2024年9月の記事一覧

酒人を飲む

地震から274日目

豪雨から10日目 

 

酒は百薬の長とも

命を削るカンナとも申します

陰気な酒はいけませんな

と落語のような出だしですが

 

人酒を飲む

最初のうちはおいしくいただいていますが

そのうち

 

酒酒を飲む

自分が欲しているわけでもないのに

おなかの酒が

次々招き入れるようにすすみ

やがて

 

酒人を飲む

自制心が効かなくなってしまいます

千と千尋のカオナシ状態です

 

酒を飲むと人にからんだり

ダメになる人もいますが

実は酒が人をダメにするのではなくて

本来ダメな人が

酒によって正体が暴かれているにすぎません

 

同じような話で

コーヒーは胃に悪いとも聞きます

確かにコーヒーを飲むと胃が痛いことはありますが

これはコーヒーが悪いわけではなくて

胃が悪いときにコーヒーを飲むと痛むだけの話です

もともと潜在していた問題点が

コーヒーによって顕在化したにすぎません

 

これと同じことが今被災地の教育現場で起こっています

今被災地で起こっていることは

地震や水害だけのせいで起こっているのではなく

被災前から全国のあらゆるところで

くすぶっている問題です

たとえば教員不足の問題であったり

教育格差の問題であったり

 

生徒を見ていても

きちんとした学習習慣の確立していた生徒は

被災により環境が変わっても

自分のすべきことにきちんと取り組んでいます

大変だねと声かけしても

環境が悪いから勉強できないなどとは

一言も口にしません

 

学校では今

建物の基礎調査のための掘削が始まりました

騒音がうるさくて正直授業どころではありません

でも工事も進めなければならないし

生徒には集中力で頑張れと

精神論しか今は言えず

本当に申し訳ないです

 

だからといって

学校として

全てを生徒の自己責任にすることは

許される訳もなく

精一杯のことをやっていきます

 

まずは

水害により家庭での学習に支障をきたしているみなさん

休日の学校を学習場所として開放しています

昨日一昨日と何人かの生徒が登校し

学習に取り組んでいました

 

 

 

 

 

 

しかしこれなども教育格差のひとつです

都会なら学習塾や図書館があるけど

過疎地では学校がその役目もしなければならないこと

それに付随する教員の働き方に関する問題です

  

 

 

 

 

 

 

3年生の岩田さんのおかあさまが

みんな頑張っているからと

おやつを差し入れしてくださいました

ありがとうございます

みなさんに支えられながら

がんばっています 


フジ・アート

そして

府中童謡の会・府中市赤十字奉仕団の

藤原 美江さまより

ご支援をいただきました

本当にありがとうございます

 

 

 

 

 

 

東北から帰ってきました

地震から273日目

豪雨から9日目 

 

東北研修旅行から帰ってきたのが

昨晩の10時

学校で迎えました

ハードなスケジュールだったけど

頑張りましたね

 

たくさんのことを学んできました

 

先生も生徒も

本当に久しぶりに

心から泣きました

 

そう

被災地で頑張っていると

決して涙は見せまいと

明るく振る舞うんですよね

 

多賀城高校さんからは義援金までいただきました

本当にありがとうございます

生徒のみなさんにも暖かく迎えていただきました

最後に手を振って見送ってくれた場面は

一生忘れない!

と口々に言っています

色紙にはみんなからのメッセージが

 

 

 

 

 

 

私も深夜の校長室でそれを読んで

久しぶりに心から泣きました

 

いただいたメッセージには

 

「悲しい時は泣いてください

 つらい時は落ち込んでください

 ただ

 生きることを絶対に諦めないでください!」

東北から帰ってきます

地震から272日目

豪雨から8日目

 

今日は東北研修旅行から

生徒が帰ってくる日です

 

生徒から感想が送られてきているので掲載します

1年
今回の東北ツアーを通して嬉しかったことや、学んだことや、気づいたことは、まず、輪島の場合は備えが充分になかったり、日頃からの避難訓練が宮城より、適当に感じたことです。多賀城高校に言った際に、輪島は学校や地域の避難訓練があまりおこなわれないことに驚かれました。やっぱり、被害にあった人たちはこのように、自分たちの子供や孫などに地震の話をして、地震の怖さや、その時どう言った対応をしたらよいかということを伝えているんだな、家族で話し合って、地域の人と話し合ってその時どういった行動をしたらいいか話し合っているんだなと感じた瞬間でした。この地震があっても輪島はまだ、地震に対して、恐怖心や、危険性を持ってる方は少ないなと思いました。憶測ですが、今輪島高校の全校生徒に災害バッグや、もしまた何か会った時用に、その場で対応できる備えをしているかと聞くと半数も手をあげないだろうなと思いました。なぜなら実際私たちもこの質問を受け、手をあげた人は半数にも満たなかったからです。
そして、もう一つ問題だなと思ったことは、避難訓練です。私たちは学校にいるタイミングで地震は来なかったけれど、東日本大震災では、ほとんどの児童が学校にいる時間帯でした。そして、現地の人の話を聞くと、子供達の命を落としている数がとても多かったことがびっくりしました。そして、校舎自体も大きな被害を受けていました。話を聞きながら、今回は津波は来なかったけど、もし来ていたら、私はちゃんとした行動ができていたのだろうかと、とても考えさせられました。そして、避難訓練は学校だけでなく、地域でもやるべきだと思います。めんどくさいなど思う方もいるかもしれませんが、みんなの命を守るきっかけにつながると思うし、あの時やっててよかったと思う瞬間が必ずあると思います。備えあれば憂なし。本当にその通りだなと感じました。そして、嬉しかったことは多賀城高校と交流が終わり、バスに向かおうとした瞬間に、ほとんどの多賀城高校の生徒が、私たちを囲み頑張れー!と、応援してる!と大きな声で叫んでくれたり、吹奏楽部の演奏や、ダンスを踊ったりして、見送ってくれました。あの光景は一生忘れられないほど、本当に嬉しい出来事でした。そして、友人もできました。地震は大変だったし、苦しかったけど、この地震があったからできたこともあったし、もう一生、関わることがなかった人とつながることができたと思います。この機会を与えてくれた、宮城の方々、学校の先生方、宮城に行かせてくれた家族たちに、感謝しかありません。ありがとうございました。宮城も輪島も大好きです!復興頑張るぞー!

 

1年
今回私は東北ツアーに参加しました。楽しそうだなって思ったからです。あまり良くない事だと思うのですが、最初は軽い気持ちした。24日に事前学習で調べた事を発表し合う活動をしました。

地下鉄に居る時に地震が怒った場合に取る行動についても問題を出してくれました。選択肢として、「中央にかたまる」「電車に乗り込む」「出口まで逃げる」の3つの選択肢がありました。この中で正解は電車に乗り込むでした。崩れても電車が支えてくれるそうです。将来に生かせる!と思いました。館長さんがお話をしてくれた中にとても印象に残ってる事が沢山あります。ある方が朝に親と喧嘩をして仕事に行きました。車に乗りながら、親の好きな物を買って帰って謝ろう。と思ったそうです。ですがその後の地震で津波が来て流されました。その方は必死になって探したそうです。そのおかげで両親は亡くなったけど見つけることができました。ごめんね。って一生謝ることができなくなった。と後悔していたそうです。この話が特に印象に残ってます。もう1つは、逃げよう!と言える人になる。ということです。あのとき逃げよう!と言ってくれた人がいたので今生きています。と館長さんは言われたそうです。私も逃げよう。と言えるようになりたいです。自分で決断できる人に。とも言っていました。私はすごく自分で決断することが苦手です。なのでこの言葉はとても印象深いです。日頃から自分で決断できるようにしていきたいです。

2日目は門脇小学校について聞きました。実際に校舎に入って火災や津波の跡を見てきました。ここで授業をしてたんだなと思いました。教室の中はすごく散乱していました。焦げていました。みんなにも1度行ってみて欲しいです。ビデオを見ました。教壇を使って、協力し抜け出したと言っていました。手助けをしていた人が後ろにいた人に行きなさい。と言ってもらって逃げた。という風に言っていました。その後に、手助けを放って先に逃げた人がいる。という噂が立ったそうです。その方の子供がお母さん。気にしないで。お母さんは何も悪くない。と言っていました。とても良い親子だと思いました。次に女川町のこんのまさひとさんにお話を聞きました。その中で想いの共有の場を作る。というのがとても大事だなと感じました。他にも、街づくりには10年~20年かかる。だから10年後20年後の若者に託す。と言っていました。40代50代が中心になってやる。70代は口出ししない。とても素敵だと思いました。2日目の最後には多賀城高校に行って、高校生ができる事。をグループワークで話し合いました。多賀城高校の生徒さんがとても良い人達で話しやすかったです。輪島には備蓄品がないから、それを生徒会に話したりする事が私たち高校生に今できること。だと意見が出ました。見送る時に多賀城高校の人達が盛大な見送りをしてくれました。とても嬉しかったです。

3日目は、朝市の方のお話を聞きました。とても熱心に話してくれました。復興について話してくれました。待っているだけではダメ。自分で行動しなさい。現地に行きなさい。メールや電話ではなく、現地に言って話す。と何度も仰っていました。私も待っているだけじゃダメだと思います。行動できる人になりたいです。

この3日間で、最初とは意識が変わりました。最初軽い気持ちを持っていたことがとても恥ずかしいです。東北ツアーに参加して本当に良かったです。どれだけ悲惨だったかが分かるツアーでした。ただの話だけではなく、展示している所に行って実際に見たりすることが大事だと思います。学んだだけじゃなくて、多賀城高校生徒さんとの交流等で、楽しい思い出もできました。私は東日本大震災などこれを沢山の人に知ってもらいたいし、実際に、行って見て聞いて話したりして欲しいと思います。

 

2年
 今回の東北復興研修で、東日本大震災時の地震、津波そして復興までの過程を学ぶことができ、そこで学んだことを輪島市の復興と今後の災害への向き合い方を考えて行こうと思った。

研修旅行を通して、石巻市の大川小学校を視察した際、その当時の事を話してくれた三條すみゑさんの話が一番印象に残っている。警報が出ているとき三男に電話をした。最後の方に「母ちゃんも向かってるからな」と言った。その言葉を言ってしまったため三男は近所の人が「避難しよう!」と言っても「少し片付けてから行きます」と言い避難はしなかった。すみゑさんは「自分で息子を殺してしまった」と涙が込み上げてくるのを耐えながら話していたことに自分も悲しい気持ちになり、もらい泣きしそうになった。

津波は残酷だ。しかし、自然災害を止めることはできない。だからこそ災害を止めるではなく、災害が起こった後のことを考え市民や学生、外部の人たちに今回聞いたことや能登半島地震で体験したことを伝えて、より災害について深く考えてもらうことが今後起こる自然災害への対策につながると感じた。  

土日の学校開放

地震から271日目

豪雨から7日目

 

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます

ご家庭の状況によっては

落ち着いて学習できる環境でないお宅がおありのことと

お察しいたします

 

そこで

当分の間

土曜日 日曜日 祝日

高校を学習の場として全学年開放することとしました

時間は9:00~16:00です

ご活用ください

ただし

28日(土)については

途中から断水のため

簡易トイレを使用してもらうことにはなります


道路事情が悪く公共交通機関がストップしていて

学校に来れない生徒がいます

電波事情も悪く携帯電話がつながりません

連絡したいときは電波のあるところまで

山を降りてかけているので

こちらからの連絡のつけようがありません

そこでそんな生徒のお宅を直接訪問してきました

 

たどり着けるかわかりませんが

途中の道路事情も含め視察です

 

河口付近から海を望みます

手前にある茶色の陸地に見えるのが全て

今回の水害で山から流出した土砂です

 

 

 

 

 

 

沖の方までずっと海が赤茶色に染まっています

 

地震で崩落した山沿いの道路の代わりに

隆起した海底だった場所に道路を敷設中です

車窓のすぐそこまで海が迫っていて

綺麗に舗装できたらさぞ気持ちのいい

ドライブウエイになるのだろうなと思います

完成したらぜひ走りに来てください

 

 

 

 

 

 

石川県には千里浜ドライブウエイという

世界でも例を見ない車で走れる砂浜があります

通常砂浜だとタイヤがスタックして

前にも後ろにも進めなくなるのですが

千里浜は白山から流出した

驚くべき粒子の細かい砂が堆積したものなので

しっかり締まって車が走っても沈みません

ところが近年は砂防ダムの建設により

白山からの流出が少なくなり

海岸がやせ細ってきているのだそうです

 

今回向かったのは

特に被害の大きかった

輪島市の東端にある町野地区です

かつて私の祖父母の家があり

夏休みには毎年遊びに来ていた

そして教員人生の最初の17年間を過ごした

思い出の地です

 

 

 

 

 

 

地震以来初めて訪れました 

信じられない風景が目に飛び込みます

輪島市街は時が止まったままだと言われますが

それどころではない

本当に1月1日のままです

そして今回の水害です

 

 

 

 

 

 

祖父母の家の手前で行く手を遮られます

仕方なくお隣の柳田村を経由します

 

 

 

 

 

 

 

大量の土砂に埋まったままの家

 

 

 

 

 

 

 

 道路のあちこちで

流木と土砂の撤去作業が進んでいます

片側交互通行どころか

両側を封鎖して作業の隙間に車を通します

通常30分で行ける場所まで2時間かかりました

 

東陽中学校を訪問しました

 

 

 

 

 

 

職員室も泥だらけ

これから掻き出しです

再開まで相当時間がかかりそうです

 

祖父母の家へ向かう橋

 

 

 

 

 

 

目を背けたくなります

見るのもつらいです

でも

ほとんどマスコミも入れない場所なので

地元の人間が惨状を伝えるしかないと思い

振るえる手でカメラに収めています

 

ここは五里分橋(ごりわけばし)

ここから輪島へ五里

珠洲へも五里

宇出津へも五里

能登半島のど真ん中に位置する

昔の交通の要所です 

 

 

 

 

 

 

そんな場所なので水路も集中します

今回町野で最も被害の大きかった場所です

 

私が初任以来17年間勤めた町野高校跡地

 

 

 

 

 

 

災害ゴミ置き場と化していました

 

観光にいらっしゃったことのある方

これ何かわかりますか?

 

 

 

 

 

 

窓岩です

窓どころか岩ごと崩れてなくなりました

 

岩倉山も大きく崩落

 

 

 

 

 

 

トンネルが塞がれ

珠洲方面への通行ができません

 

空からは決死の捜索が続きます

 

 

 

 

 

 

 

全国の皆さん

どうかこの町野地区にご支援の手を

ぜひともお願いします


今日は陸上部の生徒が災害復興ボランティアです

 

 

 

 

 

 

車庫の中には重い泥がどっさり

 

 

 

 

 

 

力を合わせて畳の運び出し

水を吸った畳って重いんですよね

 

ここで災害から身を守るライフハックをひとつ

私の父は熊本で育ったので

台風に対する知識が豊富でした

 

仮に台風で窓が割れた場合

次に起こると考えられる怖いことは何でしょう?

 

それは屋根が吹っ飛ぶということです

なぜなら屋根は上からの力には強いのですが

下からの力にはあっけないほど弱いからです

なので窓から吹き込んだ風で

屋根が内側から吹き飛ばされるのです

 

ではそれを防ぐ最も手っ取り早い方法は?

 

畳を立てかけるのです

しばらく押さえておくと

そのうち雨を吸ってずっしり重くなり

びくともしないのだそうです

道具も釘もいらない

畳1枚をダメにするけど屋根と家を守る

最後の手段です

10名弱って何人?

地震から270日目

豪雨から6日目

 

朝の5時だというのに

輪島に入る道は

救助や捜索に入る方の車で大渋滞です

 

 

 

 

 

 

こちらは大津からの消防隊の方々

出発はおそらく昨夜遅くでしょう

本当にありがとうございます


今日から

東北復興研修ツアーが始まりました

朝6時

元気に学校を出発しました

 

 

 

 

 

 

私も同行して

奥能登地区の高校の再建のため

さまざまなことを学んでくるつもりではあったのですが

今回の水害でまだ孤立し

学校に出てこれない生徒がいます

そのための学習支援の対策が急務なので

残ることにしました

 

 

 

 

 

 

犠牲になられた方が命と引き替えに残して下さった多くの教訓を

そして生き残った方が再建に関わってきた努力の跡を

しっかり学んできて欲しいと思います

 

多くの方からいただいている支援金を

活用させていただきます

私はいただいたお心を

物品を買うことには使わないつもりです

物はいずれ姿を消します

しかし生徒の心に残したものは

このさきずっと

さらに多くの人を巻き込んで

どんどん大きくなっていくと

信じているからです

 

今日は丸一日かけて移動したあと

松島海岸のホテルで講話をいただきます

私も以前松島を訪れたことがあります

風光明媚でとても美しい場所でした

しかしこんな美しいところに

なんであんなもの建てるかな?

というおぞましい建物に興ざめした覚えがあります

 

明日は石巻で震災遺構を周り

宮城県立多賀城高校の災害科学科の生徒さんたちとの

交流を予定しています

女川町も訪れます

以前このコラムでも書きましたが

女川原発が再稼働することになっています

あんな酷い目にあったのにどうして?

私はその疑問をずっと持っていたので

今回予約をする際に実際に尋ねてみました

その方は答えにくそうに

実は賛成派と反対派が半々であると

教えてくださいました

半々の中に

亡くなった方や街を去った方の意向も

含まれているのでしょうか?

 

あさっては「ゆりあげ朝市」を視察したあと

帰路につきます

 

参加した生徒は10名弱です

10名弱というと何人を予想しますか?

私は8~9人ですが

今の若い方は

12~3人

10名とちょっとと感じるそうです

「じゃあ10人強は?」と訊くと

17~8人だそうです

「すごい」や「やばい」という言葉が

もともとの意味とは全く変わって使われているように

時代とともに意味が変わっていくのかもしれません

ちなみに今回の参加者は13名です


男子バレー部が

災害ボランティアに出かけました

 

 

 

 

 

 

中の家具などを丁寧に運び出します

 

 

 

 

 

 

大切な思い出の品がこんな目に

こんな家庭がたくさんあります

震災から踏み出そうとしたところなのに

ゼロからマイナスへ逆戻りです

 

 

 

 

 

 

でも輪高生は負けません

「諦めたらそこでゲームセットです」

スラムダンクの中での言葉です

輪島高校には

スラムダンクのゴリのモデルだった先生が

かつていたからです

その方はとても謙虚な方なので

お名前を出すのは控えますが

お嬢さんがパリオリンピックの選手だったので

ご存じの方も多いかと思います

いろいろご指摘ありがとうございます

地震から269日目

豪雨から5日目

 

市民の方から

学校に苦情の電話がありました

買い物をしていたら

そこに入ってきた3名の輪島高校の女子生徒のうち

2名のスカートが短くて見苦しいという内容でした

 

学校として

生徒指導主事の冨水先生を中心に

次のように指導することとしました

 

「身だしなみ」と「お洒落」の違いを考えましょう

 

「身だしなみ」とは?

 外見だけを整えるのではなく

 身の回りについての心がけです

 周囲に不快感を与えないように

 頭髪や衣服を整え

 言葉や態度をきちんとすることです

 

「お洒落」とは?

 服装や化粧などを

 洗練されたものにしようと気を配ることです

 

「身だしなみ」とは他者のために整えるもの

「お洒落」とは自分のためにするもの

と言えます

 

①「身だしなみ」と「お洒落」は同じだと考えてませんか?

 高等学校は公共の場であり

 多くの価値感をもった人間が集団生活をする場です

 ここで大切なことは

 個人の行動は常に他人に影響を与えるということです

 他人に不快感を与えてまで自分なりのお洒落を楽しむ場

 では決してないということです

 人に不快感を与える人を

 企業や進学先の採用担当者が採用したいと思いますか?

 たとえ学校外であっても制服を着て活動する以上

 他人の気持ちを考えて行動することが求められます

 

②「人は身だしなみが100%」

 多くの時間を共に過ごす人にとって

 身だしなみがどうであろうと

 人間的な魅力が最も重要であることは間違いない真実です

 しかし

 わずかな時間しか共に過ごさない人にとっては

 身だしなみの評価がその人物の評価の100%になります

 見た目で損をする人物になっていませんか?

 見た目で誤解を招いていませんか?

 自分自身の身だしなみをもう一度見直してみて下さい

 

 以上です

 

ご指摘ありがとうございます

しかしながら学校を離れた場面では

全て指導が行き届かないのも事実です

 

もし次回このような場面を見かけたら

ぜひ直接ご指導ください

 

教育は学校だけで行うものではなく

地域全体で行うものです

ぜひ

「不快に思っている」

ということを直接言っていただければ

先述の指導がより身のあるものになります

ご協力をお願いします

 

電車の中で暴れまくり

親のいうことをきかない子に

他人が声をかけるだけで静かになるそうです

つまり子どもは他人ではなく

風景として認識しているのです

風景に話しかけられたら

子どもは驚いて

次から他人というものを意識できるようになるそうです

 

これは確か

「ミステリと言う勿れ」の中で

久能整さんが言っていたような気がします

全巻持っていたのですが

被災でダメになってしまいました

とても面白いので

また買い揃えようと思っています

 

この作品の中には

なるほど!

と思う名言がたくさんあって

印象的なものに

倒れている人に

「大丈夫ですか?」

と問いかけた後で

「どうかしましたか?」

と問い直すシーンがあります

「大丈夫ですか?」と聞かれたら

「大丈夫です」

と反射的に答えてしまうからです

「どうかしましたか?」

と聞かれると心を打ち明けやすいのだそうです

 

私はこの逆を昔から使っていて

心配な生徒に

「大丈夫?」と聞くのです

「大丈夫!」と答える生徒は大丈夫じゃないので

その後しっかりと観察するようにしていました

なぜか

本当に大丈夫な生徒は

「大丈夫?」と聞かれたら

「何が?」

と聞き返してくるからです


先日野球部がボランティアで

ある酒屋さんの水害の片付けをしました

酒屋さんがSNSに投稿してくださり

一万を越えるいいねをいただきましたが

そのコメントの多くは

「マスクをさせろ!」

 

配慮が足りませんでした

さっそく次の日からはマスクをさせました

ご指摘ありがとうございました

豪雨のあとさき

地震から268日目

豪雨から4日目

 

豪雨のあとはじめて登校する日です

時間の経過とともに被害の大きさが

明らかになってきます

 

街の中を走る車はほとんど泥だらけで

まっ茶色に染まっています

 

道路の寸断により登校出来ない生徒

家の中の泥を掻き出す作業をするため登校出来ない生徒

さまざまな事情で全員揃うことはできませんでしたが

それでも多くの生徒が顔を合わせることができました

 

コロナのとき

そして地震のとき

身をもって実感したのですが

こんなときは何もできなくても

お互いの顔合わせが

心の通い合わせになるのです

 

今日は野球部の生徒が

家屋の泥出しと清掃のボランティアに出かけました

今日はまず被災した部員の家からです

もし高校生の力を借りたいお宅があったら

どうぞお問い合わせください

調整の上

お手伝いできることがあればお手伝いします


以前もお越しくださった

大阪大学の渥美教授らが

ふたたび訪れてくださり

モバイルバッテリーのご寄付をくださいました

 

 

 

 

 

 

生徒のみなさんご家庭のみなさん教員のみなさん

必要な方におあげします

数に限りがありますので

明日の時点で一旦締め切り

被災状況を確認した上で

適切な方に差し上げます

あまったらその後は早い者勝ちにします

 

また生徒玄関にスポーツドリンクも置いてあります

こちらも自由にお持ちいただけますので

必要なご家庭は生徒に持ち帰るよう

お伝えください

何度でも何度でも何度でも

267日目

 

大雨もおさまり

寸断されていた道路も

片側交互通行ながら繋がり

金沢から輪島にようやく入れました

 

地震で崩れた岩肌を

何本もの滝が

音を立てて流れて落ちています

天然のダムとしての

山の保水機能が完全に失われています

地震がなければおそらく

今回の雨で

これほどの被害にはならなかったでしょう

自然破壊への警鐘です

 

街のあちこちで

流れ込んだ土砂のため

道路が通行止めになっています

 

頭の上を捜索や報道のヘリが飛び交い

消防車や救急車の音が鳴り止みません

まるで1月に戻ったようです

 

ようやく入れた仮設住宅が

ダメになった生徒もいます

 

営業を再開したばかりの

多くの飲食店が振り出しに戻ってしまいました

 

孤立した集落には支援物資が届かず

「あるものでしのいでくれ」

と言われているそうです

 

でも輪島のみんな

失うものを無くした人間には

怖いものなど何もない!

やったろうぜ!

絶対に負けるな

 

生徒のみんな

未来への希望を捨てるな

 

今朝からずっと

ドリカムの曲が

頭の中をリフレインしてます

 

何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ

きみの名前 声が涸れるまで

悔しくて苦しくてがんばってもどうしようもない時も

きみを思い出すよ

10000回だめで へとへとになっても

10001回目は 何か 変わるかもしれない

落ち込んでやる気ももう底ついて

がんばれない時も きみを思い出すよ

前を向いてしがみついて

胸掻きむしってあきらめないで叫べ

明日がその10001回目かもしれない… 

あれこれ速報

帰路の安全が確認できましたので

金沢で宿泊していた陸上部は

午後1時に金沢を出発しました

 

男子バレー部は

3名が保護者に迎えに来ていただきましたが

残りの6名は

マイクロバスでの移動となるため

念のためもう1泊し

さらに道路状況が良くなってから帰ります

さまざま速報

266日目

 

大雨特別警報継続中です

本日予定されていた商業検定は中止

部活動等も全て中止

生徒のみなさんは登校しないでください

 

ご近所の方で自主避難したい方

輪島高校は避難所にはなっていませんので

輪島中学校の方へお願いします

 

熊野トンネル付近

片側交互通行で通れるようになったようです

現在金沢で宿泊している

陸上部と男子バレー部は現在ホテルで待機中です

午前中の雨が収まってから

道路の安全を確認後帰校します

状況によってはもう一泊する可能性もあります

安全第一で動きます

 

お迎えに来られたい方は

顧問に連絡の上宿舎の方までお願いします

いろいろ速報

 

265日目

 

野球部秋の大会3回戦

同じく震災で被害の大きかった

日本航空石川との対戦です

 

先発は宮下くん

 

 

 

 

 

 

その宮下くんが3回裏

レフトスタンドに突き刺さるホームランで先制です

今日は終始レフトからホームへ

強い風が吹き付けていますが

打った瞬間その風が止まりました

 

6回に1点

8回に2点を奪われ逆転されますが

 

その裏宮下くんが四球を選び

代打志田くんが左中間のツーベース

 

 

 

 

 

 

応援にも力が入ります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

徳野くんがスクイズを決め

1点差に詰め取ります

 

 

 

 

 

 

最後は惜しくも敗れてしまいました

 

日本航空石川さんは

この間ずっと練習にグラウンドを

お貸してくださっていました

ありがとうございました

 

 

 

 

 

 

最後は感謝を込めて互いに挨拶です

この後の試合頑張って甲子園決めてください


陸上部も新人大会で戦っています

紺谷優衣菜さんは

7種競技の最終種目800mで3位に入り

総合で5位入賞を果たしました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


とかなんとか言っている間に

輪島の方が洪水で大変になっています

帰路がいずれも土砂崩れで帰れません

野球部はとりあえず球場で解散

応援にいらっしゃっている保護者に

お預けします

 

同じく遠征に来ている

陸上部はそのまま宿舎に宿泊します

お迎えに来れる方にはお預けします

 

練習試合に来ている男子バレー部は

石川県青少年総合研修センターに

宿泊することになりました

夕食は金沢錦丘高校さんが

作ってくださることになりました

お世話をしてくださったのが

以前にもお世話になった錦丘の中野先生

本校の野球部責任教師の

中野先生のお母様です

 

いずれにしても明日以降

道路の安全を確認してからの帰宅となります

明日も引き続き警戒が必要なようですので

最悪もう1泊も考えられます

 

みなさんにお願いです

道路状況おわかりになった時点で

明日の朝以降学校の方に情報を

提供していただけないでしょうか

よろしくお願いします

 

今回の延泊にかかる費用については

震災の際に

全国のみなさまからいただいた支援金を

使わせていただきます

ありがとうございます

ご家庭からの追加徴収はいたしません


学校の方では

学校前の道路が冠水

登校していた生徒は無事帰宅しましたが

帰宅できなくなった教員が数名

学校に泊まります

水道が断水で使えません

 

トイレはラップポンを使います

これは震災の際に

業者の方が設置してくださった簡易トイレです

用を足したあと

スイッチ一つでクルクルとラップして

自動的にポンと捨ててくれる優れものです

「トイレが使えるようになったら回収するので

 ご連絡ください」

と言われてもいたのですが

いやいや待てよ

必要な時が来るかもしれないと

連絡せずに置きっぱなしにしていました

ラップポンの会社の方ごめんなさい

宣伝するので許してください

ラップポンぜひご家庭に1台!


生徒のみなさんで安否確認未回答の人は

すぐ回答してください

失言回避の6つの「た」

264日目

 

北信越高校校長会の2日目

今日はパネラーとして

パネルディスカッションに参加しました

 

失言しがちなシチュエーションというのがあって

(1)立場をわきまえず話す時

(2)正しいと思っていることを話すとき

(3)多人数の場で話すとき

(4)旅先で話すとき

(5)他人の批判をするとき

(6)例え話をするとき

全て「た」で始まる「6つのた」です

うーん

今回全て当てはまっているぞと

嫌な予感を抑えつつ

絶対ウケだけは狙うまいと

言葉を選びながら話すものだから

まあ歯切れの悪いこと

 

歯切れで思い出した面白い話

その昔

反抗的な態度で母親に口ごたえする娘にキレた晴れ女が

「親に向かって歯ごたえするな!!!」

歯ごたえって…

叱られている娘ともども

笑いを堪えるのに必死でした

 

その他のパネラーは

飯田高校の角秀明校長先生

飯田高校では前回も大地震に見舞われ

パソコン室のパソコンすべてが落下したので

そのときパソコンを全て机に固定したそうです

で今回の地震では机ごとひっくり返ったそうです

チャップリンの映画か?

思わず笑ってしまいました

今だから笑えますね

 

田鶴浜高校の赤島あけみ校長先生

県内で唯一看護科を持つ高校で

校長先生ご自身も看護の免許をお持ちだとか

その経験を活かして

避難所開設の際には

各部の部室に仮設トイレを設置したそう

 

やはりそれぞれの学校で工夫を凝らして

乗り越えてきたんですね


それから今日は東京の大成建設さんが

再び学校にお見えになり

今度は1年生全員とビジネスコースの3年生に

転生プロジェクトのワークショップを

実施してくださいました

 

転生プロジェクトとは

被災地の崩れた瓦やコンクリート塊などを

生まれ変わらせるプロジェクトです

 

前回2年生で提案されたのは

例えば被災地の瓦で作った風鈴

想いを音に込めて残すというアイデアです

 

今回はどんなアイデアが生まれるのでしょう

特に3年生に関しては

卒業制作にしようと考えています


それから桐章会の総会がありました

桐章会は卒業生の同窓会組織です

多くの方が出席くださいました

昨年度百周年記念式典の際に提案のあった

輪島実業高校同窓会組織も加わる案

正式に採択されました

 

輪島高校卒業生

輪島実業高校卒業生

双方から反対するご意見も聞いています

過去に何があったかも

ある程度聞いております

でもこれからの子供たちのことを

そして未来の輪島市のことを考え

ご理解ご協力お願いします

 

桐章会は

「輪島高校」の卒業生の組織ではなく

「輪島の高校」の卒業生の組織です

本の木とバウムクーヘンの街

263日目

 

石川県立図書館は

「百万石ビブリオバウム」の愛称で親しまれています

「百万石」は100万冊を超える蔵書の規模感を

「ビブリオ」は図書を表します

そして「バウム」は木

「バウムクーヘン」の「バウム」です

「クーヘン」がケーキなので

「バウムクーヘン」は「切り株ケーキ」

みたいな意味でしょうか

 

命名当時は「覚えにくい」などの声も聞かれましたが

とても素敵なネーミングだと思います

 

 

 

 

本の木「ビブリオバウム」は

まるで本のページをめくるような外観です

360°展示された本の間を

中空に浮かぶ「ブリッジ」が繋ぎます

館内にはカフェも併設され

飲食も可能な「文化交流エリア」では

知識を深めるイベントや音楽会なども多数開催

「思いもよらない本との出会いや体験によって

 自分の人生の1ページをめくることができる場所」として

学都金沢にふさわしい学びの場です

 

10月11日

OECD(経済協力開発機構)を中心に

世界各国から教育関係者を招くことになっていて

この誇るべき学びの場を

世界に発信したいと考えています

 

震災直前には

輪島市にもこのような

新しい図書館を建てる計画があったのですが

今どうなっているのでしょう

新しい街の学びの中心としての図書館が

求められています


今日は北信越地区の高校の校長会に出席しました

各校の優れた実践例に学び

自校の教育活動に活かしていきます

 

全体会で発表されたのは

本校にもゆかりのあるおふたかたでした

 

まずは

先日本校の視察にも来てくださった

福井県立高志高校の山内悟校長先生

学校の最上位目標を達成するための5つの促し

 ①夢・希望を持つことへの促し

 ②自ら考えることへの促し

 ③自ら目標を達成することへの促し

 ④自ら学ぶことへの促し

 ⑤果敢にチャレンジすることへの促し

優れた授業実践のための3つの問い

 ①事実発問

 ②評価発問

 ③創造発問

を校長先生のリーダーシップのもと

先生方が徹底して取り組んでいらっしゃる様子が

伝わってきました

 

ふたりめは

昨日このコラムで校歌を紹介させていただいた

金沢辰巳丘高校の河岸美穂校長先生

先生は昨年度本校の百周年記念式典にお越しになり

そのとき植松電機の植松努社長の講演に感銘を受け

今年の修学旅行で実際に北海道を訪れ

社長の講演とロケットづくりを実現されたそうです

驚くべき行動力と実行力です

 

そのほかにも

このブログを読んでくださっているという

長野県下諏訪向陽高校の三輪元子校長先生が

お声かけをしてくださいました

 

人と繋がることの大切さ

 

輪島の子は

どうしても限られた人間関係の中でしか

これまで生きることができませんでした

 

この震災を機に

世界中のたくさんの人が繋がろうと

してくださっています

 

この機会を逃す手はありません

 

「半島の先端から目指せ世界の最先端」

ずっと言い続けていたことが

今現実のものになりそうな気配です


金沢市教育う長の野口弘様からのお話です

金沢市長の公用車のナンバーは1583

これは前田利家公が

金沢に入城した年だそうです

ナンバー1583 の黒のアルファードを見かけた時に

「ラッキー」と叫んで手を振ると願いが叶います!

というのは今自分が思いついたレビューです

 

それから金沢は

バウムクーヘンのような都市とも

言われているそうです

金沢城を中心として

武家屋敷 商人の街と

年輪のように広がっているからです 

校歌について考える

262日目

 

今日

懐かしい顔にお会いしました

石川テレビの久保田アナが

学校を訪ねてきてくださいました

思えば

震災後初めて校内にテレビカメラが入ったのが

石川テレビで

その時インタビューしてくださったのが

久保田アナでした

さすがプロは話がうまいなと

感動してからはや9ヶ月

この校舎はどんなふうに見えたでしょう

 

私は震災前は髪が黒々とし

天然パーマで湿気が多い日なんかは

ボワっと膨れ上がり

「石川さん」のようなヘアスタイルでした

「石川さん」は

石川テレビのイメージキャラクターです

石川県以外の皆さん

ローカルネタで申し訳ございません

 

番組の企画で校歌を披露する機会をくださり

今日はその準備の取材にいらっしゃいました

番組の制作上

どこまで明らかにしていいかわからないので

詳しくは10月30日の紹介の放送をご覧ください

 

私は若い頃

高校野球の仕事に携わっており

勝利校の校歌を流す仕事もしていました

ですので

夏の大会で勝利のない高校を除き

県内全ての高校の校歌を聞いたことがあります

 

その中で特徴的な校歌をふたつ紹介します

 

まずは金沢辰巳丘高校 

辰巳丘高校は石川県で唯一

芸術コースを有する高校です

校歌もおしゃれです

マイナー(短調)の曲なんです

悲しげで儚げな校歌です

 

そしてもう一つが輪島高校の校歌です

ふたつ特徴があって

ひとつめは変拍子(ポリリズム)

4拍子の中に

ところどころ2拍子や3拍子が混じるのです

ふたつめが男女交互に歌うパートがあること

ただしこれについては

昨年度100周年を機に廃止しました

生まれた時に割り当てられた性別で

歌わされることに抵抗を感じる生徒に

配慮してのものです

 

私が卒業した学校の校歌は

どれもこれも言い回しが難しくて

 

松陵中学校

「のとのなぎさにゆあみして

 うみとたわむれそだちしこ」

ゆあ見して???

そ立ちしこ???

 

河井小学校

「へぐらのうみもさちあまた

 ゆたけきさとにまなぶみの

 よろこびともにうたわずや」

さち海女た???

うたわずや?歌うの?歌わないの?どっちやー

 

こんな感じで意味もわからず歌ってたものが

半世紀を経ても頭に残っているなんて

やはり校歌には大きな力があるものですね

 

さて全国的に見ると上には上があって

驚きのぶっ飛び校歌は

和歌山南陵高校のレゲエ校歌です

「イエイ!イエイ!イエーイ!」

と松下サービスセンターのCM

(これもおそらくローカルネタ)

のように始まります

めっちゃ令和な校歌です 

誰かが誰も誰かが誰もが

261日目

 

「目指せ〇〇時間!」の表彰式を行いました

これは夏休み中自分の学習目標を立てて

自分自身を律することを目的に行われます

目標を達成できた生徒の表彰式を行いました

 

顔ぶれを見ると

家を失いずっと仮設住宅生活を送っている生徒や

内灘高校でひとりオンライン授業に取り組んでいた生徒

そんな生徒ばかりでした

自分自身が置かれた環境に不平不満を漏らすことなく

今の自分にできることを精一杯果たしてきた生徒たちは

本当に輝いていました


それから生徒会認証式を行いました

「誰もやりたくないけど

 誰かがやらなければいけないこと

 誰かがやらなければ

 誰もが困ること

 そんなことを

 誰かにほめられることを期待せず

 誰にも知られずやるのが

 生徒会の仕事」

いつもこの言葉を贈っていますが

今年は

「しょーもないことでいい

 本気でバカを演じきろ!」

とだけ伝えました


1学期の終わりに保護者懇談会をした際に

いくつかご意見をいただきました

それに対してお答えします

 

(1)マスコミの取材を嫌がっている

  →学校としましても

   現在マスコミを通じて多くを知ってもらう段階から

   少しでも落ち着いた日常を取り戻す

   次の段階に入っていると考えます

   取材の申込に対しては慎重にお受けし

   生徒の負担が大きいと考えるものについては

   お断りしていきます

 

(2)仮設住宅にWiFi環境が整っておらずすぐGIGAがなくなるので

   オンラインを使った宿題は出さないでほしい

  →大量のデータを使う宿題は出していません

   連絡に用いているclassroomもほとんどデータは使いません

   GIGAがなくなるのはおそらく学校の課題以外の

   動画視聴などの原因が考えられます

   ご家庭でもご指導いただければありがたいです

 

(3)態度が悪い一部の生徒への怒りをクラス全体にぶつけるのをやめてほしい

  →自分は悪いことをしていないのに

   他の生徒への注意により

   自分たちの貴重な時間が奪われるのは

   我慢しがたいものがあると思います

   一人ひとりの良いところを見つめ

   個別の指導を徹底してまいります

 

(4)進路に関する情報がほしい

  →これまで手が回っていなかった部分ではあります

   特に初めてのお子さんが1年生の保護者は

   不安に感じられていたことと思います

   今後進路情報を適切に提供します

   また

   昨年度このブログで定期的にアップしていた

   「親子で考える進路あれこれ」のコラムを

   再掲してまいりますので

   1年生の保護者の方はぜひご参考になさってください


「親子で考える進路あれこれ」vol.1

これは一昨年度から本ブログで掲載していた

進路情報に関するブログの再掲です

 

第1回は受験制度が多様化してきたその背景についてです

 

  初めて高校入学したのお子さんをお持ちの方はもちろん 

  お兄さんお姉さんがいらっしゃった方も

  その頃の受験システムとは大きく変わっていますので

  いっしょに学んでいただければと思います

 

  幼稚園から高校まで

  その教育の基本を定めるのが「学習指導要領」です

  これは約十年に一度 政府により改定されています

  高校では2022年度に最新の改定が行われ

  「主体的・対話的で深い学び」をキーワードに

  新しい科目を学んでいます

 

  今回の教育改革は

  戦後最大のものになるといわれていました

  大学入試制度までをも巻き込んだものであるためです

 

  前評判のとおり、大学入試制度はすでに大きく変わってきています

  従来の筆記・記述型の入試に加えて

  より主体的で対話的な深い学びの成果を評価する選抜方法が

  既に多くの大学で取り入れられています

 

  ではどのような準備が必要になっていくのか

  次回から少しずつ掲載していきます   

21世紀枠の四半世紀

260日目

 

なんだか日差しはまだまだ夏の大会ですが

高校野球秋の大会の2回戦です

 

この大会は春の選抜に繋がる大事な大会です

春の選抜に「21世紀枠」が導入されて

次回で25回目になります

野球の実力だけではなく

文武両道や地域貢献に力を入れていたり

災害や練習環境のハンデを乗り越えていたりと

いくつかの選考ポイントをクリアした学校が選ばれます

 

世紀の変わる2000年11月

新聞記事を持つ手が震えました

「春の選抜に新たな選抜基準を設ける

 過疎や災害のハンデを乗り越えて

 地域の模範となる学校

 全国から2校

 その基準は県大会ベスト8」

私が当時部長を務めていた

過疎地にある

部員わずか10数名の町野高校は

秋の大会でベスト8の成績を収めていたのです

 

まさに自分たちに用意された制度

そう勘違いするには充分すぎる知らせでした

 

石川県の候補から北信越の代表へ

そして全国9校から2校への最終選考に残りました

 

当時

震災からの復興のシンボルとしての境港工業

そして過疎にあえぐ能登半島の町野高校

この2校が最有力候補と

スポーツ新聞各紙にこぞって書き立てられたものでした

 

結局2月1日に

選抜報告の電話が鳴ることはありませんでした

それから四半世紀

今となっては懐かしい思い出です

 

輪島高校も石川県の候補に選ばれたことはあります


試合の方はというと

3回

二木くんの中越三塁打

坂口くんの二塁強襲安打で3点先取です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4回には森高くんの適時打で田屋くんが生還

 

 

 

 

 

 

続く徳野くんは2ストライクから

きっちりスクイズを決め2点を追加です

 

 

 

 

 

 

徳野くんは以前

山野前金沢市長から

君は将来きっとみんなを引っ張る人になる!

とお褒めいただいた生徒です

さすが追い詰められた場面で

責任を果たします

 

4回の一二塁のピンチには

捕手の田屋くんが難しいワンバウンドの投球を

身体を張って前に落とします

隠れた名プレイです

 

 

 

 

 

 

5点の大量リードで迎えた5回には

坂口くんが送りバント

四番であってもその場その場で

自分の役割を果たします

 

 

 

 

 

 

その後着実に加点し

7回コールドで

ベスト16進出を果たしました 


2013年より21世紀枠の推薦基準が

129校以上の都道府県ではベスト32以上

それ以外の県ではベスト16以上が

最低ラインとなったそうなので

まずはその権利を得たことになります 

能登元気プロジェクト

259日目

 

関西大学高等部のみなさんに

文化祭に招待していただきました

 

 

 

 

 

 

「日常を取り戻す 能登笑顔プロジェクト」

と銘打ったイベントで

ビジネスコースの3年生4名が

北陸の物産展を開きました

 

 

 

 

 

 

 

先日輪島高校に来てくださった生徒さんにも

お会いすることができました

「被災地の現状を多くの方に伝えてください」

の言葉をしっかり覚えていてくださり

その時のレポートも掲示されていました

 

 

 

 

 

 

物産展は多くのお客様で賑わい

他の3校の高校生と協力し

しっかりとPRしていました

 

 

 

 

 

 

 

楽しい授業とよい授業

258日目

 

輪島高校では

生徒による授業評価が行われていて

授業改善に努めています

 

「意欲をかき立ててくれる授業になっていますか」

「授業が終わった後の満足感は高いですか」

など10項目にわたって評価しています

 

自由記述もあります

いくつか紹介します

「松本先生はいつも生徒のことを思って

 授業をしてくれるのでありがたいです」

「通先生は個人的に質問をしても

 とても熱心に応じてくれてわかりやすいです」

「福光先生は実物を見せてくれたり触れさせてくれたり

 とても楽しく教科に対する興味が湧きます」

「寺田先生の授業ではテストに出る知識だけでなく

 関連した役立つ知識を得ることができます」

「丹保先生は基礎から徹底して教えてくれます

 レベルにあっていて素晴らしいと思います」

「高森先生の授業は少し自分で考えたあとで

 適切なヒントをくれるので思考力が身につきます」

「伊奈岡先生はいつも楽しそうに授業をします

 教員のあるべき姿だといつも思います」

「坂下先生はペアで話し合う時間が多くて

 一つひとつ頭の中で整理でき本当にわかりやすい」

「国語表現では社会で役立つ敬語が学べる」

「観光では地域のことを知れてうれしい」

「総合実践ではビジネスマナーを学べる」

などなど

「〇〇先生の授業では表限力が飛躍的にアップする!」

というコメントも…

ぜひ漢字力もアップさせてくださいとお願いしました

 

もちろんプラス評価だけではありません

「グループ活動を増やして欲しい」

「違ったメンバーとグループワークしたい」

「授業の進度を上げてほしい」

「教え方に工夫が足りない 自分でYouTubeで勉強している」

などの厳しい指摘については

しっかりと受け止めて

授業改善に努めていきます

 

今「授業改善」と入力しようとして

「授業改ざん」と変換されてしまいました

これはいけませんね

 

先生方一人ひとりに評価シートを渡しました

 

新採の木村先生から

本質をつくような質問が

「わかりやすい授業イコール

 本当によい授業なのでしょうか?

 今はわからなくても

 社会に出ていつか伏線回収できる

 自分はそんな授業を目指しています」

 

「池上彰先生の話は本当にわかりやすい!

 素晴らしいと思うわ」と

のたまう晴れ女(8月12日 225日目参照)に

「何がわかったの?」と聞くと

「そこまでは覚えてないけど

 とにかくわかりやすくて素晴らしいわ」

とコメントしてくれます

 

「わかりやすい話ほど忘れやすい」

授業はテレビのコメントとは違って

わざとわかりにくくすることも必要です

そういった点で言えば

木村先生の指摘は

非常に的を射たものであると思います

 

「解決しないまま終わる授業があって

 とてもモヤモヤします」

という指摘もありました

生徒のみなさんに伝えたいです

モヤモヤが大事なんだよ

そのモヤモヤを考え続けるんだよ

 

 さて自分はトンがっていた若い頃

「授業評価なんて所詮教員の人気調査だろ」

実験してみたことがあります

 

同じコースのふたつのクラスに

片方はにこりともせず楽しくもない厳しい授業を

もう片方はとにかく楽しくわかりやすい授業を

 

やはり結果は仮説通り

その評価には大きな差がありました

 

しかし成績は厳しい方が高かったのです

しかも同僚の先生は厳しい授業なのに生徒の評価が常に高い

 

これらのことからわかったことは

「評価が高い授業が必ずしもよい授業とは限らない

 しかし本当によい授業はすべからく評価が高い」

本当に良い授業は

生徒に媚びなくても

生徒は正当に評価するのです

そして生徒の人気によって評価が変わるのは

たいしたことない授業なのです

 

若い先生方に伝えたいのは

今は生徒と年齢が近いだけで

アドバンテージになっている

でもこのあと授業力を高める努力をし続けないと

悲しく寂しい未来が待っていますよ

ということ です 


先日

本校の文化祭に来てくださった

関西大学高等部のみなさんが

今度は文化祭に招待してくださいました

 

 

 

 

 

 

明日

輪島、飯田、七尾、志賀高校からの15人で

北陸物産展での販売を行います

今日はダックツアーを始め

大阪市内の見学を行いました

多くのインバウンドで賑わっています

大いに参考にすべき点があります

 

 

 

 

 

 

 

ダックツアーでは水陸両用バスへの乗車体験です

桜の宮でドライバーが船長に早替わり

スロープから「スプラッシュイン!」し

スクリューが回り出し

橋の下を潜る船に大変身です

輪島でもこんな楽しいツアー

いつかできるといいね

 

今回日本旅行さんのお力添えで

実現することができました

13日の金曜日

257日目

 

昔13日の金曜日に

ちょうど検尿の提出が重なったことがあって

「今日は13日の検尿日!」

と言ったら

生徒に白い目で見られました


図書室の前に定時制の生徒が作った俳句が・・・

どれも素晴らしいできです

 

 

 

 

 

 

校長賞は

「仮住まい 氷菓の入らぬ 冷蔵庫」

 

そう

仮設住宅はスペースに限りがあって

小さな冷蔵庫しか置けないんですよね

そんな中

家族が肩寄せ合って暮らし

本当はアイス買って冷やしときたいんだけど

お互いに我慢しながら

仲むつまじく暮らしている姿が

目に見えるようです

 

直しは要りません! 

いずこも同じ秋の夕暮れ

256日目

 

寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば
いづこも同じ 秋の夕暮れ

こんな歌にぴったりの写真を

MROのアナウンサーの原田幸子さんから

送っていただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえまだまだ暖かい日が続きますね

It's warm for September

 

今度またMROラジオに

出演させていただけることになっているので

この半年の生徒の頑張りを

お話しようと思っています


さてさて

生徒の皆さんと

保護者のみなさんに

お知らせです

 

2学期になってから

日課を震災前のものに戻していましたが

道路事情が悪く

路線バスが定刻通りに走れないことから

来週火曜日より

全日程を10分遅らせることとしました

混乱させて申し訳ありません


また自家用車での送迎時に学校近辺が混雑するため

離れた安全な場所での下車をお願いしたところ

翌日から全ての保護者が徹底してくださいました

まことにありがとうございます!


今週末は和太鼓部が

岩手県の宮古市から招待を受け

「みやこ秋まつり」にて

ばちさばきを披露してきます

和太鼓部は引く手あまたで大活躍です

今回もいい経験ができますね

宮古の復興のようすも

しっかり見てきて欲しいと思います


また14日(土)~15日(日)の日程で

ビジネスコースの3年生4名が

大阪での「能登笑顔プロジェクト」に参加します

関西大学高等部の文化祭で

北陸物産展のお手伝いをしてきます

本場の笑いを持って帰ってきます


今日は木曜日

「街プロ」のある日でした

私は別のオンライン会議で

見に行くことができませんでしたが

どんな様子だったのでしょうか?

 

 国立教育政策研究所の小松郁夫氏は

「学習者の興味関心から立ち上がった

 トピック(話題や言語活動)の題材に

 多面的・多角的名学習活動が有機的につながる

 トピック学習的な活動が保障される

 時間と方法が確保されることが重要である」

とおっしゃっています

 

まさに「街プロ」が目指すものだ!

と思いました

 

先生方は生徒の取り組みをただ眺めるのではなく

ご自分の教科の視点からぜひともアドバイスして

導いてあげてください

  

1988年イギリスにおいて教育改革法で

全国共通教育課程が制定されました

このときモデルとしたのが

日本のカリキュラムだったそうです

 

先日このコラムで書きましたが

フィンランドの教育課程も

日本のカリキュラムが元となっています

 

このように日本の優れた教育システムは

各国の参考とするところです

 

今回この被災地で行われている教育を

OECD(経済協力開発機構)の力を借りて

世界に発信していこうという試みに

今取り組んでいます

まさに半島の最先端から

めざせ世界の教育の最先端!

 

とはいえ実は

「街プロ」のような取り組みをしている学校は

全国にあって

優れた実践例もたくさんあります

今こそ日本が胸を張って

教育を世界にPRする時期が来ていると感じます

エレベータートーク再開

 254日目

 

Save the Children さんが

「2024年能登半島地震子どもアンケート

 〜震災から半年 いま伝えたい子どもたちの声〜」

7月に実施されたアンケートの結果を

送ってくださいました

 

2000人を超える子どもたちが

どんなことを思い

どんなことを考えているのか

未来を語る時に

絶対に子どもたちを抜きにしてはいけません

 

ぜひとも多くの人たちに見てもらいたいと

主催者に許可を得てリンクを張らせていただきました

 

https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=4535

 

https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-notochildrenvoice2024.pdf

 

回答者の内訳は小4から高4

輪島高校には定時制もあるため

高校4年生がいます

 

性別は

その他 無回答が2%

性別違和を感じる人は10%

左利きの人やAB型の人の割合と同じ

と言われているので

言えずに悩んでいる子もいるのでしょう

 

「大人に伝えたいことは何ですか?」

の問いかけに

最も多く41%の子どもたちが答えたのは

なんだと思いますか?

 

「感謝の気持ち」なんです

 

次に「自分たちのまちの復興のこと」

しっかりと未来を見つめています

 

誰に伝えたいですか?

の問いに最も多かったのは総理大臣!

自民党総裁選に出馬の先生方

ぜひ被災地の子どもたちの声に耳を傾けてください

 

「地震が起きても人が傷つかない世の中にしてください」

「この思いと心の傷は一生なくなりません 悲しい思いを知ってほしいです」

「これが東京や大阪でおこったのなら こんなに復興が遅いわけないでしょう」

「輪島市は見捨てられたんですか?帰る場所がないのは嫌です」


学校では去年まで普通にやっていたこと

でも今年はできていないこと

たくさんあります

そんなこと

ひとつずつ戻していきますね

 

まずは

校長面談「エレベータートーク」

去年の3年生には4月からやってたんですが

今年は昨日からスタートです

 

「エレベータートーク」とは

あるベンチャー企業の若手起業家が

投資家を待ち伏せて

偶然乗り合わせたふりをしたエレベーターの中での

わずか15秒間の間にプレゼンして

見事資金調達に成功した

シリコンバレーでのサクセスストーリーが

元になっています

 

校長室でプレゼンしてみろと

順番にひとりずつ呼んで

全員の気持ちを聞きます

 

そんな今日の一コマ

「校長!教室にポット置いてください」

「なんで?」

「学校でカップヌードル食いたいッス」

「家で食べたら?」

「他にも食いたい友達います」

「ポットぐらい自分で持って来たら?人に頼るな」

「いいんっスか?」

「逆に聞くけどなんでダメなの?」

「担任が怒ります」

「そうかな?なんでダメって言うと思う?」

「危ないから?火傷するから?」

「もし仮に誰かが火傷しても

 その事故を予見できるかどうかが裁判の争点になる

 高校生にもなったらポットのお湯は熱いことくらい

 判断できるはずだから

 もし誰かが火傷してもその責任は高校にはないと

 司法判断されると思うよ

 だからそれは担任が反対する理由にはなり得ないと思うな」

「自分がやったら他のみんなもやり始めて収集つかなくなるから?」

「それはあるね

 全ての教室で一斉にポットを使うと

 電気容量オーバーでブレーカーが落ちるよ」

「じゃあルールを決めて順番に使うとかしたら…」

「そう!他にもいくつか問題があるよ

 それらを全部洗い出して

 その解決策も全部考えついたらまたおいで」

「わかりました!話してよかったっス!」

目を輝かせて帰って行きました

どんな答えを持ってくるか楽しみです

今日は二百二十日

震災から数えて253日目

立春から数えて220日目

 

立春は年によって変わるけど

だいたい2月4日頃

そこから数えて210日目を二百十日

その10日後を二百二十日といいます

昔の農家の人々が

この頃に台風が襲ってくるのを

経験的に知っていたのです

こうして合い言葉のように

台風の被害を戒め

言い伝えてきたのです

残念ながら地震がいつ来るかということは

台風のように予測がつきませんが

だからこそしっかりと備える必要があります

今学校では

固定すべき棚の調査と固定作業を進めています

1月の地震で終わったとは言い切れませんから


 

 

 

 

見て下さい

この素晴らしい景色

職員仮設住宅からの眺めです

毎朝こんな気持ちのいい場所からの出勤です

おそらく条件が合えば

遠く立山連峰を望むことができるはず

立山からの良い気を

全て吸い込むような

パワースポットです


今日の夕方18:09より

文化祭の模様が石川テレビで

放送されます

今日もいろいろ

253日目

 

株式会社 楽ドラさんの代表取締役

山田 元子(かれん)様が

能登被災地5高校で

速読の講話とレッスンを

してくださいます

本校へは

10月23日(水)の午後に来てくださいます

書籍「らく速読」を生徒全員に

プレゼントしてくださるそうです

皆様からのご支援をお願いしています

よろしければご協力下さい

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2年生「文学国語」の授業では

読者の興味関心を惹きつける

創作活動を行いました

指導されたのは川端葵先生

図書室に生徒たちの作品が

展示されています

豊かな創造力と表現力に驚かされます

 

 

 

 

 

 


金沢大学のボランティアチーム

「ボラさぽ」のみなさんが

来てくださいました

グラウンドの石拾いと整備

瓦礫や壊れたブロックの撤去

枝の剪定や草刈りなど

一日かけて学校を綺麗にしてくださいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は9月14日(土)に来てくださいます

どうもありがとうございます


今朝出勤途中で見た驚くべき光景

 

 

 

 

 

 

写真真ん中のパワーショベルを見てください

これおそらく60度以上ある断崖絶壁ですよ

こんなんあり?

命がけの作業です

尊敬します 

はたらきアリの法則

252日目

 

はたらきアリの法則というのがあって

アリは働き者に見えるけど

実際に働いているのは

全体のおよそ3割程度だ

というものです

 

全く働こうともしないのが1割

残りの6割は

とりあえず働いているふりをしています

 

3割の働き者だけを集めて

新しい優秀な集団を作っても

やがてその割合は

3:6:1に行き着くのだそうです

 

実は何にもしない1割にも

それなりに大きな役割があって

仮に群れ全員が同じ方向を向いて

働いていたら

不測の事態が起こった時に

群れが全滅してしまう

そうなった時に生き残った1割が

新しい群れを作っていくのです

 

人間社会も何だかよく似ている気がします

私は若い頃は

なんやかんやといろんなところに

いちゃもんつけては

なんとかサボることばっかり考えていた1割でしたが

今こうして生き残って

自分でも信じられないほど

3割の仲間入りをしています


さて

先日行われた文化祭の振り返りを

若手の先生方で行いました

 

石川県教育委員会の

教員養成プログラムは

全国に自慢できるほどのシステムです

若手教員養成プロジェクト

通称「若プロ」の大きな柱として

各学校が主体的に研修を推進しています

今回の振り返りは

その研修の一環としてのものです

 

 

 

 

 

 

 

文化祭の振り返り

多忙な先生方なので

最も効率良いのは

オンラインを使ってのアンケート集約ですが

これまでの経験から

この手法の問題点は

1割の先生が提出してくれないこと

きちんと回答してくださる先生が3割

残りの6割はとりあえず提出だけしておこう

と分かれることです

 

6割の先生にはさらに2つのタイプがあって

「よかった 最高 問題なし」

と無批判に誉めてくれるタイプ

 

もうひとつのタイプは

ほとんどどうでもいいような細かいことに

ネチネチ小さな文字でびっちり

問題点の指摘だけをしてくるタイプ

係としては

「あなた気づいていたんですよね

 そこで何かしてくださったんですか?」

と言いたくなり

係の精神衛生上非常に良くないタイプです


そこで今回はあえて対面での振り返り

 

でも

「あそこがダメ

 ここもダメ」

というありがちな反省会では

次やるのがイヤになってしまいます

次に繋がるような

「大好き反省会」を

OECDから教えていただいたので

それを実践してみました

 

次の事柄について

1分間自分だけで考え

1分間グループでシェア

それをKJ法で繰り返します

KJ法というのは

付箋を用いてお互いの考えを深め合う

話し合いの手法です

 

Drop:次回簡略化できること

Add:今回足りなくてプラスすればいいこと

Improve:次回発展できそうなこと

Self care:今回自分が頑張ったこと 思いっきり自画自賛

Ubuntu:他の人の頑張りを見つける

Keep:次回もぜひ継続すればいいこと

Identity:今回の文化祭を通して自分が一番変わったこと

 

これらの頭文字をとって

「DAISUKI(大好き)ふりかえり」です

 

今回の研修にはもうひとつ狙いがあって

それは私が目指していた

授業スタイルの伝承です

 

239日目に登場したフィンランドの校長先生

「フィンランドでは

 1時間の授業中に

 7分以上しゃべる教師は

 無能と評価されます」

できるだけコンパクトに

説明をまとめ上げ

生徒の活動時間を

充分に確保することが

求められているのです

 

今回講師を務めた私がやったことは

最初のルール説明とタイムキープのみ

一方受講者は休む間もなく

頭をフル回転させていたはずです

「授業中いかに教員が楽をして

 生徒の頭を疲れさせるか」

これが私が授業を組み立てるときの

大きなテーマでした

 

ただしこのタイプの授業には

入念な準備の時間が必要となります

それでも一度作ってしまえば

それは生涯使える財産となるので

若い先生方には

自分だけの授業を

一つひとつ作っていって欲しいと思います

春の選抜に向けて

251日目

 

まだまだ残暑厳しい中ですが

高校野球秋の大会が始まりました

 

 

 

 

 

 

 

1回戦は小松弁慶スタジアムで

飯田高校と対戦です

初回四球を選んだ先頭の池くんが敵失で生還

その後も田屋くんのタイムリーで

3点先取です

 

 

 

 

 

 

 

先発の宮下くんも快調に飛ばし

三振の山を築きます

 

3回には濱田くんの適時二塁打で1点追加

 

 

 

 

 

 

 

4回満塁のピンチには

センター坂口くんが

球場全体を見渡せる位置から

大きな声で一球ずつ指示を出しています

きっちり守り切ったのは

こうした見えないファインプレイがあるからです

 

 

 

 

 

 


见えないファインプレイといえば

ラジオで福山雅治さんが

こんなことおっしゃっていました

 

映画やドラマの撮影で

目に見えない細部へのこだわりで

役者の演技が

そして作品の出来が

大きく変わるのだそう

 

たとえばデスクワークのシーンで

引き出しの中に

その役柄の人が使いそうな小物を

忍ばせてあるか

それとも空っぽか

 

もちろん引き出しの中なんて

画面には映りません

しかしそうした小物を

美術さんが準備しておくことで

作り手側の役に対する想いが伝わり

役者側の解釈との間で

素晴らしい融合が起こるのだそうです


野球も同じです

実際ボールに触れているプレイヤーはひとりでも

この坂口くんのように

みんなでひとつのプレイを

作り出すのです

 

そう言った意味で

ひとつだけ小言を言うぞ

ファーストフライで

ファーストベースカバーに入らなかったピッチャー

あれはダメだ!

落としたらどうする?

全てのプレイに

全員がやるべきことをきっちりやれ!

それが次の勝利に繋がる!


5回には濱田くんが再び2点タイムリー

 

 

 

 

 

 

 

さらに6回には二木くんが

左翼線を破る二塁打で差を広げます

 

最後は濱田くんがきっちり抑えました

 

 

 

 

 

 

 

相手の飯田高校も震災で

多くの生徒が転校してしまい

他の部から助っ人を借りての出場でした

うちと同じで練習場所もままならない中での

それでも最後までひたむきなプレイ

途中痙攣して足をひきずりながらも

最後まで戦い抜きました

心から拍手を送ります

 

お互い災害になんか負けずに

戦いましょう

さかなクンさん

250 日目

 

長かった学校での泊まり込み生活も終わり

教育委員会が準備してくださった

仮設教員住宅での生活が始まっています

 

仮設があるのは

能登半島の静かな内海

穴水湾のほとりにある

廃校となった小さな小さな中学校の跡地

 

朝日が水面に輝き

夜は満天の星空を見上げる

 

都会の喧騒に疲れた方なら

きっと何十万円払っても

泊まりたくなるような

最高のロケーションです

 

 

 

 

 

 

 

これはすぐ近くにあるボラ待ちやぐら

海の上にやぐらを組み

その上で一日中ボラの群を見張り

網で手繰り寄せるという

能登半島ならではの漁法を

行うためのものです

月明かりに照らされて

幻想的な姿を見せています

天文学者パーシバル・ローエルが

この地を訪れたとき

怪鳥ロックの巣のようだと例えました

 

穴水湾に注ぐ川には

いさざ漁も盛んでした

いさざとは白魚のこと?

川に住む小さな透明な

春告魚です

この辺では踊り食いで

食べたりしますが

私は挑戦したことはありません

料亭で出されても

こっそり近くの川に逃してあげていました

どうしても食べれないもののひとつです

踊り食いファンの方

申し訳ありません

 

もうひとつどうしても食べられないのが

金箔がかかった◯◯

何がうまいんだか

金は非常に安定な金属で

化学反応起こさないから

味なんてしないんですよ

って美味しんぼの山岡士郎も

そう言っていました

金箔ソフト屋さん

申し訳ありません

金箔ソフトの金箔抜きを注文して

怪訝な顔されたのは私です

 

穴水湾で忘れてはならないのは牡蠣貝です

私が子供の頃

穴水からの行商の方が

当時の国鉄七尾線に乗って

定期的に輪島まで売りにきていました

「かきーがいー むきたて〜えい」

最後の「えい」で声が裏返って

ヨーデルみたいな調べで…

ヨーレイヒー

この話わかる地元の方います?

 

かくのごとく

能登半島の内海には

美味しい牡蠣が育ちます

 

問題です

日本全国美味しい貝が育つところ

にみられる共通点とは何でしょう?

 

それは

近くに白鳥が飛来する湖や池がある

ということです

 

能登半島にも

珠洲や邑知潟などに

毎年白鳥が飛来します

 

一見全く関係ないように見えるこのふたつ

実は…

 

美味しい貝が取れる海に注ぐ川の上流には

必ずと言っていいほど鉄鉱山があります

広島の牡蠣しかり

宍道湖のシジミしかり

川の水に含まれる鉄分が

プランクトンを育み

貝を育てるのです

 

かつて海水汚染で

魚など全くいなかった大阪湾に

クジラが見られるようになって久しいです

これは関空の建設により

海水に鉄筋の鉄分が溶け出し

それによってプランクトンが育ち

それを求めて魚たちが集まり

それを求めてクジラが…

という循環が生まれたからだと

言われています

 

では鉄鉱山と白鳥の関係は?

 

白鳥に限らず渡り鳥は

自分の体内にある磁石で

飛ぶ方向を決めています

だから鉄鉱山の近くにある

湖や池には帰って来やすいのです

 

だから白鳥が飛来する地の近くには

美味しい貝が育つというわけです

 

宍道湖のシジミ漁師に習った

美味しいシジミの食べ方

 

一度冷凍します

 

それだけ

 

化学の視点で説明すると

温度が下がると浸透圧が下がります

下がった浸透圧を上げるため

分子数を増やそうとします

さらには体液中の溶質の分子数が増えると

凝固点降下がおこり

凍りにくくなるという利点もあるため

分子量の大きいタンパク質を分解して

分子量の小さいーアミノ酸に変えます

アミノ酸の一種で旨味の素である

グルタミン酸が増えます

つまりおいしくなるのです

 

実際に試してみてください

シジミの味噌汁など

旨みが格段にアップします

 

今日は海の生き物の話に終始しましたが

「さかなクン」さんが

とてもいいお話をされています

 

「さかなクン」は

「さかな」という名前に

クンをつけている訳じゃなくて

「さかなクン」という名前なので

ちゃんとさん付けして

「さかなクンさん」と言わないと

呼び捨てにしていて

失礼な気がしますが

 

でも例えば

「太宰さん」とか「芥川さん」

と呼ぶと

お前は知り合いか?

と突っ込まれそうで…

それなら

「太宰」とか「芥川」と呼ぶ方が

敬意を払っているようで…

「さかなクン」に

さんをつけるべきか否か

ずっと昔から悩んでいます

 

「さかなクンさん」がされていたいい話

 

「魚は海の中にいるとみんなで助け合うのに

 小さい水槽に移すと途端にいじめが始まります

 いじめをする人は狭い世界に住んでいる人なんです」 

日本人が死よりも恐れるもの

249日目

 

9月5日

今日はQUEENのボーカリスト

フレディ・マーキュリーの誕生日です

ご存命なら78歳だとか

 

私が始めてQUEENを聞いたのは

フレディの死後に発表されたアルバム

「Made in Heaven」でした

 

「天国から」と名づけられた

このアルバムは

生前フレディが残した歌声に

残されたメンバー

ブライアン・メイ

ロジャー・テイラー

ジョン・ディーコンにより

楽器がオーバーダビングされ

つくられました

 

アルバムのジャケットには

レマン湖のほとりに立つ

フレディのシルエット

 

そしてその裏には

湖の対岸から彼を見つめる

残された3人の後ろ姿があります

 

「彼岸」という言葉を連想させる

このCDのデザインも含めて

「Made in Heaven」という芸術になっています

 

そしてそれが形として

時を越えて今手元にある

被災した我が家から拾い出してきました

 

傷だらけになったけど宝物です

これが配信音楽にはない

レコードやCDの魅力です

 

死の直前まで

病棟を抜けて振り絞って歌った声には

神々しささえ感じます

「Mother Love」は

フレディが最後まで歌いきることができなかったため

最終コーラスはブライアンが歌っています

 

歌詞カードには11曲までしか書かれていませんが

隠しトラック?

12曲目にはたぶんフレディの肉声

そして「13」曲目には22分にも及ぶ

なんとも不思議な音が流れ続けます

私はこれは天国をイメージし

そしてリボーンを暗示しているもの

と勝手に解釈しています

1曲目「It's a beautiful day」の

イントロにつながっているような

感じがしてならないからです

実際どうなんでしょう?


さて文化放送の「今朝の三枚おろし」で

武田鉄矢さんが

興味深いことをおっしゃっていました

「日本人は死よりも遅れることを恐れている」

というものです

 

なるほど

そういえば死ぬ夢で

うなされたことは一回もないけれど

学校に遅れる夢や

電車に遅れる夢や

〆切に遅れる夢で

目を覚ますことがよくありました

確かに遅れることを異常に恐れていました

 

過去形なのは

発災以来みていないから

 

夢占いを見てみると

遅刻の夢は

諦め

後ろ向き

面倒

の象徴だそうです 

 

寝坊による遅刻の夢は

準備不足による心の焦り

 

乗り物に乗り遅れる夢は

過去のチャンスをつかめなかった事への後悔

 

学校への遅刻は

規則や束縛からの逃避

 

なんだそうです

 

たしかに

諦め 後ろ向き 面倒

の気持ちを今棄てきっているから

だから遅刻の夢を見なくなったんですね

地震がくれた

いい心の変化です


5日(木)22:00~

NHK「SONGS」総集編で

ゆずさんが輪島高校にきてくださったときの様子が

放送されます

人生はでっかい文化祭!

248日目

 

 

 

 

 

 

 

 

日本全国からいろんな方が

文化祭を盛り上げに来てくださいました

 

 

 

 

 

 

まずは愛知大学さんと大阪大学さん

軽トラ屋台での特産品販売です

私も五平餅を買いました

売上金を支援金としてご寄付くださいました

ありがとうございます

 

 

 

 

 

 

 

 

東京の建築会社「鳳山」様は

支援団体 You You Living さんによる

「きんじょの本棚」を設置してくださいました

全国224店舗ある「みんなの本棚」は

どこで借りてもどこで返してもいい

そんな人の交流の場をつくります

今回2000冊以上集まった本を

持って来てくださいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じく東京の「大成建設」様は

「街プロ」でも転生プロジェクトとして

被災地の瓦礫に新しい命を吹き込む活動を

生徒に教えてくださいました

今回

大規模半壊した私の自宅の瓦を再生した

モニュメントを届けてくださいました

 

 

 

 

 

 

 

linaria cherry によるライブでは大盛り上がり

 

 

 

 

 

 

 

模擬店では

11H 輪投げ

 

 

 

 

 

 

 

12H ONE OIECE ゲーム

 

 

 

 

 

 

 

13H 千本引き

 

 

 

 

 

 

 

21H 藤田のコロッケ

じゃんけんで値段が決まるおもしろい店

じゃんけんに必死になりすぎて

写真を撮るのを忘れました

 

22H サーティーワン

 

 

 

 

 

 

 

23H ジュース&アイス

 

 

 

 

 

 

 

31H 冷凍パインと冷凍ミカン

 

 

 

 

 

 

 

32H 〇けんのからあげ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

33H フライドポテト

 

 

 

 

 

 

 

茶道部はお茶会を開きました

今年のお菓子は

輪島夏祭りで本校生徒があげた

「花火」をあしらったものでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華道部 作品展示

 

 

 

 

 

 

 

PTA 喫茶店

カメラを向けると

可愛くポーズをとってくださる

アイドルっぽくて

とってもキュートな

おかあさま方なのでした

 

 

 

 

 

 

 

できることに制限だらけの

つらい中での文化祭でしたが

みんなで智恵を出し合って

できることを探しました

 

 

 

 

 

 

やりきった生徒たちの笑顔のまばゆいこと

 

「人生はでっかい文化祭!」

 

復興しないと・・・

〇〇しないと・・・

そんなこと考えていると

ちきなくなります

 

ちきないは輪島弁で

つらくて

くるしくて

やるせなくて

せつなくて

しんどくて

そんな気持ちを全部ひっくりまとめた

標準語では語り尽くせない

気持ちを表す言葉です

 

そうでなくて

できることを考えて

楽しくすることを考えて

今日の文化祭のようにやっていけば

きっと素晴らしい明日が来ると思う

 

閉会式で挨拶を語っているうちに

こんなこと考え

つい言葉にしてみました

文化祭来場のお客様へ

247日目

 

当初予定していたグラウンド

コンディション不良のため使用できません

正面駐車場にお停めください

キッチンカーは予定通り

グラウンド横アスファルト駐車場にて

販売します

 

 

 

 

 

 

 

本校の文化祭のために

キッチンカーのみなさんが来てくださいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の呼びかけに

さっそく応えてくださったのが

ほくりくキッチンカー協会理事の

杉村 美穂 さま

学校の調理室には水道がまだ復旧せず

調理が出来ない中本当に助かります

生徒も大喜びです

ありがとうございます

ご自身もハンバーガーショップを

経営されています

どれも食べたい豪華メニューです

 

 

 

 

 

 

 

杉村さまの呼びかけに応じてくださったのが

野々市市の

Ken's Food Truck 代表

蓑口 健世 様

老舗和菓子職人直伝ベビーカステラをベースに

アレンジしたカステラボールです

富山県産こだわりたまごが風味とコクを高めます

ふっくらころころ

ひと口食べれば日向ぼっこ気分

 

 

 

 

 

 

 

そして

金沢市間明にある

炭火焼肉の蓮さん 店主の

松能 恵美 さま

笑顔と炭火とお肉にこだわった

アットホームな隠れ家的焼き肉屋さんです

今回はテイクアウトメニューの

焼肉丼を提供してくださいました

 

 

 

 

 

 

 

最後は

金沢市竪町に店舗を構える人気カフェ

チャノキカナザワ店長

中田 恵莉香 さま

移動販売車『Chanomaru』を

転がしてきてくださいました

可愛い名前には

人と人との繋がりの輪を提供したいという

熱い思いが込められています

フレーバーティーとクレープを

気軽にいただけます

 

 

 

 

 

 

市民のみなさんどうぞお越し下さい

 

開会式は中庭特設ステージで

 

 

 

 

 

さすが生徒会長の平くんが

盛り上げてくれます

 

 

 

 

 

 

 

第一日目の午前は文化部の発表です

 

吹奏楽部

 

 

 

 

 

 

箏曲部

 

 

 

 

 

 

和太鼓部

 

 

 

 

 

 

美術部

 

 

 

 

 

 

 午後からは各クラスの演し物です

 

12Hは歌とダンス

 

 

 

 

 

 

 

22Hは歌詞の穴埋めクイズ

 

 

 

 

 

 

 

13Hは歌って踊ろう

 

 

 

 

 

 

天気もよくなりみんなで楽しみました

 

 

 

 

 

 

明日は各クラスからの模擬店

軽トラ市のみなさんや

大阪の高校生が漫才で笑かしに来はります

今日から2学期

246日目

 

2学期の始まりです

みなさんはどんな夏休みを過ごしましたか

 

野球部の全校応援から始まり

昨日の24時間テレビでの

土屋太鳳さんとの共演

本当にいろいろなことがありました

 

なかでも2年生「街プロ」の花火グループ

輪島市民のみなさんに大きな力を与えてくれました

ありがとうございます

新聞社から写真を売ってもらって

玄関に飾ってあります

 

3年生は受験いよいよ本番です

数日前の新聞記事に

被災者へのアンケートが掲載されていました

高校生からの回答で

「輪島市は見捨てられたんですか?」

それを見て心が痛みました

また

「全国の受験生に比べて大きく遅れをとっている」

という不安の声も

両方とも輪島市の高校生ということなので

みなさんの中にいますよね

 

でも

今年受験したみんなの先輩は

もっと苦しい状況の中

合格するはずがないような判定の大学に

次々と合格しています

苦しい中でこそ本当の力を発揮していったのです

みんなにもできる!

きっとできる!

 

部活動をしていた人は

部活動を引退したあとののびには

素晴らしいものがあります

部活動で培った集中力が

受験勉強に活かされるからです

 

みんなは部活動と同じくらい

もしかしたらそれ以上に

辛く厳しい環境の中での生活を

強いられてきました

そしてその中でできることを考え

行動してきました

その力をこれからの受験勉強に生かしてください

「環境が悪いから」

「誰も何もしてくれないから」

と考えている人は成長できません

自分に厳しく立ち向かっていってください

 

学校もできることは精一杯やっていきます

「こんなことしてほしい」

などの希望があれば遠慮無く言ってください

 

さあ、明日の文化祭を皮切りに

2学期もたくさんの楽しいことをしていきましょう

 

文化祭の準備に余念がありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日の文化祭1日目は

制限はありますが一部を一般公開します

 

【駐車場】

グラウンドをご利用ください

ただし事故やトラブルにつきましては

一切責任を負いかねます

 

【文化部発表】

視聴覚室で行います

中へは入れませんが

窓からご覧になれます

10:00~第一部

 和太鼓部 箏曲部 吹奏楽部

11:15~第二部(内容は第一部と同じです)

 吹奏楽部 箏曲部 和太鼓部

 

【キッチンカー】

グラウンド横アスファルト広場で行います

午前中は生徒が順番に買いに来ますので

13:00~15:00がスムーズに

お求めになれます

ハンバーガー ビビンバ丼 クレープ カステラボール

 

【ステージ企画】

中庭特設ステージで行います

キッチンカー広場からご覧になれます

13:00~第一部

  12H サマーフェスティバル

  22H 歌詞の穴埋めクイズ

  13H ゴスペル

  21H 合唱

13:45~第二部

  教室にて動画視聴

14:30~第三部

  23H 沖縄クイズ

  32H わんこかき氷

  33H 〇✕クイズ

 

ぜひ生徒の頑張りをご覧になってください

おおない

245日目

 

白内障の手術を受けていたため

三日ぶりに学校へ行きました

日曜日なのに

三年生が自主的に登校して

受験勉強していました

 

避難所や仮設住宅では

落ち着いて学習できないであろうということで

休日学校を学習場所として開放しています

 

3年生の担任の先生も

休日返上で学校に来てくださっています

 

災害時の非常事態

さらには

大手予備校のない地域であるとはいえ

このような教員の自己犠牲的な支えによる

システムは決して持続可能とは

到底言えるものではありません

 

新聞報道によると

今年教育実習を経験した大学生を対象にした調査では

8時過ぎまで仕事をしている教員の姿を見て

教員になるのをやめたと回答した実習生が

女子では半数近くに及んだそうです

 

興味深いのは

同じ質問に対し男子では3割程度であったこと

 

女子は出産育児を控え

こんな労働環境じゃ無理だわと感じたのに対し

一方で

家庭は女が守るものと考える

昭和の男が健在なのか

 

「能登のとと楽」

という言葉があります

これは

能登の女は働き者で甲斐性があって

能登の女を嫁にもらえば

男は楽して暮らせるという

能登の女を褒め称える言葉です

 

ですが

今回の被災を通して

私はこの言葉は消えてなくなればいいと

思うようになりました

 

何ひとつ自分の身の回りのことができない男を

何人も見てきたからです

 

「とと楽」を実践されている奥様方

あなたが頑張れば頑張るほど

あなたの夫はダメになっていきます

挙げ句の果てには

みかんの皮すら自分でむけなくなりますよ


「能登はやさしや土までも」

という言葉もあります

「能登は優しや地震まで」

今回の震災は1月1日

前回は5月5日

さらのその前は3月25日

わかりますか?

全て学校が休みの日なんです

 

プレートの移動で

「もうがまんできない

 今すぐにでも揺れたい」

地震さんはそう我慢しながら

せめて未来を担う子どもたちは守りたい

子どもが家族と一緒にいる時間になるまでは…

きっとそう思って我慢してくれたんです

 

大切な人を亡くされた方

ごめんなさい

でも

もし今回の地震が

生徒が学校にいる時間に起きていたら

そう考えただけで

背筋が凍る思いになるのです


このブログを読んでくださっている方から

お便りをいただきました

私が卒業式で語った言葉をしたためて

書道展に出品してくださいました

何とも嬉しい限りです

 

 

 

 

 

 

短歌も嗜んでいらっしゃるようで

「元旦の能登半島に大地震(おおない)の

 惨状知るに言葉失う」

 

 

 

 

 

 

ありがとうございます

大地震のことを「おおない」って言うんですね

勉強になりました