2025年9月の記事一覧
越後を後に山を越え
地震から 628 日目
豪雨から 364 日目
今日は新潟での「商業研究大会」を終え
明日の「創造的復興サミット」のため
山を越え神戸へと来ました
サミットは明日ですが
今日は
「人と防災未来センター」を訪ねました
来週生徒たちが復興研修で訪れることになっていて
その事前研修をオンラインで行いました
副センター長様からご講義をいただいたのですが
生徒の「なんで校長がそこにいるんだ?」感が
おかしかったです
お話の中で心に残ったのは
「災害が起こると時間が10年進む」
今能登半島で起こっている出来事は
もし地震がなかったとしても
10年後には起こっていたこと
という意味です
人工流出や地価下落
10年後の日本の姿を映し出しているのが
今の能登半島です
今
目の前のことに一生懸命取り組んでいる
能登半島の高校生たちは
きっと10年後には
このノウハウを活かして
日本中で活躍しているはずなのです
それを目指してさまざまなことに
挑戦しています
学校では昨日より
地理情報システムGISを用いての
不自由研究が始まっています
位置情報に様々なデータを地図上で統合し
視覚的に分析する手法を学びます
イントロダクションに続く第2回は
『マップ』
地図上にさまざまな情報(レイヤー)を
重ね合わせる手法を学びました
重ねる基礎となるベースマップには
「地形図」
「衛星画像」
「起伏図」
「キャンバス」
などがあります
「マップ」アプリでお馴染みですね
さてそこに重ねるレイヤーとして
農林水産省による「耕作地」
基盤地図による「建物」や「標高10m」
国土数値情報による
「河川」やその「流域界」
「学校」やその「校区」
「バス停」や「バスルート」
さまざまなものがあります
地図に情報を重ねるだけで
いろんなことが見えてきて楽しいです
【夏を詠む】灼炎の候
五七五に込めた生徒の夏を
紹介するコーナー
補習も終わりいよいよ夏真っ盛り
今日はそんな頃を謳った句を集めてみました
「夏の風 肌にまとわる 熱の息」
今年の夏も暑かったですね
多くのお嬢さんが持っていた
ハンディ式の扇風機
あれすら熱風が当たるだけから危険
とまで言われていました
「炎天を 食べて笑って 越えにけり」
夏になると無性に食べたくなるものって
ありますよね
子供の頃の夏休みの思い出と
リンクしているものが多いです
みなさんの夏の思い出の食べ物は何ですか?
私は『しただめ』です
「かき氷 勝負のあとに 歯がうなる」
歯に染みるし頭もキーン
この頭キーンは
顔の感覚を司る三叉神経が
冷たさを痛みと勘違いするからです
三叉神経はよく勘違いする神経で
お酒を飲むと
赤くなる人と青くなる人
頭が痛くなる人とそうでない人がいますが
これも三叉神経の勘違いに関係しているといいます
アルコールは体内でアルデヒドに変わります
アルデヒドには血管を拡張させる作用があります
血管が拡張すると顔が赤くなると同時に
三叉神経を刺激します
三叉神経はそれを氷キーン同様痛みと勘違いします
アルデヒドを分解する酵素を持つ人には
それが起こりません
そのかわり次の作用がより大きく現れます
アルコールが脳下垂体後葉に作用すると
バソプレシンというホルモンの分泌が抑制されます
バソプレシンには
血圧を上げる作用があります
分泌が抑制されると血圧が下がり
顔が青ざめることになります
またバソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれ
腎臓での水の再吸収を促進して
尿量を減らす作用があります
お酒を飲むとトイレが近くなるのは
これができなくなることによります
ところでかき氷の頭キーン
天然氷よりも人工氷の方が
起こりやすいんだそうです
人工氷は一気に冷やして作るのに対して
天然氷はゆっくり冷やされてできます
すると不純物が入りにくいのです
不純物が混じると凝固点降下という現象が起こり
0℃より低くても溶け始めます
つまり人工氷は
温度が低いまま一気に削らないと
すぐに溶けてしまうのです
このため人工氷から作ったかき氷は
天然氷から作ったものに比べて
温度が低いのです
俳句から
生物や化学への教科横断に繋がりましたね