2024年11月の記事一覧
ハーバード大の27の落書き
地震から313 日目
豪雨から49 日目
高体連 高文連の新人大会が
県内各地で行われています
輪島高校は郷土芸能部の担当です
本校和太鼓部の1・2年生部員は4名
そのうち3名が運動部と兼部しているので
今回は演奏できず
残った稲木茉那さんが
生徒委員長として
演奏会全体の運営に携わりました
開会式において開会の言葉を述べました
開会の言葉で思い出したのですが
ハーバード大学の図書館には
27の言葉が落書きされているそうです
一部を紹介します
1.今居眠りすれば、あなたは夢を見る
今学習すれば、あなたは夢が叶う
If you sleep now, you will be dreaming.
If you study now, you will be achieving your dream.
2.あなたが無駄にした今日は
どれだけの人が願っても叶わなかった未来
The today that you wasted is the tomorrow
that a dying person wished to live.
3.物事に取りかかる最適な時期は
「遅かった」と感じた瞬間
When you think you are slow,
you are faster than ever.
そして17条には
17.教育の優劣が収入の優劣
Education equals to income.
震災によって
この子らの将来の収入が「劣」とならないよう
学校の復興をしていかなければ
その足がかりとして明日
経済同友会 共助資本主義の実現委員会
能登半島地震支援イニシアティブ
「のとマルチセクター・ダイアローグ」
に本校からも参加します
私は明日徳島で震災に関する講演会の依頼があるので
現在OECDとの共創に中心となって携わっている
岡本夕佳先生が代理で参加します
これまでの輪島高校の取り組みを発表
この地の教育の創造的復興について
提案・要望をお話ししてきます
ちなみにハーバード大学へ行っても
実際にはさっきの落書きはありません
SNSで勝手に拡散されたものだそうです
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『とりあえず自動ドア開けるとこから始めたらどうや?』
【意味】できることからやればいい
ところで私は
自動ドアの前に立っても開かないことがあるし
自動水栓に手をかざしても水が流れないことが
しばしばあります
あれっていったい何に反応しているのでしょうか?
存在感が薄いということでしょうか?
昔から不思議でなりません
リアル本屋へ行こう!
地震から312 日目
豪雨から48 日目
新人大会が開幕し
各部それぞれ頑張っています
箏曲部です
邦楽新人演奏会に出場し優良賞をいただきました
顧問の山上先生から次のように報告いただきました
輪島は幾度となく冷酷に無惨に自然災害に襲われましたが
前向きに練習に励んだ生徒たちが結果を出してくれました
人間的に成長した姿を見ることができました
また明日から練習に励みます
先日「未成年の主張」で
「被災地に本屋がない!
教育長さんなんとかして」
と台本にないことを突然叫んだ彼
その叫びに
本当に丁寧に対応してくださり
ヒントのお返事をくださった教育長様
オーディエンスからは
「今はオンライン書店で買えるじゃない?」
とのレスポンス
リアル本屋を作るなんて時代錯誤も甚だしい
とのご意見もあります
「でも本当の本屋がいいんです…」
と言っていた彼
そこでリアル本屋の魅力を考えてみようと思います
決してオンライン書店サービスを
否定するものではありません
私も本当によく利用させていただいています
“読みたい本があれば”
24時間いつでも注文できて
翌日にはもう到着ですから
こんな便利なサービスはありません
ここでのポイントです
あくまで“読みたい本があれば"
という前提つきなのです
リアル本屋はとても魅力的な空間です
それも街の中にある小さな本屋さん
10分ほどで店内一周できるくらいの
小さな本屋さんであっても
そこにはさまざまなジャンルの本が並んでいます
店主がこだわりぬいて品定めをしています
これまで自分が知らなかった世界もあります
店を一周する10分間でありとあらゆる情報が
目に飛び込んできます
タブレットを渡されて
「10分間でいろんなこと調べてごらん」
そう言われてもタカが知れています
能動的に情報を捕まえに行くという
限りなくエネルギーを使うプロセスを伴うからです
「おすすめの本」を紹介してくれますが
これもあくまでも
これまでの検索履歴をもとにしたものであるため
自分にとって全く新しい世界に招かれることは
極めてまれです
郊外の大型書店だと
書籍の量が圧倒的すぎて
逆に選びきれず
結局何も買わずに出てきてしまう
というのが私の習性です
脳のキャパシティが小さすぎるのが
その原因と思われますが
京都の一見はんお断りの店みたいに
両手を広げてそこに収まるお客様に
本当に心のこもったおもてなしをしたい
と言い聞かせています
リアル本屋での
「あれ?なにこれ?」
という好奇心をくすぐられる出会いを
ぜひ被災地に取り戻したいです
話は少しずれますが
高校を卒業して新生活を始める時に
毎年生徒に伝えることがあります
それはアパートを探す時
近くのコンビニの書籍コーナーを必ず覗け
ということです
いかにもエロオヤジの好きそうな本しかない店の周りは
確実に治安がよくないです
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『逃げんでええやろ追いかけてけえへんのに現実は』
【意味】逃げるな
歌は悲しみを消す
地震から311 日目
豪雨から47 日目
まずはいい話
1年生の
田方 脩斗さん
平野 唯人さん
舩﨑 養さんの3人が
輪島中学校の自転車置き場に埋もれていた自転車を
掘り出して持ち主に返してあげることができました
輪島中学校は山の上にあり
自転車置き場はその麓にあります
先日の大雨でグラウンドが崩落
大量の土砂が土石流となって流れ
麓の集落を襲ったのです
自転車はそのとき以来土砂の下に
たまたま通りかかった3人が
土砂から除いている自転車の一部を見つけ
その辺に落ちていた木の棒を見つけ
掘り起こしたのです
困っているだろうと行動を起こしてくれた
3人に「ここほれワンワン賞」を送ります
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『れんこんの穴にもラッキーセブンがあるちゅうことや』
【意味】幸運はどこに転がっているかわからない
れんこんの穴がたまたまななつ
黙って見過ごすのとラッキー!と思うのでは
その後の人生が大きく変わってきます
小さなしあわせを自分で見つけにいきましょう
幸せな気持ちになるには歌を歌うといいです
医学的に証明されているそうです
後頭部から首筋を通り腸まで
「迷走神経」が走っています
「迷走神経」には
心を落ち着かせ
ストレスを解消する役目があります
声の振動で「迷走神経」を刺激することは
神様がくれた心の安定の特効薬なのです
ごきげんだから鼻歌を歌うのではなく
鼻歌を歌っているからごきげんになるのですね
先日の東北研修の様子が
仙台のテレビ朝日系列の局で放映されました
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5e4fb8aaf20c64667f2330945b3efe6a57d6f50
“普通”ということ自体奇跡的
地震から310 日目
豪雨から46 日目
先日NHKで
「輪島高校 3年生の夏休み」が放送されました
深夜遅くの番組だったので
それを待つ間別のチャンネルに合わせると
林修先生の「初耳学」に
竹内まりやさんが出演されていました
あまりメディアに露出なさらない方なので驚き
ずっと見入ってしまいました
「クリスマスイブ」が実は
まりやさんのアルバム用に作られたけど
ボツになった曲だったという裏話など
興味深い話が満載でした
番組の最後には
被災地にも心を寄せてくださり
“普通"ということ自体奇跡的
とご自身の人生訓について
語っていらっしゃいました
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『傘のことばっかり考えとるから雨が降るんや』
【意味】取り越し苦労や心配性をいさめる言葉
心配事の92%は実際に起こらない
ともいいますしね
SSHと日本の未来
地震から309 日目
豪雨から45 日目
金沢泉丘高等学校のSSH発表会にお邪魔しました
SSHとはSuper Science Highschool
理数教育に特化した文科省指定の研究校です
石川県では金沢泉丘のほかに
七尾高校と小松高校が指定されています
今日は2年生の研究中間発表会でした
どの研究もしっかりと計画を立て
先行研究を充分に踏まえ
自分たちの仮説を検証すべく
すばらしいものでしたし
何より質疑応答がしっかりしたもので
感心しました
特に私は「ワインの涙」の研究に
非常に興味を持ちました
ワイングラスに度数の高いワインを注ぐと
内壁を絶え間なくワインが滴り続けるというもので
マランゴニ効果と呼ばれる現象だそうです
身近な題材に興味を持つ着眼点がいいです
「未成年の君達がなぜこのテーマに興味を持ったの?」
という聴衆からの質問にはまさか
「普段から嗜んでいるからです」
と答えるはずもないでしょうが…
答えにくそうにしていると
すかさず司会の生徒が
「他に質問はありませんか」
と話題を変えるテンポのよさも見事でした
フォトクロミズム現象の研究では
1gあたり100万円する試薬の入手を断念した話題も
SSH指定校とはいえ
予算を無尽蔵に使える訳ではなく…
工夫して実験されている様子が伺えました
他校のSSHの予算にまつわる
興味深い話があります
テッポウウオの研究をしたい生物班の生徒が
学校にテッポウウオの購入を申請したそうです
ところがやはりとんでもない値段で却下
これで我慢しとけと
代わりにテッポウウオのビデオを買ってもらいました
他のグループが着々と実験を進める中
そのグループは来る日も来る日も
ビデオを眺めるほかありませんでした
ある日のこと一人の生徒が気づきます
テッポウウオが水を発射する時
必ず水中から発射している
水面から口を出した方がより遠くへ飛ばせるのに?
疑問に思った彼らは徹底的に画像の分析を行います
すると
水中から発射することにより
表層の水も巻き込んで
口に含んだ水よりはるかに大量の水を
噴射しているようなのです
彼らは実験の方向性を変更しました
水鉄砲を入手して
どのくらいの水面下から
どのくらいの角度で発射すれば
最も多くの表層水を巻き込むことができるか
どちらかといえば物理に近い研究になりました
油を垂らした水槽の中から
今度はひたすら水鉄砲を撃ちまくります
発表会の後
ある企業から
うちの会社で特許化させてほしいと
オファーがありました
その会社はタンカーの海上事故があった際に
漏れ出した重油の回収を手がける会社でした
それまではおがくずを撒いて重油を吸収させ
それを回収するという手法でしたが
重油の層の下から放水するという
これまでにない方法での効率化に成功しました
このように実験結果というのは
どこで実用化に結びつくかわからないのです
基礎研究というのはそういうものです
すぐに成果が目に見えて現れないような
基礎研究であっても
しっかり予算を計上していただきたい
政府に強く要望します
それが今後の日本の未来を決めます
それを担う若い世代は
探究を中心に据えた新しい教育過程で
着実に育ってきています
日本の最大の資源は教育です
昨日大阪の話をしていたら
思い出したことがあって
大阪人の言葉に関するおもろい本
たしか昔買ったなー
倒壊寸前の我が家
(まだ公費解体にはなっていない)
に潜り込んで探してきました
あったあった
小杉なんぎんさんの
「大阪人の格言」
徳間書店から発刊されています
水に濡れてしわくちゃになっていましたが
大切なバイブルです
これから少しずつ紹介していきます
苦しいときこそ笑わなあかん!
今日の「大阪人の格言」
『ガーッといって
ダーッといって
パァーッといったれ』
明日は「街プロ」発表会の代休です
生徒のみなさん
間違えて学校に来ないようにしましょう