても

教師の教える姿勢については

普遍のようです

 

「他教科トノ連絡ヲ

 常ニ密接ニ保ツ」

と現在の教科横断につながる記述もありました

 

[生徒心得]をみると

当時の風俗が見えて面白いです

 

「金銭ノ募集ヲスルコトヲ禁ズ」

 学校でそんなことする生徒がいたんですね

 

「劇場及ビ寄席ニ立チ入ルコトヲ禁ズ」

 劇場や寄席が

 不良の溜まり場だったのでしょうか

 それにしても寄席なんかあったのか?

 調べてみたらなんと

 震災で公費解体した我が家の敷地に

 寄席がありました

 

「眼鏡ヲ使用セントスルトキハ

 予メ許可ヲ受クベシ」

 眼鏡が許可制って???

 目が悪くないのに

 おしゃれでする生徒がいたのでしょうか?

 

現在の

バイク禁止とか

スカート折り曲げて穿いたりとか

きっと未来の高校生からは

「変なの」って思われるんでしょうね

 

そもそも高校生そのものも

なくなっているかもしれません

 

現在の学年制が廃止されて

それぞれの子が

それぞれ最も最適な時期に学ぶことのできる

個別最適な学校の時代が

すぐそこまで来ているような気がします


商業教育研究会が行われ

北越製菓株式会社代表取締役

髙﨑憲親氏のご講演を

聴かせていただきました

 

髙﨑氏は

北越製菓が数年連続業績悪化している時に

26歳で代表取締役社長に就かれ

経営を建て直した方です

 

「新しいことにチャレンジするとき

 何をするにも社内に3%は仲間がいる

 残りの97%は決して敵でも反対派でもない

 『無関心』や『重い一歩を踏み出せない』だけ

 だからまずは3%の仲間で実績を叩き出す

 それが97%の興味を引き彼らの背中をそっとおす

 これが仲間づくり

 経営者にとって最も大切なことは

 自分の心と直感を信じる勇気を持ち続けること」

 

私も先日神戸での講演会の際に

お土産にビーバーを持って行ったら

大喜びされました

 

さすがの知名度でした

鳳凰の舞う里から

地震から 500 日目

豪雨から 236 日目

 

今日は地震からちょうど500日目

 

今年創立102年目を迎える輪島高校

その設立当時

輪島市はまだなく

鳳至郡輪島町に

次の世代を担う若者が集いました

 

伝説の鳥

鳳が降り立つ地

風至

 

麒麟・竜・亀とともに

霊獣視された瑞鳥(ずいちょう)

雄を鳳

雌を凰とよびます

 

首は蛇

尾は魚

あごは燕

くちばしは鶏

背は亀に似て

五色の模様の羽根をもちます

 

鯤(こん)という大魚が化身した幻の大鳥

「鵬」とは別物のようです

 

鳳凰は好んで桐の木にとまるといわれます

本校の中庭には大きな青桐の樹が植えられており

校章にも桐があしらわれています

 

鳳凰の雛をあらわす「鳳雛」という言葉には

輝く希望に溢れた子どもたちという意味があります

 

「鳳雛」が集う本校に

合唱曲「フェニックス」が届けられました

 https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/269496cc8199d35901ee1b0963cfe40d?frame_id=210

「フェニックス」はエジプト神話の霊鳥

500年に一度自ら焼かれ

そのたびに幼鳥となってよみがえる

不死の鳥です

 

各テレビ局でその模様が放送されます

18:00 北陸朝日放送「ふむふむ」

18:09 石川テレビ「石川さんパレット」

18:15 北陸放送「Atta」

18:30 テレビ金沢「テレ金ちゃん」

NHKは未定

ぜひご覧ください

 

つくば市立みどりの学園義務教育学校

のみなさんとオンラインでつなぎ

一緒に歌いました

 

 

 

 

 

 

輪島市の小学生も集まってくれました

 

 

 

 

 

 

生徒会長の田中さんと

副会長の波座さんがメッセージを

送ってくれました

 

 

 

 

 

 

 最後は輪になって大合唱です

 

 

 

 

 

 


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月14日「地震から一年」を読んで

(ただしこの記事は諸事情により削除してあります)

 

「この日のブログには

 あっという間に月日が過ぎたことに対する心情や

 たくさんの人に支えられた感謝が綴ってありました

 そして紅白歌合戦のステージについても詳しく書かれていて

 坂本冬美さんの能登に対しての思いや

 歌の裏側などについてたくさん書かれていました

 一人ひとりに感謝の気持ちを綴ってあるのが

 素晴らしいと思いました

 自分も一人ひとりに対して感謝の気持ちを

 伝えていこうとと思いました

 最後に質問です

 ネタがつきないんですか?」

                 《匿名希望》

 

ネタがつきかけたら

こうして生徒のみんなからの感想をもらえるので

助けられています

これからは校長個人のブログではなくて

先生方や生徒のみんなから湧き上がった声も

どんどん伝えたいと思いますので

言いたいことがあったら

校長室まで訴えにきてくださいね

 

みんなで「おこらいえ!」という気持ちを

発信していきましょう!

明日のフェニックス

地震から 499 日目

豪雨から 235 日目

 

3つある建物のうち

現在2つが危険判定を受けていて

残りの1つの建物に

3学年が集まって授業をしています

 

図書室を利用したり

パソコン室を普通教室に転用したり

工夫を凝らしてやっています

 

 

 

 

 

 

こちらは

1つの教室を2つに区切って

利用しています

狭いですが

生徒たちは集中して頑張っています

 

震災後

生徒たちの授業に取り組む姿勢は

驚くほどに変わってきています

 

居眠りしたり

ボーッとしていたり

そんな生徒はまずいません

 

数年前は

授業中じっと座っていることができず

廊下に飛び出す生徒が相当数いたのですが

全く見ぬ光景となりました

 

特に1年生は受験の時期の集団避難により

落ち着いて学習できなかった経験がありますが

その分伸び代は未知数です

乾いたスポンジほど水をよく吸います

どんどん知識を吸収していきましょう


合唱作曲家

弓削田健介さんが

被災地の子どもたちの声を紡いで

つくってくださった合唱曲「フェニックス」

いよいよ明日

お披露目会を行います

 

輪島の小学生たちも一緒に

全国のお友達ともオンラインで繋いで

 

今日はその最終リハーサルがありました

 

 

 

 

 

 

昨年の音楽堂での卒業式で

歌のプレゼントをしてくださった

ソプラノ歌手の仲谷響子さん

炊き出しで牛丼を振る舞ってくださった

保護者の崖ご夫妻にもご指導いただき

感動的な歌声となりました

 

明日は13;15より始まります

ぜひお越しください!


【被災地に電気が灯るまで】第34回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回はダニエル電池の仕組みを学びました

 

 

 

 

 

 

 

 

中央を仕切った容器の

片方には

硫酸亜鉛水溶液に金属亜鉛を浸し

もう一方には

硫酸銅水溶液に金属銅を浸し

亜鉛と銅を導線でつなぐ

すると

金属亜鉛 Zn が溶け出し

その時生じた電子が導線を伝って銅へ

溶液中の銅イオンがそれを受け取って

銅に変わる

 

ではこの電池をパワーアップするには

どうしたらいいか?

というのが宿題でした

 

(1)硫酸銅水溶液についてはどうでしょう?

  溶液中の銅イオンが無くなった時点で

  電池は寿命ですから

  答えは濃い方が良い

 

(2)硫酸亜鉛水溶液についてはどうでしょう?

  金属亜鉛が溶け出すので

  初めから亜鉛イオンがたくさんあったのでは

  溶ける勢いが弱まるので

  答えは薄い方が良い

 

(3)電極の種類については

  ふたつの金属の

  イオン化傾向の差が大きいほど

  反応が起こりやすいです

  イオン化傾向は

  Li > K > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Cu > Ag

  なので

  例えば亜鉛 Zn を アルミニウム Al に変える

  銅 Cu を銀 Ag に変えるなどです

 

さて今日の宿題です

この電池の弱点は?

改良を加えるにはどうする?

 

今日の宿題は化学の知識は必要ありません

例えばこの電池がケータイの電池だとしたら

困ることは何?

という日常生活レベルの宿題です 

 

ぜひチャレンジを

 

このブログを読んで

考える力を養って欲しいので

解けた人にポルトガルのお土産をあげましょう

答えを紙に書いて

校長室前の封筒に入れておいてください

締切は明日の午後4時です

ポルトガルの思い出

地震から 498 日目

豪雨から 234 日目

 

石川県の高等学校の校長会が行われ

その席で

今回のポルトガルツアーの報告をしました

 

「輪島高校は震災を機にOECDと共創しています

 OECD(経済協力開発機構)は

 ヨーロッパ諸国を中心に

 日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟

 国際経済や貿易そして開発援助など

 加盟国間の分析・検討を行い

 さまざまな提言を行っている

 パリに本部を置く国際機関です

 

 

 

 

 

 

 PISAという学力テストの結果を踏まえ

 日本の子供は数的リテラシーは高いが

 読解力が低いとか

 各国の子どもたちの学力をもとに

 教育施策についての提言も行なっています 

 

 今被災地では

 多くの教育課題が浮き彫りになっています

 しかしこれらは地震によって起こったものではなく

 地震の前から潜在していたもので

 奥能登に限らず日本全国で

 さらには今後世界中に広がってくる

 大きな課題です

 

 例えば少子化

 今の小学校1年生は奥能登全区域で200名弱

 4クラスから5クラス分の子どもしかいません

 馳浩石川県知事は

 奥能登5公立高校を全て残す方針を

 打ち出されていますので

 何らかの方策が必要です

 

 それから教員不足の問題

 能登地区の教員の中には

 住むところを失い

 金沢加賀地区へ異動を余儀なくされた方が

 多くいらっしゃいます

 代わりに転勤してくる教員を確保することも難しく

 新規採用の先生方が

 その役目を担ってくださっています

 

 そういった課題をOECDに相談したところ

 ポルトガルの小さな街にそのヒントがある

 そういう助言をいただき

 今回の研修旅行に繋がったわけです

 

 

 

 

 

 

 ポルトガルのモメンタ・ダ・ベイラ

 首都リスボンから車で4時間以上揺られる

 地方の小さな街

 そこでは幼小中高特支が一体となり

 地域のHUBとして機能していました

 

 

 

 

 

 

(1)シチズンシップ教育

 単なる主権者教育といった枠組みでなく

 教科横断型の学習で地域課題の解決を目指します

 日本の次期教育課程に盛り込まれることになりそうです

 

 

 

 

 

 

(2)スクールクラスター

 幼小中高支の垣根がありません

 小学生が中学校で学んだり

 高校の先生が中学校で教えたり

 さらには高校生が小学生に教えたり

 校長室はひとつの部屋に

 全校種の校長先生が在室し

 情報の共有と

 迅速な意思決定を図ります

 

 

 

 

 

 

(3)ウエルビーイング

 職員室は教員の休憩の場として徹底しています

 バーカウンターとエスプレッソマシン

 そしてソファーが設置されていて

 授業から帰ってきた先生が一堂に会し

 雑談しながら情報共有する場として

 機能しています

 考えてみるとそうですよね

 教員の仕事場は本来

 教室でありグラウンドであるはずで

 職員室にこもってパソコンに向かうことが

 教師の本務ではないはずです


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月23日「綿密用意周到派と行き当たりばったり派」を読んで

 

「地震や洪水などのつらかった記憶や

 学校行事やイベントなどの楽しい思い出を

 思い出しました

 人生史上最も強烈な一年でした

 本当に苦しい思いをした一年だったけど

 一番楽しい一年でもありました

 日常生活のありがたさや

 友達の大切さを見に沁みて実感しました

 僕たちは「街プロ」で花火を打ち上げました

 この日のブログを読むと

 とても懐かしく感じたり

 昨日のことのように感じたりします

 あの時は

 花火を打ち上げるためにお金を集めたり

 広報することに必死でした

 当日を迎えて

 打ち上がった花火を見て

 頑張ってきてよかったという達成感と

 成功してよかったという安堵の気持ちが

 こみあげてきてとても感動しました

 去年を振り返ってぼくは

 最高の一年にすることができたと感じます」

        《匿名希望》

熱烈ファンからの「喝!」

地震から 497 日目

豪雨から 233 日目

 

野球部が富山県へ練習試合に出ています

 

発災時から本校に寄り添ってくださって

定期的にご自分で焙煎したコーヒー豆を

先生方のためにと届けてくださっている

富山県にお住まいの北島嘉孝様が

観戦に駆けつけてくださったようです

 

お便りをいただきましたので

ご紹介させていただきます

 

 

 

 

 

 

 

 

「輪島高校野球部を生で拝見させて頂きました

 試合前後の監督さんの

 高校球児張りの挨拶そして相手や味方選手への声掛け

 などなど

 この監督のもと高校時代過ごせる選手達

 幸せだなと感じました

 また女子マネさんのノック

 とてもかっこよかったです

 監督さんやコーチがするノックと

 同じ気持ちで捕球していない選手数名居たのは

 喝!ですが(^_^;)

 観戦中に選手の家族さん同士の

 仮設住宅に住む近況報告を耳にして

 選手達の元気な姿を見て

 野球ができる事が当たり前でなく有難き事

 改めて感じました

 一日ひと時大切に過ごしたいと思いました

 皆様の健康と共に

 輪島高校野球部三年生が

 一日でも長く高校野球生活送れるよう

 夏の大会勝ち進む事を祈願致します」

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうございます

これからも応援よろしくお願いします

 

選手の何人かに「喝!」があったぞ

しっかりやれ!


【被災地に電気が灯るまで】第33回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

金属には電子を与えやすい順番

すなわちイオン化傾向があること

Li > K > Na > Mg > Al > Zn > Fe > Cu > Ag

さらに

銅と亜鉛を導線で繋ぎ酸に浸けると

亜鉛から銅に向かって電子が流れること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただしこれでは

水素の泡が銅を覆ってしまい

すぐ寿命が尽きること

 

それを解決するために

液を希硫酸から硫酸銅水溶液に変えて

水素の発生をなくすアイデアがあること

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし今度は

銅イオンが直接亜鉛から

電子を受け取るようになり

電子の流れが生じなくなることを説明し

 

この問題を解決する方法を

宿題としました

 

生徒のみなさん

いかがですか?

いいアイデアはありましたか?

 

ひとつの答えです

銅イオンが亜鉛の方へ

行けないようにすれば良いのです

銅と亜鉛の間を仕切って

銅側にだけ硫酸銅を入れます

 

 

 

 

 

 

 

 

亜鉛側はとりあえず電極に合わせて

硫酸亜鉛でも溶かしておきましょう

 

こうすることによって銅イオン Cu2+

亜鉛版に近づくことを防ぎます

 

この電池の仕組みを説明するとこうです

(1)イオン化傾向の大きな亜鉛が

         電子を失って陽イオンとなる

    Zn → Zn2+ + 2e

(2)電子が導線を伝って銅へ流れる

(3)銅イオンが電子を受け取って

   金属の銅に変わって銅板に付着する

    Cu2+ + 2e → Cu  

(4)銅には水素の泡が発生しないため

   電子が流れ続ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この電池をダニエル電池と言います

では今日の問題です

この電池のパワーをアップする

あるいは寿命を伸ばすには

どんな方法が考えられますか?

3つあげてみましょう

 

ヒントは

①硫酸銅水溶液の濃度について

②硫酸亜鉛水溶液の濃度について

③電極となっている金属について

EARTHからD−ESTへ

地震から 496 日目

豪雨から 232 日目

 

輪島沖浮体式洋上風力発電の特集番組が

5月10日(土)20:54~

テレビ朝日/サタデーステーションで放映されます

21時15分~25分または

21時40分~50分のいずれか10分程度

となりそうです

輪島の復興のひとつ

浮体式洋上風力発電に焦点を当てた内容です

 

 

 

 

 

 

https://www.nedo.go.jp/fuusha/haikei.html 

この方式だと

地震が起こったときにも

安定した電気の供給が期待できるとともに

新たな雇用の創出にも繋がりそうです

 

それに向けて本校では

電験技師の資格取得に向けての

特別講座も開始しています

その様子も報道されるかもしれません

 

是非ごらんください


昨日

兵庫県立学校の校長会のお招きを受け

「EARTHからD−ESTへ」と題して

講演をさせていただきました

 

「傷ついた神戸を

 元の姿に戻そう

 支え合う心と

 明日への希望を胸に

 響き渡れ僕たちの歌

 生まれ変わる神戸の街に

 届けたい私たちの歌

 幸せ運べるように」

今年1月17日

この地を訪れた時に初めて耳にした

阪神・淡路大震災の時につくられ

今なお歌い継がれているこの歌を

最初に歌わせていただきました

 

あの時亡くなった方々が

ご自分の命と引き換えに

残してくださった多くの教訓と

 

あの時生き延びた方々が

今なお差し伸べてくださる

温かい手

 

そのお陰でこうして

今なお私は生きている

 

このことは発災以来

片時も忘れたことがありません

その感謝の思いを込めて

お話をさせていただきました

 

EARTHというのは

Emergency And Rescue Team Hyogo 

被災地における学校の早期再開と

子どもたちの心のケアを支援する

兵庫県教育委員会の組織です

今回の能登半島地震においても

発災後すぐに珠洲市に入り

被災地に寄り添った支援を

してくださいました

 

一方で避難所にもなった本校には

発災後すぐに

災害派遣医療チーム

DMAT(ディーマット)さん

Disaster Medical Assistance Team

が入ってくださいました

医師や看護師そして業務調整員で構成され

大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に派遣される

専門的な訓練を受けた医療チームです

阪神・淡路大震災で

災害医療について多くの課題が浮き彫りとなり

平成17年4月に発足した組織です

 

今回本校にも

およそ3週間のサイクルで

全国の医療関係者が

入れ替わり立ち替わり入ってくださり

本校校舎内に

輪島市全避難所内で罹患した

コロナやインフルなどの患者を

一手に収容する病棟をいち早く設置し

あの劣悪な環境の下で

日の罹患者総数が20名を超えることがないという

奇跡的な医療行為を実践されています

 

それを日々目にしていた私は

教育にもこのような全国的組織があれば

との思いから

DEAT(ディート)

Disaster Educational Assistance Team の設立を

東北大学さんを通して提言させていただきました

それを受けて動き出したのが

D−EST(ディーエスト)

(Disaster Education Support Team)です

 

EARTHさんのようなチームを

全都道府県で設立し

連携を図りながら

災害があった際には

協力して被災地の教育的支援を行います

いわゆるEARTHの全国展開です

現在EARTHさんのような組織は

兵庫県の他に熊本県など5つの県で

組織されています

南海トラフのような

広範囲において被害が想定される地震においても

子どもたちの学びを止めないために

こうした枠組みづくりが急務です


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月7日「半島の最先端から世界の最先端へ」を読んで

 

「地震から一年が過ぎ

 能登半島地震のことを取り上げるニュースが

 今ではほとんどありません

 ニュースで取り上げて欲しいわけではありませんが

 復興のための何か力が欲しいと思っています

 そんなとき「おこらいえ」で

 「半島の最先端から世界の最先端へ」

 と言う記事を見つけました

 「新しい芽吹きはいつでも枝の先端から始まる」

 といった内容のもので

 素敵な考え方だなと感銘を受けました

 これまでは自然災害の影響で

 自分たちで何か行動を起こさなくても

 話題性がありましたが

 これからは自分たちで新しい芽吹きを

 作っていただければならない

 それが今の輪島に求められている

 ということを考える

 良いきっかけとなりました」

       《匿名希望》

 

自芯を持つ

地震から 495 日目

豪雨から 231 日目

 

大阪の小津中学校さんへ

学校訪問させていただきました

 

 

 

 

 

 

OECDの2030ティーチングコンパス策定に向け

共創しており

先日のポルトガル研修旅行も

ご一緒させていただきました


とっても魅力的な教育活動をされていて

生徒も先生も生き生きと

輝いていたので

ぜひ紹介させていただきます

 

まず最上位の方針「学校のコンパス」

に沿って教育活動が行われています

 

 

 

 

 

 

これは生徒が中心になって決めたものです

校長先生やリーダーとなる先生が

異動して方針が変わることのないよう

『仕組み』を作ろうということが

きっかけとなったようです

 

年度はじめの職員会議では

ふつう校長の挨拶から始まるものですが

ここでは

生徒代表が

「学校のコンパス」つまり

基本方針を説明するのだそうです

学校評価において

「学校の方針を理解している」

と回答される先生が100%です

 

「学校のコンパス」に沿って

「先生のコンパス」などがつくられます

 

 

 

 

 

 

このほかにも教科ごとにつくられる

「教科のコンパス」もあります

 

こちらは「先生がワクワクすると木」

生徒から見て先生がワクワクしているとき

先生が実際にワクワクしているとき

 

 

 

 

 

 

このようにして

生徒と教師がわかりあえる

そんなしくみがあります

 

学校のレイアウトも生徒が考えます

 

 

 

 

 

 

こちらは図書室

落ち着いて学習のできる雰囲気が

 

 

 

 

 

 

個別にくつろげるスペースもあります

 

 

 

 

 

 

漫画コーナーがあったり

熱帯魚が泳いでいたり

これも生徒の探究グループが

地元の業者さんの支援を受けながら

自分たちで設置したものだそうです

 

職員室は真ん中を廊下が横切り

生徒が訪れやすくなるような

工夫がなされています

 

 

 

 

 

 

そしてフリーアドレス制です

先生方は朝来たら荷物を各自のロッカーに入れ

代わりにパソコンを持って

思い思いの席に着きます

その日の日程によって

関係の先生が集まって座ることができます

 

 

 

 

 

 

「床に物を置かない」など

最低限のルールが守られており

仕事のしやすい空間が実現されています

机の上にものが積み上げてあるのを目にするだけで

忙しそうな気がして気が滅入りますもんね

 

こちらはもともと職員室でしたが

壁を取っ払って

学習空間に転用した場所です

 

 

 

 

 

 

ストリートピアノが何気なく置いてある教室で

今授業中です 

グループで話し合ったり個人で集中したり

それぞれのスタイルに合った

学習空間が実現されています

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第32回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回から時間が経ちました

これまで学んだことの復習をしましょう

 

亜鉛と銅を導線で繋いで希硫酸に浸すと

亜鉛が陽イオンになって溶け出して

そのとき放出した電子が

導線を伝わって銅へ流れ出すh

これが電池の原型である

ボルタの電堆という装置である

 

ところがこの装置では

銅へ流れてきた電子を

溶液中の水素イオンが受け取って

水素の泡が銅にくっついてしまい

すぐに寿命が尽きてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ溶液中から水素イオンをなくしちゃえ!

ということで

溶液を希硫酸 H2SO4 から

硫酸銅水溶液 CuSO4 に変えるといい

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがこの装置には問題があって

それはどういう問題でしょうか?

というのが前回の宿題でした

 

生徒のみなさん

このコーナーでは思考力がつくように

問題を出しているので

飛ばし読みしないでぜひ考えてみてくださいね

 

そして

「えっ本当に?」

といった疑いの目を持って

読んでくださいね

 

この装置の困ったところ

 

それは銅イオンが

直接亜鉛から電子を受け取ってしまい

電子が流れないということです

 

 

 

 

 

 

 

 

 Zn → Zn2+ +2e

 Cu2+ + 2e → Cu 

 

この問題をどう解決したらよいか

考えてみてください


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月16日「もうすぐ学校に来れるよ!」を読んで

 

「私は『おこらいえ』を

 2024年の1月3日から読み続けています

 私たちは県外や外国の方を含め

 様々な支援を受けていたことを改めて知り

 輪島に住み学校に通えていることに

 よりいっそう感謝をしようと思いました

 支援してくださった方々へ

 感謝の気持ちを伝えたり

 何か恩返しできるようにしたいです

 この日のブログには

 18日の登校日に向けて準備していることが

 書かれていました

 震災後少し連絡ができていても

 対面で友達と会えなかった時間は

 すごく寂しかったです

 先生方は生徒が学校に通えるように

 片付けをして机椅子などを並べて

 準備を進めてくれたのには感謝しかありません

 久々に友達に会えた感動を忘れられません

 スクールカウンセラーの浅井先生と

 話した生徒の話も載っていました

 一人ひとりの生徒の話を読むと

 前向きな気持ちになれました

 進路実現まで残り1年もないので

 ここに載っていたみんなのように

 前向きに勉強したいと思います

 一年経った今は

 倒壊した家も解体され少なくなり

 新しい家が立つようになってきたり

 道路も整備されてきたことで

 いろんな人々に支えられていると実感しています

 今後いろいろなことに感謝し

 恩返しできるような大人になりたいと思います

          《匿名希望》

 

本当にその通りですね

私も最近は

支援の車両に頭を下げたり

道を譲ったりしています

これくらいしかできませんが

感謝の思いを伝えたいと思っています

イヤーワームが…!

地震から 494 日目

豪雨から 230 日目

 

おんなじ音楽が

ずっと頭の中をグルグルする現象を

ear(耳)worm(虫)現象といいます

ずっと虫がゴソゴソいる感じです

 

何にでも名前がついているもんですね

 

他にも…

 

《ファントム・バイブ・シンドローム》

 幻想振動症候群ともいいます

 携帯のバイブがなったので

 着信かな?

 と思って見ても

 あれ?かかってない?

 これもあるあるですね

 

《シミュラクラ現象》

 3つの点が集まった図形が

 人の顔に見える現象です

 (∵)←これが顔に見える

 

《セルフ・ハンディキャッピング》

 テスト勉強中に部屋の大掃除をしたくなる

 しまいには部屋の模様替えまで始める現象です

 万一成果を出せないときに備えて

 前もってハンディをつけておくことで

 心理的安心を図ろうとしているのだそうです

 私もこの歳になっても

 何か重大な決断を迫られている時に限って

 無駄に掃除をしています

 

さて今回のイヤーワームは

「My Heart Will Go On」

パリからの帰りの便で見た

「タイタニック」のテーマ曲です

 

今にも落ちそうなほどに揺れる

飛行機の中で見たので

恋愛感情に似たドキドキ感で

心に残っているのでしょうか

これも「吊り橋効果」と名前がついています

 

ところでタイタニック沈没には

会社ぐるみの保険金詐欺事件という

見方があります

 

タイタニック号沈没にはさまざまな

不自然な点があります

 

事故のあった処女航海時に

(1)氷山があるのに

   かなり高速で航行していたこと

(2)出航直前にオーナー始め関係者が

   突如下船していること

(3)出港前に緊急救助要請をしていたこと

(4)燃料である石炭を

   予定航行日をはるかに下回る7日分しか

   搭載していなかったこと

   しかもリンや硫黄の不純物を含む

   粗悪石炭であったこと

(5)報告されている氷山との衝突箇所が

   潜水調査結果と齟齬があること

(6)出航直前に多額の保険に加入していること

 

ところでタイタニック号には

姿かたちのそっくりな姉妹船

オリンピック号があります

 

このオリンピック号

タイタニック号に先駆けて

運行を開始していたのですが

数回事故を起こしていて

もう使い物にならないくらいでした

衝突事故も起こしていて

その衝突箇所が

沈没している

タイタニック号と言われている船の

傷跡と一致しているのです

 

これらのことを総合して考えられることは

タイタニック号出航の直前に

オリンピック号とすり替えて

初めから氷山に衝突して沈没させるつもりで

航行したということです

 

これならば

定員をはるかに下回る人数分しか

用意されていなかった

救命ボートに

船長が我先に乗った理由もわかります

 

ただ唯一の誤算は

要請していた救助隊の到着が

4時間もかかってしまったことでした

 

ただ

乗客に支払う補償金の額

この後運行会社が倒産していること

などを考えると

あまり信憑性のない説である

とは言われています

 

とはいえ

興味深いストーリーではあります


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月5日「怖い話」を読んで

「震災が起きたときに

 いろんな方法でお金を騙し取ろう

 としている人がいることが恐ろしいです

 去年の地震が起きたときにも

 不審な人物を見かけたと言う情報がありました

 なぜ地震が起きて

 被災地の方は困っているのに

 助けてあげようという気持ちではなく

 人を騙そうとするのかがわかりません

 どんな情報でも鵜呑みにするのではなく

 少しでも疑いを持つことが大事だと

 改めて気づきました

 そして発災後

 各学校が教育委員会を中心にして

 情報共有していたこともわかりました

 これを真似することも大事だと思いました

 例えば地域住民で小さなコミュニティーを作って

 そのコミュニティーをどんどん大きくして

 震災が起きた際には

 不審者などの情報を

 全体で共有していくことが

 これからは必要になっていくと思います

 普段から地域住民とコミニケーションを取ったり

 地域の行事に参加したりする事が

 災害時には役立つと思うの

 地域の方に挨拶することから始めてみようと思います

         《立野 一樹》

雲ひとつない五月晴れ

地震から 493 日目

豪雨から 229 日目

 

改修の終わったグラウンドで

思いっきり体育の授業ができるようになりました

 

今日はハンドボール投げの測定です

 

 

 

 

 

 

震災でボロボロになっていた中庭も

少しずつ整備されてきています

 

 

 

 

 

 


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は令和6年1月3日「立ち上がれ!輪高」を読んで

 

「地震当初電波がつながらなくて

 それまで学校の状況がわからず心配でした

 3日にようやくスマホが見れるようになり

 友達と連絡を取り合い「おこらいえ」を読みました

 その時初めて学校の状態を知って

 現状と酷さに絶句しました

 輪島全体がそんなことになったかと思うと

 悲しく言葉が出ませんでした

 私は3月半ばまで学校に行けず

 金沢で過ごしていたので

 学校の状況が全然わからず

 この先が不安でしたが

 「おこらいえ」を通して知ることができ

 とても助かりました

 1月3日の投稿では

 「生徒の皆さんは学校再会のその日まで

 自分で学び続けてください」

 という言葉がありとても印象に残りました

 初めてこんなに長い期間学校に行けず

 勉強を自分でやらなければならない

 という状態になって

 学び続けることが

 気持ちの面などで難しくなった時期がありました

 その時にこのブログの中の

 「決して学ぶことを止めてはならない

 自分で学び続ける」

 と言う言葉を思い出しました

 地震が起きて自由な時間が増え

 だからこそ勉強することが億劫になり

 学習することを怠っていましたが

 この言葉を見て勉強しようと思えるようになりました

 高校生が勉強する事は当たり前だと思うけど

 その当たり前のことや

 日常がなくなったとき勉強しようと思えたことが

 良かったと感じています

 どんな状況の中でも

 自分のやるべきことを見つけ

 実行することが大切だと思えた瞬間でもあります

 地震が起きて

 私たちの日常は大きく変わって

 これまでのようにいかないことが

 本当にたくさんできました

 でもこれからもいつも通りに

 勉強して生活していきたいと思います

        《浜谷 美耶》

グラウンドが帰ってきました

地震から 492 日目

豪雨から 228 日目

 

グラウンドの改修工事が終わり

野球部の練習が再開されました

関係の方々に心からお礼申し上げます

 

 

 

 

 

 

私が研修旅行中に行われていた

春の北信越大会

星稜高校さん相手に8回まで2−1でリードしながら

最後逆転負けしてしまいました

その後星稜高校さんは

強豪校をコールドで破るなど快進撃を続け

夏のシード権を獲得しています

 

練習場所がなくても

工夫しながらできることをしっかりやれば

ここまで戦えるということを

身をもって証明してくれました

 

最後にひっくり返された

自分たちの弱さがどこにあったのか

夏に向けてしっかりと考えて

帰って来たグラウンドへ感謝の心を持ち続け

戦って欲しいと思います

 

実はこれからが本当の厳しい戦いです

夏の大会で不甲斐ない戦いをしようもんなら

あの改修は何だったんだ?

世間の風は一気に逆向きに吹いてくるでしょう

 

帰国してから聞いた話では

星稜−輪島戦に関して

新聞報道は

「星稜本調子出せず!」

といった書きぶりだったそうですね

たかだか地方大会の2回戦なので

取材バリューはさほど高くはないでしょうが

結果のみで論ずることなく

調子が出なかったのではなく

調子を出させなかった要因は何だったのか

そのあたりをしっかりと取材していただけると

新聞社への信頼度が一層高まります

飛行場の4つのライト

地震から 491 日目

豪雨から 227 日目

 

何回も飛行機に乗っていた1週間を過ぎ

飛行機に関して

おもしろい小ネタを思い出したので

 

この写真中央右寄りに映る

4つの紅白の丸いあかり

 

 

 

 

 

 

これ何かわかりますか?

飛行機の安全な着陸に欠かせないものです

 

これは上から見るか下から見るかによって

見える色が変わるライトを

微妙に角度を変えながら4つ設置してあります

着陸の際に進入する角度によって

赤く見えるライトと白く見えるライトの数が

異なって見えます

適切な角度で進入すると

赤と白が2個ずつ見えるようになっています

 

今度モニターのついている旅客機に乗った際に

確認してみてください

赤いライトが0個から4個の間で変化します

そしてちょうど2個になる角度を探しながら

着陸する様子を見ることができます


ところでポルトガルに起こった大停電の影響で

アムステルダム経由になったことを長女に話したら

「じゃあお父さん大麻体験してきた?

 オランダは大麻合法らしいよ」

いらん知識だけは本当に豊富な娘です

食べ物の中に盛られていなくてよかったです


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月29日「輪島の走り嘘」を読んで

 

「私も地震のあと会食に行く回数が増えて

 いろいろなところに食べに行きました

 『なか卯』さんも何回か食べ

 いつも親子丼に

 卵をトッピングして食べていたけれど

 『NEO親子丼」があることを初めて知りました

 私自身も

 新しいコンビニやお店に行っても

 『期間限定』『数量限定』『新作』

 というポップを見るだけで

 気になって足を止めてしまうので

 いつも家族からも笑われています

 輪島の人たちが噂が大好きだと聞いて

 納得しました

 出所がわからない噂に流されたり

 どうしてもそんなことが噂になっているのか

 輪島の人たちの日常には噂が溢れています

 例えば何年か前に

 『8番ラーメン』さんが潰れる

 と言う噂が流れていました

 ラーメンを作る人がいなくなったなど

 信憑性のある噂だったので

 多くの人に知れ渡っていたと思います

 潰れた後は空き地に新しいお店ができるなど

 いろいろな噂が流れていて

 正直どれが本当かわかりませんでした

 結局『8番ラーメン』さんは潰れず

 地震後も大盛況です

 他にも他人の恋愛事情を親が知っていたりと

 噂は一度出てしまったら

 流れる速度も早くて少し怖いです

 輪島の『走り嘘』に気をつけて

 これからを過ごしていきたいです

        《匿名希望》

羽田へ帰国

5月4日(日)18:00

 

14時間のフライトを終え

日本に帰ってきました

 

常に学ぶ姿勢の我々旅行隊は

帰りの航空機の中でも

「お散歩メガネ」です

日常のあらゆる場面に転がっている

学びの種を

教科のメガネで見て掘り起こします

非日常の場面だと種はさらに拡がります

 

往路つまり羽田からパリへ向かう便は

北極を通ったのに

帰りは中国を横切るように飛びました

これはなぜでしょう?

 

おそらく偏西風を避けるあるいは

利用するためではないでしょうか

 

往きは逆風となる偏西風を避けるように

しかも

これもおそらくロシア上空を避けるように

ベーリング海峡上空を飛びました

 

帰りは偏西風に乗って飛ぶために

中国上空を通ります

速度を見ても

往きは平均時速数百キロだったのに対し

帰りは時速千キロを超えていたので

ある程度当たっていると思います

 

ただ女性機長が離陸前に

「出発が1時間遅れたけど

 飛ばしていくから大丈夫よ!」

とアナウンスしていたので

もしかして本気を出して

飛んできたのかもしれません

ただフランス語のアナウンスだったので

聞き間違いの可能性は大いにあります

 

いずれにせよ偏西風に揺られながらの

高速飛行だったので

揺れること揺れること

 

機内で「タイタニック」の映画を

見ていた私にとっては

シーンに合わせて座席が前後左右上下に揺れる

「4DX」最新の体感型上映システム体験でした

しかも乗客全員が氷の海に投げ出され

亡骸が静かに漂うシーンになると

揺れがぴたりと止む念の入れよう

 

実は私がタイタニックを見るのは初めてでした

映画館で見れずビデオそれもVHSを買ったものの

当時忙しかった私は定年になったら見ようと

そのまま置きっぱなし

それが地震で倒壊した家の下敷きになり

もう観ることはないのかなと

思っていた今日この頃

本来定年になっていたはずのこの日に

偶然に乗った飛行機の中で

観ることになろうとは

 

地震の中を生かされてきた私にとって

一つひとつのシーンが痛いほど心に突き刺さり

まさに今の自分でないと感じることのなかったであろう

不思議な感覚で映画の世界に入って行くのでした


羽田空港に能登半島地震への

自動寄付自販機が

 

 

 

 

 

 

ありがたい話だなと

純粋に感謝の気持ちで見てみましたが

輪島市だけ寄付先からは

外れていました

設置責任者を見てなるほどと思いました

パリでトランジット

日本時間 3日(土)5:00

フランス時間 2日(金)22:00

 

シャルル・ド・ゴール空港で

トランジットです

 

 

 

 

 

 

 

 

着陸前の機窓から

エッフェル塔が見えました

 

 

 

 

 

 

これから13時間のフライトです

 

夜の10時なのにこの明るさ

 

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパの地下鉄は

乗客が乗り込もうとしようがしまいが

容赦なく閉まります

扉に挟まれること4回

ギネス記録を更新した私は

出発直前にもやらかします

パスポートと搭乗券がない!?

おかしい?

絶対今まであったのに??

 

「俺のことはいいからお前らだけでも

 親の待つ日本へ帰れ!」

そんなシナリオが頭の中を駆け巡りながら

カバンの中をひっくり返したり

トイレに探しに走ったり

 

搭乗が終わりそうです

あとふたり

あとひとり

 

その時です

一番最初に探したはずにポケットに

パスポートが戻ってきたのは…

ポルトガル発

日本時間 2日(金)23:55

ポルトガル時間 15:55

 

ポルトガルを発ちます

 

 

 

 

 

 


 

リスボンの港にて

日本時間 2日(金)17:00

ポルトガル時間 9:00

 

モメンタ・ダ・ベイラからリスボンへ

航空機の出発までの時間

リスボンの港町を散策しました

 

 

 

 

 

 

パリとはまた違ったたたずまい

 

 

 

 

 

 

 汐の香りが漂います

 

 

 

 

 

 

 どこをみても映画を観ているようです

ありがとうございました

日本時間 2日(金)1:00

ポルトガル時間 1日(木)17:00

 

お世話になった先生方に感謝のお別れ

 

 

 

 

 

 

ハグ文化っていいですね

 

 

 

中世のお城を訪ねて

日本時間 2日(金)2:00

ポルトガル時間 1日(木)18:00

 

 

 

 

 

 

 

中世の町

Castelo de Penedono(ペネドノ城)

を訪ねました

 

 

 

 

 

 

10世紀に建てられたものを

15世紀にリノベイトしたものだそうです

 

 

 

 

 

 

タイムスリップしたような不思議な感覚

 

 

 

 

 

 


関係者の方へご連絡です

現在私は研修旅行中です

「binbin@…」へのメールは

海外では開けない設定になっているようです

お急ぎの場合は「satobin77@…」

または学校代表メールまで

ご面倒でもご連絡をお願いします

ドウロ渓谷クルーズ

日本時間 2日(金)0:00

ポルトガル時間 1日(木)16:00

 

スペインとポルトガルを結んで流れるドウロ河

川沿いに整然と整えられた葡萄畑は

世界遺産に認定されています

 

 

 

 

 

 

今日はクルーズに出かけました

 

 

 

 

 

 

周囲の緑が映り込んだ河の色は

吸い込まれるほどの深い緑色ですが

実際に組み上げてみると

限りなく透明です

 

 

 

 

 

 

天空のホテル

日本時間 1日(木)14:00

ポルトガル時間 6:00

 

緑のホテル HOTEL VERDEAL の朝です

 

 

 

 

 

 

 眼下にラピュタの世界が

 

 

 

 

 

 

シータとパズーが堕ちて壊した家も

 

 

 

 

 

 

本当にここが舞台だったような

大停電の原因

先日の

スペインポルトガルを襲った

大停電

 

その原因についてフランスの人たちは

「俺らがスペインとポルトガルに

 電気売ってやってんねん

 途中に山火事起こして

 電気止めたったわ」

 

なんか滋賀県の人が

京都府民や大阪府民に向かって言っている

「琵琶湖の水止めたろか」

にそっくりです

 

やっぱりフランスは関西文化圏です

おにぎりパリりん

シャルル・ド・ゴール空港の売店で

おにぎりを売っているのを見つけました

海苔はなく表面に胡麻がふってあります

お値段は驚きの9ユーロおよそ1500円です

パリではおにぎりが大人気だそうです

 

こちらは別のルートで入手したおにぎり

 

 

 

 

 

 

カップに入っています

こんなふうに作ります

 

 

 

 

 

食べる直前にむすぶので

具もふんわりしていて

パリだけに海苔もパリパリ

正直日本のコンビニおにぎりより

美味しかったです

とっても良いアイディアです

日本でも高級おにぎりとして

けっこういいお値段取れそうです

ホストファミリーとご対面

日本時間 1日(木)6:00

ポルトガル時間 30日(水)22:00

 

パリを出て13時間後

日本を出て4日後

ようやく目的地に入りました

パーティーでお迎えをしていただきました

 

 

 

 

 

 

ダンスで盛り上がります

 

 

 

 

 

 

バンドネオンの生演奏と歌で

 

 

 

 

 

 

 ホストファミリーが迎えにきてくださいました

 

 

 

 

 

 

地中海性気候

日本時間 1日(木)1:30

ポルトガル時間 30日(水)17:30

 

リスボンから車でモイメンタまで

 

 

 

 

 

 

見渡す限りのオリーブ畑が広がっています

 

なだらかな丘陵地帯をひたすら行きます

 

 

 

 

 

 

 

石灰岩質の岩肌が続きます

 

 

 

 

 

 

この岩質が与える水はけの良さこそ

美味しいポートワインになる

良質のぶどうを育みます

と昔漫画で読んだことがあります 

 

石畳の道が姿をあらわし

いよいよモイメンタ到着です

 

 

空路リスボンへ

日本時間 1日(木)0:30

ポルトガル時間 30日(水)16:20

 

航空機から窓を覗きました

 

 

 

 

 

 

オランダは運河と風車の国

見事に張り巡らされた運河です

伝統的風車は見つけられませんでしたが

風力発電の風車ならありました

 

フランス上空を横断します

 

 

 

 

 

 

さすが農業の国

モザイク画のように区画された

農地が地平線まで拡がっています

 

いよいよポルトガル上空へ

 

 

 

 

 

 

海岸段丘がくっきりと見えます

 

海辺の小さな街

なんて街かは分かりませんが

ポルトガルに来たなという感じです

 

 

 

 

 

 

「魔女の宅急便」の舞台

もしかしてここでは?

調べてみると実際には

スウェーデンのウィズウィーが

舞台なんだそうです


いよいよリスボンに到着しました

これからタクシーで

目的地モイメンタ・ダ・ベイラに向かいます

4時間かかります

まだスキポール空港にて

日本時間 30日(水)20:20

オランダ時間 13:20

 

出発時刻を1時間過ぎたのに

未だ出発する気配がありません

 

また何かあったのでしょうか?

 

スキポール空港にて

日本時間 30日(水)19:20

オランダ時間 12:20

 

窓の外にはオランダの田園風景 

 

 

 

 

 

 

 

 

国土の4分の1が海面より低いところにあり

水路や運河が多く

堤防やダムを使って

水とうまく付き合いながら生活をしています

風車とチューリップが思い浮かびますね

 

Amsterdam Airport Schiphol でトランジット

 

 

 

 

 

 

もともとトランジット時間が

40分程度しかない上に

一番後部座席

間に合うかハラハラドキドキでした

 

 

この飛行機誰んだ?

日本時間 30日(水)17:10

フランス時間 10:10

 

 いよいよパリを発ちます

 

 

 

 

 

 

登場するのは KLMオランダ航空

エールフランスの系列です

 

 

 

 

 

 

パイロットさんが手を振ってくれました

 

 

 

さといの大冒険

日本時間 30日(水)16:40

フランス時間 9:40

 

さといちゃんは

マカロンをお買い上げ

 

 

 

 

 

 

そのあとスタバで抹茶フラペチーノを嗜み

すっかりパリジェンヌしてきました

法の網をすり抜ける男

日本時間 30日(水)16:30

フランス時間 9:30

 

フランスでは

16歳でお酒が買えるということを知った彼は

本当かどうか試してみました

 

 

 

 

 

 

どうやらゲットできたようです

(ちなみにこれは飲んだフリ

 実際にはお土産に持って帰りました)

さらばパリの灯

日本時間 30日(水)15:30

フランス時間 8:30

 
航空機の予約がようやくとれ

これからアムステルダム経由で

リスボンへ向かいます

 

 

 

 

 

 

自分でチェックイン!

 

停電のおかげで

期せずして

オランダにも

立ち寄れることとなりました

OECDでオンライン

日本時間 29日(火)23:00

パリ時間 16:00

 

予定では今日はポルトガルにいる予定でしたが

ヨーロッパを襲った大規模停電の影響で

パリに留まっています

 

OECD本部をお借りして

ポルトガルとオンラインで繋ぎ

交流を深めます

 

まずはOECD本部内を

見学させていただきました

 

 

 

 

 

 

 

加盟国の国旗が出迎えてくれます

現在加盟国は38カ国だそうです

 

 

 

 

 

 

 

 まずは主要スタッフの皆さんにご挨拶

 

 

 

 

 

 

 

続いて災害復興の建築関係部署の方と懇談

開放的なオフィスでゆったり会議ができます 

 

 

 

 

 

 

クリエイティブなアイデアが

湧いてくるような空間です

 

 

 

 

 

 

 

国際会議場にも入らせていただきました

 

 

 

 

 

 

 

来賓をお招きする応接室です

お城の中のようです

 

東日本大震災で残った桜の木

 

 

 

 

 

 

根のついた植物の輸出入は

禁止されているため

枝を持ってきて桜科の植物の根に

接木をしたそうです

40本ほど持ってきた中で

1本だけ根付いたんだそうです

 

午後からオンラインで繋いで

ポルトガルの高校生と交流する予定でしたが

現地はまだ混乱しているようで繋がりません

 

 

 

 

 

 

こちらでZoom会議を立ち上げ

録画して後日見てもらうことにしました

災い転じて福と為す

日本時間 29日(火)19:00

フランス時間 12:00 

 

リスボンに向かう便が明日しか取れず

今日はパリのOECD本部をお借りして

ポルトガルとオンラインで繋ぎます

 

時間ができたので

パリの街に繰り出しました

 

 

 

 

 

 

大都会だけど緑の多い街です

 

 

 

 

 

 

すべての建物が統一された建築様式で

街全体が芸術作品のようです

 

 

 

 

 

 

 「Arc de triomphe de l'Étoile」

この凱旋門を中心に

Champs-Élysées(シャンゼリゼ)をはじめ

12本の通りが放射状に延びています

その形が地図上で光り輝く

「星=étoile」のように見えることから

この名称で呼ばれています

シャンゼリゼ通りの地下入口から

地下道をくぐって広場に入ります

この広場は「Place Charles-de-Gaulle」

シャルル・ド・ゴール広場と呼ばれます

Charles-de-Gaulle は

1940年5月のナチス侵攻を受けた後

自由フランスを樹立して最初の首相となり

後に最初の大統領に就任した

絶大な尊崇を集める救国の英雄です

パリ空港も彼の名をとって

シャルル・ド・ゴール空港と呼ばれます

 

 

 

 

 

 

Métro (地下鉄)を乗り継いで

Musée du Louvre(ルーブル美術館)へ

 

 

 

 

 

 

ルーヴル美術館はルーブル宮殿を活用した美術館で

フランス王フィリップ2世が

12世紀に要塞として建築したものです

幾度となく増改築が繰り返されて

現在の建物となっています

歴代フランス王の王宮として使用されていましたが

1682年ルイ14世が

自身の王宮にヴェルサイユ宮殿を選んだことから

王室美術品コレクションの収蔵場所となりました

 

 

 

 

 

 

 

次に向かったのは

(エッフェル塔)

マックを「マクド」と略したり

エスカレーターでは右側に立ったり

上沼恵美子さんのようなジェンヌがいらっしゃったり

しまいに通天閣みたいなんがあったりと

ほんま大阪の街に似ておます 

 

クイズです

 

 

 

 

 

 

ここはどこでしょう

どなたかが亡くなった場所です

 

有名な方です

 

そんなに大昔の話ではありません

 

原因は自動車事故です

 

最終ヒント「パパラッチ」

 

答えは

 

「ダイアナ妃」でした

緊急時こそみんなで知恵を

日本時間 4月29日(火)13:00

フランス 6:00

 

ご心配をおかけしています

 

少し落ち着きました

ことの顛末を

 

昨日OECDパリ本部への訪問を終え

リスボン行きの航空機へ搭乗しました

 

タラップには何人もの Police de Paris が

「誰か護送でもするんですかね」

と同行のオギーさんこと

東京学芸大学 荻上健太郎 先生と笑いながら搭乗

 

ところが定刻になっても

一向に飛び立つ気配もなく

よく見るとコックピットのドアが開いたまま

操縦席が丸見えです

 

生徒とお散歩メガネ

「何が起こっていると思う?」

「機長が寝坊したとか」

「急にお腹痛くなったとか」

「副操縦士が喧嘩して出て行ったとか」

少々時間が遅れても楽しみ方はあります

想像が膨らみます

 

やがてキャビンアテンダントが

何やら叫びながら客席をウロチョロ

「何言ってると思う?」

「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」

「お客様の中に看護師さんは?」

「医学生の方は?」

「お医者さんになりたかった人は?」

「お医者さんごっこが好きな人は?」

「それなら先生手挙げよかな」

この時点ではまだ笑っていられました

 

やがで数人の乗客が

荷物を持って降りて行きます

預かりラゲージも

機体のお腹から取り出しています

 

その時です

緊急ニュース

スペインとポルトガルで大規模停電

交通が麻痺

サイバーテロの可能性も

 

別便で先に

リスボン入りしているパーティーからも

空港で足止めを食らっていると連絡

 

時間が1時間2時間と過ぎて行きます

オギーさんに相談です

「今リスボンに向かっても

 電気も来ないところに

 生徒を連れて行くことになります

 今日はキャンセルして

 パリに泊まりましょう」

「今キャンセルすると

 何の保証もありません

 航空機会社からの

 キャンセルアナウンスがあるまで

 待ちましょう」

冷静な判断です

 

生徒にその旨告げると

「自分達は行きたい

 自分達は電気も水道もない中

 それでも何ヶ月も生きてきた

 だからこそ伝えられるものがある

 みんなを勇気づけたい」

なんてたくましい子たちでしょう

逃げようとしていた自分が

恥ずかしくなりました

 

日本にいる保護者にも連絡を入れます

私のレンタルWiFiも

繋がりにくくなっています

唯一繋がったのが崖くんの

Docomo海外通信プラン

今回のようなケースを考えると

そちらの契約の方が良いかもしれません

 

崖くんのお母さんから返信が

「うちの子は

 電気や水道のありがたさを

 痛いほど知っています

 なくても何とか生きていく術も

 知っています

 サバイバルな生活を

 不自由な生活を

 彼は楽しんでいました

 他の場所への避難の道を選ばず

 家族と共に家に残り

 傷ついた自分の故郷を

 この目で見続けていくんだと

 山から水を汲むことも

 彼の仕事でした

 炊き出しも喜んで楽しんで

 やってくれました

 彼の存在は

 私たちの生きる希望でした」

予定変更

日本 1:30

パリ18:30

 

航空機が飛べなくなりました

Air France が用意してくれたホテルに泊まります

慌ててキャンセルした客にはその保証がないので

落ち着いて待って正解でした

サイバー攻撃の可能性は低い

日本23:30

パリ16:30

 

動きはありません

様子を見ています

生徒の体調管理だけ気をつけて

とにかく今は待つしかありません

 

こんなときは慌てて動いても

いいことはありません

シャルル・ド・ゴール空港で足止め

日本時間 28日(月)20:15

 

ポルトガルとスペインで大規模停電

現在パリにて様子を見ています

 

私のWiFiもつながりにくくなっています

小刻みに情報発信します

OECD本部訪問

日本時間 28日(月)16:30

フランス時間 9:30

 

OECD(経済協力開発機構)の

パリ本部を訪ねてきました

 

 

シャルル・ド・ゴール空港着

日本時間 28日(月)13:00

フランス時間 6:00

  

エールフランス便でパリに着きました

 

 

 

 

 


飛行機の中のウィーフィーは

(Wi-Fi をフランス語でこう読みます)

すぐ繋がってくれるくせに

全く役に立ちません

なんでも安請け合いして

それでいて成果の出ない

まるで自分自身を見ているようで

身につまされます

 

キャビンアテンダントさんも当然フランス人

さあお飲み物の提供にまわってきましたよ

 
(よしフランス語の力を試そう!

 どんな飲み物があるのかな?)

「Quest que vous avez?」

『#¥&*’!%/+』

(うーん何言っとるか聞き取れん…とりあえず…)

「Je voudrais du jus d’orange,s’il vous plaît」

『€§? ne ¥”,=/ pas 』

(ne pas と言ったぞ否定文だ

 オレンジジュースないんか)

「Du jus de pomme,s’il vous plaît」

『*…%^_^@/?』

(わーもっと早口になってきた

 もう一回聞いてみよう)

「Vous pouvez répété,s’il vous plaît?」

『*…%^_^@/?』

(やっぱりわからん

 ゆっくり言ってもらおう)

「Vous pouvez parler plus lentement s’il vous plaît?」

『* …  % ^  _ ^ @ / ?』

(ダメだゆっくり聞いてもわからん

 でも出てこないところを見ると

 リンゴジュースもないのかな?

 しかたないワインのボトルがあるから)

「Du vin rouge,s’il vous plâit」

『ëi=%¥“』

(わー通じない…もうヤケクソで知ってる単語総動員)

「Du vin blanc,s’il vous plaît 」

「Un caffe, s’il vous plaît 」

『£§^~\”』

(もうわからないって正直言おう)

「Je ne comprends pas.」

 
めちゃくちゃ凹んでいると

私が言っていたことは通じていたらしく

テーブルに

オレンジジュース

リンゴジュース

赤ワイン

白ワイン

コーヒー

とずらり勢揃い

カオスな状態になるのでした

 
きっと

『そんなにお飲みになるんですか?』

『大丈夫ですか?』

と訊いていたんでしょうね

 
このぐだぐだ感が旅の醍醐味です

 
次のお客さんは英語で対応

耳を立てていると

「Chicken or Pasta?」

(なんや食べたいもん訊いてたんか)

 
牛肉や豚肉ならわかったんですけど

今度は鶏肉も勉強しとこ

 
牛は英語で cow フランス語で bœuf

豚は英語で pig フランス語で porc

日本では

生きていれば英語

お亡くなりになったあと

つまり戒名であるビーフやポークは

フランス語を使ってるんですよね

さすがグルメの国フランス

でも鶏さんの戒名であるチキンだけは英語由来

ここが盲点でした 

羽田を発ちます

日本時間 27日(日)22:05

 

いよいよ日本を発ちます 

 

 

 

 

 

 

ふたりとも元気です

 

 

 

 

 

 

シャワーも浴びてリフレッシュ

 

 

 

 

 

 

税関も無事通過しました

 

 

 

 

 

 

これから14時間のフライトです

飛行機の中では

発表の準備をして過ごします

 

 

 

 

 

 

羽田空港に着きました

日本時間 27日(日)11:45

 

お昼は日本を離れる前に名残の和食の

出汁茶漬け

普段食べるかといえば

そうでもないくせに

日本を離れるとなると食べたくなるのはなぜ?

 

 

 

 

 

 


東京で時間ができたので

東京都復興記念館へ行ってみました

 

 

 

 

 

 

関東大震災そして東京空襲から

いかに人々が立ち上がってきたのか

 

 

 

 

 

 

復興への険しい道のりと

それでもその向こうにある希望と

 

 

 

 

 

 


さらに近くにある北斎美術館にも

足を運びました

 

 

 

 

 

 

大河ドラマ「べらぼう」でお馴染み

蔦屋重三郎ゆかりの人物

「富嶽三十六景」で知られる

葛飾北斎にまつわる美術館です

 

 

 

 

 

 

蔦屋重三郎は稀代のプロデューサーで

瀕死の吉原を

持ち前のポジティブ思考とアイデアで

復興させていくその様は

被災地の中で工夫を凝らしてやっている

先生方や生徒のみんなの姿と

どうしても重なって見えます

 

 

 

 

 

 

「べらぼう」といえば

最初の頃に出ていた絵の上手な子ども

川に落ちて亡くなったかのようですが

私は絶対に「◯◯」だと思っています


野球部が星稜を相手に

8回まで2−1でリードしている

との情報を聞き心躍っています

ポルトガルへ行ってきます

日本時間 27日(日)10:40

 

旅をすると

これまで教科書で

ちょこっと読んだことしかなかった程度の知識が

壮大なストーリーとなって

心の中で渦巻きはじめます

 

今日からポルトガルへ研修旅行

生徒ふたりを連れて行ってきます

 

ポルトガルの北のはずれ

モイメンタ・ダ・ベイラという小さな町に

スクール・クラスターがあります

 

これは学校をハブとして

地域を有機的に結びつけたものです

 

思えば震災から数ヶ月後

輪島高校の中に

幼稚園・小学校・中学校・高校・病院

そして避難所と

あらゆる施設が集まって

クラスターを形成していました

 

少子高齢化と過疎化が進む地域においては

このような考え方がこれから

大切になってくると思います

 

震災からの復興

地域創生に向けて

いろんなものを見て学んできます

 

 

 

 

 

 

この青い空が

ポルトガルまで繋がっているんだなと

ワクワクしてきます

 

 

 

 

 

 

地震の後の能登半島を

初めて上空から見ました

傷だらけの岩肌が痛々しいです

 

 

 

 

 

 

春高バレー

地震から 482 日目

豪雨から 218 日目

 

男子バレー部が春の大会に臨んでいます

3つのA

Aきらめない

Aいさつのできる

Aいされる

のバレー部

 

 

 

 

 

 

OBたちもたくさん応援に来てくれました

被災した時に県内の仲間からもらった

横断幕も掲げてます

 

 

 

 

 

 

敗れてしまいましたが

少ないメンバーでしかも

高校から始めたメンバーばかりなのに

実に堂々とした闘いぶりでした

 

思いっきり練習できる環境を

整えてあげることのできない

校長の責任をひしひしと感じました

 

明日は野球部が星稜戦に挑みます


【今日のじょーおこらいえ】

生徒が校長ブログを読んで書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月3日「立ち上がれ!輪高」を読んで

 

「私は地震当初電波がつながらなくて

 1月3日にようやくスマホが見れるようになりました

 それまで周りの状況や学校がどうなるのか心配でした

 周りの人と連絡を取り合い

 「おこらいえ」を読みました

 その時に初めて学校の状態を知って

 私もこの現状や酷さに絶句しました

 輪島全体がこんなことになっているのかと思うと

 悲しく言葉が出ませんでした

 私は3月半ば頃まで学校に行けず

 金沢で過ごしていたので

 学校の状況が特にわからず

 この先が不安でしたが

 「おこらいえ」を通して知ることができ

 とても助かりました

 この日の投稿の中で

 「生徒の皆さんは学校再開のその日まで

 自分で学び続けてください」

 という言葉があり

 とても印象に残りました

 初めてこんなに長い期間が学校に行けず

 勉強を自分でやらなければならない

 という状態になって

 気持ちの面などで難しくなった時期がありました

 その時にこのブログの中の

 「決して学ぶことを止めてはならない

 自分で学び続ける」

 という言葉を思い出しました

 地震が起きて何もできない時間が増え

 かえって勉強することが億劫になり

 学習することを怠っていましたが

 この言葉を見て勉強しようと思うようになりました

 高校生が勉強する事は当たり前だと思うけど

 その当たり前のことや日常がなくなったとき

 勉強しようと思えたことが良かったと感じています

 どんな状況の中でも自分のやるべきことを見つけ

 実行することが大切だと思えた瞬間でもあります

 地震が起きてから私たちの日常は大きく変わって

 これまでのようにはいかないことが

 本当にたくさんできたけど

 これからもいつも通りに勉強して

 生活して行けたらいいなと思いました

          《浜谷 美耶》 

フェニックス練習始めたよ

地震から 481 日目

豪雨から 217 日目

 

合唱作曲家の弓削田健介さんが

能登半島地震で傷ついた子どもたちの

声を紡いで作ってくださった

合唱曲「フェニックス」

5月14日(水)の大合唱に向けて

練習を始めました

 

ソプラノ・アルト・バスの3部に分かれて

パート練習です

 

先に歌えるようになっている

吹奏楽部と野球部の生徒が引っ張ってくれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


教員生活を長くやっていると

この時期にはこんなことが起こりがち

問題行動についてサイクルがあることが

わかってきます

 

ゴールデンウィーク明けから1学期中間テストの頃

盗難事件が起こりがちです

特に1年生に多いです

4月からの緊張が緩んでくること

入学お祝いを使い果たした子とまだ持っている子

人間関係が変わり

大事な友達の持ち物という意識がまだ低いこと

さまざまな要素が引き金となります

 

ご家庭におかれましても

不要なお金を学校に持っていかないよう

また部活動等で集金があるときは

登校してすぐに提出するよう

貴重品の管理はしっかりするよう

ご指導いただけると幸いです

 

学校は警察ではありませんので

万が一盗られても捜査や取り調べはできません


【被災地に電気が灯るまで】第31回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回までに

亜鉛と銅を導線で繋いで希硫酸に浸したボルタ電池

希硫酸の水素イオンが電子を受け取ってしまうため

すぐに寿命が尽きてしまうことを説明しました

 

これを防ぐには

水素よりも電子を受け取る力の強いもの

を加えてやりましょう

イオン化傾向

つまり電子を与える力の順番というと

 H > Cu > Hg > Ag ・・・

とりあえず Cu イオンを加えてみましょう

希硫酸の代わりに硫酸銅 CuSO4 水溶液を用います

溶液中には H のかわりに Cu2+ が存在しています

 

 

 

 

 

 

 

 

ところがこの装置には問題があります

それはどういうことでしょうか?

何が問題なのでしょうか?


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月11日「いろいろの沈黙」を読んで

 

「主体的で対話的な学びの実現には

 学びの活動を円滑に進める役割を受け持つ人

 が必要だと感じました

 『熟考のための沈黙』と言う部分を読み

 授業中の対話活動の中で

 私も話しながら考えていないか気をつけよう

 と思いました

 対話は構成論的な活動であるからか

 言葉に喋らされているようなことになりがちだな

 と言うことを私も感じたことがあります

 沈黙の中にも対話の助けとなるものと

 未然に防ぐべきものがあることに

 このブログを読んで気づくことができました

 沈黙するという事は

 対話に参加していないということではなく

 むしろしっかり考えながら話している

 ということであるとわかりました

 対話中に限らず人に何かを伝えるときには

 しっかりと責任を持ち慎重にならなければなりません

 そこで熟考のための沈黙がとても大切になります

 根拠と自信を持って発言し

 周りの人が話しやすいように

 日頃の対話的な学習から

 意識していきたいと思いました」

           《天野 匠》

初任研レポート

地震から 480 日目

豪雨から 216 日目

 

木曜日は初任者研修の日です

 

 

 

 

 

 

本校には初任者が5名

 

 

 

 

 

 

金沢にある教員総合研修センターで

 

 

 

 

 

 

各教科ごとに師範授業を試聴しました

 

 

 

 

 

 

5人全員が採用前は金沢での生活

久々に金沢に帰って

人々が何事もなく

普通の生活を送っていることに

きっと驚いていることと思います

 

「なぜ自分だけこんな境遇に…」

そんな思いになっても不思議じゃない環境です

輪島に戻る時に気分が滅入ることでしょう

 

「ただただ生徒のために」

そんなことしか言えないので心苦しいのですが

今日学んだことをきっと活かして

生徒のために頑張ってくれるものと信じています


【被災地に電気が灯るまで】第30回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回はボルタ電池は寿命の短い電池であること

その原因は水素の泡が銅にくっついて

電子のやり取りができなくなってしまうこと

であることを学びました

そしてそれを解決するにはどんな方法があるか

宿題としました

 

いかがでしょう?

 

発生した泡を取り除けばいいですね

 

でもどうやって?

 

誰かつきっきりになりますか?

あまり現実的ではありません

 

銅を自動的に振動できるようにして

泡がつかないようにしますか?

でもそれには別の電池が要りますね

ダメか?

 

アイデアに行き詰まったら

そもそも論に戻るといいです

 

そもそも水素が発生するからいけないんです

そもそも水素イオンが電子を受け取るからいけないんです

 

では水素イオンが電子を受け取らないようにする

にはどうすればいいか?

 

水素イオンよりも電子を受け取る力の強いものを

投入すればよいのです

 

当時の人はいろいろな薬品を試してみました

そして二クロム酸カリウムという物質が

有効であることを突きとめました

「分極」を防ぐこのような物質を

「減極剤」といいます

 

でもみなさん

「電子を受け取る力の強いもの」

といえば何かピンときませんか?

以前に電子を与える力の強い順番を学びましたね

そう

電子を与える力の強い順番

「イオン化傾向」です

 

「減極剤」を使わなくても

「分極」を防ぐ方法がありそうです

 

さあ

新しい電池の発明です

 

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月7日「半島の最先端から世界の最先端へ」を読んで

 

「ヨーロッパ諸国の地図で見ると日本は世界の端っこで

 能登半島は

 かつて高度成長時代には裏日本と呼ばれた日本海側に位置し

 今回のような災害時には道路が存在され

 陸の孤島となるような場所という言葉に共感しました

 地震の時私は輪島にいなくて

 家に帰りたかったけど道がなくて帰ることができませんでした

 道路が寸断されてしまうと

 能登半島は孤立してしまうなと思いました

 日本海側がかつて海運で栄え1877年に

 加賀藩の人口が日本一になっていたことと

 年収ランキングの歴代日本二位が加賀藩前田家であり

 現在に例えると馳知事が

 トランプ大統領の7倍貰っている計算になることに驚きました

 

 『街プロ』の発表会では

 門前高校の商品開発チームがいいなと思いました

 震災で作られなくなったお菓子

 『ごらいくん』を復活させて全国展開して

 イベントでも完売させていたのですごいなと思いました

 発表の時どら焼きの写真が出てきて食べたくなりました

 ポスターセッションは少し緊張したけど

 他の学校の人たちが何をしているのか

 知ることができてよかったです」

                 《匿名希望》


実は今日の電池の話

一昔前の教科書に記載されていた内容であり

現在の研究では

実はもっと複雑な反応が起こっている

ということが明らかになっていて

参考程度の記載に留める

という教科書が増えています

 

歴史の教科書でも同様なことがあり

新しい発見があるたびに

教科書の内容はアップデートされています

 

ただ私は

当時の科学者の思考過程を追体験することも重要であり

そのことにより

新しい時代を創りだす力が育まれる

と考えています

 

「化学を教える」ではなく

「化学で教える」を意識してきました

全員を化学者にしたいわけではないからです

 

「事実はひとつしかないけど

 真実は人の数だけある」

『ミステリと言う勿れ』の中で

久能整さんが確かおっしゃっていました

 

ボルタの電池で本当は

一体何がおこっているのか?

気になる人はぜひ自分で調べてみてください

ティーチングからコーチングへ

地震から 479 日目

豪雨から 215 日目

 

県高体連の研修会が行われ

流通経済大学ラグビー部アドバイザーの

松井 英幸 氏のお話を聴く機会をいただきました

 

松井氏は全国大会の花園に

21年連続23回出場を果たしたラグビー部を育てられた

名監督です

 

2019年ワールドカップ躍進の

基礎をつくられた方でもあります

 

しかしながら選手の成長を願うが上に

選手の心を傷つけた経験を持ち

その経験を

「パワハラで人生をしくじった

 元名監督に学ぶ変わる勇気」

に著していらっしゃいます

 

「怒り」「不安」「虚しさ」

どん底から立ち上がったお話は

鬼気迫るものでした

 

日本にいられなくなり

渡ったニュージーランドで

「ボス」と「リーダー」の違いについて学び

これまで正しいと思っていたものが

そうではないことに気づかれたそうです

 

正しいと思い込んでいることのぶつかり合いで

コミュニケーションのズレが生じます

自分が正しいと思っている方向に

質問 詰問 誘導していないか

見つめ直す必要があります

 

チームの中で一番合わないと感じる人

その人との価値観の違いを確認する

スキルも教えていただきました

 

「他人を変えることはできない

 だけど関わり方を変えることはできる」

これこそが

ティーチングからコーチングへの実践です

 

ティーチングとコーチングは両輪です

ティーチングは答えを伝えるアプローチ

コーチングは相手が持つ答えを引き出すアプローチです

そして相手の自発的行動を促進させる技術です

ティーチング7:コーチング3から始め

ティーチング3:コーチング7へ進むのが理想です

 

コーチングに必要なのは

「洞察」「傾聴」「質問」「承認」です

 

「聴」は

耳+目と心です

 

Goal → Reality → Options → Will 

頭文字をとって「GROWモデル」といいます

 

成功と失敗の共通点は?

それは「挑戦」です

 

「気づき」の語源は

「傷つき」だそうです

失敗からこそ学ぶべきことがある

 

たくさんのことを学ばせていただきました 


【被災地に電気が灯るまで】第29回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

今日から電池の開発者になったつもりで

考えながら読んでください

 

亜鉛と銅を導線で結んで希硫酸 H2SOに浸けます

希硫酸の中には水素イオン Hが存在しています

 

 

 

 

 

 

 

 

「イオン化傾向」の大小つまり

陽イオンのなりやすさすなわち

電子を他に与える強さは

 Zn > H > Cu 

です

 

大阪のおばちゃんに例えると

亜鉛おばちゃんは

「あんたあめちゃんあげるわ持って行き」

銅おばちゃんは

「せっかくの自分のあめちゃん誰にもあげたないわ

 別に他の人の欲しいとも思わんけど」

こんな感じでしょうか

 

亜鉛おばちゃんは

「水素ちゃん電子あげるわ持って行き」

 Zn → Zn2+ + 2e

「ほなおばちゃんここに電子置いて泳いで帰るからな」

亜鉛イオンになって泳ぎだすのでした

 

ところが水素ちゃんが電子をもらおうとしても

泳ぎだすおばちゃんが邪魔で近づけません

 

そうこうしているうちに

たまった電子は導線を伝わって

銅の方に流れるのでした

この電子の流れこそが

電気の正体です

 

導線の途中を

めっちゃ細くしたり

クルクルにして電子を通りにくくすると

とうせんぼされた電子がイライラして

熱を放ったり光りだしたり

 

そんなこんなで

銅にたどり着いた電子を見つけた水素ちゃんは

「なんやこっちに電子あるやん」

と近づきそこで電子を受け取ります

 2H+ + 2e → H2

水素の泡となるのでした

人魚姫みたいですな

 

さてここで困った問題が

今度は水素の泡が邪魔で

それ以上水素イオンが近づけなくなるのです

この現象を「分極」といいます 

 

この間数秒から数分

(文献によって数時間とするのもあります)

かくのごとくこの電池は実は

寿命が限りなく短いポンコツ電池なのでした

 

さあ開発者のみなさん

この課題を解決するには

どうしたらいいでしょうか?


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月5日「怖い話」を読んで

 

「自分ひとりで判断するのではなく

 周りと情報を共有することの大切さを知った

 災害に限った話ではないが

 世の中には人の弱みにつけこみ

 悪事をはたらく人がいる

 普段は慎重に情報を判断できていても

 危機的状況に立っているときには

 正しい判断ができなくなり

 不安を紛らわせるために

 誰かに頼ってしまう

 この心理を利用されるのを防ぐためには

 自分が自分自身を客観視することが必要だ

 私自身客観視すると見えてくるのは

 人を素直に信用してしまうことだ

 自分の性格がわかると

 自分なりの対処法を見つけることができる

 私が発見した自分なりの対処法は

 まず人に相談することだ

 ブログには

 発災後情報を共有しながら前へ進んでいる

 と記載してあったが

 地震があったにかかわらず

 情報共有する事は大変大切だと感じた

 自分を自分で分析し見つめて

 価値観が異なる周りとの意見交換により

 自分自身変容し良い刺激を受けていくのも面白い」

            《匿名希望》

あいさつの達人

地震から 478 日目

豪雨から 214 日目

 

輪島高校の朝は

いつも元気な挨拶で始まります

 

 

 

 

 

 

「おはようございます!」

「ありがとうございます!」

「はい!」

クラスみんなで大きな声を揃えて

唱和します

もう何年も前から続いています

 

 

 

 

 

 

今年の1年生は例年にも増して元気です

大きな声が学校中に響き渡ります

 

挨拶日本一というスローガンは

いろんな学校で聞きますので

とりあえず

「日本の挨拶百選」

を目指しましょう


【被災地に電気が灯るまで】第28回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第27回では

これまで学んだことに関する

大学入試問題に挑戦してもらいました

 

リチウムイオン電池の電解液に

水ではなく有機溶媒を使うのはなぜか?

という問題でした

 

有機溶媒という専門用語が飛び出しましたが

これは水と混じり合わない

簡単にいえば油だと思ってもらっていいです

問題はそこではなく

なぜ水を使ってはいけないかということですが

 

昨日の説明文の中にありましたね

イオン化傾向が Li 〜 Na の金属は

水と激しく爆発的に反応すると

 

つまりリチウムイオン電池に

水を使用すると爆発するのです

 

この問題

どこの大学だと思いますか?

 

東京大学です

 

単に

「水と爆発的に反応する金属を答えよ」

とか

「リチウムと水はどう反応するか」

と問うのではなく

日常生活や研究に

どう応用できるかを問うてきます

 

こと理科に関しては

私は若い先生に

受験する生徒がいなくても

必ず東大と京大の入試問題は解いてみろ

と薦めています

 

国の事業に関わっていらっしゃる方が多く

両校の入試問題を見ると

数年後の科学技術施策を

ある程度垣間見ることができるからです 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月31日「人間がAIに負けないこと」を読んで

「最近はAIに仕事を取られたり

 イラストをAIに描かせたりしているけど

 人間でもAIに負けないことがあることを知って驚きました

 でもそれよりも

 将棋の名人が2017年にAIに敗れていた

 ことの方が驚きでしたが…

 たくさんの対局をしてきた名人が

 ほぼ新参のAIに負けるとは

 AIが凄さがわかります

 どうやってAIが学んでいるかわからないけれど

 ちょっとうらやましいです

 小学生の頃児童クラブで友達と将棋をしていましたが

 私がAIと戦ったら即ボロ負けで

 泣いていたと思います

 敵陣に入った「歩」が「と金」にならない事は

 今までの私にはあり得なかったことなので

 同じように「不成の手」を使われて

 脳がバグったボロ負けしているだろうな

 と思いました

 AIは想定外のことや未経験のことについては

 今のところ案外脆いものだそうですが

 「不成の手」を経験してしまったAIは

 もう誰も負けない

 最強のものではないかと気になりました

 もしそうならAIすごすぎます

 教育現場でAIを導入する際

 最も力を発揮できるのが

 知識を注入する場面ということですが

 想定外や未経験のことに立ち向かう人間の教員が

 AIと協力したらすごいことになると思います

 この最強なコンビを

 社会の課題解決に結びつけていけると楽しみにしています」

                 《匿名希望》

地震予報のむずかしさ

地震から 477 日目

豪雨から 213 日目

 

興味深い資料を見つけました

2006年度

今から19年前の資料です

30年以内に震度6弱以上の

揺れに見舞われる確率を示しています

これによると

奥能登は

最も低い 0.1% 未満となっています

 

 

 

 

 

 

 

 

私もこのころは

輪島に地震7の地震が起こるなどとは

夢にも思っていませんでした

 

地震安全地帯と信じ切っていて

首都圏の主要な施設を能登半島に

移転すべきとまで本気で考えていましたので

愚かなものです

 

長年地震が起こっていない土地は

地震が起こらない場所ではなくて

逆にひずみが溜まっている場所

と理解した方がよさそうです


【被災地に電気が灯るまで】第27回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

人類と

金属や酸そして火との出逢い

一件無関係に見えるこの3つが

「電子」をキーワードに

全て結びついていることを学んできました

 

長くなりましたが

これらの本質を理解することが

エネルギー問題の解決に深く関わってくるのです

 

今日は第19回で学んだ

「金属のイオン化傾向」について

もう少し詳しく見てみましょう

 

金属にはイオンになりやすい順番があります

金属がイオンになるときには

電子を放出するので

電子を放出しやすい順番と言い換えることができます

 

ごくごく代表的な金属を

「イオン化傾向」の順に並べると

Li > K > Ca > Na >Zn > Fe > Cu > Ag

これは反応の激しさを表したものでもあります

 

たとえば

Li ~ Fe までは酸と反応して水素を発生しますが

Cu ~ Ag は全く反応しません

 

Li ~ Na は単なる水とでも

爆発するほど激しく反応するのです

 

さてこのコーナーでは

大学入試に使える化学の知識にまで

高めたいいうことは先日お知らせしたとおりですが

 

このへんで一回大学入試問題にチャレンジしてみましょう

 

次の文章を読んで問いに答えなさい

リチウム電池は、リチウムを一方の電極とし、

その酸化還元反応を利用する電池である。

リチウム電池では、電解質として LiBF4 などの塩が用いられ

(ア)電解質溶媒には、ある種の有機溶媒が用いられる。

一般にリチウム電池の起電力はマンガン電池の起電力よりも大きい。

問い:下線部(ア) について、電解質として水を使えないのはなぜか?

 

いかがでしょう?

おわかりになりましたか

 

答えは明日 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2023年10月31日

「授業にお邪魔します」を読んで

 

「冨水先生の授業にお邪魔をして

 その授業の内容を伝えるブログを読みました

 輪島高校の先生方の

 『ここだけは何も負けないという授業を

 まずはひとつつくろう』

 と言う合言葉を見たときに

 先生方一人ひとりの授業の中で

 他の先生にはない特徴

 (たとえば生徒間でのコミニュケーションを大切にする)

 があるのはこの合言葉があるからだと感じました。

 授業力日本一を目指していることは

 日々先生方が一生懸命教えてくださる姿勢を見ると

 どれだけ本気で向き合ってるのかが伝わります

 私は意思が弱く

 やる気もそこまでないような人間なのですが

 自分で大きな目標を立てて

 その達成のためにはどうすればよいのか

 教えてほしいです」

      《匿名希望》

ずっと見つめていられるもの

地震から 476 日目

豪雨から 212 日目

 

ずっと見ていて飽きないもの

いつまでもぼーっと見つめていられるものに

「火」「水の流れ」「子どもの寝顔」

があるといわれます

 

今日はぼーっと音楽を聴きに

石川県吹奏楽連盟

フレンドシップコンサート2025へ

行ってきました

 

 

 

 

 

 

本校の吹奏楽部も参加しました

といっても奥能登5校の合同楽団です

どの学校も生徒減が激しく

部員はそれぞれ数名のみ

5校合わせても金沢の高校1校より少ないです

それでも心のこもった演奏を届けました


【被災地に電気が灯るまで】第26回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

これまでに

シュタールのフロギストン説

ラボアジエの酸素結合説などの

「火」に関する研究の歴史を紹介し

しかしそれ以降研究が行き詰まったこと

をお話ししました

 

ラボアジエの発表の1783年から100年以上経った1897年

トマソンが電子を発見します

発見の歴史については私は詳しくないので

物理の先生に聞いてください

 

ともかくこのような新たな知識の目で

過去に解決できなかった問題を見つめると

新たな発見があるものです

 

これまでの「燃焼」に関わる

事実や実験結果

それらを電子のメガネで見てみると

全て綺麗に説明がつくではありませんか

 

マグネシウムが空気中で燃える時は

それまでマグネシウムの中にあった電子が

空気中の酸素に移っています

 

酸素のない塩素ガスの中で銅が燃える時は

それまで銅の中にあった電子が

塩素に移っています

 

二酸化炭素中のマグネシウムの燃焼も同様です

 

一度止まった「燃焼」に関する研究が

百年ぶりに再び動き始めた瞬間でした

 

さてこのように新たな知識を

一見無関係に見える別のものに結びつけて考えること

実はこれこそがAIにはできない

人間にしかできないことです

なぜならAIは過去に誰かが結びつけた事例を

頻出の多い順に並べるだけのツールだからです

 

さあ「燃焼」つまり

ものが燃えるというのはどういうことだったのか

まとめてみましょう

 

ものが燃える時には

必ず電子の移動が起こっています

つまり「火」とは

電子がそれまで暮らしてきた故郷を離れ

新たな場所へ旅立つ時の心の叫びであるといえます

 

だからひとは「火」を見つめると

奮い立たされたり

あるいはせつなくなったり

いつまでもずっと

見つめていられるのかもしれません


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月31日「さとく ゆたかに たくましく」を読んで

 

「私は輪島高校に入学してから震災があるまで

 校長ブログを読んだことがありませんでした

 たまに輪島高校のホームページを見るときに

 タイトルを見るくらいで

 校長先生が書いているんだな

 くらいにしか思っていませんでした

 能登半島地震があったとき

 最初に津波が来ると言うニュースを見て

 とにかく逃げることに必死で

 周りを見ていませんでした

 被害の大きさがわからず

 またすぐに元の生活に戻るだろうと思っていました

 今思えばそう思っていた自分が馬鹿すぎます

 日を追うごとにもう前の生活には戻れないと分かり

 この先の未来が不安で仕方なかったときに

 母が「おこらいえ」を見せてくれました

 私が初めて見た「おこらいえ」は

 「落ちない赤本」でした

 少し明るい話題だったので勇気をもらいました

 それから母は毎日「おこらいえ」を見ていて

 私も時々母と一緒に見ていました

 とある学校の校長先生のブログが

 被害者を勇気づけています

 毎日の励みになっていたので感謝しています

 だからこのブログをもっと他県の人や

 いろんな世代の人に見て欲しいです」

         《干場ひなた》

いろんな部活道

地震から 475 日目

豪雨から 211 日目

 

小松商業高校の野球部の生徒さんが

自家用車で田んぼに転落した方を助けた

という新聞記事を目にしました

人として成長できるよう心がけて

これまで野球の練習に励んでこられたとのこと

選手そしてご指導されている監督さんともども

素晴らしいなと

気持ちのいい朝になりました


輪島高校でも人として成長できるよう

熱心に部活“道”の練習に励んでいます

 

 

 

 

 

 

吹奏楽部です

現在3年生部員が0です

少ないながら

音楽大好きな子が集まって楽しんでいます

 

 

 

 

 

 

今年は1年生が5人入ってきてくれました

20日(日)正午より

金沢歌劇座で演奏会があります

ぜひお越しください

 

男子バレーボール部は

七尾高校さんに来ていただき練習試合です

 

 

 

 

 

 

 

バドミントン部は

小学校の体育館をお借りしての練習です

こちらは全校生徒数の割に部員が多く

活気ある練習をしていました

 

 

 

 

 

 

シャトルランをしています

バドミントンのゲーム中に必要な

いろんな動きを組み合わせて走っていました

いろんな練習があるものですね


練習場が隆起して使えない卓球部は

視聴覚室に卓球台を運び込んでの練習です

工夫を凝らしてできることをやっています

 

 

 

 

 

 


野球部のダイヤモンドに黒土が入りました

待ちに待ったグラウンドでの練習が

もうすぐできます

 

 

 

 

 

 

仮設校舎を建設する関係で

ダイヤモンドの位置が変わります

 

実はこれまでのダイヤモンドは

県予選が行われる

石川県立野球場や金沢市民野球場に

方角を合わせて作られていました

 

たとえば第一試合では

セカンドとライトの真正面に太陽が来るなど

大会直前では試合時間に合わせて

本番さながらの練習ができていたのですが

それができなくなります

 

とはいえ贅沢も言っていられないので

関係の方々に感謝です

 

ちなみに

公認野球規則2.01では野球場の方角について

「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は

 東北東に向かっていることを理想とする」

と規定されています

これはバッターにとって

西陽が目に入らないように配慮してのことです


【被災地に電気が灯るまで】第25回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

前回

「火」の正体は物が酸素と結びつく時に出る

光と熱だとするラボアジエの説を紹介しました

 

ところがそれを覆すような事実が見つかります

塩素ガスの中に加熱した銅を入れると

銅が燃えるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=SsfNzaGmA0s

 

さらには

火をつけたマグネシウムを

二酸化炭素の中に入れると

なんと燃え続けるのです

酸素が無いにもかかわらずです

https://www.youtube.com/watch?v=uYattEoxhfk

 

「ラボアジエさん燃えてますけど」

「酸素ないですよね」

「これおかしいでしょ」

当時の科学者たちは多分こう言ったはずです

 

「ほな塩素と結びつくのも燃焼ってことにしよう」

「えっ?じゃあ二酸化炭素は?」

「うん!それも燃焼っちゅうことで」

「なんでもありですやん そんなんあかん」

(ラボアジエさんはフランス人で

 大阪人もフランス人も

 マクドナルドを「マック」でなく

 「マクド」と省略するので

 大阪弁に訳してあります)

 

「なんやめんどくさなってきたわ」

「酸素でも塩素でもええやん」

「なんや燃えとるっちゅうことにしとこ」

 

こんな経緯で燃焼に関する議論は

当時の科学者の研究対象から外れるのでした

 

そのおよそ100年後

あるものが発見されるまでは

 

さあそのあるものとは?

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月27日「麻雀は人生だ!」を読んで

 

「私はこの記事を読んで校長先生の考えに共感した

 私もたまに遊びで麻雀をするが

 安い手で上がってもしょうがないと思い

 大きい役を狙って上がれず毎回負けてしまう

 そして終わってから後悔する

 私は古典の授業で

 「なんぞ必ずしも利と言はん」

 と言う話を読んだ

 その話に書かれていたのは

 「目先の利益に飛びつくのはよくない」

 と言う内容だったが

 ときには何も考えずにやったほうが

 うまくいくこともあるので

 勝負の世界は難しいと思った

 しかしそうは言っても

 物事を俯瞰して考える事は大事なので

 そのような力を身につけたいと思う

 たとえそのようにして決断した結果

 失敗してもその失敗を次に生かすことができ

 そのサイクルを繰り返すことで

 今までになかった新たなものが生み出されるので

 私は考えて行動できる人間になりたいと思う」

             《匿名希望》

 

何か高校生とは思えない

人生を達観された方の文章みたいですな

運命が用意してくれた大切なレッスン

地震から 474 日目

豪雨から 210 日目

 

奥能登の入口にある穴水

元向洋中学校の跡地に建てられた

教員仮設住居での暮らしが続いています

 

生活の目処がつかず転出する教員が多く

新たに来る先生は新採の先生がほとんどです

 

そんな先生方のために新たな棟が建てられ

今では60部屋となりました

 

 

 

 

 

 

我々住むところを失った者にしてみたら

寝るところがあるだけで感謝なのですが

新たに来られる先生方にとっては

慣れない暮らしを強いられることとなっています

 

昨年度

ずっと車中泊をしていた本校の若い先生が

「教師としての誇りだけで耐えていました」

と言ったように

 

一年我慢してすぐにでも金沢への異動を希望していた先生が

「被災地で頑張っている生徒の姿を見て

 もっと自分にできることがあるはず!」

と残留を希望してくれるようになったように

 

きっとこの苦しい教員一年目の体験は

将来素晴らしい教員になるための

運命が用意してくれた

大切なレッスンになるはずです


生徒が登校してきます

登校に合わせて

合唱作曲家 弓削田健介さんがつくってくださった

「フェニックス」をBGMに流しています

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第24回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

ちょっと本題からそれて

「火」の正体について考えています

第23回では

「火」の正体はフロギストンであるという

シュタールの説を紹介し

そこには明らかな矛盾があることを説明しました

 

フロギストン説に変わる理論を打ち立てたのが

ラボアジエです

化学の教科書に載っているので

ヒゲを描いたりちょんまげにしたり

いたずら描きした人も多いかと思います

 

 

 

 

 

 https://clickmica.fundaciondescubre.es/conoce/nombres-propios/antoine-lavoisier/

 

彼はルイ15世の元

徴税請負人の仕事をしながら

週に1回大好きな化学の実験をしていました

もれなく税金を取り立てるには

パリから人の出入りをなくせばいいと

日頃考えていた彼は

その考えを化学にも応用します

すなわち

外部との出入りがなければ

全体の重さが変わることはないという

「質量保存の法則」を確立するのです

 

物が燃えたときに重さが増えるのは

空気中のある物質がくっつくからであるとし

その物質が酸素であると考えました

 

その後酸素と呼吸の関係にまで

実験を深めていった彼ではありますが

やがて仕事柄パリ民衆の怒りの的となり

マリーアントワネットとともに

ギロチンにかけられるのでした

 

処刑が決まっても最期まで科学者でした

「ギロチンでクビを落とされても

 できる限り瞬きをするから

 その様子を記録にとどめるように」

と弟子達に言い残し

実際に瞬きし続けたとの伝説が残っています

 

彼の

「燃焼は酸素との結合である」

という説は現在でもある程度正しいのですが

実はこのあと

彼の説を覆すような事実が見つかるのです

 

続きはまた明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月11 日「やるっきゃない」を読んで

 

「私にとって15年の間3月11日は

 東日本大震災があった日でしかありませんでした

 その当時私は2歳でした 

 なのでお母さんからは

 『あなたが2歳だったとき急にでかい地震が来て

 公民館に段ボールで生活していたんだよ

 ほんとに怖かったの

 ももはまだ小さいから泣いたりして大変だったの

 あんな思いははもうしたくない』

 と言われたけどあまりピンと来てはいませんでした

 2024年1月1日に震度7の能登半島地震が来て

 私は地震の怖さを実感しました

 2027年3月11日黙祷の時

 これまで以上に犠牲者のことを思いながら

 ご冥福をお祈りしました

 こんなことがもうないように

 今は祈ることしかできません

 東日本大震災から14年経っても

 30,000人近くの人が避難生活をしていると知り

 私も今後何か力になれるように

 自分自身を力をつけれるようがんばります

 日本全体の問題も

 『誰かが考えればいいでしょ』

 としか思っていませんでしたが

 自分も日本に住んでいるから

 みんなで考えていこうという気持ちになりました」

           《白崎萌々子》

能登半島はアルファベットの "F" の文字

地震から 473 日目

豪雨から 209 日目

 

ポルトガル研修旅行のための

パスポート取得に

パスポートセンターを訪れました

松任谷由美さんからのメッセージボードが

飾られていました

 

 

 

 

 

 

 能登半島はアルファベットの"F"の文字

    Forever,Friends,Furusato

  目に見える姿形はたとえ失われたとしても、

  心に刻まれたふるさとや大切な人を、

   何ものも奪うことはできない。

 

     今はどんなに苦しくても、

あなたを育てたその場所は、やさしく美しい風土

      であるのを忘れないで。

 

                  私も決して忘れないから。

 

                             松任谷由美


3年生の卒業アルバム用の写真を撮影しました

 

 

 

 

 

 

バックの桜は散り始め

葉桜となりはじめています

 

「ソメイヨシノ」は花が散ってから

葉が茂ってきますが

花の盛りがやや遅い山桜は

葉の方が先に茂ってきます

「山桜 花より葉がさき出でにけり」

 

鼻よりも歯がさきに出ている馬の肉を

「桜肉」と呼ぶのは

このことに由来しているそうです


今年迎えた5人の新採の先生方

毎週木曜日は初任者研修の日です

会場である金沢までの道が危険であるため

オンラインで受講できるよう

県教委に配慮していただいています

 

 

 

 

 

 

フレッシュな今年の職場の平均年齢は34歳

昨年の37歳に比べ3歳も若返りました

 

以下新採の先生方の今日の感想です

 

加藤 幹陽 先生(英語)

We learned a lot about this job.

I'd like to improve my teaching skills

through this seminor.

 

濵田 雅大 先生(国語)

カメラが追いつけない教師になります

 

岡田 成満 先生(理科)

相手の反応をしっかり見た上で

対話するように授業を行い

授業に対する生徒の興味のベクトルが

正であり続けるようにしたいです

 

竹田 悠月 先生(地歴)

話すより伝える

伝えるより態度で示す

態度で示すより生徒の心に火をつける

教師を目指します

 

櫻庭 雅明 先生(英語)

教師は児童・生徒に「安全・安心」と「夢」

を与えることのできる職業だと学びました

「夢」を与えるとはもはやサンタの領域

研修を通じて

「夢」や「知識」というプレゼントを

与えられる教師を目指します


【被災地に電気が灯るまで】第23回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第22回では「フロギストン」が登場しました

これはドイツの医師シュタールの理論です

「フロギストン」は「燃素」と訳されていますが

「原神」というゲームのアイテム名として

ゲーム好きの人は聞いたことあるかもしれませんね

 

当時シュタールは「燃える土」の中には

燃焼をつかさどる元素としてフロギストンが含まれ

それが勢いよく出て行く時に

炎となって見えるのだとしました

 

ところがマグネシウムのように

燃えた後重くなる物質もあるのです

 

これに対して

「フロギストンは負の質量を持つのだ」

と苦し紛れに言うもんだから

「適当なこと言うな!」とばかりに

一気に炎上するのでした

 

このことをを踏まえて

「燃焼」の定義として

新しいものができるのですが

それについてはまた明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月23日「屋根の上に軽四7台」を読んで

 

雪の重みで家屋が倒壊してしまうこともあることから

実際に実験をするのがおもしろいと思いました

計算方法を見てみると結構難しくて

あまりわからなかったけれど

今年降った積雪量が

屋根の上に軽四自動車7台分

7トンの重みがかかっていることを知りました

そしてまだ解体していない家が

7トンの重さに耐えたのかと思い驚きました

今年は雪での転落事故や窒息などで

亡くなってしまう方が多かったように感じます

私は雪が降って嬉しいとが楽しいと思うけど

結構危険なんだと改めて実感しました

私も以前県外の方から

「屋根が真っ黒で驚いた」

と言われました

そこで初めて伝統的なものだったと知りました

伝統の真っ黒で重たい瓦を使うのか

雪や自然災害から身をを守るために

軽い瓦を使うのか

私だったら真っ黒で軽め瓦を使うかなと思いました

           《匿名希望》

夢を託して

地震から 472 日目

豪雨から 208 日目

 

生徒会役員の新旧引き継ぎの会が行われました

 

昨年の生徒会の役員たちは

本当によく頑張ってくれました

様々な制限ある中

自分たちで工夫を凝らしてやり遂げました

 

学校の施設も

市内の施設全てが使えない中

かほく市の体育館での

球技大会を企画・開催しました

 

グラウンドが使えない中

日本航空高校石川さんにお願いして

グランドを借り体育祭を開催しました

日本航空高校の生徒さんにも参加していただき

交流を深めることができました

 

水道が復旧していなくて

学校での調理ができない中

文化祭にキッチンカーを招いて

ご馳走を振る舞ってもらいました

 

「震災があったせいでできない」

ではなく

「震災があっても工夫を凝らす」

このことを身をもって示してくれた

生徒会の皆さんでした

 

 

 

 

 

 

そんな旧生徒会の役員の夢と思いを

新役員に託しました

 

「誰かがやらなければいけないけど

 できれば誰もやりたくないこと

 でも誰かがやらなければ

 誰もが困ること」

そんな仕事に自ら身を置いてくれた

生徒会に立候補してくれたみんなには

本当に頭の下がる思いです 


【被災地に電気が灯るまで】第22回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第21回から「火」について考えています

ギリシャ時代に考えられていた

この世のものを形作る4元素

「土 」「水 」「火 」「風」

このうち「風」

今で言うところの気体には

さまざまなものがあることが知られてきました

 

ブラックは

当時薬や漂白剤さらには壁材として使われていた

石灰石の性質を調べました

石灰石を焼くと泡が出て重さが40%も減ります

石灰石に酸をかけても同じことがおきます

ところが石灰石を焼いたあとの物質に

酸をかけても発泡しません

ブラックはこれを

石灰石の中に固定されていた「風」が

加熱や酸によって放出されるからと考えました

この「風」は木炭の燃焼や発酵から得られる「風」と同じであり

石灰水を白濁する性質があることも見つけました

今でいうところの二酸化炭素ですね

 

この

燃やすとなにかが出て行って

元の物質は軽くなる

この発見がフロギストンという考えに繋がります

 

フロギストンって何でしょう?

 

続きは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月28日「ヒトデと星の不思議な関係」を読んで

 

「日本人の協調性や責任感について考えました

 これらが身に付くからくりは

 私たちが知らずに受けている

 日本の教育に組み込まれた

 特別活動(TOKKATSU)にあります

 特別活動とは

 学校行事や委員会活動など

 協調性や課題解決力を育むことを目的にしたものです

 しかし特活による学びを得ていない人がいるのは

 確かであると感じます

 特活によって得られる力は近年

 より重要視されています

 総合的な探究など様々な視点から学ぶことで

 社会はより良い方向へ動き出すと考えました」

               《邑田達紀》

 

ウクライナに隣接するモルドバ共和国では

「BUNKASAI」という学校行事が

大きな教育的効果をもたらしているそうです

言わずと知れた日本の「文化祭」です

このように日本の優れた教育実践は

世界に広がりつつあります

今晩18:15 「ふむふむ」見てね

地震から 471 日目

豪雨から 207 日目

 

2年生の授業風景です

ビジネスコースは情報処理の授業です

Exell の関数について学んでいました

 

 

 

 

 

 

 

普通コースの古典探究は

2クラスを3つの習熟度に分けて

個々に応じた内容を学んでいます

 

 

 

 

 

 

山本先生は寺子屋スタイル

あるいは禅問答スタイルです

生徒との対話を重視した

まさに職人芸です

 

 

 

 

 

 

 

一方こちらは新採の濱田先生

ICT機器を活用して

生徒の興味関心を引き出しながら

丁寧に説明しています

 

 

 

 

 

 

 

そしてこちらが高森先生の少人数精鋭クラス

学校の中でも生徒からの授業評価が

トップクラスの先生です

 

それぞれの先生がそれぞれのスタイルで

多様な学びを展開させています


昨日

「奥能登における高校魅力化構想説明会」

が行われました

この会には

県教委と

奥能登5高校の校長及び担当教員が集まり

魅力的な高校づくりに向けて話し合いが持たれました

 

奥能登5高校の統廃合はしない方針であるとの

知事による表明が先日ありましたが

今後は5校のネットワークを構築し

(1)各校の持つそれぞれの魅力をさらに充実させること

(2)生徒個々のニーズに応えうる学力向上

(3)外部機関との交流活動を充実させること

に対して協力していくことが求められます

 

今被災地で顕在化している教育の諸問題は

全国各地で現実に潜在していること

今その課題に否応なしに

立ち向かわなければならない我々には

今後の日本における教育に対して

ある程度の指針を示す責任があります


【被災地に電気が灯るまで】第21回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第20回までに

電池のしくみについて

ごくごく基本的なしくみを説明しました

 

そして今日から

すこし本題からはずれるように見えますが

「火」について考えてみたいと思います

 

ギリシア哲学では

土・水・火・風を

万物を構成する4元素と捉えていました

やがて果実の発酵の際に生じる「風」や

鉱山で発生しろうそくの炎を消す「風」など

普通とは若干性質の違った「風」の存在も

知られるようになりました

ヘルモントはこれらの存在を

ギリシア語の「混沌(カオス)」にちなんで

「ガス」と名付けました

 

そしてこの「風」と「火」の関係について

さまざまな実験と考察が繰り広げられることとなります

つづきは明日


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は8月31日「人間がAIに負けないこと」を読んで

 

「最近ではニュースやSNSだけでなく

 教科書にもどんどん出てくるようになったAI

 いつかは仕事を奪うだけでなく

 脳にマイクロチップを埋め込む可能性もあることに

 驚いています

 校長先生のブログに

 AIは想定外のことや未経験のことについては

 今のところ案外脆いと書いてあり

 人間がAIに勝てるものは感情ぐらいしかないのか

 人間が作るものに人間が支配されてしまうのか

 と考えていた自分は少し安心しました

 しかしいつかは未経験のことにも

 強くなりそうなので

 自分はAIに絶対に負けたくない

 と言う気持ちを持って

 もっといろいろなことに挑戦をしたり

 新しいことをしたいです

 しかしAIを少しも使わないとなると

 作業効果などが下がってしまうので

 AIと人間が共存して

 今までよりもより良い生活を

 していきたいと思いました」

          《匿名希望》


先日行われた

大阪万博オープニング関連セレモニー

「銀河のMATSURI」

本校生徒の活躍の模様が

今晩18:15 からのHAB北陸朝日放送

「ふむふむ」の第2部で放送されます

是非ご覧ください

カルシファーの謎に迫れ

地震から 470 日目

豪雨から 206 日目

 

8日の入学式以来初めて学校での勤務

さっそく授業の様子を見て廻りました

今日は1年生の授業の様子を報告します

 

まずはビジネスコースです

16名の生徒が入学しました

こじんまりとしたクラスですが

英語の授業では

ALTのマイケル先生

新採の加藤先生といっしょに

英語で自己紹介をしていました

 

 

 

 

 

 

 

普通コースの数学は

2クラスを3展開した

習熟度別クラスです

 

 

 

 

 

 

こちらも少人数のクラスで

それぞれの理解度に応じた

きめ細かな指導が行われています

 

 

 

 

 

 

地震で使えない教室が多く

3つめのクラスは

調理室での授業です

ちょっと変わった光景です

 

 

 

 

 

 

それでも目を輝かせて

高校の授業に臨んでいました


先日被災地を訪れてくださった

石川地区町内会長会の松田 博光 会長様より

報告書を送っていただきました

被災地の情報を伝えていただいて

ありがとうございます

1214_輪島市震災洪水被災地の視察研修.pdf 


【被災地に電気が灯るまで】第20回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第19回では

金属には陽イオンになりやすい

わかりやすく言えば錆びやすい順番があり

それを「イオン化傾向」という

ということを学びました

 

「イオン化傾向」の小さい金属たとえば

金・銀・銅・プラチナなどは

錆びにくいので価値が高い

すなわち貴金属と呼ばれるわけです

 

またこれまでに学んだことを

簡単にまとめると

食塩水や酸のように電気を通しやすい液体に

「イオン化傾向」の違う金属を浸けて

導線をつなぐと電気が流れるということです

 

どうです?

電池の仕組みは単純でしょ

なんだか作れそうな気がしてきますね

 

明日から少し横道にそれて別の話をします

「火」の正体です

よく考えてみると

「火」って不思議じゃないですか?

あれ何?

気体?液体?

絶対個体じゃないですよね

 

さあ君は誰?

カルシファーに訊いてみましょう

 

 

 

 

 

 

https://www.ghibli.jp/works/howl/#&gid=1&pid=12


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月10日「それでも正解がある問い」を読んで

 

「まずタイトルに惹かれました

 問いに答えがある事は当たり前であるのに

 なぜ「それでも」がついているのか

 この記事はすごく現代的な問題であり

 情報を扱う上で

 大切にしていかなければならないことであると思いました

 「ごんぎつね」の感想にまつわる25年前の思い出

 と言う投稿に触れられており

 小学生であった投稿者が

 「殺さなければもっと栗や松茸を食べれたのに」

 と述べたことに先生が

 「がっかりです もっとしっかり読みなさい」

 とコメントしたことに対し

 SNSで炎上してしまったそうです

 一見すると先生が悪いように思えますが

 そこへ至るにはちゃんと背景があった

 と書かれていました

 現代でも充分起こり得ることであり

 情報を鵜呑みにせず

 正しく判断することが大切だと思いました」

             《谷内結人》

春なのに寒い一日でしたね

地震から 469 日目

豪雨から 205 日目

 

【被災地に電気が灯るまで】第19回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第18回では

Zn  H  Cu を

電子を受け取る力の強い順に並べる

宿題を出しました

 

亜鉛 Zn は陽イオンになるとき電子を2個出して

 Zn  →   Zn2 +  + 2e

水素イオンに渡しているので

 2H + 2e → H2

H の方が電子を受け取る力が強いと言えます

一方銅 Cu ではこの反応が起こらないので

H よりも Cu の方が

電子を受け取る力が強いと言えます

 

したがって電子を受け取る力は

 Zn < H < Cu

の順に大きくなります

 

逆に言えば電子を渡す力は

 Zn > H > Cu

の順に小さくなるとも言えます

陽イオンになるときには

他に電子を渡しているので

この順番は

金属を陽イオンになりやすい順番に

並べたものということになります

 

金属を陽イオンになりやすい順に並べたものを

「イオン化傾向」と言います

Li(リチウム)

K(カリウム)

Ba(バリウム)

Sr(ストロンチウム)

Ca(カルシウム)

Na(ナトリウム)

Mg(マグネシウム)

Al(アルミニウム)

Mn(マンガン)

Zn(亜鉛)

Cr(クロム)

Fe(鉄)

Cd(カドミウム)

Co(コバルト)

Ni(ニッケル)

Sn(スズ)

Pb(鉛)

H(水素)

Cu(銅)

Hg(水銀)

Ag(銀)

Pt(プラチナ)

Au(金)

化学を選択している皆さんは気づいたでしょう

教科書には載っていない金属も含まれています

そうこれは私が独自に授業で使っていた

「ハイレベルイオン化傾向」です

 

よく生徒からは

「覚えないといけないんですか?」

と質問されましたが

「覚えなくていいよ

 でも覚えておくといいことあるかも」

ちょっとプレミア感を醸し出すと

生徒はみな競って覚えていました

 

強制的に覚えさせられるとイヤなものです

言い方ひとつです


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は10月30日「長いものを捲け」を読んで

「長い挨拶や長い会議が苦手という主張に

 すごく共感しました

 最近よくSNSなどで見るのが

 会社での強制飲み会を廃止したい

 などというものです

 私自身はまだ社会人でもないので

 体験したわけでもないのですが

 私も絶対に嫌だと思います

 この記事とこの話題と関連付けたのは

 どちらも多くの人にとっては無駄だと感じたからです

 多くの人にとってという事は全員ではないです

 だから少しの人には有意義なのだと思っています

 私は片方しか得をしないことが無駄だと思っています

 なのでこのブログの

 無駄なことについて触れているのにとても共感しました」

                                                       《匿名希望》

 

飲み会の席で上司がしてはならない話題は5つ

とよく言われます

「自慢 説教 仕事の愚痴 プライベートを根掘り葉掘り」

もうひとつが何だったか思い出せません

 

昔は先輩教師と飲みながら

教育にかける思いなどを聞かせていただいたものです

 

今はその機会もめっきり少なくなったもので

たまにこのブログ

若い先生に伝えたいことなども

呑みながらグダグダ書いています

 

ただ現在寝食している教員仮設住居は

隣との壁が薄く

缶ビールをシュポッと開ける音が

隣の部屋に筒抜けで

(私はジョッキ生派なので特に音がデカイ)

何本呑んだかすべてバレているようです

万博開幕25時間前

地震から 468 日目

豪雨から 204 日目

 

先日教職員の集合写真撮影の一コマ

「主体的な生徒を育てるべき教員が

 指示されないと整列できないようでどうする!」

生徒指導の冨水諒一先生から叱責が・・・

おっしゃるとおり!

一番行動の遅い校長が

コソコソと隠れるように着席するのでした

 

失敗を恐れず行動する組織を目指して

年度当初の校長挨拶は

「おもろい学校にしましょう!」

ひとことだけ

あとは先生方が考えて動いてくれるでしょう

 

さらに第1回の職員会議では

髙橋潤也教頭先生から

「新規に何かするときは

 そうれんほうの徹底をお願いします」

一般的には「ほうれんそう」と言いますが

「相談・連絡・報告」の順番も

意識するようにとの言葉です

なるほど!うまいこといいます


 大阪万博連動企画

「銀河のMATSURI in NOTO 」

 

 

 

 

 

 

全国各地からの太鼓の響きで

 

 

 

 

 

 

大阪万博の夢洲会場の地底に眠る

 

 

 

 

 

 

岡本太郎の傑作『太古の太陽』を

復活させる「MATSURI 」

 

 

 

 

 

 

場所は能登半島の最先端

震源地近く

 

 

 

 

 

 

聖域の岬 青の洞窟

 

 

 

 

 

 

18時23分の日没前から

 

 

 

 

 

 

万博の大屋根リングの中心にある

「輪島塗の地球儀」に向けて

 

 

 

 

 

 

輪島高校の箏曲部と

 

 

 

 

 

 

和太鼓部が

太古の太陽を復活させます 

 

 

 

 

 

 

 空にはフェニックスを思わせる雲

 

 

 

 

 

 

太平洋と日本海を桜でつなぐ歌

地震から 467 日目

豪雨から 203 日目

 

「桜で霞む兼六園

 お殿様も見てたっけ

 天守閣より微笑んで」

私が小学生の頃

輪島の河井小学校の校庭に

桜を植えながら歌った歌です

「太平洋と日本海を桜でつなぐ歌」

 

名古屋と金沢を結ぶ国鉄バスの車掌さん

その沿線に桜を植えて

太平洋と日本海を花で結ぶことを夢見て

一本一本植えられました

今も沿線に見事な花を咲かせる桜並木

その日本海側の終着点が

輪島の河井小学校の校庭だったのです

 

今夜夜10:30よりNHK「時をかけるテレビ」で

当時のフィルムが蘇ります

ぜひご覧ください


昨年12月に参加した

パリのOECD本部での

OECD Education2030プロジェクト∞無限大の

「生徒教師国際サミット」

「体験・感想報告」がまとまりました

https://docs.google.com/presentation/d/1cXlsLPuJBHT1Ybu2mVLVVwwTOGgWJO1hcmj668-JxCo/edit?slide=id.p#slide=id.p

https://docs.google.com/presentation/d/10flmRS-7LG0hjF4QqewcGQPpn6QSVbeTcrD5Muy2Pkc/edit?slide=id.p#slide=id.p

本校生徒からの提言もまとめられています

ぜひご覧ください


私の方はといえば

火曜日お昼に輪島高校全日制の入学式

夜には定時制の卒業式を終え

夜行バスと新幹線を乗り継いで

福岡第一高校さんの入学式

帰ってきて昨日は商業教育研究会

そのまま今日は校長会と

ずっと学校へは顔を出していませんが

先生方がそれぞれご自分の持ち場で

活躍している様子を

ホームページで確認しています

 

一昨日は対面式や部活動紹介

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/0e4c32a727ec19f7060f794497ed2d0f?frame_id=210

合唱「フェニックス」のお披露目会がありました

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/%E8%BC%AA%E5%B3%B6%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC/%E6%A0%A1%E5%86%85%E5%A4%96%E3%81%AE%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%A8%98%E9%8C%B2?frame_id=210

自走する組織輪島高校の本領発揮です


今日の校長会では

塩田教育次長から

学校の課題の早期把握とその解決に向けて

というお話がありました

その上で

「課題」を「のびしろ」と捉えろ

とも

 

なるほど

これなら何かしてやろうという気になりますね

そういった意味では

のびしろだらけの奥能登の高校

何を仕掛けようか

ワクワクしてきます


明後日から

大阪万博が始まります

開会セレモニーは

明日の夕方

つまり1日前からスタートです

震災で何もかも失った輪島高校和太鼓部が

震源地の奥能登珠洲から

復活の太鼓を打ち鳴らします

震源地近くには禄剛崎灯台

通称「狼煙の灯台」があり

まさに「復活の狼煙」です

 

その後全校各地を25時間オンラインで繋ぎ

最後は万博会場でのフィナーレの花火と

私たちとも交流のある帝京安積高校さんの

東日本大震災からの復活の太鼓に繋げます

 

なんだかオープニング前から

いろんな問題点が指摘されていますが

「なんでもいい

 前を向くための元気になるなら」と

一生懸命がんばっている被災地の高校生の気持ちを

感じてもらえたらと思います


【被災地に電気が灯るまで】第18回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第6回で

亜鉛や鉄などの金属は塩酸に浸けると

水素の泡を出しながら溶ける

ということを学びました

 

今日はこの反応を化学反応式で表してみましょう

金属が液体に溶けるなんて

なんだか信じられませんが 

日常的によくみられます

例えばカルシウム分や鉄分を多く含む温泉などです

液体に溶ける時には

金属は陽イオンの形になっています

水は

イオンのように電気を帯びたものを溶かすからです

 

亜鉛 Zn は電子を2個放出して陽イオンになります

化学反応式で表すと

 Zn  →   Zn2 +  + 2e

この時放出された電子は

水の中に溶けていた水素イオンが受け取って

 2H + 2e → H2

発生する水素の泡はこれです

 

一方銅 Cu ではこの反応は起こりませんでしたね

 

以上のことを踏まえて問題です

Zn  H  Cu を

電子を受け取る力の強い順に並べてください

 

答えは明日



【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は2月26日「自然は不思議の宝箱」を読んで

 

「氷が溶けると水になります

 では雪が溶けると何になるでしょう?」

 このなぞなぞは「おこらいえ」を見た

 奥野先生が授業中に話してくれて

 (奥野先生 授業のネタに使ってくださったんですね)

 私はなぞなぞになると

 なぜか「絶対に解きたい!!」

 という気持ちが沸いてきます

 必死に考えましたが

 全然わかりませんでした

 どこかから「春じゃない?」

 という声が聞こえて

 それでもなお???だったけど

 先生が

 「冬が終わり暖かくなって

 雪が溶けると春になります」

 と解説をしてくれてやっと意味がわかりました

 それを聞いてすごくスッキリしました

 私はあまり勉強のやる気を持っていないのですが

 このなぞなぞの答えを必死に探す熱量を

 勉強に持っていけたらいいな

 考える→スッキリ→楽しい

 のループができればいいなと気づきました

 仮設に入ってから

 本当の家から離れてしまいましたが

 人目が気にならない広大な散歩道を手に入れたので

 植物の周りの雪や空を見上げて

 雨雲をしっかり見てみたり

 自然に着目して散歩してみようと思いました」

              《匿名希望》

勇気の蒟蒻芋

地震から 466 日目

豪雨から 202 日目


【被災地に電気が灯るまで】第17回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第15回で

原子に電子が入ってくると

『マイナスイオン』を生じるということを学びました

 

この『マイナスイオン』という言葉

よく耳にしませんか?

『マイナスイオン』発生機能付きの

空気清浄機やエアコンそしてドライヤーなどです

 

そして

「『マイナスイオン』が多くなると

 人体の生理作用が快調となり

 自然治癒力が高まって細胞を活性化します

 緑の多い高原や田園地帯などで療養すると

 病気が治るのはそのためです

 この場合の『マイナスイオン』とは

 大気中の原子に電子が付いて

 マイナスに帯電したものを指しています」

 

とっても素敵なものらしいのですが

「え?その電子どこから来たの?」

とずっと私の頭の上には

「?」がいっぱい浮かんでいます

 

なんか騙されているような気もするのですが

 

ノーベル物理学賞を受賞した

レナード博士によって実証された

『レナード効果』によるものなのだそうです

 

と言われるとどうやら私の無知のようです

よし調べてみよう

 

「滝や海の水しぶきが衝突して細かい水滴になると

 その過程で空気中に電子が放出され

 マイナスイオンが生成されます」

とのことですが

放出した方はプラスイオンにならないのかな?

 

また別の説明では

「水が細かく粉砕される時に

 空気分子からプラスの電気が奪われて

 マイナスに帯電する現象を指します」

プラスの電気?

陽子のこと?

そういえば陽電子って言葉も聞いたことがあるな

 

最近ではググると

「AIによる概要」 と表示された説明が

真っ先にヒットするので

お陰様でなんでも疑る習慣が

身につきつつあります

 

お!?

ようやく納得できる説明が

「水が急激に微粒化した時に

 大きい水粒子はプラスに帯電して落下し 

 小さい水粒子はマイナスに帯電して

 周りの空気をマイナスに帯電させる」

 

ということは

滝の周りは

「マイナスイオン」いっぱいで

身体にいいけど

滝壺は「プラスイオン」だらけで

身体に悪いのか?

なら滝行はどうなる?

 

新たな疑問です   


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は3月6日「久々の調理実習」を読んで

「豚汁は老若男女問わず大人気ですよね

 私も豚汁が大好きです

 豚汁は家庭や地域によって材料が違うらしいです

 私の中での豚汁の具材は

 豚肉 糸こんにゃく(または長方形のこんにゃく)

 ネギ(小さい時もあれば大きい時もあります)

 ごぼう 人参 玉ねぎ えのき 里芋 大根 白菜です

 味付けは出汁入りの味噌にしています

 豚汁について歴史とか場所とか

 少し興味があったので調べてみました

 豚汁に入れたい定番具材7選

 豚肉大根人参蒟蒻長葱里芋牛蒡です

 豚汁の起源には諸説ありますが

 平安時代から存在していたり

 鹿児島の郷土料理がルーツだったりする説があります

 薩摩藩で食べれていた牛肉入りの味噌汁薩摩汁である

 と言われています

 豚汁の読み方は地域によって

 『とんじる』と『ぶたじる』に分かれます

 地方によって具材も違います

 北海道はバター

 島根県は酒粕

 高知県は生姜

 宮崎県は柚子胡椒と地方の特産品を入れるそうですよ

 また関東は赤味噌 関西は白味噌違うことが多いそうです

 最近サツマイモを入れたら

 もっと美味しくなることに気づきました

 サツマイモの甘さが豚汁にすごく合っています

 豚汁は寒い季節の時に食べるのが好きです

 体から心までポカポカと温まります

 お母さんが作ってくれる豚汁が大好きです

 一緒に買い物してワイワイとお話ししながら

 豚汁を作るのが大好きです

 今度ひとり作って

 いつも頑張っている人たちに

 まかないできたらいいなと思っています

 おいしいと思ってくれますように」

             《匿名希望》

 

エッセイ風にまとめ上げてくれました

ところで蒟蒻ってすごい食べ物ですね

「初めてナマコ食べた人って勇気あると思うわ」

という話をよく聞きますが

私は蒟蒻の方がすごいと思います

 

とても苦くて食べられない蒟蒻芋

食べると痛みを伴い

最悪呼吸困難で死に至る毒芋

すりおろして水にさらして

灰をまぶして固めて

そんなものどうして食べようと思ったでしょう

しかも特段味がするわけでもないのに

 

蒟蒻芋の苦味の成分はシュウ酸カルシウムです

他の芋にも含まれます

山芋が唇や手に触れるとかゆくなるのは

針状に結晶化してチクチクするからです

 

「山芋にかぶれたら酢で洗え」

というおばあちゃんの知恵があります

これはなぜか化学選択者のみなさんはわかりますか?

「弱酸の遊離」ですね

酢酸よりも弱い酸の塩であるシュウ酸カルシウムが

水溶性のシュウ酸に変わったからです

 

ところで「かぶれる」を漢字で

「気触れる」と書きます

確かにかゆいかゆいと掻くさまは

気が触れたようであります

 

蒟蒻芋の主成分は「マンノース」です

「マンナンライフの蒟蒻畑」です

これは「グルコース」などの糖分の仲間です

ところが人間は「マンノース」を吸収できないので

食べても太りません

それどころか「グルコース」などと結合する性質があるので

無駄に食べた糖分をいっしょに排泄させてくれます

ダイエット食品として重宝している理由です 

フェニックス再び

地震から 465 日目

豪雨から 201 日目

 

昨夜

定時制の入学式を夜に終えて

夜行バスで京都に来ました

 

 

 

 

 

 

これから新幹線で博多に向かいます

昨年ご支援くださった

福岡第一高校さんの入学式で

お祝いの言葉を述べさせていただくためです

 

 

 

 

 

 

それにしても京都の街は

千年以上もその美しさを留め続けるなんて

きっと地震の起こらない土地を選んで

造られたのだろうと勝手に想像し調べてみると

大間違いでした

 

平安時代の記録には

827年 887年 938年 976年と

立て続けに死者が出る地震が起こっています

平家滅亡の1185年にも大地震に襲われ

平家が寄進した大寺院がことごとく倒壊しました

まさに諸行無常の響きです

この時の様子は鴨長明の「方丈記」に詳しいです

「山はくづれて河を埋

 海は傾ぶきて陸地をひたせり

 土裂けて水涌き出で

 巌割れて谷にまろび入る」

 

だとすると現存している神社仏閣の

耐震技術は驚くべきものだということになります


「フェニックス」

作曲家の弓削田健介さんが

被災地の子どもたちの声を紡いで

合唱曲をつくってくださいました

 

そのお披露目を輪島高校で本日行います

健介さんに加え

金沢大学アカペラサークル「メロメロ」から

リンゴちゃんとみらいちゃん

そして吹奏楽部と野球部の生徒による合唱です

 

「フェニックス」まさに「不死鳥」を思わせる

そんな讀賣新聞の記事を目にしました

 

輪島塗製造販売「輪島キリモト」の

桐本 泰一 さんが

金沢市内のホテルで講演会を行ったという記事です

 

泰一さんは私の二歳年上

中学のときはライバル校の野球部で一塁手

高校のときは陸上部のエースで

当時野球部だった私も駅伝大会にかり出されて一緒に走りました

そして大学を卒業してそれぞれ地元に戻ってからは

別のバンドで音楽活動をやって

いっしょにライブなんかをやった関係です

のびやかなハイトーンボイスで

スターダスト☆レビューや

SING LIKE TAIKING の曲が印象的です

 

輪島塗を世界に発信する活動をなさっていて

震災後も

「地震なんかに負けるな!」と

先頭にたって輪島市民を鼓舞されていて

その力強さに多くの人が支えられていました

地震で機械・道具・商品が被害を受けた工房も修理し整理して

さあこれからというとき

豪雨で浸水し再び打ちのめされてしまいました

 

そんなとき

泰一さんの同級生で高校の校長先生をされた方から

「あの泰一がな・・・

 『今度だけは助けてください・・・』

 ってテレビで言っとった・・・」

と教えていただきました

 

それを聞いて私も

「あの泰一さんが・・・まさか」

と力を落としてたんですが

 

廃棄されそうになった朱色の漆器を

透き溜という色に生まれ変わらせて

今の暮らしで使える表情にしたり

傷んだ器に漆絵や蒔絵を施して付加価値を高めたり

これまでの輪島塗になかった取り組みを

されているそうです

 

『一度死んでいる』と言っても

過言ではないほどの打撃を受けた輪島塗について

「素材や技法を守りながらも

 今の暮らしの中に入り込むような

 開発をする機会が来た」

と新機軸の商品展開に向けて

不死鳥のように立ち上がったようです

 

「星のシャワーに包まれて

 いま生まれ変わる

 心の空で呼ぶ声がする

 寂しさに立ち向かう

 勇気と響き合って

 一人じゃないよ

 思い出して

 燃える翼で 夜を翔けて 君は蘇る

 過去のヴェールを解き放って

 いま生まれ変わる

 あの日の涙 強さに変えて

 さあ限りない空へ

 もう一度

 未来を描こう」


【被災地に電気が灯るまで】第16回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 私にとっては懐かしの授業のつもりで

 最終的には東大の入試問題の解説まで進もう

 そう考えて連載しています

 ですので大学進学を目指す諸君はぜひとも理解しながら

 そこまで必要でない人は理解できる回だけ

 読み物を楽しむ感じで軽く読んでいただけると…

   今日は化学反応式について

 

第15回までに

原子から電子が出ていくと陽イオンに

電子が入ってくると陰イオンになることを学びました

 

ナトリウム原子から電子が1個出て行って

陽イオンになる様子を化学反応式で書くと

 Na → Na+ e-

e- は電子を表します

 

酸素原子に電子が2個入って来て

陰イオンになる様子は

 O + 2e- → O2-

入学おめでとう!

地震から 464 日目

豪雨から 200 日目

 

入学式へ向かう朝

のと里山海道からの風景です

大きく波打った道路の眼科に

幻想的な雲海が広がっています

 

 

 

 

 

 

タイトル「天空の地獄路」


「街プロ」の取り組み

一つずつひとつずつ身を結んでいます

 

桂木智哉くんが取り組んできた

子供の居場所づくりプロジェクト

いよいよイベントの開催が決まりました

20250408_バドミントン体験会.pdf

ぜひお越しください


今日は入学式

77名の入学生を迎えました

道路の寸断が解消され

より広い地域から集まってくれました

 

こんな挨拶しました

 

「年齢を3で割った数字が

 人生を一日に例えたときに

 その人が何時頃を生きているかを

 表す時間となります

 入学生のみなさんは15歳

 3で割って5

 今つまり朝の5時を生きています

 2年生は5時20分

 3年生は5時40分です

 

 3時頃コロナが襲ってきて

 ベッドから出るな!

 と無理矢理押し込められたり

 

 4時過ぎには地震で起こされ

 こっちのベッドはダメだから

 あっちの布団で寝ろ!

 大好きな家族と離ればなれになって

 集団移転しなければならなくなって

 

 本当にいろいろありました

 

 ともあれ今は朝の5時

 これからだんだん明るくなっていきます

 少しずつ温かくなってきます

 

 3時と4時に起こされたからといって

 二度寝しちゃダメですよ

 

 布団の中でスマホいじっていないで

 飛び起きて布団を蹴飛ばしましょう

 

 覚醒ホルモンつまり目覚めのホルモン

 というものがあります

 このホルモンは朝目が覚めると同時に分泌されます

 そして一日ぱっちり良い目覚めをもたらしてくれます

 ただし分泌されるのは目覚めてからの20分間だけ

 しかもその20分間に身体を動かさないと

 そのホルモンは分泌されません

 つまり目が覚めてから

 20分間布団の中でゴロゴロしていると

 日がな一日眠たい状態が続くのです

 

 朝の20分間つまりそれは今日からの1年間になります

 

 みんなの一日つまりみんなの人生は

 この瞬間からの1年間の過ごし方で変わってきます

 

 どうぞ布団から飛び出してください

 身体を動かしてください

 そして頭を使ってください」

 

今日の入学式にはまたまた

フラワースクールミュゲ主宰の水上詩子さんから

お花の飾り付けとコサージュの

プレゼントをいただきました

 

 

 

 

 

 

新入生の胸にはエアリーフローラのコサージュ

 

エアリーフローラは

石川県で8年の歳月をかけて開発した

フリージアの新品種です。

 

 

 

 

 

 

日本人の好みに合う中間色と

全国でも類を見ないカラーバリエーションの豊富さが

特徴です

2012年春に7色でデビューし

その後2017年に3色

2020年に1色

2024年に2色が追加され

現在13色となっています

キャッチフレーズは『旅立ちを祝う花」

花言葉は『希望』です

※ 以上「いしかわ百万石食鑑」より(写真も)

https://ishikawafood.com/foods/227/

 

能登の農家も積極的に栽培しています

東京の方が高く買い取ってくださるらしく

ほとんどが東京へ流通してしまうそうです

詩子さんはさらに高く買い取って準備してくださいました

本当にありがとうございます


青森県の伝法利高さんも来てくださいました

伝法さんは昨年日本一周の旅の途中

立ち寄った金沢で

春の大会を戦っている本校野球部の試合を観戦

感動されて以後応援してくださっています

詳しくは野球部インスタで

 https://www.instagram.com/wajima_hs_baseball?igsh=MXRheml4aDhhMnIzMA%3D%3D&utm_source=qr


【被災地に電気が灯るまで】第15回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第14回では

マイナスの電気を持った電子が出ていくと

残った原子はプラスの電気を持った

「陽イオン」になることを学びました

 

反対に電子が入ってくると

マイナスの電気を持った

「陰イオン」「マイナスイオン」になります

 

ところでこの「イオン」という言葉

「ion」と書きますが英語では「アイアン」と発音します

「イオン」というのはドイツ語読みです

 

「陰イオン」は「anion」

日本語では「アニオン」と発音しますが英語では「アナイアン」

不定冠詞をつけて「An anaion」「アナナイアン」

鉄が陰イオンになると「An iron anaion」「アナイアナナイアン」

鉄が陰イオンになることはほとんどないのでよかったです

明日は入学式

地震から 463 日目

豪雨から 199 日目

 

暖かくなり

電線の復旧工事も本格化してきました

 

 

 

 

 

 

とはいえほとんどの電柱は

まだ傾いたまま放置されています

 

こちらは輪島の桜の名所

一本松公園です

 

 

 

 

 

 

手前に写る傾いた電柱を尻目に

お花見用の提灯が下げられました

でもまだ蕾は固く

満開になるとこの山全体が桜色に染まるのですが

もう少し時間がかかりそうです

 

そんな桜前線の到来を心待ちにしている

輪島ではありますが

輪島高校の桜だけは

一足お先に満開となりました

 

 

 

 

 

 

まるで明日の入学式を

心待ちにしているかのようです


【被災地に電気が灯るまで】第14回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第13回では陽子や電子など

原子のつくりについて学びました

 

陽子の数によって原子の種類が決まります

そして陽子の数と電子の数は

どの原子でも同じです

例えば陽子を11個持つ原子はナトリウムですが

電子の数も11個です

 

陽子1個が持つプラスの電気の大きさと

電子1個が持つマイナスの電気の大きさは同じなので

原子全体としてはプラスマイナスが打ち消しあって

電気を帯びていない状況になっています

 

ところがなんらかの理由で

原子から電子が出ていくと

マイナスの電気が出ていってしまうので

原子全体としては

プラスの電気を帯びた状態になります

このような原子を

「陽イオン」「プラスイオン」

などといいます

 

実はこの電子の出入りこそ

電気が起こるしくみに関係があります

 

いよいよ発電の本質に迫ってきましたよ

 

では原子になんらかの理由で

電子が入ってきたとしたら 

どうなるでしょうか?

 

答えは明日



【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は1月23日「群青のフェニックス」を読んで

 

「群青という曲がどういう意味でつくられたのか

 初めて知ることができました

 私も校長先生と同じで

 能登半島地震後に

 『群青』は東日本大震災後に

 子供たちが作った歌だということを知りました

 それから私は

 この曲は亡くなってしまった同級生が

 今でも天国から見守ってくれている

 そして今でもことを君を忘れないという

 そんな思いが込められた歌詞なのではないか

 と思いながら聞いていました

 しかし校長先生のブログで読み本当は

 離れ離れになった友達や同級生に向けて

 書かれたものだったと知り

 歌は聴く人によって

 いろいろな受け取り方ができるのだなと思いました

 そして本当はどういう意味で書かれたかを知ったとき

 その歌はより美しく聞こえるような風に思いました

 私は昔歌の歌詞などを考えながら聞いていませんでしたが

 歌に込められた意味を知る機会が増えたことで

 最近は歌を聴くとき毎回

 歌詞を検索したり見ながら聞くようになりました

 歌詞の意味を理解しながら歌を聞くことで

 心が引き込まれ

 今までよりずっと楽しみながら音楽を聴いている気がします

 昔の流行っていた歌やよく聞いていた歌を今聞き返すと

 その歌をよく聞いていた時に悩んでいたことや

 その時の気持ちや匂いみたいなものを思い出し

 いつも心がぎゅっと押しつぶされるような感覚になります

 でもその感覚は嫌なものではなく懐かしいみたいな感覚です」

 《匿名希望》

のと里山海道情報

地震から 462 日目

豪雨から 198 日目

 

今日はほぼ一年ぶりに

「のと里山海道」の復旧の様子を

お知らせします

 

「のと里山海道」は

金沢と能登半島とを直結する大動脈です

途中で能越自動車道が分岐し

七尾 高岡方面へ伸びています

 

たしか日本海博覧会が開催された頃

金沢-羽咋間が「能登海浜道路」として

開通しました

日本海博覧会の会場はその後

西部緑地公園として整備され

野球場や陸上競技場などの

複合施設として利用されています

 

昭和57年に穴水まで延伸

「能登有料道路」として全線開通し

通行料は全線片道 1,180 円

大型車になると数千円に跳ね上がるので

野球部で練習試合に出る時は

毎回通行料だけで一万円近く払っていました

 

その後平成25年に無料化され

『のと里山海道』として今に至ります

 

羽咋にある柳田インターを過ぎると

景色は一変します

 

 

 

 

 

 

2007年(平成19年)に発生した

能登半島沖地震の際にも大きく崩れ

長年かけて復旧していたのですが

 

 

 

 

 

 

今回の地震で再び崩れてしまいました

なんとか通れる箇所を活用し

迂回路をつけるなど

現在では全線通れる感じにはなっています

 

 

 

 

 

 

それでも悪路が続くので

車と運転手への負担は

並大抵のものではありません 

 

 

 

 

 

 

道路状況をよく知らない

金沢加賀地区にお住まいのみなさん 

「輪島高校の帰りに能登高校に

 これ届けて帰ってきて」などと

軽い気持ちでお遣いを頼むなどということは

決してしないでください

 

大袈裟な話ではなく

命懸けの運転を強いられているのです 


【被災地に電気が灯るまで】第13回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第12回では

電池の仕組みを知る上で必要な

原子について学び

説明文の中におかしなところがないか

問題提起しました

 

説明文を繰り返すと

「原子は

 プラスの電気を持った陽子がくっついた原子核のまわりを

 マイナスの電気を持った電子が飛び回っている

 異なる電気同士は引き合うので

 電子は原子核にひきつけられている

 一方同じ電気同士は反発し合うので

 電子はお互いに反発し合いながら飛び回っている」

 

いかがですか?

毎年この問いかけをすると

数人の思考力のある生徒が気づくのですが

 

「なぜ同じプラスの電気を持った陽子が集まった原子核は

 バラバラにならないのですか?」

 

日本で初めてノーベル物理学賞を受賞した

湯川秀樹博士もこのことについて気づき

「中間子」の理論にたどり着いたのです


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は卒業式の日のブログを読んで

 

「3月3日に先輩方の卒業式がありました

 正直自分が卒業しない卒業式は

 退屈なものだろうと構えていました

 案の定次から次へと先輩方の名前が呼ばれるたびに

 意図せずまぶたが落ちてきました

 この後も長い話が続くんだろうなと心の中で思っていたとき

 校長先生の式辞になりました

 するとみんなが少しざわざわしてきて

 どうしたんだろうと背伸びをして前の方を見てみると、

 校長先生がギターを持っていました

 校長先生にとって思い入れのギターだと言うことを知りました

 何を歌い出すのかなと思っていたら

 玉置浩二さんのメロディーを歌っていました

 校長先生の歌声や込めた思いは

 先輩方により伝わったと思います

 私もきっとあの瞬間を忘れる事はないと思います

 なんてったって歌を歌う校長先生に

 私は今までで会った事はなかったので

 その後の志田さんの答辞はすごく心に響きました

 高校生活の一瞬一瞬を心に刻みながら

 3年間歩んでこなければ出てこない言葉の数々でした

 私ももう高校3年生になりますが

 一緒一瞬を大切にしようと思いました」

 《匿名希望》

鉄砲伝来

地震から 461 日目

豪雨から 197 日目

 

ゴールデンウィークに計画している

ポルトガル教育視察

2名の2年生が行くことに決まりました

 

ポルトガルといえば

日本に鉄砲をもたらした国として知られます

 

1543年

インドから中国へ渡ろうとしていた西洋の船が

嵐にあって種子島に漂着します

乗り合わせた中国人を見つけた

種子島地頭の西村織部之丞は

咄嗟に砂浜に漢字を書いて

筆談を始めるのでした

そしてこの船はポルトガルから商売に来たことを

理解します

 

さっそく島主の種子島時堯に報告したところ

血気盛んな16歳の若き島主は

その持ち物の鉄砲に興味を示します

2挺の銃を2000両でお買い上げ

1両は今のお金に換算すると10万円なので

しめて2億円

なんというボンボン息子という気もしますが

日本の歴史を大きく変える買い物だったことを考えると

安いものかもしれません

現在年間2000億円ずつトランプに払い続けている

思いやり予算に比べると端金(はしたがね)ですね

 

買い上げた2挺のうち

1挺は藩主島津家を通して室町幕府へ献上

もう1挺は

刀鍛冶の八板金兵衛に渡しその複製を命じます

卓越した技術を持つ金兵衛は

たちまち複製に成功しますが

実際に撃ってみると暴発して使い物になりません

当時日本にその技術がなかった

「ネジ」に秘密があることまではわかるのですが

その製法がとんとわかりません

1年後再来日したポルトガル人に

その製法を尋ねたところ

教えてもいいが

代わりにお前の美しい娘を妻によこせという

1年間父親の苦しむ姿を見続けていた娘若狭は

自ら進んでポルトガルへ嫁ぐのでした

 

なんか大河ドラマになりそうな展開です


さて日本の歴史に欠かすことのできない種子島

科学的にも非常に重要な意味を持ちます

ご存じJAXAのロケット発車台がある場所でもあります

 

種子島には世界最大の〇〇として

ギネスブックに登録されている施設があります

それは「世界最大の一枚扉」です

 

 

 

 

 

https://www.khi.co.jp/rd/technologies/infra/infra2.html

ロケットを組み立てた後

発射台までそのまま運搬するために

必要な扉です

高さ67mあります

 

私はこの施設を見に

種子島を訪れたことがあります

夕食に入った料理屋で

地元の漁師と意気投合し

ひとしきり盛り上がりました

 

そこでトビウオの刺身を生まれて初めて食べたのですが

その美味しかったこと

地元の漁師曰く

種子島には独特のトビウオ漁があるそうです

漁師が甲板に仁王立ちになり

そのまま船を走らせる

すると飛び跳ねているトビウオが

仁王立ちの漁師の胸板に勝手にぶつかり

足元にボタボタと溜まるのだそう

 

酔っ払いの話なので

どこまで本当かわかりませんが 

 

ところでロケット発車台

どうして日本では種子島にあるのでしょう?

単に土地があるからではなく

科学的な理由があるのです

 

発射台は垂直に建てられているのではなく

少し東へ傾けて建てられています

それは地球の自転による遠心力を利用して

発射にかかるエネルギーを節約するためです

室伏選手のハンマー投げをイメージするとわかりやすいです

 

遠心力は赤道に近いほど大きくなります

なのでできるだけ南にある種子島に

発射台が設けられているのです

アメリカのNASAの発射台も

フロリダにありますしね

 

娘若狭の決断もあり

ネジを作る技術を手に入れた金兵衛は

やがて西欧の技術を上回る

高品質の国産鉄砲を作り出します

 

当時西欧では融点の低く脆い青銅でしか

鉄砲を作ることができなかったのですが

日本に古来から伝わる刀鍛冶の技術を生かし

西洋の鉄砲をはるかに技術的に上回る

鉄砲の製作に成功するのです

 

トランプが関税をかけてきやがっていますが

報復措置を考えるのではなく

高くても買いたくなる

高品質の製品をつくりつづけることが

日本の生きる道であり

そして使命であると

あさはかな素人考えを巡らせています

キワニスさんありがとうございます

地震から 460 日目

豪雨から 196 日目

 

いよいよグラウンドの整備が始まりました

今のところ4月いっぱいで

使えるようになる見込みです

 

 

 

 

 

 

グラウンドの3分の1ほどには

仮設の校舎が建つ予定で

いろいろ制限はありますが

待ちに待ったグラウンドでのプレイです

 

これまで色々ありました

行政には他に優先すべきことがありすぎて

自分たちで

不要になった人工芝を持ってきて

敷こうとしたけどとても重くてダメで

自分たちで石拾いから始めても

せいぜいキャッチボールができる程度の

スペースを確保するのがやっとで

日本航空高校さんのグラウンドをお借りしたり

ボールを使わなくてもできるトレーニングを工夫したり

 

単に自分達が野球をしたいだけじゃなくて

行き場をなくした子供たちに

遊び場を作ってあげたくて

身体を動かす機会を失った

お年寄りに動ける場所を提供したくて

一生懸命活動してきました

 

そんな選手達を応援してくださる方が

今日学校においでくださいました

 

金沢キワニスクラブ会長の石動博一様

同じく次期会長の松崎充意様です

 

キワニスは世界各地に広がる社会奉仕団体で

地域社会に貢献しています

子どもたちへの奉仕を目的としており

「Serving the Children of the World」

を合言葉としています

 

全国のキワニスクラブ様からいただいた

たくさんの支援金を持ってきてくださいました

 

 

 

 

 

 

グラウンドやネットなどの施設は

県の予算で今整えていただいているので

そのほかの設備の充実に活用させていただきます


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は「街プロ発表会」を読んで

 

私が選んだブログは3月13日に投稿された記事です

震災が起こる前から輪島高校には

高校生が主体となって輪島市が直面している課題の解決に向けて取り組む

「WAJI 活」という授業があるということを姉から聞いていました

入学当初は楽で楽しいイベントしよう

友達と遊びながら行うことができる活動をしよう

と正直思っていました

しかし震災後「WAJI活」が

復興をメインとした「街プロ」となり

私のこれまでの考えもがらりと変わりました

復興の話を小学生をターゲットとして広げるために

自分ひとりで「カタリバ」さんにアポを取り

イベントを開催することができました

入学当初の私からは考えもつかない行動力でした

このおかげで高校生活で大きな成長を感じることができ

自己肯定感も上がりました

もし震災がなかったら

ひとりで行動してイベントを開催するという機会も

なかったと思います

なぜ先生が高校生の私たちに

「街プロ」をしようと声をかけてくれたのか

今なら理由がわかる気がします

自分のように震災があったけど成長できたこととか

自分を少しでも好きになれたこととか

震災の「せい」でではなく震災が「あっても」という

次のステップを示してくれた先生方には

とても感謝しています

輪島高校に入学できて

「街プロ」に参加できて

本当に良かったと改めて感じました

          《稲木茉那》

 

「みつばちプロジェクト」に取り組んでいる

以前にも紹介したまなちゃんです

てんやわんやって

地震から 459 日目

豪雨から 195 日目

 

4月3日

先生方は新年度の準備にてんやわんやです

 

 

 

 

 

 

てんやわんやって何?

不思議なことば

気になったので調べてみたら

「てんやわんや」の語源は

「手に手に」を意味する「てんでん」と

関西方言で「むちゃくちゃ」を意味する「わや」

が結合した言葉です

江戸時代からある言葉ですが

獅子文六の新聞小説によって

広く一般に使われるようになったそうです


昨年の文化祭の際に

軽トラ市でお世話になった

舩坂木工株式会社の代表取締役社長

舩坂 誠司 様が再び学校を訪れてくださり

たくさんの支援金をくださいました

生徒の「街プロ」の活動費として

有効に活用させていただきます

本当にありがとうございました

 

 


 

 

 


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は「人生を一日に例えると」

 

「自分の年齢を3で割った数が

 人生を1日に例えたときに

 何時ごろを生きているのかを表している

 と書かれた校長先生のブログを見ました

 私もやってみたところ今は17歳

 3で割ると5.66…なので

 大体午前5時半ごろを生きていることになります

 こう考えてみると

 私はまだ始まったばかりなんだなと思います

 これから時間が経つにつれ

 とうとう私にも受験といった

 人生が大きく変わるであろうイベントが近づいてきます

 その頃にはもう18歳なので

 1日に例えると午前6時

 まもなく目覚めようとしている時間です

 輝かしい気持ちで

 目覚めることができたらいいなと思います

 そのためにも受験までに自分にできることを精一杯やります

 今から始めても受験までは人生の1日にしたら

 あと30分もないので

 人生の1分1秒を大切に生きたいと思いました

 1日は24時間ですが

 私の人生は1日では収まりきらないくらい

 長生きして健康で充実した生活を送りたいです

 24 × 3 = 72 72歳

 時間が経つのはあっという間なので

 すぐにその時が来てしまうかもしれません

 良い体作りのためにもまず散歩でもしてみようかな」

 

私は60歳

3で割ると20つまり夜の8時

仕事を終えて帰ろうとしたけど

やり残したことがあって

学校に戻ってきた感じでしょうか

 

働き方改革でいうと

あまり推奨されませんが

未来を創る仕事のアディショナルタイムをいただき

多忙ではありますが多忙感は全くありません

 

大河ドラマ「べらぼう」に登場する田沼意次

賄賂政治のイメージがありますが

最近の研究ではその評価が変わりつつあります

 

大変仕事に熱心で

1ヶ月のうち20日間は

江戸城に泊まり込んで

仕事をしていたほど

身を粉にして江戸幕府の財政の立て直しに

奔走していたそうです

 

でも発災直後の能登地区の役場の方々は

それ以上でしたね


【被災地に電気が灯るまで】第12回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第11回までに

「ボルタの電堆」の発見の歴史について

説明しました

 

今日からしばらく

「ボルタの電堆」では何が起こっているのか

化学的に説明します

頑張って説明するので

化学嫌いのみんなもついてきてね

 

この世の全ての物質は原子からできています

原子は中心にある原子核と

その周りをうろちょろしている電子からなります

 

原子核の中には

プラスの電気を持つ「陽子」があります

「陽子」を何個持つかで

その原子の種類が決まります

 

たとえば陽子を1個持つ原子は水素原子

陽子を6個持つのが炭素原子という具合にです

 

原子核の周りをウロチョロしている電子は

マイナスの電気を持っています

 

電気的には「同じもの同士」は反発しあい

「違うもの同士は引き合います

 

マイナスの電気を持つ電子は

プラスの電気を持つ原子核に引きつけられています

と同時に同じマイナスの電気を持つ電子同士は

お互いに離れようとしながらウロチョロしています

 

さて今日の説明の中に

明らかにおかしい部分があるのですが

気づいた方いらっしゃいますか?

この指とまれにとまれない子

地震から 458 日目

豪雨から 194 日目

 

今日は石川県高等学校長協会の会議がありました

協会の会長は金沢泉丘高校の岡橋勇侍校長先生

岡橋先生の初任校は輪島高校

発災以来ずっと被災地に心を寄せてくださっています

とにかく話題が豊富な方で

いつも涙あり笑いありのご挨拶をくださいます

 

今日最も心に残ったのは

「この指とまれにとまれない子」

を大切にしようというお話

 

「この指とまれ」と言ったとき

輪に入れずにポツンといる子

 

私が教師を志した気持ちを思い出させてくれました

 

大学生の時

塾の講師のバイトをしていた頃の話です

いわゆる進学校を受験する中三生の担当は

優秀な医学生のバイト

私は勉強も部活も好きではない

親に言われてイヤイヤ来ているような

学校に行くのもイヤな

この指にとまれない子たちのクラスでした

それでも

「先生ちょっと勉強好きになったよ」

とか言ってくれるようになって

受験の2日前

「高校行ったら部活にも入ってみようかな」

「先生明日も塾来るね」

「最後まで教えてね」

と別れたのでした

ところがその子たちとは

二度と会うことができませんでした

あくる日塾へ行くと

「その子たちのクラスは今日は休みにしました」

家で勉強しなさいと帰したみたいです

受験前日はいわゆるトップクラスの子に

全勢力を注ぐのが塾の経営方針でした

それ以来

指にとまれない子のために何かしたい

教職の道を志すようになったのでした


【被災地に電気が灯るまで】第11回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第10回では

「ボルタの電堆」が人類初の電池であるとして

掲載している教科書があること

しかしそれには問題があるということを書きました

 

今日はどこに問題があるのか学んでいきましょう

 

「オーパーツ」

 

それは時代や文化に合わない

「場違いな遺物」や「人工物」のこと

 

たとえば

ボリビアのエルフェルテ遺跡にある

UFOの発射基地らしき遺跡

 

 

 

 

 

 

 https://corona.shin-dream-music.com/participation-alien/

実際には宗教施設ではないかと言われています

 

たとえばラスコー洞窟の壁画

 

 

 

 

 

 

https://newt.net/fra/mag-887644122960

壁画自体はこの時代にあったとしても

特段不思議はないのですが

謎その1は

洞窟の奥深く酸素の薄いところに描かれていること

酸素不足の朦朧とした状態で描いたから

これだけ芸術的な作品に仕上がったのだ

という説もありますが

謎その2は

洞窟の奥深く真っ暗な場所に描かれていること

すすが全くついてなくて

火を焚いた痕跡がないのです

電気でもあれば別ですが

いずれにせよ

外に出て狩りをしてなんぼの時代に

真っ暗な洞窟にこもってこの作品を仕上げた人は

人類初の引きこもりでは?とも言われています

「3年寝太郎」のように

大器晩成の物語もあることだし

同じ内容を同じ学年で学ぶ今の教育システム

見直してもいいんじゃないかなと

個人的には思っています

 

たとえばツタンカーメンの黄金のマスク

 

 

 

 

 

 

 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/2318/

金箔を叩いて薄くして貼り付けたと思われますが

電気を使って金メッキしたような美しさです

この時代に電気があったはずもないし…

電気がないと無理なような

 

たとえばピラミッドの中から見つかったこれ!

 

 

 

 

 

 

陶器製の器に銅と亜鉛の棒が突っ込んであります

賢明なみなさんはお気づきですね

まさに「ボルタの電堆」ではありませんか 

でもテレビも冷蔵庫もない時代になぜ電池?

何に使うの?

 

あ!?

 

これがあれば

ツタンカーメンの謎も

ラスコー洞窟の謎も

一気に解けるではありませんか

 

これこそが「ボルタの電堆」が

人類初の電池ではないという根拠です

 

また

坪村 宏 大阪大学名誉教授は

「ボルタ電堆」は

実際には非常に複雑な現象を含むものであり

また安定した起電力を保つことも難しいものであるから

従来の教科書の「ボルタ電堆」の説明には誤りが多く

化学教育上必要のない末梢的な記述が多いとして

高校化学の教科書に掲載することに反対されています

 

ただ私は面白いので

今日の話を

電池の単元の導入に利用していました

野球が繋ぐ笑顔の輪

地震から 457 日目

豪雨から 193 日目

 

岡山から金光学園高校の野球部のみなさんが

来てくださいました

 

6月に岡山まで招待してくださり

それ以来の再会となります

 

 

 

 

 

 

被災地の様子を案内しました

 

 

 

 

 

 

保護者のみなさんが

肉まんをごちそうしてくださいました

 

 

 

 

 

 

明日は遊学館高校さんと星稜高校さんと練習試合

そしてあさって輪島高校と練習試合です


【今日のじょーおこらいえ】

校長ブログを読んで生徒が書いてくれた感想を

紹介するコーナー

 

今回は卒業式の日のブログを読んで

 

「私は卒業式の時にこの話を聞いてとても感動しました

 東日本大震災で新一年生たちの新しいランドセルは

 一度も使うことなく津波に流されてしまって

 そんな一年生たちには新しいランドセルが贈られたのに

 お母さんが土砂の中から見つけた傷だらけのランドセルを

 六年間使い続けたこの子は

 本当に家族思いで純粋なんだと思いました

 私は正直地震なんて他人事にしていました

 自分たちのところには

 そんな大きな地震なんてこないだろうと思っていたし

 輪島は地震が少ない街ではないので

 少し位の揺れなんで何十回も経験してきて

 地震をなめている部分もありました

 でも実際に自分たちが経験して

 たくさんのものを失って

 自然災害の恐ろしさを知りました

 だからこそ

 ご飯が食べれる嬉しさや

 水が出るありがたさに気づけたんだと思います

 能登半島地震を経験していない私だったら

 ランドセルの話を聞いても

 ただ聞き流すだけだったと思います

 この地震を経験したからこそ

 この子の気持ちが本当にわかるし

 経験した人だけに得られるものもあると思うし

 この得たものが今後何かにつながっていくんじゃないかな

 と思いました

 これからももっと一日一日を大切にして

 過ごしていきたいと思いました」

 

卒業式の校長式辞

ちゃんと聴いていてくれたんですね

ほんとうに感想にも書いてあるように

地震を経験したからこそ得られた

心の成長ですね


【被災地に電気が灯るまで】第10回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第9回では人類がそもそもどのように

電気の存在を知り得たかという話をして

ガルバーニのカエルの実験の話をしました

  

今日はイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタの話

彼が研究を始めた頃

人々は電気についてよくわかっておらず

動物の体の中にあるものと思われていました

ガルバーニの実験で

2種類の金属を繋いだものを死んだカエルに繋ぐと

電気が発生して筋肉が動いたからです

 

ボルタはカエルの代わりに鶏肉で試してみました

亜鉛の板と銅の板で鶏肉を挟み

ふたつの金属を線で繋ぐと

やはり電気が発生しました

 

ボルタは今度は自分の舌で試してみました

やはり結果は同じ

しかも金属が溶けたような味がしました

 

そこでボルタが考えたことは

動物ではなく金属が電気を起こす原因ではないか

ということです

 

今度は肉の代わりに塩水にひたした紙で試すと

やはり電気は起こりました

電気を起こすのは金属と塩などの成分だったのです

 

このことは「ボルタの電堆」として

教科書には世界初の電池として紹介されていますが

そのことに異を唱える学者さんも少なくありません

 

それはなぜか?

また次回

100日経っても死なないワニ

地震から 456 日目

豪雨から 192 日目

 

松本先生の国語の授業では

校長ブログ「おこらいえ」を読んでの課題作文に

取り組んでくださいました

 

提出された成果物を見ると

本当に一人ひとりいろんなことを考えていて

新しい気づきがたくさんあり

こちらのほうが驚かされます

 

「おこらいえ」は輪島の海士町の言葉で

驚きなどを表す感嘆詞

「おこらいえ」の最上級は

「じょーおこらいえ」なので

新コーナー「じょーおこらいえ」として

紹介させていただきます

 

【今日のじょーおこらいえ】

「僕はこの『おこらいえ』を読んで

 あの地震から1年経ったんだなと改めて感じました

 “たくさんの方に支えられたことだけは

  決して忘れてはならないことです”

 と言う文章が心に残っており

 確かに自分も地震の時に

 親戚や近所の人そして家族に支えられており

 改めて支えられた感謝を忘れてはいけないなと

 気づかされました

 校長先生の『おこらいえ』には

 大切なことを改めて考えさせてもらえるような内容のほかに

 豆知識のようなことも書かれており

 とても見ていて面白いです

 たとえば灯油を入れるときのポンプの正式名称が

 『おしょうゆちゅるちゅる』だと紹介されていたので

 自分でも調べてみたところ

 本当に『おしょうゆちゅるちゅる』という名前で驚きました

 校長先生は今年で定年退職なさると言う事でしたが

 定年退職なされても『おこらいえ』を続けて欲しいなと思います

 親戚に“輪島高校に通っています”と話すと

 高確率で校長先生の『おこらいえ』楽しみにしている

 と言ってくれています

 僕も朝のホームルームで時間があるときは

 まとめて読んだりしていてとても楽しみにしています」

《匿名希望》

 

うれしい感想ほんとうにありがとう

 

そう本当は今日で退職の予定でした

 

12月22日のコラムに伏線張ってあったの

気づいた方いらっしゃいますか?

今日の最終回に向かっての構想もあったのですが

 

なんやかんやで来年もう一年

輪島高校の校長をすることになりました

 

どうぞご贔屓に

 

「贔屓」には4つも貝がありますね

 

「財」や「販」に「貯」など

貝編を部首に持つ漢字には

お金にまつわる字が多いのですが

「贔屓」してもらうには

どんだけお金がかかるんや?

って感じです

 

さて

「贔」のように同じ漢字を重ねて書く字を

「畳字」といいます

 

では問題です

畳字を思いつく限りあげてください

 

「品」「晶」「姦」

など思いついたでしょうか

他にも「焱」「淼」「鑫」「蟲」

などのほか

「龘」「鱻」「驫」「麤」

もう何がなんやらです

「木」には「林」「森」のような二畳字や三畳字のほか

五・六・八・九畳字も存在するようです  

 

褒められたので嬉しくなって豆知識を披露しました

あと2週間!!

地震から 455 日目

豪雨から 191 日目

 

大阪万博まで2週間!

オープニングのテーマは『銀河のMATSURI』

輪島高校の和太鼓部の生徒が

万博大屋根リングの中心の輪島塗の地球儀をめがけて

狼煙の灯台から

25時間太鼓を打ち始めます

 

首脳サミットG7が開催されたグランドプリンスホテル広島にて

『銀河のMATSURI』の決起祭が先日開催され

『太古の太陽の夜明け』が立ち上がりました

 

主催者の芸術家大志さんからLINEが届きました

 

「太古の太陽の夜明け

 グランドプリンスホテル Hiroshimaロビーにて

 銀河のMATSURIの決起祭が始まりました

 120年前のパリ万博の彫刻『太陽の輝き』の前で

 55年ぶりに大阪万博が蘇ることを宣言

   内なる太陽が、強く燃えた。

 岡本太郎が言っていた。

 『人間は太陽だった。

  本来の自分を取り戻すこと。

  それが祭りである』と。

 

 その後、広島の仲間達と、映像を見せながら、今回の万博の趣旨を伝えた。

 初めて、俺に会い、俺の話を聞いた、高校生達は、

 俺が何を始めたのかを、その真意をしっかりと掴んでいた。

 高校生達は、もうそこにいた。

 高校生達は、涙を流し、私も涙を流した。

 たくさんの仲間がもう待っててくれる。

 みんな、本当は知っている。」

https://www.uchu-matsuri.com/

https://www.youtube.com/watch?v=bmvQazjVFf8 銀河のMATSURIのプロモーション映像(開幕祭編) 


【被災地に電気が灯るまで】第9回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

第8回までは発電装置の発見の歴史を辿ってきましたが

今回はもう一度時を遡って

そもそも人類が電気の存在そのものに

どうやって気付いたのか学びましょう

 

古代ギリシャのタレスは

紀元前600年頃

「琥珀(こはく)」を布などでこすると

糸くずなどを引きつけるようになる

ということを発見しました

いわゆる静電気です

「琥珀」は太古の木の樹液いわゆる樹脂の化石で

ギリシャ語で「エレクトロン」といいます

タレスはこの不思議な力を

「エレキトリック」と名づけました

 
1752年

アメリカの科学者ベンジャミン・フランクリンは

雷の中で凧上げをする実験をしました

雷の正体を突き止める有名な実験です

「エレキトリック」が凧糸を伝わって

ビンの中に溜まることが観察されました

こうして

雷の正体が「エレキトリック」である

ということを突き止めたのです

 

1780年頃

イタリアの解剖学者ガルバーニは

死んだカエルの足に

2種類の金属を繋いだものをあてると

死んだカエルの筋肉が

まるで生きている時と同じように動くことを発見します

彼は「エレキトリック」は

もともと動物の体内にあるもので

それにより動いたのではないかと考えました

 

この考えは間違いだったのですが

数年後の電池の発明につながっていきます

その話はまた明日

ポルトガルへ行こう

地震から 454 日目

豪雨から 190 日目

 

私の壮大なる妄想

世界平和について

 

トランプ プーチン 習近平と

大国の指導者はどいつもこいつも自国のことしか考えず

こいつらの暴走を止めるには

今こそ唯一の被爆国である日本が中心となって

国際協働を推し進めるべきであると思います

 

ヨーロッパあるいは中近東

どの辺の国と友好関係を築くのが良いでしょうか

 

まずはトルコ

1890年に発生したエルトゥールル号事件で

日本人の救助活動によって69名の乗組員が救助されて以来

1985年イラン・イラク戦争での日本人脱出のための航空機提供

2011年東日本大震災への救援など

親日国として知られます

 

現在輪島高校ではOECDや東京学芸大の協力のもと

トルコの教育省との連携を深めています

今年トルコから高校生を招き

日本の科学技術を学ぶ教育旅行を計画しており

現在資金繰りに奔走中です

 

次に

江戸時代にも交流が盛んであったポルトガル

ポルトガルは国の戦略として

シティズンシップ教育に力を入れています

保・幼・小・中・高・特別支援が一体となり

過疎地域における地方創生や

公平性を確保した学校の自由裁量の在り方にも取り組むことで

学校を地域のハブとして機能させる

いわゆる学校クラスターを形成させています

 

輪島高校でも被災直後は

保・幼・小・中・高・病・隊が一体となった

学校クラスターを形成していました

 

今年のゴールデンウィークを利用して

ポルトガルへ研修旅行に出かけます

現在希望する生徒を募集中です

 

ポルトガルの「シティズンシップ教育」から

日本の「歴史総合」や「公民」といった教科横断的な学習

あるいは学年や校種を超えた教育エコシステムの改革など

そういったものを学びたいと考える

教育あるいは医療などで地域に貢献したいという生徒を募集します

 

申し込み方法など詳細については

保護者あて一斉メールにてお知らせしてあります


野球部が

宮城・新潟遠征に出かけています

昨日交流会を開いていただきました

本日は3試合を行います

 

第一試合 輪島対仙台育英

 

 

 

 

 

 

朝方は風も強く小雨でしたが

第一試合を終えました

0−2でノーヒットノーランを喫しました

試合序盤は表情も固く輪島らしさは隠れていましたが

中盤からは笑顔と勢いがありました。

 

12時 金沢桜丘対仙台育英

14時半 輪島桜丘合同チーム対仙台育英

の予定です


【被災地に電気が灯るまで】第8回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第7回では

鉄が塩酸に水素の泡を出しながら反応すること

銅は塩酸と何の反応も起こさないことを説明し

鉄と銅をいっしょに塩酸に浸けるとどうなるか?

問題提起をしました

 

答えは

 

鉄は塩酸に水素の泡を出しながら反応しやがて溶けてなくなり

銅は塩酸と何の反応も起こさない

です

 

ごめんなさい

当たり前ですね

 

ところがふたつの金属をくっつけて浸けると

今度は銅の周りに水素の泡が発生し始めます

そして鉄はやがて溶けてなくなります

 

何が起こったのでしょうか?

 

鉄を亜鉛という別の金属に変えても

全く同じことが起こります

 

ところでピラミッドの中から

不思議な遺物が発掘されたことがあります

陶器製の壺の中に銅と亜鉛の棒が

突っ込まれています

 

呪術的なものでしょうか?

それとも?

 

この正体はまた次回

不思議な出会い

地震から 453 日目

豪雨から 189 日目

 

Posttraumatic growth という言葉があります

大きな心の傷を負ったものは

その後大きな心の成長を遂げる

というものです

 

その中のひとつに

人智を超えた神秘的なものへの心の変化があります

私自身そういったものや人との出逢いを

数多く経験してきました

 

アナウンサーの原田幸子さんとの出逢い

彼女は東日本大震災で被災し

石川県へ避難して来られました

後ろ髪を引かれる思いで

福島の放送局をあとにしました

心無い言葉を投げつけられ

かなりつらい思いをされたそうです

 

話は変わって

私自身は初詣中に被災し

神社の裏山に駆け上がりました

朝市の火災を知り深夜に戻ろうとしたのですが

それを必死で止めたのが

いっしょにいた末娘です

翌朝帰り道で

土砂に埋もれたり

道路の裂け目に落ちたりした車を何台も見かけましたので

あのときの末娘の行動が私の命を救ったと思っています

 

その末娘

「輪島でみんながつらい中必死で頑張っているのに

 自分だけ金沢の大学で何の心配もなく

 勉強していていいんだろうか?」

相当悩み心を病むほどになっていました

 

そこで

同じようなご経験をされた原田アナに

娘の気持ちを聞いてあげてほしいとお願いしたところ

その後親身になって何度か逢ってくださいました

 

おかげで先日無事大学院を修了し

名古屋で就職することになりました

 

今日は引っ越しのため名古屋に向かっています

 

その原田アナが先日被災地を訪れてくださいましたので

隆起した海岸線

燃え尽くされた朝市などを案内して最後に

朝市通りにポツンと焼け残った我が家の中も

見ていただきました

 

家に入った瞬間足元にひらりと一枚の紙切れ

これです

 

 

 

 

 

 

末娘が高校生の時にもらった表彰状

地元の「北國新聞」の記事を読んでの

感想文コンクールの賞状です

 

今まで何度も出入りしていた玄関口

こんなものが落ちていたら絶対に気づくはずなのに

 

原田アナが来るのを待っていたかのように

しかも当時末娘が読んだ記事が

「石川と被災地をつなぐ」

東日本大震災の記事でしょう

何かに導かれるかのような

不思議な出会いでした


さて賞状をくださった北國新聞さん

そこが発行する「アクタス」という情報誌があります

今月号に大変興味深い記事を見つけました

養老孟司氏へのインタビューです

 

江戸幕府が倒れたのは

安政の地震への幕府の対応のまずさであるとし

ときの政権にとって天災対策が最も重要である

と語っていらっしゃいます

 

現在の日本において

原型復旧が基本で災害前より良くなっちゃあいけない

というケチな役人の考えを批判されています

 

よくぞ言ってくださいました

養老氏に心から拍手を送るとともに

よくぞ書いてくださいました

北國新聞さんにも感謝です

 

被災民から直接には言いづらいです

なにしろ奥ゆかしいもので

 

もし今度日本のどこかで同じことが起こったら

今度は自分も声を大にして叫んでやろうと思います


【被災地に電気が灯るまで】第7回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第6回では

人類がついに塩酸を手に入れたこと

そしてこの塩酸が電池の発見に

重要な意味を持っていることを説明しました

 

先日説明したように

塩酸に鉄を浸けると

鉄の表面に水素の泡がつくのが観察できます

 

一方銅は塩酸に浸けても泡はでませんし変化しません

 

では問題です

鉄と銅をいっしょに同じ酸に浸けるとどうなるでしょう?

答えは明日

新人さんいらっしゃい

地震から 452 日目

豪雨から 188 日目

 

新しく輪島高校へいらっしゃる先生方が

本日学校に集まってくださいました

 

大学出たての新規採用者が5人もいます

全教員数が30名足らずの小さな高校ですので

まさに6人にひとりが新採者という

高齢化社会においては稀有な存在です

 

しかしこれは本校に限ったことではありません

奥能登の高校はすべて同じ状況です

教員のなり手がいないのでしかたありません

 

それにしても今日の5人は

100キロ以上の波うった道のりを超えて

よく来てくださいました

 

いきなり縁もゆかりもない被災地への赴任

今おそらく日本一過酷な環境の職場

 

そんな5人にこんな話をしました

「あなた方は選ばれし5人です

 誰がこんな職場で働こうなんて思うでしょう

 どんな悲惨な環境の下でも

 あなた方なら教育への情熱を失うことがない

 県教委はそう判断したからこそ

 あなた方をここへ遣わしたのです

 どうか誇りを持ってください」

 

教員生活のスタートを

この学校で切れるということは

自ら考え自ら行動をおこす

主体的な教員になるための第一歩に

きっとなるはずです


さてもうひとつ困った問題が

英語の教員がどうしてもひとり足りません

講師の人材も不足しているので

どうしようもありません

 

こうした問題はこれから日本の各地で

いやもう既に始まっています

 

「できない言い訳考える暇があったら

 どうやったらできるか考えろ」

常にそう言い続けていますので

知恵の出しどころです

 

ピンチをチャンスに変える名案です

英語以外の教員が英語を担当するのです

 

教科を教えるのではなく

教科で教えるのです

 

教科の知識を伝えることではなく

生徒の学びの心に火をつけるのが

教師の本当の役割だとしたら

もちろん英語科の教師の方がいいに決まっているけれど

英語じゃなくてもできることはあるはずです

 

教科横断やSTEAM教育を一気に進める

チャンスであると思うようにします 


【被災地に電気が灯るまで】第6回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第5回までに

人類と金属との出会い

そして人類と酢の出会いについて説明しました

 

酢はラテン語で「酸っぱいもの」を意味する

「acetum」と呼ばれていました

現在でもイタリア語で酢のことを「aceto」といいます

やがて英語で「acid」 に変わり

中国でも同じようなものを

「酸」と呼んでいました

 

では金属と酢が出会うとどうなるのでしょう

長いこと金属を酢に漬けておくと金属が錆びます

そして金属の表面には水素の小さな泡がつきます

 

酢には金属を変化させる力がある!

このことを利用しようとしたのが錬金術師です

酢を使って鉄を金に変えられないかと考えたのです

 

ある錬金術師は

海水にミョウバンを混ぜたものに

不純物として銀を含む金を漬けると

緑色の煙を上げながら

不純物の銀が取り除かれ

美しい純金を得ることができることを

発見しました

 

そしてこの時残った液体に金属を漬けると

酢に漬けたときよりも早く

金属は泡を出しながら変化していくのです

つまりこの液体は強力な酢といえます

 

この液体は「hydrochloric asid」とのちに名付けられます

「hydro」は水素

「chloric」は緑色を表します

葉緑体の色素クロロフィルのクロロです 

そして中国では

海水つまり塩からできた酸

「塩酸」と名付けられました

 

人類はこの塩酸を手に入れることにより

さらに一歩前進したのでした

 

これがどのように電気に結びついていくのか

続きはまた明日

能登応援弁当

地震から 451 日目

豪雨から 187 日目

 

山梨から千葉へ「街プロ」ツアーに出かけている

生徒4人の様子を

山上佳織先生がお伝えくださいます

 

今日は朝4時に起床し

株式会社せんどう潤井戸プロセスセンターにやってきました

こちらは千葉県を中心に24店舗展開している

スーパーせんどうのお惣菜やお弁当の工場です

 

 

 

 

 

 

能登半島地震の際には1月7日に1000食分の食材を

輪島の避難所に届けてくださったそうです

その後は収益の一部を輪島の復興支援金とするための

能登応援弁当を販売しているとのこと

第一弾の輪島のふぐ唐揚げ弁当は6000食完売し

次の能登応援弁当のアイディア出しを

輪島高校の高校生もお手伝いすることになりました

 

 

 

 

 

 

地震から一年以上が経過しても

継続して能登を応援してくださっていることを知り

今私たちにできることは

お弁当がより良くなるように

せんどうさんといっしょに考えること

 

能登がもっと住みやすくなるよう

わたしたち自身も

努力し続けていきたいと思う旅となりました

 

 

 

 

 

 

まるごみ実行委員会及び関係者のみなさま

ハードスケジュールでしたが

とても楽しい学びの多いツアーをありがとうございました


さて先日鳥取県議会で国内初となる

「性的ディープフェイク」を禁止するなどとした

県青少年健全育成条例」が可決されました

 

「ディープフェイク」とは

AIを活用して作られた

フェイクの映像や音声を指します

 

トランプ大統領があたかも実際に喋っているような

動画の作成もできてしまいます

 

他人の顔写真を

ポルノ動画などに性的な目的で加工・悪用するものを

「性的ディープフェイク」といいます

SNSに投稿された顔写真が悪用されるケースもあります

これらの顔写真をもとにまずAIが

対象者の顔の特徴を学習します

そして既存のポルノ動画などから

動きや表情が合うものが選ばれ合成されます

その出来栄えは

生成された映像は被害者本人でさえ

「本当に自分なのでは」と思ってしまうほどだそうです

 

生徒のみなさんに注意してもらいたいこと

(1)面白半分で他人の写真を加工しない

  友人の顔を使った画像を作ることは

  重大な人権侵害問題です

(2)自分の顔写真を投稿しない

  「顔写真を投稿する=ネット上でコピーされ得る」

  という意識を持ちましょう

  このブログでも名前付きで顔写真を掲載するときは必ず

  誰か判別できないレベルに画質を落としています

(3)被害に遭ったら相談しましょう

  被害に遭った児童生徒等が最も怖れるのは

  誰にも言えないことです

  学校は安心して相談できる環境を整え

  被害者に寄り添います


【被災地に電気が灯るまで】第5回

 発電と電池の仕組みについて学び

 エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第4回では

人類が偶然金属の作り方を手に入れた話をしました

そしてこの金属が電池や発電装置に

重要な意味を持つのですが

 

もうひとつ

電池や発電機に重要な意味を持つものがあります

今日はその発見の歴史を

 

狩猟生活から農耕生活へ

その日暮らしではなく

食べ物を貯蔵できるようになった我らが祖先

 

しっかりふたをして貯蔵していたブドウの実

ひさびさに開けてみるとなにやら香しい匂いが

 

匂いにつられて呑んでみると

おいしくて

なにやら楽しい気分にもなるではありませんか

そう

お酒との出逢いです

 

これはおいしいや

大事に呑もうとそのまま取っておくと

今度は変な匂いがしてきて

呑んでみると酸っぱくて呑めたものではありません

でもほんの少し料理に入れてみると

味の決め手となっておいしくいただけます

そう

酢との出逢いです

 

こうして金属と酢を手にした我らが祖先

いよいよここから電気との出逢いになっていくのですが

 

それはまた明日

淡路高校さんいらっしゃい

地震から 450 日目

豪雨から 186 日目

 

本日朝刊でご覧になれますが

次年度の石川県の教職員人事が発表されました

 

昨年の人事異動で被災地の教育のため自ら志願し

輪島高校に来てくださった坂下先生が

元の学校に戻られることとなりました

小さなお子さんにさみしい思いをさせながら

一年間本当に生徒のため尽くしてくださいました

 

本日HAB(北陸朝日放送)の「ふむふむ」で

坂下先生の奮闘ぶりが放送されます

時間は18:15~19:00の間です

心からの感謝を込めて拝見しようと思います

みなさんもぜひご覧ください


兵庫県立淡路高等学校から

4人の生徒さんが訪ねて来てくださり

本校生徒と交流を深めました

 

 

 

 

 

 

 

輪島高校からは

「未成年の主張」を開催したグループ

   花火を打ち上げたグループ

「猫も人も食べれるお菓子」を開発したグループ

が発表しました

 

 

 

 

 

 

 

淡路高校さんからは

選択授業「防災と心のケア」で学んだことを

発表していただきました

 

 

 

 

 

 

淡路高校さんは

阪神淡路大震災の震源地から

最も近い高校なのだそう

「語り部活動」や「炊き出し訓練」など

震災を風化させないための

さまざまな取り組みをしていらっしゃいます

 

防災ポーチの作り方を教わりました

 

 

 

 

 

 

 

また全国でも珍しいパティシエコースがあります

生徒さんがつくったスイーツをいただきました

 

 

 

 

 

 

 

地震で隆起した海岸の観察に出かけました

 

 

 

 

 

 

無残に崩れ落ちた山肌と

隆起して新しくできた

まばゆいほどに真っ白なビーチ

地獄と天国が同居しているような風景です

 

被災した住宅の見学も行いました

 

 

 

 

 

 

被災地の生徒による

被災地の案内ツアーにも

次年度は力を入れていきます

ご希望の方はぜひ学校までご連絡ください


1年生4名が山梨県の武田神社を訪れています

 

 

 

 

 

 

 

 

都留興譲館高校

駿台甲府高校

山梨英和高校

まるごみ実行委員会や有志の皆様とともに

能登復興祈願竹灯籠作りに挑戦しました

 

 

 

 

 


その後皆さんと共に夕食を神社で食べました

その中に1年生が考案した

能登応援弁当「小学生に大人気 生姜くせ〜生姜焼き」

がありました

株式会社まもかーる様が調理してくだった生姜焼きは

豚肉が柔らかくほんのり甘い生姜焼きで

小学生に大人気間違いなしの美味しさでした

 

 

 

 

 

 

 


その他にもナンプラーの代わりに

いしる入りのグリーンカレーや

いしるを使ったイカと大根の煮物もありました

地元婦人会の創作メニューもたっぷり並び

皆でワイワイ食べました

 

 

 

 

 

フィナーレでは

12月に輪島高校に支援金を届けてくださった

都留興譲館高校PTA会長様が

涙ぐみながら「応援しています」

とエールを送ってくださり

皆様の暖かさにふれ感動と感謝の一日でした


【被災地に電気が灯るまで】第4回

発電と電池の仕組みについて学び

エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第3回では

人類が火と出逢うことにより

「調理」という新たな技術を手に入れたこと

について説明しました

 

その辺の石ころを並べてかまどをつくり

今夜のごちそうをつくっていた我らが祖先

かまどを形作っていた石のひとつから

どろどろ

なにやら赤い物が流れてきます

「気色わる!」

「なにこれ??」

「そういえばこの石だけなんか赤っぽかったよね」

「なんか気味悪いから今夜はもう寝よ」

おひらきとあいなりました

 

たまたま拾った鉄鉱石を加熱することで

真っ赤に燃えたぎった鉄が流れてきたのです

 

翌朝

「やれやれ夕べの片付けしよ」

「なんか夕べ気味の悪い赤いどろどろあったよね」

「あれ???」

「夕べの赤いどろどろが!」

「なんだか黒いカチコチに!」

「これなんか見たことあるよね!」

そう隕鉄との再会です

 

かくして柔らかくて加工しやすい特別な石つまり金属を

自らつくる方法を見つけた我らが祖先

この不思議な石の発見が

このあとの人類の歴史を大きくかえることになろうとは

このときは知る由もないのでした

合格体験記

地震から 449 日目

豪雨から 185 日目

 

本校では

大学に合格した卒業生から下級生に向けて

合格体験記を書いてメッセージを送っています

 

そんなメッセージを紹介します

「1、2年生のうちは、ぜひ進んでたくさんのことを経験してほしいです。

 興味範囲を広げて食わず嫌いせずにいろんなことに挑戦してください。

 旅行したりゲームしたり楽器を始めてみたり、

 勉強とは関係ないことを進んでやってください。

 広い知識があれば勉強しているうちに出てくる様々な分野に対応できます。

 高校生にしかできないことを目一杯やってほしいです。

 もちろんその時期にも勉強もしてほしいです。

 ただその時期の勉強は受験のための勉強ではないと思います。 

 (コツコツやらないといけない英単語などは別ですが)

 1、2年生のうちの勉強は自分に合った勉強方法を見つけるため、

 勉強の習慣をつけるための勉強だと思います。

 多分すごく器用な人ならずっと遊んでても3年の1年間があれば充分です。

 勉強にもセンスがあるような気がします。

 だけど私は器用じゃなかったので時間が足りなくて3年生後半の勉強漬けの毎日はしんどかったです。

 まだたっぷり時間があるうちにいろいろな勉強方法を試して勉強を習慣付けるといいです。

 毎日少しの時間でいいので机に向かって集中する時間をとって下さい。

 そのために毎日ある小テストを利用してください。

 3年生になったら自分の体調管理に力を入れるといいと思います。

 でもそれは絶対に風邪をひかない頑丈な体を作るという感じではなく、

 もしもの時でも自分のいつもの力を出すためのトレーニングみたいな感じです。

 どんなに気をつけても急に体調を壊してしまうことが誰にでもあり得ます。

 3年生になって待ち受けているたくさんの模試は、

 自分の体調を調整する練習にはうってつけの機会です。

 私みたいに緊張ですぐお腹こわす人は

 薬を飲むタイミングだったりとかいろいろ実験してみればいいと思います。

 余談ですが、共通テスト会場では机の上に置けるものが決まっています。

 最初飲み薬は置くことができませんでしたが、

 試験監督の先生に相談すると許可が降りました。

 自分に必要だと思ったらすぐに相談しに行くといいと思います。

 これからまたいろいろな先生方にアドバイスをもらったり、

 受験についての情報が増えていきます。

 この合格体験記しかり、

 でもそれはひとつの失敗談または成功談にすぎないと私は思います。

 全部を吸収しようとしないで、

 自分に必要だと思うことをしっかり心に留めておくと良いと思います。

 私が書いているこの体験記も特に実践しなくてもいいです。

 ただ自分に何が必要なのかどう取捨選択していくか知るためには、

 やっぱりたくさんの情報と経験が必要です。

 たくさんの人の話を聞いて本を読んでください。

 高校生活では嫌でも多くの人の考え方に触れます。

 それを自分の経験値にしてください。

 冒頭にも書いたけれど興味範囲を広げて、

 自分の知らないことを貪欲に探して欲しいです。

 受験勉強を受かるためだけの勉強にするか、

 これからの生活のためのものにするかはその人次第だと思います。

 せっかくなら得た知識を財産にしてほしいです。

 無理はせずに自分の出せる力を存分に出し切ってください。

 応援しています。」

これを書いてくれた卒業生は今年

金沢大学大学院地球社会基盤学地球惑星科学コース

修士論文大会で専攻長賞を受賞しコースを修了しました


【被災地に電気が灯るまで】第3回

発電と電池の仕組みについて学び

エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第2回では

我ら人類の祖先が隕石の中の隕鉄を

道具として利用し始めたこと

そしてあるものとの出会いにより

鉄を自分で作り出すことができるようになったこと

などを説明しました

 

そのあるものとは?

 

天然に存在する金属を道具として使うようになり

マンモスのような大きな獲物でも

容易に切り刻んで食べれるようになった我らが祖先は

食べ物に困ることなく豊かに暮らしていました

 

ところでマンモスの絶滅の理由のひとつとして

最近新たな発見があったそうです

それは長い鼻の化石の中に花粉が見つかったというものです

つまり花粉症による鼻詰まりという新説です

 

さて幸せに暮らしていた我らが祖先をある悲劇が襲います

火山の噴火です

流れる溶岩に全て焼き尽くされてしまいます

マンモスなどの獲物たちも真っ黒焦げ

 

ここからは勝手な想像ですが・・・

 

食べ物に困ったあるひとりがガブっ

空腹に耐えきれず焼けたマンモスに食らいつきました

「ウマっ!何これ?みんな食べてみ!」

「えっ!?ほんまや!」

かくして焼肉のうまさに気づいた我らが祖先は

火山に近づいてはたいまつのように火を持ち帰り

獲物を焼くという調理の技術を手に入れたのです

 

このように先史より悲惨な災害に襲われるたびに

人類は新しい技術を手に入れてきたのです

 

火との出会いがどのように製鉄の技術に結びついていくのか?

その物語はまた明日 

 

ちなみに焼肉と言えば

鶴橋の「空」が大好きです

春も夕暮いとをかし

地震から 448 日目

豪雨から 184 日目

 

一生懸命頑張っている人の元には

本気で頑張っている人の元には

自然と関係のある人の輪ができて

どんどんその輪が大きくなっていきます

 

「私たちの街は私たちが創る!」

本校の街づくりプロジェクト「街プロ」に

「みつばちプロジェクト」をひとりで頑張っている

稲木まなちゃんがいます

 

高校生が頑張ってつくった未来への花粉を

小学生にみつばちさんになってもらって

未来へ届けてもらおうという

世代を繋ぐ関係づくりのプロジェクトです

 

そんなまなちゃんの元に

今日はアナウンサーの原田 幸子さんと

「枠を超えてワクワク!」

絵本専門士の あかいけ えりこ さんが

尋ねてきてくださいました

 

 

 

 

 

 

絵本の読み聞かせなどを活用して

どんどんその輪が拡がっていくように

アイデアを出し合いました

夢がひろがっていきます


「春はあけぼの やうやうしろくなりゆく山ぎは」

などと申しますが

夕暮れのやうやうあかくなりゆく山ぎはも

いとをかしです

 

 

 

 

 

 


【被災地に電気が灯るまで】第2回

発電と電池の仕組みについて学び

エネルギー問題の解決を目指すこのコーナー

 

先日の第1回では

我ら人類の祖先が金・銀・銅などの

地球上にそのままの形で存在する金属

いわゆる貴金属に出会ったこと

 

そしてなぜかそのままの形では

地球上には存在できない「鉄」も

使っていた痕跡があることを説明しました

 

それではなぜ製鉄の技術を持たない

我らの祖先が「鉄」の存在を知り得たのか?

 

先ほどの「地球上には存在できない」

がヒントになっています

 

鉄は空気中で錆びてしまうからです

空気中の酸素と結びついて

サビ(酸化鉄)になってしまうからです

 

我らが祖先が最初に使った鉄は

空気のないところからやってきたもの

そう

隕石に含まれる隕鉄だったのです

 

しかし隕石なんてそうそうあるものではありません

 

我らが祖先は

あるものと出会うことにより

この不思議な「鉄」を

自ら作る方法を身につけることになります

 

さあそのあるものとは?

 

続きはまた明日

春の風

地震から 447 日目

豪雨から 183 日目

 

春の風が表通りを通り抜けていきます

 

陸上部のみんなは合宿です

飯田高校 能登高校 穴水高校といっしょに

奥能登の高校全ての陸上部が揃って

志賀町陸上競技場を駆け抜けています

 

 

 

 

 

 

いずれの学校もグラウンドを使えないので

みんなひさびさのトラック&フィールドです


以前インターネットコオロギの話題を取り上げましたが

その研究室からのもうひとつの法則

「ふだんつらくてたまにしあわせが一番」

 

コオロギを4つの環境で育てました

(1)常に充分な餌を与えた

   「いつも幸せコオロギ」

(2)充分な餌を与えつつたまに餌を抜く

   「いつも幸せたまに逆境コオロギ」

(3)いつもは餌控えめたまにご馳走を与える

   「いつもは我慢たまに幸せコオロギ」

(4)常に餌を充分もらえない

   「いつも我慢コオロギ」

この中で(3)たまに幸せコオロギが

一番生命力強く育つのだそうです

いつも与えられた環境の中で

できることを工夫しながら活動を続けながら

今日は思いっきり走れる

「いつもは我慢たまに幸せ陸上部」のみんな

今日は思いっきり走って跳んで 

 

練習計画や宿泊等のお世話をしてくださったのは

飯田高校の江波先生

ご本人曰く「志願兵」です

石川県教育委員会では昨年発災後

初めての人事異動の際に

「能登の学校の復興のために

 力を尽くしてくれる先生は

 どうぞ申し出てください」

という制度があって

その時ご自身の生活を犠牲にして

自ら被災地の学校への異動を

志願してくださった先生です

 

本当にありがたい話です

能登の生徒のために

トラックでご指導してくださる姿は

神々しくさえありました


【被災地に電気が灯るまで】第1回

 

新しい「街プロ」にエネルギー研究が多いことを受けて

電池や発電を学ぶコラムを始めます

先日の第0回では

電気には金属が何やら関係がありそうなこと

について触れました

まずは人類と金属の出会いについて学びましょう

 

猿から進化した我々の祖先は

石を割ったり削ったりして

道具を作ることを覚えました

 

石の中でも他とは少し様子が違うもの

を見つけます

他の石よりずっしり重く

叩いても割れたりせず

曲げたり伸ばしたりできる不思議な石です

 

金・銀・銅そして鉄との出会いです

これらの不思議な石は

他の石に比べて加工しやすく重宝しました

金・銀・銅は今でも天然に採掘できますが

鉄そのものは自然界には存在しません

ではなぜ我々の祖先は

天然の鉄を手にすることができたのでしょう?

 

その秘密はまた明日

どうぞググらずに自分なりの考えを

まとめておいてください

エネルギー問題

地震から 446 日目

豪雨から 半年

 

「街プロ」企画発表会が行われました

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/070301e7560d8c90bf454db742a0627c?frame_id=210

 

昨年度は

子どもの居場所づくりやグラウンド整備など

とにかく今の状況を打破したい!

という活動が多かったのですが

少し生活も落ち着いてというか

言い方は適切ではないかもしれませんが

悲惨な状況が日常化してきたというか

とにかく未来を見つめる時間軸が伸びた気がします

少し遠いところを視座にした研究が目立ちました

 

特筆すべきは

エネルギー問題に関する研究が多くみられたこと

なかなか電気が復旧しない中で

困った暮らしがいつまでも続く中で

エネルギーをなんとかしたいという願いが

特に切実だったのでしょう

 

(1)小型火力発電 

  焚き火で発生した熱を電気に変換できる

  「キャンピングストーブ」は既に商品化されています

  薪などを燃焼室で燃やし 

  発生した熱を電気に変換するしくみです

  このグループの工夫は

  燃やす燃料に災害ゴミを利用しようと

  思いついたところです

 

(2)サボニウス型風車

  これまでのプロペラ型風力発電は

  1方向の風しかとらえることができません

  全方位の風しかも微弱な風もとらえることができます

  乱気流にも対応して継続的に発電できます

  音も静かで深夜でも利用できるなど

  これを一家に一台導入してはという提案です

 

(3)バイオガス発電

  食品廃棄物や家畜の排泄物などの

  有機性廃棄物を発酵させて発生させた

  メタンガスなどのバイオガスを燃料として

  発電する再生可能エネルギーです

  メタンガスはおならの主成分ですが

  それ自身は臭いがありません

  臭いのは硫化水素やスカトールなどの

  腸内悪玉菌のせいで発生するガスによります

  おならの臭いを薄めると温泉の匂いに

  さらに薄めるとゆでたまごのにおいに

  もっと薄めると焼肉の香りになります

  全て同じ硫化水素の匂いです

  濃度で感じ方がまるっきり変わるって

  おもしろいですね

 

(4)バイオディーゼル燃料

  使用済みの菜種油等の植物由来の食用油などを

  ディーゼルエンジンで利用できるようにした燃料です

  ガソリンを燃料にするエンジンに対して

  軽油を燃料とするのがディーゼルエンジンです

  ドイツ人ディーゼルが発明しました

  ガソリンエンジンは

  空気とガソリンを圧縮して

  プラグで火花を飛ばして点火します

  ディーゼルエンジンは

  圧縮して高温となった空気に

  軽油を吹きつけて自然発火させる方式です

  軽油には硫黄分などの不純物が多く含まれるため

  燃やすと黒い煙を吐きます

  トラックやバスのエンジンです

 

(5)積雪発電

  青森にあるIT企業「フォルテ」さんの技術

  雪から電気とお湯を生み出す仕組みです

  融雪にも活用できると期待されています

  「スターリングエンジン」という装置を使って行われます

  ガスなどで温めた熱源と

  エンジン内を通る冷媒(水や不凍液)の温度差で

  内部のピストンを動かして発電します

 

(6)流水発電

  水の流れているところなら

  どこにでも設置できる小型の水力発電機です

  以前課題研究に取り組んでいたグループで

  男子トイレの小便器に定期的に洗浄水を流す装置に

  この発電機を取り付けようと試みた生徒がいましたが

  残念ながら発電量が微弱すぎて

  使いものになりませんでした

  「流水発電はトイレの洗浄水では使えない」

  これも立派な研究成果です

  発明王エジソンも

  「私は失敗したことがない

  ただ一万通りの

  うまく行かない方法を見つけただけだ」

  と言っていますしね

 

(7)コンポスト発電

  2015年にオランダで「植物発電」が実用化されました

  水性植物の根から出る栄養分を

  微生物が分解するときに出す電気を利用するものです

  微生物の力で生ごみを分解する「コンポスト」で

  応用したのがこれです

 

ざっと7つのグループがエネルギーに関する研究です

ぜひ既存の発電機を活用するだけでなく

自分で新たな発電機や電池を

開発してもらいたいものだと思います

 

それには発電や電池の原理を学ぶ必要がありますね


これからこのブログで

電池のしくみを説明するコラムをシリーズ化します

エネルギーグループのみんな

ぜひ読んでください

 

今日は第0回

歯に金属を詰めている人

アルミホイルや金属のスプーンなどを噛んで

キーンって痛みが走ったことないですか?

これが電池の原理です

 

なぜこれが?

次回より少しずつ勉強していきましょう 

WAJIMA NIGHTから新たなステージへ

地震から 445 日目

豪雨から 181 日目

 

花火を打ち上げた輪高生が仕掛けるイベント

「WAJIMA NIGHT」が開催されました

 

会場近くの「キリコ会館」のシャッターには

被災前の賑わう輪島の写真で飾られた

大きなモザイク画が見応えたっぷりです

 

 

 

 

 

 

 

寒空の下

輪高生たちが駐車整理に活躍です

 

 

 

 

 

 

 

会場近くには多くの仮設住宅が建ち並び

騒音でご迷惑をおかけすることを

生徒たちが1軒1軒ビラを撒いて

ご挨拶に伺いました

会場となる駐車場にもご配慮願い

お車の移動をしていただきました

ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

 

「街プロ」猫も食べれる非常食班の

ブースもありました

 

 

 

 

 

 

 

MRO「絶好調W」でおなじみの

「エイトMAN」さんの迫力満点のステージ

パワーをいただきました

 

 

 

 

 

 

 

北陸キッチンカー協会のみなさまも

駆けつけてくださいました

 

文化祭にも来てくださった「Chanoki」さん

 

 

 

 

 

 

 

やきめしぎょうざの「アサヒ軒」さん

 

 

 

 

 

 

 

ボリュームたっぷりやきそばは「BuTaGoRi」さん

 

 

 

 

 

 

 

トルネードポテトが大人気「庵陽灯(あんやと)」さん

 

 

 

 

 

 

 

「SINCERE」さんはご自身も阪神淡路で被災されたそう

 

 

 

 

 

 

 

 韓国グルメあれこれ「グラグラ」さん

 

 

 

 

 

 

 おなかも心もあたたまりました

 

夕闇せまるころに

イルミネーションでライトアップ

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ野外映画の上映です

 

 

 

 

 

 

タイ出身のナタコーンくんが中心となって

たくさんの友達に協力してもらいながら

実現にこぎつけました

がんばったね!

 

さあ

こうして少しずつ生徒の夢が叶っている

「私たちの街は街は私たちがつくる」

街づくりプロジェクト「街プロ」は

新たなステージに入りました

1年生が秋から活動に参加しています

 

3月21日(金)

「企画発表会」が行われます

時間は9:40〜12:30

一般の方もぜひお越しください

生徒の輝く未来を応援していただければと思います

 

何を目指すのか?

どのようなしあわせを求めるのか

企画段階のものを発表し合います

 

昨秋の豪雨で壊滅的な被害を受けた町野地区

そこには町野を蘇らせるための

「町野復興プロジェクト」

同じ響きの「まちぷろ」があります

実行委員長の山下祐介様を

メンターとしてお迎えすることになっています

 

発表内容は

(1)火力発電で非常用電源を作る【エネルギー】

(2)被災地ツアー【起業】

(3)輪島の自然を取り戻そう!【その他】

(4)アップロジェクト【観光】

(5)観光地を復興しよう!!【観光】

(6)サポニウス型風車を作る【エネルギー】

(7)猫と人が食べれるおやつ【医療】

(8)米粉を使った料理【農業】

(9)スポーツで健康【起業】

(10)イゴボールでイベントを開く【イベント】

(11)バイオガス発電【エネルギー】

(12)朝市の復興に向けて【観光】

(13)地域医療【医療】

(14)バイオディーゼル燃料【エネルギー】

(15)空地を利用して風力発電【エネルギー】

(16)AI教材を高校生向けの学習支援として活用できないか【AI】

(17)スターリングエンジンに使う不凍液を冷やすために雪を使う【エネルギー】

(18)流氷を使って発電する【エネルギー】

(19)冬の輪島市運動会!【イベント】

(20)生ゴミをコンポストで発酵し発生した熱で発電【エネルギー】

(21)災害とペット【医療】

(22)スポーツ・イベントで小学校と交流【イベント】

(23)災害後の栄養について【栄養】 

 

昨年度は子どもの居場所づくりや

被災者の交流会など

心のケアに関するものが多かったのですが

内容的にも少しずつ復興に向かっている気がします

エネルギーや観光など

次の世代を見据えたものが増えてきています

(7)や(12)など

先輩の研究を引き継いだものもありますし

(16)のように

OECDとの共創を意識したものもあります

 

どうぞ専門家の方

タイトルをご覧になって

アドバイスいただけるようなものがありましたら

お待ちしています

ぜひよろしくお願いいたします

輪高生がつくるイベント

地震から 444 日目

豪雨から 180 日目

 

今日は石川県の公立高等学校の合格発表の日です

氷雨のぱらつく寒い日になりましたが

本校の玄関にも大勢の受験生と家族が集まり

番号を見つけて歓声をあげていました

 

 

 

 

 

 

普通科61名

普通科ビジネスコース16名の合格者がありました

定員割れをしていますが

輪島中の生徒はほぼ来てくれました

また通学のための道路も開通しましたので

近隣の門前中や東陽中からも来てくれました

金沢の中学校へ転学したけど

生活の目処がついて帰ってきた生徒も

「それでもここ輪島にいる」みなさん

高校生活のスタートに向けて

しっかり準備をしましょう


サイゼリアの元社長 堀埜 一成 氏が

コミュニケーションの大切さについて

語っていらっしゃいます

 

「部下の部下は部下じゃない」

2段飛ばしで指示をすると混乱を招く

ということです

現場でボソッと感想を言ったとしても

言われた部下の部下は命令と受け取ってしまい

見当違いの方向へ走り出してしまうのだそう

私も生徒との接し方に気を配ろうと

気づかされました

 

「技能を技術にしろ」

見様見真似で伝承されるのが「技能」

文字媒体を通して伝えるのが「技術」です

文章化やマニュアル化の重要性を

説いていらっしゃいます

 

「不可能限界くらいを目標に設定しろ」

トップが大きいことを言うと

ロマンを感じる人が出てきます

明るい未来を示す言葉を発するのが

リーダーの役割です

業界においては

現実的で達成可能な目標しか設定できない会社は

目標達成すると失速してしまうのだそう

「半島の最先端から

 めざせ世界の最先端!」

 

以上は「PHPビジネスTHE21」総力特集

できるリーダーは必ずやっている「言語化」

を参考にさせていただきました

 

ほかにも

言語化力を鍛える秘技

「ストラテジック・コスモス(戦略の宇宙)」

の紹介もありました

ぜひ取り入れてみようと思います


昨年東北復興ツアーでお世話になった

多賀城高校の小野敬弘校長先生から

久しぶりにご連絡がありました

当時の新聞記事を送ってくださいました

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20日(祝)

「WAJIMA NIGHT」が開催されます

花火を打ち上げた輪高生が

全国各地の学生さんと共催する

楽しいイベントです

 

(1)イルミネーション

  「街プロ」花火班が仕掛けます

  綺麗な光が輪島を包みます

(2)キッチンカー

  漂う香りに食欲そそる

  たくさんのキッチンカーが駆けつけてくれます

(3)体験ブース

  ものづくり体験ができます

  子どもから大人までどうぞお気軽に

(4)ステージ企画

  ダンス部の生徒たちの発表もあります

  県内で活躍中のバンドも

(5)野外シネマ

  「街プロ」映画班が  

  屋外の大型スクリーンで映画を上映します

  キッチンカーで買ったものを

  召し上がりながらどうぞ

 

場所はマリンタウン

時間は16:00より

入場料無料です

ぜひぜひお越しください

芸術は爆発だ!

地震から 443 日目

豪雨から 179 日目

 

「芸術は爆発だ!」

かつて岡本太郎さんはそう叫びました

 

岡本太郎さんといえば「太陽の塔」

1970年の大阪万博のシンボルです

 

 

 

 

 

「太陽の塔」(2025年3月18日 (火)18:00)『ウィキペディア日本語版』

 

過去・現在・未来を貫いて生成する

万物のエネルギーの象徴であり

その内部には

原生生物から人類に至るまでの

生命の進化の過程を表現した

「生命の樹」が飾られています

 

 

 

 

 

 

「吹田日和」https://suitabiyori.com/area/taiyounotou-expo70/

 

高さ約41mその最上部は現在を

地表面は地球が誕生した46億年前

を表します

 

そしてこれは自分も知りませんでしたが

地下奥深くには

120億年前の「太古の太陽」のモニュメントがあったそうです

 

 1970年の万博が終了したあと

「太古の太陽」の行方はわからなくなっていました

ところが

多くのゴミといっしょに棄てられたその場所が

最近明らかになったのです

それは大阪湾の「夢洲(ゆめしま)」

そう

なんと今回の万博の会場です

 

なんということでしょう

「アートは難解なものではなく

 誰もが自分自身を表現する手段だ」

「自分の内面に隠れている『爆発』の可能性を信じ

 一歩前に歩き出す勇気を持とう」

そんな思いを込めて創られたモニュメントが

半世紀の間大阪湾に眠っていたのです

 

そしてその場所から2025年

ふたたび「生命の樹」が空へ向かって

伸びていきます

 

2025大阪万博には

そのことをテーマとしたオープニングが開催されます

 

「太古の太陽は新時代の祭りの種となる」

全国各地の太鼓を25時間リレーで繋ぎ

大輪の花火が夢洲でフィナーレを飾ります

そのトップを切るのが輪島高校和太鼓部

今回の能登半島地震の震源地すぐそば

狼煙の灯台から復活の太鼓を打ち鳴らします

 

プロデュースしてくださっているのは

芸術家「大志」さん

動画が公開されましたのでぜひご覧ください 

https://www.youtube.com/watch?v=xOSp_DRgUik

AIと教師

地震から 442 日目

豪雨から 178 日目

 

エキュメノポリスさんの

AI英会話教材の開発に

生徒たちが関わらせていただいています

 

エキュメノポリスさんは

早大発の研究開発型スタートアップ企業

大学発ベンチャー表彰2024において

『科学技術振興機構(JST)理事長賞』を受賞

EdTech分野で世界から注目を集めています

 

現在AI技術を活用した英会話教材の開発に

携わっておられ

その教材を本校が活用しながら

改良のためのアイデアを出す

そういったお手伝いをしています

 

本日オンラインでミーティングが行われて

小津中学校の生徒の皆さんといっしょに

「AIと未来の教師のあり方」について

意見交換をしました

 

 

 

 

 

 

小津中学さんはかなり先進的な取組をしていらっしゃって

参考になることが多いです

 

本校は始めたばかりで

生徒達も話せる題材がほとんどありません

AIに対して「怖い」というイメージを持っています

それは教員がAIを取り入れた授業を

積極的にしていないからであって

生徒のせいではありません

学校の今後の努力が求められます

 

それでも自分達の考えをしっかり構築し

話し合いに参加していました

 

エキュメノポリスさんが開発した教材は

AIのアバターが英語で会話してくれるものです

人間相手だと文法的な間違いが恥ずかしいものですが

AI相手だとそれがありません

実際AIに

生徒の発話中の文法間違いを分析させると

学習が深まるほど

間違いが多くなってくるのだそうです

つまり間違いを恥ずかしがらずに

発話するようになっている証拠です

 

生徒に

「AI教材のいいところは?」

と尋ねると

「何を言っても不機嫌にならない!」

と答えてくれました

確かにAIは常に優しい笑顔で答えてくれます

 

でもものごごろのつかないうちから

それしか経験がないと

他人を傷つけてもわからない子が

育ってしまうのではないかと危惧します

 

人間かAIかという

二項対立ではなくて

両者のいいところを活かし合うような

使い方の研究が必要です

 

またある先生から

素晴らしいChat GPTの使い方を学びました

その先生は原稿を書いていて

構想に行き詰まったときに

「続き書いて」と

お願いするのだそうです

答えの文章はそのままでは使えませんが

「ああ!そういう視点もあるか!」

と突破口にはなるのだそうです

 

先日

テストの採点結果に納得いかない生徒が

Chat GPTに聞いた結果を持って

先生に申し入れにいったケースがありました

ところが

「それは Chat GPT の見解でしょ

 先生はあきらかに間違いだと思うよ」

納得いかない生徒は他の先生へ尋ねにいくのですが

やっぱりそれは間違い

ようやく納得のいったその子は

「Chat GPT が間違うことがあるんですね」

 

Chat GPT は正しい文章を作るツールではなくて

耳障りのいいなめらかな文章を作るツールであることを

しっかりと生徒に認識させる必要があるなと感じました

 

輪島でおすすめのグルメスポットを訊いてみました

 

以下AIくんからのお返事です 

「輪島には美味しいお食事処がたくさんあります

 以下はおすすめのいくつかのお店です

 1. **輪島市場** - 新鮮な海の幸が楽しめる市場内の食事処

  寿司や刺身焼き魚など多彩なメニューがあります

 2. **なまこや** - 地元の名物であるなまこ料理が楽しめるお店 

  独特の風味が楽しめるので興味があれば是非試してみてください

 3. **山本屋** - 輪島の伝統的な和食が楽しめるお店

  地元の食材を使用した心温まる料理が揃っています

 4. **とれとれ市場** - 新鮮な魚介類を使った料理や地元の特産物も販売しているお店

  ランチにぴったりのセットメニューも豊富です

 5. **寿司処たかしま** - 新鮮なネタを使った寿司が楽しめるお店

  カウンターで職人の技を楽しみながら食事できます

 これらのお店はどれも地元の素材を活かした料理を提供しているので

 訪れる際はぜひチェックしてみてください!」

 

残念ながらこれらのお店は輪島にはありません

(よく似た名前のお店が県内にある場合はあります)

 

東京大学の言語脳科学者 酒井 邦嘉 教授は

「生成AI」という呼称が誤解を生みやすいとし

「合成AI」と呼んでいらっしゃいます

AIには人間の脳のはたらきを再現することはできない

いわゆる「もどき」でしかないということです

 

生徒のみなさん

AIがやっていることは

新しいものを産み出すつまり「生成」ではなく

既存の文章や画像を組み合わせて

つまり「合成」して

それらしく見せているだけなんですよ

 

10年以上昔の話になりますが

生徒の探究活動で

「モーツァルトの音楽を再現する」

をテーマに研究したグループがありました

彼らがやったことは

モーツァルトの音楽を徹底的に解析して

たとえば「ド」の音の次に続く音のデータを数値化する

「レ」の次にはどの音に移るパターンが多いか

「ミ」の次は?

そのデータに基づいてランダムに音を並べたら

あら不思議

モーツァルトぽく聞こえたのです

驚くべき研究でした

10年前の日本の高校生が

今の「生成AI」を先駆けて

同じ事をやっていたのですね

 

先生方

AIを授業に使うか使わないか

二項対立ではなく

どの場面でどういうふうに使うのか考えながら使う

このことがAIにはできない人間の仕事です

 

ちなみに

今回参加した生徒たちに

「AIにはない人間の先生の魅力とは?」と尋ねたら

「あたたかさ!」

という答えが圧倒的に多く返ってきました

能登探究・マイプロジェクト2025

地震から 441 日目

豪雨から 177 日目

 

能登探究・マイプロジェクト2025が開催されました

マイプロジェクトとは

認定NPO法人カタリバさんが

連携協力団体さんと協力して

日本全国の高校生に拡げるべく

実施されているとりくみです

高校生が「主体性」を持って

つくりたい未来に向かう

学びのプロセスです

 

 

 

 

 

 

このプロジェクトでは

正解がない中で試行錯誤し探究するプロセスを体験し

自分自身の興味関心を発見し

他者との協働

社会の価値発見

創造に向かうスキルを身につけます

 

 

 

 

 

 

このことは不確かな時代の中でこそ必要な

未来への想像力につながります

 

会場はのと里山空港内の奥能登行政センター

 

宮城県からお越しの

一般社団法人まるオフィス

マイプロ経験の高校生大学生が

アイスブレイクをしてくださいました

 

グループで丸く輪になって手を繋ぎます

 

ファシリテーターが「前!」と言ったら

全員で「前!」と言いながら前へ一歩ジャンプします

「言うこと一緒やること逆!右!」と言ったら

「右!」と言いながら左へジャンプ

「言うこと逆やること一緒!後ろ!」

で「前!」と言いながら後ろへジャンプ

ワイワイやりながらすっかり仲良しに

 

「悪魔の聞き方・天使の聞き方」

ふたりペアでお題に沿ってトークをします

話し手と聞き手に分かれます

聞き手はあるときは悪魔になって

腕組みしたり足組んだりふんぞり帰って目も見ずに

思いっきり感じの悪い聞き方をします

そしてあるときは天使になって

笑顔で目を見つめ頷きながら

心を込めて聞きます

感じの良い聴き方を体験したところで

今日のテーマに入っていきます

 

本校「街プロ」からは

「輪島の子どもたちの遊び場復活」

「輪島にジムをつくろう!」

「災害とペット」

「朝市復興」

のグループが発表し

さまざまな立場の方からアドバイスをいただきました

 

浅野大介石川県副知事もご参加され

力強いメッセージをくださいました


先日

金沢大学のボランティアグループ「ボラさぽ」さんが

学校周辺の瓦礫撤去に来てくださいました

 

 

 

 

 

 

発災以来何度も足を運んでくださっています

本当にありがとうございます


それから遊学館高校の吹奏楽部のみなさんが

「春の訪れを吹奏楽の響きにのせて」

輪島中学校の体育館で演奏会をしてくださいました

 

 

 

 

 

 

マーチングで全国大会出場を果たす名門の

50名の部員のみなさんの

被災者に演奏で元気を届けたいという願いを

今回実現してくださいました

 

 

 

 

 

 

輪島中学校の吹奏楽部のみなさんも加わり

一緒に素敵な音楽を奏でてくださいました

ミライシコウ金沢

地震から 440 日目

豪雨から 176 日目

 

金沢大学が主催する

第3回ミライシコウ金沢

高校生探究成果発表会および高校生国際会議

が開催されました

 

金沢大学は旧制第四高等学校

「しこう」と呼ばれていました

一高は現在の東京大学

二高は東北大学

三高は京都大学です

「未来志向」「未来思考」「未来至高」「未来四高」

きっとさまざまな意味が込められているのだろうなと

 

北陸の高校以外にも仙台や東京などから

海外からもシンガポールの高校生が集まり

互いの研究成果を発表しあい

国際社会が抱える諸問題について

理解を深めました

 

①文化・芸能・歴史

②家庭・衣食住・経済

③地域課題・観光

④教育

⑤国際会議

⑥保健・多様性・共生

⑦環境・防災

⑧化学・生物

⑨物理・ものづくり

⑩数学・情報

の10分野に分かれます

本校が参加したのは⑤国際会議

英語のみで行われるセクションです

OECDパリサミットに参加した

2年生7名が発表しました

地震がきっかけでできた

海外の高校生との縁

さまざまな交流を通しておこった

故郷輪島への思いの変化を発表しました

「パリへはどんなことを期待して渡ったのですか?」

との質問にも堂々と答えていました

 

いっしょに参加した1年生7名も

いろんなセクションの発表を見てまわりました

 

金沢大学附属高校さんからは

輪島塗の保全や輪島の復興に関する発表も行われました

以前発表会でお見かけしてお声かけし

いっしょにOECDのサミットに

オンラインで参加もしてもらっているグループです

 

同じく金沢大学附属高校さん

物理分野で

「二階から目薬を成功させる極意と効果に関する研究」

の発表がありました

「二階から目薬」とは

思うようにいかずもどかしいこと

回りくどくて効果がないことのたとえです

この諺の真偽を物理的に検証する研究です

私も以前同様の研究を指導していたことがあって

いろいろ計算と実験を繰り返していたなと

懐かしく思い出していました

国語と物理

学際的な研究ですね

 

金沢錦丘高校さんからは

「災害時にも使える手軽な小水力発電機構の提案」

水が流れる場所であれば

どこにでも設置できる発電機を開発しました

これまた同様の研究を以前指導していたことがあり

男子トイレで定期的に流れる洗浄用の水

あれを発電に利用できないか考えたアイデアでした


野球部は高岡商業で練習試合です

今年の開幕戦

土のグラウンドで全く練習できていなかった選手たちは

生き生きとプレイしていました

 

 

 

 

 

 

敗れはしたものの 

野球ができる喜びを体全身に漲らせ

本当に楽しそうです

相手の素晴らしいプレイには

敵味方なく「ナイスプレイ!」

これが高校野球本来の姿なのだろうと

嬉しくなりました

 

富山県は高校野球人気が高く

練習試合には近所のおじいちゃんが

大勢ネット裏に集まる土地柄です

帰り際におじいちゃんから

「輪島ようやった!また来られ!のう!」

と声をかけていただいていました

「HAB」で紹介されました

地震から 438 日目

豪雨から 174 日目

 

先日の「街プロ」発表会

北陸朝日放送で紹介されました

https://www.youtube.com/watch?v=OLPvNkYNW8s&list=PLifVGdqsTJWi9DF7nQZHYVtEiB7thUI6b&index=15

 

社会応援ネットワークの

高比良 美穂 様 高坂 健彦 様

そして防災教育学会会長の諏訪 清二 先生が

訪ねてきてくださいました

 

諏訪先生は全国で初めて

防災に関する学科が設置された

兵庫県立舞子高等学校で

環境防災科の初代科長を務められた方で

現在でも複数の大学で講義を担当されているほか

全国でご講演などなさって

防災教育にご尽力していらっしゃいます

 

いろいろインタビューをしに来てくださったのですが

防災教育の大先輩からは

実に多くのことを学ばせていただきました

 

社会応援ネットワークさんからは

さまざまな出版物もいただきました

 

 

 

 

 

 


先日高校入試も終わり

現在先生方は採点作業に取りかかっています

 

石川県には

簡易提供制度というのがあって

受験生が教科別の得点と合計点の情報を

口頭で知ることができます

 

以前この係をしていたことがあります

不合格の生徒にも知る権利があります

そのときの伝える側のつらいこと

結果を聞きそのメモをとり

うつむいてじっと涙をこらえ

15歳にしておそらく初めての挫折の経験

そんな生徒でも

終わったあとは

「ありがとうございました」

って頭を下げていくのです

 

「ありがたくなんかないやろ」って

後ろ姿を見送りながら

「もしこの子の答案を自分が採点ミスしていたら・・・

 正解なのにペケをつけていたら・・・

 その一問のために不合格になっていたのだとしたら・・・」

とてつもなく恐ろしい気持ちになるのでした

 

ひとりの人間の将来を変えてしまうかもしれない

入試の採点にはそんな大きな意味があるのです

 

ですので先生方は1問1問丁寧に

決して間違いのないよう

15年間その子が歩んできた人生を思いながら

採点をしています

おさんぽメガネ振り返り

地震から 437 日目

豪雨から 173 日目

 

本日は入試の2日目です

受験生たちは今日もがんばりました

 

校内放送の係の先生が

放送室からこんなものを発掘してきました

 

 

 

 

 

 

原田真二さんの「シャドーボクサー」

フォーリーブスさんの「ヘイベイビー」

吹奏楽部顧問の高森まどか先生は

「これが噂のLPというものですか!」

違います

これはシングルレコードといって

LPはもっと大きいです

世代間ギャップをまざまざと感じました


先日本校で実施された

「街プロ」発表会

先生方には教科のメガネで発表を見ていただきました

総合的な探究の時間を中心として

いかに各教科の内容を有機的に結びつけていくか

今本校の教育における最も大きな課題です

 

先生方からのレポートをまとめました

 

 おさんぽメガネふりかえり.pdf

 

生徒が興味関心を持って進めている探究活動から

どう教科の学習につなげていくのか

アイデアが満載です


これまた先日大阪城で実施された

OECD「おさんぽメガネ」ワークショップ

能登半島からは輪島高校(能登スクール)

東京都からは特別支援学校の立川学園(立川チーム)

大阪府からは小津中学校が参加しています

 

以下引率の山上佳織先生からのレポートです

 

「2日目は能登スクールメンバーからの

 立川チームともっと対話したい!というリクエストにより

 オープンニング前に自由参加による朝活からスタートしました

 

 

 

 

 

 

 ラジオ体操をした後

 手話クイズで交流を深めます

 実は能登スクールメンバーは

 初日から自主的に手話の下調べをしていました

 先生から調べてと言われたからではなく

 交流したいから調べていました

 なんとそれは

 2日目の朝活が終わってからも続いていました

 

 

 

 

 

 

 おさんぽメガネワークショップ手話チーム振り返りでは

 立川メンバーから

 手話を「教え甲斐があった」

 という意見の付箋があり胸が熱くなりました

 その後の2年生の街プロ発表では

 なんと4人で手話で登場です

 

 

 

 

 

 立場や年齢だけでなく

 様々な壁を超えてつながろうとする

 生徒たちの目は輝いていました

 教師、生徒ともに充実した2日間でした」


本校の卒業生で

現在上越教育大学4年生の浦野結太さんから

卒業論文が届きました

 

 

 

 

 

 

「震災後における著名人の慰問が

 子どもたちの自身の将来展望に与える影響」

本校生徒達へのアンケートをインタビューが

まとめ上げられています

 

「誰よりもつらい思いをしたみんなは

 きっと誰よりも強くなれる」

の言葉をくださった本田圭佑さん

 

サプライズライブを決行してくださった

ゆずさん

 

本校も舞台となった「まれ」で主演

役柄上はみんなの先輩にあたる土屋太鳳さん

 

みなさんがきてくださったときの

生徒の心の動きに関するものです

 

調査期間中ではないとき

たとえば卒業式のスマイルアップさん

たとえば大晦日の坂本冬美さんなどは

今回の調査には含まれていません

 

著名人の慰問により前向きになった生徒が62%

「嬉しくて前向きになるエネルギーをもらった」

など被災民の心のケアに

大きな役割を果たしていることがわかりました

やるっきゃない

地震から 436 日目

豪雨から 172 日目

東日本大震災から14年目

 

今日は3月11日

日本人にとって忘れられない日です

 

本日高校入試が行われている本校でも

金色の国旗玉を黒い布で覆い隠した弔旗で

お亡くなりになった方のご冥福をお祈りしています

 

 

 

 

 

 

新聞各紙にも「東日本大震災14年」の記事が

 

14年たっても3万人近くの方が

避難生活をされているようです

 

読売新聞では

汚染土の受け入れ意向に関する調査を行っています

それによると条件附きで受け入れるとした県が5県

容認できないとする県が5県

石川県は無回答でした

容認できないとする沖縄県知事は

「電力供給されている受益者間で解決する問題」

と説明されています

米軍基地を自県だけで抱えておられますので

当然の見解であろうと思います

放射能汚染土の問題も

沖縄の米軍基地の問題も

ひとつの県に押しつけるのではなく

日本全体で考えていくべき問題です

 

北陸中日新聞では

能登半島にある志賀原発の再稼働について

論じていました


本日午後8時よりNHK「うたコン」にて

おおみそかに坂本冬美さんが

本校で歌ってくださった模様が

放送されました

 

曲は「風に立つ」

思い出しました

「そうさ人生やるっきゃないさ」

この歌詞に力づけられたこと

でも「きゃ」って何?

気になって調べてみました

どうも方言の一つ

東京弁のようです

やるしかない→やるしきゃない→やるっきゃない

促音化するのは東京弁によく見られる特徴です

かっこいいですね

べらんめえ

 

もともとは土井たか子氏が

女性初の社会党委員長に就任した時に発した言葉で

1986年の日本新語・流行語だそうです

 

実は我が家でも

毎年「平野家の流行語大賞」を選出していて

例えば2002年は「モキモキ!」でした

これは母親が落ち込んでいるときに

3歳くらいの娘が

慰めようと抱きしめながら発した言葉です

以来

娘たちが泣いている時には

「モキモキ!」と言って抱きしめてやると

不思議と泣き止むのでした

 

赤ちゃんが泣き止まないときに

「ふーっ」て顔に息を吹きかけてやると

ピタリと泣き止む

て言うのを昔

「伊藤家の食卓」と言う番組でやっていましたが

我が家の娘らにも効果がありました

 

「我が家の流行語大賞」

20年分くらい記録に残してあったのですが

今回の震災でどっか行っちゃいました

小さいお子様のいるご家庭の皆さん

これ楽しくて思い出に残るのでオススメです

 

昔「スチュワーデス物語」で

堀ちえみさんが

「やるっきゃない!やるっきゃない!」

「教官!」

ってやってましたね

今なら

「キャビンアテンダント物語」ですね

スチュワーデスという言葉も

使われなくなって久しいです

 

先日のブログで

「保母」って書いたら

三女から

「今は保育士って書かないと!」

とお叱りをうけました

 

もうひとつ次女から聞いた「保育園あるある」ネタ

「どこの保育園にも『社長』の異名をとる

 大物感を漂わせる園児がいる」

もしかして「関西の保育園あるある」かもしれません

それでも正解のある問い

地震から 435 日目

豪雨から 171 日目

 

今朝は学校の電話が繋がらなくて

各方面にはご迷惑をおかけしました

なんでもNTT側の電圧が下がったのが原因らしく

そんなこともあるんですね

 

明日から入試が始まります

「何が起こるかわからないぞ

 高校入試に向けて

 一生懸命勉強してきた子らの努力が

 正当に評価できるよう細心の注意で臨め」

という神様からの忠告と捉え

職員一同緊張感を持って臨みます

 

試験中に余震が襲って来る可能性もあります

試験続行が不可能なくらい

すなわち元日レベルの余震に襲われたら

原則として直ちに輪島中学校に全員を避難させ

そこでお子様の引き渡しを行います

輪島中学校以外の受験生につきましても

高校職員が責任を持って

輪島中学校まで誘導いたします


さて

正解のない問いに立ち向かう力

これが現在の学校教育で重要視されていますが

全ての問いに正解がないわけではない

歴然とした正解のある問いも存在する

という認識は持つ必要があります

 

「当行は1+1=2であるとは限りません

 たとえば預金する際には

 1+1=1になったりしますし

 お引き出しになる際には

 2ー1=0になったりします」

こんな銀行イヤですよね

 

創造性豊かな人材が歓迎されない職場もあります

医療現場です

医療の世界は

経験による確実な臨床実験の上に成り立っており

「この薬とこの薬をいっしょに飲めば

 なんだか治るような気がする!」

なんて医者は迷惑この上ないのです

以前あるお医者様から伺った話です

 

最近SNSでこんな投稿が話題になっていました

 

「ごんぎつね」の感想にまつわる25年前の思い出の投稿

 

忘れた方のためにあらすじを振り返ると

イタズラ狐「ごん」と村の青年「兵十」の物語

ごんはある日イタズラ心で兵十のウナギを盗みます

そのウナギは兵十が病気の母親のために獲ったものだと

母親の葬儀を目にしたごんが気づきます

申し訳なく思ったごんは

栗やマツタケを兵十の家にこっそり届けるように

ある日そんなごんの姿をみつけた兵十は

恨みを込めて撃ち殺してしまいます

倒れたごんのそばに栗やマツタケが落ちているのを見た兵十は

届けていたのがごんだと気づきます

筒口からは青く細い煙が…

という物語です

 

この時の兵十の気持ちについて投稿者は

「殺さなければもっと栗やマツタケを食べれたのに」

 

これに対して先生のコメントが

「がっかりです

 もっとしっかり読みなさい」

 

これに対して

「小学生の感想なんだから自由に書かせろ」

「これだと国語嫌いになる」

「凝り固まった頭の先生だ」

などと一気に炎上

 

多くは正解のない国語の教材の中でも

この作品は明確な正解のある作品だと

私は思いますがいかがですか

 

先生を批判された方に言いたいのは

あなたが亡くなる時に

あなたの子どもが

「もっと生きたらもっと小遣いをくれたのに」

って思ったとしたら

あなたはどんな気持ちがしますか

あなたはそんな子ども育てたいですか

ってことです

 

私の次女は保育士をしています

そんな娘から聞いた興味深い話

いい子だった子が

突然友達を叩いたり噛みついたりを

繰り返すようになることがあるそうです

そんな時決まって数日後に

お母さんの妊娠が明らかになるのだそうです

不思議ですね

宿ったばかりの妹や弟に

おかあさんを取られるような気がするのでしょうか

 

実はごんぎつねの投稿者さんも

この時おかあさんの妊娠がわかって

さみしくてわざとあんな感想を書いたのだと

明らかにしています

そして先生とは信頼関係があったということも

 

教員は生徒のことを考えてコメントしています

表面だけ見て直ちに批判することは

是非やめていただきたいと思います

 

「あの場面は絶対スクイズやろ!」

監督の采配を批判する方がいらっしゃいます

直前の練習試合の大事な場面でスクイズ失敗して

心に傷を持ったまま試合に臨んでいる選手に

スクイズのサインを出せない時もあるのです


【今週の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は11月21日「卒業」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

「私はまだ卒業はしないけど今の3年生を見ていたら

 高校の3年間なんて

 あっという間に終わってしまうのだと思いました

 私たち2年生から3年生を見るともう大人だなと思います

 自分のやりたいことを見つけ一生懸命頑張っている

 3年生は私たち後輩の良い見本であるそう思います

 災害で環境が不安定な中でも必死に登っている

 3年生はすごく頑張っているなと思います

 話は変わりますけど

 私の友達にとりあえず短大へ行く人がいます

 何をしに行くのか聞きますけど

 全然理由になっていない答えが返ってきたりするので

 この人は時間とお金を無駄にするなと思いました」

大仏の呪い

地震から 434 日目

豪雨から 170 日目

 

OECDワークショップ in 大阪

2日めのアクティビティーです


「タイムマシン・メガネ」

〜AI時代の寺子屋へようこそ〜

未来の教育を考える際に

日本の風土で育った

日本ならではの教育を

見直してみることは効果的です

 

寺子屋のシステムに学びましょう

 

寺子屋の歴史は室町時代に遡ります

寺院でおこなわれていた師弟教育が始まりです

当時は寺に寝泊まりする形で勉強していました

江戸時代に最も盛んにおこなわれるようになりました

大都市だけでなく農村部にも寺子屋が増えました

全国各地で呼び名は異なっていたといわれています

明治政府の「学制」に伴う小学校建設により

寺子屋は姿を消しましたが

その直前には1万以上の寺子屋が存在していたようです

当時の日本の人口は3,400万人

現在の4分の1程度ですが

全国の公立小学校数は2万校程度なので

いかに普及していたかがわかります

 

制度的には現代の小学校に似ていて

早い子では5歳ごろ

一般的には7〜8歳で通い始め

6年ほどで卒業します

登校時間は午前8時ごろ

下校は午後2時ごろです

午後2時は昔の呼び方で「八ツ時」

寺子屋から帰ってはらぺこの子らが食べるのが

「御八ツ」のはじまりです

 

農民の子どもには「百姓往来」

商人の子どもには「商人往来」

職人の子どもには「番匠往来」など

それぞれ教科書「往来物」が用いられ

個別最適な学びが実践されていました

 

また

一方的に教師の授業を聞くのではなく

同じ教室にいる仲間たちに

年齢を超えて教えてもらったり教えたりしながら

生徒たちは主体的で対話的な学びを行なってきました

 

こうした学びが功を奏し

幕末には成人男性の識字率は70%を超えました

当時ロンドンでは20%

パリでは10%未満であったことを考えると

寺子屋の果たした役割は大きかったといえます

 

親に甘やかされ育った筆子(生徒)に対して

師匠が礼の教育やしつけに苦闘していた

という記述も残っています

ある寺子屋の校訓は「余力学文」

『論語』の「行有余力、則以学文」

(行いて余力あらば、すなわちもって文を学べ)

礼儀作法を心得たものでないと

学ぶ資格はないとしています

 

細かくは

着座畳に手をつき額をさげて心静に礼いたし席ニ先々よりすわり可申事
(正座して畳に手をついて額をさげ、心静かに一礼して来た順に着席しなさい)

客入来之内ニはものよみ高声無之様ニ可為事
(来客中は大声で素読しないようしなさい)

大小便壱人宛限り可出事
(大便・小便を催した時は、ぞろぞろと行かないで一人ずつ行きなさい)

今の高校生にも言いたいようなこと

 

またモンスターペアレンツには

喧嘩口論ハ皆自分之悪ゆへ内々親々取上ざる事

(筆子同士のけんか口論は皆本人が悪いから起きるので、親はいちいち取り上げてはならない)

とバッサリ


そして続いては

教科のメガネでお散歩する

「おさんぽメガネ」ワークショップ

 

例えばエストニアでの教育実践

事なる教科の先生といっしょに

森の中を散歩する授業があります

教師はありとあらゆるものから

教科の問題を組み立てます

数学「このままの速さで歩き続けると

   あと何分で目的地に着くかな?」

歴史「今は森だけど昔は沼地だった

   どうして変化したかわかる?」

美術「緑は何色あると思う?」

物理「森の中で声を出すと

   どんなふうに広がっていくかな?」

 

今日はこの大阪城バージョンです

私も化学のメガネで参加しました

「大阪城の屋根は緑色だけど何でできていると思う?」

「瓦!」「トタン!」「プラスチック!」

「ブー 銅でした 10円玉といっしょです」

「でも色が違う…化学変化したの?」

「そう!空気中の水と二酸化炭素に反応したよ

 炭酸水酸化二銅に変わったよ

 緑青ともいうんだ

 奈良の大仏さんも同じだよ

 ところで奈良に都があったのは

 710年から784年

 わずか74年でせっかく作った都を捨てています

 これはなぜですか?社会の先生」

「ひとつには寺院勢力を排除するためといわれています」

「理科の目で見るともうひとついわれている

 呪い説も信憑を増してきます

 奈良時代後半に流行した疫病によるものです

 ところで電気のない時代にどうやって

 大仏に銅のメッキを施したと思いますか?

 唯一液体の金属である水銀に銅を溶かします

 そして大仏にポッキーのようにコーティングします

 やがて水銀が蒸発して

 銅だけがメッキとして残るのです

 ところで再び社会の先生

 水銀が蒸発して都を包むとどうなりますか?」

「水俣病のような公害病が発生します」

「そう!奈良時代後半に起こった疫病とは

 水銀中毒であると考えられます」

北陸新幹線の悲しい調べ

地震から 433 日目

豪雨から 169 日目

 

昨日

東京学芸大学の

鉄矢悦朗研究室のみなさんと

お会いしました

 

鉄矢教授はデンマーク王立美術院などで学び

都市計画から店舗インテリアの現場まで

幅広く企画・設計などをされながら

「都市と建築の再生」や「市民参加のまちづくり」

について研究なさいました

「モノづくりコトづくりバづくり」をキーワードに

立体・空間デザイン/デザイン教育/ものづくり教育の

研究と実践を行い

「あそびは最高の学び」をモットーに

教育・研究活動をさらに面白く深めていらっしゃいます

 

1時間にも満たないわずかな出会いでしたが

学生さんたちのユニークな研究についても

ご紹介していただき

研究室の魅力をしっかりと伝えていただきました

 

「街プロ」にも参考になりそうなお話を

たっぷりとお聞きすることができ

ぜひ本校の探究活動にも

伴走していただきたいと思いました

 

研究室を現在休学し

氷見市地域おこし協力隊でご活躍中の

佐藤栞さんもご紹介していただきました

(AKB48 の佐藤栞さんではありませんし 

 モデルの佐藤栞里さんでもありません)

氷見の子どもたちを海外と繋いだり

とっても魅力的な活動をなさっています


明けて今日私は

OECDワークショップに参加するため

大阪へ向かう北陸新幹線に乗っています

北陸新幹線には

物悲しい車内メロディーが流れます

旅のワクワク感とはちょっと違いますが

これは北陸本線サンダーバードでも流れている

谷村新司さんと仲間由紀恵さんが歌う

「北陸ロマン」という曲です

 https://www.youtube.com/watch?v=3aGfGqlaX2g

冬の日本海の旅にぴったりですね

 

敦賀までしか延伸していないので

大阪へ行く時はここで乗り換えです

「ほんとに不便になったね」

「新幹線延びなきゃよかった」

みなさん不満タラタラで乗り換えます

乗り換えが必要な上に

値段まで高くなっているんだから当然ですね

以前駅員さんに食ってかかる人も見受けました

大阪まで伸びるまでの辛抱です


さてさて大阪では

「未来のカリキュラム」を

「散歩という日常」と「教科のメガネ」から問い直す

「おさんぽメガネワークショップ」の開催です

 

本校から10名の生徒が参加です

 

初日の今日は

「なんでやねんすごろく」で

虹色エージェンシーを体験です

 

 

 

 

 

 

すごろくを楽しみながら

「子どもの権利条約」を学びます

 

「なんでやねん」マスに止まったら

子どもが普段感じる理不尽あるあるを読み上げ

みんなで

「なんでやねん!」

 

 

 

 

 

 

このすごろくは

子どもの権利条約関西ネットワークの

子どもたちとおとなが開発したものです

西成のしなやかで強い芯を柱に

地域丸ごと子育ちと子育てを

見守っていらっしゃるみなさんのマインドを

学ぶことができました

 

 

 

 

 

 

本校からは4人の先生

中でも岡本先生は赤ちゃんを連れての参加です

(写真真ん中)

赤ちゃんがいても頑張ってお仕事する

おかあさんの姿を

若いみんなに見てもらいたくて

子育てがキャリアアップの妨げになるような

古いしきたりやシステムは

これっきりにしたくて

というのがねらいです

 

私は自校の先生が産休に入ったら

産休期間中に一度赤ちゃんを連れて

職員室に来るように伝えています

先生方が赤ちゃんと実際に触れ合うことで

その先生が職場復帰後に

子どもの病気で学校を休むときに

他の先生方が

「あっあの子か!がんばれ」

って休みやすいんです

 

最後にみんなで記念撮影

 

 

 

 

 

 


先日行われた

輪島市の成人式の模様が

公開されました

 

昨年震災で開催できなかった

今年21歳を迎えるみなさん

そして今年20歳を迎えるみなさん

それぞれを2日間に分けて行いました

 

プリンセスプリンセスのドラマー富田京子さん

TUBE のベーシスト角野秀行さんを迎え

輪島吹奏楽団の方々と一緒に

本校吹奏楽部がお祝い演奏をしました

https://www.youtube.com/watch?v=G0GvYbm4_7E

本校の卒業生も何人もいます

おめでとうございます 

半島の最先端から世界の最先端へ

地震から 432 日目

豪雨から 168 日目

 

 

 

 

いきなりの世界地図

しかもいつもの見慣れたものとはちょっと違う

しかしヨーロッパ諸国ではこれがスタンダード

日本はヨーロッパから見ると

世界のはじっこ

辺境の地なんですね

 

 

 

 

 

 

そして我々の住む能登半島

かつて高度成長期時代には

裏日本などとも呼ばれる日本海側に位置し

今回のような災害時には

道路が寸断され陸の孤島となるような場所です

 

この「裏日本」という表現は

戦前・戦後・高度成長期には普通に使われていました

「差別的な表現」とされ今は使われません

 

近代日本が発展する過程で

太平洋岸ベルト地帯と呼ばれる

京浜 東海 京阪神 瀬戸内 北九州地区が

政治・経済の中心となりました

これは貿易の中心が太平洋側に移ったことと

日本海の対岸の大国が社会主義国となり

貿易が激減したことによります

 

かつては日本海側の都市も海運でけっこう栄え

1877年には石川県の人口はグッと上がって

181万人と日本一になりました

このときの2位は新潟県で150万人

裏日本が当時の表日本でした

 

経済面で見ても 

日本銀行金融研究所のデータによると

年収ランキング歴代日本一は

徳川吉宗第8代江戸幕府将軍の1294億円ですが

それに次ぐ第2位は加賀前田藩の1135億円です

 

現代においてはトランプ大統領が170億円らしいので

加賀藩もなかなかのものです

馳知事の年収がトランプの7倍ってことですもんね

 

世界の辺境の地日本

そのさいはての半島の先っちょ

かねてより少子高齢化に悩むこの土地で今

度重なる災害において

さまざまな社会課題が浮き彫りになっています

 

しかしこれは災害によって起こった新たな問題ではなく

日本全国で実際に直面している問題

さらには今後世界のあちこちで起こる問題です

少子高齢化で世界のトップランナーである

この地の高校生たちが

地域課題の解決のために立ち向かっています

 

本日「街プロ」発表会が開催されます

飯田高校 能登高校 門前高校からも参加があり

お互いの探究成果を発表しあいます

 

いつの時代も新しい芽吹きは

枝の先端から始まります

 

 

 

 

 

 

世界のはじっこ日本の先っちょ

この半島の最先端から

世界の最先端へとはばたく第一歩です


ところでさっきの地球儀の写真

撮影するときにALTのマイケル先生がいたので

『地球儀』って英語で何っていうの?

って尋ねたら

『glove』

と教えてくださいました

「いやいや『glove』 って地球でしょ

 自分が知りたいのは『地球儀』の英語!」

って返したら怪訝な顔を・・・

よくよく聞いてみると

『地球儀』なんてものは

そもそも学校教育では使わないとのこと

なので概念そのものがないんですね

 

さらに『earth』と『glove』はどう違うの?

と尋ねると

『earth』は土でできたものというイメージで

『glove』は丸いものというイメージらしいです

母なる大地としての地球と

母なる星としての地球といったイメージでしょうか

Sun moon Mars と同列として使うのが『earth』

Sun moon Mars なども含めて使うのが『glove』なんだそうです

 

さらにもっと広義に球体を表す

『sphere』なんて言葉もあるよ

って教えてくれました

なるほど

気体を表すギリシャ語であり

気圧を表す単位ともなっている atm がついて

『atmosphere』

大気や雰囲気という言葉になったのですね

 

英単語も単なる暗記ではなく

語源や歴史も絡めて覚えると

さらに理解が深まります 

 

教科を超えて知識をつなげ

既習事項としっかりと結びつける

新たな時代を生きる力を身につける

「街プロ」発表会でした

 

 

 

 

 

 

輪島高校以外の高校の発表です

(2)獅子舞で門前を活性化[門前高校]

  地域の伝統芸能を自ら舞うだけでなく

  ちびっ子向けのイベントも開催

     地域の方の喜びの声も大きく

  ついには同好会を発足させたそうです

(3)農業で門前を活性化[門前高校]

  地元企業や農家に直接インタビュー

  自分たちで野菜を直接育て販売しました

  余った野菜の使い道を工夫して

  トマトソースを作って調理販売しました

(4)商品開発で門前を活性化[門前高校]

  震災で作られなくなった伝統のお菓子「ごらいくん」

  みんなの笑顔が見たくて復興させることに

  金太郎飴を作って全国展開しました

  イベントでどら焼きも完売しました

(7)能登のみんなを音楽で元気づけるには?[飯田高校]

  自分たちで楽器を演奏して作曲しました

  作曲家 詩人 プロの演奏者の協力を得て

  曲を完成させました

  3月に石川県立音楽堂でコンサートを行います 

(8)スポーツでのとげんき!![能登高校]

  震災前と同じようにスポーツをしてみたい

  こどもたちとの交流イベントのほか

  ソフトテニスやバレーボールイベントも行いました

  先生対象の卓球イベントも開催したそうです

(9)お店を活性化させるためには?[能登高校]

  能登町のお店の活性化に取り組みました

  校内の購買に出店することで店の知名度を上げます

  購買の仕組みに工夫を加え持続可能性を探りました

  困難にぶつかっても諦めない素晴らしい姿勢です  

(10)地域デザイン〜仕事〜[能登高校]

  能登町「仕事図鑑」を作りました

  地元にどんな仕事があるか知ってもらうためです

  現代の蔦重みたいですね「能登細見」

  中学校や行政への配布も視野に入れています  

ひさびさの調理実習

地震から 431 日目

豪雨から 167 日目

 

1年生の調理実習が行われました

水が出るようになった調理室は

午前、午後フル回転です

 

 

 

 

 

 

地震でミシンが割れてしまったので

手縫いで仕上げたエプロンを着用して調理しました 

今回は炊き出しで大人気の豚汁作りにチャレンジです

 

 

 

 

 

 

なんとこんにゃくがハートになってました

愛情たっぷりの豚汁に心身ともにあたたまりました

 

以上家庭科の山上佳織先生からの報告でした


3月7日(金)本校を会場に

「ぼくらのまちはぼくらがつくる」

『街プロ』発表会が開催されます

今回被災した奥能登から3校をお迎えして

それぞれの街で取り組んでいる

被災地復興の取り組みを発表し合います

 

日程は以下のとおりです

10:00 受付

10:30 開会式

10:40 ステージ発表

12:20 昼食

13:20 ポスターセッション

14:20 閉会式

 

発表の内容がまとまりましたのでお知らせします

1 「朝市復興計画~新しいスタイルの多世代朝市~」輪島高校

2 「獅子舞で門前を活性化」門前高校

3 「農業で門前を活性化」門前高校

4 「商品開発で門前を活性化」門前高校

5 「人も猫も食べれるお菓子」輪島高校

6 「みつばちプロジェクト」輪島高校

7 「能登のみんなを音楽で元気づけるには?」飯田高校

8 「能登健康増進プロジェクト~スポーツでのとげんき!!~」能登高校

9 「能登町のお店を活性化させるためには」能登高校

10 「地域デザイン~仕事~」能登高校

11 「輪島の『楽しい』をつくる」輪島高校

12 「震災を超えて響く花火の音~花火復興プロジェクト~」輪島高校

13 「海辺で映画を見よう」輪島高校

どの学校も工夫を凝らしたアイデアですね

楽しみです

どうぞお越しください

企業様とも繋がってアイデアが現実化することを

願っています


昨日の朝日新聞に

沖縄尚学野球部 比嘉公也 監督の記事を見つけました

 

監督は

テストで赤点を取った部員には

練習参加を認めずずっと草むしりをさせるそうです

 

そんなに難しい問題はつくっていない

ふつうにちょっと努力をすればできるのに

点数がとれないということは

やらなくてもいいとか

いやなことから逃げるとか

そういう要素があると

おっしゃっています

 

沖縄尚学の強さはそんなところにあります

 

人としての強さというのは

練習以外の

日常生活のあらゆる場面で

培うことができるのです


【今週の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は3月21日「春が来て君は綺麗になった」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

彼は震災により

2年生の途中から本校へ転学してきた生徒です

面接でサッカーが好きと言っていたので

入学前だけど

3月21日にいいことあるから

一度学校においでと伝えてあった生徒です

 

๒0๒๔年0๓月๒๑日地震から๔๑日目

季節外れの雪が降りました

この日僕ははじめて輪島高校に入りました

いつも学校の前を通ってますが

一度も入ったことがなかったのでドキドキしました

先生に呼ばれただけだったので

どこへ行けば良いかわからず

とりあえず知っている友達を探しました

久しぶりに会う友達がいっぱいいて懐かしい匂いがしました

小中学校以来はじめての全校集会を体験しました

人が多かったですがとてもワクワクしました

そそそそそしてなんと本田圭祐さんが来てくれました

まじで神すぎる

名前を聞いた瞬間興奮しました

昔から憧れお手本にしてきた選手

つい朝までYouTubeで見ていたプロサッカー選手が

目の前にいるので震えが止まりませんでした

そして彼は地震で心が病んでしまった輪島の人々に

「つらいことを体験したみんなだから

 日本中の誰よりも強くなれるよ」

と激励の言葉をくれました

しびれるねぇ

この経験を糧に変えて強くなります

              《左手 ナタコーン》

怖い話

地震から 430 日目

豪雨から 166 日目

 

震災直後から

さまざまな支援のお声かけをいただいています

 

発災直後にあったこんなお話

 

「被災地の子供たちに贈り物がある

 せひ全生徒に配付してほしい

 さらなる支援も考えている

 一家庭あたり〇〇万円を

 全生徒にお配りしたい」

あるところにはあるもんだと感心しきり

 

「贈り物の中に連絡先を書いておく

 希望する家庭は

 それぞれで直接申し込んでもらう

 我々は指定された金融機関に直接振り込む

 学校には一切負担をかけない」

そんなことまでしていただけるのかと

細かい心配りに感謝

 

もともと人を疑うことを知らない脳天気な性格に加え

発災直後で混乱状態になっていた私は

「これはありがたい!即申し込もう!」

 

実は奥能登の他の高校にも申し入れがあったようで

ある学校の教頭先生が

「これちょっとおかしくないですか?」

 

冷静になって考えると確かに・・・

口座番号も含めた個人情報をこんなに無防備に・・・

 

そこで支援先に対して

「学校が責任持って全生徒に配付するので

 一括して学校の講座に入金してほしい」

と申し入れをしたところ

それ以来連絡がありません

 

この支援先について調べてみたところ

その母体は・・・

怖くて書けません

 

気づいた教頭先生は部活動でならした先生

数々の修羅場をくぐり抜け身につけた

危機を察知する

その動物的カンはさすがです

 

そして発災後このように

各学校が教育委員会を中心にして

情報を共有しながら前へ進んでいます


一昨日行われた卒業式で

輪高新聞が配られました

次のようにメッセージを残しました

 

「誰よりもつらい思いをしたみんなはきっと誰よりも強くなれる」

 サッカー界のレジェンド本田圭佑さんが

 本校に訪れみんなに投げかけてくださった言葉です。

 PTG(心的外傷後成長:Posttraumatic Grouth)という言葉があります。

(1)「他者との関係」他者を思いやる気持ちが強くなります。

   そしてつらいときには誰かに頼ってもいいんだと思えるようになります。

(2)「新たな可能性」が生まれます

   それまで描いていた人生の道筋とは異なる方向性を余儀なくされます

   だからこそ新しい可能性が開けてきます

(3)「人間としての強さ」が芽生えます

   つらいことに見舞われてそれでも今まだ自分は生きている

   自分が思う以上に自分は強いと実感できます

(4)「精神性的な変容」が訪れます

   人間の存在を超えた現象や事柄に向き合うことで

   生き方や魂について思いをめぐらせるようになります

(5)「人生に対する感謝」の気持ちが溢れてきます

   これまで当たり前と思っていたことが実は奇跡

   変わらない平凡な毎日にこそ感謝の気持ちを強く感じるようになります

 例えば野球部の生徒たち

 無惨に砕かれたグラウンドを目にして自分たちのグラウンドを元通りにしたい

 行政にかけあってもそれよりも優先すべきことがありなかなか前には進めません

 ついには自分たちでグラウンド整備から始めました

 どれだけ石ころを拾っても拾ってもきりがありません

 それでもいつかプレイのできる日を夢見て力を合わせます

 野球部は練習の前後にグラウンドに挨拶します

 それは誰に?野球に神様?それって誰?本当にいるの?

 今なら確信を持って答えることができるでしょう

 これまで普通に野球ができていたこと

 これは本当は奇跡的なことであって

 そこに辿り着くまでに多くの方の力があってのことだと

 身を持って感じることができたはずです

 君たちの子供らが将来挨拶する野球の神様

 それは間違いなく君たち自身なのです。

『街プロ』発表会のお知らせ

地震から 429 日目

豪雨から 165 日目

 

昨日行われた卒業式で

PTA会報「青桐」が配付されました

 

例年PTA役員の方々に

執筆をお願いしているのですが

今年は役員を選出せず

「全員が役員!

 楽しいことだけやりましょう」

をモットーに活動してきましたので

原稿も一般公募して

「ぜひお子様に残したいメッセージを」

としました

例年に増して心のこもったものになりました

 

私も次のようにメッセージを書きました

 

「東日本大震災が起こった日は入学式の行われる少し前の日でした

 新しいランドセルは手を通されることもなく津波に流されました

 土砂の中からそんなランドセルを見つけたお母さんがいました

 水道が来ていないので溜め水で懸命に洗いましたがきれいにはなりませんでした

 悲しみの新1年生たちには新しいランドセルが贈られ

 入学式を迎えることができました

 でもその子が入学式の翌日から6年間背負い続けたのは

 お母さんが洗ってくれた傷だらけのランドセルだったのです。

 

 能登半島地震が起こったあと初めて高校に生徒が集まる日のことです

 水道が来ていないので洗濯ができないことから私服登校を認めました

 ただひとり制服で登校した生徒がいました

 聞くとお母さんがその制服を持って逃げてくれたのだそうです

 他にも大切なものはたくさんあったはずなのに

 お母さんが真っ先に心配したのが娘の学校のことだったのです

 その話を聞いて生徒と保護者の学校に対する想いを実感し

 学校の責任の重さをあらためて考えさせられました

 今日はその制服を着る最後の日ですね」


「ぼくらのまちはぼくらがつくる」

輪高生のまちづくりプロジェクト『街プロ』

成果発表会を行います

一般公開いたします

お誘い合わせの上ぜひお越しください

 

今年1年間

生徒達がとりくんできた

まちづくりの成果を

ステージ発表と

ポスターセッションで披露します

 

3月7日(金)より

本校の第一体育館で行います

地震で壁はひび割れ

床が窪んだ悲惨な状況の場所ではありますが

危険立入区域には指定されていませんので

その被災状況も合わせて

ごらんになっていただきます

 

日程は以下のとおりです

10:00 受付

10:30 開会式

10:40 ステージ発表

12:20 昼食

13:20 ポスターセッション

14:20 閉会式

 

どなたでも参観できます

正面玄関よりお入りください

 

駐車スペースはございません

あらかじめご了承願います

 

ステージ発表の際には

質疑応答の時間は設けません

発表グループは

午後のポスターセッションでも

発表しますので

その際に直接ご質問ご意見をお寄せください

 

なお今回は奥能登の公立高校より

飯田高校(午前中のみ)

能登高校

門前高校

からも参加してもらいます

高校間を超えた交流も予定しています

それぞれの学校が

それぞれの場所で

生まれたまちを甦らせるために

がんばっています

 

お待ちしています

ぜひお越しください


【今週のありがとう】

 

東大阪ロータリークラブのみなさま

貴重な備品ありがとうございます 大切に使わせていただきます

 

谷村誠会長はじめ神戸市立保育園連盟のみなさま

おいしいお米ありがとうございます ご家庭に配付しました

 

岐阜県 関商工高校 鷲見椿さんとおともだち

「能登新聞」で被災地の状況を伝えてくれてありがとう!

 

広島県立芦品まなび学園高等学校 祝迫直子先生

ようこそお越しくださいました そして災害支援ありがとうございます

 

公益財団法人 旭硝子財団のみなさま

奨学金ありがとうございます 未来へ歩き出す大きな支えです

 

※このコーナーでは

 これまでご支援いただいた方々を

 順に紹介させていただいています

未来へ向かって飛び立つきみへ

地震から 428 日目

豪雨から 164 日目

 

卒業式が行われました

 

会場をお花で飾ってくださったのは

FlowerSchool Muguet の

水上 詩子 さま

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の音楽堂での卒業式

今年の入学式に続いて

3回目になります

金沢でフラワースクールを主宰されています

 

卒業生が胸にあしらう

すずらんとアイビーのコサージュも

全員分を手作りしてくださいました

 

 

 

 

 

 

スズランの花言葉は「幸福の再来」

ヨーロッパでは聖母マリアの花とされます

葉の影に隠れてしまいそうな小さな花が

被災地から立ち上がる小さな希望のようです

 

またアイビーの花言葉は「友情」「永遠」

アイビーが持つ強い生命力と

しっかりと絡みつくツタの性質が

力強く未来に向かって伸びていく姿を想像させます

 

 

 

 

 

 

 

 

卒業生一人ひとりに

エアリーフローラが手渡されました


名古屋市立西陵高等学校の

昨年度の2年5組のみなさんからも

お祝いメッセージカードが届きました

昨年発災後まっさきに

ハンカチとかコスメとか

女子高生ならではのアイデアの

支援をしてくださったクラスのみなさんからです

カードはこちら

20250219.pdf


仙台育英高校の野球部のみなさんからも

豪華な花の贈り物です

 

 

 

 

 

 


卒業式はどうやら雪の特異日のようでして

北陸では毎年不思議と雪がちらつきます

今朝も早くから係の先生方で駐車場の整理

 

 

 

 

 

 

思い出に残る卒業式にしようと

裏方さんもみんなで力を合わせます

 

会場である体育館への通路は

未だ崩れたまま

ブルーシートで覆われた通路を通ります

 

 

 

 

 

 

ゆがんだ通路をくぐると

みんなで仕上げた立派な式場へ

 

 

 

 

 

 

 

夜の体育祭にお招きくださった

福岡第一高等学校の校長先生や

 

 

 

 

 

 

 

 

本校にお勤めくださった

春木先生 大坪先生 矢知先生 松村先生 玉置先生

からお祝いのメッセージをいただきました

 

 

 

 

 

 

全校生徒で行う卒業式は

6年ぶりです

つまり今回の卒業生にとっては

中学高校を通して初めての経験です

 

 

 

 

 

 

どうですか?

思い出に残るものになりましたか?

小学校の卒業式に比べると

高校の卒業式は

味気なく感じたかもしれませんね


公費解体を待つだけの我が家の

タンスの下敷きになっていたギター

 

 

 

 

 

 

 

 

坂崎幸之助さんに憧れて

高校卒業のときに買った

6弦と12弦のダブルネックのアコギ

この思い出のギターで

卒業生の門出をお祝いしようと

秘密裡に練習してきました

挨拶が下手な私はお歌で勝負です

 

「あんなにも

 すきだった

 きみがいた

 このまちに・・・」

 

選んだ曲は玉置浩二さんのメロディー

 

「あのころは

 なにもなくて

 それだって

 楽しくやったよ」

 

下手にグダグダしゃべるより

よっぽど気持ちが伝わりそうな気がして

 

「メロディー

 泣きながら

 ぼくたちは

 しあわせを

 見つめてたよ」

 

のつもりでした

 

ギターを持ち上げたとたんに

カランカラン

弦にはさんでおいたピックを

ギターの穴に落としてしまいました

しっとりと6弦のフィンガリングで

静かに始まり

サビはピックで12弦のストローク

劇的なアレンジをしたつもりが

始まってもいないのに早くも破綻です

 

頭の中が動揺したまんま

止めるわけに行かず

 

案の定いきなり歌詞を間違えました

もうあとは思いついた歌詞を

適当に繋げグダグダでした

 

このプレッシャーに弱い性格は

どうにもなりませんね

 

それにくらべ

在校生代表の邑田達紀さんの送辞

卒業生代表の志田心湖(ここ)さんの答辞は

とても立派で心うつものでした

 

 

 

 

 

 

ここちゃんの答辞の中で

心に残ったのは

「嫌われてもいいからと

 それでも厳しく指導してくださった先生

 ありがとう」

のフレーズです

先生だって人間だから

生徒に嫌われたくはないんですよね

でも信念を持って生徒に接してくださった先生

生徒にはちゃんと伝わっています

私が見ていないところで

若い先生方はこのようにして

生徒に接していてくださったんだなと

思わず教員席の方を見てうるうるしました

 

式辞の最後に

卒業生みんなに向けて

ここちゃんにちなんだ言葉を贈りました

輪島に残るみんなへ

「それでもここ輪島にいる」

一旦輪島を離れるみんなへ

「それでもこころは輪島にある」

 

こちらもどうぞご覧ください

https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/wazifh/blogs/blog_entries/view/75/e54d6cf605868386a329026965dee8d4?frame_id=210 

だがしの日イベントin能登

地震から 427 日目

豪雨から 163 日目

 

今日は「だがしの日」

バレンタイン

ハロウイン

海外発祥のお菓子にちなんだイベント数ある中に

唯一日本が発祥のお菓子イベントです

「DAGASHIで世界を笑顔にする会」

のみなさんが訪ねてくださり

こどもたちを笑顔にしてくださいました

 

 

 

 

 

 

本校からもJRC部と野球部の生徒が参加して

運動会や紙芝居など

こどもたちを笑顔にしてきました


輪島高校では3年に一度

生徒会誌「潮鳴」を発行しています

3年間の部活動の活躍など

生徒会がまとめあげます

今年はその発行の年にあたります

巻頭言に次のように書きました

 

東日本大震災を経験された方からこんな手記が届きました。

 『こんな時に産んでごめん』『笑顔のお母さんでいられなくてごめん』ニュースを見ては心をえぐるような情報が入ってきて、心に余裕がなくなり子供にきつく当たってしまい、泣き叫ぶ子供から逃げるようにトイレに逃げ込む日でした。「今が一番いい時よ~」0歳と2歳の娘といると時折そう言われました。『こんなにも苦しくて泣いたり怒ったりしてばかりなのにこの日々が一番いいときなの?じゃあこれからはもっと苦しくなるの?』今でも子どもたちには申し訳なかったなと思います。確かに今思えば本当にかわいい時期だったのです。でも私にとっては一番苦しい時期でした。間違いなく一番苦しい時期でした。

 あのとき私が聞きたかった未来の自分からのメッセージを書きます。

「よく毎日をすごしてるね。とりあえずご飯を食べさせて、寝させて、大きな怪我がないように大きな病気にならないように。がんばって守ってるね。部屋はぐちゃぐちゃだし、ご飯もちゃんと作れてないし、今日も怒っちゃったろうね。でもね、毎日ぐじゃぐじゃだけど生きてきてくれたから今があるよ。ありがとう。ギリギリな感じだけどよく乗り越えてるよ。大丈夫。子供たち大きくなったよ。いっぱいいっぱい心配したけど、ちゃんと成長したよ。思っていたよりもいいことたくさんあったよ。出逢いもいろいろあったよ。いつか子供たちがね、大きくなってくるとあなたも余裕が出てくるよ。そうするとね、今はできないこともできるようになるよ。子供もあなたも家族も状況もどんどん変わっていくよ。子供たちが逆に励ましてくれたりするよ。だから、もうちょっと肩の力を抜いても大丈夫。今かなり苦しいと思うから、そんなときになんとかしなくちゃって焦って思わないで。いいタイミングが来るよ。いい出会いに助けられることもあるよ。叱らなきゃ、ちゃんとさせなきゃって思わないでも大丈夫だよ。いいところたくさん見つけてあげて。そして自分もよくやってるねって思ってあげて。あんまり思えないだろうけど思ってあげて。自分が思っているより周りの人はあなたのこと「よくやってるなー」って思ってるからね。がんばってくれてありがとう。子供たちを守ってくれてありがとう。あなたの毎日が今の力になってるよ。ありがとう!」

 みなさんには、未来の自分から今の自分にどんなメッセージが届くのでしょうか?

 

明日は卒業式です

どちらにつこうかな?

地震から 426 日目

豪雨から 162 日目

 

地震そして洪水に襲われた輪島ですが

少しずつお店も戻ってきて

スーパーなどで買い物をすることも

できるようになってきました

 

とはいえ夜の7時に閉まってしまうので

先生方の買い物も大変です

 

部活動の練習は7時近くまで

その後職員室で残務や次の日の準備

そんな生活が日常化していましたが

それでは店が閉まってしまうので

退校時刻が早くなっているような気がします

 

先生方には

「遅くまで残ってお仕事している先生を

 熱心な先生だと評価する時代は終わりました

 私は

 夜遅くまで学校に残る教員を

 時間内に仕事を終えるための

 タイムスケジュールのできない無能教師

 と評価します」

と伝えてあります

 

かなり乱暴な言い方ではありますが

教員の命を守るためと

教員の成り手不足を解消するため

あえてそのように伝えてあります

 

以下の話は耳にしたことのある方も

多いと思います

 

 

 

 

 

 

この図はアメリカ軍が作った図です

帰還した戦闘機のどこに被弾しているかを

プロットしたものです

赤丸が被弾した部分です

このデータを元に

航空機の強化のために補強します

とはいえ機体はできるだけ軽量にする必要があるので

補強部分は最低限にとどめる必要があります

さて

どの部分を補強すればよいでしょうか?

 

軍が補強したのは

コクピットや主翼の付け根

つまり真っ白な部分です

 

たくさん被弾した真っ赤な部分ではありません

 

なぜか?

白い部分は被弾していないわけではありません

被弾した戦闘機は撃墜されて

帰還できなかったのです

 

私自身若い頃

日付が変わる頃まで仕事に追われ

翌朝は4時くらいに起きて出勤するという

今考えるとなんともバカバカしいことをしていました

 

帰宅途中に気がついたら

信号機のある交差点のど真ん中に

車を停めて寝ていたり

 

家に着いたと思って車を降りたら

全く見たこともない山奥だったり

 

たまたま被弾したのが

翼の先っちょの真っ赤な部分だっただけで

今こうして生きているのは

運良くコクピットを撃たれなかっただけの話です

 

ですので

今輪島のまちは

午後7時を過ぎると買い物ができない

だから仕方なく教員は早くに退校する

いい流れになっています

 

とはいえ閉店間際のスーパーのレジは

ごった返しています

 

生まれつきギャンブルに弱い私は

レジの選び方も本当に下手くそです

 

並ぶレジ並ぶレジなぜか回転が遅く

「レジどこに並ぶ?」問題に

直面しています

 

まず基本は

ついている人数の少ないレジに並びます

そんな時に限って前の人が

カートの下にもカゴを積んでいて

わんさか買い物をしていたりします

 

人数だけではなく

列についている人のカゴの中身も

チェックしなければならないことを学びました

 

列の人数とカゴの中身

双方をチェックした後に最適なレジに並んでも

なぜか自分の列だけ進みが遅い

ようやく自分の番が来て

レジの方の名札を見たら「見習い中」

 

やはりベテランレジの列に並ばなければ…

新たな学びです

列の長さとカゴの中身そしてベテランのいるレジへ

あとひとりで自分の番

そのとき前の客と店員が顔馴染みだったらしく

事もあろうに世間話を始めてしまいました

「無駄話をせずに仕事しろ」と言えない

気の弱い私は一緒に相槌を打っていたり

 

列の人数とカゴの中身ベテラン店員に

列の前におしゃべりそうなおばちゃんがいないこと

今度は完璧です

ことのほかスムーズに進み

よしよしとほくそ笑んでいると

前のお客さんのカゴの中に

バーコードのついていない品があったらしく

「ちょっと確認してきます」

あれあれ店員がどっか行っちゃいました

 

そうこうしているうちに

遠くのレジでは

「お次お待ちのお客様こちらどうぞ!」の声が

空きレジにヘルプが入ったようです

 

次回は空きレジの隣に並んでみようと思います

 

闘いはまだまだ続きそうです

Build back better

地震から 425 日目

豪雨から 161 日目

 

こちらは石川県教委が準備してくださった

住む家をなくした能登地区の教員のための住宅です

 

 

 

 

 

 

小中学校の先生方16名が入居しています

廃校となった中学校の跡地に立っています

私は正直退職まで校長室に寝泊まりする

覚悟でいたのですが

おかげで風呂に入れる生活ができています

本当に感謝です

 

湿気がひどくてすぐ壁に青かびが生えます

ペニシリンでも作って商売しようかと考えています

 

写真手前が駐車場なのですが

田んぼのようなぬかるみ状態

 

そこで先生方は自然発生的に新しい駐車場を

定め利用するようになりました

 

 

 

 

 

 

 

隣には新たな棟の建設が始まっています

 

もともと能登地区には

アパートが不足しており

飯田高校の先生がようやく見つけたのが

輪島のアパートで

輪島高校の先生がようやく見つけたのが

飯田のアパート

60kmほど離れた学校に

お互い1時間以上かけて通勤するなど

相当お間抜けな状態が日常化していたので

その解決策にもなるのかなと思います


春になると仮設校舎の建設が始まり

早ければ秋からの運用を考えています

 

こちらは旧職員室

最も傾きの激しい2号棟にあります

写真が曲がっているのではありません

部屋がもうゆがんでいるのがわかると思います

 

 

 

 

 

 

先生方がいっせいにこの部屋に入り

仮設校舎へ運ぶべき荷物の

整理を始めました


このブログを読んでくださった

国連開発計画(UNDP)シリア事務所等で活躍された方から

お便りが届きました

”Build back better”という

国連機関の災害復旧支援の合言葉を

教えていただきました

ハード面で被災前より良い施設や生活基盤を作ろう

というのが本来の意味です

「災害復旧は現場復帰が基本

 それ以上にする贅沢は許されない」

とする日本の行政のあり方は改めるべきです!

とはいえ金が無尽に湧いて来るわけではないですからね

難しい問題です

 

もうひとつこの言葉には

「被災した個人やコミュニティが

 その経験を共有することが

 他の地域の人たちにとって深い学びになる」

という意味も込められているそうです

このブログが他の地域への経験の共有という意味で

役に立てばいいなと

背中を押していただいた思いです


以前本校に勤めていた玉置先生が

赤ちゃんを連れて遊びにきてくれました

玉置先生のご実家は

珠洲で珪藻土の七輪の切り出しをされていて

以前の地震で工場が全壊

復旧して再開していたのですが今回また…

元気な赤ちゃんは現在8ヶ月

被災して避難生活が続く中で

それでもこの世に生を受けました

「珠洲の海で生きる」と書いて

生珠(うみ)ちゃん

とっても素敵な名前です

ココスクとPTO

地震から 424 日目

豪雨から 160 日目

 

学年末考査3日目

教室では生徒が残って黒板を使って

自主的に教え合いの学習会を開いています

 

 

 

 

 

 


こちらもマンツーマンでの指導

英検の練習です

 

 

 

 

 

 


稲舟地区の危険区域立入禁止の指定がはずれました

発災以来初めて立ち寄ってみました

 

 

 

 

 

 

以前あった道路の脇に

新しく登る道路を建設中です

 

 

 

 

 

 

坂道から見下ろすと

全く手つかずの家がそのまま残っています

 

 

 

 

 

 

坂の上にある輪島市営野球場は

まったく使いものになりません

 

稲舟地区にはかつて輪島実業高校があり

閉校後は野球部がグラウンドを活用していました

 

 

 

 

 

 

野球部が使っていたグラウンドは

崩落こそしているものの

中央部は使えそうです

 

 

 

 

 

 

稲舟校舎(旧輪島実業校舎)は

亀裂が走り建物が傾き窓も割れていました

 

 

 

 

 

 

こちらは輪島市総合体育館

使えそうもないですね

 

子供たちが思いきり運動できる場所が

ことごとく壊されています

輪島高校の施設で使えるものがあったら

お貸ししたいと考えています


さて被災した状況で

これまでどおりのPTA活動なんかムリ!

というわけで

「楽しいことだけやろう」

「できる人だけでできることだけやろう」

昨年1年間こんな感じで

PTA活動をやってまいりました

 

一部の役員が苦労して電話して仲間を募り

無理矢理組織していた各種委員会

これも廃止する

次年度はそんな方針で臨みます

 

PTAは本来

学校と保護者が協力して

子供たちの健やかな成長を見守り

よりよい学校生活のために

活動すべきもの

 

それがいつしか

無理矢理役員を引き受けてもらって

一部の役員だけが苦労して

前例踏襲のためだけに

漫然と続けている

そんな組織になっていました

 

全国を見ても

PTA活動の見直しを進めている学校が

ちらほら見られます

 

まずは兵庫県川西市の保護者グループ

「ココスクール(Connecting Community School)」

1つの中学校と3つの小学校で編成しました

ニックネームは「ココスク」

こどもたちをココでスクすく育てる

という意味が込められているそうです

 

役員はなし

参加資格は全保護者と全教職員

 

活動の方針は

「子どもの命や安全に関わること」

「学校が必要とするときに繋がれること」

のふたつのみだそうです

 

ただ個人の声だと届かないことが

組織のだとしかるべきところに届く

なのでなくすることだけは避けました

なくなることで

子どもたちにしわ寄せが行くことだけは

避けなければなりません

 

また東京都のある小学校の

「PTO(Parents Teacher Organization)」

Oには「応援団」という意味もあるそう

「できるときに

 できる人が

 できることだけやる」

会員が好きな活動を

好きな時に手伝うボランティア制です

 

これらの先進校の事例を参考に

本校もPTA活動のあり方を

見直していきます

 

保護者と教職員全員が会員です

「やってくれてありがとう」で済まさず

全員が会員である思いを持った

組織になればいいなと思います

 

「それでも輪島にいる」

みなさんへのお願いです


【今週の生徒の叫び】

校長ブログを読んだ生徒が書いてくれた

コメントを紹介するコーナー

 

今日は2月7日「能登の我慢を日本の前提にするな」

のコラムを読んでくれた生徒からです

 

 自分達の学ぶための場所がなくなるのは嫌ですが、市民のためとなると仕方ないような気もしてきます。でも教育長さんたちがなるべくグラウンドのスペースが空くようにしてくださっているのがとてもありがたいです。地震が起きてから関わってくださる人や起きる前から関わってきた人、皆に感謝して受けた恩を忘れずに日々生きていきたいです。やる気があれば工夫のしかた次第でどうにでもなる。《尾崎 煕》

卒業制作ができました

地震から 423 日目

豪雨から 159 日目

 

学年末考査の2日目

生徒が熱心に質問に訪ねてきます

 

 

 

 

 

 

部屋もないので

寒い廊下で質問対応です


「動物と共生するまちづくりの会」

の石津佐智子さまより

お便りをいただきました

 

この会は

災害発生時のペット同室避難について活動なさっており

今回

「避難情報発令時、全市民が徒歩で行ける範囲に

 最低一か所の『ペット同室避難』可能なスペースを

 確保することを求める署名」

4,835筆を明石市に提出されたそうです

 

議会本会議のあと議長に請願書を提出され

全会派の推薦を得られたとのことです

市長に署名簿を提出し

防災担当部長 環境局長 教育委員会課長にも

訴えかけられたそうです

ここから第一歩を踏み出されることとなりました


大成建設さんとコラボして進めてきた

「転生プロジェクト」

災害ゴミに新たな命を吹き込むプロジェクトです

 

 

 

 

 

 

ビジネスコースの3年生が

卒業制作として取り組んでいたベンチ

完成して校庭に設置されました

 

 

 

 

 

 

被災地の瓦や漁網などを転生させました

表面の網目模様が漁網です

 

 

 

 

 

 

 

 

これから校庭でみんなを見守っていきます


【今週のありがとう】

 金沢大学 上原 爽世花 さま

「能登写真展」成功裏に終わったことと思います

 

福田圭一監督はじめ遊学館男バレのみなさん

横断幕ありがとう!これからもよろしく!

 

For Michael Blayde's Mom

Thank you for the christmas card.Your son is doing well.

 

石川教育公務員弘済会のみなさま

助成事業への採択ありがとうございます

 

作曲家 弓削田 健介 様

「フェニックス」素敵な曲ありがとうございます

 

※このコーナーでは

 これまでご支援いただいた方々を紹介させていただいています